JP3216701B2 - 磁気ヘッドの組立装置 - Google Patents

磁気ヘッドの組立装置

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JP3216701B2 JP11191897A JP11191897A JP3216701B2 JP 3216701 B2 JP3216701 B2 JP 3216701B2 JP 11191897 A JP11191897 A JP 11191897A JP 11191897 A JP11191897 A JP 11191897A JP 3216701 B2 JP3216701 B2 JP 3216701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカセット型テープレコー
ダ等に使用するための磁気ヘッドの組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1及び図2に示すように、磁気ギャッ
プシム(介挿物)1を介して対向しているC字型の第1
及び第2のコア(磁心)2、3と、このコア2、3に巻
回されたコイル4と、コア2、3及びコイル4の外側に
配置された第1及び第2のホルダ5、6と、第1及び第
2のコア2、3とコイル4と第1及び第2のホルダ5、
6とを一体化するための樹脂7とから成る磁気ヘッド8
は公知である。なお、オ−ディオヘッドのギャップに
は、1ミクロン程度の平行度と直線性が要求されるの
で、第1及び第2のコア2、3の対向面に精密加工を施
し、これ等の間に数ミクロンのギャップシム(介挿物)
1を配置する。
【0003】図1及び図2に示す磁気ヘッド8を組立て
る時には、樹脂7を充填してない状態の組立体を図3に
示す組立装置10に配置し、この状態で樹脂7を充填し
た。図3の組立装置10は、組立体8を支持する部材と
しての第1の治具11と第1の治具11に組立体8を押
し当てるための押圧部材としての第2の治具12と押圧
ネジ13とから成る。第1の治具11は、第1のホルダ
5の側面を接触させるための壁面14を有し、第2の治
具12は第2のホルダ12の側面に押し当てるための第
1の主面15及びネジ13の先端を押し当てるための第
2の主面16を有する。ネジ13は第1の治具11に一
体化されたネジ支持部17のネジ孔18に螺合されてい
る。
【0004】磁気ヘッド8を組立てる時には、まず、樹
脂7を充填しない状態の磁気ヘッド組立体を図3のよう
に配置し、この状態を維持するためにネジ13を前進さ
せることによって第2の治具12を押圧し、第1及び第
2の治具11、12で組立体を挾持する。次に、エポキ
シ樹脂等の熱硬化性樹脂7をホルダ5、6の内側に充填
し、加熱硬化させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の磁気
ヘッド8及びその組立装置10において、ホルダ5、6
と第1及び第2の治具11、12が共に真鍮(黄銅)で
形成されていた。このため、樹脂7の熱硬化時における
ホルダ5、6及び治具11、12の熱膨張がさほど問題
にならなかった。しかし、磁気ヘッドのコストダウンが
要求されており、これに応えるためにホルダ5、6を軽
金属である亜鉛(Zn)で形成し、治具11、12を従
来通り真鍮で形成すると、樹脂7の熱硬化時に熱膨張係
数の差によってギャップ1の破壊が生じ、磁気特性の悪
化が生じることがある。更に詳細には、樹脂7の熱硬化
処理時に第1及び第2の治具11、12よりもホルダ
5、6が大きく熱膨張し、ホルダ5、6が潰れて第1及
び第2のコア2、3の接合面の破壊又は損傷を招くこと
がある。上述のような問題はホルダ5、6の材料に合せ
て治具11、12の材料を亜鉛にすれば軽減されるが、
亜鉛は治具11、12に要求される表面硬度及び弾性係
数を有しておらず、治具11、12の材料として不適で
ある。
【0006】そこで、本発明の目的は、熱膨張に基づく
破壊又は劣化を防止して磁気ヘッドを組立てることがで
きる装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、ギャップを有する磁気
回路を形成するための第1及び第2のコアと、前記第1
及び第2のコアの一方又は両方に巻回されたコイルと、
前記第1及び第2のコアを保持するように前記第1及び
第2のコアの外側に配置された第1及び第2のホルダ
と、前記第1及び第2のコアと前記第1及び第2のホル
ダとを一体化するための熱硬化性樹脂とから成る磁気ヘ
ッド組立体を形成するための装置であって、前記第1及
び第2のコアと前記コイルと前記第1及び第2のホルダ
との組立体を支持するように形成されていると共に前記
第1のホルダの側面を当接させるための壁面を有してい
る第1の治具と、前記第2のホルダの側面に当接させる
ための主面を有し、前記第1の治具の壁面に前記組立体
を介して対向するように配置されるように形成された第
2の治具と、前記第2の治具を前記組立体を介して前記
第1の治具の前記壁面の方向に押圧するためのネジと、
前記ネジが螺合されているネジ支持体と、前記ネジの軸
方向における前記ネジ及び前記ネジ支持体の変位を許す
ように形成されており且つ前記ネジ支持体の位置制限部
を有しており且つ前記第1の治具に一体化又は固定され
ている固定部材と、前記固定部材と前記ネジ支持体との
間に配置されており且つ前記第2の治具に向う方向の力
を前記ネジ支持体に与えている弾性部材とを備えている
ことを特徴とする磁気ヘッドの組立装置に係わるもので
ある。なお、請求項2に示すように、ネジ支持体を柱状
部と第1及び第2の突出部を有するように形成し、固定
部材に突出部を設け、弾性部材をコイルバネとし、コイ
ルバネをネジ支持体の第1の突出部と固定部材の突出部
との間に配置することが望ましい。
【0008】
【発明の作用及び効果】各請求項の発明においてはネジ
及びネジ支持体が固定的位置に保たれず浮いた状態にあ
り、変位可能である。従って、樹脂の熱硬化時に第1及
び第2のホルダが熱膨張すると、第2の治具を介してネ
ジ及びネジ支持体が押圧され、第1及び第2のホルダの
熱膨張を許す。このためホルダ及びコア及びギャップの
破壊を防ぐことができる。
【0009】
【実施例】次に、図4〜図6を参照して本発明の実施例
に係わる磁気ヘッドの組立装置及び組立方法を説明す
る。
【0010】この実施例では図1及び図2に示した磁気
ヘッド8と同一の構造のものを組立て、また、図3の第
2の治具12、ネジ13と同様なものを使用する。従っ
て、図4〜図6において図1〜図3と実質的に同一の部
分には同一の符号を付してその説明を省略する。図4〜
図6においては第1の治具11aに図3に示すようにネ
ジ13を直接に支持するネジ支持部17が設けられてい
ない代りに、ネジ13を間接的に支持する固定部材20
が第1の治具11aに2本のネジ21によって固着され
ている。固定部材20は貫通孔22を有し、この貫通孔
22にはネジ13を伴なったネジ支持体23の一部及び
コイルバネ24が収容されている。この固定部材20の
図4の右端には内方向への突出部25が設けられてい
る。
【0011】ネジ支持体23は、柱状部26と第1及び
第2の突出部27、28とネジ孔29とネジ挿入孔30
とを有する。ネジ孔29は図4に示すようにネジ挿入孔
30の底から左端面に至るように柱状部23の中心に設
けられている。ネジ孔29には進退自在にネジ13が螺
合されている。第1の突出部27は柱状部26の左端に
鍔状に設けられている。なお、第1の突出部27はネジ
支持体23の回り止めの働きをさせるために非円形に形
成されており、固定部材20の孔22の左端領域も非円
形に形成されている。従って、ネジ支持体23は固定部
材20の孔22の中で軸方向に変位可能であるが、回転
は不可能である。第2の突出部28は柱状部26の溝に
はめ込まれたE型リングから成る。
【0012】弾性部材としてのコイルバネ24はネジ支
持体23の柱状部26に巻き回され、この一端は第1の
突出部27に接触し、この他端は固定部材20の内側突
出部25の内側面に接触している。コイルバネ24は圧
縮コイルバネであるので、ネジ支持体23を常に第2の
治具12の方向に押圧している。従って、ネジ13が第
2の治具12に接触していない時には、ネジ支持体23
が図4で実線で示すように最も左側に位置し、第2の突
出部28が固定部材20の内側突出部25の外側面に接
触する。
【0013】本実施例の第1及び第2のホルダ5、6は
軽金属の亜鉛製であり、第1及び第2の治具11a、1
2は亜鉛とは異なる真鍮製である。従って、第1及び第
2のホルダ5、6と第1及び第2の治具11a、12の
熱膨張係数は異なる。
【0014】磁気ヘッド8の樹脂7の充填を行う時に
は、従来と同様にギャップシム1を介して対向された第
1及び第2のコア2、3とコイル4と第1及び第2のホ
ルダ5、6との組立体を作り、この組立体を第1及び第
2の治具11a、12の間に配置し、ネジ13を回して
前進させることによってネジ13の先端で第2の治具1
2の右側主面16を押圧し、組立体を第1及び第2の治
具11a、12で挾持する。なお、第2の治具12の位
置決めを正確に行うために第1の治具11aに溝31が
設けられており、ここに第2の治具12の下部が入り込
んでいる。また、コア2、3の一部が第1の治具11a
の凹部32に入り込んでいる。次に、第1及び第2のホ
ルダ5、6の中に熱硬化性樹脂7を充填し、加熱して熱
硬化させてギャップシム1を伴なつた第1及び第2のコ
ア2、3とコイル4と第1及び第2のホルダ5、6とを
一体化して磁気ヘッド8を完成させる。
【0015】熱硬化のために加熱で亜鉛製のホルダ5、
6が熱膨張すると、このホルダ5、6のネジ13の軸方
向の膨張によって第2の治具12が図4及び図5で右方
向にホルダ5、6で押され、ネジ13も右方向に押され
る。ネジ13はネジ支持体23に螺合されているので、
浮いた状態のネジ支持体23も右方向に押され、コイル
バネ24も第1の突出部27によって右方向に押圧され
る。これにより、コイルバネ24が圧縮され、ネジ支持
体23が図4で破線で示すように右方向に変位し、ホル
ダ5、6の熱膨張を吸収し、ホルダ5、6及びコア2、
3及びギャツプシム1の破壊防止が達成される。なお、
コイルバネ24のバネ定数を小さく設定することで、ホ
ルダ5、6の膨張の吸収時のネジ13の軸荷重変化を低
減することができる。更に、ネジ13の軸荷重誤差を従
来はネジ締付けトルク管理のために10%程度考慮しな
ければならなかったが、本実施例ではコイルバネ24の
たわみ量管理によって誤差が無視できるレベルまで精度
アップする。
【0016】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図4及び図5の第1の治具11aの全部を真鍮
としないで、壁面14を含む一部のみを真鍮で形成し、
この他の部分を他の金属で形成することができる。 (2) ホルダ5、6は第1及び第2の治具11a、1
2によって押圧される側面に開口(切欠部)を有するも
のであってもよい。この場合には第1及び第2の治具1
1a、12が樹脂7の流れ止めとして機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ヘッドを示す断面図である。
【図2】磁気ヘッドの正面図である。
【図3】従来の組立装置を示す縦断面図である。
【図4】本発明の実施例の組立装置を示す一部切断平面
図である。
【図5】図4の組立装置の一部切断正面図である。
【図6】図5の組立装置の右側面図である。
【符号の説明】 2、3 コア 4 コイル 5、6 ホルダ 7 樹脂 11a 第1の治具 12 第2の治具 13 ネジ 20 固定部材 23 ネジ支持体 24 コイルバネ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギャップを有する磁気回路を形成するた
    めの第1及び第2のコアと、前記第1及び第2のコアの
    一方又は両方に巻回されたコイルと、前記第1及び第2
    のコアを保持するように前記第1及び第2のコアの外側
    に配置された第1及び第2のホルダと、前記第1及び第
    2のコアと前記第1及び第2のホルダとを一体化するた
    めの熱硬化性樹脂とから成る磁気ヘッド組立体を形成す
    るための装置であって、 前記第1及び第2のコアと前記コイルと前記第1及び第
    2のホルダとの組立体を支持するように形成されている
    と共に前記第1のホルダの側面を当接させるための壁面
    を有している第1の治具と、 前記第2のホルダの側面に当接させるための主面を有
    し、前記第1の治具の壁面に前記組立体を介して対向す
    るように配置されるように形成された第2の治具と、 前記第2の治具を前記組立体を介して前記第1の治具の
    前記壁面の方向に押圧するためのネジと、 前記ネジが螺合されているネジ支持体と、 前記ネジの軸方向における前記ネジ及び前記ネジ支持体
    の変位を許すように形成されており且つ前記ネジ支持体
    の位置制限部を有しており且つ前記第1の治具に一体化
    又は固定されている固定部材と、 前記固定部材と前記ネジ支持体との間に配置されており
    且つ前記第2の治具に向う方向の力を前記ネジ支持体に
    与えている弾性部材とを備えていることを特徴とする磁
    気ヘッドの組立装置。
  2. 【請求項2】 前記ネジ支持体は、前記ネジが延びてい
    る方向と同一方向に延びている柱状部と、前記ネジが延
    びている方向に対して直交する方向性を有して前記柱状
    部から外側に突出している第1及び第2の突出部とを有
    するものであり、 前記固定部材は前記柱状部の大部分を挿入するための孔
    を有し且つ内側に突出している突出部を有するものであ
    り、 前記弾性部材は前記柱状部を囲むように配置されたコイ
    ルバネであり、 前記コイルバネの一端は前記ネジ支持体の前記第1の突
    出部に接触し、前記コイルバネの他端は前記固定部材の
    前記突出部の前記第2の治具側の面に接触し、 前記ネジ支持体の前記第2の突出部は前記固定部材の前
    記突出部の外側の面に接触するように配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの組立装置。
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