JPH0741785A - チタン板用冷間圧延油組成物 - Google Patents

チタン板用冷間圧延油組成物

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JPH0741785A
JPH0741785A JP18414593A JP18414593A JPH0741785A JP H0741785 A JPH0741785 A JP H0741785A JP 18414593 A JP18414593 A JP 18414593A JP 18414593 A JP18414593 A JP 18414593A JP H0741785 A JPH0741785 A JP H0741785A
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Hiroyasu Yamamoto
普康 山本
Akihiko Inoue
昭彦 井上
Yuichi Haraguchi
祐一 原口
Takehiko Ichimoto
武彦 市本
Kazuyuki Kamata
和之 鎌田
Koichi Kawashita
浩一 川下
Kenichi Miyamoto
健一 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)油脂類、(b)炭素数16〜20の高
級脂肪族不飽和酸のダイマー酸又はポリマー酸とポリオ
ール類とのエステルであり、かつ遊離のカルボキシル基
又は水酸基が炭素数12〜22の1価アルコール又は1
価脂肪酸によってエステル化されている、分子量750
〜7,500のエステル化合物、(c)一般式(1)で
表わされる平均分子量が10,000〜1,000,0
00の範囲にある高分子化合物又はその塩、を含有する
ことを特徴とするチタン板用冷間圧延油組成物。 【効果】 本発明のチタン板用冷間圧延油は、火災を発
生させることのない安全性の高いものであると共に、従
来の圧延油に比べ潤滑性に優れていることから、圧延時
の温度上昇を防ぎ、焼付きやクラック状表面欠陥の発生
がなく、板表面品質性の優れた製品を安価かつ安定に生
産することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチタン板用冷間圧延油組
成物、更に詳しくは、潤滑性、表面品質性に優れた、冷
間タンデム圧延機に用いるチタン板用のエマルション型
冷間圧延油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チタン板の冷間圧延はステンレス
用小径多段ロール圧延機などの圧延設備を使用して行わ
れている。これは、チタンの変形抵抗がステンレスと同
様に高いためであり、特にチタン板成形においては、ス
テンレスに比べて圧延機の圧下率を小さくし、圧延速度
も毎分200m以下の低速で行われている。また、この
際に使われる圧延油も、通常はステンレス圧延油を併用
しており、例えば鉱物油、天然油脂、合成エステルやこ
れらの混合油に油性向上剤、極圧剤等を加えたニートの
ステンレス用圧延油が代用されている。
【0003】しかし、これらの金属用圧延油は、チタン
板に対しては潤滑性が悪く、圧延の際にチタン板と圧延
ロール間で摩擦による激しい焼付きが生じ、これらを回
避するために圧延の圧下率を低くし、多パス圧延するこ
とで、必要な厚みのチタン板を生産している。
【0004】一方、チタン板を冷間タンデム圧延機で圧
延して生産すれば生産性が向上し、かつ製造コストが低
減できるという利点がある。しかし、従来油のようにニ
ートで用いると火災が発生し望ましくないし、またエマ
ルション型のチタン板用冷間圧延油はなく、エマルショ
ン型鉄鋼用冷間圧延油を用いれば、上記のような問題が
発生し、板表面性状の悪いものしか得られないという問
題点があった。
【0005】斯かる問題点を解決する方法として、例え
ば特開昭54−145349号に記載の圧延油を用いる
圧延方法、特公昭62−14559号に記載の圧延油組
成物が報告されているが、チタン板の冷間タンデム圧延
機に適用した時、これも上記問題の解決には必ずしも充
分ではなかった。また、特開昭62−33005号のよ
うな表面皮膜による方法を冷間タンデム圧延機に適用し
ても、第1スタンドの圧延においてほとんど完全に皮膜
がなくなってしまい、仕上りとなる最終スタンドでは従
来と同じ問題が発生し、根本的な解決にはならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、チ
タン板を冷間タンデム圧延機で圧延する場合に、従来の
圧延油では避けられなかった火災や激しい焼付き、クラ
ック状表面欠陥の発生等の問題を解決し、安全で、潤滑
性に優れ、チタン板表面に欠陥を発生させることのない
チタン板の冷間タンデム圧延機用のエマルション型圧延
油を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み、冷間
タンデム圧延機に適応したチタン板用冷間圧延油を得る
べく鋭意研究を行った結果、特定のエステル化合物を添
加した油脂系潤滑油成分を特定の高分子化合物を用いて
エマルションとすることにより、安全で、潤滑性に優
れ、チタン板圧延の際に板表面に欠陥を生じることのな
いチタン板用冷間圧延油が得られることを見い出し、本
発明を完成させた。
【0008】すなわち、本発明は、次の成分(a)〜
(c)、(a)油脂類30〜90重量部、(b)炭素数
16〜20の高級脂肪族不飽和酸のダイマー酸又はポリ
マー酸とポリオール類とのエステルであり、かつ遊離の
カルボキシル基又は水酸基が炭素数12〜22の1価ア
ルコール又は1価脂肪酸によってエステル化されてい
る、分子量750〜7,500のエステル化合物の一種
又は二種以上を10〜70重量部、(c)一般式(1)
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1 は水素原子又はメチル基を、
2 及びR3 は炭素数1〜3のアルキル基を、Aは−O
−又は−NH−を、mは1〜3の整数を示す)で表わさ
れる単量体の単独重合物又はこれらの二種以上の共重合
物又は該単量体の一種以上と(メタ)アクリル酸、その
塩、そのアルキルエステル若しくはそのアルキルアミド
の一種以上との共重合物であって、平均分子量が10,
000〜1,000,000の範囲にある高分子化合物
又はその塩の一種又は二種以上を0.05〜3重量部、
を含有することを特徴とするチタン板用冷間圧延油組成
物を提供するものである。
【0011】本発明圧延油の成分(a)として用いられ
る油脂類としては、例えば牛脂、豚脂、パーム油、ヤシ
油、魚油等が挙げられる。尚、本発明において、鉱物油
を用いると潤滑性が低下し、また、モノエステルやジエ
ステル等の合成エステルを用いるとコストが高価になる
と共に潤滑性も低下するので、好ましくない。
【0012】成分(a)の圧延油への配合量は30〜9
0重量%、特に30〜70重量%が好ましい。
【0013】本発明圧延油の成分(b)のエステル化合
物の構成成分であるダイマー酸又はポリマー酸は、炭素
数16〜20の高級脂肪族モノエン酸又はジエン酸のダ
イマー酸又はポリマー酸であり、例えば、ゾーマリン
酸、オレイン酸、リノール酸、ガドレイン酸等の酸のダ
イマー酸又はポリマー酸が挙げられる。またポリオール
類としては、例えばプロピレングリコール、エチレング
リコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオール、ペン
タンジオール、ヘキサンジオール、ポリプロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリオキシプロピレ
ン−ポリオキシエチレン−グリコール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、グリセリン、ソルビ
トール、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0014】上記ダイマー酸又はポリマー酸とポリオー
ル類から生成されたエステルの中に遊離のカルボキシル
基がある場合は、これを炭素数12〜22の1価アルコ
ールでエステル化する。この1価アルコールとしては、
例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パ
ルミチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステ
アリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアル
コール等が挙げられる。また該エステル中に遊離の水酸
基がある場合には、これを炭素数12〜22の1価脂肪
酸でエステル化する。この1価脂肪酸としては、例えば
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等が挙
げられる。
【0015】本発明圧延油の成分(b)のエステル化合
物は、分子量が750〜7,500の範囲にあることが
必要であり、分子量が750より小さいと潤滑性が劣
り、また7,500より大きいと配合系への溶解性が悪
くなると共に、高粘度となって取り扱いも難しくなり、
好ましくない。
【0016】成分(b)の圧延油への配合量は10〜7
0重量%、特に30〜50重量%が好ましく、10重量
%未満では圧延油の潤滑性が低下し、70重量%を超え
るとチタン板表面のオイルピットが多くなり、表面の品
質性が若干低下するうえ、配合量に見合う効果は望めな
いため経済的ではない。
【0017】本発明圧延油の成分(c)の高分子化合物
において、一般式(1)で表わされる単量体の具体例と
しては、例えばジメチルアミノメチルアクリレート、ジ
エチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノエ
チルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレ
ート、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジメ
チルアミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノメチ
ルアクリルアミド、ジエチルアミノプロピルメタクリル
アミド等が挙げられる。
【0018】上記単量体と共重合する(メタ)アクリル
酸類において、その塩としては、例えばアルカリ金属、
アンモニウム、アルキルアミン、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン、アルカノールアミン等が;そのアルキル
エステルとしては、例えばアクリル酸ブチル、アクリル
酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸ステアリル等が;またそのアルキルア
ミドとしては、例えばアクリルアミド、ジメチルアクリ
ルアミド、メタクリルアミド等が挙げられる。
【0019】本発明圧延油の成分(c)である高分子化
合物は、平均分子量が10,000〜1,000,00
0の範囲にあることが必要であり、10,000未満で
はエマルションとなって乳化分散した時の安定性が劣
り、また1,000,000を超える場合には高分子化
合物自体の安定性を維持することが難しくなり、好まし
くない。
【0020】上記高分子化合物と塩を形成する酸として
は、例えば酢酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、グリ
コール酸、コハク酸、酒石酸、燐酸、ブチルアシッドホ
スフェート、オクチルアシッドホスフェート、ホウ酸等
が挙げられる。
【0021】本発明圧延油の成分(c)は一種あるいは
二種以上を混合して使用することができ、圧延油への配
合量は0.05〜3.0重量%、特に0.05〜1.0
重量%が好ましい。0.05重量%未満ではエマルショ
ンの乳化分散性が低下し、3.0重量%を超えた場合に
は圧延油の潤滑性が低下すると共に、耐焼付き性の低下
も来し好ましくない。
【0022】本発明圧延油には上記必須成分(a)〜
(c)の他に、必要に応じて公知の添加剤、例えば耐焼
付き性を向上させるための極圧剤、防錆・防食剤、酸化
防止剤、防腐・防カビ剤及び初期乳化性を向上させるた
めの乳化剤等を添加することもできる。
【0023】燐系極圧剤として、例えばモノオクチルホ
スフェート、モノラウリルホスフェート、モノオレイル
ホスフェート、ジブチルホスフェート、ジオクチルホス
フェート、ジラウリルホスフェート、ジオレイルホスフ
ェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフ
ェート、トリラウリルホスフェート、トリオレイルホス
フェート、トリクレジルホスフェート、モノオクチルホ
スファイト、モノラウリルホスファイト、モノオレイル
ホスファイト、ジブチルホスファイト、ジオクチルホス
ファイト、ジラウリルホスファイト、ジオレイルホスフ
ァイト、トリブチルホスファイト、トリオクチルホスフ
ァイト、トリラウリルホスファイト、トリオイルホスフ
ァイト等が挙げられる。また硫黄系極圧剤としては、例
えば硫化ラードや硫化牛脂等の硫化油脂、硫化ジペンテ
ン、硫化オレフィン、ジベンジルジサルファイド、ジタ
ーシャリブテンジサルファイド、亜鉛−ジアルキルジチ
オホスフェート、亜鉛−ジアルキルジチオカルバメート
等が挙げられる。
【0024】これら極圧剤は圧延油全量に対して0.5
〜10重量%添加するのが好ましく、更に両極圧剤をそ
れぞれ0.3〜5重量%配合することが好ましい。圧延
油への配合量が0.5重量%未満では耐焼付き性の向上
は少なく、10重量%を超えた場合には高価となると共
に、増加に見合うだけの耐焼付きの向上は期待できな
い。
【0025】防錆・防食剤としては、例えばアルケニル
コハク酸又はその誘導体、オレイン酸等の脂肪酸、ソル
ビタンモノオレエート等のエステル、その他アミン類等
を用いることができ、これらは圧延油全量に対して2重
量%まで添加することができる。
【0026】また、酸化防止剤としては、例えば2,6
−ジ−tert−ブチルp−クレゾール等のフェノール
系化合物、フェニルα−ナフチルアミン等の芳香族アミ
ン等を用いることができ、これらは圧延油全量に対して
5重量%まで添加することができる。
【0027】更に、乳化剤としては、例えば石油スルホ
ネートナトリウム塩等の陰イオン性界面活性剤、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル等の非イオン性界
面活性剤等を用いることができ、これらは圧延油全量に
対し5重量%まで添加することができる。
【0028】本発明圧延油は使用に際し、水で希釈して
使用され、この際の希釈割合は特に限定されないが、当
該組成物濃度が3〜20重量%となるようにすることが
好ましい。3重量%未満では圧延油としての充分な効果
が得られず、20重量%を超えた場合には増加量に見合
う効果の向上は期待できない。
【0029】
【作用】本発明の圧延油は適度な粒径を持ち、その粒径
分布も安定であって均一な乳化分散状態を保つことがで
きるため、冷間圧延機に循環させて使用する場合でも、
終始、乳化状態は安定であり、また、圧延機のロールバ
イト内に適量の高耐焼付き性基油が均一にゆき渡り、よ
く漏れて潤滑性にも優れているため焼付き発生も少な
く、更にまたロールとチタン板との界面温度の上昇をも
回避できるため、チタン板表面にクラック状の表面欠陥
が発生することもない。
【0030】
【発明の効果】本発明のチタン板用冷間圧延油は、火災
を発生させることのない安全性の高いものであると共
に、従来の圧延油に比べ潤滑性に優れていることから、
圧延時の温度上昇を防ぎ、焼付きやクラック状表面欠陥
の発生がなく、板表面品質性の優れた製品を安価かつ安
定に生産することのできるという特長を有する。
【0031】
【実施例】次に実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらによって何ら限定されるものではない。実施
例中で使用した圧延油は次のとおりである。
【0032】
【表1】
【0033】尚、上記組成物のエステル、高分子化合
物、ノニオン系界面活性剤は次のものを意味する。
【0034】エステル(A)…オレイン酸のポリマー酸
(ダイマー酸:トリマー酸以上のポリマー酸=8:2)
100gとジエチレングリコール12gを加熱縮合して
得られたエステルとステアリルアルコール38gとを加
熱縮合して得られるエステル(酸価8、水酸基価6、平
均分子量1,800) エステル(B)…トール油脂肪酸のポリマー酸(ダイマ
ー酸:トリマー酸以上のポリマー酸=6:4)100g
とペンタエリスリトール50gを加熱縮合して得られた
エステルとオレイン酸304gとを加熱縮合して得られ
るエステル(酸価3、水酸基価6、平均分子量2,50
0) エステル(C)…オレイン酸のポリマー酸(ダイマー
酸:トリマー酸以上のポリマー酸=7:3)100gと
トリメチロールプロパン49gを加熱縮合して得られた
エステルと牛脂脂肪酸200gとを加熱縮合して得られ
るエステル(酸価5、水酸基価5、平均分子量1,90
0)
【0035】高分子化合物(A)…ジメチルアミノエチ
ルアクリレートのグリコール酸中和物/メタクリル酸ド
デシル/メタクリル酸ナトリウム=3/1/1の共重合
物(分子量=10万) 高分子化合物(B)…ジメチルアミノプロピルアクリル
アミドの単独重合物のグリコール酸中和物(分子量=3
0万) 高分子化合物(C)…ジメチルアミノエチルメタクリレ
ートのリン酸中和物/アクリル酸ナトリウム=6/1の
共重合物(分子量=60万) 高分子化合物(D)…ジエチルアミノエチルメタクリレ
ートの単独重合物のカプリル酸中和物(分子量=3万)
【0036】ノニオン系界面活性剤(A)…ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル(HLB=12.4) ノニオン系界面活性剤(B)…ポリオキシエチレンソル
ビトールテトラオレエート(HLB=11.8)
【0037】実施例1単パス圧延試験 発明品No.1〜7と比較品No.1〜2の圧延油を用
いて、単パス圧延試験を行い、各圧延油の圧延潤滑性を
測定した。その結果を表3に示す。
【0038】
【表2】 (装置) 二段圧延機:400mmφ×100mm幅、SUJ−2、H
s=95 (圧延条件) 圧延材:純チタン材(CA33、3.0mm厚×50mm幅
×500mm長) ロール粗度:Ra=0.06〜0.10μm (研摩紙で
調整) 圧延速度:500m/分 圧下率:20%、30% 圧延枚数:各圧下率につき2枚づつ (圧延油条件) 油分濃度:4体積% 液温度:60℃ 攪拌条件:ホモミキサーで8000rpm スプレー量:2リットル/分
【0039】
【表3】
【0040】結果 表3より、各圧延油とも圧下率20%の低圧下率では一
様の圧延荷重を示し、良好な圧延潤滑性を持つといえる
が、圧下率を30%に上昇させると、比較品No.1〜
2の圧延油の圧延荷重は著しく上昇するのに対し、発明
品No.1〜7の圧延油の圧延荷重は、高圧下率でも安
定であり、非常に優れた圧延潤滑性を示した。
【0041】実施例2多パス圧延試験 発明品No.1〜7と比較品No.1〜2の圧延油を用
いて、以下の条件による多パス圧延試験を行い、各圧延
油でチタン板を高圧下多パス圧延した際のチタン板の表
面品質性を目測で評価測定した。その結果を表5に示
す。
【0042】
【表4】 (装置) 二段圧延機:400mmφ×100mm幅、SUJ−2、H
s=95 (圧延条件) 圧延材:純チタン材(CA33、3.0mm厚×50mm幅
×500mm長) ロール粗度:Ra=0.09〜0.10μm (研摩紙で
調整) 圧延速度:250/分 圧下率:1パス目25%、2パス目23%、3パス目2
4%、4パス目20%、5パス目6%、6パス目15% (圧延油条件) 油分濃度:5体積% 液温度:55℃ 攪拌条件:ホモミキサーで8000rpm スプレー量:2リットル/分
【0043】
【表5】
【0044】結果 表5より、冷間タンデム圧延を想定した本試験の高圧下
多パス圧延でのチタン板圧延では、比較品No.1〜2
の圧延油を用いた場合には疵がチタン板表面に発生して
いるのに対し、発明品No.1〜7の圧延油を使用して
圧延したチタン板には表面に疵の発生は認められなかっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 105:38 149:02) C10N 30:02 30:06 40:24 (72)発明者 井上 昭彦 兵庫県姫路市北新在家2丁目8番1−203 (72)発明者 原口 祐一 兵庫県姫路市勝原区勝原町59番地 勝原ア パート162棟25号 (72)発明者 市本 武彦 和歌山県和歌山市榎原136−16 (72)発明者 鎌田 和之 和歌山県和歌山市西浜2−8−15 (72)発明者 川下 浩一 和歌山県和歌山市西浜1450 (72)発明者 宮本 健一 和歌山県和歌山市西浜1450

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)〜(c)、(a)油脂類
    を30〜90重量部、(b)炭素数16〜20の高級脂
    肪族不飽和酸のダイマー酸又はポリマー酸とポリオール
    類とのエステルであり、かつ遊離のカルボキシル基又は
    水酸基が炭素数12〜22の1価アルコール又は1価脂
    肪酸によってエステル化されている、分子量750〜
    7,500のエステル化合物の一種又は二種以上を10
    〜70重量部、(c)一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を、R2 及びR3
    は炭素数1〜3のアルキル基を、Aは−O−又は−NH
    −を、mは1〜3の整数を示す)で表わされる単量体の
    単独重合物又はこれらの二種以上の共重合物又は該単量
    体の一種以上と(メタ)アクリル酸、その塩、そのアル
    キルエステル若しくはそのアルキルアミドの一種以上と
    の共重合物であって、平均分子量が10,000〜1,
    000,000の範囲にある高分子化合物又はその塩の
    一種又は二種以上を0.05〜3重量部、を含有するこ
    とを特徴とするチタン板用冷間圧延油組成物。
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