JPH074214U - エアバッグ装置用インフレータ - Google Patents

エアバッグ装置用インフレータ

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JPH074214U
JPH074214U JP064877U JP6487792U JPH074214U JP H074214 U JPH074214 U JP H074214U JP 064877 U JP064877 U JP 064877U JP 6487792 U JP6487792 U JP 6487792U JP H074214 U JPH074214 U JP H074214U
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tubular body
bottom wall
peripheral wall
enhancer
diameter
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JP064877U
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一郎 服部
宗治 松波
清 恒川
紅三 河野
善英 坂口
明 川口
Original Assignee
株式会社東海理化電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 補強部材を設けることなく、筒体と接合部材
との接合強度を充分に確保できるエアバッグ装置用イン
フレータを得る。 【構成】 小径筒体38、中間径筒体60及び大径筒体
32の開口部が閉成筒体52によって閉成されて、起動
装置86等を収容する第1収容室78、ガス発生物質を
収容する第2収容室80及びフィルタ142等を収容す
る第3収容室が形成されている。閉成筒体52の環状底
壁58には、第1突出部57及び第2突出部59が形成
されており、第1突出部57の当接部57Aと、小径筒
体38の周壁40とが溶接され、第2突出部59の当接
部59Aと中間筒体60の周壁64とが溶接されてお
り、充分な大きさの溶接部が確保された状態で、小径筒
体38及び中間径筒体60と、閉成筒体52とが固着さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両急減速時にガスを発生し発生ガスによってエアバッグ袋体を膨 張させるエアバッグ装置用インフレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグ装置用インフレータにあっては、最近、次に示すものが提案されて いる(本出願人の先の出願、特願平4−24090号)。その内容は以下の通り である。
【0003】 すなわち、プレス成形による絞り加工で径の異なる底壁付筒体が複数個用意さ れ、各筒体の周壁が同一軸線回りに配されて、各筒体の底壁が重なって接合され ている。これらの筒体は各々の開口端面と、別途用意された底壁付閉成筒体の底 壁とが溶接されて固着されており、各々の筒体の開口部が閉成されている。これ により、最も径の小さな筒体の周壁を介して半径方向内方に、起動装置及び着火 部材が収容され、半径方向外方に、ガス発生物資が収容されている。
【0004】 車両急減速時に起動装置が作動すると、着火部材が着火され、火花がガス発生 物質に伝火されてガス発生物質が燃焼してガスが発生し、発生ガスによってエア バッグ袋体が膨張する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記エアバッグ装置用インフレータでは、各々の筒体と閉成筒 体との溶接は、上記の如く、各々の筒体の開口端面と、閉成筒体の底壁との間で なされる。よって、各々の筒体と閉成筒体との溶接部の大きさは、各々の筒体の 肉厚寸法に制約され、溶接面積を充分に確保できず、各々の筒体と閉成筒体を強 固に固着できない。したがって、着火部材の着火時等に作用する荷重に充分に対 抗できるように補強部材を設けて溶接部を補強する必要がある。したがって、そ の分、部品点数が多くなると共に各々の筒体と閉成筒体との固着作業が煩雑とな る。
【0006】 本考案は上記事実を考慮し、補強部材を設けることなく、筒体と接合部材との 接合強度を充分に確保できるエアバッグ装置用インフレータを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るエアバッグ装置用インフレータは、車両急減速時に作動する起動 装置と、前記起動装置の作動により着火される着火部材と、前記着火部材の着火 により燃焼されてエアバッグ袋体を膨張させるガスを発生するガス発生物質と、 底壁を備えた外筒と、底壁を備えかつこの底壁が前記外筒の底壁側に位置した状 態で前記外筒の内側に設けられた内筒と、前記内筒の開口端部及び外筒の開口端 部が接合され前記内筒とによって前記起動装置及び着火部材を収容する第1収容 室を形成する共に前記内筒と前記外筒とによって前記ガス発生物質を収容する第 2収容室を形成する接合部材と、を備えたエアバッグ装置用インフレータであっ て、前記接合部材の前記外筒の開口端部に対応する部位に前記外筒の底壁へ向け て突出する第1突出部を形成すると共に前記接合部材の前記内筒の開口端部に対 応する部位に、前記内筒の底壁へ向けて突出する第2突出部を形成しかつ前記外 筒の開口部端部近傍の周壁と前記第1突出部の周壁とを溶接して固着すると共に 前記内筒の開口端部近傍の周壁と前記第2突出部の周壁とを溶接して固着したこ とを特徴としている。
【0008】
【作用】
本考案に係るエアバッグ装置用インフレータでは、底壁を備えた外筒の開口端 部、及び底壁が前記外筒の底壁側に位置した状態で前記外筒の内側に設けられた 内筒の開口端部に接合部材が接合され、接合部材と内筒とによって起動装置及び 着火部材を収容する第1収容室が形成され、接合部材、内筒及び外筒によってガ ス発生物質を収容する第2収容室が形成されている。
【0009】 本考案では、接合部材の外筒の開口端部に対応する部位に外筒の底壁へ向けて 突出する第1突出部が形成され、さらに接合部材の内筒の開口端部に対応する部 位に、内筒の底壁へ向けて突出する第2突出部が形成されている。そして、外筒 の開口部端部近傍の周壁と前記第1突出部の周壁とを溶接して固着し、さらに内 筒の開口端部近傍の周壁と第2突出部の周壁とを溶接して固着している。この場 合、内筒及び外筒と、接合部材との溶接面積は、内筒及び外筒の肉厚寸法に制約 されることはなく、第1突出部及び第2突出部を必要とする溶接強度に対応させ 適当量突出させるとにより、充分な溶接面積を確保できるので、内筒及び外筒と 、接合部材との溶接部は、着火部材の着火時等に作用する荷重に対し充分に耐え 得る。
【0010】
【実施例】
本考案の一実施例に係るエアバッグ装置用インフレータを図1乃至図5に基づ き説明する。
【0011】 図2(矢印FRは、車両前方を示す)には、エアバッグ装置10が示されてい る。エアバッグ装置10は、インフレータ12、カバー14、エアバッグ袋体( 以下、単に袋体16とする)で構成され、ステアリングホイール18のハブ20 に支持されたベースプレート22に取付けられている。
【0012】 インフレータ12は、ステアリングホイール18の回転軸線A回りに外周面が 形成される略円筒形状とされ、その回転軸線A方向略半分がベースプレート22 を乗員側に向けて貫通して突出した状態で、ベースプレート22に取付フランジ 24によって固定されている。
【0013】 袋体16は、ベースプレート22の乗員側に折り畳まれた状態で配置され、ガ ス供給口26を備えており、インフレータ12の乗員側突出部位がガス供給口2 6内に入り込むように、ガス供給口26の周縁部が、取付けリング28によって ベースプレート22に固定されている。
【0014】 カバー14は、碗状に形成され、ベースプレート22との間に袋体16を格納 するように、ベースプレート22に乗員側から伏せて固定されている。カバー1 4の乗員と対向する底壁には、薄肉部29が形成されており、袋体16が膨張す ると、薄肉部29で破断されるようになっている。
【0015】 ここで、インフレータ12について詳述する。 図1に示すように、インフレータ12では、大径筒体32が設けられている。 大径筒体32は、フランジ付きの底付き円筒状とされ、ステアリングホイール1 8(図2参照)の回転軸線Aを円周中心線とする周壁34を備え、一端部(乗員 側の端部)が底壁36で閉成され、他端部(反乗員側の端部)が開放されて開放 端部では上記取付けフランジ24が半径方向外方に屈曲形成されている。
【0016】 大径筒体32の内部には、小径筒体38が設けられている。小径筒体38は、 底付き円筒状とされ、回転軸線Aを円周中心線とする周壁40を備え、一端部( 乗員側の端部)が底壁42で閉成され、他端部(反乗員側の端部)が開放されて いる。小径筒体38の底壁42と、大径筒体32の底壁36とは、重なった状態 に配置されている。
【0017】 小径筒体38と大径筒体32との間には、中間径筒体60が設けられている。 中間径筒体60は、環状底付き円筒状とされ、回転軸線Aを円周中心線とする内 側周壁62と外側周壁64とを備え、一端部(乗員側の端部)が環状底壁66で 閉成され、他端部(反乗員側の端部)が開放されている。中間径筒体60の環状 底壁66と大径筒体32の底壁36とは、重なって配置され、底壁66、36間 が、外部からレーザビーム溶接されている(溶接部をW1で示す)。
【0018】 中間径筒体60の内側周壁62とその環状底壁66との臨界部外面が円弧状に 屈曲されるとともに、小径筒体38の周壁40とその底壁42との臨界部外面が 円弧状に屈曲されることにより、中間径筒体60の内側周壁62外面と小径筒体 38の周壁40外面との間にフレア部Fが形成されており、フレア部Fでレーザ ビームによるフレア溶接が施されている(溶接を矢印W2で示す)。
【0019】 また、小径筒体38及び大径筒体32の開放端部には、閉成筒体52が設けら れている。閉成筒体52は、環状底付き円筒状とされ、回転軸線Aを円周中心線 とする周壁56を備え、一端部(反乗員側の端部)が中央部に円孔58Aを備え た環状底壁58で閉成され、他端部(乗員側の端部)が開放されている。閉成筒 体52の環状底壁58には、インフレータ12の内方へ突出する第1突出部57 及び第2突出部59がプレス成形によって形成されている。
【0020】 第1突出部57は、環状底壁58の円孔58A側に形成されており、当接部5 7A、水平部57B、及び傾斜部57Cを備えている。当接部57Aは、環状底 壁58からインフレータ12の内方へ向けて直角に延出されてなり、水平部57 Bは、当接部57Aの延出端からインフレータ12の半径方向で回転軸線Aから 離れる方向へ延出されてなる。また、傾斜部57Cは、水平部57Bの延出端か ら回転軸線Aから離れるにしたがって次第に先端側が下方へ位置するように傾斜 されてなる。第1突出部57は、小径筒体38における周壁40の外周面に沿っ て円環状に形成され、第1突出部57の当接部57Aと、小径筒体38における 周壁40の外面の開口部側部位とが当接されており、この当接部がレーザ溶接に よって溶接されている(溶接部をW3で示す)。第1突出部57は、小径筒体3 8における周壁40の外面の開口部側部位との溶接が充分な強度で行なえるよう な大きさの当接部57Aを確保する突出寸法とされている。なお、小径筒体38 と閉成筒体52との溶接は、上記当接部のみならず、小径筒体38の開口端面と 、閉成筒体52の環状底壁58との間にも施されている。
【0021】 第2突出部59は、環状底壁58の外側周壁56側に形成されており、第1突 出部57と同様な当接部59A、水平部59B及び傾斜部59Cを備えている。 第2の突出部59は、中間径筒体60における周壁64の外面に沿って円環状に 形成されており、当接部59Aが中間径筒体60における周壁64の外面の開口 端部側に当接されており、この当接部位がレーザ溶接によって溶接されている( 溶接部をW4で示す)。第2突出部59は、中間筒体60における周壁64の開 口部側部位との溶接が充分な強度で行なえるような大きさの当接部59Aを確保 する突出寸法とされている。なお、上記当接部のみならず、中間径筒体60の開 口端面と、閉成筒体52の環状底壁58との間も溶接されている。これにより、 小径筒体38及び大径筒体32との間の開放端部が閉成筒体52の環状底壁58 によって閉成される。
【0022】 このように、インフレータの軸線方向へ充分な量突出した第1突出部57及び 第2突出部59の当接部57A、当接部59Aと、小径筒体38及び中間径筒体 60の周壁の開口端部近傍とが溶接されているので、小径筒体38及び中間径筒 体60と、閉成筒体52とが強固に固着される。
【0023】 なお、小径筒体38の周壁40には、乗員側の端部で伝火通孔70が形成され 、中間径筒体60の外側周壁64には、反乗員側の部位に連通孔72が形成され 、大径筒体32の周壁34には、乗員側の部位にガス孔74が形成されており、 これら伝火通孔70、連通孔72、ガス孔74は、周方向に沿ってそれぞれ所定 のピッチで、複数個形成されている。
【0024】 このようにして、インフレータ12のハウジングが構成され、小径筒体38の 内方には、第1収容室78が形成され、また、小径筒体38の半径方向外方には 、小径筒体38の周壁40と中間径筒体60の外側周壁64との間に第2収容室 80が形成され、更に、中間径筒体60の外側周壁64の外方には、第3収容室 82が形成されることになる。
【0025】 第1収容室78には、乗員側に位置するエンハンサユニット89と、反乗員側 に位置する起動装置86とが各々収容されている。
【0026】 図3に示す如く、エンハンサユニット89は、エンハンサ92が充填されたエ ンハンサ充填缶88、エンハンサケース90及びエンハンサ蓋91によって構成 されている。エンハンサ充填缶88は、アルミニウム製で略円板形状とされてお り、エンハンサケース90の内部に収容されている。エンハンサケース90は、 アルミニウム製で底付き円筒状とされ、回転軸線Aを円周中心とする周壁96を 備え、一端部(反乗員側の端部)が底壁98で閉成され、他端部(乗員側の端部 )が開放されている。また、エンハンサケース90内には、一対のつば付き雷管 100が、エンハンサケース90の底壁98に形成された雷管貫通孔102を貫 通して突入されている。雷管貫通孔102は、底壁98の中心(回転軸線A)を 介して直径線上に対称配置されており、段付きとされて、雷管100のつばと相 俟って、雷管100の先端部がエンハンサ充填缶88の反乗員側の端面に到達で きる所定の長さに、雷管100の突入長さが規制される。
【0027】 また、エンハンサケース90の底壁98外面には、一対の位置決め用凹部10 4が形成されている。位置決め用凹部104は、一対の雷管貫通孔102を通る 直径線と直交する直径線上に底壁98の中心を介して対称配置されており、凹部 104に、起動装置86の一対の位置決め用突起106を嵌入させれば、起動装 置86の図示しない着火ピンが雷管100に衝突できる位置が確保されるように なっている。なお、着火ピンが雷管100に衝突すると、エンハンサ92が着火 されるとともにエンハンサ充填缶88が破断される。
【0028】 また、エンハンサケース90の周壁96には、伝火孔110が形成されている 。伝火孔110は、円周方向に上記伝火通孔70と同一のピッチで、複数個形成 されて、伝火通孔70と連通されている。
【0029】 さらに、エンハンサケース90における周壁96には、その内面に図4にも示 す係止突起95が突設されている。この係止突起95は、周壁96の周方向に沿 って等間隔をあけて6個設けられている。そして、これらの係止突起95に対応 してエンハンサ蓋91の周壁97Aに係止用切欠99が形成されている。図5に 示す如く、係止用切欠99は、エンハンサ蓋91における周壁97Aの図5下端 部を開口部として上方側へ切欠かれた挿入部99A、及び挿入部99Aの上端部 から周方向へ切り欠かれた係止部99Bを有しており、略L字状に形成されてい る。エンハンサ蓋91によってエンハンサケース90の開口部を閉止する場合に は、係止突起95が挿入部99Aの開口部に対応した状態に、エンハンサケース 90に対してエンハンサ蓋91を配置させ、エンハンサ蓋91をエンハンサケー ス90の軸線方向に沿ってエンハンサケース90へ接近移動させ、さらにエンハ ンサ蓋91を周方向に回転させて係止突起95を係止部99B内に嵌入させる。 この嵌入状態では、エンハンサ蓋91のエンハサンサケース90に対する回り止 めがなされている。
【0030】 また、図1、図3及び図4に示す如く、エンハンサケース90における周壁9 6の上端部には、矩形状の位置決め突起部101が、周壁96の周方向に沿って 等間隔で3個形成されている。そして、この位置決め突起部101に対応して、 図4に示す如く、小径筒体38における底壁42の内面の外周周縁部には凹部1 03が周方向に沿って3箇所(図4では、1個の凹部103のみ図示されている )に形成されており、これらの位置決め突起部101を各々凹部103に嵌入す ると、エンハンサユニット89のインフレータ本体に対する周方向の位置決めが なされる。すなわち、この位置決め状態では、エンハンサケース90の伝火孔1 10が小径筒体38の伝火通孔70と同軸上に配置されて伝火孔110及び伝火 通孔70とが連通する。したがって、エンハンサ92が着火されると、火花が、 伝火孔110及び伝火通孔70を通って第2収容室80に到る。また、位置決め 突起部101が凹部103に嵌入した状態では、エンハンサユニット89がイフ レータ本体に対して周方向に回転するのが阻止される。
【0031】 なお、図1に示す如く、エンハンサ充填缶88の乗員側の端面は、周縁が面取 りされて、そこに接着剤93が充填されて、エンハンサ充填缶88がエンハンサ ケース90に固定される。一方、エンハンサ充填缶88の反乗員側の端面は、周 縁部がエンハンサケース90の底壁98内面に当接され、中央部が底上げされて おり、その底上げ部において、上記位置決め用凹部104が回避され、雷管10 0の先端部が当接されている。
【0032】 また、起動装置86は、反乗員側に突出形成される小径突出部122が閉成筒 体52における底壁58の円孔58Aから外部に出た状態で第1収容室78に位 置され、起動装置86の底面が、閉成筒体52の底壁58の円孔58Aの周縁部 で、クッション材124を介して係止されている。
【0033】 第2収容室80には、環状形状とされガス発生物質が充填されガス発生物質充 填缶128が収容されている。ガス発生物質充填缶128の下方には、冷却材が 充填された冷却材充填缶134が介在されている。さらに、この冷却材充填缶1 34と閉成筒体52の環状底壁58との間には、クッション材136が介在され ている。
【0034】 第3収容室82には、反乗員側に位置し冷却材が充填された冷却材充填缶14 0と、乗員側に位置するフィルタ142とが設けられている。冷却材充填缶14 0と閉成筒体52の環状底壁58との間には、クッション材144が介在されて いる。フィルタ142は、環状に形成され、ガス孔74に対向して大径筒体32 の周壁34に沿って配置されている。発生ガスは、冷却材充填缶140及びフィ ルタ142と、中間径筒体60の外側周壁64との間に形成される間隙通路を進 むのに従い、冷却材充填缶140を破断させて冷却材と接触して、発生ガスの冷 却が行われ、続いて、フィルタ142を通過する間に、浄化され、ガス孔74か ら袋体16の内部に供給される。
【0035】 次に、本実施例の作用を説明する。 車両急減速時には、第1収容室78で、起動装置86が作動してエンハンサ9 2が着火され、火花が第2収容室80のガス発生物質に伝火されてガス発生物質 が燃焼してガスが発生し、この発生ガスが、第2収容室80の冷却材及び第3収 容室82の冷却材と順に接して冷却され、フィルタ142で浄化された後、ガス 孔74から袋体16内に供給され、袋体16が膨張される。
【0036】 また、エンハンサ92の着火により、また、ガス発生物質が燃焼してガスが発 生することにより、ハウジング内に大きな荷重が生ずる。半径方向の荷重にあっ ては、大径筒体32の底壁36、大径筒体32の底壁36と小径筒体38の底壁 42とが重なって接合されて、それら接合された底壁が一体となって受ける。こ の場合、小径筒体38及び中間径筒体60と、閉成筒体52とは、充分な大きさ の当接部57A、59Aと、小径筒体38及び中間径筒体60の周壁40、64 とが溶接されて各々強固に固着されているので、各々が分離してしまうことはな い。
【0037】 また、インフレータの軸線方向にも大きな荷重が作用するが、小径筒体38、 中間径筒体60、及び閉成筒体52は、上記の如く強固に固着されているので、 インフレータの軸線方向の荷重にも充分に対抗し得る。
【0038】 さらに上記実施例では、エンハンサ92、エンハンサ92を収容するエンハン サケース90及びエンハンサ蓋91がユニット化されてエンハンサユニット89 が構成されているので、エンハンサ92をインフレータ本体に組付ける際に、単 にエンハンサユニット89を小径筒体38内に配置すればよいため、組付け作業 が容易になる。
【0039】
【考案の効果】
以上の如く構成したので、本考案に係るエアバッグ装置用インフレータでは、 補強部材を設けることなく、筒体と接合部材との接合強度を充分に確保できると いう優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るエアバッグ装置用インフレータ
を、ステアリングの回転軸線方向に沿って切断して示す
断面図である。
【図2】本考案の一実施例に係るエアバッグ装置用イン
フレータがステアリングホイールに取付られた状態を示
す断面図である。
【図3】エンハンサユニットの分解斜視図である。
【図4】エンハンサケースが回り止め及び位置決めされ
た状態を示す断面図である。
【図5】エンハンサケースが回り止め及び位置決めされ
た状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 エアバッグ装置 12 インフレータ 38 小径筒体(内筒) 40 周壁 52 閉成筒体(接合部材) 57 第1突出部 57A 当接部(周壁) 59 第2突出部 59A 当接部(周壁) 60 中間径筒体(外筒) 64 周壁 78 第1収容室 80 第2収容室 86 起動装置 92 エンハンサ(着火部材) 128 ガス発生物質充填缶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 河野 紅三 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)考案者 坂口 善英 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)考案者 川口 明 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両急減速時に作動する起動装置と、前
    記起動装置の作動により着火される着火部材と、前記着
    火部材の着火により燃焼されてエアバッグ袋体を膨張さ
    せるガスを発生するガス発生物質と、底壁を備えた外筒
    と、底壁を備えかつこの底壁が前記外筒の底壁側に位置
    した状態で前記外筒の内側に設けられた内筒と、前記内
    筒の開口端部及び外筒の開口端部が接合され前記内筒と
    によって前記起動装置及び着火部材を収容する第1収容
    室を形成する共に前記内筒と前記外筒とによって前記ガ
    ス発生物質を収容する第2収容室を形成する接合部材
    と、を備えたエアバッグ装置用インフレータであって、 前記接合部材の前記外筒の開口端部に対応する部位に、
    前記外筒の底壁へ向けて突出する第1突出部を形成する
    と共に、前記接合部材の前記内筒の開口端部に対応する
    部位に、前記内筒の底壁へ向けて突出する第2突出部を
    形成し、かつ、 前記外筒の開口部端部近傍の周壁と前記第1突出部の周
    壁とを溶接して固着すると共に、前記内筒の開口端部近
    傍の周壁と前記第2突出部の周壁とを溶接して固着し
    た、 ことを特徴とするエアバッグ装置用インフレータ。
JP064877U 1992-09-17 1992-09-17 エアバッグ装置用インフレータ Pending JPH074214U (ja)

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JP064877U Pending JPH074214U (ja) 1992-09-17 1992-09-17 エアバッグ装置用インフレータ

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JP (1) JPH074214U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50103889A (ja) * 1974-01-27 1975-08-16
JPS53114187U (ja) * 1977-02-18 1978-09-11
JPS61131759A (ja) * 1984-11-30 1986-06-19 栃木精工株式会社 電気刺激針
JP2002283946A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Takata Corp ガス発生器及びエアバッグ装置

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