JPH0742713A - 回転軸の固定方法 - Google Patents
回転軸の固定方法Info
- Publication number
- JPH0742713A JPH0742713A JP5188029A JP18802993A JPH0742713A JP H0742713 A JPH0742713 A JP H0742713A JP 5188029 A JP5188029 A JP 5188029A JP 18802993 A JP18802993 A JP 18802993A JP H0742713 A JPH0742713 A JP H0742713A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotary shaft
- rotated body
- upper cylinder
- disk
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- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 VTRの回転ヘッドシリンダのように表面形
状に精度の要求される被回転体に強固に回転軸を圧入固
定する方法に関するもので、回転軸の挿入により被回転
体に生じる内部応力により被回転体の表面形状が変形す
ることがないようにする。 【構成】 被回転体11の回転中心に形成された係合穴
13の中間部に中繰り部14を形成し、その係合穴13
に回転軸16を圧入することにより、前記中繰り部14
により被回転体に生じる内部応力を分散緩和させる。
状に精度の要求される被回転体に強固に回転軸を圧入固
定する方法に関するもので、回転軸の挿入により被回転
体に生じる内部応力により被回転体の表面形状が変形す
ることがないようにする。 【構成】 被回転体11の回転中心に形成された係合穴
13の中間部に中繰り部14を形成し、その係合穴13
に回転軸16を圧入することにより、前記中繰り部14
により被回転体に生じる内部応力を分散緩和させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被回転体に回転軸を固
定する固定方法に関するもので、特にビデオテープレコ
ーダの回転ヘッドシリンダのように、表面形状に精度の
要求される被回転体に回転軸を取りつける際等に適する
ものである。
定する固定方法に関するもので、特にビデオテープレコ
ーダの回転ヘッドシリンダのように、表面形状に精度の
要求される被回転体に回転軸を取りつける際等に適する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、被回転体に回転軸を強固に固
定する方法として、回転中心に固定される回転軸の直径
より20〜40μm程度小さめに加工された係合穴が形
成された被回転体を300〜500℃に加熱し、その加
熱状態にある前記被回転体の係合穴に回転軸を挿入した
後冷却し、その冷却に伴う前記係合穴の縮小を利用し
て、前記回転軸を前記被回転体に固定する、いわゆる焼
バメ方法がある。
定する方法として、回転中心に固定される回転軸の直径
より20〜40μm程度小さめに加工された係合穴が形
成された被回転体を300〜500℃に加熱し、その加
熱状態にある前記被回転体の係合穴に回転軸を挿入した
後冷却し、その冷却に伴う前記係合穴の縮小を利用し
て、前記回転軸を前記被回転体に固定する、いわゆる焼
バメ方法がある。
【0003】しかしながら、加熱による被回転体の熱変
形、又は焼バメ後の内部応力によって被回転体が変形す
ることがあった。このため、ビデオテープレコーダの回
転ヘッド装置の組立は、下記の手順で行われていた。
形、又は焼バメ後の内部応力によって被回転体が変形す
ることがあった。このため、ビデオテープレコーダの回
転ヘッド装置の組立は、下記の手順で行われていた。
【0004】すなわち、図5に示すように、円盤状の金
属体(以下ディスクと呼ぶ)1の中心に形成された係合
孔穴2に回転軸3を焼きバメにより固定する。このディ
スク1と一体化された回転軸3を、図4に示すように予
め軸受4が固定されている下シリンダ5の前記軸受4の
内輪に挿入し、軸受4のスラスト方向のガタを押さえる
ように圧力を加えた状態で回転自在に下シリンダ5に取
りつける。
属体(以下ディスクと呼ぶ)1の中心に形成された係合
孔穴2に回転軸3を焼きバメにより固定する。このディ
スク1と一体化された回転軸3を、図4に示すように予
め軸受4が固定されている下シリンダ5の前記軸受4の
内輪に挿入し、軸受4のスラスト方向のガタを押さえる
ように圧力を加えた状態で回転自在に下シリンダ5に取
りつける。
【0005】しかる後に、前記下シリンダ5に形成され
た基準面5aからディスク1の上面1aまでの距離が予
め定められた距離Tに正確になるように、ディスク1の
上面1aを切削加工する。
た基準面5aからディスク1の上面1aまでの距離が予
め定められた距離Tに正確になるように、ディスク1の
上面1aを切削加工する。
【0006】一方、所定の表面状態に加工された上シリ
ンダ6の内側中央に形成された基準面6aからの距離が
所定の距離tになるように磁気ヘッド7a,7bを固定
し、この上シリンダ6の基準面6aと前記ディスクの上
面1aとを当接せしめた状態で、測定機器を利用して、
前記回転軸3の中心と上シリンダ6の決められた回転中
心とが一致するように、芯出調整を行った後、2本のビ
ス8により、上シリンダ6をディスク1に固定する。
ンダ6の内側中央に形成された基準面6aからの距離が
所定の距離tになるように磁気ヘッド7a,7bを固定
し、この上シリンダ6の基準面6aと前記ディスクの上
面1aとを当接せしめた状態で、測定機器を利用して、
前記回転軸3の中心と上シリンダ6の決められた回転中
心とが一致するように、芯出調整を行った後、2本のビ
ス8により、上シリンダ6をディスク1に固定する。
【0007】上記構成によれば、ディスク1への回転軸
3の固定時に、強い内部応力歪みが、ディスク1に生
じ、その形状に変化が生じても、その後にディスク1の
上面1aは切削加工が施されるものであり、ディスク1
の側面の形状変化は、ビス8によりディスク1の上面1
aに固定される上シリンダ6の表面形状には何等の影響
も与えないものである。
3の固定時に、強い内部応力歪みが、ディスク1に生
じ、その形状に変化が生じても、その後にディスク1の
上面1aは切削加工が施されるものであり、ディスク1
の側面の形状変化は、ビス8によりディスク1の上面1
aに固定される上シリンダ6の表面形状には何等の影響
も与えないものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、被回転体である上シリンダ6と回転軸3との間
にディスク1という介在物が必要であり、部品点数が増
加すると共に、組立工程において、このディスク1と上
シリンダ6とを芯出し調整を行いながらビス止めすると
いう作業が必要となる。
成では、被回転体である上シリンダ6と回転軸3との間
にディスク1という介在物が必要であり、部品点数が増
加すると共に、組立工程において、このディスク1と上
シリンダ6とを芯出し調整を行いながらビス止めすると
いう作業が必要となる。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑み回転軸を直接
被回転体に、強固に圧入固定しても被回転体の表面形状
に悪影響のない方法を提供するものである。
被回転体に、強固に圧入固定しても被回転体の表面形状
に悪影響のない方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の回転軸の固定方
法は、被回転体の回転中心に形成された係合穴の中間部
に中繰り部を形成し、回転軸を前記係合穴に圧入するこ
とを特徴とする。
法は、被回転体の回転中心に形成された係合穴の中間部
に中繰り部を形成し、回転軸を前記係合穴に圧入するこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成では、係合穴の中間部に中繰り部が形
成されているため、回転軸が強く圧入されて、被回転体
に内部応力が生じようとしても、前記回転軸と被回転体
との間に一部空間が形成されているため、この空間によ
り、前記内部応力は分散緩和され、被回転体の形状を変
化させる事はなくなるものである。
成されているため、回転軸が強く圧入されて、被回転体
に内部応力が生じようとしても、前記回転軸と被回転体
との間に一部空間が形成されているため、この空間によ
り、前記内部応力は分散緩和され、被回転体の形状を変
化させる事はなくなるものである。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して、本発明を回転ヘッド装
置における上シリンダと回転軸との結合に利用した場合
を例にとり説明する。図1において、11は下方に開口
11aを有する円筒状の上シリンダであり、その底面部
には円柱状の突起部12が形成されており、その中心部
には回転軸が圧入される係合穴13が形成されている。
置における上シリンダと回転軸との結合に利用した場合
を例にとり説明する。図1において、11は下方に開口
11aを有する円筒状の上シリンダであり、その底面部
には円柱状の突起部12が形成されており、その中心部
には回転軸が圧入される係合穴13が形成されている。
【0013】前記係合穴13は、図2に示すようにその
中間部に中繰り14が施されている。そして、この係合
穴13の内部にグリス、アルコールなどの潤滑材を塗布
した状態で、その係合穴13に回転軸16を圧入により
固定する。また、前記突起部12の表面を基準面12a
として、この基準面12aからの距離が所定の距離aに
成るように磁気ヘッド17a,17bを上シリンダ11
に固定する。
中間部に中繰り14が施されている。そして、この係合
穴13の内部にグリス、アルコールなどの潤滑材を塗布
した状態で、その係合穴13に回転軸16を圧入により
固定する。また、前記突起部12の表面を基準面12a
として、この基準面12aからの距離が所定の距離aに
成るように磁気ヘッド17a,17bを上シリンダ11
に固定する。
【0014】一方、下シリンダ18の中心に形成された
軸受取付け孔19に軸受20を、その先端20aが下シ
リンダ18の基準面18aからの高さが所定の高さkに
なるように取付ける。そして、図3に示すように前記上
シリンダ11の前記基準面12aと軸受20の先端20
aとが当接するように、回転軸16を軸受20の内輪に
圧入挿入固定することにより、上シリンダ11を下シリ
ンダ18に回転自在に取付けることにより、回転ヘッド
装置の組立てを完了する。なお、前記中繰り14は回転
軸16の嵌合される部分の長さlの1/5 〜1/3 程度が好
ましく、その深さも0.02〜0.04mm程度で良好
な結果が期待できる。
軸受取付け孔19に軸受20を、その先端20aが下シ
リンダ18の基準面18aからの高さが所定の高さkに
なるように取付ける。そして、図3に示すように前記上
シリンダ11の前記基準面12aと軸受20の先端20
aとが当接するように、回転軸16を軸受20の内輪に
圧入挿入固定することにより、上シリンダ11を下シリ
ンダ18に回転自在に取付けることにより、回転ヘッド
装置の組立てを完了する。なお、前記中繰り14は回転
軸16の嵌合される部分の長さlの1/5 〜1/3 程度が好
ましく、その深さも0.02〜0.04mm程度で良好
な結果が期待できる。
【0015】以上の構成によれば、上シリンダに形成さ
れた係合穴13には、予め中繰り14が形成されている
ため回転軸16と上シリンダ11との間に空間が生じ、
回転軸16の圧入にともない発生する内部応力は、前記
空間により分散緩和され、内部応力により上シリンダ1
1の表面が変形することはなくなるものである。したが
って、上シリンダに直接回転軸を取付けることができる
ため、従来のように組立て時に、回転軸の取付けられた
ディスク上面の切削加工と、その切削加工されたディス
クと上シリンダとを芯出し調整を行いながら、ビス止め
する作業はなくなるものである。
れた係合穴13には、予め中繰り14が形成されている
ため回転軸16と上シリンダ11との間に空間が生じ、
回転軸16の圧入にともない発生する内部応力は、前記
空間により分散緩和され、内部応力により上シリンダ1
1の表面が変形することはなくなるものである。したが
って、上シリンダに直接回転軸を取付けることができる
ため、従来のように組立て時に、回転軸の取付けられた
ディスク上面の切削加工と、その切削加工されたディス
クと上シリンダとを芯出し調整を行いながら、ビス止め
する作業はなくなるものである。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被回転体
に直接回転軸を圧入しても、被回転体の表面形状を変化
させることはなく、従って、従来のように回転軸と被回
転体との間に中間体(ディスク)介在させる必要もな
く、部品点数も少なくなり、その組立て工程は、簡略化
されるものである。
に直接回転軸を圧入しても、被回転体の表面形状を変化
させることはなく、従って、従来のように回転軸と被回
転体との間に中間体(ディスク)介在させる必要もな
く、部品点数も少なくなり、その組立て工程は、簡略化
されるものである。
【図1】本発明の回転軸の固定方法により作成された回
転ヘッド装置の概要を示す分解側断面図
転ヘッド装置の概要を示す分解側断面図
【図2】同回転ヘッド装置の要部側断面図
【図3】同回転ヘッド装置の概要を示す側断面図
【図4】従来の回転軸の固定方法により作成された回転
ヘッド装置の概要を示す分解側断面図
ヘッド装置の概要を示す分解側断面図
【図5】同回転ヘッド装置の概要を示す側断面図
11 上シリンダ 13 係合穴 14 中繰り 16 回転軸 18 下シリンダ 20 軸受
Claims (1)
- 【請求項1】被回転体の回転中心に形成された係合穴の
中間部に中繰り部を形成し、その係合穴に回転軸を圧入
することを特徴とする回転軸の固定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5188029A JPH0742713A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 回転軸の固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5188029A JPH0742713A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 回転軸の固定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742713A true JPH0742713A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16216423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5188029A Pending JPH0742713A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 回転軸の固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742713A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011145179A1 (ja) | 2010-05-18 | 2011-11-24 | トヨタ自動車株式会社 | リングギヤの締結構造 |
JP2012165519A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Alphana Technology Co Ltd | 回転機器の製造方法 |
US9546725B2 (en) | 2011-06-29 | 2017-01-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Press-fit structure and press-fit method |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP5188029A patent/JPH0742713A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011145179A1 (ja) | 2010-05-18 | 2011-11-24 | トヨタ自動車株式会社 | リングギヤの締結構造 |
US9297449B2 (en) | 2010-05-18 | 2016-03-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Ring gear fastening structure |
JP2012165519A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Alphana Technology Co Ltd | 回転機器の製造方法 |
US9546725B2 (en) | 2011-06-29 | 2017-01-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Press-fit structure and press-fit method |
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