JPH0741815B2 - 自動車用前照灯装置 - Google Patents

自動車用前照灯装置

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JPH0741815B2
JPH0741815B2 JP63270285A JP27028588A JPH0741815B2 JP H0741815 B2 JPH0741815 B2 JP H0741815B2 JP 63270285 A JP63270285 A JP 63270285A JP 27028588 A JP27028588 A JP 27028588A JP H0741815 B2 JPH0741815 B2 JP H0741815B2
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ring
mounting ring
headlight
submounting
mounting
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環 川上
敏行 勝又
清 佐藤
直 河村
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明自動車用前照灯装置を以下の項目に従って説明す
る。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術[第7図、第8図] a.一般的背景 b.従来の自動車用前照灯装置の一例[第7図、第8図] D.発明が解決しようとする課題[第7図、第8図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第6図] a.前照灯[第1図乃至第6図] b.ランプハウジング[第1図乃至第4図] c.マウンティングリング[第1図乃至第6図] d.前照灯のマウンティングリングへの支持[第1図乃至
第3図、第5図、第6図] e.レベリング駆動手段[第3図] f.動作 f−1.エイミング調整 f−2.レベリング調整 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な自動車用前照灯装置に関する。詳しく
は、照射方向の調整を行い得るように、前照灯を、車体
もしくは車体に支持された支持部材に2つの傾動支点部
を介して傾動自在に支持した自動車用前照灯装置に関す
るものであり、上記傾動支点部の構造を工夫することに
より、2つの傾動支点部の向きや位置関係の精度如何に
拘らず、前照灯の傾動が常にスムーズに行なわれるよう
にすることができ、しかも、従来の傾動支点部に比べて
その部品点数を削減することができると共に前照灯の固
定部材への取付作業を簡単に行なうことができるように
した新規な自動車用前照灯装置を提供しようとするもの
である。
(B.発明の概要) 本発明自動車用前照灯装置は、ランプハウジングとマウ
ンティングリングとの間にアジャスティングスクリュー
を設けて前照灯の照射方向を調整するようにした自動車
用前照灯装置において、ランプハウジングにマウンティ
ングリングを傾動自在に支持し、該マウンティングリン
グに水平線上に離間して位置された一対の支持軸と該支
持軸に玉継手状に結合された一対の球受部材とによって
上下方向に傾動自在に支持されたサブマウンティングリ
ングに前照灯を支持し、上記マウンティングリングとサ
ブマウンティングリングとの間に遠隔操作により進退す
るピストンロッドを備えた遠隔操作端末を介在させ、該
遠隔操作端末のピストンロッドの進退によってサブマウ
ンティングリングを傾動させて前照灯の照射方向を上下
に調整するようにし、これにより、2つの傾動支点部の
向きや位置関係の精度如何に拘らず、前照灯の傾動が常
にスムーズに行なわれるようにすることができ、しか
も、従来の傾動支点部に比べてその部品点数を削減する
ことができると共に前照灯の固定部材への取付作業を簡
単に行なうことができるようにしたものである。
(C.従来技術)[第7図、第8図] (a.一般的背景) 自動車用前照灯装置にあっては、一般に、照射方向を調
整し得るようにされることが必要であり、通常は少なく
とも初期エイミング調整、即ち、車体に組み付けた後使
用前にあるいは検査時等に為される照射方向の基本的な
調整を行ない得るようにされることが要求され、このよ
うな前照灯にあっては、照射方向を規定する部材、例え
ば、前照灯ユニット、即ち、ランプボディ及びレンズと
これらにより画成された灯具空間内に配置された光源等
から成るもの、あるいは、反射鏡を、車体あるいはラン
プボディに上下方向と左右方向に傾動させることができ
るように構成される。
また、自動車用前照灯装置における照射方向の調整に
は、このような初期エイミング調整の他に、レベリング
調整、即ち、車体に加えられる荷重の変化によって狂わ
される照射方向をその都度正すための調整があり、前照
灯の中には初期エイミング調整とレベリング調整の両方
の調整を可能にしたものがあり、また、補助前照灯の中
にはレベリング調整のみを可能にしたものがある。
そして、ユニット可動タイプの自動車用前照灯装置にあ
っては、前照灯ユニットもしくは該前照灯ユニットを保
持した保持部材、例えば、マウンティングリングを車体
もしくは車体に支持されたランプハウジングやマウンテ
ィングリングの支持部材に上下方向及び/又は左右方向
で傾動自在に支持するようにされている。
(b.従来の自動車用前照灯装置の一例)[第7図、第8
図] 第7図及び第8図はユニット可動タイプの従来の自動車
用前照灯装置の一例aを示すものである。
bは車体に固定されたランプハウジング、cは前後両面
が開口しかつランプハウジングbの開口縁部に回動自在
に着座されたマウンティングリングであり、該マウンテ
ィングリングcはその一側部及び下側部とランプハウジ
ングbとの間に架け渡されたアジャスティングスクリュ
ーd及びeとこれらアジャスティングスクリューd及び
eから一番遠い隅角部とランプハウジングbとの間に張
設された引張スプリングfとによりランプハウジングb
に対して上下方向及び左右方向において傾き調整し得る
ように支持されている。gは前照灯ユニットであり、該
前照灯ユニットgはそのフランジ部hがサブマウンティ
ングリングiとリテーニングリングjとの間に挟持され
ており、また、サブマウンティングリングiはその左右
両側部の上端寄りの位置が傾動支点部k、kを介して上
下方向で傾動自在に支持されると共にその下側部の左端
寄りの位置にレベリング駆動装置の遠隔操作端末lのピ
ストンロッドmが連結されている。
そして、上記傾動支点部k、kは、サブマウンティング
リングiの左右の側面部n、nに軸方向が左右方向に延
びる向きで取着された合成樹脂製のナットo、oと、マ
ウンティングリングcの左右両側面部p、pの上記ナッ
トo、oと対向する位置に軸方向が左右方向に延びる向
きで溶着された金属製のカラーq、qと、ボルトr、r
及びスプリングワッシャs、sとから成り、ボルトr、
rは上記カラーq、qに回動自在に挿通されると共にそ
の先端部がナットo、oに螺合され、ボルトr、rの頭
部t、tとカラーq、qの一端面との間にスプリングワ
ッシャs、sが介挿されてボルトr、rの緩み止めが為
される。従って、ボルトr、rの頭部t、tとナット
o、oとの間の部分がカラーq、qに回動自在に支持さ
れ、これにより、サブマウンティングリングiの左右両
側部の上端寄りの位置がボルトr、rの軸線u、uを傾
動軸として上下方向で傾動自在なるようにマウンティン
グリングcに支持される。
しかして、アジャスティングスクリューd又はeを操作
してマウンティングリングcの左側部又は下側部とラン
プハウジングbとの間の間隔を調整すると前照灯ユニッ
トgとサブマウンティングリングiとリテーニングリン
グjとから成る一体化物、即ち、前照灯vとマウンティ
ングリングcとが一体的に左右方向又は上下方向へ傾動
されて左右方向又は上下方向でのエイミング調整が為さ
れ、また、ピストンロッドmが移動したときは前照灯v
がマウンティングリングcに対して上下方向で傾動され
てレベリング調整が行なわれる。
(D.発明が解決しようとする課題)[第7図、第8図] このような自動車用前照灯装置aによると、前照灯vが
マウンティングリングcに傾動自在に支持された傾動支
点部k、kの組立精度如何によってレベリング調整時の
前照灯vの動きがスムーズで無くなるという問題があ
る。
即ち、2つの傾動支点部k、kは、それぞれが独自に傾
動軸u、uを有しているため、これら2つの傾動軸u、
uは一直線上に無い場合は、前照灯vの傾動方向が左右
両端部で異なり、従って、その動きが重くなると共に、
傾動支点部k、kあるいはマウンティングリングcやサ
ブマウンティングリングiの側面部n、n、p、pに無
理な力が加えられることになる。
従って、傾動支点部k、kを構成している各部品の加工
やマウンティングリングc、サブマウンティングリング
iへの取付等は、2つの傾動軸u、uが一直線上に位置
するように精度良く行なう必要があり、このため、組立
に手間がかかり、また、それを精度良く行なったとして
も2つの傾動軸u、uをぴったり一直線上に位置させる
ことは難しい。
しかも、このような傾動支点部k、kは、前照灯vのレ
ベリング調整が行なわれるときそのカラーq、qとボル
トr、rとが摺接するため、この部分に錆が発生し易
く、この錆が前照灯vの動きを更に重くする原因になる
という問題があり、その上、ナットo、o、カラーq、
q、ボルトr、r、スプリングワッシャs、s等多くの
部品を必要とするという問題もある。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本発明自動車用前照灯装置は、上記した課題を
解決するために、ランプハウジングとマウンティングリ
ングとの間にアジャスティングスクリューを設けて前照
灯の照射方向を調整するようにした自動車用前照灯装置
において、ランプハウジングにマウンティングリングを
傾動自在に支持し、該マウンティングリングに水平線上
に離間して位置された一対の支持軸と該支持軸に玉継手
状に結合された一対の球受部材とによって上下方向に傾
動自在に支持されたサブマウンティングリングに前照灯
を支持し、上記マウンティングリングとサブマウンティ
ングリングとの間に遠隔操作により進退するピストンロ
ッドを備えた遠隔操作端末を介在させ、該遠隔操作端末
のピストンロッドの進退によってサブマウンティングリ
ングを傾動させて前照灯の照射方向を上下に調整するよ
うにしたものである。
従って、本発明自動車用前照灯装置によれば、前照灯が
支持部材に傾動自在に支持された2つの傾動支点はそれ
ぞれ特定の軸方向を有しない略球継手状の構造であるか
ら、前照灯ユニットの傾動軸はこれら2つの傾動支点そ
のものには無くてこれら2つの傾動支点、即ち、2つの
球体が2つの球状凹部に各別に嵌合された2つの箇所を
結ぶ線になるので、これら2つの傾動支点部の互いの位
置関係や向きの関係等が精度が余り良く無くても傾動軸
は1つであるため前照灯をスムーズに傾動させることが
でき、また、傾動支点部を構成する部品としては支持軸
と球受部材のみで足りるため、従来のこの種の自動車用
前照灯装置における傾動支点部の構造と比べて部品点数
を削減することができ、しかも、前照灯を固定部材に支
持するための作業は支持軸の球体を球受部材の球状凹部
に嵌合するだけで完了するので、組立作業が簡単に済む
ことになる。
(F.実施例)[第1図乃至第6図] 以下に、本発明自動車用前照灯装置を図示した実施例に
従って説明する。
尚、図示した実施例は、本発明自動車用前照灯装置を、
エイミング調整及びレベリング調整を行ない得るように
した自動車用前照灯装置1に適用したものである。
(a.前照灯)[第1図乃至第6図] 2は前照灯であり、前照灯ユニットと該前照灯ユニット
を保持したサブマウンティングリング及びリテーニング
リングとから成る。
3は前方から見て略矩形をした前照灯ユニットであり、
前面が開口した凹部状を為すランプボディ4と該ランプ
ボディ4にその前面開口を覆うように取着されたレンズ
5とこれらランプボディ4及びレンズ5により画成され
た灯具空間内に配置された電球6とから成り、上記電球
6はその口金部6aがランプボディ4の後頂部に支持さ
れ、また、ランプボディ4の図示しない内面の前方を向
いた部分が回転放物面状の反射面に形成され、電球6の
図示しないフィラメントは上記反射面の略焦点位置に配
置されている。
尚、ランプボディ4とレンズ5との接合部外周部は取付
フランジ7が形成されている。
8はサブマウンティングリングであり前後方向から見て
略矩形をした枠状を為す主部9と該主部9の前側縁から
外側へ向けてフランジ状に突出した据付部10と主部9の
後側縁から内側へ向けて突出した背面部11と据付部10の
上側縁及び下側縁の左右両端部から突出した取付耳12、
12、・・・とが金属板により一体に形成されて成り、上
記取付耳12、12、・・・に螺孔12a、12a、・・・が形成
され、また、据付部と支持突部10a、10a、・・・が前方
へ向けて打出状に形成されている。
13はリテーニングリングであり、前照灯ユニット3の前
記取付フランジ7と略同じ大きさの枠状をした主部14と
該主部14の前側縁から内側へ向けて突出した係止縁15と
主部14の後側縁のうちサブマウンティングリング8の取
付耳12、12、・・・と各別に対応した位置から突出した
取付耳16、16、・・・とが金属板により一体に形成され
て成り、取付耳16、16、・・・に挿通孔16a、16a、・・
・が形成されている。
そして、このようなリテーニングリング13の係止縁15が
前照灯ユニット3の取付フランジ7の前面に、また、サ
ブマウンティングリング8の据付部10の支持突部10a、1
0a、・・・が上記取付フランジ7の後面にそれぞれ当接
され、かつ、リテーニングリング13の取付耳16、16、・
・・に形成された挿通孔16a、16a、・・・を挿通された
ねじ17、17、・・・がサブマウンティングリング8の取
付耳12、12、・・・に形成された螺孔12a、12a、・・・
に螺合され、これによって、前照灯ユニット3の取付フ
ランジ7がサブマウンティングリング8とリテーニング
リング13により挟着状に保持される。
(b.ランプハウジング)[第1図乃至第4図] 18は車体、19は該車体18に固定されたランプハウジング
である。
そして、ランプハウジング19は、前方から見て前照灯2
の外形より略ひと回り大きい外形を有すると共に、大部
分が左右方向に長い小判形の外形を有する環状部20と該
環状部20の前側縁から外側へ向けて突出したフランジ状
の前面部21とが一体に形成されて成り、該前面部21の下
側部22は下方に行くに従って前方へ変位するように傾斜
している。
そして、前面部21の下側部22の略中央部と左側部23の上
下方向における中央部より稍上方へ寄った位置に取付孔
24、24が形成されており、これら取付孔24、24(第2
図、第4図参照)にセルフロッキングナット25、25′が
取着されている。
(c.マウンティングリング)[第1図乃至第6図] 26はマウンティングリングである。
該マウンティングリング26は、前方から見て、前記サブ
マウンティングリング8の外形状と略同じ外形状を有し
かつサブマウンティングリング8の主部9の外形より稍
大きい外形を有した環状の主部27と該主部27の前端縁か
ら外側へ向けて突出したフランジ状の連結部28と該連結
部28の左側縁の略中央部から左方へ向けて突出した取付
耳片29と連結部28の下側縁の略中央部から下方へ向けて
突出した取付耳片30とが金属板により一体に形成されて
成る。
そして、主部27の左右両側壁部27a、27aは該主部27の略
中央部を中心とした球面状に形成され、また、取付耳片
29及び30には一端がこれら突片29、30の先端縁に達した
切欠29a、30aが形成されている。
31は連結部28の右上の隅角部に形成されたバネ掛孔、3
2、32は連結部28の左右両側部の上端寄りの位置に形成
された取付孔であり、これら取付孔32、32には後述する
球受部材が取着される。
そして、このようなマウンティングリング26はその主部
27の左右両側壁部27a、27aの外面が前記ランプハウジン
グ19の環状部20と前面部21とが連続する略円弧状に延び
る稜縁部33、33(第2図参照)に摺動自在に着座せしめ
られると共に、3つの箇所においてランプハウジング19
と連結される。即ち、34、35はエイミング調整用のアジ
ャスティングスクリューであり、その頭部34a、35a側の
端部に係合溝34b、35bが形成されると共に反頭部34a、3
5a側の略半分34c35cが螺軸に形成されており、上記係合
溝34b、35bに取付耳片29、30の切欠29a、30aが係合され
かつ螺軸部34c、35cがセルフロッキングナット25、25′
に螺合されている。また、36は引張スプリングであり、
その一端部がマウンティングリング26の前記バネ掛孔31
に係着され、他端部がランプハウジングの図示しないバ
ネ掛部に係着されている。
しかして、マウンティングリング26はその左側部の略中
央部と下側部の略中央部とがアジャスティングスクリュ
ー34、35を介してランプハウジング19にこれとの間の間
隔を調整し得るように連結されると共にこれら連結が為
された2つの位置から離間した箇所が引張スプリング36
によって後方へ向けて引っ張られるので、マウンティン
グリング26の主部27の球面状をした側壁部27a、27aがラ
ンプハウジング19の稜縁部33、33に常時摺動自在に当接
され、これにより、マウンティングリング26がランプハ
ウジング19に対して左右方向と上下方向で傾動可能に支
持される。即ち、左側のアジャスティングスクリュー34
をセルフロッキングナット25に対して捩じ込みあるいは
捩じ戻すと、マウンティングリング26は下側のアジャス
ティングスクリュー35が取付耳片30に係合された位置を
通る垂直線を傾動軸として略左右方向へ傾動され、ま
た、下側のアジャスティングスクリュー35をセルフロッ
キングナット25′に対して捩じ込みあるいは捩じ戻す
と、マウンティングリング26は左側のアジャスティング
スクリュー34が取付耳片29に係合された位置を通る水平
線を傾動軸として略上下方向へ傾動される。
(d.前照灯のマウンティングリングへの支持)[第1図
乃至第3図、第5図、第6図] そして、前記前照灯2はマウンティングリング26に次の
ようにして上下方向へ傾動自在なるように支持される。
37、37はサブマウンティングリング8から突設された金
属製の支持軸であり、略円柱状をした軸部37a、37aと該
軸部37a、37aの前端に位置したフランジ状の溶着部37
b、37bと軸部37a、37aの後端に位置した球体37c、37cと
が一体に形成されて成り、軸方向が前後方向に沿って延
びる向きで、その溶着部37b、37bがサブマウンティング
リング8の据付部10の左右両側部のうちマウンティング
リング26に形成された前記2つの取付孔32、32と各別に
対応した位置に溶着されている。
38、38は合成樹脂製の球受部材であり、略ブロック状を
した主部39、39と該主部39、39の外面の前端寄りの位置
から側方へ突出したストッパーフランジ40、40とが一体
に形成されると共に、主部39、39の中央部を前後方向へ
貫通した孔41、41が形成され、該孔41、41の前端寄りの
部分41a、41aが略球状をした凹部に形成され、更に、主
部39、39の互いに平行に対向した2つの壁部に可撓性を
有する係止部42、42がその先端部が上記壁部から側方へ
突出した状態で形成され、主部39、39にはその後端部を
除く大部分が孔41、41の径を拡縮する方向へ撓むことが
できるようにするためのスリット43、43が形成されてい
る。
そして、これら球受部材38、38は、主部39、39がマウン
ティングリング26の連結部28に形成された前記取付孔3
2、32に挿通され、このとき、係止部42、42は一旦内側
へ向けて撓まされた後上記取付孔32、32から後方へ抜け
たところで元の状態で戻り、それにより、ストッパーフ
ランジ40、40と係止部42、42とが連結部28の取付孔32、
32の開口縁部にここを前後両側から挟むようにして係着
される。これによって、球受部材38、38がマウンティン
グリング26に取着される。
それから、前記支持軸37、37の球体37c、37cを球受部材
38、38の孔39、39前端に当てがい、その状態でサブマウ
ンティングリング8の据付部10のうち支持軸37、37の溶
着部37b、37bに対応した箇所を前側から押圧すれば、球
受部材38、38が孔39、39を拡径する方向へ撓み、そし
て、支持軸37、37の球体37c、37cが球受部材38、38の球
状凹部41a、41aに回動自在に嵌合される。
しかして、サブマウンティングリング8は支持軸37、37
の球体37c、37cが球受部材38の球状凹部41a、41aに嵌合
された2つの点A、A(以下、「傾動支点」と言う。)
を介してマウンティングリング26に上下方向へ傾動自在
に支持され、この場合、各傾動支点A、Aは特定の軸方
向を有していないので、サブマウンティングリング8の
傾動軸はこれら2つの傾動支点AとAを結ぶ直線44(第
1図参照)になる。
(e.レベリング駆動手段)[第3図] 45はレベリング駆動手段の遠隔操作端末であり、マウン
ティングリング26の主部27の底部27bから突設されたブ
ラケット46に支持されており、そのピストンロッド47が
略前後方向に延びるように設けられている。
48はサブマウンティングリング8の取付耳12、12、・・
・のうち左下に位置したものから後方へ向けて突設され
た連続軸であり、その後端部が上記ピストンロッド47の
前端部と球継手状に連結されている。
(f.動作) そこで、このように構成された自動車用前照灯装置1に
よる前照灯2の初期エイミング調整及びレベリング調整
は次のように行なわれる。
(f−1.エイミング調整) 前照灯2の初期エイミング調整はアジャスティングスク
リュー34又は35を前記したように操作することにより行
なわれる。即ち、前照灯2はマウンティングリング26に
支持されているため、マウンティングリング26が傾動し
たときはそれと一体に傾動され、この場合、アジャステ
ィングスクリュー34をセルフロッキングナット25に対し
て捩じ込みあるいは捩じ戻すと、マウンティングリング
26が前記したように左右方向へ傾動されるので、前照灯
2がマウンティングリング26と一体的に左右方向へ傾動
されて照射方向が左右方向で調整され、また、アジャス
ティングスクリュー35をセルフロッキングナット25′に
対して捩じ込みあるいは捩じ戻すとマウンティングリン
グ26が前記したように上下方向へ傾動されるので、前照
灯2がマウンティングリング26と一体的に上下方向へ傾
動されて照射方向が上下方向で調整される。
(f−2.レベリング調整) 前照灯2のレベリング調整は遠隔操作端末45のピストン
ロッド47が移動することにより行なわれる。即ち、ピス
トンロッド47が移動すると、これに連結された連結軸48
が前後方向へ移動するので、サブマウンティングリング
8の下側部が略前後方向へ変位され、従って、前照灯2
は前記軸44を傾動軸として略上下方向へ傾動され、これ
によって、照射方向が上下方向で調整される。
そして、前記したように、サブマウンティングリング8
のマウンティングリング26に対する傾動軸は1つのみで
あるから、サブマウンティングリング8が傾動されると
きの傾動方向がその各部において異なるようなことは全
く無く、従って、レベリング調整が行なわれるときの前
照灯2の動きは常にスムーズなものになる。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明自動
車用前照灯装置は、ランプハウジングとマウンティング
リングとの間にアジャスティングスクリューを設けて前
照灯の照射方向を調整するようにした自動車用前照灯装
置において、ランプハウジングにマウンティングリング
を傾動自在に支持し、該マウンティングリングに水平線
上に離間して位置された一対の支持軸と該支持軸に玉継
手状に結合された一対の球受部材とによって上下方向に
傾動自在に支持されたサブマウンティングリングに前照
灯を支持し、上記マウンティングリングとサブマウンテ
ィングリングとの間に遠隔操作により進退するピストン
ロッドを備えた遠隔操作端末を介在させ、該遠隔操作端
末のピストンロッドの進退によってサブマウンティング
リングを傾動させて前照灯の照射方向を上下に調整する
ようにしたことを特徴とする。
従って、本発明自動車用前照灯装置によれば、前照灯が
支持部材に傾動自在に支持された2つの傾動支点はそれ
ぞれ特定の軸方向を有しない略球継手状の構造であるか
ら、前照灯ユニットの傾動軸はこれら2つの傾動支点そ
のものには無くてこれら2つの傾動支点、即ち、2つの
球体が2つの球状凹部に各別に嵌合された2つの箇所を
結ぶ線になるので、これら2つの傾動支点部の互いの位
置関係や向きの関係等の精度が良く無くても傾動軸は1
つであるため前照灯を常にスムーズに傾動させることが
できる。
また、傾動支点部を構成する部品としては支持軸と球受
部材のみで足りるため、従来のこの種の自動車用前照灯
装置における傾動支点部の構造と比べて部品点数を削減
することができ、しかも、前照灯を固定部材に支持させ
るための作業は支持軸の球体を球受部材の球状凹部に嵌
合させるだけで完了するので、組立作業が簡単に済むこ
とになる。
尚、前記実施例においては、本発明を上下及び左右のエ
イミング調整とレベリング調整とを行ない得る自動車用
前照灯装置に適用したものを示したが、本発明は照射方
向を上下方向のみで調整する自動車用前照灯装置、例え
ば、補助前照灯にも適用することができる。
そして、前記実施例においては、前照灯ユニットをサブ
マウンティングリングとリテーニングリングとで保持し
たものを前照灯とし、このような前照灯を車体に固定さ
れたランプハウジングに傾動自在に支持されたマウンテ
ィングリングに対して上下方向で傾動し得るように支持
したものを示したが、本発明を適用し得る自動車用前照
灯装置がこのような構造のものに限られることは無い。
例えば、前照灯ユニットそのものを前照灯として、これ
を車体もしくはランプハウジング等車体に固定された支
持部材又はそのような支持部材に傾動自在に支持された
傾動部材に2つの傾動支点部を介して傾動自在に支持す
るものであっても良いし、また、この場合、前照灯ユニ
ットの構造によっては支持軸を当該前照灯ユニットのラ
ンプボディから直接突設することも考えられる。即ち、
本発明における前照灯とは、前照灯ユニットそのものに
限らず、該前照灯ユニットを保持した保持部材を備えた
ものも含み、また、支持部材には、車体もしくはそれに
固定された支持部材等の固定部材のみではなく、そのよ
うな固定部材に傾動自在に支持された支持部材も含まれ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明自動車用前照灯装置の実施の
一例を示すものであり、第1図は正面図、第2図は第1
図のII−II線に沿う断面図、第3図は第1図のIII−III
線に沿う断面図、第4図は第1図のIV−IV線に沿う断面
図、第5図は要部を分解して示す斜視図、第6図は第1
図のVI−VI線に沿う断面図、第7図及び第8図は従来の
自動車用前照灯装置の一例を示すもので、第7図は正面
図、第8図は第7図のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。 符号の説明 1……自動車用前照灯装置、2……マウンティングリン
グ、8……サブマウンティングリング、19……ランプハ
ウジング、26……マウンティングリング、34、35……ア
ジャスティングスクリュー、37……支持軸、38……球受
部材、45……遠隔操作端末、47……ピストンロッド
フロントページの続き (72)発明者 河村 直 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 (56)参考文献 特開 昭61−200044(JP,A) 実開 昭56−26804(JP,U) 実開 昭60−80603(JP,U) 実開 昭57−195930(JP,U) 実開 昭60−194802(JP,U) 実開 昭60−45913(JP,U) 実開 昭64−55141(JP,U) 実開 平1−145857(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプハウジング(19)とマウンティング
    リング(26)との間にアジャスティングスクリュー(3
    4、35)を設けて前照灯(2)の照射方向を調整するよ
    うにした自動車用前照灯装置において、 ランプハウジング(19)にマウンティングリング(26)
    を傾動自在に支持し、該マウンティングリング(26)に
    水平線上で離間して位置された一対の支持軸(37)と該
    支持軸(37)に玉継手状に結合された一対の球受部材
    (38)とによって上下方向に傾動自在に支持されたサブ
    マウンティングリング(8)に前照灯(2)を支持し、
    上記マウンティングリング(26)とサブマウンティング
    リング(8)との間に遠隔操作により進退するピストン
    ロッド(47)を備えた遠隔操作端末(45)を介在させ、
    該遠隔操作端末(45)のピストンロッド(47)の進退に
    よってサブマウンティングリング(8)を傾動させて前
    照灯(2)の照射方向を上下に調整するようにした ことを特徴とする自動車用前照灯装置
JP63270285A 1988-10-26 1988-10-26 自動車用前照灯装置 Expired - Lifetime JPH0741815B2 (ja)

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