JP3217882B2 - 路側通信用同軸ケーブル用コア組成物 - Google Patents

路側通信用同軸ケーブル用コア組成物

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  • Inorganic Insulating Materials (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極めて良好な可撓性を
有する路側通信用同軸ケーブル用コア組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来、路側通信用同軸ケーブル用コア組成
物としては、ポリ塩化ビニルにフェライトを配合したも
のが用いられ、漏洩電波を大きくする点から、多量のフ
ェライトが配合されたポリ塩化ビニル組成物が用いられ
ていた。一般にポリ塩化ビニル樹脂にフェライトが多量
に配合されると該組成物の可撓性は損なわれるため、可
塑剤を付与してこの問題を解決していた。しかしなが
ら、可塑剤を付与しても該コア組成物の可撓性がまだ十
分でないため、該コア組成物を押出機等で長尺化してコ
ア部材とし、該コア部材を用いてケーブル化する時や該
ケーブルの敷設時等においての取扱いが容易でなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可撓性の極
めて良好な路側通信用同軸ケーブル用コア組成物を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、ポリ塩化ビ
ニル100重量部に対し、フェライト200〜1000
重量部、チタネート系カップリング剤0.1〜100重
量部を配合してなることを特徴とする路側通信用同軸ケ
ーブル用コア組成物によって解決される。
【0005】
【作用】ポリ塩化ビニルに対して、フェライトとチタネ
ート系カップリング剤とを配合することにより、引張伸
び率が飛躍的に向上し、極めて可撓性の優れたコア組成
物が得られる。しかも、驚くべきことに減衰特性も向上
する。
【0006】
【発明の一般的な説明】次に、本発明に用いられる材料
について詳細に記述する。本発明においてチタネート系
カップリング剤は必須である。チタネート系カップリン
グ剤は公知のものを用いることができる。例えばイソプ
ロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピル
トリオクタノイルチタネート、イソプロピルジイソステ
アロイルクミルフェニルチタネート、イソプロピルトリ
ドデンシルベンゼンスルホニチタネート、テトライソプ
ロピルジ(ジオクチルホスファイト)チタネート、イソ
プロピルトリス(ジオクチルピロホスフェート)チタネ
ート、ビス(ジオクチルピロホスフェート)オキシアセ
テートチタネート、ジイソステアロイルオキシアセテー
トチタネート、ジクミルフェノレートオキシアセテート
チタネート、ジ(ジオクチルホスフェート)エチレンチ
タネート、4−アミノベンゼンスルホニルドデシルベン
ゼンスルホニルエチレンチタネート、ジ(ブチル,メチ
ルピロホスフェート)エチレンチタネートなどが挙げら
れる。上記チタネート系カップリング剤は、1種また2
種以上用いることができる。ポリ塩化ビニルに対してフ
ェライトと上記チタネート系カップリング剤とを配合す
ればよいが、フェライトをあらかじめ上記チタネート系
カップリング剤で表面処理することが好ましい。チタネ
ート系カップリング剤でフェライトを表面処理する方法
は、公知の方法を用いることができる。
【0007】チタネート系カップリング剤の配合量は、
ポリ塩化ビニル100重量部に対し、チタネート系カッ
プリング剤0.1〜100重量部である。0.1重量部
以下では、引張伸び率が低く、100重量部以上でも引
張伸び率が低くなる。該チタネート系カップリング剤の
好ましい配合量は、フェライトとチタネート系カップリ
ング剤との配合量比率を考慮して決めればよい。例え
ば、フェライト100重量部に対して、チタネート系カ
ップリング剤0.05〜10重量部程度、より好ましく
は引張伸び率と減衰特性の面からフェライト100重量
部に対して、チタネート系カップリング剤0.1〜5重
量部程度である。
【0008】フェライトとしては、周知のものを用いる
ことができる。例えば、マンガンフェライト、ニッケル
フェライト、亜鉛フェライト、マンガン−亜鉛フェライ
ト、マンガン−亜鉛−鉄フェライト、ニッケル−亜鉛フ
ェライト、コバルト−鉄フェライト、マンガン−マグネ
シウム−アルミニウムフェライト、ストロンチウムフェ
ライト、バリウムフェライト、クロムフェライト、カル
シウムフェライト、鉛フェライトなどが挙げられる。上
記フェライトは一種または2種以上用いることができ
る。これらのフェライト粉末の粒径は特に制限はされる
ものではないが、0.01〜100μm、好ましくは
0.05〜50μm、さらに好ましくは0.1〜5μm
である。
【0009】上記フェライトの配合量は、ポリ塩化ビニ
ル100重量部に対し、200〜1000重量部であ
る。フェライトの配合量が200重量部よりも少ないと
磁性特性が低く、また1000重量部よりも多いと引張
伸び率が低下する傾向にある。好ましくは引張伸び率と
減衰特性の面から500〜800重量部である。
【0010】ポリ塩化ビニルとしては、公知のものを用
いることができる。例えば、塩化ビニル単独重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン
共重合体、塩化ビニル−エチレン−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−エチレン−酢酸ビニル共重合体に塩化
ビニルをグラフト重合した塩化ビニル共重合体などが挙
げられる。上記ポリ塩化ビニルは、単独で使用できるこ
とはもちろんのこと、2種以上のポリ塩化ビニルを用い
てもよい。
【0011】ポリ塩化ビニルとしては重合度が500〜
5000、就中1000〜3000である。市販品のポ
リ塩化ビニルとして、三菱モンサント化成社製のビニカ
KR800、日本ゼオン社製のゼオンRZ250、電気
化学工業社製のSH250、三井東圧化学社製のビニク
ロンHS−Lが例示される。
【0012】本発明における組成物は、本発明の目的を
損なわない範囲で以下に示されるような各種合成ゴム、
熱可塑性合成樹脂を混合して用いることができる。例え
ば、各種合成ゴムとして、ポリブタジエン、ポリクロロ
プレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、
フッ素ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、アクリロニ
トリル−ブタジエン系ゴム、スチレン−ブタジエン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体、スチレン−エチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−プロピレン
−ブチレン−スチレンブロック共重合体などが挙げられ
る。また、熱可塑性合成樹脂としては、例えば、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルアクリレー
ト共重合体、エチレン−ブチルアクリレート共重合体、
エチレン−プロピルアクリレート共重合体、ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアミド、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート、フッ素樹脂などが例示され
る。
【0013】また、本発明における組成物は、ポリ塩化
ビニル樹脂に通常配合される可塑剤、安定剤などの他、
本発明の目的を損なわない範囲で以下に示されるような
配合剤を添加してもよい。すなわち、水酸化アルミニ
ム、水酸化マグネシウム等の金属酸化物の水和物、クレ
ー、カオリン、炭酸マグネシウム、モンモリロナイト、
ゼオライト、炭酸マグネシウム、石コウ、ケイ酸マグネ
シウム、シリカ、各種カーボンブラック、酸化チタンな
どの充填剤、ヒンダードフェノール系、キノリン系、芳
香族アミン系等の老化防止剤、赤リン、ホウ酸亜鉛、ヒ
ドロキシ錫酸亜鉛、錫酸亜鉛、酸化アンチモン等の難燃
助剤、滑剤、加工助剤などが挙げられる。
【0014】さらに、必要に応じてジクミルパーオキサ
イド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン等のパーオキサイド、p
−キノンジオキシル、p,p´−ジベンゾイルキノンジ
オキシム等のオキシム類、その他、N,N´−メタフェ
ニレンジマレイミド、トリメチルプロパントリメチルア
クリレート、ジアクリフタレート等の2官能性架橋助剤
の1種または2種以上を0.1〜3.0重量部添加し
て、熱処理しても良い。
【0015】本発明のコア組成物は、路側通信用同軸ケ
ーブルのコア組成物として用いる。路側通信用同軸ケー
ブルは、道路、線路沿い、建物内、トンネル内などに敷
設し、該ケーブルより電波を放射してラジオ等の受信機
を介して運転者等に情報を伝達するシステムなどに利用
されるものである。
【0016】本発明の路側通信用同軸ケーブル用コア組
成物は、通常の混練手段によって、例えばバンバリーミ
キサー、ヘンシュルミキサー、ニーダ、ロール、ブレン
ダなどによって混練され、次いで押出し機などの成型機
を用いて特定の製品形状に加工される。
【0017】(実施例1〜5)次に本発明の実施例につ
いて説明する。表1に示す実施例1〜5の組成物を16
0℃に保持した2本のロールで混合調製し、以下に示す
方法で伸び率、誘電特性、電気抵抗特性を調べ、同表に
結果を示した。 1)伸び率 各実施例に示された組成物から作成した厚さ1mmのシ
ートを用いてJISK6723の引張り試験方法にした
がって測定した。 2)誘電特性・電気抵抗特性 各実施例に示された組成物から作成した厚さ1mmのシ
ートを用いて室温にて誘電率ε(測定周波数10KH
z)、tanδ(測定周波数10KHz)、体積抵抗率
ρを測定した。なお、減衰特性は、誘電率、tanδ、
体積抵抗率の特性によって決まり、該特性は誘電率、t
anδが小さい程、また体積抵抗率は大きい程優れてい
る。
【0018】実施例で用いた配合材料は、ポリ塩化ビニ
ル(三菱モンサント化成社製のKR800、重合度23
50)、可塑剤(アデカア−ガス化学社製DOP,アデ
カサイザーC−8,花王社製TOTM,トリメックスT
−08)、安定剤(Pb系複合安定剤)、チタネート系
カップリング剤処理フェライト(戸田工業社製BSF5
47−A、粒子径約3μm)である。
【0019】(比較例1〜3)表1に示す比較例1〜3
の組成物を前記実施例と同様に調製し、測定した結果を
同表に示した。なお、本比較例で用いた配合材料は、フ
ェライト(戸田工業社製BSF547、粒子径約3μ
m)、シラン系表面処理フェライト(戸田工業社製BS
F547−B、粒子径約3μm)である。
【0020】
【発明の効果】本発明のコア組成物は、チタネート系カ
ップリング剤を用いることで高い引張伸び率を得ること
ができ、従来の路側通信用同軸ケーブル用コア組成物に
比べて10倍程度引張伸び率が高く、また減衰特性にも
優れている。従って、本発明の路側通信用同軸ケーブル
用コア組成物は、極めて良好な可撓性を有するのでコア
組成物製造後、該コア組成物を用いてケーブル化する時
やケーブル敷設時等の取扱い性が良く、また狭所への敷
設が容易となる。さらには、伝送損失を回復させるため
の増幅中継地点の設置箇所を少なくすることが可能とな
る。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01B 3/44 H01B 3/44 P 11/18 11/18 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 3/00 H01B 3/44 H01B 11/18 C08K 3/08 C08K 3/24 C08L 27/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ塩化ビニル100重量部に対し、フ
    ェライト200〜1000重量部、チタネート系カップ
    リング剤0.1〜100重量部を配合してなることを特
    徴とする路側通信用同軸ケーブル用コア組成物。
  2. 【請求項2】 上記フェライトが上記チタネート系カッ
    プリング剤であらかじめ表面処理されたものである特許
    請求の範囲第1項記載の路側通信用同軸ケーブル用コア
    組成物。
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US8420938B2 (en) * 2009-03-05 2013-04-16 Hitachi Cable, Ltd. Insulated electric wire
CN106117906A (zh) * 2016-08-02 2016-11-16 合肥文武信息技术有限公司 一种通信用线缆料

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