JPH0742374B2 - 床材用塩化ビニール系樹脂組成物 - Google Patents
床材用塩化ビニール系樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0742374B2 JPH0742374B2 JP62301777A JP30177787A JPH0742374B2 JP H0742374 B2 JPH0742374 B2 JP H0742374B2 JP 62301777 A JP62301777 A JP 62301777A JP 30177787 A JP30177787 A JP 30177787A JP H0742374 B2 JPH0742374 B2 JP H0742374B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- chloride resin
- weight
- parts
- flooring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は床材用塩化ビニル系樹脂組成物、特には多様、
多彩化が容易であり、かつはっきりした石目模様を有す
る床材を製造するために有用とされる床材用塩化ビニル
系樹脂組成物に関するものである。
多彩化が容易であり、かつはっきりした石目模様を有す
る床材を製造するために有用とされる床材用塩化ビニル
系樹脂組成物に関するものである。
(従来の技術) 塩化ビニル系床材は、塩化ビニル系樹脂に可塑剤、充填
剤などを配合した組成物をカレンダー方式、ラミネート
方式、プレス方式、スライス方式などで加工する方法に
よって作られているが、このものは加工が容易であるこ
とから大量生産方法によって各種のものが生産されてい
る。
剤などを配合した組成物をカレンダー方式、ラミネート
方式、プレス方式、スライス方式などで加工する方法に
よって作られているが、このものは加工が容易であるこ
とから大量生産方法によって各種のものが生産されてい
る。
しかして、この塩化ビニル系床材について本出願人はさ
きに天然石調の模様を有する床材を製造する目的におい
て、上記した塩化ビニル系樹脂、可塑剤および充填剤か
らなる組成物に、模様付用の骨材として酸化鉄を主成分
とする金属光沢を有する黒紫色リン片状顔料を添加した
塩化ビニル系樹脂組成物を提案し(特開昭63−37150号
公報参照)、これによれば耐熱性、耐候性、耐衝撃性、
強度、耐摩耗性のすぐれた床材の得られることを確認し
ている。
きに天然石調の模様を有する床材を製造する目的におい
て、上記した塩化ビニル系樹脂、可塑剤および充填剤か
らなる組成物に、模様付用の骨材として酸化鉄を主成分
とする金属光沢を有する黒紫色リン片状顔料を添加した
塩化ビニル系樹脂組成物を提案し(特開昭63−37150号
公報参照)、これによれば耐熱性、耐候性、耐衝撃性、
強度、耐摩耗性のすぐれた床材の得られることを確認し
ている。
しかし、これには1)タイルの柄となる骨材が酸化鉄を
主成分とするものであるために硬く、したがって原材料
を混練するために使用されるバンバリーミキサー、ミキ
シングロールなどの混練設備や製品打抜き用のパンチャ
ー刃の摩耗が著しい、2)この組成物は骨材と他の成分
との比重差が大きいことからバンバリーミキサーなどで
混練していると骨材が沈降するため均一分散がむずかし
い、3)骨材が酸化鉄を主成分とするものであり、この
ものは混練時にこの粒子がつぶれやすく、出来上った床
材の色調が赤味を帯びたものとなって、製品の色のバラ
ツキが大きくなり、製造ロット毎の色が不安定となる、
4)酸化鉄の粒径には上限があり、0.2mm以上のものは
入手が困難で、かつ高価となるのでこのものは粒径を大
きくすることができず、この骨材による石目状の柄は見
えにくく、柄の多様化も困難である、という不利を与え
るものであることが判り、これらの不利を解決する方法
を検討することが必要とされている。
主成分とするものであるために硬く、したがって原材料
を混練するために使用されるバンバリーミキサー、ミキ
シングロールなどの混練設備や製品打抜き用のパンチャ
ー刃の摩耗が著しい、2)この組成物は骨材と他の成分
との比重差が大きいことからバンバリーミキサーなどで
混練していると骨材が沈降するため均一分散がむずかし
い、3)骨材が酸化鉄を主成分とするものであり、この
ものは混練時にこの粒子がつぶれやすく、出来上った床
材の色調が赤味を帯びたものとなって、製品の色のバラ
ツキが大きくなり、製造ロット毎の色が不安定となる、
4)酸化鉄の粒径には上限があり、0.2mm以上のものは
入手が困難で、かつ高価となるのでこのものは粒径を大
きくすることができず、この骨材による石目状の柄は見
えにくく、柄の多様化も困難である、という不利を与え
るものであることが判り、これらの不利を解決する方法
を検討することが必要とされている。
(発明の構成) 本発明はこのような問題点を解決することのできる床材
用塩化ビニル系樹脂組成物に関するものであり、これは
A)塩化ビニル系樹脂100重量部、B)可塑剤20〜50重
量部、C)充填剤100〜300重量部、D)熱変形温度が18
0℃以上である合成樹脂または合成樹脂(ガラス入)か
らなる、粒径が5〜10mmで厚みが0.3〜2.0mmの模様付用
合成樹脂粒子0.1〜70重量部とからなることを特徴とす
るものである。
用塩化ビニル系樹脂組成物に関するものであり、これは
A)塩化ビニル系樹脂100重量部、B)可塑剤20〜50重
量部、C)充填剤100〜300重量部、D)熱変形温度が18
0℃以上である合成樹脂または合成樹脂(ガラス入)か
らなる、粒径が5〜10mmで厚みが0.3〜2.0mmの模様付用
合成樹脂粒子0.1〜70重量部とからなることを特徴とす
るものである。
すなわち、本願発明者らは特に製造設備に摩耗を与えな
い剛性でないもので、目的とする石目模様が静止模様で
あることから混練加工時に流れたり、変形しないものを
模様付用材料とするという前提において床材用塩化ビニ
ル系樹脂組成物の開発について種々検討した結果、この
模様付用材料の主材として熱変形温度が180℃以上であ
る合成樹脂を使用すればこれが混練加工時に流れたり、
変形することがないし、また伸び、収縮が塩化ビニル系
樹脂と同等ならば混練時にうまくなじむことを見出し、
ここに使用する合成樹脂の選択、配合量などについての
研究を進めて本発明を完成させた。
い剛性でないもので、目的とする石目模様が静止模様で
あることから混練加工時に流れたり、変形しないものを
模様付用材料とするという前提において床材用塩化ビニ
ル系樹脂組成物の開発について種々検討した結果、この
模様付用材料の主材として熱変形温度が180℃以上であ
る合成樹脂を使用すればこれが混練加工時に流れたり、
変形することがないし、また伸び、収縮が塩化ビニル系
樹脂と同等ならば混練時にうまくなじむことを見出し、
ここに使用する合成樹脂の選択、配合量などについての
研究を進めて本発明を完成させた。
本発明の組成物を構成する主成分としてのA)成分は塩
化ビニル系樹脂とされるが、この塩化ビニル系樹脂は通
常の塩化ビニル樹脂、塩化ビニルを主体とする共重合
体、グラフト共重合体および塩化ビニル系樹脂を主体と
するポリマーブレンドのいずれであってもよく、この共
重合体については塩化ビニリデン、酢酸ビニル、アクリ
ル酸またはそのエステル、メタクリル酸およびそのエス
テル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エチレ
ン、プロピレンなどのオレフィンなどとの共重合体、ポ
リマーブレンドについてはエチレン−酢酸ビニル共重合
体、ABS樹脂、NBR、MBS樹脂、塩素化ポリエチレンとの
ブレンド体などが例示される。また、この塩化ビニル系
樹脂は懸濁重合法によって作られたものとすることが好
ましいが、これらは平均重合度が700〜1,500、特に800
〜1,200の重合体とすることがよい。
化ビニル系樹脂とされるが、この塩化ビニル系樹脂は通
常の塩化ビニル樹脂、塩化ビニルを主体とする共重合
体、グラフト共重合体および塩化ビニル系樹脂を主体と
するポリマーブレンドのいずれであってもよく、この共
重合体については塩化ビニリデン、酢酸ビニル、アクリ
ル酸またはそのエステル、メタクリル酸およびそのエス
テル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エチレ
ン、プロピレンなどのオレフィンなどとの共重合体、ポ
リマーブレンドについてはエチレン−酢酸ビニル共重合
体、ABS樹脂、NBR、MBS樹脂、塩素化ポリエチレンとの
ブレンド体などが例示される。また、この塩化ビニル系
樹脂は懸濁重合法によって作られたものとすることが好
ましいが、これらは平均重合度が700〜1,500、特に800
〜1,200の重合体とすることがよい。
本発明の組成物におけるB)成分としての可塑剤は上記
したA)成分としての塩化ビニル系樹脂に加工性を付与
するためのもので、これには従来から塩化ビニル系樹脂
用に公知とされるもの、例えば1)DMP、DEP、DIBP、DB
P、DNP、DOP、DIOP、DMOP、DIDP、DTDP、BBP、DCHP、DA
Pなどのフタル酸エステル系可塑剤、2)DOA、DIPA、DO
Z、DBS、DOS、BO、MAR、ATBC、ジペンタエリソトールヘ
キサエステルなどの脂肪酸エステル系可塑剤、3)エポ
キシ大豆油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシス
テアリン酸オクチルなどのエポキシ系、ポリエステル系
可塑剤、4)TCP、TPP、TOP、塩素化パラフィン、TOP、
BPBG、EPEG、エチルO,P−トルエンスルホナミドなどの
燐酸エステル系、塩素系可塑剤などが例示されるが、こ
れらの配合量はこれを上記したA)成分としての塩化ビ
ニル系樹脂100重量部に対して20重量部未満とするとこ
の組成物が柔軟性のわるいものとなり、50重量部を越え
るとこの組成物が柔らかくなりすぎて、これから作られ
る床材がへこみ、残留へこみの大きいものとなり、表面
が汚れ易く、接着強度の低いものとなるので、20〜50重
量部の範囲とすることが必要とされる。
したA)成分としての塩化ビニル系樹脂に加工性を付与
するためのもので、これには従来から塩化ビニル系樹脂
用に公知とされるもの、例えば1)DMP、DEP、DIBP、DB
P、DNP、DOP、DIOP、DMOP、DIDP、DTDP、BBP、DCHP、DA
Pなどのフタル酸エステル系可塑剤、2)DOA、DIPA、DO
Z、DBS、DOS、BO、MAR、ATBC、ジペンタエリソトールヘ
キサエステルなどの脂肪酸エステル系可塑剤、3)エポ
キシ大豆油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシス
テアリン酸オクチルなどのエポキシ系、ポリエステル系
可塑剤、4)TCP、TPP、TOP、塩素化パラフィン、TOP、
BPBG、EPEG、エチルO,P−トルエンスルホナミドなどの
燐酸エステル系、塩素系可塑剤などが例示されるが、こ
れらの配合量はこれを上記したA)成分としての塩化ビ
ニル系樹脂100重量部に対して20重量部未満とするとこ
の組成物が柔軟性のわるいものとなり、50重量部を越え
るとこの組成物が柔らかくなりすぎて、これから作られ
る床材がへこみ、残留へこみの大きいものとなり、表面
が汚れ易く、接着強度の低いものとなるので、20〜50重
量部の範囲とすることが必要とされる。
また、本発明の組成物におけるC)成分としての充填剤
はこの組成物に適度の硬さ、耐摩耗性、寸法安定性、凹
み量減少、耐衝撃性、施工時の接着性、耐薬品性を付与
させるためのものであり、これには炭酸カルシウム、ガ
ラス粉、けい砂、ガラス繊維、カーボンファイバーなど
が例示されるが、この配合量は上記したA)成分として
の塩化ビニル系樹脂100重量部に対して100重量部未満で
は耐摩耗性が劣り、硬さが不足して凹み易いものとな
り、300重量部を越えるとこの組成物から得られる床材
の強度が低下するので100〜300重量部の範囲とする必要
があるが、この好ましい範囲は150〜200重量部とされ
る。
はこの組成物に適度の硬さ、耐摩耗性、寸法安定性、凹
み量減少、耐衝撃性、施工時の接着性、耐薬品性を付与
させるためのものであり、これには炭酸カルシウム、ガ
ラス粉、けい砂、ガラス繊維、カーボンファイバーなど
が例示されるが、この配合量は上記したA)成分として
の塩化ビニル系樹脂100重量部に対して100重量部未満で
は耐摩耗性が劣り、硬さが不足して凹み易いものとな
り、300重量部を越えるとこの組成物から得られる床材
の強度が低下するので100〜300重量部の範囲とする必要
があるが、この好ましい範囲は150〜200重量部とされ
る。
つぎに本発明の組成物におけるD)成分としての模様付
用合成樹脂粒子は本発明の組成物の構成上最も重要な成
分とされるものであり、このものは前記したように混練
時に流れたり、変形することがないものとすることが必
要とされるが、一般的に床材用塩化ビニル樹脂組成物の
混練温度は120〜180℃であるから熱変形温度(ASTM D64
8:荷重18.5kgf/cm2)が180℃以上とすることが必要であ
り、伸び、収縮も塩化ビニル系樹脂と同等のものとする
ことが好ましいこと、またこのものは目的とする床材が
色彩をもつものとされるので着色性がよく、着色が容易
で色落ちせず、さらに耐酸性、耐候性、耐水性にすぐれ
たものであることが要求されるので、これは不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂(ガラ
ス入)、フェノール樹脂(ガラス入)、エポキシ樹脂
(ガラス入)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(ガラ
ス入)、ナイロン6(ガラス入)、ポリフェニレンサル
ファイド樹脂(ガラス入)などから選択される合成樹脂
または合成樹脂(ガラス入)とすればよく、ここにガラ
ス入とは耐熱性をあげるために樹脂にガラス繊維が含ま
れていることを示している。この模様付用合成樹脂粒子
の粒径はこれが5mm未満では細かすぎるし、10mmを越え
ると大きすぎて目的とする石目模様が得られなくなるの
で、5〜10mmの範囲のものとすることが必要とされる
が、この模様付用合成樹脂粒子は厚みが0.3〜2.0mmでチ
ップ状のものとすることがよい。なお、このD)成分の
配合量は上記したA)成分としての塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対し0.1重量部未満では石目柄の乏しいものと
なり、70重量部を越えるとA)成分とのなじみがわる
く、加工性に劣ることになるので、0.1〜70重量部の範
囲とすることが必要とされるが、この好ましい範囲は0.
5〜30重量部とされる。
用合成樹脂粒子は本発明の組成物の構成上最も重要な成
分とされるものであり、このものは前記したように混練
時に流れたり、変形することがないものとすることが必
要とされるが、一般的に床材用塩化ビニル樹脂組成物の
混練温度は120〜180℃であるから熱変形温度(ASTM D64
8:荷重18.5kgf/cm2)が180℃以上とすることが必要であ
り、伸び、収縮も塩化ビニル系樹脂と同等のものとする
ことが好ましいこと、またこのものは目的とする床材が
色彩をもつものとされるので着色性がよく、着色が容易
で色落ちせず、さらに耐酸性、耐候性、耐水性にすぐれ
たものであることが要求されるので、これは不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂(ガラ
ス入)、フェノール樹脂(ガラス入)、エポキシ樹脂
(ガラス入)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(ガラ
ス入)、ナイロン6(ガラス入)、ポリフェニレンサル
ファイド樹脂(ガラス入)などから選択される合成樹脂
または合成樹脂(ガラス入)とすればよく、ここにガラ
ス入とは耐熱性をあげるために樹脂にガラス繊維が含ま
れていることを示している。この模様付用合成樹脂粒子
の粒径はこれが5mm未満では細かすぎるし、10mmを越え
ると大きすぎて目的とする石目模様が得られなくなるの
で、5〜10mmの範囲のものとすることが必要とされる
が、この模様付用合成樹脂粒子は厚みが0.3〜2.0mmでチ
ップ状のものとすることがよい。なお、このD)成分の
配合量は上記したA)成分としての塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対し0.1重量部未満では石目柄の乏しいものと
なり、70重量部を越えるとA)成分とのなじみがわる
く、加工性に劣ることになるので、0.1〜70重量部の範
囲とすることが必要とされるが、この好ましい範囲は0.
5〜30重量部とされる。
本発明の組成物は上記したA)〜D)成分の所定量を均
一に混練りすることによって得ることができるが、これ
に必要に応じ上記したA)成分としての塩化ビニル系樹
脂100重量部に対して10重量部以下の公知の滑剤、例え
ばパラフィン、マイクロワックス、ポリエチレンワック
スなどの炭化水素系滑剤、ラウリン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などの脂肪酸
系滑剤、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、メ
チレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミ
ドなどの脂肪酸アミド系滑剤、低級アルコールエステ
ル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリ
コールエステルなどのエステル系滑剤あるいはステアリ
ン酸鉛、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸カドミウムなど
の金属石けん系滑剤などを、また5重量部以下の公知の
安定剤、例えばGa−Zn系安定剤、すず系、鉛系、バリウ
ム系の安定剤などを添加してもよく、これにはまた目的
とする床材を着色するための従来公知の顔料、例えばチ
タン系着色剤、カーボン系着色剤などの着色剤を10重量
部以下の量で添加することも任意とされる。
一に混練りすることによって得ることができるが、これ
に必要に応じ上記したA)成分としての塩化ビニル系樹
脂100重量部に対して10重量部以下の公知の滑剤、例え
ばパラフィン、マイクロワックス、ポリエチレンワック
スなどの炭化水素系滑剤、ラウリン酸、ステアリン酸、
オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などの脂肪酸
系滑剤、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、メ
チレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミ
ドなどの脂肪酸アミド系滑剤、低級アルコールエステ
ル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリ
コールエステルなどのエステル系滑剤あるいはステアリ
ン酸鉛、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸カドミウムなど
の金属石けん系滑剤などを、また5重量部以下の公知の
安定剤、例えばGa−Zn系安定剤、すず系、鉛系、バリウ
ム系の安定剤などを添加してもよく、これにはまた目的
とする床材を着色するための従来公知の顔料、例えばチ
タン系着色剤、カーボン系着色剤などの着色剤を10重量
部以下の量で添加することも任意とされる。
このようにして得られた本発明の塩化ビニル系樹脂組成
物はD)成分として熱変形温度が180℃以上の模様付用
合成樹脂粒子を含有しているので、この組成物からカレ
ンダー成形、プレス成形などの公知の方法で成形して得
られる床材は、このD)成分がカレンダー成形、押出成
形時などにおける剪断応力によって成形物表面にそのへ
ん平面が配向されたものとなるので成形表面に天然石調
の模様を与えるが、このD)成分が合成樹脂であること
から酸化鉄を主材とする骨材のように混練設備を摩耗さ
せることがなく、上記したA)〜C)成分との混練も容
易であることから加工性にも問題がないし、このものは
また着色性もよく、粒径調整も容易なので石目柄の模様
を多様、多彩化することができるという有利性をもつも
のである。
物はD)成分として熱変形温度が180℃以上の模様付用
合成樹脂粒子を含有しているので、この組成物からカレ
ンダー成形、プレス成形などの公知の方法で成形して得
られる床材は、このD)成分がカレンダー成形、押出成
形時などにおける剪断応力によって成形物表面にそのへ
ん平面が配向されたものとなるので成形表面に天然石調
の模様を与えるが、このD)成分が合成樹脂であること
から酸化鉄を主材とする骨材のように混練設備を摩耗さ
せることがなく、上記したA)〜C)成分との混練も容
易であることから加工性にも問題がないし、このものは
また着色性もよく、粒径調整も容易なので石目柄の模様
を多様、多彩化することができるという有利性をもつも
のである。
つぎに本発明の実施例をあげるが、例中の部は重量部を
示したものである。
示したものである。
実施例 市販の塩化ビニル樹脂・TK−1,000[信越化学工業
(株)製商品名]100部に、可塑剤としてのDOP、安定剤
としての鉛ステアレイト(PbSt)、バリウムステアレイ
ト(BaSt)、滑剤としてのステアリン酸、充填剤として
の炭酸カルシウム・MSK−C[丸尾カルシウム(株)製
商品名]、重質炭酸カルシウム・一級重カル[丸尾カル
シウム(株)製商品名]、模様付用合成樹脂粒子として
の平均粒径が5mmで粒状のポリエチレンテレフタレート
(ガラス入)樹脂またはポリフェニレンサルファイド樹
脂(ガラス入)および着色剤としての顔料・FR−41[古
河鉱業(株)製商品名]を第1表に示した量で添加して
塩化ビニル樹脂組成物I、IIを作った。
(株)製商品名]100部に、可塑剤としてのDOP、安定剤
としての鉛ステアレイト(PbSt)、バリウムステアレイ
ト(BaSt)、滑剤としてのステアリン酸、充填剤として
の炭酸カルシウム・MSK−C[丸尾カルシウム(株)製
商品名]、重質炭酸カルシウム・一級重カル[丸尾カル
シウム(株)製商品名]、模様付用合成樹脂粒子として
の平均粒径が5mmで粒状のポリエチレンテレフタレート
(ガラス入)樹脂またはポリフェニレンサルファイド樹
脂(ガラス入)および着色剤としての顔料・FR−41[古
河鉱業(株)製商品名]を第1表に示した量で添加して
塩化ビニル樹脂組成物I、IIを作った。
つぎにこれらの組成物を均一に攪拌混練したのちロール
温度175℃でカレンダーリングしてシートとなし、つい
で裏打ち樹脂を熱融着で積層したのち、打抜きパンチャ
ーで300×300mm角に打ち抜いて床材成形品としたとこ
ろ、このものは第2表に示したような特性を示したが、
混練、打抜きなどの加工性もよく、混練機、打抜き機な
どの摩耗を与えることもなかった。
温度175℃でカレンダーリングしてシートとなし、つい
で裏打ち樹脂を熱融着で積層したのち、打抜きパンチャ
ーで300×300mm角に打ち抜いて床材成形品としたとこ
ろ、このものは第2表に示したような特性を示したが、
混練、打抜きなどの加工性もよく、混練機、打抜き機な
どの摩耗を与えることもなかった。
しかし、比較のために上記における模様付合成樹脂の代
りに酸化鉄を主材とする金属光沢リン片状顔料・メタフ
レーク[菊地色素(株)製商品名]を第1表に示した量
で添加したほかは上記と同様に配合して得た塩化ビニル
樹脂組成物IIIを用いて上記と同様に処理して得た床材
成形品は石目模様をもつものであったが、このものは15
0cm離れて見たときに石目模様が見えにくく、これはま
た第1表に併記したような特性を有するという不利をも
つものであった。
りに酸化鉄を主材とする金属光沢リン片状顔料・メタフ
レーク[菊地色素(株)製商品名]を第1表に示した量
で添加したほかは上記と同様に配合して得た塩化ビニル
樹脂組成物IIIを用いて上記と同様に処理して得た床材
成形品は石目模様をもつものであったが、このものは15
0cm離れて見たときに石目模様が見えにくく、これはま
た第1表に併記したような特性を有するという不利をも
つものであった。
また、比較のために上記した模様付用合成樹脂として熱
変形温度が88℃である平均粒径5mmで粒状のABS樹脂粒子
1重量部を用いたほかは実施例と同様に処理して得た床
材成形品IVは、ペレットとシートとの界面に穴開きを生
じたものとなり、混練時にペレットの表面が溶融してシ
ートと混り合ったために模様の境界がはっきりせず、石
目模様とはとても見られないものであった。
変形温度が88℃である平均粒径5mmで粒状のABS樹脂粒子
1重量部を用いたほかは実施例と同様に処理して得た床
材成形品IVは、ペレットとシートとの界面に穴開きを生
じたものとなり、混練時にペレットの表面が溶融してシ
ートと混り合ったために模様の境界がはっきりせず、石
目模様とはとても見られないものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101:00)
Claims (1)
- 【請求項1】A) 塩化ビニル系樹脂 100重量部 B) 可塑剤 20〜50重量部 C) 充填剤 100〜300重量部 D) 熱変形温度が180℃以上である合成樹脂または合
成樹脂(ガラス入)からなる、粒径が5〜10mmで厚みが
0.3〜2.0mmの模様付用合成樹脂粒子 0.1〜70重量部 となることを特徴とする床材用塩化ビニル系樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62301777A JPH0742374B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 床材用塩化ビニール系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62301777A JPH0742374B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 床材用塩化ビニール系樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01141937A JPH01141937A (ja) | 1989-06-02 |
JPH0742374B2 true JPH0742374B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=17901044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62301777A Expired - Lifetime JPH0742374B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | 床材用塩化ビニール系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742374B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105348692B (zh) * | 2015-11-30 | 2017-10-10 | 连云港贝克乐新能源科技有限公司 | 一种高韧性聚氯乙烯材料的制备方法 |
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1987
- 1987-11-30 JP JP62301777A patent/JPH0742374B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH01141937A (ja) | 1989-06-02 |
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