JPH0742340Y2 - 箱 体 - Google Patents

箱 体

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JPH0742340Y2
JPH0742340Y2 JP1989089270U JP8927089U JPH0742340Y2 JP H0742340 Y2 JPH0742340 Y2 JP H0742340Y2 JP 1989089270 U JP1989089270 U JP 1989089270U JP 8927089 U JP8927089 U JP 8927089U JP H0742340 Y2 JPH0742340 Y2 JP H0742340Y2
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修二 山田
夏彦 赤井田
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株式会社淀川製鋼所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、塗装鋼板からなる箱体側板の内側表面に、箱
体側板の内側表面に対接する当接主部と、その上端縁を
箱体の内側に折曲した棚板支持部と、この支持部の内側
を上方に折曲した棚板係合部とを有して成る複数個の棚
板受け部材を接着固定させた箱体に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の箱体側板の内側表面に棚板受け部材を取
付ける手段の代表的な例としては、ビス止めやスポット
溶接などがあった。
しかしながら、ビス止めを行うには、箱体側板か棚板受
け部材の何れか一方にねじ孔を形成したりする必要があ
る他、ビス頭が突出してこれが邪魔になる場合がある。
また、スポット溶接の場合は、上記問題点はないが、溶
接痕が残り、外観上見苦しい場合がある他、溶接時の熱
のため箱体側板に較べて遥に小さい棚板受け部材が歪ん
だり変形するなどして、仕上がり寸法に誤差が生じ、こ
れを手直ししなければならないことがある。
さらに、近年においては塗装鋼板が用いられることが多
くなってきているが、上記ビス止めに限らず溶接する場
合であっても、塗装仕上げしてある鋼板を傷付けたり、
塗装を不用意に剥がしたりする欠点があり、又特に溶接
の場合は、熱によって塗膜が変質したりし、いずれにし
ても将来的に錆の発生を招来する大きな要因となってい
る。
そこで、近時においては、以上のような欠点に鑑み、前
記棚受け部材を箱体側板の内側表面に取付けるのに、所
望の接着強度を有する接着剤を用いることが実用化され
てきている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、この接着剤を用いる接合手段は、一般に前記
棚受け部材の接合主部に接着剤を塗布し、これを箱体側
板の内側表面の接合箇所に押圧して接合するのである
が、接合主部の圧接によって接着剤がこの接合主部の周
辺縁から外側にはみ出すことがあり、特に、塗装鋼板の
場合は、外観的に好ましくない上に、はみ出した接着剤
が接合部分以外で固まってしまうと、そこが隆起したよ
うになり、他の部材を重ね合わせたりすることができな
くなる欠点があった。
本考案は、上述の事柄に留意して開発されたもので、そ
の目的とするところは、接着剤が棚受け部材の接合主部
周辺縁から外方にはみ出すのをうまく防止でき、併せて
接着剤の無駄をなくし、且つ、接合強度が高く、頑丈な
棚受けを得ることができ、塗装鋼板を採用した箱体にと
っては理想的な棚板受け部の接合を可能にする箱体を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案に係る箱体は、塗装
鋼板からなる箱体側板の内側表面に複数個の棚板受け部
材が接着固定されている箱体であり、前記棚板受け部材
は箱体側板の内側表面に対接する当接主部と、その上端
縁を箱体の内側に折曲した棚板支持部と、その支持部の
内側を上方に折曲した棚板係合部を有しており、前記当
接主部の全周辺縁に沿って平坦面が形成されていると共
に、この平坦面の内側縁に沿って、裏面側に膨出するル
ープ状の凹溝を設けてリブが形成されており、この凹溝
に囲まれ接合当接部に塗布された接着剤によって前記棚
板受け部材が箱体側板の内側表面に接合されるようにし
てある。
ここで、上記ループ状の凹溝とは、第2図や第5図に示
されるような、一連の連続した形状に限らず、接着剤が
凹溝外にはみ出さない程度の、第4図に例示的に示され
る、不連続の形状も含むものである。
〔作用〕
上記構成によれば、棚受け部材の接合当接部に接着剤を
塗布しておき、箱体の側板内側表面の取付け箇所にこの
棚受け部材の接合当接部を重ね合わせて圧接・接合す
る。
そして、この圧接時に、押圧力によって接合当接部の外
方に向かって押し広げられる接着剤を、前記全周辺縁の
平坦部の内周縁に沿って設けた凹溝内に受入れて接合当
接部から外方にはみ出すのを阻止する。
また、前記接合主部の全周辺縁に沿って設けた平坦部
は、箱体の側板内側表面との間で僅かな空隙を形成し、
凹溝を越えて更に外方にはみ出す残余の接着剤を、毛細
管現象にも似た機能を発揮して、うまくこの空隙内に止
めるように作用する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示し、先ず、第1
図において、1は箱体2の側板で、例えば亜鉛メッキ鋼
板に合成樹脂塗料を塗布した塗装鋼板よりなる。3はこ
の側板1の内側表面に固着された棚板受け部材4,4と、
図外の側板に固着された受け部材(図外)とによって水
平に保持される棚板で、同様に塗装鋼板よりなり、その
周囲は下方にそれぞれ折曲されて係合部5…が形成して
ある。6は側板1に隣接する金属部材としての側板であ
る。
前記受け部材4は、第2図に拡大して示すように、側板
1の内側表面と接合される当接主部7と、この当接主部
7の上端をほぼ直角に折曲して形成された棚板支持部8
と、この棚板支持部8をさらに上方に直角に折曲して形
成された、棚板係合部9(従って、この係合部9は当接
主部7とほぼ平行である)とからなり、当接主部7の表
面側(前記側板1の内側表面に当接する側)は、その四
周辺縁7aを平坦部7bに形成すると共に、この平坦面7bの
内側縁7cに沿って、表面側を開放して裏面側(前記側板
1の内側表面に当接する側とは反対の側)に膨出させて
凹入させた、ループ状の、凹溝11(以下単に溝と言う)
を形成し、この溝11に囲まれた内側に接合当接部10を形
成してある。従って、前記裏面側にはループ状のリブ12
が形成されることとなる。
前記接合当接部10は、受け部材4を側板1の内側表面と
接合する場合に当該表面と接合しあう部分で、この実施
例では、この接合当接部10に例えば、エポキシ系,アク
リル系,ウレタン系などの接着剤が塗布される。そし
て、前記溝11は、例えばプレス加工によって形成され、
その溝幅は2〜5mm程度に、また、溝深さは1〜5mm程度
に設定される。なお、図示例では、溝11は連続溝となっ
ているが、接着剤の塗布量、塗布位置、溝幅などによっ
て接着剤の押圧によって広がりの度合いが異なるので、
不連続溝のループ状溝としても接着剤がはみ出ることは
ない。
而して、箱体2に棚板3を設けるには、先ず、受け部材
4,4のそれぞれの接合当接部10,10に接着剤をその全面に
均一に塗布し、これら受け部材4,4を、その接合当接部1
0,10を側板1の内側表面の所定位置に当接させ、その状
態で押圧する。この押圧によって、第3図に示すよう
に、接着剤Sは接合当接部10からはみ出ることがある
が、接合当接部10の周囲には溝11が形成してあるので、
はみ出た接着剤Sは溝11内に流れこみ、その内部に溜ま
るので、接合部分以外の外部にはみ出ることがない。
そして、所定時間が経過すると、受け部材4,4は接着剤
Sによって側板1に接着されるので、第3図に示すよう
に、棚板3を、その係合部5の下端部を支持部8に当接
するようにして、受け部材4,4に係合支持させるのであ
る。
この実施例では、受け部材4の当接主部7の接合当接部
10の周囲にループ状の溝11を設けているので、接着剤S
が接合部分からはみ出ることがない他、前記溝11は当接
主部7の接合当接部10の裏面側において突出してループ
状のリブ12となっているため、当接主部7の補強部材と
しての機能を発揮する。
上述の実施例においては、受け部材4の当接主部7にル
ープ状の溝11を形成してあるが、これを側板1側にも設
けるようにしてもよい。
第4図および第5図は本考案の他の実施例をそれぞれ示
している。
すなわち、第4図に示す例においては、互いに独立した
4つの長辺の直線溝13…で接合当接部14の四周を囲むと
ともに、各溝13間に短辺のL字形溝15…を設けている。
このようにすれば、接合当接部14内に塗布された接着剤
は不連続状態のループ状の溝13…,15…に囲まれている
ので、外部にはみ出ることがない。
また、第5図(A)および(B)に示す例においては、
一方の箱体の側板16の接合面側に形成されるループ状の
溝17よりも、他方の受け部材18の接合面側に形成される
ループ状の溝19の方を大きくしてある。この場合、接着
剤Sは、溝17で囲まれた箱体の側板16側の部分20と、溝
17と溝19とによって囲まれた受け部材18側の部分21に塗
布される。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案における箱体は、棚受け部
材の当接主部の全周辺縁に沿って平坦面を形成し、且
つ、この平坦面の内側縁に沿って、裏面側に膨出するル
ープ状の凹溝を設けてリブを形成することによって、箱
体の側板内側表面の取付け箇所にこの棚受け部材の接合
当接部を重ね合わせて圧接・接合する時に、押圧力によ
って接合当接部の外方に向かって押し広げられる接着剤
を、この凹溝内に受入れて接合当接部から外方にはみ出
すのをうまく阻止し、併せて万一凹溝から接着剤の一部
がはみ出すようなことがあったとしても、前記平坦部と
箱体の側板内側表面とで形成される僅かな空隙が毛細管
現象にも似た機能を発揮して、この一部の接着剤をうま
くこの空隙内に止めることができるものであるから、接
着剤が棚受け部材の当接主部から外方にはみ出して固化
することがなく、しかも錆の発生を生じないので、従来
の接合手段に較べて、外観上格段に美麗な接合を達成で
きる上に、他の部材を重ね合わせるにも、この棚受け部
材の接合主部の周辺縁一杯まで寄せ付けることができ、
正確且つ美麗な仕上がりを可能にする。
しかも、接着剤を塗布する箇所がループ状の凹溝によっ
て明確に確定且つ指示されるために、過不足のない適正
な量の接着剤を塗布することができ、無駄な接着剤の使
用を未然に防止し、美麗な接合を一層効果的に行え、且
つ、歩留りが向上してコストが低減する。
また、棚受け部材は、前記凹溝で、その当接主部の全周
にわたってループ状のリブを形成するから、機械的強度
が格段に向上し、振動や棚の荷重に良く耐え、部分的に
変形したり、箱体の側板に対して相対的に離間したりし
て接着剤の接合力に負担をかけるおそれがなく、たとえ
薄い肉厚の塗装鋼板を用いたとしても頑丈な接合を可能
にし、併せて前記無駄な接着剤の使用を未然に防止でき
る効果と相まって一層廉価に提供でき、塗装鋼板を用い
たこの種箱体としてその実用上の利用価値は多大であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示し、第1図は箱
体に棚板を設ける状態を示す分解斜視図、第2図は金属
部材としての受け部材の一例を示し、同図(A)は斜視
図、同図(B)はそのB−B線断面図、第3図は箱体に
棚板を設けた状態を示す要部断面図である。 第4図は本考案の他の実施例に係る溝を示す平面図であ
る。 第5図は本考案の他の実施例を示し、同図(A)は接合
部分の断面図、同図(B)は平面図である。 1、16…側板、2…箱体、3…棚板、4、18…棚板受け
部材、7、21…当接主部、7a…当接主部の全周辺縁、7b
…平坦部、7c…平坦部の内側縁、8…棚板支持部、9…
棚板係合部、10…接合当接部、11,13,15,17,19…溝、S
…接着剤。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−15832(JP,U) 実開 昭61−147238(JP,U) 実開 昭51−111815(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装鋼板からなる箱体側板の内側表面に複
    数個の棚板受け部材が接着固定されている箱体であり、
    前記棚板受け部材は箱体側板の内側表面に対接する当接
    主部と、その上端縁を箱体の内側に折曲した棚板支持部
    と、その支持部の内側を上方に折曲した棚板係合部を有
    しており、前記当接主部の全周辺縁に沿って平坦面が形
    成されていると共に、この平坦面の内側縁に沿って、裏
    面側に膨出するループ状の凹溝を設けてリブが形成され
    ており、この凹溝に囲まれ接合当接部に塗布された接着
    剤によって前記棚板受け部材が箱体側板の内側表面に接
    合されていることを特徴とする箱体。
JP1989089270U 1989-07-28 1989-07-28 箱 体 Expired - Fee Related JPH0742340Y2 (ja)

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