JPH0742774B2 - 建築物用屋根 - Google Patents

建築物用屋根

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JPH0742774B2
JPH0742774B2 JP28421391A JP28421391A JPH0742774B2 JP H0742774 B2 JPH0742774 B2 JP H0742774B2 JP 28421391 A JP28421391 A JP 28421391A JP 28421391 A JP28421391 A JP 28421391A JP H0742774 B2 JPH0742774 B2 JP H0742774B2
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昇 山坂
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元旦ビューティ工業株式会社
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内側屋根部と外側屋根
部とにより2重構造とした建築物用屋根に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】周知の様に建築物の屋根は多種の構造が
あり、一般の建築物では母屋の上面にたる木を設置し、
たる木の上面に野地板を敷設して金属、その他の屋根板
を葺いている。そして、特に大面積で大規模な工場、体
育館、ホール、ゴルフ場のクラブハウスなどの建築物の
屋根においては強度の向上、雨仕舞の確実性、断熱や防
音の向上などから、内側屋根部と外側屋根部とによる2
重若しくは3重の構造としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の建築物
の多重構造の屋根では、内側の屋根を構成する内側屋根
板や防水層の内側屋根部にビスや釘を打ち込んでいるの
で、仮に外側屋根から雨水が浸透した場合、ビスや釘の
ホールから雨水が染み込んで天井裏にまで浸透すること
がある。また、多重構造の屋根では屋根板、各種の部品
や部材を多く使用し、しかも施工手間や施工時間が掛か
るので、著しく高価になる。したがって、雨仕舞が確実
で、施工が簡単な多重構造の屋根の提案が要請されてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した要請に
基づいて開発されたもので、屋根下地部分の上面に適宜
間隔で配設される支持部材間に縦葺き屋根板を敷設して
内側屋根部を構成し、前記縦葺き屋根板の側縁部を支持
部材とその上面に配設される取付部材との間に介在さ
せ、支持部材上から突出する固定具を取付部材の接続孔
に貫装して締結し、この固定具の締結部を防水カバー部
材で被嵌すると共に、前記取付部材上に垂木部材を固定
し、該垂木部材上に外部屋根部を構成させてなることを
特徴とする建築物用屋根を提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に本発明を図面の実施例に基づいて詳細
に説明する。本発明の建築物用の屋根1は、天井裏に設
置している内側屋根部2と、前記内側屋根部2の室外側
に葺いた外側屋根部3とを有する。
【0006】上記した内側屋根部2は、下地部分4の上
面に、屋根1の傾斜方向に沿う様にして複数本の支持部
材5を平行に設置し、左右に隣り合う支持部材5,5間
に内側の縦葺き屋根板6を敷設して構成したものであ
る。
【0007】まず、下地部分4は、鉄骨造、木造の母
屋、ALCパネル、コンクリート躯体等である。
【0008】上記した下地部分4には、ビス、釘、アン
カー等の固着手段により支持部材5を直接、若しくは間
接に固定する。この支持部材5は、梯形をした金属から
なる寸法の短い短尺材で、屋根1の傾斜方向に沿う様に
して適宜の間隔で設置されている。しかし、支持部材5
は屋根1の傾斜方向に沿う長尺材でも良い。図示実施例
における支持部材5の構成は、下面が開放する梯形状の
受枠部51の下端左右に鍔部52を外向きに延在させる
とともに、受枠部51の上面に固定具53を直立状に設
けた。そして、鍔部52を下地部分4にビス、リベット
等の止着具54で固定した。尚、固定具53はボルト状
で、上面に溶着若しくは裏面から貫通させて形成させ
た。
【0009】上記した支持部材5を固定した後には、縦
葺き屋根板6を敷設する。この縦葺き屋根板6は、左右
に隣り合う支持部材5,5間に位置する様に葺かれるも
のであり、例えば防水板などが使用される。図示実施例
における縦葺き屋根板6の構成は、下地部分4の上面に
敷設する縦長な屋根面部分61と、該屋根面部分61の
左右の側縁から上方に延在する様に設けた立上がり部6
2とを有する。この立上がり部62は、支持部材5の受
枠部51の一半部分の形状に沿う様に敷設され、その上
端部63,63は支持部材5の受枠部51の上面で重合
される。
【0010】この状態で、取付部材7を配設するのであ
るが、支持部材5の固定具53が取付部材7の接続孔7
1に貫装する様に設置し、ビス、リベット等の止着具7
2で締結する。すると、縦葺き屋根板6の上端部63,
63が支持部材5と取付部材7との間に挟持される状態
で係止される。上記した取付部材7は金属製の長尺材又
は短尺材で、支持部材5が長尺であれば短尺材の取付部
材7を適宜な間隔で、支持部材5が短尺であれば短尺材
の取付部材7を支持部材5毎に取り付けるものである。
しかし、支持部材5が長尺であっても若しくは短尺であ
っても長尺材の取付部材7を使用することができる。図
示実施例における取付部材7の構成は、断面が略W字状
で、前記した支持部材5の受枠部51より大きな梯形状
の枠部73の下端左右に外向きの鍔部74を延在させ、
その端縁から上向きに側面部75を延在させ、さらに外
向きの水平部76を延在させた。前記した接続孔71は
枠部73に設けられる。また、枠部73の側面には、外
向きに突出する係止片77が設けられる。
【0011】次に、上記した取付部材7と支持部材5と
の締結部、即ち、固定具53と止着具72とを被嵌する
防水カバー部材8を設置する。図示実施例における防水
カバー部材8の構成は、前記した取付部材7の枠部73
よりさらに大きな梯形状の枠部81の下端左右に係止部
82を内向きに延在させたものである。そして、枠部8
1の左右の係止部82,82が取付部材7の左右の係止
片77,77に当接する様に上方から押圧すると、係止
片77が内方へ変位するか若しくは係止部82が外方へ
変位し、さらに押圧すると係止部82が下降し、係止片
77若しくは係止部82が弾性変位(元の位置に回復す
る)し、係止片77と係止部82とが係合する。したが
って、防水カバー部材8は、容易に取付部材7に係止す
ることができる。
【0012】上記した防水カバー部材8の上方、取付部
材7の水平部76には、屋根1の傾斜方向、即ち、前記
支持部材5の長さ方向に沿って垂木部材9を設ける。図
示実施例における垂木部材9の構成は、ハット型鋼で、
取付部材7の水平部76にビス、金具などを使用して強
固に固定するものである。
【0013】そして、上記した垂木部材9の上面に外側
屋根板10を葺き、この垂木部材9と外側屋根板10と
により外側屋根部3を構成する。しかし、平行に配設さ
れている垂木部材9…において、隣り合う垂木部材9,
9間に断熱性、遮音性の野地材11を設けると、外側屋
根部3は、垂木部材9、外側屋根板10及び野地材11
により構成されるのである。外側屋根板10としては、
横葺きの金属の屋根板、日本瓦、タイル、スレート板な
どを使用することができるが、金属の屋根板であれば垂
木部材に打ち抜き形成した爪材を使用したり、吊子を使
用して外側屋根板10を垂木部材9の上面に固着すれば
良い。しかし、外側屋根板10が日本瓦であれば、垂木
部材9の上面に適宜な間隔で桟材(図示せず)を垂木部
材9に直行する様に設け、この桟材の上面に日本瓦を敷
設すれば良い。
【0014】本発明の屋根1の部品、部材は前記した構
成で、施工に際してはまず下地部分4の上面に平行に配
設した複数本の支持部材5…を屋根1の傾斜方向に沿う
様にして設置する。
【0015】そして、左右に隣り合う支持部材5間に縦
葺き屋根板6を配置し、縦葺き屋根板6の左右の立上が
り部62を左右の支持部材5の受枠部51の一半部分に
沿って被着する。図2及び図3に示す第1実施例では、
縦葺き屋根板6の立上がり部62の上端部63に予め支
持部材5の固定具53と略同一の径を有する孔を設け、
これを止着具5に被着することにより左右に隣り合う縦
葺き屋根板6,6を重合する。尚、図4に示す第2実施
例のように、縦葺き屋根板6の立上がり部62の上端部
63を折り返し、その後に設置される取付部材7の裏面
に突設された上向きの係止爪78に係止させる様にして
も良い。
【0016】このように、下地部分4の上面に縦葺き屋
根板6による内側屋根部2を構成した後、固定具53が
接続孔71に貫装する様に取付部材7を載置する。そし
て、固定具53に止着具72を嵌め付けて締結し、支持
部材5と取付部材7とを一体状にする。
【0017】次いで、取付部材7の左右の係止片77,
77に係止部82,82が弾性係合する様に防水カバー
部材8を被嵌する。これにより、固定具53の締結部が
雨水等の浸入を許すことがない。
【0018】そして、取付部材7の水平部76に垂木部
材9を止着し、必要に応じて隣り合う垂木部材9間に野
地材11を敷設し、さらにその上面に外側屋根板10を
葺いて外側屋根部3を構成する。その際、図2に示す様
に垂木部材9に取付孔12が形成され、そこから雨水等
が垂木部材9の内側へ浸水しても防水カバー部材8がそ
れ以上の浸入を許さないので、天井裏にまで雨水が染み
込むことがない。
【0019】このように、本発明の屋根1は、極めて容
易に施工・設置することができ、下地部分4の上面に内
側屋根部2と外側屋根部3とによる屋根1を構成するこ
とができる。また、屋根1は2重構造であり、内側屋根
部2にも充分な雨仕舞機能を有するので、仮に外側屋根
部3から雨水が浸透したとしても天井裏にまで雨水が染
み込むことがない。
【0020】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の建築物用屋
根は、屋根下地部分の上面に適宜間隔で配設される支持
部材間に縦葺き屋根板を敷設し、該縦葺き屋根板の側縁
部を支持部材とその上面に配設される取付部材との間に
介在させ、支持部材上から突出する固定具を取付部材の
接続孔に貫装して締結し、この固定具の締結部を防水カ
バー部材で被嵌すると共に、前記取付部材上に垂木部材
を固定し、該垂木部材上に外部屋根部を構成させてなる
ことを特徴とするので、屋根の雨仕舞が極めて良好であ
り、長期間の経過により仮に外側屋根部から雨水が浸入
したとしても、内側屋根部においてそのまま排水するこ
とができ、天井裏にまで染み込むことがない。特に内側
屋根部の屋根板にビスや釘などを打ち込まないので釘孔
等がなく、雨水などが浸透することがない。そして、内
側屋根部と外側屋根部との間には空間部が形成されるの
で、断熱、防音などの機能が著しく向上し、しかも支持
部材、取付部材、防水カバー部材、垂木部材などを適宜
に組み立てることにより屋根を葺くことができるので、
施工作業が簡単となって特別の熟練した技術を必要とす
ることなく、大規模の屋根であっても短期間で、強固
に、長期間の使用に堪えうることができる屋根を構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の一部の分解斜視図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例の縦断正面図である。
【図3】本発明の第1実施例の要部を拡大した縦断正面
図である。
【図4】本発明の第2実施例の要部を拡大した縦断正面
図である。
【符号の説明】
1 屋根 2 内側屋根部 3 外側屋根部 4 下地部分 5 支持部材 53 固定具 6 縦葺き屋根板 7 取付部材 71 接続孔 8 防水カバー部材 9 垂木部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地部分の上面に適宜間隔で配設さ
    れる支持部材間に縦葺き屋根板を敷設して内側屋根部を
    構成し、前記縦葺き屋根板の側縁部を支持部材とその上
    面に配設される取付部材との間に介在させ、支持部材上
    から突出する固定具を取付部材の接続孔に貫装して締結
    し、この固定具の締結部を防水カバー部材で被嵌すると
    共に、前記取付部材上に垂木部材を固定し、該垂木部材
    上に外部屋根部を構成させてなることを特徴とする建築
    物用屋根。
  2. 【請求項2】 防水カバー部材は、取付部材に形成され
    た係止片に弾性係合させたことを特徴とする請求項1に
    記載の建築物用屋根。
  3. 【請求項3】 垂木部材の両側面に段部を形成させたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の建築物用屋根。
  4. 【請求項4】 隣接する垂木部材間に断熱材を配設した
    ことを特徴とする請求項3に記載の建築物用屋根。
  5. 【請求項5】 支持部材と取付部材とは長尺材であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の建
    築物用屋根。
JP28421391A 1991-10-04 1991-10-04 建築物用屋根 Expired - Fee Related JPH0742774B2 (ja)

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JP4496395B2 (ja) * 2004-07-29 2010-07-07 アーキヤマデ株式会社 折板屋根構造
JP6741296B2 (ja) * 2017-11-17 2020-08-19 株式会社屋根技術研究所 パネル屋根構造及びパネル取付装置

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