JP2002212564A - 難燃剤とその製造方法とそれを含む難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃剤とその製造方法とそれを含む難燃性樹脂組成物

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JP2002212564A
JP2002212564A JP2001008039A JP2001008039A JP2002212564A JP 2002212564 A JP2002212564 A JP 2002212564A JP 2001008039 A JP2001008039 A JP 2001008039A JP 2001008039 A JP2001008039 A JP 2001008039A JP 2002212564 A JP2002212564 A JP 2002212564A
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magnesium hydroxide
compound
magnesium
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Yasuo Araki
康夫 荒木
Hideyuki Takahashi
秀行 高橋
Kenichi Nakagawa
健一 中川
Yutaka Ito
伊藤  豊
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Sakai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Sakai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水酸化マグネシウムを主体とし、すぐれた難燃
性を有する難燃剤とその製造方法とそれを含む樹脂組成
物を提供する。 【解決手段】水酸化マグネシウム粒子の表面に、亜鉛化
合物とホウ素化合物とからなる被覆層を有する難燃剤。
水酸化マグネシウム粒子の懸濁液に水溶性亜鉛塩水溶液
と水溶性ホウ素化合物水溶液を混合して、水酸化マグネ
シウム粒子の表面に上記被覆を形成させることによって
上記難燃剤を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水酸化マグネシウ
ム粒子を主体とする難燃剤に関し、詳しくは、水酸化マ
グネシウム粒子の表面に亜鉛化合物とホウ素化合物とか
らなる被覆層を形成させてなる難燃剤とその製造方法と
それを樹脂に配合してなる難燃性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂は、成形性にすぐれ
ると共に、機械的特性や電気的特性にすぐれるところか
ら、特に、テトラブロモビスフェノールA、デカブロモ
ジフェニルオキサイド等のハロゲン系難燃剤を配合した
難燃性樹脂組成物は、例えば、機械、電気、建築、輸送
等の種々の産業分野において広く用いられている。
【0003】特に、ハロゲン系難燃剤を配合したポリ塩
化ビニル樹脂組成物は、難燃性にすぐれるので、従来、
電線被覆に広く用いられているが、しかし、そのような
電線被覆が、例えば、公共施設や地下施設等において、
一旦、燃焼すれば、有毒ガスの発生による重大な環境問
題を招くおそれがある。
【0004】そこで、近年、このような問題を解決する
ために、樹脂として、非ハロゲン系樹脂、特に、ポリオ
レフィン樹脂を用いると共に、難燃剤についても、水酸
化マグネシウムを用いることが推奨されている。
【0005】水酸化マグネシウムのような金属水酸化物
が難燃剤として有用であることは、従来よりよく知られ
ている。しかし、一般に、金属水酸化物は、樹脂組成物
に有効な難燃性を与えるには、樹脂に対して多量を配合
しなければならず、他方、金属水酸化物は、水酸基を有
する親水性無機物質であって、有機高分子物質である樹
脂への分散性や相溶性が低く、分散性に劣る問題があ
る。また、金属水酸化物を樹脂に多量に配合して、難燃
性樹脂組成物とした場合、樹脂本来の望ましい物性が損
なわれるおそれもある。更に、一般に、金属水酸化物
は、基本的にはアルカリ物質であるので、酸と反応しや
すく、例えば、水酸化マグネシウムを多量に配合した樹
脂組成物は、時間の経過と共に、空気中の水分や炭酸ガ
スの作用によって、炭酸塩や塩基性炭酸塩を生成して、
樹脂組成物の表面が白くなる白化現象を生じる問題があ
る。
【0006】そこで、水酸化マグネシウムを主体とする
難燃剤の上述した問題を解決するために、従来、種々の
改良が提案されている。例えば、特開平1−24503
9号公報には、水酸化マグネシウム粒子の表面に高級脂
肪酸アルカリ金属塩とホウ酸又はケイ酸の水不溶性塩か
らなる被覆層を有せしめることが提案されている。ま
た、特開平10−338818号公報には、水酸化マグ
ネシウム粒子の表面に水酸化アルミニウムからなる被覆
層を設けることが提案されている。
【0007】更に、別の方法として、例えば、特開平7
−144919号公報には、水酸化マグネシウムにニッ
ケルや亜鉛等の2価金属イオンを固溶させた水酸化マグ
ネシウム粒子からなる難燃剤が提案されている。
【0008】このように、従来、水酸化マグネシウム粒
子の表面に被覆層を形成し、或いは水酸化マグネシウム
粒子に異種金属イオンを固溶させて、難燃剤としての性
能を改善し、また、それを配合した樹脂組成物の特性を
改善することが種々試みられているが、しかし、依然と
して、樹脂に多量に配合しても、得られる樹脂組成物の
難燃性は十分とはいえない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の水酸
化マグネシウムを主体とする難燃剤における上述した問
題を解決するためになされたものであって、すぐれた難
燃性を有する難燃剤とその製造方法とそれを含む難燃性
樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、水酸化
マグネシウム粒子の表面に、亜鉛化合物とホウ素化合物
とからなる被覆層を有することを特徴とする難燃剤が提
供される。
【0011】更に、本発明によれば、樹脂100重量部
に対して、上記難燃剤5〜350重量部を配合してなる
難燃性樹脂組成物が提供される。
【0012】また、本発明によれば、水酸化マグネシウ
ム粒子の水懸濁液に水溶性亜鉛塩水溶液と水溶性ホウ素
化合物水溶液を混合して、水酸化マグネシウム粒子の表
面に亜鉛化合物とホウ素化合物とからなる被覆層を形成
させることからなる難燃剤の製造方法が提供される。
【0013】加えて、本発明によれば、上記方法によっ
て得られる難燃剤が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による難燃剤は、水酸化マ
グネシウム粒子の表面に、亜鉛化合物とホウ素化合物と
からなる被覆層を有する。このような難燃剤は、本発明
によれは、水酸化マグネシウム粒子の水懸濁液に水溶性
亜鉛塩水溶液と水溶性ホウ素化合物水溶液を混合して、
水酸化マグネシウム粒子の表面に亜鉛化合物とホウ素化
合物からなる被覆層を形成させることによって得ること
ができる。
【0015】本発明において、水酸化マグネシウム粒子
の表面の被覆層は、水酸化マグネシウム粒子の全部を被
覆していてもよく、また、一部のみを被覆していてもよ
い。また、上記被覆層を形成する亜鉛化合物は、水酸化
亜鉛であり、他方、ホウ素化合物は、ホウ酸、ホウ酸マ
グネシウム及びホウ酸亜鉛から選ばれる少なくとも1種
である。しかしながら、本発明においては、亜鉛及び/
又はホウ素は、一部が水酸化マグネシウム粒子中にて固
溶体を形成していてもよい。
【0016】本発明において用いる水酸化マグネシウム
粒子(原料水酸化マグネシウム)は、例えば、マグネシ
ウム塩の水溶液をアルカリで中和して得られたもの等、
その由来において何ら限定されるものではないが、例え
ば、樹脂に配合する際に、樹脂への分散性にすぐれるよ
うに、そのBET比表面積は1〜30m2 /g、好まし
くは3〜25m2 /gの範囲にあり、平均粒径は0.0
5〜5μm、好ましくは、0.1〜3μmの範囲にあ
る。
【0017】このような水酸化マグネシウム粒子の表面
に亜鉛化合物とホウ素化合物とからなる被覆層を形成す
るには、例えば、水酸化マグネシウム粒子を水に懸濁さ
せて水懸濁液(スラリー)とし、これに水溶性亜鉛塩水
溶液を加え、攪拌した後、熟成して、水酸化亜鉛を水酸
化マグネシウム粒子の表面に析出、沈着させ、次いで、
スラリーに水溶性ホウ素化合物水溶液を加え、攪拌した
後、熟成して、ホウ素化合物を水酸化マグネシウム粒子
の表面に析出、沈着させればよい。
【0018】このような方法において、水溶性亜鉛塩水
溶液や水溶性ホウ素化合物水溶液を水酸化マグネシウム
粒子のスラリーに加えて、水酸化マグネシウム粒子の表
面に亜鉛化合物とホウ素化合物とからなる被覆層を形成
させる際の温度は、0〜100℃の範囲にわたってよ
く、また、100℃を越えてもよいが、100℃以下の
温度を採用するときは、好ましくは、20〜90℃の範
囲である。他方、100℃を越える温度を採用するとき
は、オートクレーブ内に水酸化マグネシウム粒子のスラ
リーと共に水溶性亜鉛塩水溶液と水溶性ホウ素化合物水
溶液とを仕込み、加圧下に、好ましくは、150〜20
0℃の温度で適宜時間、例えば、限定されるものではな
いが、0.5〜2時間程度、攪拌して、水熱処理すれば
よい。
【0019】このような水熱処理によれば、水酸化マグ
ネシウム粒子の表面に亜鉛化合物とホウ素化合物とから
なる被覆層を形成すると共に、亜鉛及び/又はホウ素の
一部を水酸化マグネシウム粒子中にてマグネシウムと固
溶体を形成させることができる。
【0020】本発明によれば、難燃性にすぐれる難燃剤
を得るために、水溶性亜鉛塩は、マグネシウムに対し
て、亜鉛換算にて、0.01〜5モル%の範囲で用いら
れると共に、水溶性ホウ素化合物は、マグネシウムに対
して、ホウ素換算にて、0.01〜15モル%の範囲で
用いられる。更に、本発明によれば、好ましくは、水溶
性亜鉛塩と水溶性ホウ素化合物は、ホウ素/亜鉛モル比
が0.001〜500の範囲にあるように用いられる
が、特に、好ましくは、ホウ素/亜鉛モル比が0.01
〜50の範囲にあるように用いられる。
【0021】本発明において、上記水溶性亜鉛塩として
は、例えば、塩化亜鉛や硝酸亜鉛が用いられるが、これ
らに限定されるものではない。また、水溶性ホウ素化合
物としては、例えば、ホウ酸やホウ酸ナトリウムが用い
られるが、これに限定されるものではない。
【0022】本発明によれば、水酸化マグネシウム粒子
のスラリーに水溶性亜鉛塩水溶液と水溶性ホウ素化合物
水溶液とを加える順序は、特に、限定されるものではな
く、上記と反対に、水酸化マグネシウム粒子のスラリー
に先ず、水溶性ホウ素化合物水溶液を加えてもよく、ま
た、水溶性亜鉛塩水溶液と水溶性ホウ素化合物水溶液と
を同時に加えてもよい。
【0023】このようにして、スラリー中、水酸化マグ
ネシウム粒子の表面に亜鉛化合物とホウ素化合物からな
る被覆層を形成した後、このスラリーを濾過し、水洗、
乾燥して、本発明による難燃剤を得ることができる。
【0024】本発明による難燃剤は、更に、表面処理剤
にて処理されていてもよい。この表面処理剤としては、
例えば、シランカップリング剤や脂肪酸を挙げることが
できる。
【0025】このような表面処理難燃剤は、例えば、上
述したように、スラリー中、水酸化マグネシウム粒子の
表面に亜鉛化合物とホウ素化合物とからなる被覆層を形
成した後、スラリーにシランカップリング剤や脂肪酸を
加えて、水酸化マグネシウム粒子を更に表面処理するこ
とによって得ることができる。
【0026】このような表面処理難燃剤は、樹脂への分
散性にすぐれており、このような難燃剤を樹脂に配合す
ることによって、機械的物性、例えば、強度や伸び等に
すぐれる難燃性樹脂組成物を得ることができる。
【0027】上記シランカップリング剤としては、特
に、限定されるものではないが、例えば、ビニルエトキ
シシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等を挙げるこ
とができる。このようなシランカップリング剤は、通
常、水酸化マグネシウム粒子に対して、0.1〜3.0
重量%、好ましくは、0.3〜1.0重量%の範囲で用
いられる。
【0028】しかし、本発明によれば、必要に応じて、
シランカップリング剤以外にも、チタネート系カップリ
ング剤やアルミニウム系カップリング剤も用いることが
できる。
【0029】また、上記脂肪酸としては、例えば、炭素
数14〜24の飽和又は不飽和の高級脂肪酸が好まし
く、好ましい具体例として、例えば、オレイン酸やステ
アリン酸を挙げることができる。このような脂肪酸は、
通常、水酸化マグネシウム粒子に対して、0.5〜5.
0重量%、好ましくは、1.0〜3.0重量%の範囲で
用いられる。
【0030】このようにして、本発明によれば、水酸化
マグネシウム粒子の表面に、亜鉛化合物とホウ素化合物
とからなる被覆層を有する難燃剤であって、亜鉛化合物
がマグネシウムに対して亜鉛換算にて0.01〜5モル
%の範囲にあり、ホウ素化合物がホウ素換算にてマグネ
シウムに対して0.001〜15モル%の範囲にあり、
好ましくは、更に、シランカップリング剤又は脂肪酸に
て処理されてなる難燃剤を得ることができる。特に、好
ましくは、難燃剤におけるホウ素/亜鉛モル比は、0.
001〜10の範囲にある。
【0031】本発明による難燃性樹脂組成物は、樹脂に
上述したような難燃剤を均一に配合することによって得
ることができる。難燃剤の樹脂への配合割合は、得られ
る樹脂組成物の用途や要求特性にもよるが、通常、樹脂
100重量部に対して、難燃剤5〜350重量部を配合
することによって、本発明による難燃性樹脂組成物を得
ることができる。
【0032】例えば、床材、壁紙、化粧板のような建
材、電気機器のケーシングや透明フィルムのような一般
成形品用途の難燃性樹脂組成物とするには、樹脂100
重量部に対して、本発明による難燃剤5〜100重量部
を配合してなる樹脂組成物が好ましく用いられる。他
方、電線被覆のように自己消火性の樹脂組成物とするに
は、通常、樹脂100重量部に対して、本発明による難
燃剤100〜350重量部を配合してなる樹脂組成物が
好ましく用いられる。樹脂100重量部に対する難燃剤
の配合量が350重量部を超えるときは、樹脂の望まし
い機械的特性を劣化させるおそれがある。
【0033】本発明において、上記樹脂は、用途や要求
特性に応じて適宜に選べばよく、特に、限定されるもの
ではないが、具体例として、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−プロピレン−ジエンモノマー三元共重合体、エチレ
ン−ブテン共重合体、エチレン−アクリル酸エステル
(例えば、アクリル酸エチル)共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重
合体等のオレフィンの単独又は共重合体であるポリオレ
フィン樹脂、スチレンのような芳香族ビニルモノマーの
単独重合体やABS樹脂等のような共重合体、ポリ(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリアリレート等のポリエ
ステル、6−ナイロン、6,6−ナイロン、12−ナイ
ロン、46−ナイロン、芳香属ポリアミド等のポリアミ
ド、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニレンエー
テル、ポリオキシメチレン等のポリエーテル、ポリカー
ボネート、スチレン−共役ジエン共重合体、ポリブタジ
エン、ポリイソプレン、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体、ポリクロロプレン等のエラストマー、ポリ塩
化ビニル等を挙げることができる。また、必要に応じ
て、樹脂として、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル、ポリウレタン等の熱硬化性樹脂も用い
られる。これらの樹脂は、単独で、又は2種以上の混合
物として用いられる。しかし、これらのなかでは、特
に、ポリオレフィン樹脂が好ましい。
【0034】本発明による難燃性樹脂組成物は、上述し
た難燃剤に加えて、必要に応じて、他の添加剤を適宜に
配合することができる。そのような添加剤として、例え
ば、可塑剤、潤滑剤、充填剤、酸化防止剤、熱安定化
剤、架橋剤、架橋助剤、帯電防止剤、相溶化剤、耐光
剤、顔料、発泡剤、防カビ剤等を挙げることができる。
また、必要に応じて、従来より知られている他の難燃剤
や難燃助剤等も配合してよい。
【0035】このような樹脂組成物は、例えば、一軸押
出機、二軸押出機、ロール混練機、ニーダ混練機、バン
バリーミキサー等の適宜手段にて上述した難燃剤を樹脂
に混合し、混練することによって得ることができる。ま
た、このようにして得られる本発明による樹脂組成物
は、用途や目的に応じて、例えば、射出成形、押出成
形、ブロー成形、プレス成形、真空成形、カレンダー成
形、トランスファー成形、積層成形等、適宜の手段によ
って種々の成形品の製造に好適に用いることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明による添加剤は、水酸化マグネシ
ウム粒子の表面に、亜鉛化合物とホウ素化合物とからな
る被覆層を有し、従来の水酸化マグネシウム粒子からな
る難燃剤に比べて、難燃性が格段にすぐれている。更
に、上記被覆層を有する水酸化マグネシウム粒子をシラ
ンカップリング剤や脂肪酸で表面処理することによっ
て、樹脂への分散性に一層すぐれる難燃剤とすることが
でき、このような難燃剤を樹脂に配合することによっ
て、伸びや強度にすぐれる樹脂組成物を得ることができ
る。
【0037】従って、本発明による難燃剤を配合した樹
脂組成物、特に、ポリオレフィン樹脂組成物は、難燃性
にすぐれるのみならず、機械的特性や電気的特性にすぐ
れており、例えば、種々の電気部品や電気機器のケーシ
ング、電線被覆、ケーブル、自動車部品、床材、壁紙、
化粧板のような建材、その他シートやフィルム、パイプ
のような種々の成形品の製造に好適に用いることができ
る。
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0039】実施例1 (難燃剤Aの調製)原料水酸化マグネシウム粒子(平均
粒径1μm、BET比表面積5m2 /g)を水に懸濁さ
せて、スラリーを調製し、温度70℃にて、マグネシウ
ムに対して亜鉛換算にて0.1モル%の塩化亜鉛水溶液
を加えた後、温度70℃で30分間熟成して、水酸化マ
グネシウム粒子の表面に水酸化亜鉛を析出、沈着させ
た。次に、上記スラリーの温度を70℃に維持しなが
ら、これに上記マグネシウムに対してホウ素換算にて
0.3モル%のホウ酸水溶液を加えて、温度70℃で1
5分間熟成して、水酸化マグネシウム粒子の表面にホウ
素化合物を析出、沈着させた。
【0040】次いで、このように処理した水酸化マグネ
シウム粒子を含むスラリーに温度70℃でγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランを水酸化マグネシウ
ムに対して0.6重量%加え、1時間攪拌した。この
後、スラリーから水酸化マグネシウム粒子を濾過にて分
離し、水洗し、乾燥した後、粉砕して、本発明による難
燃剤Aを得た。
【0041】(難燃剤B、C、D、F及びGの調製)上
記難燃剤Aの製造において、表1及び表2に示す量にて
塩化亜鉛とホウ酸を用いた以外は、同様にして、本発明
による難燃剤B、C、D、F及びGを得た。
【0042】(難燃剤Eの調製)上記難燃剤Aの製造に
おいて、原料水酸化マグネシウム粒子(平均粒径0.1
μm、BET比表面積20m2 /g)を用いた以外は、
同様にして、本発明による難燃剤Eを得た。
【0043】(難燃剤Hの調製)原料水酸化マグネシウ
ム粒子(平均粒径1μm、BET比表面積5m2 /g)
を水に懸濁させて、スラリーを調製し、これをオートク
レーブに仕込み、次いで、マグネシウムに対して亜鉛換
算にて0.1モル%の塩化亜鉛水溶液とマグネシウムに
対してホウ素換算にて0.3モル%のホウ酸水溶液を仕
込んだ。この後、内容物の温度を170℃まで加熱し、
加圧下に2時間攪拌して、水熱処理を行った。
【0044】このような水熱処理の後、水酸化マグネシ
ウム粒子を含むスラリーをオートクレーブから取り出
し、これにγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ランを水酸化マグネシウムに対して0.6重量%加え、
1時間攪拌した。この後、スラリーから水酸化マグネシ
ウム粒子を濾過にて分離し、水洗し、乾燥した後、粉砕
して、本発明による難燃剤Hを得た。
【0045】(難燃剤Iの調製)難燃剤Dの製造におい
て、表面に亜鉛化合物とホウ素化合物とからなる被覆層
を形成した水酸化マグネシウム粒子を含むスラリーを得
た後、シランカップリング剤に代えて、このスラリーに
85℃の温度でステアリン酸を水酸化マグネシウムに対
して2.0重量%加え、1時間攪拌した。この後、スラ
リーから水酸化マグネシウム粒子を濾過にて分離し、水
洗し、乾燥した後、粉砕して、本発明による難燃剤Iを
得た。
【0046】比較例1 (難燃剤J及びKの調製)前記難燃剤Aの製造におい
て、表1及び表2に示すように、塩化亜鉛又はホウ酸の
いずれかのみを用いた以外は、同様にして、比較例とし
ての難燃剤J及びKを得た。
【0047】比較例2 (難燃剤Lの調製)難燃剤Aの調製に用いた原料水酸化
マグネシウム粒子自体を難燃剤Lとした。
【0048】実施例2 (難燃性樹脂組成物の調製)エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体(アクリル酸エチル含有量15重量%、メル
トフローレート0.8g/10分、融点100℃)10
0重量部に実施例1、比較例1又は2で得た難燃剤を2
50重量部混合し、ニーダー混練機を用いて、170℃
で15分間溶融混練した後、樹脂組成物をペレットとし
て得た。このペレットを二軸ロールにて130℃で3分
間混練した後、ホットプレスにて温度160℃で3分
間、50kgf/cm2 で加圧して、厚み0.5mmの
フィルムに成形した。
【0049】このようにして得たフィルムを短冊状に打
抜いて、UL94VE法に基づく難燃試験用の試験試料
とした。試験結果を表1及び表2に示す。
【0050】実施例3 (難燃性樹脂組成物の調製)実施例2と同じエチレン−
アクリル酸エチル共重合体100重量部に実施例1、比
較例1又は2で得た難燃剤を300重量部混合し、実施
例2と同様にして、樹脂組成物をペレットとして得た。
このペレットを厚み0.5mmのフィルムに成形し、こ
れを短冊状に打抜いて、UL94VE法に基づく難燃試
験用の試験試料とした。試験結果を表3及び表4に示
す。
【0051】表1から表4において、亜鉛の仕込み量
は、難燃剤の製造において、用いた塩化亜鉛のマグネシ
ウムに対する亜鉛換算による割合(モル%)であり、ホ
ウ素の仕込み量は、難燃剤の製造において、用いたホウ
酸のマグネシウムに対するホウ素換算による割合(モル
%)である。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】実施例2及び3において、厚さ0.5mm
のフィルムを用いて、UL94VE法に基づく難燃試験
を行ったのは、難燃剤による難燃性の効果の差が明瞭に
現れるようにするためである。その結果、本発明の難燃
剤を配合した難燃性樹脂組成物によれば、水酸化マグネ
シウム粒子を配合した樹脂組成物に対しては勿論のこ
と、亜鉛又はホウ素のみで処理した水酸化マグネシウム
粒子を配合した樹脂組成物に比べても、難燃性が格段に
すぐれていることが示される。
【0057】実施例4 実施例2と同じエチレン−アクリル酸エチル共重合体1
00重量部に実施例1で得たシランカップリング剤処理
した難燃剤D又はステアリン酸処理した難燃剤Iを20
0重量部加え、実施例2と同様にして、樹脂組成物をペ
レットとして得た。このペレットを二軸ロールにて温度
130℃で3分間混練した後、ホットプレスにて温度1
60℃、圧力50kgf/cm2 で3分間、加圧加熱し
て、厚み1.0mmのシートに成形した。このようにし
て得たシートを2号ダンベルで打ち抜いて試験片とし、
JIS K 6723に準拠して、引張強度と伸びを測
定した。結果を表5に示す。
【0058】比較例5 原料水酸化マグネシウム粒子自体からなる難燃剤L20
0重量部を実施例2と同じエチレン−アクリル酸エチル
共重合体100重量部に加え、上記同様に試験片を調製
して、引張強度と伸びを測定した。結果を表5に示す。
【0059】
【表5】
【0060】本発明に従って、水酸化マグネシウム粒子
を表面処理することによって、引張強度と伸びにすぐれ
る難燃性樹脂組成物を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/00 C08L 23/00 101/00 101/00 (72)発明者 中川 健一 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社内 (72)発明者 伊藤 豊 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社内 Fターム(参考) 4G075 AA27 BA02 EC11 4G076 AA10 AA18 AB02 AB06 BF05 BF06 DA05 4H028 AA06 AA08 AA10 AA21 AA42 AB04 BA06 4J002 AC031 AC061 AC071 AC091 BB031 BB051 BB061 BB071 BB151 BC031 BC051 BD031 BG031 BN151 CF061 CF071 CF161 CG001 CH021 CH071 CL011 CL031 DE076 FB076 FB096 FB236 FD136 GL00 GN00 GQ00 GQ01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸化マグネシウム粒子の表面に、亜鉛化
    合物とホウ素化合物とからなる被覆層を有することを特
    徴とする難燃剤。
  2. 【請求項2】被覆層において、亜鉛化合物がマグネシウ
    ムに対して亜鉛換算にて0.01〜5モル%の範囲にあ
    り、ホウ素化合物がホウ素換算にてマグネシウムに対し
    て0.001〜15モル%の範囲にある請求項1に記載
    の難燃剤。
  3. 【請求項3】亜鉛化合物が水酸化亜鉛であり、ホウ素化
    合物がホウ酸、ホウ酸マグネシウム及びホウ酸亜鉛から
    選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の難燃
    剤。
  4. 【請求項4】表面に亜鉛化合物とホウ素化合物とからな
    る被覆層を有する水酸化マグネシウム粒子が更に表面処
    理剤にて処理されてなる請求項1から3のいずれかに記
    載の難燃剤。
  5. 【請求項5】表面処理剤がシランカップリング剤及び/
    又は脂肪酸である請求項3に記載の難燃剤。
  6. 【請求項6】樹脂100重量部に対して、請求項1から
    6のいずれかに記載の難燃剤5〜350重量部を配合し
    てなる難燃性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】樹脂がポリオレフィン樹脂である請求項6
    に記載の難燃性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】水酸化マグネシウム粒子の水懸濁液に水溶
    性亜鉛塩水溶液と水溶性ホウ素化合物水溶液を混合し
    て、水酸化マグネシウム粒子の表面に亜鉛化合物とホウ
    素化合物とからなる被覆層を形成させることを特徴とす
    る難燃剤の製造方法。
  9. 【請求項9】亜鉛化合物をマグネシウムに対して亜鉛換
    算にて0.01〜5モル%の範囲で用いると共に、ホウ
    素化合物をマグネシウムに対してホウ素換算にて0.0
    1〜15モル%の範囲で用いる請求項8に記載の難燃剤
    の製造方法。
  10. 【請求項10】水酸化マグネシウム粒子の水懸濁液に水
    溶性亜鉛塩水溶液と水溶性ホウ素化合物水溶液を混合し
    て、水酸化マグネシウム粒子の表面に亜鉛化合物とホウ
    素化合物とからなる被覆層を形成させた後、表面処理剤
    にて処理することを特徴とする難燃剤の製造方法。
  11. 【請求項11】亜鉛化合物をマグネシウムに対して亜鉛
    換算にて0.01〜5モル%の範囲で用いると共に、ホ
    ウ素化合物をマグネシウムに対してホウ素換算にて0.
    01〜15モル%の範囲で用いる請求項10に記載の難
    燃剤の製造方法。
  12. 【請求項12】表面処理剤がシランカップリング剤及び
    /又は脂肪酸である請求項10に記載の難燃剤の製造方
    法。
  13. 【請求項13】水酸化マグネシウム粒子の水懸濁液を水
    溶性亜鉛塩水溶液と水溶性ホウ素化合物水溶液と共に水
    熱処理して、水酸化マグネシウム粒子の表面に亜鉛化合
    物とホウ素化合物とからなる被覆層を形成させることを
    特徴とする難燃剤の製造方法。
  14. 【請求項14】亜鉛化合物をマグネシウムに対して亜鉛
    換算にて0.01〜5モル%の範囲で用いると共に、ホ
    ウ素化合物をマグネシウムに対してホウ素換算にて0.
    01〜15モル%の範囲で用いる請求項13に記載の難
    燃剤の製造方法。
  15. 【請求項15】水酸化マグネシウム粒子の水懸濁液を水
    溶性亜鉛塩水溶液と水溶性ホウ素化合物水溶液と共に水
    熱処理して、水酸化マグネシウム粒子の表面に亜鉛化合
    物とホウ素化合物とからなる被覆層を形成させた後、表
    面処理剤にて処理することを特徴とする難燃剤の製造方
    法。
  16. 【請求項16】亜鉛化合物をマグネシウムに対して亜鉛
    換算にて0.01〜5モル%の範囲で用いると共に、ホ
    ウ素化合物をマグネシウムに対してホウ素換算にて0.
    01〜15モル%の範囲で用いる請求項15に記載の難
    燃剤の製造方法。
  17. 【請求項17】表面処理剤がシランカップリング剤及び
    /又は脂肪酸である請求項15に記載の難燃剤の製造方
    法。
  18. 【請求項18】請求項8から17のいずれかに記載の方
    法によって得られる難燃剤。
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