JPH0734064Y2 - シート部材再送給機構 - Google Patents

シート部材再送給機構

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JPH0734064Y2
JPH0734064Y2 JP5274588U JP5274588U JPH0734064Y2 JP H0734064 Y2 JPH0734064 Y2 JP H0734064Y2 JP 5274588 U JP5274588 U JP 5274588U JP 5274588 U JP5274588 U JP 5274588U JP H0734064 Y2 JPH0734064 Y2 JP H0734064Y2
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正美 谷口
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三田工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、片面に画像が形成されたシート部材を受入れ
且つ受入れたシート部材を搬送経路に再送給するシート
部材再送給機構に関する。
〈従来技術とその欠点〉 近年、複写紙の節約及び保管書類の枚数低減等の見地か
ら、必要に応じて複写紙の両面に画像を形成することが
できる(加えて、複写紙の片面に重ねて画像を形成する
ことができる)静電複写機が提案され実用に供されるよ
うになってきた。
かような静電複写機の典型例は、複写紙搬送経路と、こ
の複写紙搬送経路にシート部材としての複写紙を供給す
るための複写紙供給手段と、複写紙搬送経路の下流側に
配設された搬送制御手段と、複写紙排出経路と、複写紙
返送経路と、複写紙返送経路の下流側に配設された複写
紙再送給機構と、この複写紙再送給機構の下流側から複
写紙搬送経路の上流側に延びる複写紙再送給経路を具備
し、複写紙再送給機構はプレート上の受台と、この受台
に受入れられた複写紙の幅方向の位置を揃える幅揃え手
段と、受台に受入れられた複写紙を一枚毎送給するため
の送給ローラを備えている。
かくの通りの静電複写機では、複写紙供給手段から複写
紙搬送経路に供給された複写紙が、複写紙搬送経路を通
して搬送される間に、複写紙の片面に画像が形成され
る。そして、複写紙の片面にのみ画像を形成することが
望まれる場合には、片面に画像が形成された上記複写紙
は、複写紙排出経路に導入され、この複写紙排出経路を
通して機外に排出される。他方、複写紙の両面に画像を
形成することが望まれる場合には、片面に画像が形成さ
れた上記複写紙は、搬送制御手段の作用によって複写紙
の移動方向が逆転されて(重合複写の場合には、複写紙
の移動方向が逆転されることなくそのまま)複写紙返送
経路を通して複写紙再送給機構の受台上に受入れられ
る。そして、かく受入れられた複写紙は、幅揃え手段の
作用によって幅方向の位置が所要の通り揃えられる。し
かる後に、送給ローラの作用によって受台に受入れられ
た複写紙が一枚毎送出され、かく送出された複写紙は複
写紙再送給経路を通って複写紙搬送経路に再供給され
る。そして、複写紙搬送経路を通して複写紙が再搬送さ
れる間に複写紙の他面(重合複写の場合には、複写紙の
画像が形成された上記片面)に画像が形成され、かく両
面に画像が形成された複写紙は、その後複写紙排出経路
に導入され、複写紙排出経路を通して機外に排出され
る。
しかし、従来の静電複写機における複写紙再送給機構に
は、次の通りの解決すべき問題が存在する。従来の複写
紙再送給機構においては、複写紙を積層状態に受入れる
受台の上面(受面)は実質上水平に延びており、この受
台の前端部に複写紙の移動を阻止するための停止手段が
設けられている。停止手段は、複写紙を受入れるときに
は受台の上面から突出して複写機の移動を阻止する阻止
位置に保持されているが、複写紙を送出するときには受
台上の複写紙に実質上作用しない非作用位置に位置付け
られる。従って、複写紙再送給機構の受台に受入れられ
た複写紙は、前端が上記阻止位置にある停止手段により
規制され、両側端が幅揃え手段により規制され、前後方
向及び幅方向に実質上ずれることなく受台上に位置付け
られる。また、受台に受入れられる複写紙は複写紙搬送
経路を通して搬送される間に転写用コロナ放電器等の作
用を受け、その表面に静電荷が幾分存在している。それ
故に、これらのことに起因して、複写紙を送給する際に
は実質上前後方向にずれることなく重なった状態で複数
枚の複写紙が一度に送給され易く、かく送給された場合
(特に3枚以上の複写紙が重なった状態で送給された場
合)には停止手段の下流側に配設されている分離機構の
作用によって複写紙を所要の通り分離することが困難と
なり、複写紙の所謂2枚送り(複写紙が重なった状態で
一度に2枚以上送給されること)が発生し易くなる。か
く2枚送りが発生すると、複写紙の送給順序がずれ、多
数の複写紙に対して無駄な複写を行うようになる。
〈考案の目的〉 本考案は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主
目的は、複写紙の2枚送りを効果的に防止することがで
きる、改良された複写紙再送給機構を提供することであ
る。
〈考案の概要〉 本考案者は、鋭意検討の結果、シート部材再送給機構に
おける受台の受面の少なくとも前部を前端に向けて上方
に傾斜せしめれば、幅揃え手段による幅揃えの際に受台
に受入れられたシート部材が受面に沿って若干下方に移
動し、これによって積層状態のシート部材の各々が前後
方向に幾分ずれて位置付けられ、かくしてシート部材が
重なった状態で送出されても、前後方向に若干ずれてい
ることに起因して、分離機構によって確実に分離される
ことを見い出した。
本考案によれば、シート部材を積層状態に受入れる受台
と、該受台に受入れられ所定の停止位置に位置付けられ
たシート部材の幅方向の位置を揃える幅揃え手段と、該
幅揃え手段によって幅揃えされたシート部材を一枚毎再
送給するための手段を具備するシート部材再送給機構に
おいて; 該受台の受面の少なくとも前部は、前端に向けて上方に
傾斜して延びており、 該受台に受入れられたシート部材は、該幅揃え手段によ
る幅揃えの際に該受面の傾斜に沿って若干下方に移動せ
しめられる、ことを特徴とするシート部材再送給機構が
提供される。
〈考案の具体例〉 以下、添付図面を参照して更に詳述する。
静電複写機の概要 第1図を参照して、本考案に従うシート部材再送給機構
が適用される静電複写機の一例について説明する。
第1図において、図示の静電複写機は、略直方体状のハ
ウジング2を具備している。このハウジング2の上面に
は、複写すべき原稿(図示していない)が載置される静
子透明板4と、この透明板4及びその上に載置された原
稿を覆うための開閉自在な原稿押え部材6とが配設され
ている。
ハウジング2内の略中央部には、周表面に静電感光体を
有する回転ドラム8が回転自在に装着されている。矢印
10で示す方向に回転駆動される回転ドラム8の周囲に
は、矢印10で示す方向に見て順次に、帯電域12、露光域
14、現像域16、転写域18及びクリーニング域20が規定さ
れている。帯電域12には帯電用コロナ放電器22が配設さ
れ、現像域16には現像装置24が配設され、転写域18には
転写用コロナ放電器26及び剥離用コロナ放電器28が配設
され、そしてクリーニング域20には除電ランプ30及び残
留トナー除去ブレード32が配設されている。
回転ドラム8の上方には、全体を番号34で示す光学系が
配設されている。この光学系34は、原稿照明ランプ36、
第1の反射鏡38、第2の反射鏡40、第3の反射鏡42、レ
ンズ組立体44及び静止反射鏡46を含んでいる。原稿照射
ランプ36は透明板4上に載置された原稿を照射し、原稿
からの反射光は第1、第2及び第3の可動反射鏡38、4
0、及び42に順次に反射されてレンズ組立体44に至り、
次いで、静止反射鏡46に反射されて上記露光域14におい
て感光体上に投射される。
ハウジング2の片端部、即ち第1図において右端部に
は、全体を番号48で示す複写紙供給手段が設けられてい
る。図示の複写紙供給手段48はハウジング2内に規定さ
れたカセット受部を含んでおり、かかるカセット受部に
シート部材としての複写紙を収容した複写紙カセット52
が着脱自在に装着される。カセット受部には、複写紙カ
セット52から複写紙を一枚毎送出するための送出ローラ
54が配設されている。カセット52から送出された複写紙
は、案内板60の上流部と案内板62の一部によって規定さ
れた複写紙送給経路56を通して全体を番号58で示す複写
紙搬送経路に導入される。
上記複写紙搬送経路58は、上流端70から下流端72まで第
1図において右から左に略水平に延びている。かかる複
写紙搬送経路58は、複写紙搬送手段、即ち図示の具体例
においては上記案内板60の下流部及び案内板74の下流
部、搬送ローラ対76、案内板対78、搬送ローラ対80、案
内板82、上記転写域18(即ち回転ドラム8と転写用コロ
ナ放電26及び剥離用コロナ放電28との間)、搬送ベルト
機構84、案内板86、加熱定着ローラ対88、案内板対90及
び搬送ローラ対92によって規定されている。
上記複写紙搬送経路58の下流側にはその下流端72に隣接
して、搬送制御手段94が配設されている。この搬送制御
手段94は、両者間に複写紙移動経路96を規定する下側可
動案内部材98及び上側可動案内部材100を含む。下側可
動案内部材98及び上側可動案内部材100は、実線で示す
下降位置と2点鎖線で示す上昇位置とに選択的に位置付
けられる。搬送制御手段94の下流側には、排出ローラ対
102を有する複写紙排出経路104が設けられている。そし
て、ハウジング2の他端部、即ち第1図において左端部
には、受皿106が着脱自在に装着されている。
更に、上記搬送制御手段94に関連せしめて、全体を番号
108で示す複写紙逆転経路と、全体を番号110で示す複写
紙返送経路とが配設されている。案内板対112によって
規定されている複写紙逆転経路108は、上記搬送制御手
段94の下流端に隣接する上流端から適宜の湾曲形状に延
びている。複写紙逆転経路108の上流端には、実線で示
す非作用位置と2点鎖線で示す作用位置とに選択的に位
置付けられる逆転ローラ114が配設されている。複写紙
返送経路110は、上記搬送制御手段94の上流端に隣接す
る上流端から第1図において左から右に幾分下方に傾斜
して延びている。この複写紙返送経路110は、複写紙返
送手段、図示の具体例において案内板対115、返送ロー
ラ対116、案内板対117、返送ローラ対118及び案内板119
によって規定されている。第1図を参照することによっ
て容易に理解される如く、搬送制御手段94の下側可動案
内部材98及び上側可動案内部材100が実線で示す下降位
置に位置付けられている時には、複写紙搬送経路58と複
写紙排出経路104とが、搬送制御手段94における複写紙
移動経路96を介して相互に連通される。一方、下側可動
案内部材98及び上側可動案内部材100が2点鎖線で示す
上昇位置に位置付けられると、複写紙搬送経路58と複写
紙逆転経路108とが、搬送制御手段94における複写紙移
動経路96を介して相互に連通せしめられると共に、複写
紙逆転経路108と複写紙返送経路110とが、搬送制御手段
94における複写紙移動経路96を介して相互に連通せしめ
られる。
図示の静電複写機においては、更に上記複写紙返送経路
110の下方に全体を番号120で示すシート部材再送給機構
としての複写紙再送給機構が配設されている。この複写
紙再送給機構120については後述する。
複写紙再送給機構120と複写紙搬送経路58の上流端の間
には、全体を番号122で示す複写紙再送給経路が設けら
れている。この複写紙再送給経路122は、複写紙再送給
手段、図示の具体例では案内板124、摩擦部材126とこれ
と協働する搬送ローラ128から成る複写紙分離機構130、
再供給ローラ対132、案内板対134及び上記案内板74の上
流部によって規定されている。
上述した通りの図示の静電複写機の作用を概説すると、
次の通りである。
回転ドラム8は矢印10で示す方向に回転せしめられる。
帯電域12においては、帯電用コロナ放電器22によって回
転ドラム8上の感光体の表面が特定極性に帯電され、感
光域14においては、透明板4上に載置された原稿の像が
光学系34によって感光体上に走査露光され、かくして感
光体上に静電潜像が形成される。現像域16においては、
現像装置24によって感光体上の静電潜像にトナーが施さ
れて静電潜像がトナー像に現像される。転写域18におい
ては、転写域18を通して搬送される複写紙(複写紙の搬
送については後に更に言及する)が感光体の表面に接触
せしめられ、転写用コロナ放電器26の作用によって感光
体上のトナー像が複写紙上に転写される。次いで、剥離
用コロナ放電器28の作用によって感光体から複写紙が剥
離される。剥離された複写紙は、加熱定着ローラ対88に
搬送され、ローラ対88を通る際にトナー像が複写紙上に
定着される。一方、クリーニング域20においては、除電
ランプ30から光が感光体に照射されて感光体上の残留電
荷が消失せしめられ、次いで残留トナーブレード32の作
用によって感光体の表面から残留トナーが除去される。
複写紙の搬送について説明すると、次の通りである。最
初に、複写紙の片面のみに画像を形成する場合について
説明すると、この場合には、搬送制御手段94の下側可動
案内部材98及び上側可動案内部材100は、実線で示す下
降位置に位置付けられる。複写紙カセット52から複写紙
搬送経路58に導入された複写紙は、複写紙搬送経路58を
通して搬送される。この間には、転写域18において複写
紙の片面(即ち上面)にトナー像が転写され、そしてか
かるトナー像が加熱定着ローラ対88の作用によって複写
紙の片面上に定着され、かくして複写紙の片面に画像が
形成される。次いで、複写紙搬送経路58から搬送制御手
段94における複写紙移動経路96を通して複写紙排出経路
104に導入され、複写紙排出経路104通して受皿106に排
出される。かくして、その片面に画像が形成されている
複写物が得られる。
複写紙の両面に画像を形成する場合には、最初に、搬送
制御手段94の下側可動案内部材98及び上側可動案内部材
100が2点鎖線で示す上昇位置に位置付けられる。次い
で、複写工程が開始されると、複写紙カセット52から複
写紙搬送経路58に導入された複写紙は、複写紙搬送経路
58を通して搬送される。この間には、転写域18において
複写紙の片面(即ち上面)にトナー像が転写され、そし
てかかるトナー像が加熱定着ローラ対88の作用によって
複写紙の片面上に定着され、かくして複写紙の片面に画
像が形成される。複写紙搬送経路58からの複写紙は、搬
送制御手段94における複写紙移動経路96を通して複写紙
逆転経路108に導入され、複写紙逆転経路108中を矢印13
8で示す方向に進む。複写紙の後端が複写紙搬送経路58
の下流端、即ち搬送ローラ対92のニップ部位を通過する
と、複写紙逆転経路108の上流端に設けられている逆転
ローラ114が2点鎖線で示す作用位置に位置付けられ、
これによって複写紙が排出ローラ対102の一方102aに押
付けられる。かくすると、矢印140で示す方向に回転駆
動されているところの排出ローラ102aの作用により、複
写紙は前後を逆にして矢印142で示す方向に進行せしめ
られる。そして、搬送ローラ対92の下側の一方と案内板
対115の下側の一方との間を通して、複写紙返送経路110
に導入され、複写紙返送経路110を通して進行する。複
写紙逆転経路108における逆転ローラ114は、複写紙が複
写紙返送経路110に導入された後の適宜の時点で、実線
で示す非作用位置に戻される。
複写紙返送経路110を通して進行せしめられる複写紙
は、複写紙再送手段120に所要の通り受入れられる。
上述した如くして複写紙再送手段120に所要枚数の複写
紙が返送されると、搬送制御手段94の下側可動案内部材
98及び上側可動案内部材100が実線で示す下降位置に戻
される。しかる後、受入れられた複写紙が複写紙再送給
機構120から一枚毎送出される。かく送出された複写紙
は複写紙再送給経路122を通って前進せしめられて、再
び複写紙搬送経路58に供給される。かかる複写紙は、第
1図を参照することによって容易に理解される如く、略
半円形状の複写紙再送給経路122を通ることによって表
裏が反転され、既に画像が形成された片面を下面にした
状態で複写紙搬送経路58に供給される。次いで、複写紙
は複写紙搬送経路58を通して搬送される。この際には、
転写域18において複写紙の他面にトナー像が転写され、
加熱定着ローラ対88の作用によってかかるトナー像が複
写紙上に定着され、かくして複写紙の他面に画像が形成
される。次いで、複写紙は、複写紙搬送経路58から搬送
制御手段94における複写紙移動経路96を通して複写紙排
出経路104に導入され、複写紙排出経路104通して受皿10
6に排出される。かくして、両面に画像が形成されてい
る複写物が得られる。
複写紙再送給機構 次いで、第1図と共に第2図及び第3図を参照して、本
考案のシート部材再送給機構が適用された複写紙再送給
機構120について詳述する。図示の複写紙再送給機構120
は、シート部材としての複写紙を受入れる受台144、受
台144に受入れられた複写紙の幅方向の位置を揃える幅
揃え手段146及び受台144に受入れられた複写紙を送給す
るための送給手段148を備えている。受台144はプレート
状部材から構成され、具体例において受面(即ち上面)
全体が後端から前端に向けて(即ち第1図及び第2図に
おいて左から右に向けて)上方に直線状に傾斜せしめら
れている。受面の複写紙返送方向の長さは複写紙搬送経
路58を通して搬送される最大サイズの複写紙の搬送方向
長さ(即ち複写可能な複写紙の最大長さ)よりも大き
く、従って複写紙返送経路110を通して返送された複写
紙は、受台144の傾斜した受面上に受入れられる。
幅揃え手段146は受台144の前後方向略中央部に配設され
ている。図示の幅揃え手段146は幅方向(第1図及び第
2図において紙面に垂直な方向、第3図において左右方
向)に間隔を置いて配設された一対の幅規制部材150及
び152を備えている。幅規制部材150及び152は実質上同
一の構成であり、受台144の受面上に位置付けられる基
部154と基部154の外側端にて上方に突出する規制部156
を有している。かかる幅規制部材150及び152はそれ自体
周知の機構によって相互に駆動連結され、幅規制部材15
0(又は152)が矢印158(又は160)で示す内方(又は外
方)に移動されると他方の幅規制部材152(又は150)も
矢印158(又は160)で示す内方(又は外方)に移動され
る。受台144の受面上に例えばJISA4サイズの複写紙が受
入れられると、第3図に示す通り、幅規制部材150及び1
52は実線で示す外側位置と二点鎖線で示す内側位置の間
を所要の通り往復動され、これによって複写紙の幅方向
の位置が揃えられる。
送給手段148は受台144の上方に配設された送給ローラ16
2から構成されている。送給ローラ162は受台144の受面
に接触する位置(第1図及び第2図において実線で示す
位置)から上方に自由に移動し得るように装着されてお
り、通常はそれ自体の重量(必要ならば適宜のばね手
段)による偏倚作用によって下方に強制されているが、
複写機の幅方向の位置を揃える際には電磁ソレノイドの
如き作動手段によって受面の上方に上昇する非作用位置
(第1図及び第2図において二点鎖線で示す位置)に位
置付けられる。
受台144の前端には複写紙の移動を阻止し、複写紙を所
定の停止位置に停止させるための停止手段164が配設さ
れている。図示の停止手段164は支持軸166とこの支持軸
166に間隔を置いて取付けられた一対の停止片168(第1
図及び第2図において片方のみ示す)を備え、支持軸16
6が電磁ソレノイドの如き作動手段(図示せず)によっ
て回動されるようになっている。上記作動手段が除勢さ
れているときには、停止片168は第1図に示すと共に第
2図に実線で示す阻止位置に位置する。かかる阻止位置
においては、停止片168は受台144の受面から略垂直方向
に突出し、受台144上を移動する複写紙に作用してその
移動を阻止する。一方、上記作動手段が付勢されると、
支持軸166が第1図及び第2図において時計方向に所定
量回動され、停止片168は第2図に二点鎖線で示す非作
用位置に位置付けられる。この非作用位置においては、
停止片168は複写紙再送給経路122の下方に位置し、受台
144上の複写紙に実質上作用することなく上記複写紙の
送給を許容する。
主として第2図乃至第4図を参照して、上述の複写紙再
送給機構120の作用効果について説明する。
複写紙Pを受入れるときには、送給ローラ162は下方に
強制されて受台144の受面(受面に複写紙Pが受入れら
れているときには複写紙Pの上面)に接触せしめられ、
また停止手段164の停止片168は上記阻止位置に保持され
ている。かかる状態において複写紙返送経路110を通し
て複写紙Pが返送されると、返送された複写紙Pは複写
紙再送給機構120の受台144上に受入れられ、この受台14
4の受面上を第1図及び第2図において左から右に移動
せしめられる。複写紙Pが受台144の前部まで移動する
と、矢印170(第2図)で示す方向に回動している送給
ローラ162が複写紙Pの上面に作用し、この複写紙Pは
送給ローラ162の作用によって更に停止片168に向けて移
動される。そして、複写紙Pが受台144の前端部まで移
動すると、その前端が阻止位置にある停止片168に当接
し、これによって複写紙Pの上述した移動が阻止され、
複写紙Pは受台144上の所定位置に位置付けられる(複
写紙Pの移動が停止した後は、送給ローラ162と複写紙
P間にスリップが生成される)。
複写紙Pの位置付けが終了した後は、その幅方向の位置
揃えが遂行される。即ち、送給ローラ162が上昇されて
上記非作用位置に保持され、次いで一対の幅規制部材15
0及び152が第3図に実線で示す外側位置から矢印158で
示す方向に二点鎖線で示す内側位置まで移動される。か
くすると、幅規制部材150及び152の規制部156が受台144
に受入れられた複写紙Pの両側端に作用し、かくして上
述した複写紙Pの幅方向の位置が揃えられる。具体例で
は、第3図から理解される如く、受台144に受入れられ
ると複写紙Pの両側部は外側位置にある幅規制部材150
及び152の基部154に一部支持され、かかる状態において
上述した複写紙Pの幅方向の位置揃えが遂行される。か
かる複写紙Pの幅方向の位置揃えの際には、一対の幅規
制部材150及び152が複写紙Pの両側端に作用して幾分移
動せしめるので、受台144の受面と複写紙Pの下面の間
の摩擦力が小さくなり、かくして受面が傾斜しているこ
とに起因して、複写紙Pは上記受面に沿って下方に若干
移動せしめられる。
かかる複写紙Pの幅方向の位置揃えが終了すると、一対
の幅規制部材150及び152は上記内側位置から矢印160で
示す方向に上記外側位置に移動され、また送給ローラ16
2は下降されて第2図に実線で示す状態に保持される。
しかる後、後続の複写紙毎に対して上述した動作が繰返
される。複数枚(例えば10枚)の複写紙Pが受台144に
受入れられている状態において次の(例えば11枚目)複
写紙Pが受入れられると、第4図から理解される如く、
次の複写紙Pは阻止位置にある停止片168に当接するこ
とによってその移動が阻止される。一方、既に受入れら
れている複写紙Pは受台144の受面に沿って幾分下方に
移動している。それ故に、次の複写紙Pの前端部は、既
に受入れられている最上位の複写紙Pの前端よりも更に
若干前方に突出するようになる。そして、かかる状態に
おいて複写紙Pの幅方向の位置揃えが遂行されると、受
台144に受入れられた複写紙層の全体(即ち、既に受入
れられている複写紙及びかかる複写紙上に受入れられた
次の複写紙)が、一対の幅規制部材150及び152の矢印15
8で示す方向の移動に起因して受面に沿って幾分下方に
移動される。かくして、複数枚の複写紙Pは、第4図に
一部拡大して示す通り、受台144の受面が傾斜している
ことに起因して、最下位から最上位の全てのものについ
て相互に隣接する下側の複写紙Pに対して上側の複写紙
Pが幾分前方に突出する状態、即ち下位に位置するほど
受面に沿って下方にずれた状態で受台144に受入れられ
る。複写紙Pの上述した移動量は受台144の受面の傾斜
角度α(実質上水平な面に対する上記受面の傾斜角度)
に大きく影響され、上記傾斜角度αを大きく(又は小さ
く)設定した場合には複写紙Pの上述した移動量は大き
く(又は小さく)なり、従って相互に隣接する複写紙P
の相互間のずれも大きく(又は小さく)なり、複写紙P
を所要の通りずらすにはこの傾斜角度αを5乃至20度
(5°≦α≦20°)に設定するのが好ましい。具体例に
おいては、受台144のの受面は実質上全体に渡って傾斜
せしめられているが、その少なくとも前部を傾斜せしめ
ることによって所望の効果が達成される。そして、受台
144に受入れられる全ての複写紙Pに対して上述した効
果を得るには、停止片168に当接する状態において、受
面に受入れられる最大長さの複写紙における前端から少
なくとも6割の領域を支持する受面の部位が前端に向け
て上方に所要の通り傾斜せしめられているのが好まし
い。尚、容易に理解される如く、受面における傾斜せし
められている部位の長さ(返送方向の長さ)が長いとき
には受面の傾斜角度αは比較的小さくてよい(例えば5
乃至10度程度でよい)が、一方上記部位の長さが短いと
きには受面の傾斜角度αは比較的大きく(例えば15乃至
20度程度でよい)設定するのがよい。
かくの通り受入れられた複写紙が複数枚(例えば2枚)
重なった状態で同時に受台144から送出された場合に
は、分離機構130の分離作用を受けて従来に比して一層
確実に分離される。即ち、重送された複写紙は相互に幾
分ずれている故に、矢印172で示す方向に回動している
搬送ローラ128は上側の複写紙に確実に作用し、一方摩
擦部材126は下側の複写紙に作用してその移動を阻止
し、かくして最上位の複写紙のみが受台144から複写紙
再送給経路122に送給される。
上述した具体例では一対の幅規制部材150及び152の双方
が往復動される構成であるが、一方の幅規制部材に対し
て他方の幅規制部材のみが移動される形態のものでも同
様の効果が得られる。
〈実施例〉 第1図に示す形態の静電複写機を用いて複写紙再送給機
構における複写紙の前後方向のずれの発生状態を測定し
た。受台の受面における傾斜している部位の返送方向長
さは180mmであり、またその傾斜角度は10度であった。
実験においては、かかる受台に3種類の複写紙、即ちJI
SA3サイズの複写紙、JISA4サイズの複写紙及びJISB5サ
イズの複写紙を夫々縦長にして100枚毎返送させて最下
位の複写紙と最上位の複写紙のずれた間隔を測定した。
その結果、表1に示す測定結果が得られた。即ち、受面
の傾斜した部位に対して複写紙が相当長い場合には、受
面が傾斜しているにもかかわらず複写紙のずれは実質上
発生しなかった。これに対して、受面の傾斜した部位に
対して複写紙が幾分長い場合には複写紙は傾斜面に沿っ
て幾分ずれ、傾斜した部位に対して複写紙が短い場合に
は複写紙は上記傾斜面に沿って充分にずれた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従うシート部材再送給機構の一具体
例を備えた静電複写機を示す簡略断面図。 第2図は第1図の静電複写機における複写紙再送給機構
及びその近傍を簡略的に示す図。 第3図は、第2図におけるII-II線による断面図。 第4図は、複数枚の複写紙が複写紙再送給機構の受台上
に所要の通り受入れられたときの状態の一部を拡大して
示す概略図。 120……複写紙再送給機構 144……受台 146……幅揃え手段 148……送給手段 150及び152……幅規制部材 164……停止手段 P……複写紙

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート部材を積層状態に受入れる受台と、
    該受台に受入れられ所定の停止位置に位置付けられたシ
    ート部材の幅方向の位置を揃える幅揃え手段と、該幅揃
    え手段によって幅揃えされたシート部材を一枚毎再送給
    するための送給手段を具備するシート部材再送給機構に
    おいて; 該受台の受面の少なくとも前部は、前端に向けて上方に
    傾斜して延びており、 該受台に受入れられシート部材は、該幅揃え手段による
    幅揃えの際に該受面の傾斜に沿って若干下方に移動せし
    められる、ことを特徴とするシート部材再送給機構。
  2. 【請求項2】該送給手段は、該受台に受入れられたシー
    ト部材を該停止位置に向けて搬送する送給ローラを具備
    し、該送給ローラは、該受台に受入れられたシート部材
    に作用する作用位置と該作用位置から上方に離隔する非
    作用位置に選択的に位置付けられるように構成されてお
    り、該幅揃え手段による幅揃えの際に該送給ローラが該
    作用位置から該非作用位置に位置付けられる請求項1記
    載のシート部材再送給機構。
  3. 【請求項3】該受台の該受面は、該受面に受入れられる
    最大長さのシート部材における前端から少なくとも6割
    の領域を支持する部位がその前端に向けて上方に傾斜し
    て延びている請求項1記載のシート部材再送給機構。
  4. 【請求項4】該受台の該受面の傾斜角度は5乃至20度で
    ある請求項1記載のシート部材再送給機構。
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