JP2520087B2 - 静電複写機 - Google Patents

静電複写機

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JP2520087B2
JP2520087B2 JP11743794A JP11743794A JP2520087B2 JP 2520087 B2 JP2520087 B2 JP 2520087B2 JP 11743794 A JP11743794 A JP 11743794A JP 11743794 A JP11743794 A JP 11743794A JP 2520087 B2 JP2520087 B2 JP 2520087B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電複写機、更に詳し
くは必要に応じて複写紙の両面に画像を形成することが
できる静電複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】複写紙の節約及び保管書類の枚数低減等
の見地から、複写紙の両面に画像を形成することが望ま
れることが少なくなく、それ故に、近時においては、必
要に応じて複写紙の両面に画像を形成することができる
静電複写機が提案され実用に供されるようになってき
た。かような静電複写機の典型例は、複写紙搬送経路
と、この複写紙搬送経路にシート状複写紙を供給するた
めの複写紙供給手段と、上記複写紙搬送経路の下流端に
隣接して配設された搬送制御手段と、この搬送制御手段
の下流端に隣接する上流端から延びる複写紙排出径路
と、上記搬送制御手段の下流端に隣接する上流端から延
びる複写紙逆転径路と、上記搬送制御手段の上流端に隣
接する上流端から延びる複写紙返送経路と、複写紙再供
給径路と、上記複写紙返送経路を通して返送される複写
紙を上記複写紙再供給径路を通して上記複写紙搬送経路
に再供給するための複写紙再送手段とを具備している。
上記搬送制御手段は、両者間に複写紙移動径路を規定す
る下側可動案内部材及び上側可動案内部材を含んでい
る。上記下側可動案内部材及び上側可動案内部材は、上
記複写紙搬送経路の下流端と上記複写紙排出径路の上流
端とを連通せしめる上昇位置と、上記複写紙搬送経路の
下流端と上記複写紙逆転径路の上流端とを連通せしめる
ための下降位置とに選択的に位置付けられる。
【0003】静電複写機の支持枠体構造は、所謂シェル
構造、即ち下部支持枠体と、作用位置と非作用位置との
間を旋回自在に上記下部支持枠体に装着された上部支持
枠体とを具備する構造であるのが好都合である。この場
合、複写紙搬送経路の少なくとも大部分と、複写紙排出
径路とは、上記上部支持枠体が上記作用位置に位置付け
られている時に上記下部支持枠体と上記上部支持枠体と
の間に規定されていて、上記上部支持枠体を上記非作用
位置にせしめると開放される。上記複写紙逆転径路は、
上部支持枠体内に設けられる。上記複写紙返送経路の少
なくとも大部分、上記複写紙再送手段、及び上記複写紙
供給径路の少なくとも大部分は、上記下部支持枠体内に
設けられている。
【0004】上述した通りの静電複写機においては、複
写紙供給手段から複写紙搬送経路に供給された複写紙
が、複写紙搬送経路を通して搬送される間に、複写紙の
片面に画像が形成される。そして、複写紙の片面にのみ
画像を形成することが望まれる場合には、片面に画像が
形成された上記複写紙は、下降位置に位置付けられてい
る下側可動案内部材と上側可動案内部材との間の複写紙
移動径路を通して複写紙排出径路に導入され、次いで複
写紙排出径路を通して排出される。他方、複写紙の両面
に画像を形成することが望まれる場合には、片面に画像
が形成された上記複写機は、上昇位置に位置付けられて
いる下側可動案内部材と上側可動案内部材との間の複写
紙移動径路を通して複写紙逆転径路に導入される。次い
で、複写紙の後端が複写紙搬送経路の下流端を通過した
後に複写紙の移動方向が逆転されて、複写紙が複写紙返
送経路に導入され、複写紙返送経路を通して複写紙再送
手段に返送される。しかる後に、複写紙再送手段から複
写紙再供径路を通して複写紙搬送経路に複写紙が再供給
される。そして、複写紙搬送経路を通して複写紙が再搬
送される間に複写紙の他面に画像が形成される。しかる
後に、両面に画像が形成された複写紙は、下降位置に位
置付けられている下側可動案内部材と上側可動案内部材
との間の複写紙移動径路を通して複写紙排出径路に導入
され、次いで複写紙排出径路を通して排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述した通り
の静電複写機には、次の通りの解決すべき問題がある。
即ち、下部支持枠体は前後方向に間隔を置いて配設され
た下部前基板と下部後基板とを含み、複写紙返送経路の
少なくとも大部分、複写紙再送手段及び、複写紙再供給
径路の少なくとも大部分は、上記下部前基板と上記下部
後基板との間に配設されている。従って、複写紙返送経
路、複写紙再送手段又は複写紙再供給径路において紙詰
りした複写紙を除去するためには、上記下部前基板に形
成されている開口を通して手を挿入して複写紙を把持
し、複写紙を引出すことが必要である。然るに、従来の
静電複写機においては、上記下部前基板には比較的小さ
い開口が分散形成されており、それ故に、特に紙詰りし
た複写紙が比較的大きい場合、複写紙の除去操作が必ず
しも容易ではなかった。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、複写紙返送経路、複写
紙再送手段又は複写紙再供給径路において複写紙の紙詰
りが発生した場合には、紙詰りした複写紙が大きくても
これを容易に除去することができる静電複写機を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を達成する静電複写機として、下部支持
枠体と、作用位置と非作用位置との間を旋回自在に該下
部支持枠体に装着された上部支持枠体と、複写紙搬送経
路と、該複写紙搬送経路シート状複写紙を供給するため
の複写紙供給手段と、複写紙返送経路と、複写紙再供給
径路と、該複写紙返送経路を通して返送される複写紙を
受入れ且つ受入れた複写紙を該複写紙再供給径路を通し
て該複写紙搬送経路に再供給するための複写紙再送手段
とを具備し、該複写紙供給手段から該複写紙搬送経路に
供給された複写紙が、該複写紙搬送経路を通して搬送さ
れる間に、複写紙の片面に画像が形成され、片面に画像
が形成された複写紙が、選択的に該複写紙返送経路に導
入されて該複写紙返送経路を通して該複写紙再送手段に
返送され、次いで該複写紙再送手段から該複写紙再供給
径路を通して該複写紙搬送経路に再供給され、該複写紙
搬送経路を通して再搬送される間に複写紙の他面に画像
が形成され、該複写紙搬送経路の少なくとも大部分は、
該上部支持枠体が該作用位置に位置付けられている時に
該下部支持枠体と該上部支持枠体との間に規定されてい
て、該上部支持枠体を該非作用位置にせしめると開放さ
れ、該下部支持枠体は、前後方向に間隔を置いて配設さ
れた下部前基板と下部後基板とを含み、該複写紙返送経
路の少なくとも大部分、該複写紙再供給径路の少なくと
も大部分、及び複写紙再送手段は、該下部前基板と該下
部後基板との間に設けられている、型の静電複写機にお
いて;該下部前基板には、少なくとも、該複写紙返送経
路の少なくとも大部分と該複写紙再送手段とが存在する
領域に渡って延在する単一の開口が形成されている、こ
とを特徴とする静電複写機が提供される。
【0008】
【作用】複写紙返送経路、複写紙再送手段及び複写紙再
供給径路において複写紙が紙詰りを生じた場合には、下
部支持枠体を構成する下部前基板形成された開口を通し
て手を挿入し、紙詰りした複写紙を除去する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に従って
構成された静電複写機の一具体例について詳述する。
【0010】静電複写機全体の概要 第1図は、本発明に従って構成された静電複写機の一具
体例における主要構成要素を簡略に図示している。第1
図に図示する静電複写機は、略長方体形状のハウジング
2を具備している。このハウジング2の上面には、複写
すべき原稿(図示していない)が載置される静止透明板
4と、この透明板4及びその上に載置された原稿を覆う
ための開閉自在な原稿押え部材6とが配設されている。
ハウジング2内の略中央部には、周表面に静電感光体を
有する回転ドラム8が回転自在に装着されている。矢印
10で示す方向に回転駆動される回転ドラム8の周囲に
は、矢印10で示す方向に見て順次に、帯電域12、露
光域14、現像域16、転写域18及びクリーニング域
20が規定されている。帯電域12には帯電用コロナ放
電器22が配設され、現像域16には現像装置24が配
設され、転写域18には転写用コロナ放電器26及び剥
離用コロナ放電器28が配設され、そしてクリーニング
域20には除電ランプ30及び残留トナー除去ブレード
32が配設されている。
【0011】回転ドラム8の上方には、全体を番号34
で示す光学系が配設されている。この光学系34は、可
動原稿照明ランプ36、第1の可動反射鏡38、第2の
可動反射鏡40、第3の可動反射鏡42、静止レンズ組
立体44及び静止反射鏡46を含んでいる。走査露光の
際には、可動原稿照明ランプ36及び第1の可動反射鏡
38は、実線で示す走査露光開始位置から実質上水平に
所要位置(例えば2点鎖線で示す最大走査露光終了位
置)まで所要速度Vで移動せしめられ、第2の可動反射
鏡40及び第3の可動反射鏡42は、実線で示す走査露
光開始位置から実質上水平に所要位置(例えば2点鎖線
で示す最大走査露光終了位置)まで上記所要速度の半分
の速度V/2で移動せしめられる。この際に、上記透明
板4上に載置された原稿が可動原稿照明ランプ36によ
って照射され、原稿からの反射光が、第1、第2及び第
3の可動反射鏡38、40及び42に順次に反射されて
レンズ組立体44に至り、次いで、静止反射鏡46に反
射されて上記露光域14において感光体上に投射され
る。走査露光が終了すると、可動原稿照明ランプ36並
びに第1、第2及び第3の反射鏡38、40及び42
は、実線で示す走査露光開始位置に戻される。
【0012】ハウジング2の片端部、即ち第1図におい
て右端部には、全体を番号48で示す複写紙供給手段が
設けられている。図示の複写紙供給手段48は、下部カ
セット受部50a、中間部カセット受部50b及び上部
カセット受部50cを含んでいる。下部カセット受部5
0a、中間部カセット受部50b及び上部カセット受部
50cには、夫々、異なった寸法のシート状複写紙を収
納した数種類の複写紙カセット52のうちのいずれかが
選択的に着脱自在に装着される。下部カセット受部50
a、中間部カセット受部50b及び上部カセット受部5
0cの各々には、そこに装着された複写紙カセット52
から複写紙を1枚毎送出するための送出ローラ54a、
54b及び54cが配設されている。下部カセット受部
50aに装着された複写紙カセット52から送出された
複写紙は、複写紙送給径路56aを通して全体を番号5
8で示す複写紙搬送経路に導入される。中間部カセット
受部50bに装着された複写紙カセット52から送出さ
れた複写紙は、複写紙送給径路56b及び56aを通し
て複写紙搬送経路58に導入される。上部カセット受部
50cに装着された複写紙カセット52から送出された
複写紙は、複写紙送給径路56c、56b及び56aを
通して複写紙搬送経路58に導入される。複写紙送給径
路56aは案内板60の上流部と案内板62の一部とに
よって規定されており、複写紙送給径路56bは案内板
対64によって規定されており、複写紙送給径路56c
は案内板対66によって規定されている。複写紙送給径
路56aの上流端と複写紙送給径路56bの下流端との
間には送給ローラ対68が配設されており、複写紙送給
径路56bの上流端と複写紙送給径路56cの下流端と
の間には送給ローラ対69が配設されている。
【0013】上記複写紙搬送経路58は、上流端70か
ら下流端72まで第1図において右から左に略水平に延
びている。かかる複写紙搬送経路58は、上記案内板6
0の下流部及び案内板74の下流部、搬送ローラ対7
6、案内板対78、搬送ローラ対80、案内板82、上
記転写域18(即ち回転ドラム8と転写用コロナ放電2
6及び剥離用コロナ放電28との間)、搬送ベルト機構
84、案内板86、加熱定着ローラ対88、案内板対9
0及び搬送ローラ対92によって規定されている。上記
複写紙搬送経路58の下流端72に隣接して、搬送制御
手段94が配設されている。この搬送制御手段94は、
両者間に複写紙移動径路96を規定する下側可動案内部
材98及び上側可動案内部材100を含む。下側可動案
内部材98及び上側可動案内部材100は、実線で示す
下降位置と2点鎖線で示す上昇位置とに選択的に位置付
けられる。かような搬送制御手段94については、後に
更に詳述する。搬送制御手段94の下流側には、排出ロ
ーラ対102を有する複写紙排出径路104が設けられ
ている。そして、ハウジング2の他端部、即ち第1図に
おいて左端部には、受皿106が着脱自在に装着されて
いる。
【0014】更に、上記搬送制御手段94に関連せしめ
て、全体を番号108で示す複写紙逆転径路と、全体を
番号110で示す複写紙返送経路とが配設されている。
案内板対112によって規定されている複写紙逆転径路
108は、譲渡搬送制御手段94の下流端に隣接する上
流端から適宜の湾曲形状に延びている。複写紙逆転径路
108の上流端には、実線で示す非作用位置と2点鎖線
で示す作用位置とに選択的に位置付けられる逆転ローラ
114が配設されている。複写紙返送経路110は、上
記搬送制御手段94の上流端に隣接する上流端から第1
図において左から右に幾分下方に傾斜して延びている。
この複写紙返送経路110は、その上流端部に配設され
た案内板対116と、かかる案内板対116の下流側に
配設された全体を番号118で示す返送制御機構とによ
って規定されている。返送制御機構118は、本出願人
の出願にかかる昭和59年特許願第251565号(発
明の名称:静電複写機、出願日:昭和59年11月30
日)の明細書及び図面に開示されている通りの構成でよ
い。第1図を参照することによって容易に理解される如
く、搬送制御手段94の下側可動案内部材98及び上側
可動案内部材100が実線で示す下降位置に位置付けら
れている時には、複写紙搬送経路58と複写紙排出径路
104とが、搬送制御手段94における複写紙移動径路
96を介して相互に連通される。一方、下側可動案内部
材98及び上側可動案内部材100が2点鎖線で示す上
昇位置に位置付けられると、複写紙搬送経路58と複写
紙逆転径路108とが、搬送制御手段94における複写
紙移動径路96を介して相互に連通せしめられると共
に、複写紙逆転径路108と複写紙返送経路110と
が、搬送制御手段94における複写紙移動径路96を介
して相互に連通せしめられる。
【0015】図示の静電複写機においては、更に上記複
写紙返送経路110の下方に全体を番号120で示す複
写紙再送手段が設けられている。この複写紙再送手段1
20は、実質上水平に延びる受台122を有する。受台
122の前端、即ち第1図において右端には、停止手段
124が配設されている。かかる停止手段124は、実
線で示す作用位置と2点鎖線で示す非作用位置とのいず
れかに選択的に位置付けられる。上記受台122の前端
部上には、送給ローラ126が設けられている。この送
給ローラ126は、受台122の上面に接触する図示の
位置から上方へ自由に移動し得るように装着されてお
り、通常はそれ自体の重量(必要ならば適宜のばね手
段)による偏倚作用によって下方へ強制されている。更
に、上記複写紙再送手段120の前端から上記複写紙搬
送経路58の上流端70まで延びる、全体を番号128
で示す複写紙再送給径路が設けられている。この複写紙
際送給径路128は、案内板130、再送給ローラ13
2、再送給ローラ対134、案内板対136、及び上記
案内板74の上流部によって規定されている。
【0016】上述した通り図示の静電複写機の作用を概
説すると、次の通りである。回転ドラム8は矢印10で
示す方向に回転せしめられ、帯電域12においては、帯
電用コロナ放電器26によって回転ドラム8上の感光体
の表面が特性極性に帯電され、露光域14においては、
透明板4上に載置された原稿の像が光学系34によって
感光体上に走査露光され、かくして感光体上に静電潜像
が形成される。現像域16においては、現像装置24に
よって感光体上の静電潜像にトナーが施されて静電潜像
がトナー像に現像される。転写域18においては、転写
域18を通して搬送される複写紙(複写紙の搬送につい
ては後に更に言及する)が感光体の表面に接触せしめら
れ、転写用コロナ放電器26の作用によって感光体上の
トナー像が複写紙上に転写される。次いで、剥離用コロ
ナ放電器28の作用によって感光体から複写紙が剥離さ
れる。剥離された複写紙は、加熱定着ーラ対88に搬送
され、ローラ対88を通る際にトナー像が複写紙上に定
着される。一方、クリーニング域20においては、除電
ランプ30からの光が感光体に照射されて感光体上の残
留電荷が消失せしめられ、次いで残留トナーブレード3
2の作用によって感光体の表面から残留トナーが除去さ
れる。
【0017】複写紙の搬送について説明すると、次の通
りである。最初に、複写紙の片面のみに画像を形成する
場合について説明する。この場合には、搬送制御手段9
4の下側可動案内部材98及び上側可動案内部材100
は、実線で示す下降位置に位置付けられる。下部カセッ
ト受部50a、中間部カセット受部50b又は上部カセ
ット受部50cに装着された複写紙カセット52から複
写紙搬送経路58に導入された複写紙は、複写紙搬送経
路58を通して搬送される。この間には、転写域18に
おいて複写紙の片面(即ち上面)にトナー像が転写さ
れ、そしてかかるトナー像が加熱定着ローラ対88の作
用によって複写紙の片面上に定着され、かくして複写紙
の片面に画像が形成される。次いで、複写紙は、複写紙
搬送経路58から搬送制御手段94における複写紙移動
径路96を通して複写紙排出径路104に導入され、複
写紙排出径路104を通して受皿106に排出される。
かくして、その片面に画像が形成されている複写物が得
られる。
【0018】複写紙の両面に画像を形成する場合には、
最初に、搬送制御手段94の下側可動案内部材98及び
上側可動案内部材100が2点鎖線で示す上昇位置に位
置付けられる。次いで、複写工程が開始されると、下部
カセット受部50a、中間部カセット受部50b又は上
部カセット受部50cに装着された複写紙カセット52
から複写紙搬送経路58に導入された複写紙は、複写紙
搬送経路58を通して搬送される。この間には、転写域
18において複写紙の片面(即ち上面)にトナー像が転
写され、そしてかかるトナー像が加熱定着ローラ対88
の作用によって複写紙の片面上に定着され、かくして複
写紙の片面に画像が形成される。複写紙搬送経路58か
らの複写紙は、搬送制御手段94における複写紙移動径
路96を通して複写紙逆転径路108に導入され、複写
紙逆転径路108中を矢印138で示す方向に進む。こ
の際、複写紙の下面は、矢印140で示す方向に回転駆
動されているところの排出ローラ対102の一方102
aに接触するが、排出ローラ102aと複写紙との間に
は滑りが生成され、それ故に、複写紙は、ローラ102
aが矢印140で示す方向に回転駆動されているにもか
かわらず、矢印138で示す方向に進行することができ
る。複写紙の後端が複写紙搬送経路58の下流端、即ち
搬送ローラ対92のニップ部位を通過すると、複写紙逆
転径路108の上流端に設けられている逆転ローラ11
4が2点鎖線で示す作用位置に位置付けられ、これによ
って複写紙が排出ローラ対102の一方102aに押付
けられる。かくすると、矢印140で示す方向に回転駆
動されているところの排出ローラ102aの作用によ
り、複写紙は前後を逆にして矢印142で示す方向に進
行せしめられる。そして、矢印140で示す方向に回転
駆動されているところの搬送ローラ対92の一方92a
と案内板対116の一方116aとの間を通して、複写
紙返送経路110に導入され、複写紙返送経路110を
通って進行する。複写紙逆転径路108における逆転ロ
ーラ114は、複写紙が複写紙返送経路110に導入さ
れた後の適宜の時点で、実線で示す非作用位置に戻され
る。
【0019】複写紙返送経路110を通して進行せしめ
られる複写紙は、複写紙再送手段120の受台122上
に導かれ、受台122上を第1図において右方へ進む。
そして、矢印144で示す方向に回転せしめられている
送給ローラ126が複写紙に作用して複写紙を更に右方
へ送給し、かくして複写紙の前縁が実線で示す作用位置
に位置付けられている停止手段124に当接せしめられ
る。かくすると、複写紙の進行が阻止されて複写紙は複
写紙再送手段120上の所要位置に停止せしめられる。
この時点において送給ローラ126が矢印144で示す
方向に回転せしめられていても、送給ローラ126と複
写紙との間には滑りが生成され、複写紙が更に前進せし
められることはない。
【0020】上述した如くして複写紙再送手段120に
所要枚数の複写紙が返送されると、搬送制御手段94の
下側可動案内部材98及び上側可動案内部材100が実
線で示す下降位置に戻される。そして、複写紙再送手段
120における停止手段124が2点鎖線で示す非作用
位置に位置付けられ、矢印144で示す方向に回転駆動
される送給ローラ126の作用によって、複写紙再送手
段120から複写紙が複写紙再供給径路128に送出さ
れる。複写紙再供給径路128に送出された複写紙は、
1枚毎複写紙再供給径路128を通って前進せしめられ
て、再び複写紙搬送経路58に供給される。かかる複写
紙は、第1図を参照することによって容易に理解される
如く、略半円形状の複写紙再供給径路128を通ること
によって表裏が反転され、既に画像が形成された片面を
下面にした状態で複写紙搬送経路58に供給される。次
いで、複写紙は複写紙搬送経路58を通して搬送され
る。この際には、転写域18において複写紙の他面即ち
上面にトナー像が転写され、加熱定着ローラ対88の作
用によってかかるトナー像が複写紙上に定着され、かく
して複写紙の他面に画像が形成される。次いで、複写紙
は、複写紙搬送経路58から搬送制御手段94における
複写紙移動径路96を通して複写紙排出径路104に導
入され、複写紙排出径路104を通して受皿106に排
出される。かくして、両面に画像が形成されている複写
物が得られる。而して、図示の静電複写機における上述
した通りの構成及び作用は、本発明に従って改良された
新規な特徴をなすものではなく、本発明が適用され得る
静電複写機の一例を示すものるすぎず、それ故に、これ
らについての詳細な説明は、本明細書においては省略す
る。
【0021】支持枠体構造 第1図と共に第2図を参照して説明すると、上記ハウジ
ング2は、下部支持枠体146と上部支持枠体148と
から構成されている。上部支持枠体148は、支持軸1
50を介して下部支持枠体146に旋回自在に装着され
ており、第1図に図示する作用位置(閉位置)と第2図
に図示する非作用位置(開位置)との間を旋回動せしめ
られる。下部支持枠体146に対する上部支持枠体14
8の装着方式自体は、例えば、特開昭59−10045
9号公報、特開昭59−152458号公報又は特開昭
59−188670号公報に開示されている如き方式で
よい。
【0022】第3図を参照して説明すると、下部支持枠
体146は、上面が開放せしめられた略箱形状であり、
上部支持枠体148は、下面が開放せしめられた略形状
である。下部支持枠体146は、その内部に前後方向
(第1図及び第2図において紙面に垂直な方向)に間隔
を置いて実質上鉛直る配設された下部前基板152及び
下部後基板154を有する。同様に、上部支持枠体14
8も、その内部に前後方向に間隔を置いて実質上鉛直に
配設された上部前基板156及び上部後基板158(第
1図及び第2図)を有する。そして、第1図を参照して
説明した種々の構成要素のうちの、第1図に示す一点鎖
線160よりも下方に配設されている構成要素は、上記
下部前基板152と下部後基板154との間に装着され
ており、第1図に示す一点鎖線160よりも上方に配設
されている構成要素は、上記上部前基板156と上部後
基板158との間に配設されている。従って、第1図及
び第2図を参照することによって理解される如く、図示
の具体例においては、複写紙供給径路56a、56b及
び56cの全体、複写紙搬送経路58の大部分(更に詳
細には、加熱定着ローラ対88によって規定される部分
を除く部分)、及び複写紙排出径路104は、上部支持
枠体148が第1図に図示する作用位置に位置付けられ
ている時に下部支持枠体146と上部支持枠体148と
の間に規定され、上部支持枠体148が第2図に図示す
る非作用位置にせしめられると解放される。図示の具体
例においては、複写紙搬送経路58における加熱定着ロ
ーラ対88の上側ローラ88a及びその支持手段は、第
1図に図示する作用位置(閉位置)と第2図に図示する
非作用位置との間を支持軸162を中心として旋回自在
に装着されており、従って、上部支持枠体148を第2
図に図示する非作用位置にせしめ、次いで上記上側ロー
ラ88a及びその支持手段を第2図に図示する非作用位
置にせしめると、複写紙搬送経路58はその全体が開放
される。一方、複写紙逆転径路108は、上部支持枠体
148内に更に詳しくは上部前基板156と上部後基板
との間に設けられ、そして、複写紙返送経路110、複
写紙再送手段120及び複写紙再供給径路128は、下
部支持枠体146内に、更に詳しくは下部前基板152
と下部後基板154との間に設けられている。
【0023】第1図及び第2図と共に第4図を参照して
説明すると、下部支持枠体146の下部前基板152に
は、比較的大きな単一の連続して延在する開口164が
形成されている。かかる開口164は、複写紙返送経路
110の大部分、更に詳しくは返送制御機構118によ
って規定される部分が存在する領域と共に、複写紙再送
手段120のほぼ全体が存在する領域に渡って連続して
延在している。加えて、開口164の第1図及び第4図
において右端縁は、複写紙再供給径路128に隣接して
いる。従って、上記複写紙返送経路110、複写紙再送
手段120及び複写紙再供給径路128において複写紙
が紙詰りを生じた場合には、上記開口164を通して手
を挿入することによって紙詰りした複写紙を充分容易に
除去することができる。複写紙返送経路110における
上記返送制御機構118は、可動枠体166を有する。
かかる可動枠体116は、その後端縁に沿って延びる旋
回軸線を中心として、第4図に実線で示す作用位置と第
4図に2点鎖線で示す非作用位置との間を旋回自在に、
下部後基板154(第3図)に装着されている。第4図
から明らかな如く、上記開口164は、上記作用位置に
位置付けられている時に可動枠体166が存在する領域
のみならず、上記非作用位置に位置付けられた時に可動
枠体166が存在する領域にも延在している。返送制御
機構118における複数個の上側要素(即ち複写紙返送
経路110の上側を規定する要素)は、下部支持枠体1
46の下部前基板152及び下部後基板154に直接的
に装着されているが、返送制御機構118における複数
個の下側要素(即ち複写紙返送経路110の上側を規定
する要素)は、上記可動枠体166に装着されている。
従って、返送制御機構118において複写紙の紙詰りが
発生した場合には、上記可動枠体166の前端に形成さ
れている把持部168を把持して上記可動枠体166を
実線で示す作用位置から2点鎖線で示す非作用位置に移
動せしめて返送制御機構118における複写紙返送経路
110を開放し、かくして紙詰りした複写紙を充分容易
に除去することができる。
【0024】再び第3図を参照して説明すると、下部支
持枠体146の前壁は、開閉動自在な下部前カバー部材
170によって規定されている。この下部前カバー部材
170は、その下端縁に沿って延びる旋回軸線172を
中心として下部支持枠体146の前面のほぼ全体を覆う
閉位置(第3図に2点鎖線で示す位置)と下部支持枠体
146の前面のほぼ全体を露呈せしめる開位置(第3図
に実線で示す位置)との間を旋回自在に、適宜の装着機
構(図示していない)によって装着されている。同様
に、上部支持枠体148の前壁の、上端部を除く部分
は、開閉動自在な上部前カバー部材174によって規定
されている。この上部前カバー部材174は、その下端
縁に沿って延びる旋回軸線176を中心として上部支持
枠体148の前面の上端部を除く部分を覆う閉位置(第
3図に2点鎖線で示す位置)と上部支持枠体148の前
面の上端部を除く部分を露呈せしめる開位置(第3図に
実線で示す位置)との間を旋回自在に、適宜の装着機構
(図示していない)によって装着されている。
【0025】ロッキング手段及び検出手段 第3図と共に第5図を参照して説明すると、上部支持枠
体148における上部前基板156には、そこから前方
へ延びる支持板178が固定されている。そして、この
支持板178の片面には第1の検出要素180が固定さ
れ、他面には第2の検出要素182が固定されている。
第1の検出要素180は検出アーム184を有するリミ
ットスイッチでよく、同様に、第2の検出要素182は
検出アーム186を有するリミットスイッチでよい。上
部支持枠体148における上部前基板156には、更
に、上記支持板178の下方を上部前基板156から前
方に延びる板状部材から成る拘束部材188も固定され
ている。この拘束部材188の先端部には、上記第1の
検出要素180の検出アーム184の先端部の下方に位
置する開口190が形成されている。 一方、下部支持
枠体146における開閉動自在な下部前カバー部材17
0の裏面には、部片192が固定されている。第3図に
明確に図示する如く、この部片192の自由端は、下部
前カバー部材170の上壁部に形成された切欠き193
を通って、下部前カバー部材170の上端を越えて突出
している。かかる部片192は、後の説明から明らかに
なる如く、上記拘束部材188と協働してロッキング手
段を構成する被拘束部材として機能すると共に、上記第
1の検出要素180と協働して第1の検出手段を構成す
る被検出要素として機能する。また、上部支持枠体14
8における開閉動自在な上部前カバー部材174の裏面
には、部片194が固定されている。かかる部片194
は、後の説明から明らかになる如く、上記第2の検出要
素182と協働して第2の検出手段を構成する被検出要
素として機能する。
【0026】第3図及び第5図を参照することによって
理解される如く、下部支持枠体146における下部前カ
バー部材170が第3図に2点鎖線で示す閉位置にせし
められ、次いで上部支持枠体148が作用位置(第1
図)にせしめられると、上記部片192の先端部が上記
拘束部材188の開口190に受入れられる。かくする
と、部片192の前方への移動が拘束部材188によっ
て拘束され、従って下部前カバー部材170が第3図に
2点鎖線で示す閉位置にロックされる。即ち、図示の静
電複写機においては、上部支持枠体148が作用位置
(第1図)にある時には、拘束部材188と部片192
との協働によって下部前カバー部材170が閉位置にロ
ックされ、下部前カバー部材170を第3図に実線で示
す開位置に開動せしめることができない。上部支持枠体
148を第3図に図示する非作用位置にせしめると、拘
束部材188が部片192から離脱し、かくして下部前
カバー部材170を第3図に実線で示す開位置に開動せ
しめることが可能になる。下部支持枠体146における
下部前カバー部材170が第3図に2点鎖線で示す閉位
置にせしめられ、次いで上部支持枠体148が作用位置
(第1図)にせしめられると、上述した如く部片192
の先端部が拘束部材188の開口190に受入れられて
下部前カバー部材170が閉位置にロックされることに
加えて、第5図から理解される如く、部片192の先端
が上記第1の検出要素180の検出アーム184を押圧
し、これによって第1の検出要素180がONに切換え
られる。また、上部支持枠体148における上部前カバ
ー部材174が第3図に2点鎖線で示す閉位置にせしめ
られると、部片194の先端が上記第2の検出要素18
2の検出アーム186を押圧し、これによって第2の検
出要素182がONに切換えられる。第1の検出要素1
80及び第2の検出要素182は、所謂安全スイッチと
して機能し、第1の検出要素180及び第2の検出要素
182の双方がONの時に、静電複写機の作動が許容さ
れる。 所望ならば、被拘束部材と被検出要素とを夫々
別個の部片から構成することができる。また、上部支持
枠体148の上部前基板156に部片192を固定し、
下部支持枠体146の下部前カバー部材170に第1の
検出要素180と拘束部材188を固定することがでい
る。更に、上部支持枠体148の上部前基板156に部
片194を固定し、上部支持枠体148の上部前カバー
部材174に第2の検出要素182を固定することがで
きる。
【0027】紙詰り処理手順 第1図、第2図及び第3図を参照して説明すると、複写
紙の片面のみに画像を形成するモードで静電複写機が作
動中、複写紙供給径路56a、56b及び56c、複写
紙搬送経路58或いは複写紙排出径路104において複
写紙の紙詰りが発生して静電複写機の作動が停止された
場合には、上部支持枠体148を第2図及び第3図に示
す非作用位置にせしめる。かくすると、複写紙供給径路
56a、56b及び56cの全体、複写紙搬送経路58
の大部分(更に詳細には、加熱定着ローラ対88によっ
て規定される部分を除く部分)、及び複写紙排出径路1
04の全体が開放される。次いで、必要に応じて、加熱
定着ローラ対88の上側ローラ88a及びその支持手段
を第2図に示す非作用位置にせしめ、かくして複写紙搬
送経路58の全体を開放する。次いで、複写紙供給径路
56a、56b及び56c、複写紙搬送経路58或いは
複写紙排出径路104に存在する複写紙を除去する。
【0028】次に、複写紙の両面に画像を形成するモー
ドで静電複写機が作動中に、複写紙の紙詰りが発生して
静電複写機の作動が停止された場合の処理について説明
する。この場合には、次の事実が注目されるべきであ
る。即ち、同一の原稿から複数枚の複写物を得る所謂複
数枚複写の場合、例えば複写紙返送経路110又は複写
紙再送手段120において複写紙が紙詰りした時には、
紙詰りした複写紙が最終枚複写のための複写紙でない限
り、複写紙供給径路56a、56b及び56c、複写紙
搬送経路58或いは複写紙逆転径路108には、引続く
複写紙が存在しており、かかる複写紙も除去することが
必要である。而して、図示の静電複写機においては、下
部支持枠体146内に配設されている複写紙返送経路1
10、複写紙再送手段120或いは複写紙再供給径路1
28に存在する除去すべき複写紙を除去せんとして、下
部前カバー部材170を第3図に実線で示す開位置にせ
しめんとしても、上部支持枠体148が第1図に図示す
る作用位置にある限り、上述したロッキング手段(即ち
拘束部材188及び部片192)の作用によって下部前
カバー部材170の開動が阻止される。従って、下部前
カバー部材170の開動に先立って、上部支持枠体14
8を第2図及び第3図に図示する非作用位置にせしめる
ことが必要である。次いで、必要に応じて、加熱定着ロ
ーラ対88の上側ローラ88a及びその支持手段第2図
に示す非作用位置にせしめる。そして、複写紙供給径路
56a、56b及び56c、複写紙搬送経路58或いは
複写紙逆転径路108に存在する複写紙を除去する。複
写紙逆転径路108に存在する複写紙は、上部支持枠体
148の開放されている下面から手を挿入することによ
って充分容易に除去することができる。しかる後に、下
部前カバー部材170を第3図に実線で示す開位置にせ
しめる。次いで、必要に応じて、返送制御機構118の
可動枠体166を第4図に2点鎖線で示す非作用位置に
せしめる。下部前カバー部材170を開位置にせしめる
と、下部前基板152に形成されている上記開口164
が露呈され、従って、上記開口164を通して手を挿入
することによって、複写紙返送経路110、複写紙再送
手段120或いは複写紙再供給径路128に存在する除
去すべき複写紙を充分容易に除去することができる。か
ような次第であるので、図示の静電複写機においては、
例えば、複写紙返送経路110或いは複写紙再送手段1
20のみから複写紙を除去し、複写紙供給径路56a、
56b及び56c、複写紙搬送経路58或いは複写紙逆
転径路108に除去すべき複写紙を不注意に残留せしめ
て静電複写機の作動を再開し、かくして種々の不都合を
生ぜしめてしまうことが充分確実に防止される。
【0029】搬送制御手段 次に、第6図乃至第8図を参照して、搬送制御手段94
の構成について詳述する。上述した如く、図示の搬送制
御手段94は、下側可動案内部材98と上側可動案内部
材100とを含んでいる。第8図に最も明確に図示する
如く、下側可動案内部材98は支持軸196を有し、こ
の支持軸196には軸線方向に適宜の間隔を置いて複数
個の略三角形状の下側案内部片198が一体に形成され
ている。支持軸196の両端部は、夫々、下部支持枠体
146における下部前基板152及び下部後基板154
に旋回自在に装着され、かくして下側可動案内部材98
が下部支持枠体146の所定位置に旋回自在に装着され
る(第3図も参照されたい。)支持軸196には連結片
200(第6図及び第7図)も一体に形成されている。
そして、この連結片200には、電磁ソレノイド202
でよい作動手段が連結されている。更に詳しくは、電磁
ソレノイド202の本体は下部支持枠体146(第7
図)内の所定位置に固定されており、その鉄心204が
連結ピン206によって上記連結片200に旋回自在に
連結されている。電磁ソレノイド202が除勢されてい
る時には、下側可動案内部材98は、第6図に実線で示
す位置即ち下降位置に位置付けられている。電磁ソレノ
イド202が付勢されると、下側可動案内部材98は、
第6図に2点鎖線で示す位置即ち上昇位置に旋回せしめ
られる。下側可動案内部材98には、更に、上記複数個
の下側案内部片198のうちの両側に位置する下側案内
部片198の各々の外側面から外方に突出する突起20
8も一体に形成されている。かかる突起208は、後の
説明から明らかになる如く、上側可動案内部材100に
作用する当接手段を構成する。一方、上側可動案内部材
100は、長手方向に適宜の間隔を置いて複数個の略三
角形状の上側案内部片210が一体に形成されている細
長い板状部材212を有する。上側案内部片210の各
々は、上記下側可動案内部材98における複数個の下側
案内部片198の各々に対応して位置する。上記板状部
材212の両端には、略矩形の部片214が一体に形成
されており、かかる部片214の各々の外面には、外方
へ延びる短軸216が一体に形成されている。上記部片
214は、上記下側可動案内部材98における突起即ち
当接手段208と協働する被当接手段を構成する。上記
短軸216の各々は、上部支持枠体148における上部
前基板156(第3図)及び上部後基板158(第7
図)に旋回自在に装着され、かくして上側可動案内部材
100が上部支持枠体148の所定位置に旋回自在に装
着される。上側可動案内部材100における上記複数個
の上側案内部片210のうちの両側に位置する上側案内
部片210の各々の後端部外面には、ピン218が一体
に形成されている。これに対応して、上部支持枠体14
8における上部前基板156(第3図)及び上部後基板
158の各々の内面にもピン220が固定されている。
そして、ピン218の各々のピン220の各々との間に
は、引張ばね222でよい弾性手段が配設されている。
かかる引張ばね222は、上側可動案内部材100を第
6図において反時計方向に弾性的に偏倚する。所望なら
ば、上側可動案内部材100の重量自体によって、上側
可動案内部材100が第6図において反時計方向に偏倚
せしめられるようになすこともできる。更に、図示の具
体例においては、上部支持枠体148内の所定位置に
は、板状部材から構成された制限手段224が固定され
ている。
【0030】上記の通りの搬送制御手段94において
は、上部支持枠体148が第1図に示す作用位置に位置
せしめられている状態において、電磁ソレノイド202
が除勢されている時には、上述した如く下側可動案内部
材98は第6図に実線で示す下降位置に位置付けられて
いる。引張ばね222によって第6図において反時計方
向に弾性的に偏倚されている上側可動案内部材100
は、その部片即ち被当接手段214が下側可動案内部材
98の突起即ち当接手段208に当接せしめられ、かく
して第6図に実線で示す位置即ち下降位置に位置付けら
れる。第6図と共に第1図を参照して説明すると、下側
可動案内部材98と上側可動案内部材100とが実線で
示す下降位置に位置付けられている時には、下側可動案
内部材98における下側案内部片198の上縁と上側可
動案内部材100における上側案内部片210の下縁と
の間に規定される複写紙移動径路96は、複写紙搬送経
路58と複写紙排出径路104とを相互に連通せしめ
る。
【0031】一方、電磁ソレノイド202が付勢される
と、上述した如く下側可動案内部材98は第6図におい
て時計方向に旋回せしめられて第6図に2点鎖線で示す
上昇位置に位置付けられる。かくすると、下側可動案内
部材98における突起即ち当接手段208及びこれと協
働する上側可動案内部材100における部片即ち被当接
手段214により、上側可動案内部材100も引張ばね
222の弾性偏倚作用に抗して第6図において時計方向
に旋回せしめられて、第6図に2点鎖線で示す位置即ち
上昇位置に位置付けられる。第6図と共に第1図を参照
して説明すると、下側可動案内部材98と上側可動案内
部材100とが2点鎖線で示す上昇位置に位置付けられ
ると、下側可動案内部材98における下側案内部片19
8の上縁と上側可動案内部材100における上側案内部
片210の下縁との間に規定される複写紙移動径路96
は、複写紙搬送経路58と複写紙逆転径路108とを相
互に連通せしめると共に、複写紙逆転径路108と複写
紙返送経路110とを相互に連通せしめる。
【0032】下側可動案内部材98は下部支持枠体14
6(第7図)に装着されているのに対して、上側可動案
内部材100は上部支持枠体148(第7図)に装着さ
れている。それ故に、第7図に図示する如く、上部支持
枠体148が第1図に示す作用位置から第2図及び第3
図に図示する非作用位置に向けて移動せしめられると、
上側可動案内部材100が下側可動案内部材98から上
方に離隔し、かくして両者間に規定されている複写紙移
動径路96(第6図)が開放される。上側可動案内部材
98が下側可動案内部材100から上方へ離隔せしめら
れると、上側可動案内部材100における部片即ち被当
接手段214が下側可動案内部材98における突起即ち
当接手段208から離脱する。従って、引張ばね222
の弾性偏倚作用によって、上側可動案内部材100は第
7図において反時計方向に旋回せしめられる。しかしな
がら、上側可動案内部材100が幾分反時計方向に旋回
せしめられると、上側可動案内部材100における上側
案内部片210の1個又は複数個の後端部上縁が上部支
持枠体148に固定された制限手段224に当接し、か
くして上側可動案内部材100が更に第7図において反
時計方向に旋回することが阻止される。 所望ならば、
上部支持枠体148が非作用位置に位置付けられており
且つ電磁ソレノイド202が除勢されている状態におい
て、上側可動案内部材100における上側案内部片21
0の後端部上縁が上記制限手段224に当接し、これに
よって上側可動案内部材100が第6図に実線で示す下
降位置に位置決めされ、この時下側可動案内部材98に
おける突起即ち当接手段208と上側可動案内部材10
0における部片即ち被当接手段214との間には若干の
間隙が存在するようになすこともできる。また、上側可
動案内部材100を上昇位置に偏倚し、下側可動案内部
材98が下降位置にせしめられると、当接手段及び被当
接手段の作用によって上側可動案内部材100が下降位
置にせしめられるようになすこともできる。そしてま
た、図示の具体例とは逆に、上側可動案内部材100に
電磁ソレノイドの如き作動手段を付設し、上側可動案内
部材100が上昇位置(又は下降位置)から下降位置
(又は上昇位置)にせしめられると、上昇位置(又は下
降位置)に偏倚されていた下側可動案内部材98が、当
接手段及び被当接手段の作用によって下降位置(又は上
昇位置)にせしめられるようになすこともできる。
【0033】以上、添付図面を参照して本発明に従って
構成された静電複写機の一具体例について詳細に説明し
たが、本発明はかかる具体例に限定されるものではな
く、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修
正が可能であることは多言を要しない。
【0034】
【発明の効果】本発明による静電複写機は、下部支持枠
体を構成する下部前基板には、少なくとも、複写紙返送
経路の少なくとも大部分と複写紙再送手段とが存在する
領域に渡って延在する単一の開口が形成されているの
で、複写紙返送経路、複写紙再送手段及び複写紙再供給
径路において複写紙が紙詰りを生じた場合には、上記開
口を通して手を挿入することによって紙詰りした複写紙
を充分容易に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された静電複写機の主要構
成要素を簡略に示す断面図。
【図2】第1図の静電複写機における上部支持枠体を非
作用位置にせしめた状態を示す、第1図と同様の断面
図。
【図3】第1図の静電複写機における支持枠体構造を、
上部支持枠体を非作用位置にせしめた状態で示す簡略斜
視図。
【図4】第1図の静電複写機における下部支持枠体の下
部前基板の一部を示す部分正面図。
【図5】第1図の静電複写機におけるロッキング手段及
び検出手段を示す部分斜視図。
【図6】第1図の静電複写機における搬送制御手段を示
す部分断面図。
【図7】第1図の静電複写機における搬送制御手段を、
上部支持枠体を作用位置から非作用位置に向けて幾分移
動せしめた状態で示す、第6図と同様の部分断面図。
【図8】第1図の静電複写機における搬送制御手段を示
す部分斜視図。
【符号の説明】
2:ハウジング 8:回転ドラム 48:複写紙供給手段 56a、56b、56c:複写紙供給径路 58:複写紙搬送経路 94:搬送制御手段 96:複写紙移動径路 98:下側可動案内部材 100:上側可動案内部材 104:複写紙排出径路 108:複写紙逆転径路 110:複写紙返送経路 118:返送制御機構 120:複写紙再送手段 128:複写紙再供給径路 146:下部支持枠体 148:上部支持枠体 152:下部前基板 154:下部後基板 156:下部前基板 158:上部後基板 164:下部前基板の開口 170:下部前カバー部材 174:上部前カバー部材 180:第1の検出要素(検出手段) 182・・第2の掲出要素(検出手段) 188:拘束部材(ロッキング手段) 192:部片(被拘束手段及び被検出要素) 194:部片(被検出要素) 202:電磁ソレノイド(作動手段) 208:突起(当接手段) 214:部片(被当接手段) 222:引張ばね(弾性手段) 224:制限手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部支持枠体と、作用位置と非作用位置
    との間を旋回自在に該下部支持枠体に装着された上部支
    持枠体と、複写紙搬送経路と、該複写紙搬送経路にシー
    ト状複写紙を供給するための複写紙供給手段と、複写紙
    返送経路と、複写紙再供給径路と、該複写紙返送経路を
    通して返送される複写紙を受入れ且つ受入れた複写紙を
    該複写紙再供給径路を通して該複写紙搬送経路に再供給
    するための複写紙再送手段とを具備し、 該複写紙供給手段から該複写紙搬送経路に供給された複
    写紙が、該複写紙搬送経路を通して搬送される間に、複
    写紙の片面に画像が形成され、 片面に画像が形成された複写紙が、選択的に該複写紙返
    送経路に導入されて該複写紙返送経路を通して該複写紙
    再送手段に返送され、次いで該複写紙再送手段から該複
    写紙再供給径路を通して該複写紙搬送経路に再供給さ
    れ、該複写紙搬送経路を通して再搬送される間に複写紙
    の他面に画像が形成され、 該複写紙搬送経路の少なくとも大部分は、該上部支持枠
    体が該作用位置に位置付けられている時に該下部支持枠
    体と該上部支持枠体との間に規定されていて、該上部支
    持枠体を該非作用位置にせしめると開放され、 該下部支持枠体は、前後方向に間隔を置いて配設された
    下部前基板と下部後基板とを含み、 該複写紙返送経路の少なくとも大部分、該複写紙再供給
    径路の少なくとも大部分、及び該複写紙再送手段は、該
    下部前基板と該下部後基板との間に設けられている、型
    の静電複写機において;該下部前基板には、少なくと
    も、該複写紙返送経路の少なくとも大部分と該複写紙再
    送手段とが存在する領域に渡って延在する単一の開口が
    形成されている、ことを特徴とする静電複写機。
  2. 【請求項2】 該複写紙返送経路の少なくとも大部分
    は、複数個の上側要素と複数個の下側要素との間に規定
    されており、 該複数個の上側要素は、該下部前基板と該下部後基板と
    の間に装着されており、 該下部後基板には、作用位置と非作用位置との間を移動
    自在に可動枠体が装着されていて、該複数個の下側要素
    は、該可動枠体に装着されており、該可動枠体が該作用
    位置にある時に該複写紙返送経路の少なくとも大部分が
    規定され、該可動枠体が該非作用位置にせしめられると
    該複写紙返送経路の少なくとも大部分が開放され、 該下部前基板に形成されている該開口は、該可動枠体の
    該作用位置のみならず該非作用位置にも延在している、
    請求項1記載の静電複写機。
  3. 【請求項3】 該可動枠体は、その後端縁に沿って延び
    る旋回軸線を中心として該作用位置と該非作用位置との
    間を旋回動自在に、該下部後基板に装着されている、請
    求項2記載の静電複写機。
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