JPH0741717B2 - 輪転印刷機における回転部材の原点位置調整方法 - Google Patents

輪転印刷機における回転部材の原点位置調整方法

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JPH0741717B2
JPH0741717B2 JP59045244A JP4524484A JPH0741717B2 JP H0741717 B2 JPH0741717 B2 JP H0741717B2 JP 59045244 A JP59045244 A JP 59045244A JP 4524484 A JP4524484 A JP 4524484A JP H0741717 B2 JPH0741717 B2 JP H0741717B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F13/00Common details of rotary presses or machines
    • B41F13/08Cylinders
    • B41F13/10Forme cylinders
    • B41F13/12Registering devices
    • B41F13/14Registering devices with means for displacing the cylinders

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、輪転印刷機、特に巻取紙を使用してビジネス
フォームの印刷および加工を行うビジネスフォーム輪転
印刷機における版胴などの回転部材の原点位置調整方法
に関するものである。
(従来の技術及びその問題点) この種の輪転印刷機として、巻取紙の送り出しローラを
有する給紙部、版胴とこれに直接またはブランケット胴
を介して接する圧胴を有する印刷部、ピンホィールを有
するパンチ装置、カッタが取付けられた加工ヘッドを有
するスリッタ装置、縦ミシンカッタが取付けられた加工
ヘッドを有する縦ミシン装置、ミシン胴を有する横ミシ
ン装置、ジグザグ折り機、およびこれらの駆動装置を備
えたものが知られている。
而してこのような輪転印刷機では、印刷部の版胴やその
他の各装置に設けられている回転部材は、1本のメイン
シャフトを介して1つのメインモータに連動連結され、
当該メインモータにより全ての回転部材が連動して回転
駆動されるのであるが、運転開始に先立って、各回転部
材ごとに回転方向の見当合わせを行わなければならな
い。例えば印刷部では、版胴に装着された刷り版の見当
位置と巻取紙側の所定位置とを合致させるために版胴を
回転方向に微調整する回転方向見当合わせが行われる。
このような各回転部材の回転方向見当合わせを精度良く
行うためには、各回転部材が回転角度の原点位置に正確
にセットされている必要がある。
この輪転印刷機における各回転部材の原点位置調整は、
各回転部材ごとに各別に行う必要があるので、各回転部
材を連動駆動するメインモータとは別に、各回転部材ご
とに当該回転部材を正逆任意の方向に回転駆動すること
の出来る原点位置調整手段が必要である。この各回転部
材ごとの原点位置調整手段としては、例えば特開昭59-4
5244号公報に記載されている版胴位相修正装置を利用す
ることが出来るが、この周知の版胴位相修正装置を使用
した版胴位相修正方法は、印刷機運転時に各回転部材を
連動駆動するメインモータを使用せずに、版胴位相修正
装置のみを使用する方法であって、先ず版胴そ前記版胴
位相修正装置で正転駆動して、目標位相(目標回転角度
位置)をプラス側、即ちウェブ送り方向に越えた適当位
相まで当該版胴をタイマー設定時間だけ正転回動させ、
次に版胴を前記版胴位相修正装置により逆転駆動して、
当該版胴が目標位相に達したときに停止させる方法であ
る。
このような版胴位相修正方法を各種回転部材の原点位置
調整に応用する場合、前記目標位相が原点位置に相当す
ることになるが、原点位置調整前の各回転部材の回転角
度位置(位相)が原点位置に対して前後何れ側にずれて
いるのか不明であるから、原点位置調整手段により各回
転部材を、原点位置を正転方向側に越える適当位置まで
正転駆動する必要がある。若し、原点位置調整前の各回
転部材の回転角度位置が原点位置に対して後方に若干ず
れている場合は、原点位置調整手段で正転駆動する時間
は短くて良いが、逆に前方へずれているときは、使用目
的から当然低速駆動となる前記原点位置調整手段で回転
部材を1回転程正転駆動しなければならないので、原点
調整にかかる時間が非常に長くなる。
また、原点位置より正転方向側の適当位置まで回転部材
を回動させた後に停止させるためのタイマーが必要であ
るばかりでなく、回転部材を逆転駆動している状態にお
いて原点位置で停止させることになるので、原点位置調
整後にメインモータで各回転部材を正転駆動するとき、
当該原点位置調整手段と回転部材との間の伝動系のバッ
クラッシュのばらつきにより、折角調整した原点位置が
狂ってしまう恐れもある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記のような従来の問題点を解決するために成
されたものであって、その特徴は、版胴などの複数の回
転部材と、これら各回転部剤に連動連結するメインシャ
フトと、当該メインシャフトを駆動するメインモータ
と、各回転部材ごとに設けられて前記メインシャフトに
対し各回転部材を低速で正逆回転駆動する複数の補正装
置と、各回転部材ごとに設けられて各回転部材の回転角
度の原点位置を検出する検出器とを備えた輪転印刷機に
おいて、 .複数の回転部材から1つの基準回転部材を設定し、 .前記メインモータによりメインシャフトに連動する
各回転部材を正転駆動し、 .基準回転部材に所属する前記検出器の検出信号に原
点検出による変化があったときに前記メインモータを停
止制御して、各回転部材を原点から正転方向に慣性によ
りオーバーランさせた状態で一旦停止させ、 .次に各補正装置で各回転部材を低速で逆転駆動し、 .各補正装置は、夫々の検出器の検出信号に原点検出
による変化があったときに停止制御して、各回転部材を
原点から逆転方向にオーバーランさせた状態で一旦停止
させ、 .最後に再び各補正装置で各回転部材を低速で正転駆
動し、 .各補正装置は、夫々の検出器の検出信号に原点検出
による変化があったときに停止制御する、 点にある。
(実施例) 以下、本発明を、実施例により図面を参照しながら説明
する。なお、この明細書において、前後左右は巻取紙の
進行方向に対していうものとする。
図面はオフセットフォーム輪転印刷機を示し、この印刷
機は、第1図および第2図に示すように、給紙部1、オ
フセット印刷部2、バックカーボン印刷部3、加工部
4、排紙部5、ならびにこれらの駆動装置6および制御
装置7より構成されている。
加工部4は、送り孔の加工を行うパンチ装置8、伝票の
紙幅に合わせて縦方向の切断を行うスリッタ装置9、縦
ミシン加工を行う縦ミシン装置10、及び横ミシン加工を
行う横ミシン装置11,12とから成っており、また、排紙
部5は、ジグザグ折り装置13及び巻取装置14から成って
いる。これらの各部および各装置は、作製すべき伝票の
仕様に応じて省略または追加されることがある。
駆動装置6は、速度調整可能な1個のメインモータ15
と、これにより回転するメインシャフト16と、メインシ
ャフト16の複数箇所に設けられたウォーム減速機17と、
各ウォーム減速機17に連結された補正装置18とを備えて
いる。メインシャフト16は、これら複数の減速機17のウ
ォーム19と複数の中空軸20とが交互に連結されて一直線
状をなすものであり、前後方向に水平に伸びている。そ
して、後述するように、各減速機17のウォーム歯車21の
回転が印刷機の各部分に伝えられる。従来のフォーム印
刷機の場合は、メインシャフトの回転が傘歯車を介して
等速でまたは若干増速して各部分に伝えられるため、メ
インシャフトは低速高トルクで回転する。ところが、こ
のフォーム印刷機の場合は、メインシャフト16の回転が
減速して各部分に伝えられるため、メインシャフト16は
従来のものに比較して高速低トルクで回転する。
制御装置7は印刷機全体を制御するものであり、図示は
省略したが、集中制御盤と、印刷機の各部分に適当に配
置された複数の個別制御盤とを含んでいる。集中制御盤
には、マイクロコンピュータ、各種操作スイッチおよび
表示器などが設けられ、個別制御盤には、各種操作スイ
ッチおよび表示器などが設けられている。給紙部1にセ
ットされた巻取紙22は、送り出しローラ23によって連続
的に前方へ送り出され、各部2,3,4により印刷および加
工が施されて連続した伝票に作製され、引取りローラ24
によって排紙部5に送られ、例えばジグザグ折り装置13
によってジグザグ状に折って積重ねられる。
さて、送り出しローラ23、オフセット印刷部2及びバッ
クカーボン印刷部3の各版胴、パンチ装置8のホイー
ル、及び横ミシン装置11,12のミシン胴(これらを「回
転部材」と呼ぶ場合がある)は、メインシャフト16の回
転力が各ウォーム減速機17及び各補正装置18を介して伝
達されて回転するようになっており、また送り出しロー
ラ23以外の上述回転部材には、回転角度の原点位置を検
出するための検出器38がそれぞれ設けられている。この
補正装置18と検出器38について、オフセット印刷部2の
版胴を例にとって説明する。
第3図において、オフセット印刷部2のフレーム25に
は、運転位置に位置決めされた一方のインキ着けローラ
26とほぼ同軸の印刷胴駆動歯車27が取付けられている。
この歯車27は、インキ着けローラ26の外径とほぼ等しい
ピッチ径を有し、インキ着けローラ26とは別に回転しう
る。そして、印刷胴駆動歯車27は、タイミングベルト28
および補正装置18を介してウォーム減速器17のウォーム
歯車21に連結されている。
版胴30及びブランケット胴31は、フレーム25とは別の印
刷胴交換ユニット29に取付けられており、詳細は省略す
るがこの印刷胴交換ユニット29は、フレーム25の一定位
置に着脱自在に取付けられている。版胴30は、印刷胴交
換ユニット29の両側板32に回転自在かつ左右移動自在に
支持された回転軸33に固定されている。一方の側板32よ
り外側に突出した回転軸33の先端部には、版胴30の外径
とほぼ等しいピッチ径を有する歯車34が固定されてい
る。そして、交換ユニット29がフレーム25に固定された
ときに、運転位置にある2個のインキ着けローラ26に版
胴30が所定の圧力で接するとともに、版胴30の歯車34が
フレーム25の印刷胴駆動歯車27とかみ合うようになって
いる。また、他方の側板32より外側に突出した回転軸33
の先端部に版胴30とほぼ等しい外径を有するカラー35が
固定されており、その外周の1箇所に突起36が形成され
ている。また図示は省略したが、カラー35に隣接して版
胴30を必要に応じて左右方向に若干移動させるために横
移動装置が設けられており、この横移動装置に、カラー
35の突起36に対応する近接スイッチ37が取付けられてお
り、これらによって版胴30の回転角度の原点位置を検出
する検出器38が構成されている。補正装置18は、サーボ
モータ39と作動装置40とから成っており、サーボモータ
39はその回転方向及び回転速度が零を基準として正およ
び負の任意の値に変えられるものであり、また差動装置
40は、サーボモータ39の回転と、ウォーム歯車21の軸に
連結された歯車21aに噛む合う歯車40aの回転との差を、
歯車40bに伝達するものであって、伝達される回転数の
割合は、歯車40aを1とするとサーボモータ39は数十分
の1ないし数百分の1である。このような差動装置40そ
れ自身は、例えばハーモニックドライブ(商品名、ハー
モニックドライブシステムズ社製)として公知である。
なお41はブランケット胴31の回転軸、42は回転軸41に取
付けられた歯車である。
第4図はこの印刷機の制御方式を示すフローチャートで
あって、印刷の準備にあたり、その印刷が全く新しい仕
様に基づくものである場合(以下「初オーダ」という)
には第4図Aにより、その印刷が以前に行った印刷のく
り返し、つまり初オーダでない場合(以下「リピートオ
ーダ」という)には第4図Bにより、それぞれに示す制
御が行われる。
いま、第7図に示すような伝票の初オーダによる印刷を
行う場合について説明する。
第4図Aにおいて、まず印刷すべき伝票Sの仕様が操作
盤から入力されるが、例えばF1で示されるように、紙幅
W、折幅L、紙厚Tが入力され、これらの入力データに
よってスリッタ装置9によるスリット幅、横ミシン装置
11の回転速度、及び他の回転部材の回転速度が一応決定
される。なお、操作盤からの入力データは、とりあえず
ワークメモリに格納される。次に、F2において、各回転
部材の回転角度の原点位置が合わされる。原点位置合わ
せは、操作盤のスイッチを押すことによって自動的に行
われ、後で詳述するように各回転部材を各検出器38によ
って検出される特定の回転角度位置である原点位置に位
置決めされる。この原点位置は、各回転部材の天地見当
ができるだけ合うような位置、すなわち粗天地見当合せ
が行われるような位置に設定しておけばよく、そのため
には、各検出器38の位置をあらかじめ適当な位置に設定
しておくことによって可能となる。またこの原点位置合
わせと並行して、スリッタ装置9等の横方向位置が位置
決めされる。この原点位置合わせを行った後にF3で試し
印刷を行うことになるが、それ以前に、巻取紙22、刷版
等のセット、インキ状態の調整等を行っておく必要のあ
ることはいうまでもない。F4において、試し印刷によっ
て得られた伝票Sと、その仕様とを比較し、見当が合っ
ているか否かをチェックする。見当が合っていない場合
は、F5において、第7図のA寸法及びB寸法のずれを測
定し、その値を補正データとして操作盤から入力する。
この入力は、補正データを入力するためのモード選択用
スイッチと、テンキーとにより、入力状態を表示するCR
Tディスプレイを参照しながら行われる。このときに、
必要に応じて、紙幅Wもしくは折幅Lの大きさ、または
送り孔h、図形Dもしくは縦ミシンの横方向位置等を補
正するための補正データをも入力する。
補正データの入力が終わると、F6において、各補正装置
18によって天地方向の補正が行われる。また図示は省略
しているが、必要に応じて左右方向の補正も適当な装置
によって行われる。しかし、ここでの補正を、次のF3
おける試し印刷と同時に行うようにすることも可能であ
り、また単なる位置のみの補正ではなく、回転部材の回
転速度の補正が必要な場合は、このような補正は印刷と
同時に行われることとなる。補正された状態で、再びF3
において試し印刷が行われ、F4において見当が合ってい
るか否かをチェックする。見当が合っていない場合は、
前述と同様に補正と試し印刷を繰り返し、見当が合って
仕様どおりの伝票Sが印刷されるようであれば、F7にお
いて本印刷を行うとともに、最終的な補正データ及び伝
票Sの仕様に関する情報をワークメモリから制御盤内の
メインメモリまたはフロッピィディスク等の外部メモリ
へ、ロードする際のコードナンバーとともにストアす
る。
さて次に、この印刷機によって伝票S以外の印刷が行わ
れた後に、再び伝票Sを印刷するリピートオーダの場合
を説明する。
第4図Bにおいて、伝票Sに関する補正データ等をスト
アする際に付したコードナンバーを、F6において、操作
盤から入力する。F8において、補正データ及び仕様に関
する情報がワークメモリ上にロードされる。F10におい
て、前述のF2で行ったと同じようにして原点位置合わせ
が行われ、これによって各回転部材は、初オーダの際の
原点位置と同一位置に位置決めされる。次にF11におい
て、ロードされた補正データにもとづいて、補正装置に
よる各回転部材の補正が行われるが、前述したように、
この補正は必要に応じてF12の本印刷と同時にも行われ
る。なお、F10における原点位置合わせまたはF11におけ
る補正の際に、紙幅Wの設定その他各装置の横方向位置
決めも同時に行われる。もちろん、巻取紙22、刷版のセ
ット等は、初オーダの場合と同様に行っておく必要のあ
ることはいうまでもない。また、F12における本印刷の
結果、見当がずれていることが発見されれば、前述した
F3〜F6の手順で補正を行えばよい。このようなずれが生
じる原因としては、初オーダと異なる巻取紙22を使用し
た場合、刷版のセット位置の誤差、温度または湿度等の
環境の変化が考えられるが、これらによるずれはいずれ
もある一定の範囲内に押えることが可能なものであり、
本発明の対象とするフォーム印刷機においては、リピー
トオーダの際の補正を省略することは充分可能である。
なお、初オーダ、リピートオーダのいずれにおいても、
印刷の枚数または納期等の注文仕様について、適当な方
法で管理を行うことが好ましい。
上述の実施例によれば、初オーダの際に伝票Sの仕様に
関する必要な情報を入力し、且つ見当合せのための補正
を行っておけば、その後に同一の仕様の伝票Sを印刷す
るリピートオーダの際には、操作盤による簡単な操作の
みで見当合せを行うことができる。したがって、従来に
おいて印刷の際に毎回行わなければならなかった見当合
せが、初オーダの場合のみ行えばよくなり、それだけ段
取替えに要する手間が省けて運転準備時間を短縮するこ
とができる。また、原点位置合わせを行ってから補正デ
ータによる補正を行っているので、補正内容のばらつき
が少なく、ある程度の予測を行うことも可能であって、
見当合せを容易迅速に行うことができる。
次に、原点位置合わせについて説明する。なお、本実施
例では、横ミシン装置11のミシン胴を基準回転部材とし
たものである。
第5図において、操作盤に設けられた原点位置合わせ用
のスイッチ(図示せず)を押すことによって、まずG1
おいてメインシャフト16が回転する。これによって全て
の回転部材は回転するが、G2においてこの中の横ミシン
胴の検出器38がオンするか否かを判定する。検出器38が
オンすれば、G3においてメインシャフト16は停止する
が、慣性のため若干のオーバーランが生じる。第6図A
はこの検出器38の作動状態と原点位置合わせのステップ
との関係を示すもので、図中のa1点はG3においてメイン
シャフト16が停止したときの横ミシン胴の位置を示して
いる。なお、G1においてメインシャフトが回転している
間に、スリッタ装置9等の横方向位置が位置決めされ
る。
次に、G4において横ミシン装置11に連結された補正装置
18によって、横ミシン胴(横ミシン装置のミシン胴のこ
とである)は逆転するが、このときの回転速度はかなり
低速なものとなっている。G5において、検出器38がオン
か否かを判定し、オンすればG6において補正装置18を停
止する。この間の検出器38の作動状態はa2→a3となる。
次に、G7において、再び補正装置18により横ミシン胴を
極く低速で正転させ、G8において検出器38がオンからオ
フに変化する立下りを検出し、G8において補正装置18を
停止させて横ミシン胴を停止させる。この間の検出器38
の作動状態はa4→a5であって、a5点が原点位置であり横
ミシン胴はこの位置にほぼ正確に停止する。
一方、G3におけるメインシャフト16の停止の後に、G4
並行してG10以下が行われる。G10において、横ミシン装
置11以外の装置の回転部材がそれぞれの補正装置18によ
り逆転し、G11においてそれぞれの検出器38がオンか否
かを判定する。検出器38がオンすればG12において当該
補正装置は停止するが、この間の検出器38の作動状態の
一例が第6図Bに示されている。この図中のb1点は、G3
においてメインシャフト16が停止したときの当該回転部
材の停止位置を示しており、b2→b3が上述のG10〜G12
おける作動状態を示している。次に、G13において各補
正装置18により各回転部材が極く低速で正転し、G14
おいて検出器38がオンからオフに変化する立下りを検出
し、G15において各補正装置18を停止させて各回転部材
を停止させる。この間の検出器38の作動状態はb4→b5
あって、b5点が原点位置であり各回転部材はこの位置に
ほぼ正確に停止する。
なお、各回転部材ごとに設けられてメインシャフト16に
対し各回転部材を低速で正逆回転駆動する複数の補正装
置18の構成が上記実施例のものに限定されないことは勿
論のこと、各回転部材ごとに設けられて各回転部材の回
転角度の原点位置を検出する検出器38の構成も、上記実
施例のものに限定されない。例えば、前記検出器38の被
検出部(突起36)を検出するセンサーとして近接スイッ
チ37を使用したが、当該近接スイッチ37としては、磁気
近接形、高周波発振形、静電形、静電容量形などのもの
が使用でき、その他、光電式センサーや磁気式光学式の
ロータリーエンコーダを使用し、当該ロータリーエンコ
ーダのゼロ相信号、またはそのパルスのカウントアップ
信号などを原点検出信号として利用することも出来る。
(発明の作用及び効果) 上記実施例に記載の通り、本発明の輪転印刷機における
回転部材の原点位置調整方法によれば、各回転部材ごと
に設けられて当該回転部材を正逆任意の方向に低速で回
転駆動するための補正装置により、各回転部材の原点位
置調整を行うのであるが、当該補正装置を稼働させる前
の準備段階として、印刷機の運転時に各回転部材を正転
方向に連動回転駆動するメインモータを稼働させて各回
転部材を正転駆動し、基準回転部材に所属する前記検出
器の検出信号に原点検出による変化があったときに前記
メインモータを停止制御して、各回転部材を原点から正
転方向に慣性によりオーバーランさせた状態で一旦停止
させるのであるから、 A.回転部材が原点位置を正転方向に越えた位置で停止し
ている場合でも、補正装置と比較すれば当然ながら高速
で各回転部材を正転駆動することになるメインモータ
で、原点位置を若干正転方向に越えた回転角度位置まで
各回転部材を高速で回転させて、補正装置を作動させる
ときの各回転部材の位置的条件を揃えることができる。
従って、補正装置により低速で各回転部材を原点位置の
前後にわたって正逆回転駆動する行程(時間)が必要最
小限で済み、原点位置調整の開始から終了までの所要時
間を大幅に短縮することができる。
B.また、メインモータで各回転部材を高速で正転駆動す
るのであるから、タイマーなどの特殊な制御手段を併用
しなくとも、単に検出器の検出信号に原点検出による変
化があったときに前記メインモータを停止制御するだけ
で、各回転部材を原点から正転方向に慣性によりオーバ
ーランさせて略一定の原点位置調整開始位置にセッティ
ングすることができる。
更に、引き続き行われる補正装置による各回転部材の低
速正逆回転駆動の停止制御も、単に原点位置検出器の原
点位置検出時の検出信号の変化、例えば検出信号の立上
がりや立下がりを利用して行うだけであるから、制御手
段の構成や制御そのものが簡単となり、安価に実施する
ことができる。
次に、各補正装置で各回転部材を低速で逆転駆動するの
であるが、そのまま原点位置で回転部材を停止させて、
原点位置調整作業を終了するのではなく、当該補正装置
は、夫々の検出器の検出信号に原点検出による変化があ
ったときに停止制御して、各回転部材を原点から逆転方
向にオーバーランさせた状態で一旦停止させ、最後に再
び各補正装置で各回転部材を低速で正転駆動し、夫々の
検出器の検出信号に原点検出による変化があったときに
停止制御するのであるから、低速駆動の補正装置の停止
制御後における慣性による回転部材のオーバーランは極
僅かであり、従って各回転部材を略正確に原点位置に停
止させることができ、原点位置調整を精度良く行わせる
ことが出来るのであるが、 C.各回転部材は、印刷機運転時と同一の正転方向の低速
回転状態から原点位置で停止して原点位置調整が終了す
るので、原点位置調整後の印刷機運転開始時に、各補正
装置と回転部材との間の伝動系におけるバックラッシュ
の影響を受けない。
従って、原点位置調整された各回転部材の原点位置が通
常の運転開始時に前記バックラッシュにより狂ってしま
う恐れもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は輪転印刷機の構
成図、第2図は輪転印刷機の駆動装置と紙の流れを示す
図、第3図はオフセット印刷部の駆動装置と補正装置と
検出器とを示す縦断面図、第4図A及びBは初オーダま
たはリピートオーダの際の見当合せの手順を示すフロー
チャート、第5図は原点位置合わせの手順を示すフロー
チャート、第6図A及びBは検出器の作動状態を示す
図、第7図は作製される伝票の一例を示す図である。 S…伝票(帳票)、L…折幅、W…紙幅、m…横ミシ
ン、h…送り孔、16…メインシャフト、18…補正装置、
21,21a,27,34…歯車、30…版胴(回転部材)、38…検出
器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴などの複数の回転部材と、これら各回
    転部材に連動連結するメインシャフトと、当該メインシ
    ャフトを駆動するメインモータと、各回転部材ごとに設
    けられて前記メインシャフトに対し各回転部材を低速で
    正逆回転駆動する複数の補正装置と、各回転部材ごとに
    設けられて各回転部材の回転角度の原点位置を検出する
    検出器とを備えた輪転印刷機において、 A.複数の回転部材から1つの基準回転部材を設定し、 B.前記メインモータによりメインシャフトに連動する各
    回転部材を正転駆動し、 C.基準回転部材に所属する前記検出器の検出信号に原点
    検出による変化があったときに前記メインモータを停止
    制御して、各回転部材を原点から正転方向に慣性により
    オーバーランさせた状態で一旦停止させ、 D.次に各補正装置で各回転部材を低速で逆転駆動し、 E.各補正装置は、夫々の検出器の検出信号に原点検出に
    よる変化があったときに停止制御して、各回転部材を原
    点から逆転方向にオーバーランさせた状態で一旦停止さ
    せ、 F.最後に再び各補正装置で各回転部材を低速で正転駆動
    し、 G.各補正装置は、夫々の検出器の検出信号に原点検出に
    よる変化があったときに停止制御する、 ことを特徴とする輪転印刷機における回転部材の原点位
    置調整方法。
  2. 【請求項2】前記検出器を、回転部材に連動して回転す
    る被検出部とこれを検出するセンサーとから構成し、前
    記被検出部の回転方向側端部を原点位置に相当させ、メ
    インモータの停止制御時点と各補正装置の正転時停止制
    御時点とを、各センサーの被検出部検出信号の立下がり
    時点とすると共に、各補正装置の逆転時停止制御時点
    を、各センサーの被検出部検出信号の立上がり時点とす
    ることを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載の輪
    転印刷機における回転部材の原点位置調整方法。
JP59045244A 1984-03-08 1984-03-08 輪転印刷機における回転部材の原点位置調整方法 Expired - Lifetime JPH0741717B2 (ja)

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