JPH0743309Y2 - 屋根材 - Google Patents
屋根材Info
- Publication number
- JPH0743309Y2 JPH0743309Y2 JP1988118415U JP11841588U JPH0743309Y2 JP H0743309 Y2 JPH0743309 Y2 JP H0743309Y2 JP 1988118415 U JP1988118415 U JP 1988118415U JP 11841588 U JP11841588 U JP 11841588U JP H0743309 Y2 JPH0743309 Y2 JP H0743309Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- locking portion
- roof
- side locking
- roofing
- roofing material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、左右方向と上下方向に順次連結して、屋根を
葺成するために使用する金属板を折曲げて形成した屋根
材に関する。
葺成するために使用する金属板を折曲げて形成した屋根
材に関する。
従来、この種の屋根材としては、実公昭60−30335号公
報,実開昭63−104514号公報及び実開昭63−104515号公
報等に開示された考案がある。
報,実開昭63−104514号公報及び実開昭63−104515号公
報等に開示された考案がある。
しかし、上記従来の屋根材は、いずれも一枚の金属板の
四辺をそれぞれ折曲げて係合部を形成するとゝもに、各
係合部に防水効果を持たせた構造としているため、係合
部、特に右辺又は左辺のいづれか一方の側辺係止部と、
上辺又は下辺のいづれか一方の係止部は、通常三重乃至
四重の折り返し構造となる。
四辺をそれぞれ折曲げて係合部を形成するとゝもに、各
係合部に防水効果を持たせた構造としているため、係合
部、特に右辺又は左辺のいづれか一方の側辺係止部と、
上辺又は下辺のいづれか一方の係止部は、通常三重乃至
四重の折り返し構造となる。
したがって、この係止部はその他の部分と比較して著し
く嵩高となるとゝもに、該係止部と係合する他方の係止
片は、折曲げ加工の関係上、鋭角的に折り曲げた構成と
なっている。そのため、屋根材の左右方向の連接に際し
ては、側辺係止部に連接する屋根材の他方の側辺係止片
を係合せしめた後、該側辺係止片の下端縁に形成した下
部係止部で前記側縁係止部の下端縁を内部に包む状態で
嵌合するが、この場合に下部係止部が嵌まりにくいし、
又屋根材の縦方向の連接に際しても、上段の屋根材は下
段の屋根材の上部係止部間を跨ぐ状態でその下部係止部
を上部係止部の下面に挿入するわけであるが、下部係止
部が上部係止部に嵌まりにくい。
く嵩高となるとゝもに、該係止部と係合する他方の係止
片は、折曲げ加工の関係上、鋭角的に折り曲げた構成と
なっている。そのため、屋根材の左右方向の連接に際し
ては、側辺係止部に連接する屋根材の他方の側辺係止片
を係合せしめた後、該側辺係止片の下端縁に形成した下
部係止部で前記側縁係止部の下端縁を内部に包む状態で
嵌合するが、この場合に下部係止部が嵌まりにくいし、
又屋根材の縦方向の連接に際しても、上段の屋根材は下
段の屋根材の上部係止部間を跨ぐ状態でその下部係止部
を上部係止部の下面に挿入するわけであるが、下部係止
部が上部係止部に嵌まりにくい。
従って、従来は一旦上部係止部及び一方の側縁係止部を
夫々上方に引き起こし、嵌合させた後に該係止部を叩い
て潰す作業を行っていたので作業性が悪いとゝもに、嵩
高部が上方に凸となって現出するため、見栄えも悪いと
いった諸問題点があった。
夫々上方に引き起こし、嵌合させた後に該係止部を叩い
て潰す作業を行っていたので作業性が悪いとゝもに、嵩
高部が上方に凸となって現出するため、見栄えも悪いと
いった諸問題点があった。
また、特開昭52−134228号公報には、立体的に葺きあげ
ることが出来る金属製の屋根材が開示されているが、こ
の屋根板の上下方向及び左右方向の連結には、屋根板と
は別体の上部取付杆及び横部取付杆を介して夫々連結す
る構造であるため、部品点数が多く経費も嵩むこと、連
結作業が面倒で作業能率が悪いといった問題点がある。
ることが出来る金属製の屋根材が開示されているが、こ
の屋根板の上下方向及び左右方向の連結には、屋根板と
は別体の上部取付杆及び横部取付杆を介して夫々連結す
る構造であるため、部品点数が多く経費も嵩むこと、連
結作業が面倒で作業能率が悪いといった問題点がある。
本考案は、上記のような従来の屋根材が有する諸問題点
を解決するために成されたもので、屋根葺き作業が簡単
に行えるとゝもに、平板状に葺きあがる従来の屋根材に
比較し、立体感に富んだ状態に葺きあげることができる
ものを提供することを目的としたものであり、その要旨
は、矩形状屋根の右辺には、表面側にS字状に折り曲げ
て右辺係止部を係止するとゝもに、右辺には、前記右辺
係止部と係合する裏面側に折り曲げた断面ほゞコ字状の
左辺係止部を形成し、また上辺には、表面側にS字状に
折り曲げて形成した上辺係止部と、該上辺係止部から上
方向へ延出した取付部を夫々形成し、さらに下辺には、
前記上辺係止部と係合する裏面側に折り曲げた断面ほゞ
コ字状の下辺係止部を形成するとゝもに、該下辺係止部
の垂下部の高さを右辺側から左辺側に向けて次第に高く
なるように形成したことを特徴とする屋根材にある。
を解決するために成されたもので、屋根葺き作業が簡単
に行えるとゝもに、平板状に葺きあがる従来の屋根材に
比較し、立体感に富んだ状態に葺きあげることができる
ものを提供することを目的としたものであり、その要旨
は、矩形状屋根の右辺には、表面側にS字状に折り曲げ
て右辺係止部を係止するとゝもに、右辺には、前記右辺
係止部と係合する裏面側に折り曲げた断面ほゞコ字状の
左辺係止部を形成し、また上辺には、表面側にS字状に
折り曲げて形成した上辺係止部と、該上辺係止部から上
方向へ延出した取付部を夫々形成し、さらに下辺には、
前記上辺係止部と係合する裏面側に折り曲げた断面ほゞ
コ字状の下辺係止部を形成するとゝもに、該下辺係止部
の垂下部の高さを右辺側から左辺側に向けて次第に高く
なるように形成したことを特徴とする屋根材にある。
以下、本考案を第1図乃至第8図に示す実施例により詳
細に説明する。なお、第1図は本考案に係る屋根材を表
側から見た斜視図で、第2図は同屋根材を裏側から見た
斜視図、第3図は第1図のI−I線拡大端面図、第4図
は第8図のII−II線拡大端面図で、第5図は同III−III
線拡大端面図、第6図及び第7図は同屋根材の葺成工程
を示す平面図、第8図は同屋根材による葺成状態を示す
部分斜視図である。
細に説明する。なお、第1図は本考案に係る屋根材を表
側から見た斜視図で、第2図は同屋根材を裏側から見た
斜視図、第3図は第1図のI−I線拡大端面図、第4図
は第8図のII−II線拡大端面図で、第5図は同III−III
線拡大端面図、第6図及び第7図は同屋根材の葺成工程
を示す平面図、第8図は同屋根材による葺成状態を示す
部分斜視図である。
図において、1は一枚の金属板を折り曲げて形成した横
長方形の屋根材で、その下辺2には裏面1b側に折り曲げ
て形成した後述する下辺係止部3が形成されている。す
なわち、この下辺係止部3は、所望高さを有する垂下部
4と、該垂下部4から内方向に折曲した水平部5とから
なる断面ほゞコ字状に形成されており、該水平部5の後
端には斜め上方向に折曲して形成した折曲部6が連続し
ている。そして、前記垂下部4の高さは、屋根材1の右
辺7側から左辺8側に向かって次第に高くなるように形
成されている。すなわち、垂下部4の左辺8側の高さH
2は右辺7側の高さH1より大きく形成されている。
長方形の屋根材で、その下辺2には裏面1b側に折り曲げ
て形成した後述する下辺係止部3が形成されている。す
なわち、この下辺係止部3は、所望高さを有する垂下部
4と、該垂下部4から内方向に折曲した水平部5とから
なる断面ほゞコ字状に形成されており、該水平部5の後
端には斜め上方向に折曲して形成した折曲部6が連続し
ている。そして、前記垂下部4の高さは、屋根材1の右
辺7側から左辺8側に向かって次第に高くなるように形
成されている。すなわち、垂下部4の左辺8側の高さH
2は右辺7側の高さH1より大きく形成されている。
9は屋根材1の上辺で、この上辺9には、表面1a側にS
字状に折り曲げて形成した前記下辺係止部3と係合する
上辺係止部10と、該上辺係止部10から上方へ延出した取
付部11とが夫々形成されており、前記上辺係止部10の表
面1a側と対面する部分には左右方向に延びた下方凸条部
12が形成されている。13は前記取付部11の左右両端部に
形成した矩形状の切除部で、該切除部13には前記上辺係
止部10の一部である折返辺10aが露出している。なお、
図中11aは前記取付部11の後端縁において、表面1a側の
内方に向かって鋭角的に折曲された幅狭な起立片であ
る。14は右片係止部、15は該右辺係止部14に連続した延
出部で、屋根材1の右辺7を表面1a側にS字状に折り曲
げてそれぞれ形成したものであり、前記延出部15の中央
には屋根材1の上下方向に延びた上方凸条部16が形成さ
れているとゝもに、延出部15の端縁には表面1a側の内方
に向かって鋭角的に折曲した起立片15aが形成されてい
る。
字状に折り曲げて形成した前記下辺係止部3と係合する
上辺係止部10と、該上辺係止部10から上方へ延出した取
付部11とが夫々形成されており、前記上辺係止部10の表
面1a側と対面する部分には左右方向に延びた下方凸条部
12が形成されている。13は前記取付部11の左右両端部に
形成した矩形状の切除部で、該切除部13には前記上辺係
止部10の一部である折返辺10aが露出している。なお、
図中11aは前記取付部11の後端縁において、表面1a側の
内方に向かって鋭角的に折曲された幅狭な起立片であ
る。14は右片係止部、15は該右辺係止部14に連続した延
出部で、屋根材1の右辺7を表面1a側にS字状に折り曲
げてそれぞれ形成したものであり、前記延出部15の中央
には屋根材1の上下方向に延びた上方凸条部16が形成さ
れているとゝもに、延出部15の端縁には表面1a側の内方
に向かって鋭角的に折曲した起立片15aが形成されてい
る。
17は屋根材1の左辺8に形成した左辺係止部で、前記右
辺係止部14と係合自在となるように、裏面1b側に折り曲
げて左辺係止片18を形成したものである。なお、図中、
19はプレス等により屋根材1の表面1a側に突出させて形
成した立体的な木目模様で、この木目模様19には表面1a
の地色とは異なった色、或いは地色と同系色で色調が異
なる色を塗布してある。
辺係止部14と係合自在となるように、裏面1b側に折り曲
げて左辺係止片18を形成したものである。なお、図中、
19はプレス等により屋根材1の表面1a側に突出させて形
成した立体的な木目模様で、この木目模様19には表面1a
の地色とは異なった色、或いは地色と同系色で色調が異
なる色を塗布してある。
以上のような構成からなる屋根材1で屋根を葺く場合に
ついて説明するに、先ず左右方向に屋根を葺く場合に
は、第6図に示すように、屋根材1の取付部11に釘20を
打ち込んで屋根の野地板21上に図示しないルーフィング
等を介して固定する。つぎに、前記固定された屋根材1
の右辺係止部14を、これと連結する屋根材を下方にずら
した位置でその左辺係止部17で右辺係止部14を包み込む
状態に重ね合わせる。
ついて説明するに、先ず左右方向に屋根を葺く場合に
は、第6図に示すように、屋根材1の取付部11に釘20を
打ち込んで屋根の野地板21上に図示しないルーフィング
等を介して固定する。つぎに、前記固定された屋根材1
の右辺係止部14を、これと連結する屋根材を下方にずら
した位置でその左辺係止部17で右辺係止部14を包み込む
状態に重ね合わせる。
そして、連結する屋根材1を右方向に滑動することによ
り、左辺係止部17の左辺係止片18を前記右片係止部14の
下面と屋根材1の表面1aとの間にその深部まで差し込
み、前記右辺係止部14と左辺係止部17とをそれぞれ係合
せしめる。さらに、連結する屋根材1の下辺2を木槌等
により矢印方向に叩いて押し上げ、第7図に示すよう
に、両屋根材1,1の切除部13,13の切除端面13',13'が互
いに当接する状態まで上動させる。これにより、固定さ
れた屋根材1の右辺7側における下辺係止部3はその右
側に連結した屋根材1の左辺8側における下辺係止部3
で包み込まれた状態で係合するので、この状態で連結す
る屋根材1の取付部11に釘20を打ち込んで固定して連結
する。この時、固定されたした屋根材1の右辺係止部14
に連続した延出部15の上面と、その右側に連結した屋根
材1の左辺係止部17の下面との間には、第5図に示すよ
うに、上方凸条部16による空間部Sが形成されるので、
毛細管現象による雨水の侵入を阻止することが出来る。
り、左辺係止部17の左辺係止片18を前記右片係止部14の
下面と屋根材1の表面1aとの間にその深部まで差し込
み、前記右辺係止部14と左辺係止部17とをそれぞれ係合
せしめる。さらに、連結する屋根材1の下辺2を木槌等
により矢印方向に叩いて押し上げ、第7図に示すよう
に、両屋根材1,1の切除部13,13の切除端面13',13'が互
いに当接する状態まで上動させる。これにより、固定さ
れた屋根材1の右辺7側における下辺係止部3はその右
側に連結した屋根材1の左辺8側における下辺係止部3
で包み込まれた状態で係合するので、この状態で連結す
る屋根材1の取付部11に釘20を打ち込んで固定して連結
する。この時、固定されたした屋根材1の右辺係止部14
に連続した延出部15の上面と、その右側に連結した屋根
材1の左辺係止部17の下面との間には、第5図に示すよ
うに、上方凸条部16による空間部Sが形成されるので、
毛細管現象による雨水の侵入を阻止することが出来る。
つぎに、固定された前記両屋根材1,1に屋根材1を上下
方向に連結する場合には、屋根の野地板21上に固定され
た下段の屋根材1,1間の上辺係止部10,10上に、これと連
結する上段の屋根材1の下辺係止部3を乗せ、これを滑
らせながら下段の屋根材1,1の上辺係止部10,10における
屋根材1の表面1aとの間に、連結する上段の屋根材1の
下辺係止部3の水平部5を挿入させる。そして、上段の
屋根板1の下辺2を木槌等により叩いて押し上げると、
第4図に示すように、上段の屋根板1の下辺係止部3は
固定した下段の左右の屋根材1,1間に跨がった状態で、
下段の屋根板1,1の上辺係止部10,10を包み込む状態で係
合する。
方向に連結する場合には、屋根の野地板21上に固定され
た下段の屋根材1,1間の上辺係止部10,10上に、これと連
結する上段の屋根材1の下辺係止部3を乗せ、これを滑
らせながら下段の屋根材1,1の上辺係止部10,10における
屋根材1の表面1aとの間に、連結する上段の屋根材1の
下辺係止部3の水平部5を挿入させる。そして、上段の
屋根板1の下辺2を木槌等により叩いて押し上げると、
第4図に示すように、上段の屋根板1の下辺係止部3は
固定した下段の左右の屋根材1,1間に跨がった状態で、
下段の屋根板1,1の上辺係止部10,10を包み込む状態で係
合する。
ここで、左右に連結固定した屋根材1,1の上辺係止部10,
10は重なるため相当の厚さとなるが、下辺係止部3の垂
下部4の高さは右辺7側から左辺8側に向け次第に高く
なるように形成されており、しかも下段の屋根材1,1の
上段の屋根材1との連結部分は前記下辺係止部3の全長
の1/2部分の2位置で被嵌することになるので、この部
分における垂下部4の高さは前記重合した上辺係止部1
0,10を内部に抱持してもなお余裕があり、係合作業は容
易に行える。そして、下段の屋根材1,1と上段の屋根材
1との連結部分には大きな段差が形成されることにな
る。またこの時、下段の屋根材1の上辺係止部10と上段
の屋根材1の下辺係止部3との間、すなわち上辺係止部
10の下面と下辺係止部3の水平部5との間には、下方凸
条部12により空間部Sが形成されるので、毛細管現象に
よる雨水の侵入を阻止することが出来、屋根材1の連結
部分の雨仕舞いを確実に保持することが出来る。また、
上段の屋根材1の下辺係止部3の水平部5の後端には斜
め上方向に折曲して形成した折曲部6が形成されている
ので、挿入時における下段の屋根材1の表面1aを損傷す
ることもない。
10は重なるため相当の厚さとなるが、下辺係止部3の垂
下部4の高さは右辺7側から左辺8側に向け次第に高く
なるように形成されており、しかも下段の屋根材1,1の
上段の屋根材1との連結部分は前記下辺係止部3の全長
の1/2部分の2位置で被嵌することになるので、この部
分における垂下部4の高さは前記重合した上辺係止部1
0,10を内部に抱持してもなお余裕があり、係合作業は容
易に行える。そして、下段の屋根材1,1と上段の屋根材
1との連結部分には大きな段差が形成されることにな
る。またこの時、下段の屋根材1の上辺係止部10と上段
の屋根材1の下辺係止部3との間、すなわち上辺係止部
10の下面と下辺係止部3の水平部5との間には、下方凸
条部12により空間部Sが形成されるので、毛細管現象に
よる雨水の侵入を阻止することが出来、屋根材1の連結
部分の雨仕舞いを確実に保持することが出来る。また、
上段の屋根材1の下辺係止部3の水平部5の後端には斜
め上方向に折曲して形成した折曲部6が形成されている
ので、挿入時における下段の屋根材1の表面1aを損傷す
ることもない。
而して、左右及び上下に連結して葺き上がった屋根は、
第8図に示すように、各屋根板1,1の上下の連結部分に
おいて顕著な段差が形成され、屋根全体に立体感及び重
量感が現出され、恰も瓦葺の如き外観を呈するとゝも
に、屋根に積もった雪が凍ったような場合にも、上下の
連結部分における前記段差がエッジとなり、雪はその自
重により切断されて、自然滑落する。
第8図に示すように、各屋根板1,1の上下の連結部分に
おいて顕著な段差が形成され、屋根全体に立体感及び重
量感が現出され、恰も瓦葺の如き外観を呈するとゝも
に、屋根に積もった雪が凍ったような場合にも、上下の
連結部分における前記段差がエッジとなり、雪はその自
重により切断されて、自然滑落する。
本考案に係る屋根材は、上記のように、矩形状屋根板の
右辺には、表面側にS字状に折り曲げて右辺係止部を形
成するとゝもに、左辺には、前記右辺係止部と係合する
裏面側に折り曲げた断面ほゞコ字状の左辺係止部を形成
し、また上辺には、表面側にS字状に折り曲げて形成し
た上辺係止部と、該上辺係止部から上方向へ延出した取
付部を夫々形成し、さらに下辺には、前記上辺係止部と
係合する裏面側に折り曲げた断面ほゞコ字状の下辺係止
部を形成するとゝもに、該下辺係止部の垂下部の高さを
右辺側から左辺側に向けて次第に高くなるように形成し
た構成であるから、屋根板の左右及び上下方向の係合に
よる連結作業を簡単に、且つ確実に行なうことができ、
作業能率が向上する。また、屋根材の最も弱い部分であ
る各辺の曲げ方向に対する構造強度が向上するため、不
良品の発生を防止することが出来とゝもに、屋根が葺あ
がったときには上下方向においてその連結部分に顕著な
段差が生じるので、屋根全体に立体感及び重量感が現出
され、恰も瓦葺の如き外観を呈する。更に、積雪等によ
る垂直荷重に対する構造強度が向上し、容易に圧潰され
ることがないし、屋根に積もった雪が凍ったような場合
にも、連結部分に段差が形成されるため、この段差部分
がエッジとなり、雪を自重により切断し、自然滑落せし
めることができるといった諸効果がある。
右辺には、表面側にS字状に折り曲げて右辺係止部を形
成するとゝもに、左辺には、前記右辺係止部と係合する
裏面側に折り曲げた断面ほゞコ字状の左辺係止部を形成
し、また上辺には、表面側にS字状に折り曲げて形成し
た上辺係止部と、該上辺係止部から上方向へ延出した取
付部を夫々形成し、さらに下辺には、前記上辺係止部と
係合する裏面側に折り曲げた断面ほゞコ字状の下辺係止
部を形成するとゝもに、該下辺係止部の垂下部の高さを
右辺側から左辺側に向けて次第に高くなるように形成し
た構成であるから、屋根板の左右及び上下方向の係合に
よる連結作業を簡単に、且つ確実に行なうことができ、
作業能率が向上する。また、屋根材の最も弱い部分であ
る各辺の曲げ方向に対する構造強度が向上するため、不
良品の発生を防止することが出来とゝもに、屋根が葺あ
がったときには上下方向においてその連結部分に顕著な
段差が生じるので、屋根全体に立体感及び重量感が現出
され、恰も瓦葺の如き外観を呈する。更に、積雪等によ
る垂直荷重に対する構造強度が向上し、容易に圧潰され
ることがないし、屋根に積もった雪が凍ったような場合
にも、連結部分に段差が形成されるため、この段差部分
がエッジとなり、雪を自重により切断し、自然滑落せし
めることができるといった諸効果がある。
第1図は本考案に係る屋根材を表側から見た斜視図、第
2図は同屋根材を裏側から見た斜視図、第3図は第1図
のI−I線拡大端面図、第4図は第8図のII−II線拡大
端面図、第5図は同III−III線拡大端面図、第6図及び
第7図は同屋根材の葺成工程を示す平面図、第8図は同
屋根材による葺成状態を示す部分斜視図である。 1……屋根材、1a……表面、1b……裏面、2……下辺、
3……下辺係止部、4……垂下部、5……水平部、6…
…折曲部、7……右辺、8……左辺、9……上辺、10…
…上辺係止部、10a……折返片、11……取付部、11a……
起立片、12……下方凸条部、13……切除部、13´……切
除端面、14……右辺係止部、15……延出部、15a……起
立片、16……上方凸条部、17……左辺係止部、18……左
辺係止片、19……木目模様、20……釘、21……野地板。
2図は同屋根材を裏側から見た斜視図、第3図は第1図
のI−I線拡大端面図、第4図は第8図のII−II線拡大
端面図、第5図は同III−III線拡大端面図、第6図及び
第7図は同屋根材の葺成工程を示す平面図、第8図は同
屋根材による葺成状態を示す部分斜視図である。 1……屋根材、1a……表面、1b……裏面、2……下辺、
3……下辺係止部、4……垂下部、5……水平部、6…
…折曲部、7……右辺、8……左辺、9……上辺、10…
…上辺係止部、10a……折返片、11……取付部、11a……
起立片、12……下方凸条部、13……切除部、13´……切
除端面、14……右辺係止部、15……延出部、15a……起
立片、16……上方凸条部、17……左辺係止部、18……左
辺係止片、19……木目模様、20……釘、21……野地板。
Claims (1)
- 【請求項1】矩形状屋根板の右辺(7)には、表面(1
a)側にS字状に折り曲げて右辺係止部(14)を形成す
るとゝもに、左辺(8)には、前記右辺係止部(14)と
係合する裏面(1b)側に折り曲げた断面ほゞコ字状の左
辺係止部(17)を形成し、また上辺(9)には、表面
(1a)側にS字状に折り曲げて形成した上辺係止部(1
0)と、該上辺係止部(10)から上方向へ延出した取付
部(11)を夫々形成し、更に下辺(2)には、前記上辺
係止部(10)と係合する裏面(1b)側に折り曲げた断面
ほゞコ字状の下辺係止部(3)を形成するとゝもに、該
下辺係止部(3)の垂下部(4)の高さを右辺(7)側
から左辺(8)側に向けて次第に高くなるように形成し
たことを特徴とする屋根材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988118415U JPH0743309Y2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 屋根材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988118415U JPH0743309Y2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 屋根材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0239018U JPH0239018U (ja) | 1990-03-15 |
JPH0743309Y2 true JPH0743309Y2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=31362755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988118415U Expired - Lifetime JPH0743309Y2 (ja) | 1988-09-09 | 1988-09-09 | 屋根材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743309Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52134228A (en) * | 1976-05-02 | 1977-11-10 | Sanko Kinzoku Kougiyou Kk | Metallic roof plate |
JPS52167813U (ja) * | 1976-06-12 | 1977-12-20 |
-
1988
- 1988-09-09 JP JP1988118415U patent/JPH0743309Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0239018U (ja) | 1990-03-15 |
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