JPH0743170Y2 - のり面植生工用の合成樹脂ネット - Google Patents

のり面植生工用の合成樹脂ネット

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JPH0743170Y2
JPH0743170Y2 JP1991042705U JP4270591U JPH0743170Y2 JP H0743170 Y2 JPH0743170 Y2 JP H0743170Y2 JP 1991042705 U JP1991042705 U JP 1991042705U JP 4270591 U JP4270591 U JP 4270591U JP H0743170 Y2 JPH0743170 Y2 JP H0743170Y2
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JP
Japan
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loop
synthetic resin
vegetation
row
pile
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JP1991042705U
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JPH04134545U (ja
Inventor
義一 望月
Original Assignee
望月編織工業株式会社
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、傾斜地に切土のり面を
施工した後、そののり面に植生工事を施して、のり面の
修景、緑化を図ると共に、のり面の侵食防止および風化
抑制を行なうのり面の植生工事に使用する合成樹脂ネッ
トに係り、特にのり面の凹凸に対する整合性が良く、か
つ、混合物の流れ止効果に優れたのり面植生工用の合成
樹脂ネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネットを用いたのり面の植生工事は、一
般に、のり面にネットをアンカーなどの固定具で固定
し、そのネットに、種子、肥料、接合剤、PH緩衝剤、
有機質基材(土砂)、水などを混合してなる混合物(以
下、単に混合物と称する。)を、土砂圧送ポンプなどに
より、所定の厚さに層状に吹き付けて施工するものであ
る。上述の種子が発芽し、草木として生育することによ
り、のり面の修景、緑化が図られ、かつのり面の侵食防
止および風化抑制が図られる。なお、上述の混合物の混
合比率や吹き付け層の厚さなどは、のり面の土質や傾斜
角度や周囲環境などを考慮して決定する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述ののり
面の植生工事に使用する合成樹脂ネットは、ただ単に網
目に編成してなるもので、このネットに吹き付けた混合
物が引っ掛かる手段、すなわち混合物の流れ止の手段が
何等施されていない。このために、ネットに吹き付けた
混合物が雨水などにより流されてしまい、のり面の修
景、緑化が図られないなどの問題がある。そこで、混合
物の流れ止の手段を設けた植生用網状体(実願昭63−
115623号(実開平2−37940号))が先に出
願された。
【0004】本考案は上述の出願の改良に係り、その目
的はさらにのり面の凹凸に対する整合性が良く、かつ、
混合物の流れ止め効果に優れたのり面植生工用の合成樹
脂ネットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の問題を
解決するために、ループ部と懸絡部とからなるメリヤス
編みのループ列をほぼ等間隔に複数例編成し、そのルー
プ列間に、混合物の流れ止用のパイルを、ジグザグに編
成すると共に、そのループ列間に、前記ループ列間の間
隔を保つ補強糸を架設したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案は、ループ部と懸絡部とからなるメリヤ
ス編みのループ列自体が伸縮性を充分に有するので、そ
のメリヤス編みのループ列からなるマットはその面上に
おいて伸縮性を有することとなり、その結果、のり面の
凹凸に対する整合性が良い。また、ループ列間に編成し
たパイルにより、そこに吹き付けた混合物が引っ掛か
り、その混合物の流れを防ぐことができ、のり面の修
景、緑化が確実に図られる。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係るのり面植生工用の合成樹
脂ネットの一実施例を添付図面を参照して説明する。図
において、1はのり面、10は前記のり面1にアンカー
などの固定具11により、固定した本考案ののり面植生
工用の合成樹脂ネットである。12は前記本考案ののり
面植生工用の合成樹脂ネット10に土砂圧送ポンプなど
により所定の厚さに層状に吹き付けた混合物である。本
考案ののり面植生工用の合成樹脂ネット10は、図3お
よび図4に示すように、ほぼ等間隔に複数例編成したル
ープ列2と、そのループ列2間にジグザグに編成した混
合物の流れ止用のパイル3と、前記ループ列2間に架設
した前記ループ列2間の間隔を保つ補強糸4とを備え
る。前記ループ列2は、図5に示すように、合成樹脂製
の糸条からなり、メリヤス編み(メリヤス編みしたもの
を裏返しにしたもの)の多数のループ部20と懸絡部2
1とからなる。このループ列2をほぼ等間隔に複数列編
成する。なお、このループ列2の間隔は特に限定しな
い。
【0008】前記パイル3は、図6に示すように、合成
樹脂製の糸条からなり、前記ループ列2間にジグザグに
かつ毛羽立てて編成してなる。すなわち、図7の詳細図
に示すように、まずパイル3(3A)(実線にて示
す。)を、ある列のループ列2(2A)(太い実線にて
示す。)のあるループ部20Cおよび、そのループ列2
(2A)の左隣のループ列(図示せず)から編成された
パイル3(3B)(破線にて示す。)のループ部、双方
の上部の右側に上から下に通す。次に、そのパイル3
(3A)を、先のループ部20Cの直上のループ部20
Bに沿ってループ状に形成すると共に、その上のループ
部20Aおよび左隣のループ列から編成されたパイル3
(3B)のループ部双方の下部の右側の上に通し、かつ
そのループ部20Aと同一位置の懸絡部21Aの下部の
下に潜らせ、再び先のループ部20Aおよびパイル3
(3B)のループ部双方の下部の左側の上に通す。続い
て、そのパイル3(3A)を、先程のループ部20Cお
よびパイル3(3B)のループ部双方の上部の左側の下
に通すと共に、そのループ部20Cおよびパイル3(3
B)のループ部双方の上部の右側の上に通す。それか
ら、このパイル3(3A)を、上述と同様に、右隣のル
ープ列2(2B)(太い実線にて示す。)の前記ループ
部20Cより一段下のループ部20I、およびそのルー
プ列2(2B)の右隣のループ列(図示せず)から編成
されたパイル3(3C)(破線にて示す。)のループ
部、双方の上部の左側に上から下に通す。次に、そのパ
イル3(3A)を、先のループ部20Iの直上のループ
部20Hに沿ってループ状に形成すると共に、その上の
ループ部20Gおよび右隣のループ列から編成されたパ
イル3(3C)のループ部双方の下部の左側の上に通
し、かつそのループ部20Gと同一位置の懸絡部21G
の下部の下に潜らせ、再び先のループ部20Gおよびパ
イル3(3C)のループ部双方の下部の右側の上に通
す。続いて、そのパイル3(3A)を、先程のループ部
20Iおよびパイル3(3C)のループ部双方の上部の
右側の下に通すと共に、そのループ部20Iおよびパイ
ル3(3C)のループ部双方の上部の左側の上に通す。
そして、前記パイル3(3A)を、先程の左隣のループ
列2(2A)に戻って、そのループ列2(2A)の先の
ループ部20Cより二段下のループ部20Eおよび、そ
のループ列2(2A)の左隣のループ列(図示せず)か
ら編成されたパイル3(3B)(破線にて示す。)のル
ープ部、双方の上部の右側に上から下に通す。このよう
にして、ある列のループ列2(2A)の一つ置きのルー
プ部20B,20D,……と、右隣のループ列2(2
B)の一つ置きのかつ前記ある列のループ列2(2A)
の一つ置きのループ部20B,20D,……と互い違い
のループ部20H,20J,……との間にジグザグに編
成する。また、前記ある列のループ列2の他の一つ置き
のループ部20A,20C,20E……と、左隣のルー
プ列の一つ置きのかつ前記ある列のループ列2の一つ置
きのループ部20A,20C,20E……と互い違いの
ループ部との間にジグザグに編成する。そして、以下上
述の操作を繰り返して、パイル3を複数列のループ列2
間にジグザグにかつ毛羽立てて編成する。
【0009】前記補強糸4は、図8に示すように、合成
樹脂製の糸条からなり、前記ループ列2間架設してな
る。すなわち、図9の詳細図に示すように、ある列のル
ープ列2の左右両側のループ列(図示せず)からの補強
糸4(4A)(太い実線にて示す。)、4(4B)(太
い破線にて示す。)を、前記ある列のループ列2のある
懸絡部21A,21B,21C,21Dに交互に懸絡す
る。次に、その補強糸4(4A)、4(4B)を、ある
列のループ列2から引き出して、その左右両側のループ
列の懸絡部(図示せず)に懸絡する。そらから、その補
強糸4(4A)、4(4B)を、左右両側のループ列か
ら引き出して、再び前記ある列のループ列2の三段下の
懸絡部21G……に懸絡する。また、ある列のループ列
2の左右両側のループ列(図示せず)からの補強糸4
(4C)(細い破線にて示す。)、4(4D)(細い実
線にて示す。)を、前記ある列のループ列2のある懸絡
部21D,21E,21F,21Gに交互に懸絡する。
次に、その補強糸4(4C)、4(4D)を、ある列の
ループ列2から引き出して、その左右両側のループ列の
懸絡部(図示せず)に懸絡する。それから、その補強糸
4(4C)、4(4D)を、左右両側のループ列から引
き出して、再び前記ある列のループ列2の三段下の懸絡
部に懸絡する。このようにして、以下上述の操作を繰り
返して、補強糸4を複数列のループ列2間に架設する。
なお、この補強糸4のループ列2間に懸け渡す上下間
隔、すなわちループ列2の懸絡部に懸絡する数は、任意
である。
【0010】この実施例における本考案ののり面植生工
用の合成樹脂ネットは、以上の如き構成空なるので、の
り面1にアンカーなどの固定具11により固定し、その
本考案ののり面植生工用の合成樹脂ネット10に混合物
12を土砂圧送ポンプなどにより所定の厚さに層状に吹
き付ける。すると、前記混合物12は、本考案ののり面
植生工用の合成樹脂ネット10のパイル3に引っ掛か
り、その混合物12の流れを防ぐことができ、のり面の
修景、緑化が確実に図られる。
【0011】しかも、複数列のループ列2の間に補強糸
4を架設したので、複数列のループ列2間の間隔が保持
され、混合物12の重量で本考案ののり面植生工用の合
成樹脂ネットが歪んだりするような虞はない。特に、本
考案に係るのり面植生工用の合成樹脂ネットは、ループ
部と懸絡部とからなるメリヤス編みのループ列をほぼ等
間隔に複数例編成したものであるから、そのメリヤス編
みのループ列自体が伸縮性を充分に有するので、そのメ
リヤス編みのループ列からなるマットはその面上におい
て伸縮性を有することとなり、その結果、のり面の凹凸
に対する整合性が良い。
【0012】図10は本考案ののり面植生工用の合成樹
脂ネットの変形例を示した概略の編成説明図である。こ
の例のものは、補強糸4の懸絡と共に、パイル3もルー
プ列2に懸絡して、流れ止部13と空間部14を横縞状
に交互に形成したものである。なお、この流れ止部13
と空間部14とは、市松模様に形成しても良い。なお、
上述の横縞模様や市松模様の大きさや形状は特に限定し
ない。
【0013】なお、上述の実施例において、図示の便宜
上、ループ列2およびパイル3および補強糸4の合成樹
脂製の糸条は、1本しか図示していないが、必要に応じ
て2本以上を1束としてまとめて、編成しても良い。
【0014】また、上述の実施例において使用するルー
プ列2およびパイル3および補強糸4は、例えば幅が約
3mm程度の合成樹脂製の偏平糸若しくはテープでも良
い。
【0015】
【考案の効果】以上から明らかなように、本考案ののり
面植生工用の合成樹脂ネットは、のり面の凹凸に対する
整合性が良く、かつ、混合物の流れ止め効果に優れてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るのり面植生工用の合成樹脂ネット
の一実施例を示し、のり面の植生工事の施工状態を示し
た説明図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】本考案に係るのり面植生工用の合成樹脂ネット
の一実施例を示した概略の編成説明図である。
【図4】図3の一部を拡大した概略の編成説明図であ
る。
【図5】図3のループ列のみを拡大して示した概略の編
成説明図である。
【図6】ループ列にパイルをジグザグに編成した状態を
示した概略の編成説明図である。
【図7】図6の一部を拡大した概略の編成説明図であ
る。
【図8】ループ列に補強糸を架設した状態を示した概略
の編成説明図である。
【図9】図8の一部を拡大した概略の編成説明図であ
る。
【図10】本考案ののり面植生工用の合成樹脂ネットの
変形例の一例を示した概略の編成説明図である。
【符号の説明】
1 のり面 10 本考案ののり面植生工用の合成樹脂ネット 11 アンカーなどの固定具 12 混合物 13 流れ止部 14 空間部 2 ループ列 3 パイル 4 補強糸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 のり面に固定し、そこに土砂、種子、肥
    料、水等の混合物を吹き付けてのり面の植生工事に使用
    するのり面植生工用の合成樹脂ネットにおいて、ループ部と懸絡部とからなるメリヤス編みのループ列で
    あって、 ほぼ等間隔に複数例編成したループ列と、 そのループ列間にジグザグに編成し、混合物の流れ止用
    のパイルと、 前記ループ列間に架設し、前記ループ列間の間隔を保つ
    補強糸とを、 備えたことを特徴とするのり面植生工用の合成樹脂ネッ
    ト。
JP1991042705U 1991-06-07 1991-06-07 のり面植生工用の合成樹脂ネット Expired - Lifetime JPH0743170Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991042705U JPH0743170Y2 (ja) 1991-06-07 1991-06-07 のり面植生工用の合成樹脂ネット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991042705U JPH0743170Y2 (ja) 1991-06-07 1991-06-07 のり面植生工用の合成樹脂ネット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04134545U JPH04134545U (ja) 1992-12-15
JPH0743170Y2 true JPH0743170Y2 (ja) 1995-10-04

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ID=31923155

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JP1991042705U Expired - Lifetime JPH0743170Y2 (ja) 1991-06-07 1991-06-07 のり面植生工用の合成樹脂ネット

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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55159891U (ja) * 1979-04-27 1980-11-17
JPS5712442U (ja) * 1980-06-25 1982-01-22
JPH0210152U (ja) * 1988-07-02 1990-01-23
JPH0516286Y2 (ja) * 1988-09-01 1993-04-28

Also Published As

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JPH04134545U (ja) 1992-12-15

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