JPS6315383Y2 - - Google Patents

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JPS6315383Y2
JPS6315383Y2 JP1983042708U JP4270883U JPS6315383Y2 JP S6315383 Y2 JPS6315383 Y2 JP S6315383Y2 JP 1983042708 U JP1983042708 U JP 1983042708U JP 4270883 U JP4270883 U JP 4270883U JP S6315383 Y2 JPS6315383 Y2 JP S6315383Y2
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bag
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JP1983042708U
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Fertilizing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、河川護岸、堤防、土手、土地造成、
山腹法面等における覆土工事に用いる袋体、特に
植生工用として最適の袋体に関する。
近年、覆土工事において傾斜面を覆土して緑化
する方法として、覆土マツトを利用した工法が知
られている。この方法は布製袋状物を覆土面に広
げ、その内部に土壌、肥料、種子等を水で混和し
た流動状物を圧入して、袋状物の構成糸条の間隙
に土壌粒子によつて床を形成せしめ、余剰水を
排出することにより、土壌、肥料及び種子等を充
填して、植生化を図るものである。
しかしながら、これまでの植生用マツトでは、
流動状物を圧入し、余剰水を排出する際に、流動
状物中の土壌、肥料、種子等の流出を防止する為
に、マツトの目合(孔の大きさ)を或る程度以下
に小さくしなければならず、したがつて、気孔率
も低下する結果となつていた。このような目合の
小さなマツトでは、流動状物の圧入、余剰水の排
出の際に高圧を用いねばならず、したがつて布帛
構成糸の高強度化と糸組織の高密度化が要求さ
れ、これにより施工性が解決されていた。しか
し、このようなマツトは、覆土中に含まれる種子
の発芽、発育性、根付性等の植生面に関しては望
ましいものと言い難く、目合及び気孔率の拡大化
が望ましい。
もし、目合、気孔率の大きな組織構造の布帛か
らなるマツトで、しかも土壌、肥料、種子等の流
出防止の可能なマツトが創出されるならば、流動
状物の圧入及び余剰水排出の際に高圧を用いる必
要がなく、施工面が大幅に改善され、かつ、種子
の発芽、発育性、根付性に好適なマツトとなる筈
である。
本考案は以上の観点からなされたものである。
即ち、本考案は、上下2層の合成繊維糸からな
る布帛の周縁部が縫製等により閉じられた袋体
で、該袋体の上面に当たる布帛に注入口を有し、
該注入口から水で混和した例えば土壌等の流動状
物を充填するのに用いる袋体において、該上下2
層の布帛の少なくとも一方の布帛は、1〜6mm2
面積の目合からなり、25〜65%の気孔率を有する
布帛で、かつ、該布帛を構成する少なくとも一方
の糸に合成繊維の紡績糸又は空気噴射加工糸、も
しくは擦過加工糸からなる毛羽糸を使用してあ
り、その毛羽糸の毛羽が、上記各目合に入り組ん
でいるように構成されてなることを特徴とする覆
土工事用袋体に関するものである。
以下、図面を用いて本考案を説明する。
本考案が対象としている袋体は、上下2層の布
帛が周縁部で縫製等により閉じられ、上下2層の
間に部分的な連結部を有して表面に凹凸を有する
か、又は表面フラツトなマツト形状を有し、上面
に注入口を有するものであり、法面等に敷設、ア
ンカー打設固定後、注入口より水と混和した流動
状物を圧入する為に用いるものであり、10cmをこ
えない程度の厚みのものである。
第1〜3図は、本考案の袋体を構成する布帛の
実例を示したものである。図において、1は毛羽
糸、2は非毛羽糸、3は毛羽、4は目合を示す。
第1図は、毛羽糸1と非毛羽糸2を交織した平織
の組織を示し、第2図は、非毛羽糸に毛羽糸を交
撚した糸のみを用いた平織の組織を示し、第3図
は、毛羽糸のみを用いた平織の組織を示したもの
である。
本考案は、上記平織のみならず、朱子織、綾
織、それらの変則織をも含み、又編物であつても
よい。
布帛を構成する素材は天然繊維でも合成繊維で
も良いが、耐腐蝕性の点から合成繊維が好まし
い。
本考案の袋体を構成する布帛は、重量当り20%
以上の毛羽糸で構成されるのが好ましい。毛羽糸
20%未満では各目合に毛羽が入り組むことが不十
分で、本考案所期の目的達成には不十分である。
毛羽糸はカツト毛羽、ループ毛羽或いはそれらの
複合のものであつてもよく、糸素材としては、ア
クリル、エステル、ナイロン、ビニロン等の紡績
糸或いは空気噴射加工糸、擦過加工糸等が用いら
れる。
毛羽糸の毛羽の長さは0.5mm以上のものが主体
となることが望ましい。0.5mmより短くては目合
への毛羽の入り組みが不十分である。
目合の大きさは1.0〜6.0mm2であることが好まし
い。10mm2未満では、余剰水の排出性が悪く植生面
においても種子の発芽性が劣るものとなる。又6
mm2より大きくては、毛羽入り組みの効果が期待し
にくくなり混和物の流出が起こり易くなる。
布帛構成糸条の幅はできるだけ小さくし、目合
の割合を上げることが望ましく、望ましい気孔率
は25〜65%である。25%未満では余剰水の排出性
が不十分で、植生面での発芽性が劣る。又、65%
をこえると布帛強度が低下し、圧入圧に耐えられ
なくなる。ここで気孔率とは、下式によつて算出
されるものである。
気孔率(%)=(1インチ)2−{(1インチ)2
の繊維カバー量}/(1インチ)2×100 糸条幅は、施工性、植生性の面から0.25〜1.2
mm幅であることが望ましい。
本考案の布帛は、第4図に示すように、太デニ
ール糸又は高密度糸束による補強部5を、上下布
帛の接合個所及び地6の一部その他に設けて、布
帛に高強度を付与せしめるのが実用上望ましい。
これにより、アンカー打設によるマツト固定を十
分強固に行なうことができ、混和物圧入時の圧力
に耐えるようになる。
以上の構成を持つ布帛は少なくとも袋体の上面
布帛に使用するが、上下面共に使用するのが更に
好ましい。余剰水の排出性が一層向上し、植生面
においては、上面は種子の発芽性、発育性の向上
に、下面は地面への根付性の向上に有効である。
本考案の袋体は植生工用として特に適している
が、その用途に限定されるものでなく、水で混和
したコンクリート、砂、土等の流動状物充填用、
その他の用途に広く使用され、成分流出の防止と
余剰水の排出性向上の効果を奏するものである。
次に本考案の袋体を用いた実施例を示す。
実施例 アクリル紡績糸10Nmとポリアミド長繊維糸
840d/140fとを用いて、第1図に示すごとく、目
合(孔)a×bが1.2×1.2mmになるような織密度
の交織品(毛羽糸混用率約52%、気孔率約36%)
が上下2層できるように2重織し、第4図に示す
ように部分的に補強部を設け、該補強部の経緯交
錯する部分は上下結接して一重織にした袋状物を
得た。この袋状物の周囲を縫製し、注入口を設け
た袋体を作成し、該注入口より土壌、肥料及び種
子等を水で混和した流動状物を袋内にポンプ圧送
充填した結果、かなり浄化された水が多量に排出
され、混和物の硬化も極めて早かつた。1ケ月
後、植生性について観察した結果、布帛と土壌と
の密着は極めて良好で、発芽率も約85%と極めて
高く、発育状態も良好であつた。発芽率とは、袋
外に発芽した本数を袋内で発芽した本数で除した
率を言う。
又、前記と同様袋体をアクリル紡績糸10Nm単
独にて、目合(孔)を2.0×2.0mm(毛羽糸混用率
100%、気孔率51%)に作成し、前記同一条件で
テストした結果、施工性は良好で、しかも発芽率
は95%と極めて高く、発育状態も良好であつた。
又、比較として、前記同様袋体をポリアミド長
繊維糸840d/140f単独にて、目合(孔)を1.2×
1.2mm(毛羽糸混用率0%、気孔率約36%)のも
のと、目合0.6×0.6mm(気孔率18%)の2種を作
成し、前記と同一条件でテストした結果、目合大
のものは土壌の流出が大であり、目合小のものは
水の排出性が悪かつた。又、布帛と土壌の密着が
両者ともに悪く、両者間に隙間がかなり見られ、
発芽率は目合大のものは55%、目合小のものは33
%と極めて悪く、部分的な植生であつた。
又、比較として、前記同様袋体をポリアミド長
繊維糸840d/140fとアクリル紡績糸20Nmとを経
糸、緯糸ともに3本対1本の割合で、目合が1.2
×1.2mmになるような織密度の交織品(毛羽糸混
用率15%、気孔率約40%)を作成し、前記と同一
条件でテストした結果、各目合に毛羽が十分入り
組んでいない為、土壌の流出が大きく、又、布帛
と土壌との密着も悪く、両者間に隙間がかなり見
られ、発芽率は45%と極めて悪く、部分的な植生
であつた。
本考案の袋体は次のような利点を有している。
(1) 各目合(孔)に毛羽を有する為、土壌粒子に
よる床形成が良好で、客土流出防止効果が大
である。
(2) 毛羽によつて、目合を大きくすることができ
る為、余剰水の排出性が良く、かつ種子の発芽
性、発育性が良好となる。
(3) 毛羽によつて、布帛と土壌の密着性が良好と
なる為、両者間に空隙を生ずることなく、発芽
性が向上する。
(4) 気孔率を大きくできる為、発芽率(種子の発
芽本数)を向上することができる。
(5) 大きな目合(孔)、気孔率によつて、地盤へ
の根付性が極めてよくなる。
以上のように本考案の袋体は、施工性は勿論の
こと、植生面において大きな効果を期待できるも
のであり、実用的価置は高い。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本考案の袋体用布帛の織組
織の例を示した平面図であり、第1図は、毛羽糸
と非毛羽糸とを交織した平織組織を示す。第2図
は、非毛羽糸と毛羽糸との交撚糸を用いた平織組
織を示す。第3図は、毛羽糸のみを用いた平織組
織を示す。第4図は、本考案の袋体用布帛に設け
る補強糸の例を示した平面図である。 1……毛羽糸、2……非毛羽糸、3……毛羽、
4……目合(孔)、5……補強糸、6……地。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上下2層の合成繊維糸からなる布帛の周縁部
    が縫製等により閉じられた袋体で、該袋体の上
    面に当たる布帛に注入口を有し、該注入口から
    水で混和した例えば土壌等の流動状物を充填す
    るのに用いる袋体において、該上下2層の布帛
    の少なくとも一方の布帛は、1〜6mm2の面積の
    目合からなり、25〜65%の気孔率を有する布帛
    で、かつ、該布帛を構成する少なくとも一方の
    糸に合成繊維の紡績糸又は空気噴射加工糸、も
    しくは擦過加工糸からなる毛羽糸を使用してあ
    り、その毛羽糸の毛羽が、上記各目合に入り組
    んでいるように構成されてなることを特徴とす
    る覆土工事用袋体。 (2) 袋体が、上下2層の布帛の間に部分的な連結
    部を有している実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の覆土工事用袋体。 (3) 袋体の上下2層の布帛が共に、1〜6mm2の面
    積の目合からなり、25〜65%の気孔率を有する
    布帛で、かつ、該布帛を構成する少なくとも一
    方の糸に合成繊維の紡績糸又は空気噴射加工
    糸、もしくは擦過加工糸からなる毛羽糸を使用
    してあり、その毛羽糸の毛羽が、上記各目合に
    入り組んでいるように構成されてなる実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の覆土工事用袋体。
JP4270883U 1983-03-24 1983-03-24 覆土工事用袋体 Granted JPS59147754U (ja)

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