JPH0743311Y2 - 屋根材 - Google Patents

屋根材

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JPH0743311Y2
JPH0743311Y2 JP1988118417U JP11841788U JPH0743311Y2 JP H0743311 Y2 JPH0743311 Y2 JP H0743311Y2 JP 1988118417 U JP1988118417 U JP 1988118417U JP 11841788 U JP11841788 U JP 11841788U JP H0743311 Y2 JPH0743311 Y2 JP H0743311Y2
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locking portion
roof
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roofing
bending
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、左右方向と上下方向に順次連結して、屋根を
葺成するために使用する金属板を折曲げて形成した屋根
材に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の屋根材としては、実公昭60−30335号公
報,実開昭63−104514号公報及び実開昭63−104515号公
報等に開示された考案がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記従来の屋根材は、いずれも一枚の金属板の
四辺をそれぞれ折曲げて係合部を形成するとゝもに、各
係合部に防水効果を持たせた構造としているため、係合
部、特に右辺又は左辺のいづれか一方の側辺係止部と、
上辺又は下辺のいづれか一方の係止部は、通常三重乃至
四重の折り返し構造となる。
したがって、この係止部はその他の部分と比較して著し
く嵩高となるとゝもに、該係止部と係合する他方の係止
片は、折曲げ加工の関係上、鋭角的に折り曲げた構成と
なっている。そのため、屋根材の左右方向の連接に際し
ては、側片係止部に連接する屋根材の他方の側片係止片
を係合せしめた後、該側辺係止片の下端縁に形成した下
部係止部で前記側縁係止部の下端縁を内部に包む状態で
嵌合するが、この場合に下部係止部が嵌まりにくいし、
又屋根材の縦方向の連接に際しても、上段の屋根材は下
段の屋根材の上部係止部間を跨ぐ状態でその下部係止部
を上部係止部の下面に挿入するわけであるが、下部係止
部が上部係止部に嵌まりにくい。
従って、従来は一旦上部係止部及び一方の側縁係止部を
夫々上方に引き起こし、嵌合させた後に該係止部を叩い
て潰す作業を行っていたので作業性が悪いとゝもに、嵩
高部が上方に凸となって現出するため、見栄えも悪い
し、防水性も不完全であるといった諸問題点があった。
また、特開昭52−134228号公報には、立体的に葺きあげ
ることが出来る金属製の屋根材が開示されているが、こ
の屋根材の上下方向及び左右方向の連結には、屋根材と
は別体の上部取付杆及び横部取付杆を介して夫々連結す
る構造であるため、部品点数が多く経費の嵩むこと、連
結作業が面倒で作業能率が悪いし、防水性も不完全であ
るといった諸問題点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記のような従来の屋根材が有する諸問題点
を解決するために成されたもので、屋根葺き作業が簡単
に行えるとゝもに、平板状に葺きあがる従来の屋根材に
比較し立体感に富み、且つ防水性が確実に保持される状
態に葺きあげることができるものを提供することを目的
としたものであり、その要旨は、矩形状屋根板の右辺に
は、表面側にS字状に折り曲げて右辺係止部を形成する
とゝもに、左辺には、前記右辺係止部と係合する裏面側
に折り曲げた断面ほゞコ字状の左辺係止部を形成し、又
上辺には、表面側にS字状に折り曲げて形成した上辺係
止部と、該上辺係止部から上方向へ延出した取付部を夫
々形成するとゝもに、前記上辺係止部の表面側と対面す
る部分には左右方向に延びた下方凸条部を形成し、下辺
には、前記上辺係止部と係合する裏面側に折り曲げて形
成した垂下部と水平部からなる断面ほゞコ字状の下辺係
止部を形成するとゝもに、該下辺係止部の前記垂下部の
高さを右辺側から左辺側に向けて次第に高くなるように
形成し、更に前記水平部の後端には斜め上方向に折曲し
た折曲部を連接したことを特徴とする屋根材にある。
〔実施例〕
以下、本考案を第1図乃至第8図に示す実施例により詳
細に説明する。なお、第1図は本考案に係る屋根材を表
側から見た斜視図であり、第2図は同屋根材を裏側から
見た斜視図、第3図は第1図のI−I線拡大端面図、第
4図は第8図のII−II線拡大端面図で、第5図は同III
−III線拡大端面図、第6図及び第7図は同屋根材の葺
成工程を示す平面図であり、第8図は同屋根材による葺
成状態を示す部分斜視図である。
図において、1は一枚の金属板を折り曲げて形成した横
長方形の屋根材で、その下辺2には裏面1b側に折り曲げ
て形成した後述する下辺係止部3が形成されている。す
なわち、この下辺係止部3は、所望高さを有する垂下部
4と、該垂下部4から内方向に折曲した水平部5とから
なる断面ほゞコ字状に形成されており、該水平部5の後
端には斜め上方向に折曲して形成した折曲部6が連続し
ている。そして、前記垂下部4の高さは、屋根材1の右
辺7側から左辺8側に向かって次第に高くなるように形
成されている。すなわち、垂下部4の左辺8側の高さH2
は右辺7側の高さH1より大きく形成されている。
9は屋根材1の上辺で、この上辺9には、表面1a側にS
字状に折り曲げて形成した前記下辺係止部3と係合する
上辺係止部10と、該上辺係止部10から上方へ延出した取
付部11とが夫々形成されており、前記上辺係止部10の表
面1a側と対面する部分には左右方向に延びた下方凸条部
12が形成されている。13は前記取付部11の左右両端部に
形成した矩形状の切除部で、該切除部13には前記上辺係
止部10の一部である折返片10aが露出している。なお、
図中11aは前記取付部11の後端縁において、表面1a側の
内方に向かって鋭角的に折曲された幅狭な起立片であ
る。14は右辺係止部、15は該右辺係止部14に連続した延
出部で、屋根材1の右辺7を表面1a側にS字状に折り曲
げてそれぞれ形成したものであり、前記延出部15の中央
には屋根材1の上下方向に延びた上方凸条部16が形成さ
れているとゝもに、延出部15の端縁には表面1a側の内方
に向かって鋭角的に折曲した起立片15aが形成されてい
る。
17は屋根材1の左辺8に形成した断面ほゞコ字状の左辺
係止部で、前記右辺係止部14と係合自在となるように、
裏面1b側に折り曲げた左辺係止片18を形成したものであ
る。なお、図中、19はプレス等により屋根材1の表面1a
側に突出させて形成した立体的な木目の凹凸模様で、こ
の木目の凹凸模様19には表面1aの地色とは異なった色、
或いは地色と同系色で色調が異なる色を塗布してある。
以上のような構成からなる屋根材1で屋根を葺く場合に
ついて説明するに、先ず左右方向に屋根を葺く場合に
は、第6図に示すように、屋根材1の取付部11に釘20を
打ち込んで屋根の野地板21上に図示しないルーフィング
等を介して固定する。つぎに、前記固定された屋根材1
の右辺係止部14を、これと連結する屋根材1を下方にず
らした位置でその左辺係止部17で右辺係止部14を包み込
む状態に重ね合わせる。
そして、連結する屋根材1を右方向に滑動することによ
り、左辺係止部17の左辺係止片18を前記右辺係止部14の
下面と屋根材1の表面1aとの間にその深部まで差し込
み、前記右辺係止部14と左辺係止部17とをそれぞれ係合
せしめる。さらに、連結する屋根材1の下辺2を木槌等
により矢印方向に叩いて押し上げ、第7図に示すよう
に、両屋根材1,1の切除部13,13の切除端面13′,13′が
互いに当接する状態まで上動させる。これにより、固定
された屋根材1の右辺7側における下辺係止部3はその
右側に連結した屋根材1の左辺8側における下辺係止部
3で包み込まれた状態で係合するので、この状態で連結
する屋根材1の取付部11に釘20を打ち込んで固定して連
結する。この時、固定されたした屋根材1の右辺係止部
14に連続した延出部15の上面と、その右側に連結した屋
根材1の左辺係止部17の下面との間には、第5図に示す
ように、上方凸条部16による空間部Sが形成されるの
で、毛細管現象による雨水の侵入を阻止することが出来
る。
つぎに、固定された前記両屋根材1,1に屋根材1を上下
方向に連結する場合には、屋根の野地板21上に固定され
た下段の屋根材1,1間の上辺係止部10,10上に、これと連
結する上段の屋根材1の下方係止部3を乗せ、これを滑
らせながら下段の屋根材1,1の上辺係止部10,10における
屋根材1の表面1aとの間に、連結する上段の屋根材1の
下辺係止部3の水平部5を挿入させる。そして、上段の
屋根材1の下辺2を木槌等により叩いて押し上げると、
第4図に示すように、上段の屋根材1の下辺係止部3は
固定した下段の左右の屋根材1,1間に跨がった状態で、
下段の屋根材1,1の上辺係止部10,10を包み込む状態で係
合する。
ここで、左右に連結固定した屋根材1,1の上辺係止部10,
10は重なるため相当の厚さとなるが、下辺係止部3の垂
下部4の高さは右辺7側から左辺8側に向け次第に高く
なるように形成されており、しかも下段の屋根材1,1の
上段の屋根材1との連結部分は前記下辺係止部3の全長
の1/2部分の位置で被嵌することになるので、この部分
における垂下部4の高さは前記重合した上辺係止部10,1
0を内部に抱持してもなお余裕があり、係合作業は容易
に行える。そして、下段の屋根材1,1と上段の屋根材1
との連結部分には大きな段差が形成されることになる。
またこの時、下段の屋根材1の上辺係止部10と上段の屋
根材1の下辺係止部3との間、すなわち上辺係止部10の
下面と下辺係止部3の水平部5との間には、下方凸条部
12により空間部Sが形成されるので、毛細管現象による
雨水の侵入を阻止することが出来、両屋根材間の連結部
分における防水性を確実に確保することが出来るとゝも
に、上段の屋根材1の下辺係止部3の水平部5の後端に
は斜め上方向に折曲した折曲部6が形成されているの
で、該折曲部6の先端部分が前記下方凸条部12と係合し
て上下両段の屋根材1,1が確実に係合固定され、屋根に
沿って吹き上げられる風により係合が外れることもな
く、且つ水平部5を挿入する際における下段の屋根材1
の表面1aを損傷せしめることもない。
而して、左右及び上下に連結して葺き上がった屋根は、
第8図に示すように、各屋根材1,1の上下の連結部分に
おいて顕著な段差が形成され、屋根全体に立体感及び重
量感が現出され、恰も瓦葺の如き外観を呈するとゝも
に、屋根に積もった雪が凍ったような場合にも、上下の
連結部分における前記段差がエッジとなり、雪はその自
重により切断されて、自然滑落する。
〔考案の効果〕
本考案に係る屋根材は、上記のように、矩形状屋根板の
右辺には、表面側にS字状に折り曲げて右辺係止部を形
成するとゝもに、左辺には、前記右辺係止部と係合する
裏面側に折り曲げた断面ほゞコ字状の左辺係止部を形成
し、又上辺には、表面側にS字状に折り曲げて形成した
上辺係止部と、該上辺係止部から上方向へ延出した取付
部を夫々形成するとゝもに、前記上辺係止部の表面側と
対面する部分には左右方向に延びた下方凸条部を形成
し、下辺には、前記上辺係止部と係合する裏面側に折り
曲げて形成した垂下部と水平部からなる断面ほゞコ字状
の下辺係止部を形成するとゝもに、該下辺係止部の前記
垂下部の高さを右辺側から左辺側に向けて次第に高くな
るように形成し、更に前記水平部の後端には斜め上方向
に折曲した折曲部を連接した構成であるから、屋根板の
左右及び上下方向の係合による連結作業を簡単に且つ確
実に行なうことができ、作業能率が向上する。
また、下段の屋根材の上辺係止部と上段の屋根材の下辺
係止部との間には下方凸条部により空間部が形成される
ので、毛細管現象による雨水の侵入を阻止することがで
き、防水効果が確実に保持されるとゝもに、水平部の後
端には斜め上方向に折曲した折曲部が形成されているの
で、該折曲部の先端部分が前記下方凸条部と係合して上
下両段の屋根材が確実に係合固定され、屋根に沿って吹
き上げられる風により係合が外れることもなく、耐久性
が向上する。さらに、屋根材の最も弱い部分である各辺
の曲げに対する構造強度が向上するために、不良品の発
生を防止することが出来とゝもに、屋根が葺あがったと
きには上下方向においてその連結部分に顕著な段差が生
じるので屋根全体に立体感及び重量間が現出され、恰も
瓦葺の如き外観を呈する。そして又、積雪等による垂直
荷重に対する構造強度が向上し、容易に圧潰されること
がないし、屋根に積もった雪が凍ったような場合にも、
連結部分に形成される段差部分がエッジとなり、雪を自
重により切断して自然滑落せしめるので、雪降ろし作業
が少なくて済むといった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る屋根材を表側から見た斜視図、第
2図は同屋根材を裏側から見た斜視図、第3図は第1図
のI−I線拡大端面図、第4図は第8図のII−II線拡大
端面図、第5図は同III−III線拡大端面図、第6図及び
第7図は同屋根材の葺成工程を示す平面図、第8図は同
屋根材による葺成状態を示す部分斜視図である。 1……屋根材、1a……表面、1b……裏面、2……下辺、
3……下辺係止部、4……垂下部、5……水平部、6…
…折曲部、7……右辺、8……左辺、9……上辺、10…
…上辺係止部、10a……折返片、11……取付部、11a……
起立片、12……下方凸条部、13……切除部、13′……切
除端面、14……右辺係止部、15……延出部、15a……起
立片、16……上方凸条部、17……左辺係止部、18……左
辺係止片、10……木目模様、20……釘、21……野地板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状屋根板の右辺(7)には、表面(1
    a)側にS字状に折り曲げて右辺係止部(14)を形成す
    るとゝもに、左辺(8)には、前記右辺係止部(14)と
    係合する裏面(1b)側に折り曲げた断面ほゞコ字状の左
    辺係止部(17)を形成し、また上辺(9)には、表面
    (1a)側にS字状に折り曲げて形成した上辺係止部(1
    0)と、該上辺係止部(10)から上方向へ延出した取付
    部(11)を夫々形成するとゝもに、前記上辺係止部(1
    0)の表面(1a)側と対面する部分には左右方向に延び
    た下方凸条部(12)を形成し、下辺(2)には、前記上
    辺係止部(10)と係合する裏面(1b)側に折り曲げて形
    成した垂下部(4)と水平部(5)からなる断面ほゞコ
    字状の下辺係止部(3)を形成するとゝもに、該下辺係
    止部(3)の前記垂下部(4)の高さを右辺(7)側か
    ら左辺(8)側に向けて次第に高くなるように形成し、
    更に前記水平部(5)の後端には斜め上方向に折曲した
    折曲部(6)を連接したことを特徴とする屋根材。
JP1988118417U 1988-09-09 1988-09-09 屋根材 Expired - Lifetime JPH0743311Y2 (ja)

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JPH0239020U JPH0239020U (ja) 1990-03-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52134228A (en) * 1976-05-02 1977-11-10 Sanko Kinzoku Kougiyou Kk Metallic roof plate
JPS52167813U (ja) * 1976-06-12 1977-12-20

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JPH0239020U (ja) 1990-03-15

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