JPH0742005B2 - 静電複写装置 - Google Patents

静電複写装置

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JPH0742005B2
JPH0742005B2 JP60254830A JP25483085A JPH0742005B2 JP H0742005 B2 JPH0742005 B2 JP H0742005B2 JP 60254830 A JP60254830 A JP 60254830A JP 25483085 A JP25483085 A JP 25483085A JP H0742005 B2 JPH0742005 B2 JP H0742005B2
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JP60254830A
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Inventor
博幸 濱川
邦夫 仲井
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三田工業株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〈技術分野〉 本発明は、静電複写装置、更に詳しくは必要に応じて複
写紙の両面に画像を形成することができる静電複写装置
に関する。
〈背景技術〉 複写紙の節約及び保管書類の枚数低減等の見地から、複
写紙の両面に画像を形成することが望まれることが少な
くなく、それ故に、近時においては、必要に応じて複写
紙の両面に画像を形成することができる静電複写装置が
提案され実用に供されるようになってきた。
かような静電複写装置の典型例は、複写紙搬送経路を規
定する複写紙搬送手段と、複写紙搬送経路にシート状複
写紙を供給するための複写紙供給手段と、複写紙返送経
路を規定する複写紙返送手段と、複写紙返送経路を通し
て返送される複写紙を受入れ且つ受入れた複写紙を複写
紙搬送経路に再供給するための複写紙再送手段とを具備
している。かかる静電複写装置においては、複写紙供給
手段から複写紙搬送経路に供給された複写紙が、複写紙
搬送経路を通して搬送される間に、複写紙の片面に画像
が形成される。そして、複写紙の片面にのみ画像を形成
することを望む場合には、片面に画像画像が形成された
上記複写紙はそのまま複写装置外に排出される。他方、
複写紙の両面に画像を形成することを望む場合には、片
面に画像が形成された上記複写紙は複写紙返送経路に導
入され、複写紙返送経路を通して複写紙再送手段に所要
の通り受入れられる。しかる後に、複写紙再送手段に受
入れられた複写紙は複写紙再送手段から複写紙搬送経路
に再供給され、複写紙搬送経路を通して再搬送される間
に上記複写紙の他面に画像が形成され、上述した如くし
て両面に画像が形成された複写紙はそのまま複写装置外
に排出される。
静電複写装置の支持構造としては、下部支持枠体と、作
用位置と非作用位置の間を旋回自在に下部支持枠体に装
着された上部支持枠体とを具備する構造のものが知られ
ている。かかる場合、複写紙搬送経路の少なくとも大部
分は、上部支持枠体が上記作用位置に位置付けられてい
るときに上部支持枠体と下部支持枠体との間に規定さ
れ、上部支持枠体を上記非作用位置にせしめると開放さ
れるようになっている。
しかして、上述した通りの支持構造を備えた両面複写可
能な静電複写装置においては、次の通りの解決すべき問
題がある。即ち、従来の支持構造においては、複写紙搬
送経路において紙詰りが発生した場合、上部支持枠体を
上記非作用位置に位置付けることによって複写紙搬送経
路の少なくとも大部分が開放され、これによって複写紙
搬送経路において詰った紙を容易に除去すことができる
が、しかし、複写紙再送手段において紙詰りが発生した
場合には、複写紙再送手段の近傍を開放することができ
ず、かかる部位での紙詰りを除去することが困難であっ
た。
〈発明の目的〉 本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主
目的は、複写紙搬送経路における紙詰り及び複写紙再送
手段近傍における紙詰りが発生した場合に、これらの部
位において詰った紙を容易に除去することができる、改
良された静電複写装置を提供することである。
〈発明の要約〉 本発明によれば、下部支持枠体と、作用位置と非作用位
置との間を旋回自在に該下部支持枠体に装着された上部
支持枠体と、複写紙搬送経路を規定する複写紙搬送手段
と、該複写紙搬送経路にシート状複写紙を供給するため
の複写紙供給手段と、複写紙返送経路を規定する複写紙
返送手段と、複写紙返送経路を通して返送される複写紙
を受入れ且つ受入れた複写紙を該複写紙搬送経路に再供
給するための複写紙再送手段とを具備し、 該複写紙供給手段から該複写紙搬送経路に供給された複
写紙が、該複写紙搬送経路を通して搬送される間に、複
写紙の片面に画像が形成され、 そして、片面に画像が形成された複写紙が、選択的に該
複写紙返送経路に導入されて該複写紙返送経路を通って
該複写紙再送手段に受入れられ、 次いで、該複写紙再送手段に受入れられた複写紙が該複
写紙再送手段から該複写紙搬送経路に再供給され、そし
て該複写紙搬送経路を通して搬送される間に複写紙の他
面に画像が形成される、型の静電複写機において; 該下部支持枠体には、更に、補助支持枠体が作用位置と
非作用位置の間を旋回自在に装着されており、 該複写紙搬送手段の複数個の上側要素の大部分が該上部
支持枠体に装着されていると共に該複写紙搬送手段の複
数個の下側要素の大部分が該補助支持枠体に装着されて
おり、かくして該複写紙搬送経路は、該上部支持枠体及
び該補助支持枠体が該作用位置にあるときには該上部支
持枠体と該補助支持枠体の間に規定され、該上部支持枠
体を該非作用位置にせしめると開放され、 また、該複写紙再送手段は該下部支持枠体に装着されて
おり、かくして該補助支持枠体が該作用位置にあるとき
には選択的に該複写紙返送経路に導入された複写紙が該
複写紙再送手段に所要の通り受入れられ、該補助支持枠
体を該非作用位置にせしめると複写紙再送手段の近傍が
開放される、 ことを特徴とする静電複写装置が提供される。
〈発明の好適具体例〉 以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成された
静電複写装置の具体例について説明する。
第1図は、本発明に従って構成された静電複写装置の一
具体例における主要構成要素を簡略に図示している。第
1図に図示する静電複写装置は、略長方体形状のハウジ
ング2を具備している。このハウジング2の上面には、
複写すべき原稿(図示していない)が載置される静止透
明板4と、この透明板4及びその上に載置された原稿を
覆うための開閉自在な原稿押え部材6とが配設されてい
る。
ハウジング2内の略中央部には、周表面に静電感光体を
有する回転ドラム8が回転自在に装着されている。矢印
10で示す方向に回転駆動される回転ドラム8の周囲に
は、矢印10で示す方向に見て順次、帯電域12、露光域1
4、現像域16、転写域18及びクリーニング域20が規定さ
れている。帯電域12には帯電用コロナ放電器22が配設さ
れ、現像域16には現像装置24が配設され、転写域18には
転写用コロナ放電器26及び剥離用コロナ放電器28が配設
され、そしてクリーニング域20には除電ランプ30及び残
留トナー除去ブレード32が配設されている。
回転ドラム8の上方には、全体を番号34で示す光学系が
配設されている。この光学系34は、可動原稿照明ランプ
36、第1の可動反射鏡38、第2の可動反射鏡40、第3の
可動反射鏡42、静止レンズ組立体44及び静止反射鏡46を
含んでいる。走査露光の際には、可動原稿照明ランプ36
及び第1の可動反射鏡38は、実線で示す走査露光開始位
置から実質上水平に所要位置(例えば2点鎖線で示す最
大走査露光終了位置)まで所要速度Vで移動せしめら
れ、第2の可動反射鏡40及び第3の可動反射鏡42は、実
線で示す走査露光開始位置から実質上水平に所要位置
(例えば2点鎖線で示す最大走査露光終了位置)まで上
記所要速度の半分の速度V/2で移動せしめられる。この
際に、上記透明板4上に載置された原稿が可動原稿照明
ランプ36によって照射され、原稿からの反射光が、第1,
第2及び第3の可動反射鏡38,40及び42に順次に反射さ
れてレンズ組立体44に至り、次いで、静止反射鏡46に反
射されて上記露光域14において感光体上に投射される。
走査露光が終了すると、可動原稿照明ランプ36並びに第
1,第2及び第3の反射鏡38,40及び42は、実線で示す走
査露光開始位置に戻される。
ハウジング2の一端部、即ち第1図において右端部に
は、全体を番号48で示す複写紙供給手段が設けられてい
る。図示の複写紙供給手段48は、下部カセット受部50
a、中間部カセット受部50b及び上部カセット受部50cを
含んでいる。下部カセット受部50a、中間部カセット受
部50b及び上部カセット受部50cには、夫々、異なった寸
法のシート状複写紙を収納した数種類の複写紙カセット
52のうちのいずれかが選択的に着脱自在に装着される。
下部カセット受部50a、中間部カセット受部50b及び上部
カセット受部50cの各々には、そこに装着された複写紙
カセット52から複写紙を1枚毎送出するための送出ロー
ラ54a,54b及び54cが配設されている。下部カセット受部
50aに装着された複写紙カセット52から送出された複写
紙は、複写紙搬送経路56aを通して全体を番号58で示す
複写紙搬送経路に導入される。中間部カセット受部50b
に装着された複写紙カセット52から送出された複写紙
は、複写紙送給経路56b及び56aを通して複写紙搬送経路
58に導入される。上部カセット受部50cに装着された複
写紙カセット52から送出された複写紙は、複写紙送給経
路56c,56b及び56aを通して複写紙搬送経路58に導入され
る。複写紙送給経路56aは案内板60の上流部と案内板62
の一部とによって規定されており、複写紙送給経路56b
は案内板対64によって規定されており、複写紙送給経路
56cは案内板対66によって規定されている。複写紙送給
経路56aの上流端と複写紙送給経路56bの下流端との間に
は送給ローラ対68が配設されており、複写紙送給経路56
bの上流端と複写紙送給経路56cの下流端との間には送給
ローラ対69が配設されている。
上記は複写紙搬送経路58は、上流端70から下流端72まで
第1図において右から左に略水平に延びている。かかる
複写紙搬送経路58は、複写紙搬送手段、即ち具体例にお
いては、上記案内板60の下流部及び案内板74の下流部、
搬送ローラ対76、案内板対78、搬送ローラ対80、案内板
82、上記転写域18(即ち回転ドラム8と転写用コロナ放
電26及び剥離用コロナ放電28との間)、搬送ベルト機構
84、案内板86、加熱定着ローラ対88、案内板対90及び搬
送ローラ対92によって規定されている。
上記複写紙搬送経路58の下流端72に隣接して、搬送制御
手段94が配設されている。この搬送制御手段94は、両者
間に複写紙移動経路96を規定する下側可動案内部材98及
び上側可動案内部材100を含む。下側可動案内部材98及
び上側可動案内部材100は、実線で示す下降位置と2点
鎖線で示す上昇位置とに選択的に位置付けられる。搬送
制御手段58の下流側には、複写紙排出径路104が設けら
れ、複写紙排出径路104は複写紙排出手段、即ち具体例
においては排出ローラ対102によって規定されている。
そして、ハウジング2の他端部、即ち第1図において左
端部には、受皿106が着脱自在に装着されている。
即ち、上記搬送制御手段94に関連せしめて、全体を番号
108で示す複写紙逆転経路と、全体を番号110で示す複写
紙返送経路とが配設されている。案内板対112によって
規定されている複写紙逆転経路108は、上記搬送制御手
段94の下流端に隣接する上流端から適宜の湾曲形状に延
びている。複写紙逆転経路108の上流端には、実線で示
す非作用位置と2点鎖線で示す作用位置とに選択的に位
置付けられる逆転ローラ114が配設されている。複写紙
返送経路110は、上記搬送制御手段94の上流端に隣接す
る上流端から第1図において左から右に幾分下方に傾斜
して延びている。この複写紙返送経路110は、複写紙返
送手段、即ち具体例においては、その上流端部に配設さ
れた案内板対116と、かかる案内板対116の下流側に配設
された全体を番号118で示す返送制御機構とによって規
定されている。第1図を参照することによって容易に理
解される如く、搬送制御手段94の下側可動案内部材98及
び上側可動案内部材100が実線で示す下降位置に位置付
けられている時には、複写紙搬送経路58と複写紙排出経
路104とが、搬送制御手段94における複写紙移動経路96
を介して相互に連通される。一方、下側可動案内部材98
及び上側可動案内部材100が2点鎖線で示す上昇位置に
位置付けられると、複写紙搬送経路58と複写紙逆転経路
108とが、搬送制御手段94における複写紙移動経路96を
介して相互に連通せしめられると共に、複写紙逆転経路
108と複写紙返送経路110とが、搬送制御手段94における
複写紙移動経路96を介して相互に連通せしめられる。
図示の静電複写機においては、更に上記複写紙返送経路
110の下方に全体を番号120で示す複写紙再送手段が設け
られている。複写紙再送手段120は、実質上水平に延び
る受台122を有する。受台122の前端、即ち第1図におい
て右端には、停止手段124が配設されている。かかる停
止手段124は、実線で示す作用位置と2点鎖線で示す非
作用位置とのいずれかに選択的に位置付けられる。上記
受台122の前端部上には、送給ローラ126(送出手段を構
成する)が設けられている。この送給ローラ126は、受
台122の上面に接触する図示の位置から上方へ自由に移
動し得るように装着されており、通常はそれ自体の重量
(必要ならば適宜のばね手段)による偏倚作用によって
下方へ強制されている。
更に、上記複写紙再送手段120の前端から上記複写紙搬
送経路58の上流端70まで延びる、全体を番号128で示す
複写紙再供給経路が設けられている。この複写紙再供給
経路128は、複写紙再供給手段即ち具体例においては案
内板130、再供給ローラ132、再供給ローラ134、案内対1
36、及び上記案内板74の上流部によって規定されてい
る。
上述した通りの図示の静電複写装置の作用を概説する
と、次の通りである。
回転ドラム8は矢印10で示す方向に回転せしめられ、帯
電域12においては、帯電用コロナ放電器26によって回転
ドラム8上の感光体の表面が特定極性に帯電され、露光
域14においては、透明板4上に載置された原稿の像が光
学系34によって感光体上に走査露光され、かくして感光
体上に静電潜像が形成される。現像域16においては、現
像装置24によって感光体上の静電潜像にトナーが施され
て静電潜像がトナー像に現像される。転写域18において
は、転写域18を通して搬送される複写紙(複写紙の搬送
については後に更に言及する)が感光体の表面に接触せ
しめられ、転写用コロナ放電器26の作用によって感光体
上のトナー像が複写紙上に転写される。次いで、剥離用
コロナ放電器28の作用によって感光体から複写紙が剥離
される。剥離された複写紙は、加熱定着ローラ対88に搬
送され、ローラ対88を通る際にトナー像が複写紙上に定
着される。一方、クリーニング域20においては、除電ラ
ンプ30からの光が感光体に照射されて感光体上の残留電
荷が消失せしめられ、次いで残留トナーブレード32の作
用によって感光体の表面から残留トナーが除去される。
複写紙の搬送について説明すると、次の通りである。最
初に、複写紙の片面のみに画像を形成する場合について
説明すると、この場合には、搬送制御手段94の下側可動
案内部材98及び上側可動案内部材100は、実線で示す下
降位置に位置付けられる。下部カセット受部50a、中間
部カセット受部50b又は上部カセット受部50cに装着され
た複写紙カセット52から複写紙搬送経路58に導入された
複写紙は、複写紙搬送経路58を通して搬送される。この
間には、転写域18において複写紙の片面(即ち上面)に
トナー像が転写され、そしてかかるトナー像が加熱定着
ローラ対88の作用によって複写紙の片面上に定着され、
かくして複写紙の片面に画像が形成される。次いで、複
写紙は、複写紙搬送経路58から搬送制御手段94における
複写紙移動経路96を通して複写紙排出経路104に導入さ
れ、複写紙排出経路104を通して受皿106に排出される。
かくして、その片面に画像が形成されている複写物が得
られる。
複写紙の両面に画像を形成する場合には、最初に搬送制
御手段94の下側可動案内部材98及び上側可動案内部材10
0が2点鎖線で示す上昇位置に位置付けられる。次い
で、複写工程が開始されると、下部カセット受部50a、
中間部カセット受部50b又は上部カセット受部50cに装着
された複写紙カセット52から複写紙搬送経路58に導入さ
れた複写紙は、複写紙搬送経路58を通して搬送される。
この間には、転写域18において複写紙の片面(即ち上
面)にトナー像が転写され、そしてかかるトナー像が加
熱定着ローラ対88の作用によって複写紙の片面上に定着
され、かくして複写紙の片面に画像が形成される。複写
紙搬送経路58からの複写紙は、搬送制御手段94における
複写紙移動経路96を通して複写紙逆転経路108に導入さ
れ、複写紙逆転経路108中を矢印138で示す方向に進む。
この際、複写紙の下面は、矢印140で示す方向に回転駆
動されているところの排出ローラ対102の一方102aに接
触するが、排出ローラ102aと複写紙との間には滑りが生
成され、それ故に、複写紙は、ローラ102aが矢印140で
示す方向に回転駆動されているにもかかわらず、矢印13
8で示す方向に進行することができる。複写紙の後端が
複写紙搬送経路58の下流端、即ち搬送ローラ対92のニッ
プ部位を通過すると、複写紙逆転経路108の上流端に設
けられている逆転ローラ114が2点鎖線で示す作用位置
に位置付けられ、これによって複写紙が排出ローラ対10
2の一方102aに押付けられる。かくすると、矢印140で示
す方向に回転駆動されているところの排出ローラ102aの
作用により、複写紙は前後を逆にして矢印142で示す方
向に進行せしめられる。そして、矢印140で示す方向に
回転駆動されているところの搬送ローラ対92の一方92a
と案内板対116の一方116aとの間を通して、複写紙返送
経路110に導入され、複写紙返送経路110を通って進行す
る。複写紙逆転経路108における逆転ローラ114は、複写
紙が複写紙返送経路110に導入された後の適宜の時点
で、実線で示す非作用位置に戻される。
複写紙返送経路110を通して進行せしめられる複写紙
は、複写紙再送手段120の受台122上に導かれ、受台122
上を第1図において右方へ進む。そして、矢印144で示
す方向に回転せしめられている送給ローラ126が複写紙
に作用して複写紙を更に右方へ送給し、かくして複写紙
の前縁が実線で示す作用位置に位置付けられている停止
手段124に当接せしめられる。かくすると、複写紙の進
行が阻止されて複写紙は複写紙再送手段120上の所要位
置に停止せしめられる。この時点において送給ローラ12
6が矢印144で示す方向に回転せしめられていても、送給
ローラ126と複写紙との間には滑りが生成され、複写紙
が更に前進せしめられることはない。
上述した如くして複写紙再送手段120に所要枚数の複写
紙が返送されると、搬送制御手段94の下側可動案内部材
98及び上側可動案内部材100が実線で示す下降位置に戻
される。そして、複写紙再送手段120における停止手段1
24が2点鎖線で示す非作用位置に位置付けられ、矢印14
4で示す方向に回転駆動される送給ローラ126の作用によ
って、複写紙再送手段120から複写紙が複写紙再供給経
路128に送出される。複写紙再供給経路128に送出された
複写紙は、1枚毎複写紙再供給経路128を通って前進せ
しめられて、再び複写紙搬送経路58に供給される。かか
る複写紙は、第1図を参照することによって容易に理解
される如く、略半円形状の複写紙再供給経路128を通る
ことによって表裏が反転され、既に画像が形成された片
面を下面にした状態で複写紙搬送経路58に供給される。
次いで、複写紙は複写紙搬送経路58を通して搬送され
る。この際には、転写域18において複写紙の他面即ち上
面にトナー像が転写され、加熱定着ローラ対88の作用に
よってかかるトナー像が複写紙上に定着され、かくして
複写紙の他面に画像が形成される。次いで、複写紙は、
複写紙搬送経路58から搬送制御手段94における複写紙移
動経路96を通して複写紙排出経路104に導入され、複写
紙排出経路104を通して受皿106に排出される。かくし
て、両面に画像が形成されている複写物が得られる。
而して、図示の静電複写装置における上述した通りの構
成及び作用は、本発明に従って改良された新規な特徴を
なすものではなく、本発明が適用され得る静電複写装置
の一例を示すものにすぎず、それ故に、これらについて
の詳細な説明は、本明細書においては省略する。尚、図
示の静電複写装置における返送制御機構118は、本出願
人の出願にかかる昭和60年特許願第149176号(発明の名
称:静電複写機,出願日:昭和60年7月9日)の明細書
及び図面に開示されている通りの構成でよく、上記昭和
60年特許出願第149176号の明細書及び図面に開示されて
いる如く、返送制御機構118における複数個の下側構成
要素が可動枠体に装着され、この可動枠体が作用位置と
非作用位置の間を移動自在で、上記可動枠体を上記非作
用位置に位置付けることによって返送制御機構118にお
ける複写紙返送経路110が開放されるようにするのが望
ましいが、上述した返送制御機構118における紙詰りの
発生が一般に極めて少ないために、図示の具体例におい
ては、返送制御機構118における複写紙返送経路110は開
放できないように構成されている。
次に、第1図と共に第2図及び第3図を参照して、上述
した静電複写装置の支持枠体構造について説明する。具
体例の静電複写装置は、下部支持枠体146と、上部支持
枠体148と、下部支持枠体146と上部支持枠体148間に存
在する補助支持枠体150とを具備している。下部支持枠
体146は上面が開放せしめられた略箱状であり、前後方
向(第1図乃至第3図において紙面に垂直な方向)に間
隔を置いて配設された下部垂直前基板152(第3図)及
び下部垂直後基板154(第1図及び第2図)を備え、下
部垂直前基板152及び下部垂直後基板154が底壁156に装
着されている。また、上部支持枠体148は下面が開放せ
しめられた略箱状であり、前後方向に間隔を置いて配設
された上部垂直前基板158(第3図)及び上部垂直後基
板160(第1図,第2図)を備え、上部垂直前基板158及
び上部垂直後基板160が上壁162に装着されている。ま
た、補助支持枠体150は前後方向に間隔を置いて配設さ
れた補助垂直前基板162(第3図)及び補助垂直後基板1
64(第1図,第2図)を備えている。上述した上部支持
枠体148及び補助支持枠体150は、夫々、上記下部支持枠
体146に旋回自在に装着されている。具体例において
は、第2図及び第3図から理解される如く、ハウジング
2の一端側(第1図乃至第3図において右端側)である
下部支持枠体146の下部垂直前基板152及び下部垂直後基
板154の一端側の上部には、夫々、上方に突出する突起
部164及び166が設けられており(第2図において下部垂
直後基板154に設けられた突起部166を示し、第3図にお
いて下部垂直前基板152に設けられた突起部164を示
す)、下部垂直前基板152の突起部164の内側に上部支持
枠体148の上部垂直前基板158の一端側下部がピン部材16
8を介して旋回自在に装着され(第3図参照)、また下
部垂直後基板154の突起部166の内側に上部支持枠体148
の上部垂直後基板160の一端側下端部がピン部材170を介
して旋回自在に装着されている(第2図参照)。従っ
て、上部支持枠体148は、第1図に示すと共に第3図に
二点鎖線で示す作用位置と第2図に示すと共に第3図に
実線で示す非作用位置との間をピン部材168及び170(ピ
ン部材168及び170は前後方向に延びる第1の旋回中心軸
線を構成する)を中心として旋回自在に下部支持枠体14
6に装着されている。また、ハウジング2の左右方向
(第1図乃至第3図において左右方向)略中間部である
下部支持枠体146の下部垂直前基板152及び154の左右方
向略中間部の上部には、夫々、第1図乃至第3図に置い
て左方に突出する突起部172及び174が設けられており
(第2図において下部垂直後基板154に設けられた突起
部174を示し、第3図において下部垂直前基板152に設け
られた突起部172を示す)、下部垂直前基板152の突起部
172の内側に補助支持枠体150の補助垂直前基板162の一
端部(上部支持枠体148の一端側と同じ側である端部)
がピン部材176を介して旋回自在に装着され(第3図参
照)、また下部垂直後基板154の突起部174の内側に補助
支持枠体150の補助垂直後基板164の一端部がピン部材17
8を介して旋回自在に装着されている(第2図参照)。
従って、この補助支持枠体148は、第1図に示すと共に
第3図に二点鎖線で示す作用位置と第2図に示すと共に
第3図に実線で示す非作用位置との間をピン部材176及
び178(ピン部材176及び178は前後方向に延びる第2の
旋回中心軸線を構成する)を中心として旋回自在に上記
下部支持枠体146に装着されている。
そして、かかる具体例においては、第1図を参照して説
明した種々の構成要素のうち、第1図に示す一点鎖線18
0よりも上方に配設されている構成要素は上部支持枠体1
48、即ち上部支持枠体148の上部垂直前基板158及び上部
垂直後基板160間に装着されており、また、第1図に示
す一点鎖線180及び第1図に示す一点鎖線181によって囲
まれた部位に配設されている構成要素は補助支持枠体15
0、即ち補助支持枠体150の補助垂直前基板162及び補助
垂直後基板164間に装着されており、更に第1図に示す
一点鎖線180及び第1図に示す一点鎖線181を結ぶ線より
も下方に配設されている構成要素は、下部支持枠体14
6、即ち下部支持枠体146の下部垂直前基板152及び下部
垂直後基板154間に装着されている。第1図と共に第2
図を参照して更に詳述すると、具体例においては、複写
紙供給経路56a,56b及び56cの上側を規定する案内板66
a、送給ローラ69a、案内板64a、送給ローラ68a及び案内
板60と共に、複写紙搬送経路58の上側を規定する複写紙
搬送手段の上側要素を構成する搬送ローラ76a、案内板7
8a、搬送ローラ80a、案内板90a及び搬送ローラ92a、並
びに搬送制御手段94の上側可動案内部材100、排出ロー
ラ102a、案内板対112及び逆転ローラ114、更には回転ド
ラム8、帯電用コロナ放電器22、現像装置24、除電ラン
プ30、残留トナー除去ブレード32、光学系34及び原稿押
え部材6が上記上部支持枠体148に装着されている。ま
た、複写紙搬送経路58の下側を規定する複写紙搬送手段
の下側要素を構成する案内板74、搬送ローラ76b、案内
板78b、搬送ローラ80b、案内板82、搬送ベルト機構84、
案内板86、案内板90b及び搬送ローラ92bと共に、複写紙
返送経路110を規定する案内板対116及び返送制御機構11
8、並びに複写紙再供給経路128の片側(第1図及び第2
図において左側)を規定する複写紙再供給手段の片側要
素を構成する再供給ローラ134a、案内板136a、更には加
熱定着ローラ対88、転写用コロナ放電器26及び剥離用コ
ロナ放電器28が上記補助支持枠体150に装着されてい
る。更にまた、複写紙供給経路56a,56b及び56cの下側を
規定する案内板66b、送給ローラ69b、案内板64b、送給
ローラ68b及び案内板62と共に、搬送制御手段94の下側
可動案内部材98及び排出ローラ102b、並びに複写紙再供
給経路128の他側(第1図及び第2図において右側)を
規定する複写紙再供給手段の他側要素を構成する案内板
130、再供給ローラ134b及び案内板136b、更には複写紙
再供給手段120(受台122、送給ローラ126及び停止手段1
24)複写紙供給手段48及び複写紙再供給手段の他側要素
である再供給ローラ132が上記下部支持枠体146に装着さ
れている。具体例においては、更に、加熱定着ローラ88
が補助支持枠体150に装着されていることに関連して、
加熱定着ローラ88の上ローラ88aが補助支持枠体150にピ
ン部材183を介して旋回自在に装着されている枠体に回
転自在に支持されている。
主として第3図を参照して、上記下部支持枠体146と上
記上部支持枠体148の間には、更に、偏倚手段が介在さ
れ、また上記上部支持枠体148と補助支持枠体150の間に
は連結部材182を含む連結機構が介在されている。図示
の偏倚手段はそれ自体周知のシリンダ機構184から構成
され、シリンダ機構184は圧縮流体が収容されたシリン
ダ本体184aとシリンダ本体184aに対して伸縮自在である
出力ロッド184bを備えている。具体例においては、偏倚
手段は下部支持枠体146の下部垂直前基板152及び上部支
持枠体148の上部垂直前基板158に関連して配設されてお
り、シリンダ機構184のシリンダ本体184aが下部垂直前
基板152の外面(前面)にピン部材186を介して旋回自在
に連結され、シリンダ機構184の出力ロッド184bが上部
垂直前基板158の外面(前面)にピン部材188を介して旋
回自在に連結されている。このシリンダ機構184は、上
部支持枠体148を第3図において時計方向に第3図に実
線で示す非作用位置に向けて偏倚せしめる作用をする。
尚、具体例では、偏倚手段を下部垂直前基板152と上部
垂直前基板158の間に介在せしめているが、これに代え
て、下部垂直後基板154と上部垂直後基板160の間、或い
は下部垂直前基板152と上部垂直前基板158の間及び下部
垂直後基板154と上部垂直後基板160の間の双方に介在せ
しめることもできる。また、図示の連結部材182は、長
孔190が形成された細長いプレート状の部材から形成さ
れている。かかる連結部材182は上部支持枠体148の上部
垂直前基板158及び補助支持枠体150の補助垂直前基板16
2に関係して配設されており、その一端部(上端部)が
上部垂直前基板158の外面(前面)に上記ピン部材188を
介して旋回自在に連結され、それに形成された長孔190
内には補助垂直前基板162の外面(前面)に装着された
ピン部材192が長孔190に沿って移動自在に受入れられて
いる。そして、ピン部材192の先端には、連結部材190が
ピン部材192から外れるのを防止するために係止部192a
が設けられている。尚、具体例では、連結部材182を上
部垂直前基板158と補助垂直前基板162の間に介在せしめ
ているが、これに代えて、上部垂直後基板160と補助垂
直後基板164の間、或いは上部垂直前基板158と補助垂直
前基板162の間及び上部垂直後基板160と補助垂直後基板
164の間の双方に介在せしめることもできる。また、具
体例では、連結部材182の一端部を上部支持枠体148に旋
回自在に連結し、連結部材182の長孔190内に補助支持枠
体150に装着されたピン部材192を受入れているが、これ
とは反対に、連結部材182の一端部を補助支持枠体150に
旋回自在に連結すると共に、連結部材182の長孔190内に
上部支持枠体148に装着したピン部材を受入れるように
してもよい。
具体例では、更に、上部支持枠体148及び補助支持枠体1
50を上記作用位置に保持するためのロック機構194が付
設されている。図示のロック機構194は下部支持枠体146
及び上部支持枠体148間に介在されており、下部支持枠
体146(詳細には下部垂直前基板152の内面)に固定され
た被係合部196aを有する被係合部材196と上部支持枠体1
48(詳細には上部垂直前基板158の内面)に旋回自在に
装着された係合部材198から構成されている。係合部材1
98は略L字状であり、その一端部には被係合部196aに係
合し得る係合部198aが設けられ、その他端部(走査部19
8bとして作用する)はハウジング2外に幾分突出してい
る。
かくの通りの支持枠体構造を有する静電複写装置におい
ては、通常(複写工程時等)、上部支持枠体148及び補
助支持枠体150は、夫々、第1図に示すと共に第3図に
二点鎖線で示す作用位置に保持される(下部支持枠体14
6、上部支持枠体148及び補助支持枠体150に装着された
各種構成要素は第1図に示す位置関係になる)。即ち、
上部支持枠体148は、ロック機構194の係合部材198の係
合部198aを被係合部材196の被係合部196aに解除自在に
係合することによって、上記作用位置に保持される。ま
た、補助支持枠体150は、上記作用位置にせしめられた
上部支持枠体148の一部が補助支持枠体150の一部に作用
する、或いは補助支持枠体150及びそれに装着された構
成要素の自重により、上記作用位置に保持される。上部
支持枠体148及び補助支持枠体150が上記作用位置に保持
されている状態においては、第1図から容易に理解され
る如く、複写紙供給経路56a,56b及び56cは下部支持枠体
146と上部支持枠体148との間に規定され、複写紙搬送経
路58は補助支持枠体150と上部支持枠体148との間に規定
され、複写紙移動経路96及び複写紙排出経路104は下部
支持枠体146と上部支持枠体148との間に規定され、また
複写紙再供給経路128は下部支持枠体146と補助支持枠体
150との間に規定される。
第1図に示す状態から上述した経路(56a,56b,56c,58,9
6,104及び128)を開放せしめるには、ロック機構194の
ロック状態を解除して上部支持枠体148を矢印200で示す
方向(第1図乃至第3図において時計方向)に旋回せし
めればよい。尚、ロック機構194のロック状態を解除す
るには、係合部材198の操作部198bを操作して第3図に
おいて時計方向に旋回せしめればよく、かくすると係合
部材198の係合部198aが被係合部材196の被係合部196aか
ら離脱してロック状態が所要の通り解除される。かくの
如くして上部支持枠体148をピン部材168及び170を中心
として矢印200(第3図)で示す方向に旋回せしめる
と、第3図から理解される如く、かかる旋回の初期(即
ち、上記作用位置から後述する所定位置まで旋回する
間)においては、上部支持枠体148の旋回によって連結
部材182の長孔190内に受入れられているピン部材192が
長孔190内を相対的に移動し、補助支持枠体150が上記作
用位置に実質上保持された状態において上部支持枠体14
8のみが矢印200で示す方向に旋回される。そして、上部
支持枠体148が所定位置まで旋回されると、ピン部材192
が連結部材182に形成された長孔190の一端部(第3図に
おいて下方の端部)に当接し、かかる所定位置を越えて
更に矢印200で示す方向に旋回されると、上部支持枠体1
48の上記非作用位置に向けての旋回に伴って連結部材18
2を介して補助支持枠体150もピン部材176及び178を中心
として矢印200で示す方向(第1図乃至第3図において
時計方向)に旋回される。上述した旋回中においては、
シリンダ機構184が上部支持枠体148を上記非作用位置に
向けて偏倚せしめる故に、上部支持枠体148はシリンダ
機構184の作用によって上記非作用位置に位置付けられ
る(上記非作用位置においては、シリンダ機構184は、
出力ロッド184bが最も伸張した状態である)。また、上
部支持枠体148が上記非作用位置にせしめられると、補
助支持枠体150も連結部材182を介して上記非作用位置に
位置付けられ、かくして静電複写装置は第2図に示すと
共に第3図に実線で示す状態に保持される。かかる状態
においては、第2図に示す通り、複写紙供給経路56a,56
b及び56cの全体、複写紙搬送経路58の大部分(更に詳し
くは、加熱定着ローラ対88によって規定される部分を除
く部分)、複写紙移動経路96、複写紙排出経路104及び
複写紙再供給経路128の大部分(更に詳しくは再供給ロ
ーラ132によって規定される部分を除く部分)が開放さ
れると共に、複写紙再送手段120の近傍(更に詳しくは
受台122の実質上全体の上方)も開放され、かくして、
これらの経路(56a,56b,56c,58,96,104及び128)内又は
複写紙再送手段120近傍において紙詰りが発生した場合
に、詰った紙を容易に除去することができる。尚、具体
例においては、熱定着ローラ対88の上ローラ88aが旋回
自在である枠体に装着されている故に、上述した上部支
持枠体148の開放操作と別個に上記枠体を旋回せしめる
ことによって上ローラ88aを第2図に示す非作用位置に
せしめることができ、これによって上ローラ88aと下ロ
ーラ88bのニップ状態を解除せしめることができる。
上記非作用位置に保持されている上部支持枠体148及び
補助支持枠体150を上記作用位置にせしめるには、上部
支持枠体148をシリンダ機構184の偏倚作用に抗して矢印
200で示す方向と反対方向、即ち第1図乃至第3図にお
いて反時計方向に旋回せしめればよい。上部支持枠体14
8を上記非作用位置から旋回せしめると、上部支持枠体1
48の旋回に伴って補助支持枠体150も自重によって上記
非作用位置から旋回され、所定量旋回せしめると、まず
補助支持枠体150が実質上上記作用位置に位置付けられ
る。かかる状態から上部支持枠体148を更に上記作用位
置に向けて旋回せしめると、ピン部材192が連結部材182
の長孔190内を相対的に移動するようになり、かかる旋
回中においては上部支持枠体148のみが旋回される。そ
して、上部支持枠体148を上記作用位置まで旋回せしめ
ると、ロック機構194の係合部材198が被係合部材196に
所要の通り係合し、かくして上部支持枠体148及び補助
支持枠体150は上記作用位置に保持され、静電複写装置
は第1図に示すと共に第3図に一部二点鎖線で示す状態
になる。
第4図は、本発明に従って構成された静電複写装置の変
形例を示している。かかる変形例においては、第3図と
第4図とを比較することによって容易に理解される如
く、上部支持枠体148及び補助支持枠体150を上記非作用
位置にせしめる手段が、偏倚手段と連結部材182の組合
せに代えて複数個の偏倚手段から構成されている。尚、
第4図に示す変形例におけるその他の構成は、第1図乃
至第3図に示す具体例と実質上同一であり、第1図乃至
第3図に示す部材と同一の部材は同一の番号を付して説
明する。
第4図を参照して更に説明すると、かかる変形例におい
ては、下部支持枠体146と上部支持枠体148の間には、第
1の偏倚手段を構成するシリンダ機構202が介在され、
また下部支持枠体146と補助支持枠体150の間には、第2
の偏倚手段を構成するシリンダ機構204が介在されてい
る。シリンダ機構202及び204は、第1図乃至第3図に示
す具体例におけるシリンダ機構184と実質上同一の構成
であり、シリンダ本体202a及び204aと、シリンダ本体20
2a及び204aに対して伸縮自在である出力ロッド202b及び
204bを有している。変形例では、第1の偏倚手段は下部
支持枠体146の下部垂直前基板152及び上部支持枠体148
の上部垂直前基板158に関連して配設されており、シリ
ンダ機構202のシリンダ本体202aが下部垂直前起案152の
外面(前面)にピン部材206を介して旋回自在に連結さ
れ、その出力ロッド202bが上部垂直前基板158の外面
(前面)にピン部材208を介して旋回自在に連結されて
いる。このシリンダ機構202は、上部支持枠体148を矢印
210で示す時計方向に第4図に実線で示す非作用位置に
向けて偏倚せしめる作用をする。また、第2の偏倚手段
は下部支持枠体146の下部垂直前基板152及び補助支持枠
体150の補助垂直前基板162に関連して配設されており、
シリンダ機構204のシリンダ本体204aが下部垂直前基板1
52の外面(前面)に上記ピン部材206を介して旋回自在
に連結され、その出力ロッド204bが補助垂直前基板162
の外面(前面)にピン部材212を介して旋回自在に連結
されている。かかるシリンダ機構204は、補助支持枠体1
50を矢印210で示す時計方向に第4図に実線で示す非作
用位置に向けて偏倚せしめる作用をする。
かかる変形例においてロック機構194によるロック状態
を解除して上部支持枠体148を矢印210で示す方向に上記
非作用位置に向けて旋回せしめると、第4図から理解さ
れる如く、かかる旋回の初期(即ち、第4図に二点鎖線
で示す作用位置から後述する所定位置まで旋回される
間)においては、上部支持枠体148がシリンダ機構202に
よって旋回されるに伴って補助支持枠体150もシリンダ
機構204の作用によって上記非作用位置に向けて旋回さ
れる。そして、上部支持枠体148が所定位置まで旋回さ
れると、シリンダ機構204の出力ロッド204bが最も伸張
した状態になり、補助支持枠体150はシリンダ機構204の
作用によって上記非作用位置に保持される。上部支持枠
体148を上部所定位置を越えて更に上記非作用位置に向
けて旋回せしめると、補助支持枠体150が上記非作用位
置に保持された状態において上部支持枠体148のみが旋
回され、シリンダ機構202の作用によって上記非作用位
置に位置付けられる(かかる非作用位置においては、シ
リンダ機構202は、出力ロッド202bが最も伸張した状態
である)。かくして、上部支持枠体148及び補助支持枠
体150がシリンダ機構202及び204の作用によって上記非
作用位置に保持されると、静電複写装置は第4図に実線
で示す状態になり、かかる状態においては、第1図乃至
第3図に示す具体例と同様に、複写紙供給経路の全体、
複写紙搬送経路の大部分、複写紙移動経路、複写紙排出
経路及び複写紙再供給経路の大部分が所要の通り開放さ
れる。
上記非作用位置に保持されている上部支持枠体148及び
補助支持枠体150を第4図に二点鎖線で示す作用位置に
せしめるには、上部支持枠体148を矢印210で示す方向と
は反対方向に旋回せしめればよい。上部支持枠体148を
上記非作用位置から上記所定位置まで旋回せしめる間に
おいては、補助支持枠体150が上記非作用位置に保持さ
れた状態において上部支持枠体148のみが旋回され、所
定位置まで旋回されると、上部支持枠体148の一部が補
助支持枠体150の一部に当接するようになる。かかる状
態から上部支持枠体148を更に上記作用位置に向けて旋
回せしめると、上部支持枠体148の一部と補助支持枠体1
50の一部との当接状態が保持されている故に、上部支持
枠体148の旋回に伴って補助支持枠体150も第4図に二点
鎖線で示す作用位置に向けて旋回される。そして、上部
支持枠体148を上記作用位置まで旋回せしめると、ロッ
ク機構194の係合部材198が被係合部材196に所要の通り
係合し、かくして上部支持枠体148及び補助支持枠体150
は上記作用位置に保持され、静電複写装置は第4図に一
部二点鎖線で示す状態(下部支持枠体146は実線で示
し、上部支持枠体148及び補助支持枠体150は二点鎖線で
示す状態)になる。
かくの通りであるので、かかる変形例においても、第1
図乃至第3図に示す具体例と同様の効果が達成される。
以上、本発明に従って構成された静電複写装置の具体例
について説明したが、本発明はかかる具体例に限定され
るものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々
の変形乃至修正が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って構成された静電複写装置の一
具体例の主要構成要素を簡略化して示す断面図。 第2図は、第1図の静電複写装置の上部支持枠体及び補
助支持枠体を非作用位置にせしめた状態を示す断面図。 第3図は、第1図の静電複写装置の支持枠体構造を説明
するための側面図。 第4図は、本発明に従って構成された静電複写装置の変
形例における支持枠体構造を説明するための側面図。 2……ハウジング 8……回転ドラム 24……現像装置 34……光学系 48……複写紙供給手段 56a,56b及び56c……複写紙供給経路 58……複写紙搬送経路 96……複写紙移動経路 104……複写紙排出経路 108……複写紙逆転経路 110……複写紙返送経路 120……複写紙再送手段 122……受台 126……送給ローラ 128……複写紙再供給経路 146……下部支持枠体 148……上部支持枠体 150……補助支持枠体 168及び170……ピン部材(第1の旋回中心軸線) 176及び178……ピン部材(第2の旋回中心軸線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/16 (56)参考文献 特開 昭57−77141(JP,A) 特開 昭60−64366(JP,A) 特開 昭58−125058(JP,A) 実開 昭58−54754(JP,U) 実開 昭58−188658(JP,U) 実開 昭59−79861(JP,U)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部支持枠体と、作用位置と非作用位置と
    の間を旋回自在に該下部支持枠体に装着された上部支持
    枠体と、複写紙搬送経路を規定する複写紙搬送手段と、
    該複写紙搬送経路にシート状複写紙を供給するための複
    写紙供給手段と、複写紙返送経路を規定する複写紙返送
    手段と、複写紙返送経路を通して返送される複写紙を受
    入れ且つ受入れた複写紙を該複写紙搬送経路に再供給す
    るための複写紙再送手段とを具備し、 該複写紙供給手段から該複写紙搬送経路に供給された複
    写紙が、該複写紙搬送経路を通して搬送される間に、複
    写紙の片面に画像が形成され、 そして、片面に画像が形成された複写紙が、選択的に該
    複写紙返送経路に導入されて該複写紙返送経路を通って
    該複写紙再送手段に受入れられ、 次いで、該複写紙再送手段に受入れられた複写紙が該複
    写紙再送手段から該複写紙搬送経路に再供給され、そし
    て該複写紙搬送経路を通して搬送される間に複写紙の他
    面に画像が形成される、型の静電複写機において; 該下部支持枠体には、更に、補助支持枠体が作用位置と
    非作用位置の間を旋回自在に装着されており、 該複写紙搬送手段の複数個の上側要素の大部分が該上部
    支持枠体に装着されていると共に該複写紙搬送手段の複
    数個の下側要素の大部分が該補助支持枠体に装着されて
    おり、かくして該複写紙搬送経路は、該上部支持枠体及
    び該補助支持枠体が該作用位置にあるときには該上部支
    持枠体と該補助支持枠体の間に規定され、該上部支持枠
    体を該非作用位置にせしめると開放され、 また、該複写紙再送手段は該下部支持枠体に装着されて
    おり、かくして該補助支持枠体が該作用位置にあるとき
    には選択的に該複写紙返送経路に導入された複写紙が該
    複写紙再送手段に所要の通り受入れられ、該補助支持枠
    体を該非作用位置にせしめると複写紙再送手段の近傍が
    開放される、 ことを特徴とする静電複写装置。
  2. 【請求項2】該上部支持枠体は、その一端側に存在する
    前後方向に延びる第1の旋回中心軸線を中心として該作
    用位置と該非作用位置の間を旋回自在であり、また該補
    助支持枠体は、該上部支持枠体の該一端側と同じ側であ
    るその一端側に存在する該前後方向に延びる第2の旋回
    中心軸線を中心として該作用位置と該非作用位置の間を
    旋回自在である、特許請求の範囲第1項記載の静電複写
    装置。
  3. 【請求項3】該複写紙再送手段は、該複写紙返送経路を
    通って返送される複写紙を受入れる受台、及び該受台上
    に受入れられた複写紙を該受台から送出する送出手段を
    含み、該受台及び該送出手段が該下部支持枠体に装着さ
    れており、該補助支持枠体を該非作用位置にせしめると
    該受台の上方が開放される、特許請求の範囲第1項又は
    第2項記載の静電複写装置。
  4. 【請求項4】該複写紙再送手段と該複写紙搬送手段の間
    には、該複写紙再送手段から送出された複写紙を該複写
    紙搬送経路に導く複写紙再供給経路を規定する複写紙再
    供給手段が配設され、該複写紙再送手段の該複写紙再供
    給経路の片側を規定する複数個の片側要素の大部分が該
    補助支持枠体に装着され、該複写紙再供給手段の該複写
    紙再供給経路の他側を規定する複数個の他側要素の大部
    分が該下部支持枠体に装着されており、かくして該複写
    紙再供給経路は、該補助支持枠体が該作用位置にあると
    きには該下部支持枠体と該補助支持枠体の間に規定さ
    れ、該補助支持枠体を該非作用位置にせしめると開放さ
    れる、特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記
    載の静電複写装置。
  5. 【請求項5】該下部支持枠体と該上部支持枠体の間に
    は、該上部支持枠体を該非作用位置に向けて偏倚せしめ
    る偏倚手段が介在され、また該上部支持枠体と該補助支
    持枠体の間には、該上部支持枠体の該非作用位置への旋
    回動に関連して該補助支持枠体を該非作用位置に向けて
    旋回せしめる連結機構が介在されている、特許請求の範
    囲第1項乃至第4項のいずれかに記載の静電複写装置。
  6. 【請求項6】該連結機構は長孔が形成された連結部材を
    含み、該連結部材の一端側が該補助支持枠体及び該上部
    支持枠体のいずれか一方に旋回自在に連結され、該連結
    部材の該長孔内には該補助支持枠体及び該上部支持枠体
    の他方に設けられたピン部材が該長孔に沿って移動自在
    に受入れられており、かくして該上部支持枠体を該非作
    用位置に向けて旋回せしめると、該上部支持枠体が該作
    用位置から所定位置まで旋回せしめられる間においては
    該上部支持枠体の旋回動によって該ピン部材が該連結部
    材の該長孔内を相対的に移動し、該上部支持枠体のみが
    旋回され、また該上部支持枠体が該所定位置を越えて該
    非作用位置まで旋回せしめられる間においては該ピン部
    材が該連結部材の該長孔の端部に当接して該上部支持枠
    体の旋回動に伴って該補助支持枠体が該非作用位置に向
    けて旋回され、そして該上部支持枠体が該偏倚手段の作
    用によって該非作用位置に保持されると該連結部材を介
    して該補助支持枠体が該非作用位置にせしめられる、特
    許請求の範囲第5項記載の静電複写装置。
  7. 【請求項7】該下部支持枠体と該上部支持枠体の間に
    は、該上部支持枠体を該非作用位置に向けて偏倚せしめ
    る第1の偏倚手段が介在され、また該下部支持枠体と該
    補助支持枠体の間には、該補助支持枠体を該非作用位置
    に向けて偏倚せしめる第2の偏倚手段が介在されてお
    り、かくして該上部支持枠体を該非作用位置に向けて旋
    回せしめると、該上部支持枠体が該作用位置から所定位
    置まで旋回せしめられる間においては該上部支持枠体の
    旋回動に伴って該補助支持枠体が該第2の偏倚手段によ
    って該非作用位置に向けて旋回され、該上部支持枠体が
    該所定位置を越えて該非作用位置まで旋回される間にお
    いては該補助支持枠体が該第2の偏倚手段の作用によっ
    て該非作用位置に保持された状態において該上部支持枠
    体のみが該非作用位置に向けて旋回され、そして該上部
    支持枠体は該第1の偏倚手段の作用によって該非作用位
    置に保持される、特許請求の範囲第1項乃至第4項のい
    ずれかに記載の静電複写装置。
  8. 【請求項8】該下部支持枠体と該上部支持枠体間には、
    該補助支持枠体を該作用位置に保持すると共に該上部支
    持枠体を該作用位置に解除自在に保持するためのロック
    機構が介在されている、特許請求の範囲第1項乃至第7
    項のいずれかに記載の静電複写装置。
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