JP3080724B2 - 導電性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
導電性ポリエステル樹脂組成物Info
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Description
脂組成物に関し、詳しくは成形加工性が優れ、かつウェ
ルド強度が改良された、電子部品及び自動車部品等に好
適な導電性ポリエステル樹脂組成物に関する。
中に含まれる少量の水分により、極めて短時間のうちに
加水分解の作用を受け、成形品の機械的及び物理的性質
が著しく低下する欠点を有している。かかるポリエステ
ル樹脂の欠点を解決するために多くの改良技術が報告さ
れている。一方、熱可塑性樹脂にカーボンブラック又は
カーボン繊維等を均一に分散させて、導電性を付与する
ことは従来より広く行われている。
ポリエステル樹脂の問題点を解決するための有効な技術
を開発してきたが、未だ成形品のウェルド強度が低下す
るという問題点があった。本発明は導電性を付与し、併
せてウェルド強度を改良したポリエステル樹脂を提供す
ることを目的とする。
ステル樹脂に対して、それぞれ特定のエポキシ樹脂、オ
レフィン系重合体、カーボンブラック及び無機充填剤を
配合することにより電気特性及び成形加工性が優れ、か
つ、ウェルド強度も改良されることを見出し、本発明を
完成した。
(E)及び組成からなる導電性ポリエステル樹脂組成物
である。 (A)23℃における固有粘度が0.4〜1.2dl/gであるポリエステル 100重量部 (B)エポキシ当量が1000以下のビスフェノール型エポキシ樹脂 1〜25重量部 (C)オレフィン系重合体 20〜100重量部 (D)カーボンブラック 5〜 60重量部 (E)無機充填剤 5〜100重量部 以下、本発明の組成物の構成を詳しく説明する。
ル(A)は、酸成分としてテレフタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸等の芳香族ジカルボン酸又はそのエステル形
成性誘導体を用い、グリコール成分として、エチレング
リコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、シクロヘキサンジオール等の脂肪族若しく
は脂環式グリコール、又はそれらのポリエチレングリコ
ール等の重縮合体若しくはエステル形成性誘導体あるい
は、ビスフェノールA等の2価フェノールを用いて得ら
れる。このポリエステル(A)の代表例としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンテ
レフタレート又はそれらの混合物が挙げられる。
有粘度は、フェノールとテトラクロルエタン1:1重量
比混合溶媒を用い、23℃で測定した値が0.4〜1.
2dl/g、特に0.5〜1.0dl/gの範囲であることが好
ましい。0.4dl/g未満では、樹脂組成物における本発
明の改良効果が小さく、また1.2dl/gを超える場合に
は組成物の流動性が極めて悪く成形が困難となる。
ール型エポキシ樹脂(B)は、中でも特にビスフェノー
ルAとエピクロルヒドリンを反応させて得られるビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。そのエポキシ当
量は1000以下、好ましくは500以下、更に好まし
くは300以下である。
系重合体は、プロピレン系重合体が好ましく、例えばプ
ロピレン単独重合体、プロピレンとエチレン及び/又は
炭素数4〜8のα−オレフィンとの共重合体等が挙げら
れる。
ラック(D)の例としては、アセチレンブラック、チャ
ンネルブラック、ファーネスブラック等が挙げられ、そ
れらの単独又は2種以上が併用できる。
(E)はガラス繊維又はマイカが代表的なものである。
れるものならば特に限定されない。例えば長繊維タイプ
又は短繊維タイプなどを用いることができる。また、ガ
ラス繊維は集束剤(例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリエス
テル等)又はカップリン剤(例えば、シラン化合物、ボ
ロン化合物等)等その他の表面処理剤で処理されていて
もよい。
ているマスコバイト又はフロゴパイトが使用できる。
ウムのような炭酸塩;タルク、クレイ、ベントナイトの
ようなケイ酸塩などを使用することができる。また、ガ
ラス繊維と同様に、これら充填剤の表面をシラン系化学
物等で処理しておいてもよい。
(B)の配合量は、ポリエステル(A)100重量部に
対して1〜25重量部、好ましくは2〜20重量部、更
に好ましくは3〜15重量部である。1重量部未満では
ウェルド強度の改良効果が少なく、また25重量部を超
えると、成形品の表面がべとつき、成形時組成物の流動
性が不安定となる。
リエステル(A)100重量部に対して20〜100重
量部、好ましくは20〜80重量部である。20重量部
未満では本発明のウェルド強度の改良効果が少なく、ま
た100重量部を超えると製品の機械的強度の低下が著
しい。
エステル(A)100重量部に対して5〜60重量部、
好ましくは10〜50重量部である。5重量部未満では
電気特性が不満足であり、また60重量部を超えると、
組成物の流動性が著しく低下して成形が困難となる。
ル(A)100重量部に対して5〜100重量部、好ま
しくは10〜80重量部である。5重量部未満では充填
剤による補強効果が不十分であり、製品の機械強度が不
足する。また100重量部を超えると組成物の流動性が
著しく低下し、かつ製品の外観が悪くなる。
は、通常の混合機、混練機等を用いて実施する。すなわ
ち、各成分をV型ブレンダー、リボンブレンダー又はタ
ンブラー等に投入し均一に混合した後、一軸又は二軸等
の通常の押出機で溶融混練し、冷却後、ペレット状に切
断する。このとき、ガラス繊維や他の成分の一部を押出
機の途中から添加してもよい。また、成分の一部をあら
かじめ混合、混練後、更に残りの成分を添加して押出し
てもよい。
わない範囲で難燃剤(例えば、臭素化ビスフェノール、
臭素化エポキシ樹脂、赤リン等)、難燃助剤(例えば三
酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム等)、核剤
(例えばステアリン酸ナトリウム、エチレン−アクリル
酸ナトリウム共重合体等)、安定剤(例えば、リン酸エ
ステル、亜リン酸エステル等)、酸化防止剤、光安定
剤、発泡剤、滑剤、離型剤等を配合してもよい。かくし
て得られた組成物は、射出成形、押出成形、圧縮成形等
の任意の方法で成形することができる。
レフタレート、ベルペットPBK−1(商品名、鐘紡社
製)、成分(B)としてビスフェノールA型エポキシ樹
脂、エピコート828(商品名、油化シェルエポキシ社
製、エポキシ当量:189)、成分(C)としてプロピ
レン樹脂、三菱ノーブレンBC8Q(商品名、三菱油化
社製)、成分(D)としてケッチェンカーボン(商品
名、ライオンアクゾ社製)及び成分(E)としてガラス
繊維T198H(日本電気硝子社製)とマイカ200W
(商品名、クラレ社製)を重量比1:4で混合したもの
を用い、以上を表1の配合割合でタンブラーにて混合
後、径40mmの押出機を用い、シリンダー設定温度27
0℃で混練押出してぺレット化した。
燥機にて乾燥後6オンス射出成形機でシリンダー設定温
度270℃、金型設定温度80℃で評価用試験片を作製
し、非ウェルド部とウェルド部の引張強度及び表面固有
抵抗を測定し、結果を表1に示した。表1の配合から
(B)又は(C)を欠いたり適合量含まない比較例1〜
4ではウェルド強度の低下は著しい。
を有し、かつ、成形に際してウェルド強度の低下の少な
い導電性ポリエステル樹脂組成物を与える。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の成分(A)〜(E)及び組成から
なる導電性ポリエステル樹脂組成物。 (A)23℃における固有粘度が0.4〜1.2dl/gであるポリエステル 100重量部 (B)エポキシ当量が1000以下のビスフェノール型エポキシ樹脂 1〜25重量部 (C)オレフィン系重合体 20〜100重量部 (D)カーボンブラック 5〜 60重量部 (E)無機充填剤 5〜100重量部
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27193491A JP3080724B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 導電性ポリエステル樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27193491A JP3080724B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 導電性ポリエステル樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586274A JPH0586274A (ja) | 1993-04-06 |
JP3080724B2 true JP3080724B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=17506881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27193491A Expired - Lifetime JP3080724B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 導電性ポリエステル樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3080724B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1084185A4 (en) * | 1998-04-06 | 2001-11-07 | Budd Co | CONDUCTIVE PLATE-SHAPED MEASURE |
EP3018172A4 (en) * | 2013-07-01 | 2017-02-15 | Kaneka Corporation | High thermal conductivity thermoplastic resin composition with excellent injection moldability |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010014577A (ko) | 1999-03-18 | 2001-02-26 | 시부야 히로토시 | 클린싱 및 스크레이핑 방법과 그 장치 그리고 클린싱 및스크레이핑 매질유체 형성방법과 그 장치 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP27193491A patent/JP3080724B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1084185A4 (en) * | 1998-04-06 | 2001-11-07 | Budd Co | CONDUCTIVE PLATE-SHAPED MEASURE |
EP3018172A4 (en) * | 2013-07-01 | 2017-02-15 | Kaneka Corporation | High thermal conductivity thermoplastic resin composition with excellent injection moldability |
US10030138B2 (en) | 2013-07-01 | 2018-07-24 | Kaneka Corporation | High thermal conductivity thermoplastic resin composition with excellent injection moldability |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0586274A (ja) | 1993-04-06 |
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