JP4460852B2 - 印刷機の位相調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は並設した印刷ユニットを有する印刷機、特に胴シリンダの相対的位相の変更調整に関するものである。
【従来の技術】
【0002】
図3は輪転印刷機の、印刷ユニットに設備させた胴シリンダ位相調整装置の機能説明図を示し、図4は、差動歯車式減速機を用いた位相調整装置の構成図を示し、図5は図4のA矢視図を示す。また、図6は一般的なオフセット輪転印刷機の全体概略構成図を示し、図7は一般的なオフセット枚葉印刷機の全体概略構成図を示す。
【0003】
一般的なオフセット印刷機には、枚葉印刷機と輪転印刷機があるが、いずれも多色印刷を行なう場合、複数の印刷ユニットを並設し、各印刷ユニット群をシート又はウェブが順次通過する途上において、版胴シリンダに巻着した刷版、ゴム胴シリンダに巻着したブランケットを介して所定色のインキが転移供給され多色印刷が施される。
この時、製品としての多色印刷面品質を完成させるには、各印刷ユニットに於ける各色の印刷位置、すなわち、天地方向の見当位相を正確に合致させる事が必要となる。
【0004】
しかし、通常は刷版11に焼き付けられた絵柄の版取り付け基準位置に対するずれ、及び版替えにおける刷版装着精度、その他配設した各印刷ユニット2の間隔ほか、種々の要因によって実際印刷された絵柄の天地方向の見当(色間見当)に若干の誤差(ずれ)が発生する。
【0005】
上記した天地方向位置の微調整手段としては、枚葉印刷機も輪転印刷機とも同様であるが、輪転印刷機における天地方向位置の微調整手段について図3乃至図6を用いて説明する。
図6におけるオフセット輪転印刷機は、給紙装置15、インフィード装置1、ウェブ10の走行方向に沿って並設した複数組の印刷ユニット2a〜2n、乾燥装置3、冷却装置4、ウェブパス装置16、及び折機5等々にて構成されている。
【0006】
前記構成のもと、給紙装置15に設けた巻取紙(ロール状シート)8から供給されたウェブ10は、前記インフィード装置1を経由した後、印刷ユニット2を通過し印刷が施される。印刷ユニット通過後、印刷を施されたウェブ10は、乾燥装置3及び冷却装置4にて乾燥、冷却され、ウェブパス装置16から折機5へ送り込まれて折り畳み、裁断され、目的とする形状に加工された後、折帳12として外部へ搬出されることになる。
なお、各装置及びユニットは、制御装置9によりコントロールされる1組のメインモータ13からラインシャフト14を介して連結駆動させる、ラインシャフト駆動型印刷機を示している。
【0007】
図3は、従来から採用されている位相調整装置の構成図を示し、係合するゴム胴シリンダ20の軸端に固設したヘリカルギア(はすば歯車)30aと、版胴シリンダ7の軸端に固設したヘリカルギア(はすば歯車)30bとの軸方向(歯幅方向)の位置関係をずらすことにより、ヘリカルギヤのねじれ角が作用する。これにより両ヘリカルギア30a、30bの相対的回転位置、すなわち、胴シリンダの回転方向の位相が変化し、位相調整できる構成となっている(例えば特許文献1参照)。
【0008】
しかしながら、上記位相調整装置には、ヘリカルギア30a、30b等の軸方向幅、駆動時の歯面強度等、構造上調整量を大きく取ることができず、天地見当調整幅(範囲)が制限され、微調整用のみにしか対応することができない。したがって、並設した各印刷ユニット2に於ける版胴シリンダ7の位相を印刷運転時と異なり大幅に変更が必要な版替え位置に設定する事ができず、刷版11の交換は各印刷ユニット2ごとに1台ずつ順番に実施する必要がある。
【0009】
上記問題に対処すべく、図4及び図5に示す如く、各印刷ユニット2a〜2nで並行して同時に版替えが出来るようにすると共に、同時版替えが終了した後、印刷時の見当位置に各版胴シリンダ7の位相を戻し得るように構成された装置が提案されている。
図4において、各印刷装置ユニット2に高低2段変速、及び正逆転可能なブレーキ付単独駆動モータ31を設けると共に、色間見当表示用ポテンショメータ33にブレーキ付電磁クラッチ34を設け、位相位置検出用エンコーダ32を版胴シリンダ7或いは、ゴム胴シリンダ20に設けられている。
【0010】
前記構成に加えて、ラインシャフト14による各印刷ユニット2の印刷胴駆動系に、図5に示す如く、太陽歯車F、太陽軌道DとS、及び遊星歯車Pにより構成された差動歯車式減速機35を使用している。
印刷胴の回転駆動はラインシャフト14に固設したギア36、差動歯車式減速機35に取り付けたギア37、差動歯車式減速機(デフ)35、互いに係合させた一対の傘歯車(ベベルギア)38a,38b、歯車39、ゴム胴シリンダ20の軸端に固設したギア40、及び版胴シリンダ7に固設したギア41を介して伝達される。
【0011】
ラインシャフト14の回転角度に対する版胴シリンダ7の相対的位相調整は、正転逆転可能なブレーキ付単独駆動モータ31の回転方向と回転数、すなわち回転位置を変更することによって行うようになっており、回転位置はエンコーダ32やポテンショメータ33等の位置検出手段を介して検出し、該検出位置により版胴シリンダ7の相対的位相調整を制御するようになっている。
【0012】
上記した如く、モータ31により相対的回転位置を変更することによって、印刷ユニット2の版胴シリンダ7の天地方向位相を調整し、印刷絵柄のずれを修正する。また、刷版11の差し替え交換に際しては、版胴シリンダ7の位相を大幅に変更する必要があるため、前記モータ31を独立的に駆動(高速回転)させ、該版交換位相位置に回転移動して行うようになっている。
【0013】
通常印刷運転時、モータ31は停止させておき、差動歯車式減速機35で常時発生する減速比分は、ギヤ36からゴム胴シリンダ20の軸端に固設したギア40間で増速し、結果として版胴と連結駆動系回転位相が一致する様にしている(例えば、特許文献2参照)。
【0014】
【特許文献1】
特許第3363987号公報
【0015】
【特許文献2】
特開平2−103145号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常運転時において、差動歯車式減速機35部の太陽軌道DとSが係合する遊星歯車Pの係合位置が変わるため、遊星歯車Pの加工精度に起因した歯ピッチのばらつきにより、場所によって回転角度が変化する。これにより、印刷ユニット胴間の天地方向の見当がずれる等の不具合があった。
【0017】
本発明は、上述した胴シリンダの位相を版替え位置に設定する事ができず、刷版の交換を各印刷ユニットごとに1台ずつ順番に実施しなければならないという課題を解決することを目的とする。さらには、差動歯車式減速機の太陽軌道が係合する遊星歯車の係合位置が変化するため、遊星歯車のギアピッチのばらつきに伴い、胴シリンダの位相において、版替え位置がずれることにより、各ユニットごとの天地方向の見当がずれるという課題を解決することを目的とする。
【0020】
また、上記課題を解決するために、本発明の印刷機の位相調整装置は、二つの胴シリンダのうちの一方の胴シリンダの軸に設けられた胴ギアと、前記胴ギアと噛合して前記二つの胴シリンダのうちの他方の胴シリンダを駆動する胴駆動ギアと、前記他方の胴シリンダと前記胴駆動ギアとの間に設けられ、前記胴駆動ギアと同期回転すると前記他方の胴シリンダを前記一方の胴シリンダと等速回転させ、前記胴駆動ギアと差動回転すると前記他方の胴シリンダを前記一方の胴シリンダに対して位相変更する軸を有する差動歯車機構と、胴駆動ギアと一体回転する第1ギア,前記第1ギアと噛合する第2ギア,前記差動歯車機構の前記に設けられた第3ギア,及び前記第3ギアと噛合する第4ギアからなるギアトレイン部と、前記ギアトレイン部の前記第2ギアと前記第4ギアとの間に設けられた遊星ギア変速機と、前記遊星ギア変速機の一要素を駆動するモータとを備え、通常運転時は前記モータを停止し前記遊星ギア変速機の前記一要素を停止した状態で前記胴駆動ギアと前記差動歯車機構の前記軸同期回転するように、前記ギアトレイン部及び前記遊星ギア変速機の各ギア比が設定され、前記モータを回転させて前記遊星ギア変速機の前記一要素を回転させることにより、前記胴駆動ギアと前記差動歯車機構の前記軸とが差動回転され、前記他方の胴シリンダの一方の胴シリンダに対する回転位相変えられて位相変更又は見当調整がされることを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、版駆動ギアに対するモータの同期運転制御及び相対位置制御装置が不要となり、制御が簡素化されるとともに、製造コストの低減が図れる。また、差動歯車機構と遊星ギア変速機を利用することによって、駆動を切り離すことなく高速で各印刷ユニットの胴位相を調整変更できるので、版交換作業時間の短縮と省力化が図れ、印刷稼動状態までの復帰時間を短縮することが可能となり、生産性が向上される。
【0022】
また、上記課題を解決するために、本発明の印刷機の位相調整方法は、請求項1記載の印刷機の位相調整装置が付設された二つの胴シリンダを複数組備えた印刷機において、前記複数組の印刷機の位相調整装置を同時又は略同時に作動させて、それぞれの前記二つの胴シリンダに対して同時又は略同時に位相変更又は見当調整を行うことを特徴とする。
【0023】
上記方法によれば、版胴の位相変更を行い、本機駆動により同時に版交換を行うことができるので、版交換作業時間の短縮が図れ、印刷稼動状態までの復帰時間を短縮することが可能となり、生産性が向上される。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本発明の実施例1について、図1を用いて説明する。図1は、印刷機に設備した胴シリンダ位相調整装置の構成図である。前記した従来のものと同じ構成の部分については図中同一の符号を付して示し、それらについての重複する説明は省略する。
図1において、ラインシャフト等からの駆動は、ゴム胴ギア21に伝達され、版胴駆動ギア6に伝達される。該版胴駆動ギア6から版胴シリンダ7への駆動伝達中間部に差動歯車機構17が設けられており、該差動歯車機構17を介して版胴シリンダへ回転駆動される。なお、18は該差動歯車機構17を駆動させるモータである。前記差動歯車機構17は、太陽歯車17d、太陽軌道17aと17b、遊星歯車17cで構成されている。通常運転時、版胴駆動ギア6と版胴シリンダ7との回転比を1:1で回転すべく、モータ18を図示しない制御装置にて同期回転する。
【0025】
印刷機の通常運転時において、版胴駆動ギア6からの回転駆動は、太陽軌道17bへ伝達され、遊星歯車17cが偏心回転する。17cから太陽軌道17aへ回転が伝達されるが、太陽軌道17bと17aの歯数が異なっている。このため、版胴駆動ギア6と版胴シリンダ7の回転比を1:1とするため、版胴駆動ギア6と該モータ18の軸22とは図示しない制御装置により同期回転制御されている。
【0026】
また、同期回転制御は、版胴駆動ギヤ6と相対回転する駆動ギヤ軸、例えばゴム胴ギヤ21に係合するギヤ軸と、モータ18軸に連結してエンコーダ(例えば、エンクリメンタル型、好ましくは、アブソリュート型のロータリーエンコーダ)を取付け、それぞれのエンコーダ出力信号を受けて、図示しない制御装置にて制御される。
【0027】
次に、版胴シリンダ7の位相調整について説明する。版胴シリンダ7の見当調整又は位相変更時は、モータ18を変速し版胴駆動ギア6との回転位相を変えるようにしている。つまり、モータ18を変速又は停止することにより、軸22と固設された太陽歯車17dの回転が変速又は停止し、遊星歯車17cの偏心回転数が変わる。これにより、太陽軌道17aの回転数が変更され、駆動ギア6と版胴シリンダ7との回転比がずれ、位相調整が行われることとなる。
【0028】
これにより、差動歯車機構17を介して版胴駆動ギア6に対する版胴シリンダ7の相対的位相差を調整変更することができる。なお、見当調整後、モータ18の回転は再び版胴駆動ギヤ6と同期回転することとなる。
【0029】
なお、刷版交換に際する版胴シリンダ7の位相変更も見当調整時と同様に、モータ18を変速回転させ、版胴駆動ギヤ6に対する版胴シリンダ7の相対的位相差を変更して行なわれるが、刷版交換における版胴シリンダ7の位相変化量は、見当調整時に比べて大きいので、加減速の変速レベルを大きくすることで可能となる。また、印刷機の運転を停止した状態で、エンコーダのカウント量が180度を越している場合はモータ18を正転、180度以下の場合は逆転することで、位相変更を図示しない制御装置にて制御することもできる。
【0030】
なお、実施例1に係る胴シリンダ位相調整装置は、図6に示す主要構成ユニット及び装置を1組のメインモータ13からラインシャフト14を介して連動して駆動させる、ラインシャフト駆動型輪転印刷機、或いは図7の該胴シリンダ位相調整装置を歯車列を介して連動して駆動させる、ギヤトレイン駆動型枚葉印刷機に適用する場合、より大きな効果が得られる。
【0031】
(実施例2)
図2は、本発明の実施例2に係る胴シリンダ位相調整装置を示す構成図で、印刷機に設備した胴シリンダ位相調整装置の構成、機能について説明する。なお、前記した従来及び実施例1と同じ構成の部分については図中同一の符号を付して示し、それらについての重複する説明は省略する。
図2において、版胴駆動ギア6の軸方向別側端にギア23を形成し、実施例1と同様に設けた差動歯車機構17の軸22と噛合する駆動用ギア27へのギアトレイン(ギヤ25、26)部に、遊星ギア変速機24を配設させている。
【0032】
遊星ギア減速機24には、駆動モータ(位相調整用モータ)18を取り付け、位相調整変更時にのみ正転又は逆転することにより、相当回転数駆動される。従って、通常運転時のモータ18の停止状態では、ゴム胴ギヤ21とギヤ27が同期して回転するようギヤトレインのギヤ比が決定されている。
【0033】
次に、本発明の実施例2に係る胴シリンダ位相調整装置の機能及び操作手順について図2を用いて説明する。
通常印刷時、ラインシャフト等からの駆動は、ゴム胴ギア21に伝達され、版胴駆動ギア6に伝達され、差動歯車機構17を介して版胴シリンダが回転駆動される。版胴駆動ギア6と版胴シリンダ7との回転比は1:1で回転され、、モータ18は停止した状態である。
【0034】
版胴シリンダ7の見当を調整する時は、モータ18を正転又は逆転駆動させる事で、遊星ギア変速機24の機能により版胴駆動ギア6とギア27に回転位相差の変化が生じる。つまり、モータ18の回転は、遊星ギア変速機24からギアトレイン(ギア26,27)部を介して、軸22と固設された太陽歯車17dへ伝達される。太陽歯車17dが回転し、遊星歯車17cへ回転が伝達され、遊星歯車17cの偏心回転数が変わることにより、太陽軌道17aの回転数が変更される。したがって、駆動ギア6と版胴シリンダ7との回転比がずれ、位相調整が行われることとなる。これにより、版胴駆動ギヤ6に対する版胴シリンダ7の相対位相差を変更調整することができる。見当調整後、モータ18を停止させると、版胴シリンダ7は版胴駆動ギア6に対し回転比1:1で再び同期回転することになる。
【0035】
従って、版胴シリンダ7の版胴駆動ギヤ6に対する相対位相を、変更調整前に戻す場合、モータ18軸に連結設置したエンコーダ出力信号により、モータ18位相を元の位置に戻すだけで良く、実施例1における版胴駆動ギヤ6と相対回転部に設置のエンコーダ及び同期回転制御装置が不要となる。
【0036】
なお、同時版交換時の位相変更時も実施例1と同様の手順で行なわれるが、実施例1と同様、位相変化量が大きい分、回転駆動速度を早くする場合が多い。また、本発明の実施例1及び2は、上記版胴シリンダの例に限らず、他の胴又はシリンダ(例えば、ゴム胴、中間胴、及び反転機構をもつ印刷機の反転胴など)の位相調整変更する場合も同様に適用可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の本発明によれば、無段階(無制限)的に、あるいは、遠隔操作での位相調整が可能となる。また、差動歯車機構において太陽軌道が係合する遊星歯車の係合位置が変化しないため、遊星歯車のギアピッチのばらつきに伴う天地方向における見当精度に狂いが生じない。さらには、各印刷装置ユニットそれぞれの版交換位相に変更した後、本機駆動で同時版交換する事で、版交換作業時間の短縮と省力化が図れ、印刷稼動状態までの復帰時間を短縮することが可能となり、生産性が向上される。
【0038】
また、請求項2の本発明によれば、上記効果に加えて、版駆動ギアに対するモータの同期運転制御及び相対位置制御装置が不要となり、制御が簡素化されるとともに、製造コストの低減が図れる。また、差動歯車機構と遊星ギア変速機を利用することによって、駆動を切り離すことなく高速で各印刷ユニットの胴シリンダ位相を調整変更できるので、版交換作業時間の短縮と省力化が図れ、印刷稼動状態までの復帰時間を短縮することが可能となり、生産性が向上される。
【0039】
また、請求項3の本発明によれば、版胴の位相変更を行い、本機駆動により全ユニット同時に版交換を行うことができるので、版交換作業時間の短縮が図れ、印刷稼動状態までの復帰時間を短縮することが可能となり、生産性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る胴位相調整装置の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の態様に係る胴位相調整装置を示す構成図である。
【図3】従来の技術の位相調整装置を示す構成図である。
【図4】従来の技術の差動歯車減速機を用いた構成図である。
【図5】図4のA矢視図である。
【図6】一般的な輪転印刷機の構成図である。
【図7】一般的な枚葉印刷機の構成図である。
【符号の説明】
1 インフィード装置
2 印刷ユニット
3 乾燥装置
4 冷却装置
5 折機
6 版胴駆動ギア
7 版胴シリンダ
8 巻取紙
9 制御装置
10 ウェブ
11 刷版
12 折帳
13 メインモータ
14 ラインシャフト
15 給紙装置
16 ウェブパス装置
17 差動歯車機構
18 位相調整用モータ
19 ブランケット
20 ゴム胴シリンダ
21 ゴム胴ギア
22 軸
23,25,26,27,36,37,40,41 ギア
24 遊星ギア変速機
30 ヘリカルギア
31 モータ
32 エンコーダ
33 ポテンショメータ
34 クラッチ
35 差動歯車式減速機
38 傘歯車(ベベルギア)
39 歯車
42 シート供給装置
43 圧胴
44 中間胴
45 排紙装置
46 シート(8印刷シート)

Claims (2)

  1. 二つの胴シリンダのうちの一方の胴シリンダの軸に設けられた胴ギアと、
    前記胴ギアと噛合して前記二つの胴シリンダのうちの他方の胴シリンダを駆動する胴駆動ギアと、
    前記他方の胴シリンダと前記胴駆動ギアとの間に設けられ、前記胴駆動ギアと同期回転すると前記他方の胴シリンダを前記一方の胴シリンダと等速回転させ、前記胴駆動ギアと差動回転すると前記他方の胴シリンダを前記一方の胴シリンダに対して位相変更する軸を有する差動歯車機構と、
    前記胴駆動ギアと一体回転する第1ギア,前記第1ギアと噛合する第2ギア,前記差動歯車機構の前記に設けられた第3ギア,及び前記第3ギアと噛合する第4ギアからなるギアトレイン部と、
    前記ギアトレイン部の前記第2ギアと前記第4ギアとの間に設けられた遊星ギア変速機と、
    前記遊星ギア変速機の一要素を駆動するモータとを備え、
    通常運転時は前記モータを停止し前記遊星ギア変速機の前記一要素を停止した状態で前記胴駆動ギアと前記差動歯車機構の前記軸同期回転するように、前記ギアトレイン部及び前記遊星ギア変速機の各ギア比が設定され、前記モータを回転させて前記遊星ギア変速機の前記一要素を回転させることにより、前記胴駆動ギアと前記差動歯車機構の前記軸とが差動回転され、前記他方の胴シリンダの一方の胴シリンダに対する回転位相変えられて位相変更又は見当調整がされることを特徴とする印刷機の位相調整装置。
  2. 請求項1記載の印刷機の位相調整装置が付設された二つの胴シリンダを複数組備えた印刷機において、
    前記複数組の印刷機の位相調整装置を同時又は略同時に作動させて、それぞれの前記二つの胴シリンダに対して同時又は略同時に位相変更又は見当調整を行うことを特徴とする、印刷機の位相調整方法。
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