JP3943968B2 - 輪転印刷機および輪転印刷機の版胴の印刷初期位置補正方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、輪転印刷機および輪転印刷機の版胴の印刷初期位置補正方法に係り、特に多色印刷等を行うグラビア輪転印刷機およびその版胴の印刷初期位置補正方法に関する。
【0002】
【背景技術】
グラビア輪転印刷機は、それぞれ版胴、圧胴およびガイドローラを具備した複数の印刷ユニットと、印刷用紙(ウェブ)の巻き出し部およびインフィード部と、ウェブのアウトフィード部および巻き取り部とを一列に配置して構成されている。巻き出し部、インフィード部、アウトフィード部および巻き取り部は、それぞれ駆動モータ、ブレーキ装置を有しており、巻き出し部の駆動モータとインフィード部の駆動モータとの速度差、および、アウトフィード部の駆動モータと巻き取り部の駆動モータとの速度差によってウェブのテンション制御を行うようになっている。
【0003】
このようなグラビア輪転印刷機において、複数の版胴の近傍には、各版胴の一部が収容されるとともに、それぞれ異なる色のグラビアインキが収容されたインキ溜めが配置され、これらのインキ溜めからグラビアインキが各版胴に付着されるようになっている。
また、複数の版胴は、各版胴に連結された駆動用モータにより、一定回転で独自に回転可能となっている。
グラビア輪転印刷機における印刷は、複数の版胴による多色の重ね刷りとなるため、各版胴の印刷開始位置(初期位置)が揃っていない場合、色ずれが生じて印刷不良となってしまう。そこで、各版胴の校正刷りの前に、それぞれの版胴の印刷初期位置を揃える必要がある。
【0004】
従来、複数の版胴における初期位置の位置合わせ(位置補正)の方法として、指針を用いる方法、あるいは、図7に示すように、例えばレーザポインタ装置50を用いる方法が知られている。
レーザポインタ装置50を用いる方法では、各印刷ユニット53等に設けられた版胴55の、例えば一端側の外周所定位置に、印刷絵柄の基準位置となる基準マーク(以下、トンボマークと呼ぶ)55Cが記されている。これに対して、前記レーザポインタ装置50が、トンボマーク55Cの位置を検知するために、印刷ユニット53の対向する印刷フレーム65に着脱可能に設けられている。
【0005】
レーザポインタ装置50は、例えば丸棒部材51と、この丸棒部材51に位置変動可能に設けられるレーザ装置52とを含んで構成され、丸棒部材51を対向する印刷フレーム65間に架けわたし、レーザ装置52から照射されるレーザ光が前記トンボマーク55Cの位置と対向可能な位置でレーザ装置52を丸棒部材51に固定し、その位置からトンボマーク55Cに向けてレーザ光を照射できるようになっている。
【0006】
レーザ光に版胴55のトンボマーク55Cの位置を合わせるには、レーザ光を照射しておいて、そのレーザ光の先端位置とトンボマーク55C位置とが一致するまで、版胴55を図示しないモータあるいは手動で回して行っており、両者の一致は、作業者が目視で行っている。そして、一つの版胴の印刷開始位置への位置補正が終了したら、レーザポインタ装置50を取り外して、次の2色目の版胴が配置されている印刷ユニットの印刷フレームに取り付け、前述と同じような手順で、2色目の版胴の位置補正を行い、以後、複数配置されている版胴を、順次印刷開始位置への位置補正を行う。
【0007】
次いで、複数の版胴をそれぞれ同時に回転駆動させて校正刷りを行い、各版胴の色のずれをチェックするとともに、ずれがある色を探し出し、その色の版胴を、前述と同じように、レーザポインタ装置50とトンボマーク55Cとを用い、かつ、コンペンローラ(見当合わせローラ;図略)により、互いの位置を再度調整し、再度校正刷りを行っている。
従来では、印刷が終了し、各版胴を入れ替えて印刷を行う際にも、その都度、レーザポインタ装置50とトンボマーク55Cとを用いて、前述と同様の手順により、各版胴の位置補正が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のグラビア輪転印刷機における版胴の印刷初期位置への位置補正では、レーザ光に対してトンボマーク55Cの位置が一致しているか否かの判断は、作業者が目視で行っているため、高精度の補正ができないという問題がある。また、レーザポインタ装置50によるレーザ光とトンボマーク55C位置とを一致させるには、まずモータを回転して大まかに位置決めしている。しかし、モータは、それぞれの版胴に連結されているが一定回転するだけであり、所定位置に位置決めすることはできない。そのため、大まかに位置決めした後、手で回して微調整しているが、面倒で、多くの手間がかかり、本印刷までの段取りに時間がかかりすぎるという問題がある。
さらに、版胴を交換する毎に、レーザポインタ装置50とトンボマーク55Cとを用いて、各版胴の位置補正を行わなければならないので、その都度、上記と同じような問題が生じている。
また、レーザポインタ装置50は、持ち運び可能となっており、必要に応じて印刷ユニットに取り付けて使用するようになっているので、常に紛失や破損のおそれがある他、管理位置を決めておく必要がある等、管理も面倒である。
【0009】
本発明の目的は、版胴の絵柄基準位置を印刷の初期位置に高精度かつ容易に位置決めでき、印刷開始までの段取り時間を短縮することができる輪転印刷機および輪転印刷機の版胴の初期位置補正方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の輪転印刷機の版胴の印刷初期位置補正方法は、印刷開始位置を示す絵柄基準位置を表面に有するとともに所定位相に設けられたキー溝を有する版胴と、
前記版胴の前記キー溝に嵌合するキーを有する回転軸を有し前記版胴を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転軸の回転位相を前記キーの位置に基づいて検出するとともにこの検出結果に基づいて前記回転駆動手段の回転駆動量を制御する制御手段と、を備えた輪転印刷機の版胴を印刷初期位置にあわせる輪転印刷機の版胴の印刷初期位置補正方法であって、前記版胴の前記キー溝に前記回転軸のキーを嵌合させて前記版胴を回転駆動手段に取り付ける第1工程と、前記版胴を回転させて前記版胴の前記絵柄基準位置を所定の印刷開始位置に合わせる第2工程と、前記第2工程にて前記版胴の前記絵柄基準位置が所定の印刷開始位置に位置合わせがされた状態で前記キーの回転位相を角度情報として前記制御手段に記憶させる第3工程と、一旦前記版胴を前記回転軸から脱着したのちに再びこの版胴を前記回転軸に取り付けた際に前記第3工程にて前記制御手段に記憶した前記角度情報を読み出す第4工程と、前記第4工程にて読み出された前記角度情報に基づいて前記制御手段が前記回転駆動手段を駆動制御して前記キーの回転位相を前記角度情報に合わせることで前記版胴の絵柄基準位置を前記所定の印刷開始位置に合わせる第5工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の輪転印刷機は、印刷開始位置を示す絵柄基準位置を表面に有するとともに所定位相に設けられたキー溝を有する版胴と、前記キー溝に着脱自在に嵌合するキーを有する回転軸を有し前記版胴を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転軸の回転位相を前記キーの位置に基づいて検出するとともにこの検出結果に基づいて前記回転駆動手段の回転駆動量を制御する制御手段と、を備えた輪転印刷機であって、前記制御手段は、前記版胴の前記絵柄基準位置が所定の印刷開始位置に位置合わせがされた状態の前記キーの回転位相を角度情報として記憶するメモリ部と、一旦前記版胴が前記回転軸から脱着されたのちに再びこの版胴が前記回転軸に取り付けられた際に、前記メモリ部に記憶された前記角度情報に基づいて前記回転駆動手段を駆動制御して前記キーの回転位相を前記角度情報に合わせることで前記版胴の絵柄基準位置を前記所定の印刷開始位置に合わせる手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
このような本発明によれば、制御手段により、版胴の絵柄基準位置が印刷の初期位置に一致するまで、位置決め機能を有する回転駆動手段が回転制御されるので、版胴の絵柄基準位置を印刷の初期位置に高精度かつ容易に位置決めすることができ、これにより、印刷開始までの段取り時間を短縮することができる。
【0012】
以上の本発明において、版胴の角度基準位置はどこに設定してもよく、例えば版胴のキー溝の中心位置を角度基準位置として用いてももよい。また、絵柄基準位置は、版胴の例えば一端側に記された所定のマークであることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には本実施形態の輪転印刷機1が示されており、この輪転印刷機1は5色ストレートグラビア輪転印刷機とされている。
【0021】
このグラビア輪転印刷機1は、1列に配置された第1〜第5印刷ユニット2〜6を備えており、印刷用紙(ウェブ)Wには、これらの印刷ユニット2〜6を通過する間に5色の重ね刷りが行われるようになっている。
印刷ユニット2においてウェブWの流れの上流側には、給紙部(巻き出し部)7とインフィード部8とが配置され、また、印刷ユニット6の流れの下流側には、アウトフィード部9と巻き取り部10とが配置されている。また、巻き出し部7の近傍には、印刷機1全体を制御する制御手段40が配置されている。
【0022】
各印刷ユニット2〜6には、それぞれ版胴15〜19、圧胴20および複数の回転フリーのガイドローラ21等が設けられている。また、各印刷ユニット2〜6には、版胴15〜19の回転駆動手段であるサーボモータ22〜26が、それぞれ変速歯車(図示せず)等を介して設けられ、これらのサーボモータ22〜26により、各印刷ユニット2〜6の版胴15〜19がそれぞれ独立して回転駆動できるようになっている。また、サーボモータ22〜26の軸端には図示しないが、例えばエンコーダが設けられ、各サーボモータ22〜26のモータ出力軸のフィードバック信号を提供できるようになっている。
【0023】
圧胴20は、通常、非印刷時には脱位置にあるが、印刷時には、図2に示すように、各印刷ユニット2〜6のフレーム27に取り付けられたエアシリンダ28により下降、上昇を行えるようになっており、下降時に版胴15〜19に接触してそれぞれの版胴15〜19に印圧を与えるようになっている。
各印刷ユニット2〜6の一方のフレーム27の外側所定位置には、それぞれの版胴15〜19の前記サーボモータ22〜26が設けられている。また、対向するフレーム27の外側には、各版胴15〜19を両端から支持する版胴支持部材31が設けられている。
【0024】
各版胴支持部材31は、それぞれ版胴15〜19側の先端が把時部31Aとなっており、各把時部31Aが、シリンダ32および駆動手段33により版胴15〜19に対して接近、離隔して、版胴15〜19を把時あるいは取り外せるようになっている。把時部31Aにはキー31Bが埋め込まれ、このキー31Bと各版胴15〜19の後にも述べるキー溝15A〜19A(図5参照)とが嵌合しあうようになっている。
【0025】
また、サーボモータ22〜26の主軸と一方の版胴支持部材31とには、図示しないプーリが設けられ、これらのプーリ間には、タイミングベルト34が架けわたされ、サーボモータ22〜26を回転駆動させることにより、版胴支持部材31の前記把時部31Aのキー31Bと、版胴15〜19のキー溝15A〜19Aとの嵌合により、版胴15〜19がそれぞれ回転可能となっている。
なお、サーボモータ22〜26の主軸側のプーリと、版胴支持部材31側のプりーとは、同径のものを使用してもよいが、版胴支持部材31側のプーリを大きくして例えば4:1の割合のプーリを使用してもよい。この場合、版胴15〜19の回転角度と、サーボモータ22〜26の主軸の回転角度とは、プーリの径に対応して計算された値が制御手段40内に記憶されている。
【0026】
複数の版胴15〜19は、ウェブWの印刷開始(初期)位置S(図4参照)に対して、各版胴15〜19の絵柄基準位置(トンボマーク)15C〜19C(図2参照)が揃っていることが必要である。各版胴15〜19のトンボマーク15C〜19Cが揃っていない場合、色のずれ、つまり印刷のずれが生じ、印刷不良が生じてしまう。そのため、本願発明では、図3に示す制御手段40により、各版胴15〜19におけるトンボマーク15C〜19Cの印刷初期位置Sに対するずれを補正するようになっている。
【0027】
初期位置Sは、初めて装着する版胴による印刷を行う際に、前記従来の指針、あるいはレーザポインタ装置50等を用いて、各版胴15〜19のトンボマーク15C〜19Cの位置が、それぞれ、例えば水平(180°)位置にくるように決められ、この180°位置が上記印刷の初期位置Sとされる。このときの、サーボモータ22〜26の軸のキー溝位置が0にプリセットされ、このキー溝位置が、各版胴15〜19の角度α1°〜α5°の位相量とともに角度情報として、制御手段40内のメモリ部に記憶されるようになっている。
【0028】
制御手段40は、操作パネル41と演算部42とを備え、操作パネル41は、入力部43と表示部44とを含み構成されている。
表示部44には、入力部43から演算部42に入力する各種の情報が表示されるようになっている。入力部43には、各版胴15〜19の円周長寸法や、各印刷ユニットにおける所定の部位間の長さ寸法のパラメータとしてウェブWの伸び量や、各版胴15〜19の角度基準位置としてキー溝15A〜19Aの例えば幅方向中心位置15B〜19Bとトンボマーク15C〜19Cの位置との位相量、等の情報が入力されるようになっている。
【0029】
前述のように、制御手段40内のメモリ部には、各版胴15〜19の初期位置Sが記憶されているので、各版胴の各情報が入力されたとき、初期位置Sに対しての演算が迅速に行われることになり、高精度かつ容易に位置補正が行われる。
特に、各版胴15〜19を入れ替えて印刷を行う際、使用する各版胴の位置補正は、初期位置Sの設定を行わなくてすむので、より短時間で行える。
なお、制御手段40は、版胴15〜19等を制御できる他、巻き出し部7、インフィード部8、アウトフィード部9および巻き取り部10も制御できるようになっている。
【0030】
各版胴15〜19の円周長は、同じ工程に基づいて製作されるとはいえ、一つ一つの版胴15〜19の製作誤差があるので、実際の版胴15〜19の寸法が必要となる。
長さ方向のパラメータとしてのウェブWの伸び量は、版胴15〜19のトンボマーク15C〜19Cが、前記初期位置Sに位置していたとしても、ウェブW自身は所定の伸び率を有するものであり、ウェブWの伸びは絵柄のずれに直結するので、ウェブWが各ユニット間の所定の部位間においてどの程度長くなっているかは、位置補正するための条件である。
【0031】
図4には、ウェブWと版胴15〜19の円周長との関係が示されている。
ここで、各版胴15〜19の絵柄の基準となるトンボマーク位置15C〜19Cが印刷の初期位置に対して一致していることを条件として、かつ、ウェブWが伸びないものとすれば、各版胴15〜19の絵柄のずれは生じない。しかし、ウェブWは固有の伸び率を有しており、その伸びを考慮に入れないで印刷を行うと、所定のずれδが生じる。従って、このずれδを補正する必要があり、この点からウェブWの伸び量が補正のための入力条件となる。
また、図5に示すように、キー溝15A〜19Aの角度基準位置15B〜19Bとトンボマーク15C〜19Cとの角度α1°〜α5°の位相量は、位置補正のための条件であり、この角度基準位置15B〜19Bとトンボマーク15C〜19Cとの位相量は、例えば、角度ゲージを当てて読みとることができる。
【0032】
ここで、本発明の版胴の位置合わせの原理を、図5に基づいて説明する。
版胴15〜19の回転駆動用として、前述のようにサーボモータ22〜26を用いることにより、モータ軸のキー溝の位置(言い換えれば、モータ22〜26と版胴15〜19とが前記タイミングベルト34で連結されているので、版胴15〜19のキー溝15A〜19Aの位置)を、常に制御手段40内に情報としてもつことができる。一方、版胴15〜19の外周には、前記トンボマーク15C〜19C(図2参照)が記されている。
従って、版胴15〜19のキー溝15A〜19Aの角度基準位置15B〜19Bと、トンボマーク15C〜19Cの位置との位相量α1°〜α5°がわかれば、制御手段40はトンボマーク15C〜19Cを把握することができる。
【0033】
そこで、各印刷ユニット2〜6のパラメータとして入力された情報に基づいて、制御手段40で演算を行い、トンボマーク15C〜19Cの位置と印刷の初期位置Sとの差を求め、その差の分だけ、サーボモータ22〜26を回転駆動させることにより、自動的に見当合わせ(位置補正)が行われることになる。
演算部42では、以上の各情報を基に演算し、各版胴15〜19の印刷の初期位置Sに対する補正量δを求め、それぞれの補正量δを補正するように、各版胴駆動用のサーボモータ22〜26に補正量δに相当する角度だけ回転するように、指令を発信すればよい。
【0034】
図6には、以上の原理に基づいて、複数の版胴15〜19の位置補正を行う模式図が示されている。なお、この図6では、最初に装着された版胴と異なる版胴を装着して印刷する場合が示されている。
各版胴15〜19には、当該版胴15〜19の角度基準位置15B〜19Bと、絵柄の基準位置となるトンボマーク15C〜19Cとがそれぞれ設けられている。角度基準位置15B〜19Bは、それぞれキー溝15A〜19Aの幅方向中心位置となっており、トンボマーク15C〜19Cは、版胴15〜19の一方側端部に記された×印(図2参照)で表されている。また、各版胴15〜19は印刷絵柄が変わる毎に交換される。
【0035】
一方、印刷の初期位置Sは、前述のように、予め角度情報として制御手段40内に記憶されている。
例えば、交換した第1の版胴15の角度基準位置15Bとトンボマーク15Cとの角度の位相量α1°が90°であるとして、この位相量90°は、最初に装着された第1の版胴の位相量が例えば80°のとき、最初に装着された版胴に対して10°だけ大きい。最初に装着された第1の版胴の位相量80°が初期位置Sに合わせられ、そのときのモータのキー溝が0°にプリセットされているので、交換した版胴を装着したときの第1の版胴15の位相量α1°は、10°だけ初期位置Sより行き過ぎた位置にあることになる。従って、その行き過ぎた10°分だけ戻るように、制御手段40からサーボモータ22に回転指令が出され、その結果、交換した版胴の装着時における第1の版胴15のトンボマーク15Cが初期位置Sに合わせられることになる。
【0036】
また、例えば交換した第3の版胴17の角度基準位置17Bとトンボマーク17Cとの角度α3°が、例えば110°であるとして、この位相量110°は、最初に装着された第3の版胴の位相量が例えば90°のとき、最初に装着された版胴に対して20°だけ大きい。従って、前述の第1の版胴15と同じような手順により、その角度20°分だけ戻るように、制御手段40からサーボモータ24に回転指令が出され、その結果、交換した版胴を装着したときの第3の版胴17のトンボマーク17Cが初期位置Sに合わせられることになる。
【0037】
第2の版胴16、第4の版胴18、第5の版胴19も、それぞれ、角度基準位置16B、18B、19Bからトンボマーク16C、18C、19Cまでの角度α2°、α4°、α5°と、記憶されている最初に装着された第2、第4、第5の版胴の角度基準位置からトンボマークまでの角度とを演算することにより、初期位置Sに対する差、つまり補正量δを知ることができ、その補正量δだけサーボモータ23,25,26を回転させるように、制御手段40から指令が出される。
【0038】
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、印刷機1の給紙部(巻き出し部)7からウェブWを供給し、そのウェブWを各印刷ユニット2〜6の圧胴20、複数のガイドローラ21間を通し、巻き取り部10に巻き取り可能として、校正刷りの段取りを行う。
1回目の印刷を行う際に、指針、あるいはレーザポインタ装置50等を用いて、各版胴15〜19のトンボマーク15C〜19C位置を、それぞれ、印刷の初期位置Sとして設定される180°位置に合わせ、このとき、各版胴15〜19に対応する各サーボモータ22〜26の軸のキー溝位置を0にプリセットし、角度情報として制御手段40内のメモリ部に記憶させておく。
【0039】
次いで、印刷機1の運転を開始し、校正刷りを行う。ウェブWに第1〜第5印刷ユニット2〜6の版胴15〜19の絵柄が印刷された後、第5印刷ユニット6と巻き取り部10との間に設けられた印刷状態チェック用のビデオカメラ(図略)等により、各版胴間の絵柄のずれがないか否かをチェックする。
絵柄のずれを発見した場合、印刷機1の運転を停止し、ずれのある版胴を再度初期位置Sに合うように位置補正するとともに、コンペンローラ(見当合わせローラ;図略)によりそのずれを修正し、ずれが許容範囲であれば本印刷に移行する。
【0040】
1回目の印刷を終了し、各版胴15〜19を入れ替えて2回目の印刷を行う際は、制御手段40の入力部43に、2回目の印刷用の各版胴15〜19の円周長寸法、ウェブWの伸び量および角度基準位置15B〜19Bとトンボマーク15C〜19Cまでの角度α1°〜α5°との位相量(角度)を入力する。制御手段40内に印刷の初期位置Sが記憶されているので、演算部42で、初期位置Sに対する2回目の印刷用の各版胴15〜19の補正量δが演算されるとともに、各版胴15〜19用のサーボモータ22〜26に補正指令信号を出し、各サーボモータ22〜26を補正量δの分だけ回転させ、2回目の印刷用の各版胴15〜19のトンボマーク15C〜19Cが印刷の初期位置Sにくるようにする。
以後、同様の作用により、3回目以降の印刷が行われる。
【0041】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 制御手段40により、各版胴15〜19のトンボマーク15C〜19C位置が印刷の初期位置Sに一致するまで、サーボモータ22〜26が回転制御されるので、版胴15〜19のトンボマーク15C〜19C位置を印刷の初期位置Sに高精度、かつ、素早い反応速度で容易に位置決めすることができ、これにより、印刷開始までの段取り時間を短縮することができる。
【0042】
(2) 各版胴15〜19のトンボマーク15C〜19C位置が、それぞれ、印刷の初期位置Sに一致するまで回転制御されるので、多色刷りのグラビア印刷において、印刷のずれを防止することができる。
(3) 各版胴15〜19の初期位置Sへの補正は、各版胴15〜19の円周長、各印刷ユニット2〜6内における所定部位間の、長さのパラメータとしてのウェブWの伸び量、および版胴15〜19の角度基準位置15B〜19Bとトンボマーク15C〜19Cとの間の位相量を含む、各種の情報を基にして補正量が求められるので、多色刷りのグラビア印刷において、印刷のずれの少ない輪転印刷機とすることができる。
【0043】
(4) 回転駆動手段は、サーボモータ22〜26で構成されているので、高精度の位相制御が可能となり、また、反応速度の速い位相制御が可能となる。さらに、版胴15〜19の回転制御が、サーボモータ22〜26による回転駆動制御なので、コンペンローラによる位相補正の必要が少なくなり、コンペンローラを必要とする場合でも、わずかの駆動ですみ、補正のための時間が少なくてすむ。
(5) 版胴15〜19の位置補正が短時間で可能となることから、前述のように、印刷段取り時間の短縮の他に、製品刷りだし時のロスの減少が可能となる。
【0044】
(6) 操作をすべて一つの操作パネル41にて行えるので、一括補正が可能となり、補正の手間が少なく、補正時間の短縮を図ることができる。
(7) 1回目の印刷を行う際に、印刷の初期位置Sが設定されるとともに、この初期位置Sに対してサーボモータ22〜26の軸位置を0にプリセットするとともに、軸の0位置が制御手段40内のメモリ部に記憶されているので、版胴を入れ替えて行う2回目以降の印刷の際、初期位置Sに対して、各情報を基に演算部42で演算するだけで、位置の補正量δを求めることができ、従来のように、版胴を入れ替えて行う2回目以降の印刷の都度、レーザポインタ装置50や、指針等による位置補正が不要となり、その結果、大幅に段取り時間の短縮を図ることができる。
【0045】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次に示すような変形形態も含むものである。
例えば、前記実施形態では、印刷機1は第1〜第5印刷ユニット2〜6を備えた5色刷りであるが、本発明は、5色刷りに限らず、5色以上、あるいは5色以下の重ね刷りを行う印刷機にも適用可能である。5色以下であれば、例えば単色用の印刷機、枚葉印刷機にも適用することができる。この場合、入力条件としては、印刷ユニット同士における所定の部位間のウェブWの伸び量は不要となり、版胴の円周長およびキー溝位置とトンボマーク位置との位相量を入力部に入力すればよい。
【0046】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の輪転印刷機およびおよび輪転印刷機の版胴の印刷初期位置補正方法によれば、制御手段により、版胴の絵柄基準位置が印刷の初期位置に一致するまで、位置決め機能を有する回転駆動手段が回転制御されるので、版胴の絵柄基準位置を印刷の初期位置に高精度かつ容易に位置決めすることができ、これにより、印刷開始までの段取り時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るグラビア印刷機を示す全体構成図である。
【図2】前記実施形態の輪転印刷機の要部を示す正面図である。
【図3】前記実施形態の輪転印刷機の制御系を示すブロック図である。
【図4】前記実施形態のウェブと版胴との関係を示す図である。
【図5】前記実施形態の版胴の角度基準位置と絵柄基準位置(トンボマーク)との関係を示す図である。
【図6】前記実施形態の各版胴の位置補正を示す模式図である。
【図7】従来の輪転印刷機における版胴の位置補正方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 輪転印刷機
2〜6 第1〜第5印刷ユニット
15〜19 版胴
15B〜19B 角度基準位置
15C〜19C 絵柄基準位置(トンボマーク)
20 圧胴
21 ガイドローラ
22〜26 回転駆動手段であるサーボモータ
40 制御手段
41 操作パネル
42 演算部
43 入力部
44 表示部
Claims (2)
- 印刷開始位置を示す絵柄基準位置を表面に有するとともに所定位相に設けられたキー溝を有する版胴と、
前記版胴の前記キー溝に嵌合するキーを有する回転軸を有し前記版胴を回転駆動する回転駆動手段と、
前記回転軸の回転位相を前記キーの位置に基づいて検出するとともにこの検出結果に基づいて前記回転駆動手段の回転駆動量を制御する制御手段と、を備えた輪転印刷機の版胴を印刷初期位置にあわせる輪転印刷機の版胴の印刷初期位置補正方法であって、
前記版胴の前記キー溝に前記回転軸のキーを嵌合させて前記版胴を回転駆動手段に取り付ける第1工程と、
前記版胴を回転させて前記版胴の前記絵柄基準位置を所定の印刷開始位置に合わせる第2工程と、
前記第2工程にて前記版胴の前記絵柄基準位置が所定の印刷開始位置に位置合わせがされた状態で前記キーの回転位相を角度情報として前記制御手段に記憶させる第3工程と、
一旦前記版胴を前記回転軸から脱着したのちに再びこの版胴を前記回転軸に取り付けた際に前記第3工程にて前記制御手段に記憶した前記角度情報を読み出す第4工程と、
前記第4工程にて読み出された前記角度情報に基づいて前記制御手段が前記回転駆動手段を駆動制御して前記キーの回転位相を前記角度情報に合わせることで前記版胴の絵柄基準位置を前記所定の印刷開始位置に合わせる第5工程と、
を備えることを特徴とする輪転印刷機の版胴の印刷初期位置補正方法。 - 印刷開始位置を示す絵柄基準位置を表面に有するとともに所定位相に設けられたキー溝を有する版胴と、前記キー溝に着脱自在に嵌合するキーを有する回転軸を有し前記版胴を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転軸の回転位相を前記キーの位置に基づいて検出するとともにこの検出結果に基づいて前記回転駆動手段の回転駆動量を制御する制御手段と、を備えた輪転印刷機であって、
前記制御手段は、
前記版胴の前記絵柄基準位置が所定の印刷開始位置に位置合わせがされた状態の前記キーの回転位相を角度情報として記憶するメモリ部と、
一旦前記版胴が前記回転軸から脱着されたのちに再びこの版胴が前記回転軸に取り付けられた際に、前記メモリ部に記憶された前記角度情報に基づいて前記回転駆動手段を駆動制御して前記キーの回転位相を前記角度情報に合わせることで前記版胴の絵柄基準位置を前記所定の印刷開始位置に合わせる手段と、を備える
ことを特徴とする輪転印刷機。
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