JPH0742979U - 電気機器収納用箱体の内扉の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内扉の取付ネジを削減し、取付作業時間を短
縮することができる電気機器収納用箱体の内扉の取付構
造を提供すること。 【構成】 電気機器収納用箱体１の内側背面１ａに配設
された内機取付レール２，２より内扉３の四隅に位置す
る同一の支柱本体４，４，４，４を垂設し、内扉３の一
辺に対向する支柱本体４，４の上部には第１の蝶番部材
５と第２の蝶番部材６とを夫々備え、その第１の蝶番部
材５と第２の蝶番部材６に対向する内扉３には蝶番ピン
７，７を備え、その蝶番ピン７に対向する第２の蝶番部
材６には蝶番ピン挿通孔８を形成すると共に、その蝶番
ピン挿通孔８に蝶番ピン７を挿通し、第１の蝶番部材５
にはネジ孔９を形成すると共に、そのネジ孔９に取付ネ
ジ１０を螺着して内扉３を蝶着したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、分電盤等に収納される各種電気機器や配線等を覆う電気機器収納用 箱体の内扉の取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来技術の開閉式の電気機器収納用箱体の内扉の取付構造は、図５のように電 気機器収納用箱体２１の開口端縁部の直下近傍に設けた木板取付金具２２に内機 取付レール２３または機器取付板（図示せず）を固定し、その内機取付レール２ ３または機器取付板より開口端縁部近傍までの長さの蝶番支柱２４及び受け支柱 ２５を立設し、蝶番支柱２４には蝶番部材２４ａを一体形成し、受け支柱２５に は受け部材２５ａを夫々一体形成しており、蝶番部材２４ａに内扉２６を取付ネ ジ２７で螺着して備えていた。

【０００３】 内扉２６は図６のように内扉２６の左右いずれか一辺の端部近傍に取付孔２８ ，２８を２箇所形成し、その取付孔２８，２８に対向する蝶番支柱２４の蝶番部 材２４ａ，２４ａにはネジ孔２９，２９が夫々形成され、内扉２６は取付ネジ３ ０，３０を取付孔２８，２８に挿通し、蝶番部材２４ａ，２４ａのネジ孔２９， ２９に螺着して取り付けていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来技術によると、内扉２６には２箇所の取付孔２８，２ ８が形成されており、取付ネジ３０，３０を取付孔２９，２９に挿通して蝶番部 材２４ａ，２４ａのネジ孔２８，２８に螺着して取り付けていたため、内扉２６ の取付作業において、２個の取付ネジ３０，３０を必要とするため、手間のかか る作業である他、非常に時間を費やす作業であるという欠点があった。

【０００５】 そこで本考案は、内扉の取付ネジを削減し、取付作業時間を短縮することがで きる電気機器収納用箱体の内扉の取付構造を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案に係る電気機器収納用箱体の内扉の取付構 造は、電気機器収納用箱体に備えられた内扉の少なくとも略四隅に位置する同一 の支柱本体を垂設し、内扉の一辺に対向する支柱本体の上部には第１の蝶番部材 と第２の蝶番部材とを夫々備え、少なくとも第２の蝶番部材に対向する内扉には 蝶番ピンを備え、その蝶番ピンに対向する第２の蝶番部材には蝶番ピン挿通孔を 形成すると共に、その蝶番ピン挿通孔に蝶番ピンを挿通し、第１の蝶番部材には ネジ孔を形成すると共に、そのネジ孔に取付ネジを螺着して内扉を蝶着したもの である。

【０００７】

【作用】

第２の蝶番部材に対向する内扉の蝶番ピンを第２の蝶番部材に形成した蝶番ピ ン挿通孔に挿通し、第１の蝶番部材にはネジ孔に取付ネジを螺着して内扉を蝶着 する。

【０００８】

【実施例】

本考案に係る電気機器収納用箱体の内扉の取付構造の一実施例を添付図面に基 づいて説明する。

【０００９】 図１は本考案に係る電気機器収納用箱体の内扉の取付構造の一実施例の説明図 、図２は図１における第２の蝶番部材の説明図であり、電気機器収納用箱体１の 内側背面１ａに配設された内機取付レール２，２より内扉３の四隅に位置する同 一の支柱本体４，４，４，４を垂設し、内扉３の一辺に対向する支柱本体４，４ の上部には第１の蝶番部材５と第２の蝶番部材６とを夫々備え、その第１の蝶番 部材５と第２の蝶番部材６に対向する内扉３には蝶番ピン７を備え、その蝶番ピ ン７に対向する第２の蝶番部材６には蝶番ピン挿通孔８を形成すると共に、その 蝶番ピン挿通孔８に蝶番ピン７を挿通し、第１の蝶番部材５にはネジ孔９を形成 すると共に、そのネジ孔９に取付ネジ１０を螺着して内扉３を蝶着したものであ る。

【００１０】 上記のように構成された電気機器収納用箱体の内扉の取付構造は、内扉３の一 辺を２箇所で蝶着するものであり、第２の蝶番部材６に対向する内扉３の下側の 蝶番ピン７を第２の蝶番部材６に形成した蝶番ピン挿通孔８に挿通し、第１の蝶 番部材５にはネジ孔９に１個の取付ネジ１０のみを螺着して内扉３を蝶着するも のである。

【００１１】 尚、上記実施例において、内扉３は表面より１個の取付ネジ１０を第１の蝶番 部材５に螺着して内扉３を蝶着しているが、これは一例であり、例えば、図３の ような第１の蝶番部材１１に形成することもできる。この第１の蝶番部材１１に はネジ孔１２と蝶番ピン挿通溝１３が形成され、その蝶番ピン挿通溝１３に対向 する内扉１４に蝶番ピン１５を備え、ネジ孔１２に備えた取付ネジ１６を螺着し 、スライド部材１７によって内扉１４蝶着をするものであり、内扉１４の表面に 図１の取付ネジ１０が露出することがなく、外観の良い内扉の取付構造を提供す ることができる。

【００１２】 また、図１において内扉３は一辺を２箇所で蝶着しているが、内扉３の蝶着箇 所は２箇所に限定するものでなく、例えば、図４のように内扉３の蝶着する一辺 の中間に蝶番ピン１８を備えた場合、蝶番ピン１８に対向する支柱本体４の上部 には第１の蝶番部材１１または図１の第１の蝶番部材５や第２の蝶番部材６を備 えることができる。

【００１３】 また、その他の部品の構成や形状も本考案の目的を逸脱しない範囲において、 適宜変更することができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る電気機器収納用箱体の内扉の取付構造は、 電気機器収納用箱体に備えられた内扉の少なくとも略四隅に位置する同一の支柱 本体を垂設し、内扉の一辺に対向する支柱本体の上部には第１の蝶番部材と第２ の蝶番部材とを夫々備え、少なくとも第２の蝶番部材に対向する内扉には蝶番ピ ンを備え、その蝶番ピンに対向する第２の蝶番部材には蝶番ピン挿通孔を形成す ると共に、その蝶番ピン挿通孔に蝶番ピンを挿通し、第１の蝶番部材にはネジ孔 を形成すると共に、そのネジ孔に取付ネジを螺着して内扉を蝶着したものである ため、内扉の取付ネジを削減できる他、作業時間を著しく短縮することができる という優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電気機器収納用箱体の内扉の取付
構造の一実施例の説明図である。

【図２】図１における第２の蝶番部材の説明図である。

【図３】本考案に係る第１の蝶番部材の変形実施例の説
明図である。

【図４】本考案に係る電気機器収納用箱体の内扉の取付
構造の変形実施例の説明図である。

【図５】従来技術の電気機器収納用箱体の内扉の取付構
造の説明図である。

【図６】従来技術の電気機器収納用箱体の内扉の取付構
造の説明図である。

【符号の説明】

１・・・電気機器収納用箱体、１ａ・・・内側背面、２
・・・内機取付レール、３・・・内扉、４・・・支柱本
体、５・・・第１の蝶番部材、６・・・第２の蝶番部
材、７・・・蝶番ピン、８・・・蝶番ピン挿通孔、９・
・・ネジ孔、１０・・・取付ネジ、１１・・・第１の蝶
番部材、１２・・・ネジ孔、１３・・・蝶番ピン挿通
溝、１４・・・内扉、１５・・・蝶番ピン、１６・・・
取付ネジ、１７・・・スライド部材、１８・・・蝶番ピ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種電気機器を収納し、該電気機器や配
   線等を覆う電気機器収納用箱体の内扉の左右のいずれか
   一辺を蝶着し、他辺を開閉可能に固定する開閉式の電気
   機器収納用箱体の内扉の取付構造において、前記電気機
   器収納用箱体に備えられた前記内扉の少なくとも略四隅
   に位置する同一の支柱本体を垂設し、前記内扉の一辺に
   対向する前記支柱本体の上部には第１の蝶番部材と第２
   の蝶番部材とを夫々備え、少なくとも該第２の蝶番部材
   に対向する前記内扉には蝶番ピンを備え、該蝶番ピンに
   対向する前記第２の蝶番部材には蝶番ピン挿通孔を形成
   すると共に、該蝶番ピン挿通孔に前記蝶番ピンを挿通
   し、前記第１の蝶番部材にはネジ孔を形成すると共に、
   該ネジ孔に取付ネジを螺着して前記内扉を蝶着したこと
   を特徴とする電気機器収納用箱体の内扉の取付構造。