JPH0742416B2 - 分散染料組成物及びそれを用いる疎水性繊維の染色方法 - Google Patents

分散染料組成物及びそれを用いる疎水性繊維の染色方法

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JPH0742416B2
JPH0742416B2 JP4374087A JP4374087A JPH0742416B2 JP H0742416 B2 JPH0742416 B2 JP H0742416B2 JP 4374087 A JP4374087 A JP 4374087A JP 4374087 A JP4374087 A JP 4374087A JP H0742416 B2 JPH0742416 B2 JP H0742416B2
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芳夫 石塚
邦彦 今田
正夫 西栗
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住友化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はピリドン系モノアゾ化合物を含有してなる分散
染料組成物及びそれを用いる疎水性繊維の染色方法に関
する。
<従来の技術> ポリエステルなどの疎水性繊維の染色において、C.I.デ
ィスパースイエロー64、C.I.ディスパースレッド60およ
びC.I.ディスパースブルー56が汎用性三原色として用い
られている。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、上記の三原色染色においては、不均染な
どのトラブルがしばしば発生しており改善が望まれてい
た。
一方、近年、疎水性繊維を鮮明な緑味、黄色ないし橙色
に染色できる染料として、たとえば、特公昭49−2610
8、同54−17773、特開昭54−6250,同58−57467、同58−
149953号公報にピリドン系モノアゾ化合物が提案されて
いるが、これらは、染色性、三原色適性、堅牢性などの
点で問題があるために三原色用黄色染料として広く使用
されるに至っていない。
すなわち、上述した汎用性のある赤色染料のC.I.ディス
パースレッド60、青色染料のC.I.ディスパースブルー56
および上記のような黄色染料を配合して染色した場合、
特に淡色で黄色染料のみ染色条件下での安定性(以下、
染浴安定性と言う)、均染性および耐光堅牢度が不充分
であるため、染色バッチ間で色相差を生じたり、染色斑
を生じたり、染色物が日光で変退色するなどの問題があ
った。
<問題を解決するための手段> 本発明者らは上記のような問題点を解決するため鋭意検
討した結果、ピリドン系モノアゾ化合物の中でも特定の
構造を有するものが、染浴安定性、均染性および耐光堅
牢度が優れておりC.I.ディスパースレッド60および/ま
たはC.I.ディスパースブルー56と配合して使用すること
で、染色再現性、均染性および耐光堅牢度の優れるブラ
ウン、グレイおよびベージュなど種々の色相の染色物が
得られることを見い出し本発明を完成したものである。
本発明は、黄色染料として下記一般式(I) 〔式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、アルキルカルボニル基、アルキ
ルオキシカルボニル基、アルアルキルオキシカルボニル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、置
換されていてもよいカルバモイルもしくはスルファモイ
ル基またはシアノ基を表わし、Rは炭素数が1〜4個の
アルキル基を表わす。〕 で示されるピリドン系モノアゾ化合物の1種以上、並び
に赤色染料としてC.I.ディスパースレッド60及び青色染
料としてC.I.ディスパースブルー56から選ばれる少なく
とも1種を含有してなる分散染料組成物、及びそれを用
いる疎水性繊維の染色方法を提供する。
前記一般式(I)中、Xで表わさせるアルキル基、アル
コキシ基、アルキルカルボニル基、アルキルオキシカル
ボニル基、アルアルキルオキシカルボニル基およびアル
キルスルホニル基におけるアルキル基は炭素数1〜4の
アルキル基を意味する。Xで示されるハロゲン原子とし
ては塩素原子、臭素原子、沃素原子、フッ素原子等があ
げられ、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基等があげられ、アルコキシ基としては
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基
等、アルキルカルボニル基としてはアセチル基、プロピ
オニル基等、アルキルオキシカルボニル基としてはメト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシ
カルボニル基、ブトキシカルボニル基等、アルアルキル
オキシカルボニル基としてはベンジルオキシカルボニル
基等、アルキルスルホニル基としてはメチルスルホニル
基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、ブチ
ルスルホニル基等、アリールスルホニル基としてはフェ
ニルスルホニル基等、置換基を有していてもよいカルバ
モイルまたはスルファモイル基としてはカルバモイル
基、エチルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基、ス
ルファモイル基、エチルスルファモイル基、ブチルスル
ファモイル基等が例示される。
本発明で用いる一般式(I)で示されるピリドン系モノ
アゾ化合物を例示すると以下のとおりである。
これらのピリドン系モノアゾ化合物は、例えば、相当す
るジアゾ成分を常法によりジアゾ化し、次いで相当する
カップリング成分と常法によりカップリングすることに
より容易に製造することができる。
これらのピリドン系モノアゾ化合物並びにC.I.ディスパ
ースレッド60及び/又はC.I.ディスパースブルー56にナ
フタレンスルホン酸のホルマリン縮合物やリグニンスル
ホン酸系などの分散剤の単独あるいは混合物を加えてサ
ンドミルなどで微粒化分散して得られたリキッド品、あ
るいはスプレー乾燥などにより得られた粉状品や粒状品
などの形態で使用される。
本発明の分散染料組成物は、ピリドン系モノアゾ化合物
並びにC.I.ディスパースレッド60及び/又はC.I.ディス
パースブルー56を配合して得られるが、その割合は所望
の色相によって適宜決定することができる。
本発明の分散染料組成物に、色相の調整などの目的で上
記以外の分散染料を併用することは何ら支障はない。
本発明において、染色の対象となる疎水性繊維として
は、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの合成繊
維、ジまたはトリアセテートなどの半合成繊維あるいは
それらと綿や羊毛などの天然繊維と混紡、交織品があげ
られ、特にポリエステル繊維およびそれと天然または再
生セルロース繊維との混紡、交織品の染色に好ましいも
のである。
本発明の実施にあたっては、一般式(I)の染料並びに
C.I.ディスパースレッド60及び/又はC.I.ディスパース
ブルー56を水性媒体中に分散させた染色浴に、必要に応
じてpH調整剤、分散均染剤などを加えた後、ポリエステ
ル繊維を浸漬して、加圧下105℃以上、好ましくは110〜
140℃で30〜60分間染色する。この染色時間は染着の状
態により短縮または延長することができる。
また、O−フェニルフェノールやメチルナフタレンなど
のキャリヤーの存在下で比較的高温たとえば水の沸とう
状態で染色することもできる。
更に、染料分散液を布にパディングした後、100℃以上
でスチーミングや乾熱処理する染色方法も可能である。
一方、捺染の場合は、染料分散液を適当な湖剤と共に練
り合わせ、これを布に印捺乾燥した後、スチーミング又
は乾熱処理を行なう。
本発明によれば、疎水性繊維の染色再現性、均染性およ
び耐光堅牢度が優れたブラウン、グレイまたはベージュ
など種々の色相の染色物を提供することができる。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。な
お、本文中、部は重量部を、%は重量%を表わす。
実施例1 前記一般式(I)の具体例(b)で示される化合物11.8
部、C.I.ディスパースレッド60コンクケーキ8.7部およ
びC.I.ディスパースブルー56コンクケーキ4.5部の混合
物をナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物系分散剤
75部で製品化した分散染料1.7部およびスミポンTF(住
友化学工業(株)製染色助剤)1.5部を含むブラウン色
の染浴1,500部を作成した。
この染浴を用いて次のような染浴安定性試験を行なった
結果、4−5級と優れていた。
染浴安定性試験 染色布−Aの作成 染浴を140℃で30分間、高温高圧染色機中で処理し90℃
まで冷却した後、テトロントロピカル(帝人(株)製ポ
リエステル加工糸織物)100部を投入し、130℃で60分間
の染色を行なった。
染色布−Bの作成 染浴にテトロントロピカル(同上)100部を投入し、130
℃で60分間の染色を行なった。
染浴安定性の判定 上記およびで染色したAおよびBの布の色相差をJI
S L−0804の変退色用グレースケールと比較して判定し
た。(AとBに色相差が全くなうものは5級、著しく差
があるものは1級である。) 比較例1 上記(b)の化合物のかわりにC.I.ディスパースイエロ
ー114を使用して他は同様にして染浴を作成し染浴安定
性試験を行なった結果、染色布−Aの色相変化が大き
く、3級と劣っていた。
実施例2 前記一般式(I)の具体例(c)で示される化合物4.3
部、C.I.ディスパースレッド60コンクケーキ8.0部およ
びC.I.ディスパースブルー56コンクケーキ12.7部の混合
物をリグニンスルホン酸系分散剤75部で製品化した分散
染料0.4部、スミポンTF(住友化学工業(株)製染色助
剤)1.5部、酢酸0.6部および酢酸ソーダ2.4部を含むグ
レイ色の染浴1,500部を作成し実施例1と同様の染浴安
定性を試験したところ、4−5級と優れていた。また、
染色布−Bの耐光堅牢度をJIS L−0842法(カーボンア
ーク燈下、80時間露光)に準じて測定したところ、5−
6級と優れていた。
比較例2 上記(c)の化合物のかわりにC.I.ディスパースイエロ
ー204を使用して他は同様にして染浴を作成し、染浴安
定性および耐光堅牢度を試験したところ、それぞれ、3
級および4級と劣っていた。
実施例8 前記一般式(I)の具体例(a)で示される化合物30部
をリグニンスルホン酸系分散剤70部で製品化した分散染
料0.1部、スミカロンレッドE−FBL(住友化学工業
(株)製分散染料、C.I.ディスパースレッド60)0.07
部、スミカロンブルーE−FBL(住友化学工業(株)製
分散染料、C.I.ディスパースブルー56)0.03部、酢酸0.
6部、酢酸ソーダ2.4部およびスミポンTF(住友化学工業
(株)製染色助剤)1.5部を含むベージュ色の染浴1,500
部を6本作成し、それぞれにテトロンジョーゼット(帝
人(株)製強撚薄地織物)100部を投入した。そして、
3本づつ2台のカラーペット染色機(日本染色機械
(株)製)を用いて130℃で20分間染色し、還元洗浄、
水洗、乾燥してベージュ色の染色物6枚を得た。
得られた染色物はいずれも染色斑がなく、かつ同等の濃
度、色相を有しており、染色機間の差がない染色再現性
の優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西栗 正夫 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 橋本 清保 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】黄色染料として下記一般式 〔式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、アルキルカルボニル基、アルキ
    ルオキシカルボニル基、アルアルキルオキシカルボニル
    基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、置
    換されていてもよいカルバモイルもしくはスルファモイ
    ル基またはシアノ基を表わし、Rは炭素数が1〜4個の
    アルキル基を表わす。〕 で示されるピリドン系モノアゾ化合物の1種以上、並び
    に赤色染料としてC.I.ディスパースレッド60及び青色染
    料としてC.I.ディスパースブルー56から選ばれる少なく
    とも1種を含有してなる分散染料組成物。
  2. 【請求項2】黄色染料として下記一般式 〔式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、アルキルカルボニル基、アルキ
    ルオキシカルボニル基、アルアルキルオキシカルボニル
    基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、置
    換されていてもよいカルバモイルもしくはスルファモイ
    ル基またはシアノ基を表わし、Rは炭素数が1〜4個の
    アルキル基を表わす。〕 で示されるピリドン系モノアゾ化合物の1種以上、並び
    に赤色染料としてC.I.ディスパースレッド60及び青色染
    料としてC.I.ディスパースブルー56から選ばれる少なく
    とも1種を含有してなる分散染料組成物を用いることを
    特徴とする疎水性繊維の染色方法。
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