JP3651663B2 - 排紙ローラ及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、転写材を積載部材上に排出する排紙ローラ、及びこれを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の画像形成装置において、画像(トナー像)形成後の転写材を、積載部材上に排出するための排出ローラが知られている。
【0003】
この排出ローラは、上排出ローラとこれに下方から当接してニップ部を形成する下排出ローラとを有していて、例えば上流側の定着器によって表面にトナー像が定着された転写材を、ニップ部における摩擦力によって挟持搬送し、下方の積載部材(例えば、積載トレイ)上に排出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、小型の卓上の複写機の場合、スペース上の制約によって、上述の排紙ローラと積載部材との距離を十分に確保することができずに、積載部材が排紙ローラの近くに配置されがちとなる。この場合、排出途中の転写材は、その先端側が広範囲にわたって積載部材上に摺擦されることになり、大きな排出抵抗が作用する。このため転写材の後端は、ニップ部を抜けると、下排紙ローラに覆い被さったような状態で停止してしまう。このとき、転写材の後端の形状が正常で、確実に下排紙ローラの表面に接触していれば、下排紙ローラとの摩擦によって下方の所定の位置に引き摺り下ろされる。ところが、例えばトナー像定着後の転写材は、定着時の加熱によって、その先端及び後端にカールが発生している場合が多い。このような場合は、ニップを抜けた転写材の後端は、下排紙ローラに十分に接触することができず、したがって、下方の所定の位置に引き摺り下ろされることなく、下排紙ローラに覆い被さったままとなる。このような転写材は、積載トレイ上での十分な整合が行われなくなったり、後続の転写材の排出の障害になったりする。このような不良は、特に、搬送方向長さの長い転写材や、腰の弱い転写材に発生しやすい。
【0005】
そこで、本発明は、積載部材上に排出された転写材が良好に整合され、また後続の転写材の排出の障害とならないようにした排紙ローラ及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上流側から搬送されてきた転写材を上排紙ローラと下排紙ローラとの間のニップ部によって挟持搬送することで、下方の積載部材上に排出する排紙ローラに関するものである。この排紙ローラは、前記下排紙ローラと同軸上で、且つ、前記下排紙ローラよりも前記転写材の幅方向端部寄りに位置する排紙補助ローラを備えている。また、前記排紙補助ローラは、その最大径が前記下排紙ローラの外径と同じかこれよりもわずかに小さくなるように形成されている。そして、前記排紙補助ローラの外周面には、前記ニップ部を通過して前記下排紙ローラよりも前記転写材の幅方向端部寄りに垂れ下がる前記転写材の後端に引っかかって、前記転写材の前記後端を下方に掻き落とすための係合部が形成されている。
【0007】
このような構成の本発明によれば、係合部が転写材の後端に引っかかって後端を下方に掻き落とすことができるので、転写材の後端側が下排紙ローラを覆うようにして停止することに起因する整合不良や、後続の転写材の排出の障害となる排出不良を防止することができる。
【0009】
請求項の発明は、係合部が、ニップ部から排出される転写材の4つの端部のうちの排出方向に沿った2つの端部に接触する位置に配置されていることを特徴としている。
【0010】
このような構成の本発明によれば、一般に下排出ローラは、転写材の幅方向(搬送方向と直交する方向をいう。以下同じ。)の中央側に対応する位置に配設されていて、転写材の幅方向の端部、つまり排出方向に沿った2つの端部は、垂れ下がりぎみとなるので、係合部をこの部分に配置してこの部分に接触するようにすることにより、転写材の後端を有効に掻き落とすことができる。
【0011】
請求項の発明は、係合部が、排出補助ローラの外周面に形成された凹部であることを特徴としている。
【0012】
請求項の発明は、係合部が、排出補助ローラの外周面に形成された凸部であることを特徴としている。
【0013】
このように、係合部は、排出補助ローラの外周面に設けた凹部、又は凸部のいずれによって形成してもよい。すなわち、係合部としては、外周面に、転写材の後端に引っかかる段差を形成しさえすればよい。
【0014】
請求項の発明は、像担持体表面にトナー像を形成し、トナー像を転写材上に転写する画像形成部と、トナー像を転写材表面に定着させる定着部と、定着後の転写材を積載部材上に排出する排紙ローラとを備えた画像形成装置において、排紙ローラが、請求項1,2,3又は4に記載の排紙ローラであることを特徴としている。
【0015】
このような構成の本発明によれば、画像形成装置として、転写材の整合不良や、排出不良を防止することができる。したがって、例えば、後処理としてステープル処理を行う場合には、整合不良に起因して発生するステープル後の転写材の不ぞろいを防止することができ、また、後続の転写材が、良好に排出されない先行の転写材に引っかかって詰まってしまう、いわゆる紙詰まりを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
(画像形成装置)
図1及び図2に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す。ここで、図1は、複写機10の内部構成を正面側から見た概略図であり、また、図2は、複写機10の外観形状、すなわち複写機本体11の外側から見た形状を示す斜視図である。
【0018】
まず、図1を主に、適宜、図2を参照しながら複写機10の構成の概略を説明し、これにつづいて構成の詳細を説明する。
【0019】
複写機10は、ほぼ直方体状に構成された複写機本体11を備えており、複写機本体11は、上下方向に3つの部分、すなわち、下から順に、下ハウジング12と、連結ハウジング13と、上ハウジング14とに大別される。そして、下ハウジング12の内側には、下から順に、給紙部15、画像形成部16、定着部17が設けられている。また、連結ハウジング13には、排紙部18、後処理部20が設けられている。これら給紙部15から後処理部20までは、画像形成対象となる転写材(例えば紙)Pが下方から上方に搬送されるのに対応して、下から上に順に配設されている。上ハウジング14の内側には、画像読取り部21が設けられている。上述の連結ハウジング13は、排紙部18の右方における下ハウジング12と上ハウジング14との間に、排紙空間Sを有している。
【0020】
つづいて、給紙部15から順に各部の構成の詳細を説明する。
【0021】
給紙部15は、複数枚の転写材Pが積層状態で収納される給紙カセット23と、給紙カセット23内の転写材Pを1枚ずつ給紙する給紙ローラ24と、ユーザーが手差しによって転写材を給紙するための手差しトレイ25と、手差しトレイ25にセットされた転写材を給紙する給紙ローラ26と、給紙ローラ24,26から供給された転写材Pを一旦、停止させるとともに画像形成部16に同期をとって供給するレジストローラ27とを備えている。なお、給紙カセット23は、図2に示すように、ユーザーにとって手前側となる前方(矢印a方向)に引き出し可能に構成されていて、引き出した状態で、転写材Pの補給や、異なったサイズの転写材Pへの交換が行われるようになっている。また手差しトレイ25は、図1に示すように、基端側の軸25aを介して下ハウジング12によって揺動自在に支持されており、図1に示すほぼ水平な作動位置と、複写機本体11の左側面に沿ってほぼ直立する退避位置とをとるようになっている。
【0022】
画像形成部16は、像担持体としての感光体ドラム28と、感光体ドラム28表面を均一に帯電する一次帯電器30と、帯電後の感光体ドラム28表面を露光して静電潜像を形成する露光器(例えば、レーザースキャナ)31と、この静電潜像にトナーを付着させて現像する現像器32と、感光体ドラム28上のトナー像を上述のレジストローラ27から供給されてきた転写材Pに転写する転写帯電器(転写ローラ)33と、トナー像転写後に感光体ドラム28表面に残った残留トナーを除去するクリーナ34とを備えている。上述の露光器31は、後述の画像読取り部21が読み取った画像情報に基づいてON/OFF制御されるレーザー光によって感光体ドラム28表面を走査するようになっている。
【0023】
定着部17は、ヒータ35を内蔵する定着ローラ36と、この定着ローラ36に押圧されて定着ローラ36との間に定着ニップ部を構成する加圧ローラ37とを備えている。上述の画像形成部16において、表面にトナー像が転写された転写材Pは、この定着部17において、定着ニップ部を通過する際に、加熱・加圧されて表面にトナー像が定着されるようになっている。
【0024】
排紙部18は、トナー像定着後の転写材Pの搬送経路を上方の後処理部20側と、右方の排紙空間S側とに切り換えるフラッパ38と、フラッパ38からの転写材Pを右方の排紙空間Sに向けて排出する排紙ローラ40と、排紙空間Sの底部を構成する平面状の排紙板41とを備えている。排紙ローラ40から排出された転写材Pは、画像面(トナー像が定着された面)を下方に向けた、いわゆるフェースダウンで排紙板41上に積載されるようになっている。
【0025】
後処理部20は、給搬送ユニット42と、整合ユニット43と、排紙トレイ44と、後処理器としてのステープラ45(図2参照)とを備えている。
【0026】
給搬送ユニット42全体は、上述の排紙部18の上方に配設されている。給搬送ユニット42は、拡大図である図3、図4に示すように、排紙部18から搬送されてきた転写材Pをガイドする切り換え可能な第1のフラッパ46、第2のフラッパ47と、これら第1,第2のフラッパ46,47によってガイドされた転写材Pの右方の整合ユニット43に向けて排出する上排紙ローラ48、下排紙ローラ50と、整合ユニット43に排出された転写材Pの後端の位置を規制する、退避可能なストッパ51と、整合ユニット43上の転写材Pを左方の排紙トレイ44に向けて搬送する搬送ローラ52とを有している。
【0027】
このうち第1,第2のフラッパ46,47は、図3、図4に示す位置に切り換え可能となっており、図3の位置をとったときには、下方の排紙部18から搬送されてきた転写材Pを上,下排紙ローラ48,50に導き、また、図4の位置をとったときには、下排紙ローラ50と搬送ローラ52とによって右方から挟持搬送されてきた転写材Pを左方の排紙トレイ44側に導くようになっている。また、ストッパ51は、図3に示す、基準面59から上方に飛び出した起立位置と、図4に示す、基準面59の下方に退避する退避位置とをとるようになっている。さらに、搬送ローラ52は、図3に示す、基準面59から下方に退避した退避位置と、図4に示す、基準面59から上方に突出した作動位置とをとるようになっている。この搬送ローラ52が退避位置にあるときは、上方の下排紙ローラ50との間に複数枚の転写材Pの後端が進入できるだけの間隙が形成される。なお、下排紙ローラ50は、排紙ローラと搬送ローラとを兼用している。すなわち、下排紙ローラ50は、図3に示す状態のときは、上排紙ローラ48とともに転写材Pを中間トレイ(積載部材)53上に排出する一方、図4に示し状態のときは、搬送ローラ52とともに転写材Pを挟み込んで左方に搬送するものである。
【0028】
このように、給搬送ユニット42は、下方の排紙部18から搬送されてきた転写材Pを右方の整合ユニット43に排出し、また、整合ユニット43上に排出された転写材Pを左方の排紙トレイ44上に排出するようになっている。
【0029】
整合ユニット43は、図1に示すように、給搬送ユニット42の右方に隣接するように配設され、上述の排紙板41の上方、すなわち排出空間Sの上部に位置している。整合ユニット43は、給搬送ユニット42から排出されてきた転写材Pを下方から支持する中間トレイ53と、中間トレイ53の上面(転写材積載面)に沿ってほぼ左右方向に移動可能な前寄せ部材54と、中間トレイ53の上面に沿ってほぼ前後方向に移動可能な幅寄せ部材55,56とを備えている。前寄せ部材54は、中間トレイ52上に転写材Pが排出されるごとに左右方向の往復運動を繰り返し、左方移動時に転写材Pの先端を押圧して、転写材Pの後端をストッパ51に当接させ、これにより、中間トレイ53上の転写材Pの搬送方向の位置を整合させるものである。一方、幅寄せ部材55,56は、中間トレイ53上に転写材Pが排出されるごとに相互に近接・離間を繰り返し、近接時に転写材Pの左端及び右端を押圧し、これにより、中間トレイ53上の転写材Pの搬送方向に直交する方向(以下「幅方向」という。)の位置を整合させるものである。上述の幅寄せ部材55,56は、上述の整合動作の外に、中間トレイ53上の転写材Pを、前面側(手前側)に移動させて排紙トレイ44上に排出される転写材Pの幅方向に位置をずらして仕分けを行ったり、さらには、同じく中間トレイ53上の転写材Pを、前面側のステープラ45に対応する位置に移動させ、そして、ステープル後の転写材Pを後方に移動させて元の位置に復帰させることができるようになっている。ここで、前寄せ部材54は、上述の整合動作を行う場合、転写材ストッパ51との間の寸法が転写材Pの搬送方向長さ(幅方向に直交する方向の長さ)よりも僅かに短くなる位置まで移動し、転写材Pの搬送方向の位置を確実に整合させるようになっている。同様に、上述の幅寄せ部材55,56は、上述の整合動作を行う場合、両部材間の寸法が転写材Pの幅方向の寸法よりも僅かに短くなる位置まで移動し、転写材Pの幅方向の位置を確実に整合させるようになっている。
【0030】
排紙トレイ44は、給搬送ユニット42の左方に配設されていて、給搬送ユニット42から搬送されてきた転写材Pを左方に排出する排紙ローラ57と、排出された転写材Pを下方から支持する積載部58とを備えている。
【0031】
ステープラ45は、複数枚の転写材Pをステープルするためのものであり、図2に示すように、上述の給搬送ユニット42の前面側に配設されている。
【0032】
画像読取り部21は、原稿Dがその画像面(画像情報)Gを下方に向けて載置される光透過性の原稿台60と、原稿Dを原稿台60に押圧する開閉自在な原稿押圧板61と、原稿台60上の原稿Dの画像面Gを光照射しながら左方から右方に移動する走査ユニット62と、画像面Gからの反射光をさらに反射させるミラー63,64,65と、反射光をCCD67に結像させるレンズユニット66と、光電変換するCCD67とを備えている。原稿読取り部21は、原稿Dを固定し、かつ走査ユニット62を移動させる、いわゆる固定読みを行うようになっている。この画像読取り部21で読み取った画像情報は、前述の露光器31に送られるようになっている。このような画像読取り部21が内部に配設された上ハウジング14の前面側には、ユーザーによって操作される操作パネル68が配設されている。
【0033】
このように構成された複写機10において、原稿台60上に載置された原稿Dは、走査ユニット62等によって走査され、これにより画像面(画像情報)Gが読み取られる。読み取られた画像情報は、画像形成部16の露光器31に送られる。
【0034】
一方、画像形成部16においては、感光体ドラム28が矢印方向に回転駆動され、その表面が一次帯電器34によって所定の極性・所定の電位に均一に帯電される。帯電後の感光体ドラム28表面は、露光器31によって画像情報に基づいた露光が行われ、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器32によってトナーが付着されてトナー像として現像される。こうして感光体ドラム28上に形成されたトナー像は、転写帯電器33によって転写材P表面に転写される。
【0035】
この転写材Pは、給紙部15の給紙カセット23又は手差しトレイ25から給紙ローラ24又は給紙ローラ26によって給紙された後、レジストローラ27によって一旦停止され、さらに、感光体ドラム28上のトナー像に同期するようにして感光体ドラム28と転写帯電器33との間の転写部に供給されたものである。
【0036】
トナー像転写後の感光体ドラム28は、表面に残った残留トナーがクリーナ34によって除去され、次の画像形成に供される。
【0037】
一方、トナー像転写後の転写材Pは、定着部17に搬送され、ここで定着ローラ36及び加圧ローラ37によって加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。
【0038】
こうしてトナー像が定着された転写材Pは、後処理の有無によって排出先が以下のように異なる。
【0039】
まず、後処理がない場合の、トナー像定着後の転写材Pは、排紙部18のフラッパ38によって右方の排紙ローラ40に導かれ、この排紙ローラ40によって右方の排紙板41上に、画像面(トナー像が形成された面)を下方に向けた、いわゆるフェースダウンで排紙されて、次々と積載される。
【0040】
これに対して、後処理がある場合の、トナー像定着後の転写材Pは、フラッパ38の切り換えによって上方の給搬送ユニット20に搬送される。搬送された転写材Pは、図3の位置に配置された第1,第2のフラッパ46,47によって上,下排紙ローラ48,50に導かれ、中間トレイ53上に排出される。このとき、搬送ローラ52は退避位置に、またストッパ51は起立位置に配置されている。中間トレイ53上に排出された転写材Pは、その先端が前寄せ部材54によって左方に押され、後端がストッパ51に突き当てられ、これにより、搬送方向の位置が整合される。排紙された転写材Pは、これと同時に、幅寄せ部材55,56によって左右の側端が押圧され、これにより幅方向の位置が整合される。このような整合動作は、中間トレイ53上に次々に排出される転写材Pに対して、同様に行われる。
【0041】
そして、ステープルを行う所定の枚数の転写材Pが中間トレイ53上に積載されると、転写材Pの排出が停止される。その後、転写材Pの左右の側端に当接された状態の幅寄せ部材55,56が前方に移動して、転写材Pの後端の手前側をステープラ45に対応する位置に配置する。ステープラ45が動作して、所定の枚数の転写材Pが綴じられる。ステープル後の転写材Pは、幅寄せ部材55,56によって後方に移動され元の位置に復帰する。復帰した転写材Pは、図4に示すように、作動位置に配置された搬送ローラ52によって、その後端が下排紙ローラ50との間に挟持される。そして、ストッパ51が図4の退避位置に、また第1,第2のフラッパ46,47が図4の位置に配置され、さらに、下排紙ローラ50及び搬送ローラ52が矢印方向に回転することにより、ステープル後の転写材Pは、左方に搬送され、排紙トレイ44の排紙ローラ57によって積載部58(図1参照)上に排出され、積載される。
【0042】
上述の複写機10においては、後処理部20のところで述べたように、ステープルを行う際には、トナー像定着後の転写材Pを、上排紙ローラ48と下排紙ローラ50とを有する排紙ローラによって、一旦、中間トレイ53上に排出することになる。そして、このとき、前述したような不良、すなわち、転写材が完全に排出されないで、その後端側が下排紙ローラ50を覆うようにして停止するという不良、さらに、この不良に起因する転写材の整合不良や後続の転写材の排出不良が発生することになる。
【0043】
(排紙ローラ)
以下に詳述する、本発明に係る排紙ローラは、転写材の後端を下方に掻き落として、上述の不良を防止するようにした排紙ローラである。
【0044】
図5は、後処理部20を構成する給搬送ユニット42の上排紙ローラ48と下排紙ローラ50とを排紙トレイ53側(下流側)から見た図である。
【0045】
上排出ローラ48は、前後方向に向けて配設された軸71と、その中間部に取り付けられたローラ部材72,73を備えている。これらローラ部材72,73は、円筒状のゴムによって構成されている。
【0046】
下排出ローラ50は、軸74と、ローラ部材75,76と、本発明の特徴部分である排紙補助ローラ77,78とを備えている。軸74は、上述の軸71の下方にこれと平行に配設されている。ローラ部材75,76は、軸74の中間部に取り付けられており、それぞれ上述のローラ部材72,73に下方から当接されている。ローラ部材72とローラ部材75との間、及びローラ部材73とローラ部材76との間には、それぞれニップ部Nが形成されている。
【0047】
排紙補助ローラ77,78は、軸74における長手方向両端部、つまり、ローラ部材75,76の外側に取り付けられている。排紙補助ローラ77,78は同じ構成であるので、排紙補助ローラ78を例に説明すると、排紙補助ローラ78は内側の部分に、外側ほど大径となる傾斜部80が形成されている。この傾斜部80は、前述のように、転写材Pを前後方向に移動させる際に、転写材Pの側端が引っかかるのを防止するためのものである。傾斜部80の外側の部分には、係合部となる2個の凹部81が形成されている。それぞれの凹部81は、図5のX−X線矢視図である図6に示すように、底部81aと段差部81b,81cとを有する溝状に形成されている。底部81aは、外周面82よりも小径の円弧状に形成されている。これにより、転写材Pの後端P1側を自然な形状で保持できるようになっている。段差部81b,81cは、径方向を向いていて、転写材Pの後端P1が引っかかりやすいようになっている。なお、排紙補助ローラ78の回転方向を図6中の矢印a方向とすると、2箇所の段差部81b,81cのうちの回転方向上流側の段差部81bのみが端部P1に引っかかるように作用する。段差部81b,81cの高さや向きについては、使用する転写材の厚さや種類を考慮して、例えば実験によって適宜に設定するとよい。また、段差部81b,81cは、径方向を向くように形成されている。その底部81aと外周面82との間には、径方向の段差部81b,81cが形成されている。
【0048】
本実施の形態では、凹部81の周方向の角度は、ほぼ90度に設定してあり、また、2箇所の凹部81,81は、中心に対して対称な位置に配置してある。この点についても例えば、60度の角度で、周方向を3等分する位置に3箇所設定するようにしてもよいし、設計条件等に応じて適宜個数設定することができるが、少なくとも1箇所形成しておく必要がある。凹部81は、排紙補助ローラ78の軸方向のほぼ全長にわたって設けられている。2個の排紙補助ローラ81の軸方向の長さ、及び配設位置は、使用する転写材Pの幅方向の長さが異なる場合であっても、常に、転写材Pの両側端が凹部81に対応するようにするとよい。排紙補助ローラ77,78は、材質として、摩擦係数の高い材質(例えばゴム)、摩擦係数の低い材質(例えばPOM等の合成樹脂)のいずれも採用することができるが、前述のように、転写材Pを排紙補助ローラ77,78のすぐ下方で前後方向に移動させることがある場合には、後者の合成樹脂が好ましい。
【0049】
このような構成の排紙ローラは、排紙補助ローラ77,78の凹部81が転写材Pの後端P1に引っかかって後端P1を下方に掻き落とすことができるので、転写材Pの後端P1側が下排紙ローラ50を覆うようにして停止することに起因する整合不良や、後続の転写材の排出の障害となる排出不良を防止することができる。
【0050】
図7に、排紙補助ローラの他の実施の形態を示す。同図に示す排紙補助ローラ83は、外周面84に係合部としての凸部85を多数設けたものであり、例えば、ゴムをローレット加工することにより形成することができる。このような排紙補助ローラ83によると、凸部85によって転写材Pの後端P1を引っ掛けて掻き落とすことができる。
【0051】
なお、上述の排紙補助ローラ77,78,83の最も大径の部分の直径は、上述のローラ部材75,76の外径と同等かこれよりもわずかに小さく設定することにより、これら排紙補助ローラ77,78,83がローラ部材72,73,75,76による転写材Pの排出動作を妨げることがない。
【0052】
本発明は、基本的な構成はほぼそのままで、前述の排紙トレイ44の排紙ローラ57に対しても適用することができる。さらには、例えば、転写材の表面に画像形成を行った後、自動的に転写材の裏面にも画像形成できる画像形成装置において、表面に画像形成を行った転写材を、一旦、中間トレイに排出するが、このときに使用する排紙ローラに対しても、本発明を適用することができる。
【0053】
また、上述の実施の形態では、画像形成装置が電子写真方式の複写機である場合について説明したが、複写機に限らずプリンタやファクシミリについても、さらには、電子写真方式に限らず静電記録方式の画像形成装置にも本発明を適用することができる。
【0054】
また、上述の実施の形態では、後処理としてステープルを行う場合について説明したが、本発明が適用される後処理としては外に、例えば、仕分け作業がある。この仕分け作業は、排紙トレイ44に転写材Pを排出するに先立ち、転写材Pを適当枚数ごとに、前後方向に順に移動させるものである。こうすることで、排紙トレイ44上に排出される転写材Pは、適当枚数ごとに、前後方向の積載位置が異なることになり、後の転写材Pの仕分けが容易になる。また、後処理としては、外に、転写材Pのクリップ止め,テープの貼着,穿孔作業等が考えられる。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、係合部が転写材の後端に引っかかって後端を下方に掻き落とすことができるので、転写材の後端側が下排紙ローラを覆うようにして停止することに起因する整合不良や、後続の転写材の排出の障害となる排出不良を防止することができる。
【0057】
また、本発明に係る画像形成装置によれば、転写材の整合不良や、排出不良を防止することができ、例えば、後処理としてステープル処理を行う場合には、整合不良に起因して発生するステープル後の転写材の不ぞろいを防止することができ、また、後続の転写材が、良好に排出されない先行の転写材に引っかかって詰まってしまう、いわゆる紙詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置(複写機)の概略構成図である。
【図2】複写機の外観形状を示す斜視図である。
【図3】トナー像定着後の転写材を中間トレイに排出するようすを説明する図である。
【図4】ステープル後の転写材を排出するようすを説明する図である。
【図5】本発明に係る排紙ローラの正面図である。
【図6】図5のX−X線矢視拡大図である。
【図7】他の排紙補助ローラの、図6に相当する図である。
【符号の説明】
10……複写機(画像形成装置)、16……画像形成部、18……定着部、48……上排紙ローラ、50……下排紙ローラ、53……中間トレイ(積載部材)、77,78……排紙補助ローラ、81……凹部(係合部)、85……凸部(係合部)、82,84……外周面、N……ニップ部、P……転写材、P1……転写材の後端

Claims (5)

  1. 上流側から搬送されてきた転写材を上排紙ローラと下排紙ローラとの間のニップ部によって挟持搬送することで、下方の積載部材上に排出する排紙ローラにおいて、
    前記下排紙ローラと同軸上で、且つ、前記下排紙ローラよりも前記転写材の幅方向端部寄りに位置する排紙補助ローラを備え、
    前記排紙補助ローラは、その最大径が前記下排紙ローラの外径と同じかこれよりもわずかに小さくなるように形成され、
    前記排紙補助ローラの外周面には、前記ニップ部を通過して前記下排紙ローラよりも前記転写材の幅方向端部寄りに垂れ下がる前記転写材の後端に引っかかって、前記転写材の前記後端を下方に掻き落とすための係合部が形成されたことを特徴とする排紙ローラ。
  2. 前記係合部は、前記ニップ部から排出される転写材の4つの端部のうちの排出方向に沿った2つの端部に接触する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の排紙ローラ
  3. 前記係合部が、前記外周面に形成された凹部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の排紙ローラ。
  4. 前記係合部が、前記外周面に形成された凸部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の排紙ローラ。
  5. 像担持体表面にトナー像を形成し、前記トナー像を転写材上に転写する画像形成部と、前記トナー像を転写材表面に定着させる定着部と、前記定着後の転写材を積載部材上に排出する排紙ローラとを備えた画像形成装置において、
    前記排紙ローラが、請求項1,2,3又は4に記載の排紙ローラであることを特徴とする画像形成装置。
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