JPH0742399A - 立体駐車場 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 複数の車両収納ラックＡ１，Ａ２と車両搬送
装置３，４とが並設され、外部連通部Ｂに、複数の車両
搬送装置３，４間に渡ってパレットＰを移載する移動装
置Ｄが設けられている立体駐車場。 【効果】 複数の車両収納ラックと車両搬送装置とが並
設される場合にも、共通の外部連通部において一つの入
出庫口を共用させたり、複数の入出庫口を設けて、車両
を入庫又は出庫させる入出庫口を自由に選択することが
できるから、立体駐車場を設計及び建設する際の、複数
の車両収納ラック及び車両搬送装置のレイアウトや、外
部連通部に対する車両の進入路や退出路のコース・レイ
アウトなどの自由度が極めて豊富な立体駐車場を提供す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両の入庫又は出庫の
ための外部連通部の上方又は下方に、前記車両を搭載す
るパレットを収納する複数の棚を上下方向に並べて備え
る車両収納ラックが設けられ、前記外部連通部と前記複
数の棚との間にわたり前記パレットの搬送を行う車両搬
送装置が設けられていている立体駐車場に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の立体駐車場において、複
数の車両収納ラック及び車両搬送装置が並設される場合
には、夫々独立に外部連通部が設けられ、すなわち、複
数の立体駐車場が並設される状態に構成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、夫々の立体駐車場には、それぞれ独自
に、車両が入庫又は出庫のために外部から出入り可能な
入出庫口が設けられる必要があり、また、入出庫口を設
ける場合にも、並設する他の立体駐車場との位置関係に
より、入出庫口を形成可能な位置がかなり束縛され、結
果として、立体駐車場を設計及び建設する際の、複数の
立体駐車場（すなわち、複数の車両収納ラック及び車両
搬送装置）のレイアウトや、外部連通部に対する車両の
進入路や退出路のコース・レイアウトなどの自由度が、
極めて減少されてしまう不都合があった。本発明の目的
は、上記従来欠点を解消する点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による立体駐車場
の第一の特徴構成は、複数の前記車両収納ラックと前記
車両搬送装置とが並設され、前記外部連通部に、前記複
数の車両搬送装置間に渡って前記パレットを移載する移
動装置が設けられている点にある。

【０００５】本発明による立体駐車場の第二の特徴構成
は、第一の特徴構成を実施する際の好適な具体構成を特
定するもので、前記移動装置が、隣り合う前記車両搬送
装置間に渡って走行する移動台車で構成され、前記移動
台車に、その進行方向に対する左右両側に振り分け配置
されている複数の駆動輪が設けられ、それぞれの前記駆
動輪の駆動を制御する駆動制御手段が設けられ、前記駆
動制御手段が、前記移動台車の前記進行方向に対する右
側部分の予定停止位置への到達を検出する右側検出手段
の検出情報に基づいて、前記右側に位置する駆動輪を制
御し、且つ、前記移動台車の左側部分の予定停止位置へ
の到達を検出する左側検出手段の検出情報に基づいて、
前記左側に位置する駆動輪を制御するように構成されて
いる点にある。

【０００６】

【作用】本発明の第一の特徴構成によれば、外部連通部
に、複数の車両搬送装置間に渡ってパレットを移載する
移動装置が設けられているから、複数の車両収納ラック
と車両搬送装置とが並設される場合にも、共通の外部連
通部において一つの入出庫口を共用させたり、複数の入
出庫口を設けて、車両を入庫又は出庫させる入出庫口を
自由に選択することができる。

【０００７】第二の特徴構成によれば、それぞれの駆動
輪の駆動を制御する駆動制御手段が、移動台車の進行方
向に対する右側部分の予定停止位置への到達を検出する
右側検出手段の検出情報に基づいて、右側に位置する駆
動輪を制御し、且つ、移動台車の左側部分の予定停止位
置への到達を検出する左側検出手段の検出情報に基づい
て、左側に位置する駆動輪を制御するように構成されて
いるから、進行方向に対して左右両方向に幅の広い移動
台車の場合にも、正確に平行移動させ、且つ、正しい方
向に向けて正確な位置に停止させることができる。

【０００８】

【発明の効果】本発明の第一の特徴構成によれば、複数
の車両収納ラックと車両搬送装置とが並設される場合に
も、共通の外部連通部において一つの入出庫口を共用さ
せたり、複数の入出庫口を設けて、車両を入庫又は出庫
させる入出庫口を自由に選択することができるから、立
体駐車場を設計及び建設する際の、複数の車両収納ラッ
ク及び車両搬送装置のレイアウトや、外部連通部に対す
る車両の進入路や退出路のコース・レイアウトなどの自
由度が極めて豊富な立体駐車場を提供することができ
る。

【０００９】第二の特徴構成によれば、進行方向に対し
て左右両方向に幅の広い移動台車の場合にも、正確に平
行移動させ、且つ、正しい方向に向けて正確な位置に停
止させることができるから、移動台車の移動速度を速く
設定することが可能になり、且つ、例えば駆動輪の一方
がスリップしても、移動台車がゆがんだ方向を向いて停
止位置に停止されて、車両搬送時に事故などが発生する
不都合が解消された立体駐車場を提供することができ
る。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１には、車両Ｇの入庫又は出庫のための外部連
通部Ｂの上方又は下方に、車両Ｇを搭載するパレットＰ
を収納する複数の棚１を上下方向に並べて備える車両収
納ラックＡが設けられ、外部連通部Ｂと複数の棚１との
間にわたりパレットＰの搬送を行う車両搬送装置として
の昇降部３及び４が設けられていている立体駐車場が示
されている。

【００１１】外部連通部Ｂは、立体駐車場の地上階部分
に設けられ、外部連通部Ｂの一方側の側面には、車両Ｇ
が進入又は退出する入出庫口２が設けられている。以
後、本実施例において、入出庫口２より外部連通部Ｂの
奥を臨む方向を立体駐車場の奥行方向とし、前記奥行方
向と直交し入出庫口２の開口の横幅にわたる方向を立体
駐車場の横幅方向とする。

【００１２】入出庫口２には、図示されない駆動装置に
よって上下に開閉する入出庫扉２ａが設けられている。
車両Ｇは、入庫のときには、入出庫口２を通って外部連
通部Ｂ内に進入し、出庫のときには、入出庫口２を通っ
て外部連通部Ｂの外に退出する。

【００１３】外部連通部Ｂの上方には、２棟の車両収納
ラックＡ１，Ａ２が、前記奥行方向に並ぶ状態で並設さ
れている。車両収納ラックＡ１及びＡ２には、車両Ｇを
搭載自在なパレットＰを収納する複数の棚１が、上下方
向に並べて備えられている。棚１は、パレットＰの長手
方向が前記横幅方向に向く状態でパレットＰの長手方向
端縁部を載架支持する一対の受け枠１ａで構成され、車
両収納ラックＡ１及びＡ２の前記奥行方向奥側と手前側
とに夫々設けられている。

【００１４】棚１の間には、昇降部３及び昇降部４が昇
降する昇降用通路Ｓ１及びＳ２が、棚１の側脇に沿い、
且つ、下端が外部連通部Ｂに突入する状態で、車両収納
ラックＡ１とＡ２とに、夫々設けられている。昇降部３
及び昇降部４は、外部連通部Ｂと複数の棚１との間にわ
たりパレットＰの搬送を行うべく、昇降用通路Ｓ１又は
Ｓ２に沿って夫々昇降される。

【００１５】外部連通部Ｂの下部には、ピット５及びピ
ット６が設けられ、昇降部３及び昇降部４が外部連通部
Ｂに位置する状態のときには、ピット５まで降下できる
ように構成されている。

【００１６】昇降用通路Ｓ１の下方に位置するピット５
には、昇降及び旋回操作可能なターンテーブル７ａが備
えられた旋回装置７が設けられ、車両Ｇを載せたパレッ
トＰを旋回できるように構成されている。

【００１７】外部連通部Ｂにおいて昇降部３と昇降部４
との間には、昇降部３，４間に渡ってパレットＰを移載
する移動装置としての、隣り合う昇降部３、４間に渡っ
て走行する移動台車Ｄが設けられている。移動台車Ｄ
は、外部連通部Ｂに敷設されたレール８上を移動するよ
うに構成されている。

【００１８】外部連通部Ｂの前記奥行き方向中央には、
外部連通部Ｂを前記手前側と前記奥側とに仕切るミラー
９が設けられている。ミラー９は、図示されない駆動装
置によって上下に移動可能に構成され、移動台車Ｄが走
行するときには、上方へ引退するように構成されてい
る。

【００１９】図２には、昇降部３と、昇降部３を昇降さ
せる昇降駆動機構とが示されている。昇降部４及び昇降
部４を昇降させる昇降駆動機構は、図示されないが、昇
降部３と同じ構成である。昇降駆動機構は、昇降部３と
バランスウェイト１０とを接続する２系統の索状体１１
と、立体駐車場の上部に設けられ、索状体１１が巻回さ
れる吊下プーリー１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄと、
立体駐車場の下部に設けられ索状体１１が巻回されてい
る駆動プーリー１３ａと、駆動プーリー１３ａを回転さ
せる昇降駆動装置１３とから構成されている。従って、
昇降部３は、昇降用通路Ｓ内に索状体１１によって吊り
下げ支持され、昇降駆動装置１３によって昇降移動され
るように構成されている。

【００２０】昇降部３は、基本骨格をなすフレーム３ａ
と、フレーム３ａの長手方向両側端部にそれぞれ垂直に
立設するサイドポスト３ｂと、側板３ｃと、側板３ｃの
上部に屋根状に取り付けられた遮蔽体３ｄとから構成さ
れている。サイドポスト３ｂの上下両端部には、昇降用
通路Ｓ内に設けられているガイドレール１４を挟持する
２個一対のローラー１５が備えられ、昇降部３の昇降用
通路Ｓに沿う昇降が案内されると共に、昇降部３が傾く
ことが防止されている。フレーム３ａには、パレットＰ
を支持し且つ棚１に対して突入動作及び引退動作される
ことによってパレットＰを平行移動させて、棚１と昇降
部３との間でパレットＰの移載を行う２本のフォーク装
置１６ａと、昇降部３が外部連通部Ｂに位置する状態に
おいて、人が歩行する歩行床１７とが設けられている。

【００２１】図３には、外部連通部Ｂの内部が示されて
いる。昇降部３は、車両Ｇの入庫及び出庫のときには、
外部連通部Ｂに位置する状態となり、ピット５まで降下
する。昇降部３には、図２に示すように、ターンテーブ
ル７ａが通り抜け可能な穴３ｆが形成されており、昇降
部３がピット５まで降下することによって、ターンテー
ブル７ａがパレットＰを担持できるように構成されてい
る。旋回装置７は、ターンテーブル７ａを上げ位置にお
いて旋回させ、下げ位置に下降させることによって、パ
レットＰを外部連通部Ｂの床上に載置することができ
る。

【００２２】昇降部４にも、昇降部３と同様にフォーク
装置１６ｂが備えられている。

【００２３】移動台車Ｄは、昇降部３の側脇と昇降部４
の側脇との間に渡って、車両Ｇを載せたパレットＰを搭
載して移動するように構成されている。以後、図３中に
おいて移動台車Ｄが示されている位置、すなわち、昇降
部３の側脇の停止位置を前進側の停止位置、一方、昇降
部４の側脇の停止位置を後退側の停止位置と言う。

【００２４】図４、図５及び図６には、移動台車Ｄが示
されている。移動台車Ｄは、コの字型をした台車フレー
ム１８に、２本のレール８の夫々の上を走行する駆動輪
１９ａ，１９ｂ及び補助輪２０ａ，２０ｂと、駆動輪１
９ａ及び１９ｂをそれぞれ駆動する右側モータ２１ａ及
び左側モータ２１ｂと、駆動輪１９ａ及び１９ｂをそれ
ぞれ制動する右側ブレーキ２２ａ及び左側ブレーキ２２
ｂとが備えられて、構成されている。

【００２５】従って、移動台車Ｄには、その進行方向に
対する左右両側に振り分け配置されている複数の駆動輪
１９ａ，１９ｂが設けられている。

【００２６】パレットＰは、長手方向両端部をコの字型
の台車フレーム１８の腕部分にさし渡す状態で移動台車
Ｄ上に担持され、台車フレーム１８に備えられたツメ２
３などによって、ズレが防止される。なお、移動台車Ｄ
上へのパレットＰの搭載は、後述する如く、昇降部３の
フォーク装置１６ａ又は昇降部４のフォーク装置１６ｂ
によって行われる。

【００２７】図７には、立体駐車場の制御機構が示され
ている。入出庫扉２ａ、昇降部３及び昇降部４、フォー
ク装置１６ａ及び１６ｂ、旋回装置７並びにミラー９
は、制御装置２４に接続され、夫々の動作が制御される
よううに構成されている。制御装置２４は、マイクロコ
ンピュータを主要部として構成され、管理装置２５が接
続されて、インストールされるソフト・ウェアによっ
て、各種制御動作が制御できるように構成されている。
管理装置２５は、操作部や表示部が備えられ、外部連通
部Ｂの入出庫口２近くに備えられて、立体駐車場を利用
する者の操作に従って、立体駐車場の入庫動作及び出庫
動作を管理できるように構成されている。

【００２８】また、制御装置２４には、移動台車Ｄに設
けられたそれぞれの駆動輪１９ａ，１９ｂの駆動を制御
する駆動制御手段としての移動台車制御部Ｈが接続さ
れ、他の装置と同様、移動台車Ｄの動作の制御も行える
ように構成されている。移動台車制御部Ｈも、マイクロ
コンピュータを主要部として構成され、右側モータ２１
ａ及び左側モータ２１ｂの回転数を制御するインバータ
２６と、インバータ２６から右側モータ２１ａへの電力
供給を断続する電磁接触器２７ａと、インバータ２６か
ら左側モータ２１ｂへの電力供給を断続する電磁接触器
２７ｂと、電源２８から右側ブレーキ２２ａへの電力供
給を断続するリレー・スイッチ２９ａと、電源２８から
左側ブレーキ２２ｂへの電力供給を断続するリレー・ス
イッチ２９ｂとが接続され、インストールされるソフト
・ウェアによって、各種制御動作が制御できるように構
成されている。

【００２９】また、移動台車制御部Ｈには、移動台車Ｄ
の進行方向に対する右側部分の予定停止位置への到達を
検出する右側検出手段としての右側定位置センサ３０ａ
と、移動台車Ｄの左側部分の予定停止位置への到達を検
出する左側検出手段としての左側定位置センサ３０ｂ
と、移動台車Ｄが前記前進側の停止位置に停止する際に
右側モータ２１ａ及び左側モータ２１ｂがモータの回転
の減速を開始する位置を検出する前進側減速位置センサ
３１と、前記後退側の停止位置に停止する際に減速を開
始する位置を検出する後退側減速位置センサ３２とが接
続されている。

【００３０】図４、図５及び図６に示すように、右側定
位置センサ３０ａ及び左側定位置センサ３０ｂ、並び
に、前進側減速位置センサ３１及び後退側減速位置セン
サ３２は、移動台車Ｄの台車フレーム１８の両側部にそ
れぞれ設けられ、フォト・インタラプタ型のフォト・セ
ンサで構成され、移動台車Ｄの移動に伴って、レール８
に沿って外部連通部Ｂに固定されている遮蔽板により光
軸が遮られることによって、夫々の検出位置が検出でき
るように構成されている。

【００３１】図８には、右側定位置センサ３０ａ、左側
定位置センサ３０ｂ、及び、前進側減速位置センサ３
１、後退側減速位置センサ３２のタイミング・チャート
と、前記タイミング・チャートに対応付けて示されてい
る移動台車Ｄの移動距離Ｌと移動速度Ｖとの関係を示す
グラフとが示されている。移動距離Ｌと移動速度Ｖとの
関係を示すグラフは、移動台車Ｄが、後退側停止位置か
ら前進側停止位置へ移動する場合が示されている。

【００３２】移動台車制御部Ｈは、前進側減速位置セン
サ３１又は後退側減速位置センサ３２に減速位置が検出
されるに伴って、インバータ２６を調節することによっ
て右側モータ２１ａ及び左側モータ２１ｂの回転を減速
させ、且つ、及びリレー・スイッチ２９ｂを接続して右
側ブレーキ２２ａ及び左側ブレーキ２２ｂを作動させる
ように構成され、そして、右側定位置センサ３０ａに定
位置が検出されるに伴って、電磁接触器２７ａを遮断し
て右側モータ２１ａを停止し、且つ、リレー・スイッチ
２９ａを接続して右側ブレーキ２２ａを作動させ、ま
た、左側定位置センサ３０ｂに定位置が検出されるに伴
って、電磁接触器２７ｂを遮断して左側モータ２１ｂを
停止し、且つ、リレー・スイッチ２９ｂを接続して左側
ブレーキ２２ｂを作動させるように構成されている。

【００３３】従って、移動台車制御部Ｈは、右側定位置
センサ３０ａの検出情報に基づいて右側に位置する駆動
輪としての駆動輪１９ａを制御し、且つ、左側定位置セ
ンサ３０ｂの検出情報に基づいて左側に位置する駆動輪
としての駆動輪１９ｂを制御するように構成されてい
る。

【００３４】立体駐車場の入庫動作は、以下の様に行わ
れる。車両Ｇは、図１に示すように、入出庫口２を通っ
て外部連通部Ｂ内に進入し、そのまま自走してパレット
Ｐ上に搭載される。このとき、パレットＰは、長手方向
を前記奥行き方向に向けて外部連通部Ｂの床上に載置さ
れている。車両Ｇが搭載されたパレットＰは、図３に示
すように、旋回装置７によって９０度回転され、図９に
示すように、昇降部３の上昇に伴って昇降部３のフォー
ク装置１６ａ上に担持され、昇降部３に搭載される。

【００３５】車両Ｇを車両収納ラックＡ１に収納する場
合には、昇降部３はそのまま上昇して、図１に示すよう
に、所定の棚１の側脇に停止し、フォーク装置１６ａを
伸長してパレットＰ及び車両Ｇを棚１上に移動し、その
ままの状態で昇降部３を下降させることによってパレッ
トＰ及び車両Ｇを棚１の受け枠１ａ上に受け渡して、入
庫動作を終了する。

【００３６】車両Ｇを車両収納ラックＡ２に収納する場
合には、パレットＰ及び車両Ｇが搭載された昇降部３
は、図１０に示すように、外部連通部Ｂ内で停止し、フ
ォーク装置１６ａを伸長してパレットＰ及び車両Ｇを移
動台車Ｄの上方に移動させ、そのままの状態で昇降部３
を下降させることによってパレットＰ及び車両Ｇを移動
台車Ｄ上に搭載する。パレットＰ及び車両Ｇを移動台車
Ｄ上に搭載されると、図１１に示すように、ミラー９が
上方に引退し、移動台車Ｄが前記前進側停止位置から前
記後退側停止位置に移動される。移動台車Ｄが後退側停
止位置に停止されると、昇降部４のフォーク装置１６ｂ
が伸長され、移動台車Ｄ上に搭載されるときとは逆の要
領で、昇降部４が上昇するに伴ってすくい上げるように
パレットＰ及び車両Ｇをフォーク装置１６ｂ上に受け取
り、フォーク装置１６ｂを引退して、パレットＰ及び車
両Ｇを昇降部４上に搭載する。その後、車両収納ラック
Ａ１に収納する場合と同様に、車両収納ラックＡ２の所
定の棚１の側脇に停止し、棚１にパレットＰ及び車両Ｇ
を収納して、入庫動作を終了する。

【００３７】立体駐車場の出庫動作は、車両収納ラック
Ａ１に収納されている車両Ｇを出庫する場合も、車両収
納ラックＡ２に収納されている車両Ｇを出庫する場合も
同様に、入庫動作の逆の手順で出庫動作を行う。

【００３８】〔別実施例〕外部連通部Ｂにおける、入庫
口及び出庫口、並びに、旋回装置などの構成は、上記の
入出庫口２及び旋回装置７に限らず、適宜変更可能であ
る。図１２、図１３及び図１４には、別実施例の外部連
通部Ｂの構成が示されている。図１２に示す外部連通部
Ｂには、２個の旋回装置７及び３３が備えられ、２か所
に入出庫可能な入出庫口２及び３４が設けられている。
図１３に示す外部連通部Ｂには、入庫専用の入庫口３５
と出庫専用の出庫口３６とが設けられている。また、出
庫口３６側に旋回装置７が設けられ、出庫の際に車両Ｇ
の向きを変えることも可能である。図１２に示す外部連
通部Ｂには、４か所に入出庫可能な入出庫口３７、３
８、３９及び４０が設けられ、旋回装置は設けられてい
ない。

【００３９】車両収納ラックは、２棟に限らず、適宜変
更できる。また、移動台車Ｄも、適宜、複数台設けるこ
とも可能である。

【００４０】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】立体駐車場の全体構成を示す構成図

【図２】昇降部の昇降駆動機構を示す構成図

【図３】外部連通部の内部を示す平面図

【図４】移動台車の構造を示す平面図

【図５】移動台車の構造を示す正面図

【図６】移動台車の構造を示す側面図

【図７】立体駐車場の制御機構を示すブロック図

【図８】センサ信号のタイム・チャート及び移動台車の
移動速度を示すグラフ

【図９】外部連通部の内部を示す断面図

【図１０】外部連通部の内部を示す断面図

【図１１】外部連通部の内部を示す断面図

【図１２】別実施例の外部連通部の構成を示す構成図

【図１３】別実施例の外部連通部の構成を示す構成図

【図１４】別実施例の外部連通部の構成を示す構成図

【符号の説明】

Ａ１ 車両収納ラック Ａ２ 車両収納ラック Ｂ 外部連通部 Ｄ 移動台車（移動装置） Ｇ 車両 Ｈ 駆動制御手段 Ｐ パレット １ 棚 ３ 車両搬送装置 ４ 車両搬送装置 １９ａ 駆動輪 １９ｂ 駆動輪 ３０ａ 右側検出手段 ３０ｂ 左側検出手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両（Ｇ）の入庫又は出庫のための外部
   連通部（Ｂ）の上方又は下方に、前記車両（Ｇ）を搭載
   するパレット（Ｐ）を収納する複数の棚（１）を上下方
   向に並べて備える車両収納ラック（Ａ１，Ａ２）が設け
   られ、 前記外部連通部（Ｂ）と前記複数の棚（１）との間にわ
   たり前記パレット（Ｐ）の搬送を行う車両搬送装置
   （３，４）が設けられていている立体駐車場であって、 複数の前記車両収納ラック（Ａ１，Ａ２）と前記車両搬
   送装置（３，４）とが並設され、 前記外部連通部（Ｂ）に、前記複数の車両搬送装置
   （３，４）間に渡って前記パレット（Ｐ）を移載する移
   動装置（Ｄ）が設けられている立体駐車場。
2. 【請求項２】 前記移動装置（Ｄ）が、隣り合う前記車
   両搬送装置（３，４）間に渡って走行する移動台車
   （Ｄ）で構成され、前記移動台車（Ｄ）に、その進行方
   向に対する左右両側に振り分け配置されている複数の駆
   動輪（１９ａ，１９ｂ）が設けられ、それぞれの前記駆
   動輪（１９ａ，１９ｂ）の駆動を制御する駆動制御手段
   （Ｈ）が設けられ、 前記駆動制御手段（Ｈ）が、前記移動台車（Ｄ）の前記
   進行方向に対する右側部分の予定停止位置への到達を検
   出する右側検出手段（３０ａ）の検出情報に基づいて、
   前記右側に位置する駆動輪（１９ａ）を制御し、且つ、
   前記移動台車（Ｄ）の左側部分の予定停止位置への到達
   を検出する左側検出手段（３０ｂ）の検出情報に基づい
   て、前記左側に位置する駆動輪（１９ｂ）を制御するよ
   うに構成されている請求項１記載の立体駐車場。