JPH0742554U - ポンプ駆動電動機の端子箱 - Google Patents

ポンプ駆動電動機の端子箱

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JPH0742554U
JPH0742554U JP6993593U JP6993593U JPH0742554U JP H0742554 U JPH0742554 U JP H0742554U JP 6993593 U JP6993593 U JP 6993593U JP 6993593 U JP6993593 U JP 6993593U JP H0742554 U JPH0742554 U JP H0742554U
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Application number
JP6993593U
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Inventor
里実 中島
敏也 中村
悟 新保
Original Assignee
株式会社川本製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、シ−ルパッキンを用いず、少ない作
業で効率良く、蓋体を本体に組付けられるポンプ駆動電
動機の端子箱を提供することにある。 【構成】端子箱7は、端子箱7を構成する箱形の本体8
の開口と、これと組合う箱形の蓋体9の開口とを相互に
噛合う構造にして、本体8と蓋体9との間からシ−ルパ
ッキンを省き、さらに同構造の一部を本体8と蓋体9と
を固定するための構造に利用して、本体8と蓋体9とを
固定するねじ止め部分の箇所を少なくした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、冷温水循環用、ビル給水用、一般工業用などポンプ装置の駆動源と なる電動機に付属されるポンプ駆動電動機の端子箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷温水の循環、ビルの給水などでは、モ−タ(電動機)にポンプを直結してな るラインポンプなどと称されるポンプ装置が用いられている。
【0003】 こうしたポンプ装置のモ−タは、図12に示されるように円筒形をなしたモ− タaのケ−シングbの外面に端子箱cが装着してある。この端子箱cは、モ−タ aにつながる口出線d(図14に図示)と、外部の電源線(図示しない)とを接 続するために用いられる。
【0004】 このような端子箱cには、従来より、図13に示されるような前面が開口した 箱状の金属製の本体eと、この本体eの開口を閉塞する金属製の蓋体fとを組合 わせた構造が用いられている。
【0005】 詳しくは、本体eは、背壁の外面にゴム製あるいは合成樹脂製の取付台gを有 し、内面に端子台(図示しない)を有している。開口縁には、周囲に張り出す平 板状のフランジ部hが形成されている。また本体eの下部壁には、電源線(図示 しない)を挿通させるための透孔部分iが設けてある。
【0006】 取付台gの周囲の背壁部分には、ケ−シングbから突き出た複数本のねじ軸j が挿通する小孔kが設けてある。
【0007】 また取付台gの先端に形成されている円弧状の座面qには、ケ−シングbに設 けた取出線導出用の通孔mと係脱可能な筒形のブッシュnが突設してある。
【0008】 本体eは、これら各部を用いて、ケ−シングbに固定してある。
【0009】 すなわち、図14に示されるように本体eは、ケ−シングbの外面に取付台g の座面に合わせつつ、ブッシュnをケ−シングbの取出口mに差込み、各小孔k にねじ軸jを挿通させ、同ねじ軸jをナットoで締付けることによって、ケ−シ ングbに固定してある。
【0010】 蓋体fは、図13および図14に示されるように開口縁に上記フランジ部hを 囲むような、断面L字状をなしたフランジ部pが形成してある。このフランジ部 pの上記フランジ部hと重なる面部分には、枠状に形成されたシ−ルパッキンu (図14に図示)が取着してある。またこの面部分の四隅となる各部位には、フ ランジ部hに設けたねじ孔rと対向してねじ挿通孔sが設けてある。
【0011】 蓋体fは、これら各部を用いて、図12に示されるように本体eに固定してあ る。
【0012】 すなわち、蓋体fは、口出線dが接続してある端子台(図示しない)に、電源 線(図示しない)を接続した後、本体eのフランジ部hに対して、同フランジ部 hを覆うようにフランジ部pを被せ、その後、各ねじ挿通孔sから各ねじ孔rに 向け、固定ねじtを螺挿することによって、本体eに固定している。
【0013】 このとき、本体eと蓋体fとの間に挟み込まれるシ−ルパッキンuによって、 電気的な接続がなされる内部を水などトラブルの原因となる因子から保護するよ う、端子箱cをシ−ルしている。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、近時、端子箱cにおいても、他の製造業と同様、品質、コストの見 直しが進められている。
【0015】 具体的には、部品点数を削減して構造を簡素にしたり、組付けやすくすること などが見直されている。
【0016】 こうした考えから、従来の端子箱cを見ると、端子箱cは蓋体fの上下4か所 をそれぞれねじ止めして、シ−ルパッキンuを本体eとの間に介装しないと組立 てられない。
【0017】 つまり、端子箱cを組立てるには、本体e、蓋体f以外にシ−ルパッキンuが 必要である。
【0018】 しかも、このシ−ルパッキンuの機能を発揮させつつ、蓋体fを所定に固定す るには、蓋体fの上部分、下部分の各4か所に面倒な作業となるねじ止めを施さ なければならない。
【0019】 このため、コストの点、作業性の点で、従来の端子箱はよくないとの指摘があ る。
【0020】 本考案は、このような事情に着目してなされたもので、その目的とするところ は、シ−ルパッキンを使用せず、かつ少ない作業で効率良く、蓋体を本体に組付 けることができるポンプ駆動電動機の端子箱を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のポンプ駆動電動機の端子箱は、 端子箱を構成する本体を、ケ−シングの外面と対向して上下方向に沿って配置さ れる壁状の機器据付部を有し、この機器据付部の下端縁から前記ケ−シングから 離れる方向に沿って延びる下部壁を有して構成し、同じく蓋体を、下端が前記下 部壁の先端部と重なり前記機器据付部に対向して配置された壁状の覆い部を有し 、かつ前記覆い部の縁部には前記機器据付部との間の隙間を囲う周壁を有して構 成し、前記機器据付部の上端部に、上方へ突き出る、同端部に沿って連続する板 状の差込片を形成し、前記覆い部の周壁の上壁部分に、前記差込片が挿脱可能に 差し込まれる、同周壁部分の先端を前記差込片の前記ケ−シング側の側面にまわ り込ませてなる差込口体部を形成し、前記機器据付部の両側の縁部に、前記蓋体 の両側の周壁部分の内面と接して内側に差し込まれるリブおよび同周壁部分の先 端部と重なる段差を有して構成された、前記差込片と連続する第1の嵌合部を形 成し、前記下部壁の3方の周縁部に、前記蓋体の周壁内面と接して内側に入り込 む段部を有して構成された、前記第1の嵌合部と連続する第2の嵌合部を形成し 、組合う前記蓋体と前記本体の下部相互をねじ止めで固定したことにある。
【0022】
【作用】
請求項1に記載のポンプ駆動電動機の端子箱によると、ケ−シングの外面に据 付けた本体に蓋体を組付けるときは、差込片に差込口体が差込まれるようにして 、蓋体全体を本体に被せて、蓋体の周壁を第1の嵌合部、第2の嵌合部に嵌合さ せ箱形に組む。
【0023】 その後、蓋体の下部を本体下部にねじ止めする。
【0024】 この組んだ端子箱を見ると、蓋体と本体の上部間は、差込片とこれを外側から 摺接して覆う差込口体との差込み構造によって、シ−ルされる。
【0025】 また蓋体と本体の側部間は、周壁の内側に入り込むリブならびに周壁先端に重 なる段差で得られる噛合い構造により、シ−ルされる。
【0026】 さらに蓋体の下端と本体の下部壁との間は、周壁の内側に入り込む段部ならび に周壁下端と重なる下部壁で得られる噛合い構造により、シ−ルされる。
【0027】 これにより、本体と蓋体との間はシ−ルパッキンを用いずにシ−ルされる。
【0028】 しかも、面倒な蓋体のねじ止めによる固定作業は端子箱の下部側だけですむ。
【0029】
【実施例】
以下、本考案を図1ないし図8に示す一実施例にもとづいて説明する。
【0030】 図1は、本考案を適用したポンプ装置、例えばいわゆるラインポンプと称され るポンプ装置が示されており、図中1はポンプ部である。ポンプ部1は、前後方 向両端にフランジ付の吸込部2と吐出部3とを有して構成されるインペラケ−シ ング4を有している。このインペラケ−シング4内には、吸吐方向とは直角な方 向を回転軸としたインペラ(図示しない)が収容され、同インペラの回転に伴い 、水などの液体が吸込部2から吐出部3へ送られるようにしてある。
【0031】 インペラケ−シング4の上部には、出力軸を下側に向けた縦置きのモ−タ、例 えば三相のモ−タ5(電動機)が据付けられている。このモ−タ5の出力軸は、 上記インペラの軸心部に直結されていて、同モ−タ5にてインペラを回転駆動さ せるようにしてある。
【0032】 またモ−タ5の外郭となる円筒形のケ−シング6の外面には、合成樹脂製の端 子箱7が据付られている。この端子箱7は、上記モ−タ5のステ−タ(図示しな い)に給電するものである。
【0033】 図2ないし図8には、この端子箱7の構造が示されている。
【0034】 端子箱7の構造について説明すれば、図2に示されるように端子箱7は、合成 樹脂製の一体成形品で構成された箱形の本体8と、この本体8と組合う合成樹脂 製の一体成形品で構成された箱形の蓋体9とを有している。
【0035】 本体8は、図3にも示されるように上下方向に沿って延びる長方形状のプレ− トで構成される機器据付壁10(機器据付部に相当)を有している。この機器据 付壁10の外面には、図6および図8に示されるようにケ−シング6の外形に対 応した円弧形の座面11aを先端に有する取付台11が一体に突設してある。こ れにより、機器据付壁10をケ−シング6の外面に対向して配置させるようにし てある。
【0036】 また機器据付壁10の内面には、図3に示されるような端子台12が一体に設 けられている。
【0037】 端子台12は、例えば左右方向に並んで立設した3個のねじ孔付のボス部13 、これらのボス列と並行に立設された支持リブ14、さらにはこれらボス部13 および支持リブ14をそれぞれ所定の領域A〜Cに分けるための左右方向に並ん で立設してある4個の区画リブ15を組合わせてなる。
【0038】 また端子台12を挟む機器据付壁10の上下部には、それぞれ小孔16,16 が穿設されている。
【0039】 機器据付壁10は、ケ−シング6の所定の周壁位置に座面11aを配置し、固 定ねじ17,17を小孔16,16からケ−シング6の周壁部分に穿設したねじ 孔18,18へ螺挿することにより、ケ−シング6に固定してある。
【0040】 また機器据付壁10は、下端部に、同下端から、ケ−シング6から離れる方向 に向かって直角に延びる下部壁19が形成されている。この下部壁19には、外 部の電源線(図示しない)を挿通させるための通孔19aが形成してある。
【0041】 この機器据付壁10と下部壁19とにより、本体8の主部分を構成している。
【0042】 上記機器据付壁10の左右両側の縁部全体には、それぞれ壁状をなす一対のリ ブ21がケ−シング6から離れる方向に向かって突設されている。これら一対の リブ21は、上記取付台11の側面に連続して形成されている。これらリブ21 の先端外側には、全長に沿って段差21aが形成してある。
【0043】 機器据付壁10の上端部には、板状の差込片22が突設してある。この上方へ 突き出る差込片22は、縁部に沿って連続している。また差込片22の両側は、 上記段差21aが在るリブ21の端部と直角をなして連続していて、リブ21, 21に上記蓋体9を取付けるためのガイド機能をもたせている。
【0044】 また下部壁19の通孔19aを挟んだ左右方向両側には、前後方向に延びるボ ス部23が形成してある。これらボス部23によって、下部壁10の両側の縁部 に段部を形成している。これら各ボス部23,23の先端には、それぞれねじ孔 23aが形成してある。
【0045】 各ボス部23,23の外側には、下部壁19の左右両側の縁部を露出させるよ うな段付部24,24が形成されている。
【0046】 ボス部23、23の先端部および同先端部間の下部壁部分にも、前部の縁部全 体を露出させるような段差25が形成されていて、同部分に段部25を形成して いる。
【0047】 段付部24,24は、上記機器据付座10の両側に在る段差21aならびに上 記段部25を形成する段差とも連続している。
【0048】 これによって、機器据付座10、下部壁19の周りに形成される開口部には、 段差面部を有する縁部が連続的に形成される。つまり、同部分は蓋体9を装着す るための装着部位29となる。
【0049】 また機器据付壁10の下部外面には、図6に示されるように口出線導出用の口 体26が一体に突設してある。この突き出た口体26は、機器据付壁10のケ− シング6に対する据付けにしたがって、ケ−シング6の周壁部分に設けた口出線 用の通孔27に挿入される。
【0050】 また口体26は、機器据付壁10内に連通している。この口体26を用いて、 通孔27から導出されるモ−タ5の口出線35は、図2に示されるように機器据 付壁10の内側へ引き込まれて、端子台12にねじ止めしてある端子取付板28 に接続してある。
【0051】 一方、蓋体9は、図2および図6に示されるように機器据付壁10と対向する 長方形状の壁部30(覆い部に相当)を有している。この壁部30の上部縁、左 右両側の縁部には、機器据付壁10を囲むように周壁31が設けられている。な お、壁部30の上部側は周壁が在る方向へ傾斜している。
【0052】 そして、周壁31および壁部30で囲まれる開口部分は、上記本体8の装着部 位29と嵌合可能な形状にしてあり、蓋体9を上記本体8の装着部位29に嵌合 させると、周壁31で機器据付壁10との間の隙間を覆えるようにしてある。
【0053】 すなわち、蓋体9の周壁31および壁部30の下端は上記段付部24、段部2 5に嵌まるような形状をなし、それ以外の壁部分は上記差込片22の先端、上記 リブ21の段差21a間に嵌まるような形状にしてある。
【0054】 これによって、本体8に蓋体9を嵌合させたとき、上記段付部24,24が付 いたボス部23,23は、蓋体9の周壁31の下端と重なりながら、同内面に接 し内側に入り込む。また同じく段部25も、蓋体9の壁部30の下端と重なりな がら、同内面に接し内側に入り込んでいく。つまり、段付部24が付いたボス部 23,23および段部25は、周壁下端ならびに壁部30の下端に対する嵌合部 となる。
【0055】 また本体8に蓋体9を嵌合させたとき、上記左右の各リブ21,21は、蓋体 9の周壁31の左右両側の周壁部分の内面と接して同周壁部分の内側へ差込まれ 、リブ21に施した段差21aは同周壁部分の先端部と重なる。つまり、リブ2 1、段差21aは周壁31の左右両側の周壁部分に対する嵌合部となる。
【0056】 なお、周壁31の左右両側の周壁部分の内面には、嵌合したリブ21の先端面 を覆うような段差31aが形成してある。
【0057】 また周壁31の上壁部分には、同壁部分の先端を本体8の差込片22の外側面 (ケ−シング6側に向く側面)に回り込ませてなる差込口体部32が形成されて いる。
【0058】 この差込口体部32の採用により、蓋体9は、例えば下端開口を本体8の上側 から、リブ21の段差21a,21aの外側へ嵌め込むと、上部が差込片22と の係止で固定されつつ、本体8にある機器据付座10、下部壁19の周りの開口 を隙間なく覆えるようにしてある。
【0059】 また上記ねじ孔23a,23aと対応する壁部30の下部両側には、小孔33 ,33が穿設されている。
【0060】 これにより、本体8と蓋体9の下部相互は、本体8に蓋体9を嵌合して、機器 据付座10、下部壁19の周りの開口を覆うように組合わせた後、固定ねじ34 ,34を小孔33からねじ孔23aへ螺挿することによって、ねじ止め固定され る構造となっている。
【0061】 つぎに、モ−タ5に端子箱7を組付けるときの手順を説明する。
【0062】 これは、本体8をモ−タ5のケ−シング6に組付けることから始める。
【0063】 これには、まず、モ−タ5のケ−シング6の通孔27から導出されている3本 の口出線35…(三相モ−タの場合)を、本体8から突き出ている口体26の先 端から内部へ引き出る。
【0064】 ついで、図3および図6に示されるように口体26を通孔27へ差込み、取付 台11の座面11aをケ−シング6の外周面に密接させ、本体8の各小孔16, 16をケ−シング6のねじ孔18,18に位置決める。
【0065】 これにより、本体8は、差込片22が上側に配置され、下部壁19が下側に配 置されて、ケ−シング6の外周面に配置される。
【0066】 この後、各小孔16,16からねじ孔18,18へ向け、固定ねじ17を螺挿 する。
【0067】 これにより、本体8はケ−シング6の外周面にねじ止め固定される。
【0068】 ついで、図2に示されるようにそれぞれ端子取付板28を用いて、端子台12 の3つの各領域A〜Cの部位に、上記導出されている3本の口出線35の各先端 をねじ止めする。
【0069】 なお、電源線(図示しない)を接続するときには、同状態から電源線の先端部 を下部壁19の通孔19aを通して、内部に引き入れ、3本に分かれている電線 先端を上記3箇所の端子取付板28に所定に接続すればよい。
【0070】 本体8の据付けを終えたならば、つぎに蓋体9の組付けに至る。
【0071】 これには、図7中の二点鎖線で示されるように本体8の直上に蓋体9を配置す る。
【0072】 詳しくは、蓋体9の背側の開口はケ−シング6側に向け、下端開口の左右方向 両側はリブ21,21の段差21a、21aに向けて、蓋体全体を配置する。
【0073】 ついで、図4に示されるように蓋体9の下部を段差21a,21aの外側に嵌 めて、蓋体9を下方へスライドさせる。
【0074】 この段差21a,21aをガイドとした蓋体9のスライドにより、本体8の装 着部位29の開口は次第に、蓋体9の全体で覆われる。
【0075】 そして、蓋体9が下部壁19の縁部と当接するまでスライドされると、図5に 示されるように本体8の開口の全ては蓋体9で覆われるとともに、蓋体9の小孔 33,33は本体8のねじ孔23a,23aに位置決められる。
【0076】 この際、図7に示されるように蓋体8の差込口体部32には、本体8の上部に 在る差込片22が差込まれ、蓋体9の上部は、差込口体部32と差込片22との 係合により、固定される。
【0077】 このようにして箱形に組んだならば、図5に示されるように蓋体9の小孔33 ,33から本体8のねじ孔23a,23aに向けて、固定ねじ34を螺挿するこ とにより、残る蓋体9の下部は固定される。
【0078】 こうして組立てられた端子箱7を見ると、蓋体9と本体8の上部分間は、図7 に示されるように差込片22とこれを外側から摺接して覆う差込口体部32との 差込み構造によって、シ−ルされる。
【0079】 また蓋体9と本体8の側部間は、図8に示されるように周壁31の内側に入り 込むリブ21ならびに周壁先端に重なる段差21aで得られる噛合い構造により 、シ−ルされる。
【0080】 さらに蓋体9の下端と本体8の下部壁19との間は、周壁31の内側に入り込 むボス部23および段部25ならびに周壁下端と重なる下部壁19で得られる噛 合い構造により、シ−ルされる。
【0081】 これにより、シ−ルパッキンを用いずに、本体8と蓋体9との間はシ−ルされ ることがわかる。
【0082】 しかも、蓋体9の上部はこのシ−ルをなす構造を用いて固定されるから、面倒 な蓋体9のねじ止めによる固定作業は下部側だけですむ。
【0083】 したがって、シ−ルパッキンを用いず、かつ少ない作業で効率良く、蓋体9を 本体8に組付けることができる。
【0084】 それ故、コストの点、作業性の点に優れる端子箱7が実現できる。
【0085】 また本実施例のように合成樹脂の一体成形品の本体8を用い、これに端子台1 2、口出線35を保護する口体27を一体に成形する構造は、別々となっていた 部品が一体化されるために、その分、組立性の点、コストの点で優れるという利 点もある。
【0086】 なお、上記した一実施例では、蓋体9をスライドさせることによって、本体8 に組付けるようにしたが、これに限らず、差込口体部32を差込片22に差込ま せつつ、蓋体9を回動させて、本体8に組付けるようにしてもよい。
【0087】 また本考案を、上記した一実施例では三相モ−タの端子箱に適用したが、むろ ん単相モ−タの端子箱に適用してもよい。
【0088】 この一例が図9ないし図11に他の実施例として示されている。
【0089】 すなわち、本実施例は、本体8の構造としては、本体8の側部にコンデンサ4 0を据付けるためのコンデンサ用の収容部41を形成するとともに、保護スイッ チ42を据付けるためのスイッチ取付部43を形成しておく。
【0090】 また蓋体9の構造としては、上記収容部41の開口を塞ぐ蓋部分44を形成す るとともに、スイッチ取付部43に付いた保護スイッチ42を塞ぐ蓋部分45を 形成したものである。
【0091】 つまり、本実施例は起動用の機器を収容する部分を端子箱7の各要素に形成し たものとなっている。
【0092】 なお、本実施例は単相モ−タの端子箱7であるので、端子台12は2列である 。
【0093】 これにより、上記した一実施例と同様、単相モ−タの端子箱でも、シ−ルパッ キンを用いず、かつ少ない作業で効率良く、蓋体9を本体8に組付けることがで きる。
【0094】 なお、図9ないし図11において、上記した一実施例と同じ部分には同一符号 を付してその説明を省略した。
【0095】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、本体と蓋体との間はシ−ルパッキンを用 いずにシ−ルされ、かつ面倒な蓋体のねじ止めによる固定作業は端子箱の下部側 だけでよい。
【0096】 したがって、別途シ−ルパッキンを用いず、かつ少ない作業で効率良く、蓋体 を本体に組付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の端子箱の外観を、同端子箱
を装備するポンプ装置の外観と共に示す斜視図。
【図2】同端子箱の構造を、据付け手順と共に示す斜視
図。
【図3】同端子箱の本体側の構造を、据付け手順と共に
示す斜視図。
【図4】同端子箱の据付け手順を説明するための斜視
図。
【図5】組上がる端子箱を示す斜視図。
【図6】同端子箱の蓋体側の構造を、据付け手順と共に
示す斜視図。
【図7】本体に対する蓋体の組付け具合を、組付ける状
況と共に示す図1中、A−A線に沿う断面図。
【図8】本体に対する蓋体の組付け具合を示す図1中、
B−B線に沿う断面図。
【図9】本考案の他の実施例の要部となる端子箱を説明
するための斜視図。
【図10】同端子箱を、据付け手順と共に示す斜視図。
【図11】組上がった端子箱の外観を示す斜視図。
【図12】従来の端子箱の外観を、同端子箱を装備する
ポンプ装置の外観と共に示す斜視図。
【図13】同端子箱の構造を示す斜視図。
【図14】同端子箱の据付け手順を説明するための斜視
図。
【符号の説明】
1…ポンプ部 5…モ−タ 6…ケ−シング 7…端子箱 8…本体 9…蓋体 10…機器据付壁 19…下部壁 21…リブ 21a…段差 22…差込片 24…ボス部(段部) 25…段部 30…壁部(覆い部) 31…周壁 32…差込口体部 34…固定ねじ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプを駆動する電動機のケ−シングの
    外面に添わせて装着される、端子接続用の開口を有した
    箱状の本体と、この本体の開口を閉塞する蓋体とを組合
    わせて、箱形に形成してなるポンプ駆動電動機の端子箱
    において、 前記本体は、前記ケ−シングの外面と対向して上下方向
    に沿って配置される壁状の機器据付部を有し、この機器
    据付部の下端縁から前記ケ−シングから離れる方向に沿
    って延びる下部壁を有して構成され、 前記蓋体は、下端が前記下部壁の先端部と重なり前記機
    器据付部に対向して配置された壁状の覆い部を有し、か
    つ前記覆い部の縁部には前記機器据付部との間の隙間を
    囲う周壁を有して構成され、 前記機器据付部の上端部には、上方へ突き出る、同端部
    に沿って連続する板状の差込片を有し、 前記覆い部の周壁の上壁部分には、前記差込片が挿脱可
    能に差し込まれる、同周壁部分の先端を前記差込片の前
    記ケ−シング側の側面にまわり込ませてなる差込口体部
    を有し、 前記機器据付部の両側の端部には、前記蓋体の両側の周
    壁部分の内面と接して内側に差し込まれるリブおよび同
    周壁部分の先端部と重なる段差を有して構成された、前
    記差込片と連続する第1の嵌合部を有し、 前記下部壁の3方の周縁部には、前記蓋体の周壁内面と
    接して内側に入り込む段部を有して構成された、前記第
    1の嵌合部と連続する第2の嵌合部を有し、 かつ組合う前記蓋体と前記本体の下部相互をねじ止めで
    固定してなることを特徴とするポンプ駆動電動機の端子
    箱。
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