JPH0741685Y2 - ワークカートリッジ用搭載装置 - Google Patents

ワークカートリッジ用搭載装置

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JPH0741685Y2
JPH0741685Y2 JP1988107620U JP10762088U JPH0741685Y2 JP H0741685 Y2 JPH0741685 Y2 JP H0741685Y2 JP 1988107620 U JP1988107620 U JP 1988107620U JP 10762088 U JP10762088 U JP 10762088U JP H0741685 Y2 JPH0741685 Y2 JP H0741685Y2
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work
cartridge
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hybrid
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茂 斉藤
洋 増栄
孝 成谷
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【考案の詳細な説明】 〔概要〕 ワークカートリッジ用搭載装置はワークカートリッジを
複数段搭載するための第1および第2の搭載部と、第1
の搭載部に搭載された複数段のワークカートリッジの全
体を一づつ上昇させるべく該第1の搭載部に設けられた
第1の駆動機構と、第2の搭載部に搭載された複数段の
ワークカートリッジの全体を一段づつ下降させるべく該
第2の搭載部に設けられた第2の駆動機構と、第1の搭
載部の最上段のワークカートリッジを第2の搭載部の最
上段に移し替えるべく該第1および第2の搭載部間の最
上段側に設けられた上方移替え手段と、第2の搭載部の
最下段のワークカートリッジを第1の搭載部の最下段に
移し替えるべく該第1および第2の搭載部間の最下段側
に設けられた下方移替え手段とを具備し、上方移替え手
段および下方移替え手段の何れかによってワークカート
リッジが移し替えられる間に該ワークカートリッジから
のワークの搬出あるいは該ワークカートリッジへの収納
が行われるようになっている。
〔産業上の利用分野〕
本考案は所謂バラの状態で取り扱うことが不可能なある
いは困難なワークを収容保持するワークカートリッジを
複数段搭載するためのワークカートリッジ用搭載装置に
関し、またそのようなワークカートリッジ用搭載装置を
利用したワーク加工ラインに関する。
〔従来の技術〕
バラの状態で取り扱うことが不可能なあるいは困難なワ
ーク(例えばハイブリッドICのような中間製品等)につ
いては、ワークカートリッジ内に複数のワクを収容保持
し、ワークの運搬、貯蔵等に対しては該ワークカートリ
ッジを単位として行われることになる。そのようなワー
クの個々に加工処理を施す場合には、ワークカートリッ
ジからワークを個々に搬出させ、加工処理後のワークを
再びワークカートリッジ内に収納させることになる。し
たがって、バラの状態で取り扱うことが不可能なあるい
は困難なワークの加工を自動化してその作業効率性を高
めるために、ワークカートリッジからのワークの搬出な
らびにワークカートリッジへのワークの収納に対する自
動化だけでなく、ワークカートリッジ自体の取扱も自動
化することが必要とされる。
従来、そのようなワークカートリッジの取扱のために開
発されているワークカートリッジ用搭載装置はワークカ
ートリッジを複数段搭載し得るようになった2つの搭載
部すなわち第1および第2の搭載部を具備し、第1およ
び第2の搭載部の各々には一対のチェーンコンベヤ組立
体が直立した状態で設けられ、その一対のチェーンコン
ベヤ組立体間には複数段のワークカートリッジが搭載さ
れるようになっている。第1の搭載部の一対のチェーン
コンベヤ組立体はその間に搭載されたワークカートリッ
ジを一段づつ上昇させるように駆動され、また第2の搭
載部の一対のチェーンコンベヤ組立体はその間に搭載さ
れたワークカートリッジを一段づつ下降させるように駆
動される。ワークカートリッジ用搭載装置は更に第1の
搭載部の最上段のワークカートリッジを第2の搭載部の
最上段に移し替えるべく第1および第2の搭載部間の最
上段側に設けられたベルトコンベヤ組立体を具備し、こ
のベルトコンベヤ組立体によってワークカートリッジが
移し替えられる間に該ワークカートリッジからのワーク
の搬出あるいは該ワークカートリッジへの収納が行われ
るようになっている。
以上に述べたような従来のワークカートリッジ用搭載装
置をワーク加工ラインのワーク供給側に用いる場合の作
動について説明すると、ワークカートリッジ用搭載装置
の作動開始時では、第1の搭載部だけに所定の段数のワ
ークカートリッジが搭載され、第2の搭載部にはワーク
カートリッジは搭載されない状態となっている。なお、
第1の搭載部に搭載されたワークカートリッジ内には所
定数のワークが収容保持されていることは言うまでもな
い。先ず、第1の搭載部の最上段のワークカートリッジ
がベルトコンベヤ組立体によって第2の搭載部の最上段
側に移し替えられ、この移替え作動中に該カートリッジ
からのワークの搬出が適当な搬出装置によって行われ
る。ワークの搬出が完了すると、空のワークカートリッ
ジは第2の搭載部の最上段に置かれ、次いで第2の搭載
部の一対のチェーンコンベヤ組立体が駆動されて、該ワ
ークカートリッジは一段だけ下降させられる。一方、第
1の搭載部の最上段のワークカートリッジが取り出され
ると、第1の搭載部の一対のチェーンコンベヤ組立体が
駆動されて、残りのワークカートリッジが一段だけ上昇
させられ、これにより作動開始時に上から二段目に位置
していたワークカートリッジが最上段を占めることにな
る。このワークカートリッジも上述の場合と同様に第2
の搭載部の最上段側に移し替えられ、同様な作動が繰り
返され、最終的には、すべてのワークカートリッジが空
の状態で第2の搭載部側に移し替えられることになる。
従来のワークカートリッジ用搭載装置をワーク加工ライ
ンのワーク収納側に用いる場合も実質的に同様な作動が
行われ、相違点は第1の搭載部にはワークカートリッジ
が空の状態で搭載されて、第1の搭載部から第2の搭載
部への移替え中に該ワークカートリッジへのワークの収
納が行われる点だけである。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のワークカートリッジ用搭載装置が例えばワーク加
工ラインのワーク供給側に用いられている場合、ワーク
カートリッジのすべてが第1の搭載部から第2の搭載部
に移し替えられると、ワーク加工ラインへのワーク供給
が一旦中断させられる。ワーク供給を再開するために、
ワーク供給の終えたワークカートリッジ用搭載装置を新
たなワークカートリッジ用搭載装置(すなわち、ワーク
を収容保持したワークカートリッジ第1の搭載部側に搭
載したもの)に交換させられることが必要とされる。こ
のようなワークカートリッジ用搭載装置の交換をできる
だけ少なくして、ワーク加工ラインへのワーク供給の中
断を可及的に少なくして該ワーク加工ラインの作動効率
を高めるためには、ワークカートリッジ用搭載装置のワ
ークカートリッジの搭載量を増大させてその交換回数を
少なくすればよいが、従来のワークカートリッジ用搭載
装置の構成にあっては、ワークカートリッジの搭載量を
例えば2倍にすれば、ワークカートリッジ用搭載装置の
構造も実質的に2倍に嵩張って大型化するという点が問
題とされる。すなわち、第1の搭載部のワークカートリ
ッジの搭載量を例えば10段から20段にした場合には、第
1の搭載部の高さは10段分だけ増大させなければなら
ず、また第2の搭載部の場合も同様である。要するに、
従来の構成では、ワークカートリッジの搭載量を増大さ
せることがワークカートリッジ用搭載装置の大型化に直
ちに結び付くことになる。
したがって、本考案の目的は所謂バラの状態で取り扱う
ことが不可能なあるいは困難なワークを収容保持するワ
ークカートリッジを複数段搭載するためのワークカート
リッジ用搭載装置であって、その構造を実質的に大型化
させることなくワークカートリッジの搭載量を倍増し得
るようになったワークカートリッジ用搭載装置を提供す
ることである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案によるワークカートリッジ用搭載装置はワークカ
ートリッジを複数段搭載するための第1および第2の搭
載部と、第1の搭載部に搭載された複数段のワークカー
トリッジの全体を一段づつ上昇させるべく該第1の搭載
部に設けられた第1の駆動機構と、第2の搭載部に搭載
された複数段のワークカートリッジの全体を一段づつ下
降させるべく該第2の搭載部に設けられた第2の駆動機
構と、第1の搭載部の最上段のワークカートリッジを第
2の搭載部の最上段に移し替えるべく該第1および第2
の搭載部間の最上段側に設けられた上方移替え手段と、
第2の搭載部の最下段のワークカートリッジを第1の搭
載部の最下段に移し替えるべく該第1および第2の搭載
部間の最下段側に設けられた下方移替え手段とを具備
し、上方移替え手段および下方移替え手段の何れかによ
ってワークカートリッジが移し替えられる間に該ワーク
カートリッジからのワークの搬出あるいは該ワークカー
トリッジへの収納が行われるようになっているものであ
る。
〔作用〕
本考案によるワークカートリッジ用搭載装置において
は、第1および第2の搭載部には共にワークカートリッ
ジが搭載され、上方移替え手段によって第1の搭載部か
ら第2の搭載部へのワークカートリッジの移替えが行わ
れる場合には、下方移替え手段によって第2の搭載部か
ら第1の搭載部へのワークカートリッジの移替えも行わ
れ、ワークカートリッジからのワークの搬出あるいはワ
ークカートリッジへのワークの収納は該ワークカートリ
ッジが上方移替え手段および下方移替え手段の何れかに
よって移し替えられている間に行われる。
〔実施例〕
第1図および第2図を参照すると、本考案によるワーク
カートリッジ用搭載装置を利用したハイブリッドIC自動
捺印ラインが示され、このハイブリッドIC用自動捺印ラ
インは4つの作業ステーション、すなわちワークとして
ハイブリッドICを供給する供給ステーション10と、この
供給ステーション10側から搬出されたハイブリッドICに
ロット番号、型格等を捺印する捺印ステーション12と、
この捺印ステーション12を経たハイブリッドIC上の捺印
インクを乾燥させる乾燥ステーション14と、この乾燥ス
テーションで捺印インクを乾燥させられたハイブリッド
ICを収納する収納ステーション16とを包含する。本考案
によるワークカートリッジ用搭載装置は供給ステーショ
ン10および収納ステーション16で用いられる。供給ステ
ーション10から捺印ステーション12へのハイブリッドIC
の搬出は搬出ハンドラ18によって行われ、一方乾燥ステ
ーション14から収納ステーション16へのハイブリッドIC
の収納は吸着ハンドラ20と収納ハンドら22とによって行
われる。
供給ステーション10はワークとしてハイブリッドICを収
納保持するカートリッジを搭載するようになったワーク
カートリッジ用搭載装置24によって構成され、このワー
クカートリッジ用搭載装置24の詳細は第3図および第4
図に示されている。ワークカートリッジ用搭載装置24は
ユニット構造とされ、可動ユニット基台26上に設置され
る。可動ユニット基台26にはキャスタ28および伸縮自在
の支持脚30が設けられ、これによりワークカートリッジ
用搭載装置24をその可動ユニット基台26のキャスタ28で
もって所定位置まで移動させた後、支持脚30でもってそ
こに据え付けることができる。
第4図から明らかなように、可動ユニット基台26の上側
面は長方形状を呈し、その長手方向の両側にはハイブリ
ッドICの搭載部32および34が設けられる。これら搭載部
32および34は実質的に互いに同じ構造とされる。搭載部
32および34の各々には枠組32a,34aが設けられ、格枠組3
2a,34a内には一対のチェーンコンベヤ組立体32b,32c:34
b,34cが組み込まれる。各一対のチェーンコンベヤ組立
体32b,32c:34b,34cは可動ユニット基台26の上側面で互
いに向かい合うように隔設され、しかもチェーンコンベ
ヤ組立体32b,32c,34bおよび34cは互いに同様な構成とさ
れる。詳しく述べると、各チェーンコンベヤ組立体32b,
32c,34b,34cは該当枠組32a,34aに対して回転自在に保持
された上昇シャフト36および下方シャフト38と、上方お
よび下方シャフト36および38のそれぞれの両端部側に装
着されたスプロケット36aおよび38aと、上方および下方
シャフト36および38の両端側でスプロケット36aおよび3
8aに架け渡された一対の無端チェーン40,40と、この一
対の無端チェーン40,40間に張り渡された複数の支持部
材42とから構成される。
支持部材42はL字形の横断面を持つ型材として形成さ
れ、そのL字形横断面の一方の板状部が一対の無端チェ
ーン40,40に対して取り付けられ、その他方の板状部が
柵状支持面を提供するようになっている。各チェーンコ
ンベヤ組立体32b,32c,34b,34cの一対の無端チェーン40,
40間にはその走行方向に沿って複数の支持部材42が等間
隔に張り渡される。なお、図示の複雑化を避けるため
に、第1図および第3図では、各一対の無端チェーン4
0,40の一部の長さに亘って10個の支持部材42だけが図示
されている。ここで注目すべき点は、各一対のチェーン
コンベヤ組立体32b,32c:34b,34c間では、その双方の支
持部材42がそれぞれ互いに同じ高さのレベルで整列され
た状態に配置され、しかもその双方の一対の無端チェー
ン40,40がかかる整列関係を維持しつつ駆動されるとい
う点である。要するに、各チェーンコンベヤ組立体32b,
32c,34b,34cの一対の無端チェーン40,40を駆動させるた
めに、可動ユニット基台26内には4つの駆動モータ44が
設けられ、これら4つの駆動モータ44によって、それぞ
れ該当する下側シャフト38が駆動無端ベルト46を介して
回転駆動されることになるが、それら駆動モータ44の制
御が上述の整列関係を常に維持するように行われる。な
お、第1図および第3図において、参照番号48は駆動モ
ータ44を支持する支持ブラケットを示している。
以上の記載から明らかなように、各一対のチェーンコン
ベヤ組立体32b,32c:34b,34c間では、その双方の支持部
材42がそれぞれ対となって互いに同じ高さレベルで整列
され、これにより各対の支持部材42はそれらの柵状支持
面でもってハイブリッドIC収容用のカートリッジCを支
持することになる。本実施例では、搭載部32および34の
それぞれにはハイブリッドIC収容用のカートリッジCが
10段づつ搭載され、それらカートリッジCは第2図、第
3図および第4図では二点鎖線でもって示されている。
上述したように、各一対のチェーンコンベヤ組立体32b,
32c:34b,34cはそれぞれの該当駆動モータ44によって駆
動されるが、ここで注目すべき点は、搭載部32側の一対
の無端チェーン40,40がカートリッジCを間欠的に上昇
させるように走行させられるのに対して、搭載側34側の
一対の無端チェーン40,40がカートリッジCを間欠的に
下降させるように走行させられるということである。な
お、この技術的意義については後で明らかにされる。
第5図を参照すると、カートリッジCが斜視図で示さ
れ、このカートリッジCは矩形状の枠体50と、この枠体
50の内側に長手方向に延在させられた一対の支持枠板52
とから構成される。一対の支持枠板52の上側縁にはその
長手方向に沿って切欠き溝部52aが形成され、一対の支
持枠板52の双方の切欠き溝部52a,52aは互いに整列さ
れ、その各一対の切欠き溝部52a,52aには複数のハイブ
リッドIC54(本実施例では、4つ)をそれらのリード線
でもって連結するタイバー56が収容保持される。なお、
4つのハイブリッドIC54は最終的にはタイバー56から製
品として個々に切断されるものであるから、タイバー56
と4つのハイブリッドIC54からなる全体を以下の記載で
はハイブリッドIC中間製品として言及することにする。
第5図では、一対の支持枠板52のそれぞれには4つの切
欠き溝部52aだけが便宜的に図示されているが、一対の
支持枠板52の上側縁にはその全長に亘って形成され、各
対の切欠き溝部52a内にはハイブリッドIC中間製品のタ
イバー56が保持されることは言うまでもない。要する
に、ワークカートリッジ用搭載装置24の搭載部32および
34に搭載された総計20個のカートリッジC内のすべてに
は所定数のハイブリッドIC中間製品が収容保持されてい
る。
第3図に最もよく示すように、搭載部32および34の間に
は上方ベルトコンベヤ組立体58および下方ベルトコンベ
ヤ組立体60が配置され、この双方のベルトコンベヤ組立
体58および60は実質的に互いに同じ構成とされる。上方
ベルトコンベヤ組立体58は搭載部32および34の枠組32a
および34aのそれぞれに取り付けられた支持ブラケット6
1上に支持され、カートリッジCを搭載部32から搭載部3
4に移送させるために用いられる。一方、下方ベルトコ
ンベヤ組立体60は可動ユニット基台26上に設置され、カ
ートリッジCを搭載部34から搭載部32に移送させるため
に用いられる。各ベルトコンベヤ組立体58,60は無端ベ
ルト62(破線で示される)を具備し、この無端ベルト62
の走行は5つのドラム64a,64b,64c,64dおよび64eによっ
て規制される。無端ベルト62の搬送部はドラム64aおよ
び64b間の走行部とされ、その走行部によってカートリ
ッジCの移送が行われる。ドラム64dは駆動ドラムとし
て機能し、この駆動ドラム64dは駆動モータ66から回転
駆動力を得る。ドラム64cおよび64eはテンションドラム
として機能し、これらテンションドラム64cおよび64eに
よって駆動モータ66から駆動ドラム64dへの駆動力の伝
達が確実に行われることになる。
上述したように、上方ベルトコンベヤ組立体58では、搭
載部32から搭載部34へのカートリッジCの移送が行わ
れ、下方ベルトコンベヤ組立体60では、搭載部32から搭
載部34へのカートリッジCの移送が行われるので、上方
コンベヤベルト組立体58と下方ベルトコンベヤ組立体60
とでは、無端ベルト62の走行方向は逆にされる。換言す
れば、第3図において、上方ベルトコンベヤ組立体58側
の駆動モータ66の回転駆動方向は時計方向とされるのに
対して、下方ベルトコンベヤ組立体60側の駆動モータ66
の回転駆動方向は反時計方向とされる。ここで注目すべ
き点は、上方ベルトコンベヤ組立体58の無端ベルト62が
駆動モータ66によって間欠駆動され、その間欠駆動のピ
ッチがカートリッジC内でのハイブリッドIC中間製品の
タイバー56の配列ピッチに対応させられるということで
あるが、その技術的意義は後で明らかにされる。一方、
下方ベルトコンベヤ組立体60の無端ベルト62について
は、上方ベルトコンベヤ組立体58の場合のように間欠駆
動させる必要なく、その技術的意義も後で明らかにされ
る。なお、第3図において、参照番号68は無端ベルト62
の搬送部の両側に設けられる案内部材を示し、この案内
部材68によって該搬送部でのカートリッジCの移送が案
内されることになる。
搭載部32からカートリッジCを上方ベルトコンベヤ組立
体58の無端ベルト62の搬送部に移行させるために空気作
動式シリンダ70が搭載部32の頂部側に設けられ、空気作
動式シリンダ70は枠組32aから吊下された支持ブラケッ
ト72によって水平方向に支持され、これにより空気作動
式シリンダ70はその作動ロッド74を水平方向に伸縮させ
ることになる。第4図に示すように、空気作動式シリン
ダ70の作動ロッド74の先端には矩形状を呈するプッシャ
片76が取り付けられ、そのプッシャ片76は最上段に位置
したカートリッジCの後方側壁(すなわち、第3図およ
び第4図において、左側の側壁)の外面と押圧係合する
ようになっている。第3図および第4図では、空気作動
式シリンダ70の作動ロッド74は最大伸長位置で示され、
作動ロッド74がその最大伸長位置から伸縮されると、カ
ートリッジCはプッシャ片76によって押圧されて、上方
ベルトコンベヤ組立体58の無端ベルト62の搬送部上に移
行させられることになる。
第3図および第4図から明らかなように、空気作動式シ
リンダ70の作動ロッド74の上方側には該作動ロッド74の
伸縮経路に沿って案内規制板77が延在させられ、その案
内規制板77は空気作動式シリンダ70のシリンダ部の作動
ロッド側端部に片持ち梁の態様で支持される。案内規制
板77には矩形状のプッシャ片76の上側縁辺が摺動自在に
接触係合し、これにより作動ロッド74の伸縮時に該作動
ロッド74がその軸線の回りで回転しないようにされるの
で、カートリッジCの後方側壁に対するプッシャ辺76の
押圧係合が確実に保証されることになる。
カートリッジCが空気作動式シリンダ70の作動によって
上方ベルトコンベヤ組立体58の無端ベルト62の搬送部上
に移行させられると、該カートリッジCは上方ベルトコ
ンベヤ組立体58の無端ベルト62によって間欠的に移送さ
れて搭載部34に次第に接近させられる。なお、カートリ
ッジCが間欠的に搭載部34に向かって間欠的に移送され
る間、ハイブリッドIC中間製品が搬出ハンドラ18によっ
てカートリッジCから順次取り出されて捺印ステーショ
ン12側に搬出されるが、この詳細について後で説明する
ことにする。
いずれにしても、ハイブリッドIC中間製品のすべてがカ
ートリッジCから取り出されたとき、該カートリッジC
は搭載部34に到達させられ、次いで搭載部34に搭載され
ることになる。そのような搭載作動は搭載部34の頂部側
に設けられた空気作動式シリンダ78によって行われ、こ
の空気作動式シリンダ78は搭載部34の枠組34aの頂部側
の側方に片持ち梁の態様で取り付けられた支持ブラケッ
ト80に水平方向に支持され、これにより空気作動式シリ
ンダ78の作動ロッド82は水平方向に伸縮させられること
になる。
第6図Aおよび第6図Bを参照すると、第2の空気作動
式シリンダ78が詳細に示されており、空気作動式シリン
ダ78の作動ロッド82の先端にはブロック片84が取り付け
られる。ブロック片84は水平横断面において略U字形状
を呈し、そのU字形溝部内ではレバー要素84aがピボッ
ト84bでもって枢着される。ブロック片84とレバー要素8
4aとの間には引張りコイルばね83が取り付けられ、この
引張りコイルばね83の作用によって、レバー要素84aは
第6図Bに示すような作動位置を取ることになる。支持
ブラケット80(第6図Aおよび第6図Bでは図示されな
い)からはストッパ要素80aが突出し、空気作動式シリ
ンダ78の作動ロッド82が第6図Aに示すような伸縮位置
を取ると、該ストッパ要素80aにはレバー要素84aの上側
腕部が衝合し、これによりレバー要素84aは第6図Bの
作動位置から第6図Aに示すような不作動位置まで移動
させられることになる。
空気作動式シリンダ78は通常は第6図Aに示す収縮位置
に置かれているが、カートリッジCが無端ベルト62によ
って間欠的に移送されて搭載部34側の支持部材44内に部
分的に移行させられて、該カートリッジCの後方側壁が
レバー要素84aの下方位置を通過すると、空気作動式シ
リンダ78が作動されて、その作動ロッド82が伸長させら
れる。その結果レバー要素84aはストッパ要素80aから離
脱して第6図Bの作動位置を取り、これによりカートリ
ッジCはレバー要素84aの下側腕部によって無端ベルト6
2から支持部材42に移行させられ、搭載部34へのカート
リッジCの搭載が完了する。その後作動ロッド82は第6
図Aの収縮位置まで戻され、次のカートリッジCの搭載
に備えることになる。
搭載部34の底部側には空気作動式シリンダ70と同様な構
成の空気作動式シリンダ70′が設けられ、また搭載部32
の底部側の側方には空気作動式シリンダ78と同様な構成
の空気作動式シリンダー78′が設けられる。搭載部34側
の最下段のカートリッジCは空気作動式シリンダ70′の
作動によって下方ベルトコンベヤ組立体69の無端ベルト
62の搬送部に移行させられ、またそのカートリッジCは
空気作動式シリンダ78′の作動によって該搬送部から搭
載部32側に搭載されることになる。
要するに、空気作動式シリンダ70、上方ベルトコンベヤ
組立体58および空気作動式シリンダ78は搭載部32から搭
載部34にカートリッジCを移し替えるための上方移替え
手段を構成し、一方空気作動式シリンダ70′、下方ベル
トコンベヤ組立体60および空気作動式シリンダ78′は搭
載部34から搭載部32にカートリッジCを移し替えるため
の下方移替え手段を構成する。
第7図ないし第10図を参照すると、ハイブリッドICを供
給ステーション10から捺印ステーション12に搬出するた
めの搬出ハンドラ18の構成が詳しく図示されている。搬
出ハンドラ18は長尺の基台プレート86を具備し、この基
台プレート86の一方の端部(第7図および第8図におい
て右側端部)の底面からは支持ポスト88が下方に延び
る。支持ポスト88の下端には環状取付部具88aが装着さ
れ、この環状取付具88aは例えば捺印ステーション12の
適当な箇所に例えば螺子止めされる。要するに、基台プ
レート86は支持ポスト88の上端から片持ち梁の態様で水
平方向に支持され、その先端側部分(第7図および第8
図において左側端側部分)は第2図に示すようにワーク
カートリッジ用搭載装置24の上方ベルトコンベヤ組立体
58の上方に位置させられる。
第7図および第8図に最もよく図示するように、基台プ
レート86上にはその長さ方向に沿って案内構造体90が設
けられ、該案内構造体90の頂部には一対の隔設された案
内レール90a,90aが形成される。案内構造体90の上側部
には可動キャリッジ92が配置され、この可動キャリッジ
92は一対の案内レール90a,90aを抱き込むように装着さ
れた摺動板部材92aを具備し、これににり可動キャリッ
ジ92は案内構造体上の一対の案内レール90a,90aに沿っ
て摺動自在とされる。一方、基台プレート86の両端側の
それぞれにはプーリ保持体94および96が設けられ、各プ
ーリ保持体94,96は一対の隔設取付板94a,94a:96a,96aを
有し、各一対の隔設取付板94a,94a:96a,96a間にプーリ9
4b,96bが回転自在に保持される。プーリ94bおよび96bに
は無端ベルト98が掛け渡され、その上側走行部98aは案
内構造体90の頂部上にしかも一対の案内レール90a,90a
間に配置され、一方その下側走行部98bは案内構造体90
の内部を挿通させられる。第7図および第8図に見られ
るように可動キャリッジ92の摺動板部材92aは無端ベル
ト98の上側走行部98aと連結され、該無端ベルト98を駆
動させることによって、可動キャリッジ92は一対の案内
レール90a,90aに沿って移動させられることになる。無
端ベルト98を駆動させるために、駆動モータ100がプー
リ保持体94に隣接して基台プレート86上に配置された支
持ブラケット100aに取り付けられ、該駆動モータ100の
出力シャフトはプーリ94bのシャフトに連結される。要
するに、駆動モータ100の回転方向に応じて、可動キャ
リッジ92は一対の案内レール90a,90aに沿っていずれの
方向にも移動し得るようになっている。なお、第8図で
は、無端ベルト98の全体の走行経路が一点鎖線でもって
図示されている。
第9図に詳しく図示するように、可動キャリッジ92の摺
動板部材92a上のほぼ中心部には空気作動式シリンダ102
が取り付けられ、この空気作動式シリンダ102の作動ロ
ッド102aの先端には矩形状の昇降板104が連結される。
空気作動式シリンダ102の作動ロッド102aが伸縮させら
れると、昇降板104は実線で示す下方位置と二点鎖線で
示す上方位置との間で昇降させられることになる。ま
た、摺動板部材92aの両側には一対の案内ロッド要素10
6,106が植設され、この一対の案内ロッド要素106,106は
昇降板104に挿通させられる。このような一対の案内ロ
ッド要素106,106の存在によって、昇降板104の昇降運動
は安定したものとなる。
昇降板104の一方の側辺からは支持板108が垂直方向下側
に吊下され、その支持板108の下端には把持手段110が設
けられ、この把持手段110はハイブリッドIC中間製品の
タイバー56(第5図)を把持するようになっている。第
10図Aおよび第10図Bに詳しく図示するように、把持手
段110は支持板108の下端に取り付けられた矩形状の固定
板部材110aと、この固定板部材110aに対して回動自在に
支持された可動板部材110bとを包含する。詳しく述べる
と、固定板部材110aの両側辺側には一対の取付ブロック
片112,112が取り付けられ、その一対の取付ブロック片1
12,112間にはロッド要素114が支持される。一方、可動
板部材110bの上側縁の両端部には一対のスリーブ要素11
6,116が一体的に取り付けられ、その一対のスリーブ要
素116,116にはロッド要素114が挿通させられる。このよ
うな構成により、可動板部材110bは固定板部材110aに対
して回動自在に支持されることになる。第10図Aおよび
第10図Bから明らかなように、固定板部材110aの下端縁
部は鉤状に変形され、その鉤状部は後述するように可動
板部材110bの下端縁部と共に把持部として機能し、それ
ら把持部がハイブリッドIC中間製品のタイバー56を把持
することになる(第10図B)。
第10図Bに最もよく図示するように、可動板部材110bに
はその中央箇所の幾分上方位置にボルト要素118が貫通
させられしかもそこに固着され、このときボルト要素11
8のヘッド部が可動板部材110bの壁面から突出した状態
とされる。一方、ボルト要素118のシャンク部は固定板
部材110aの鉤状の下端縁部の直ぐ上側に形成された挿通
項118aを挿通させられ、しかも該シャンク部の外側端部
には後述するようにストッパとして機能するナット要素
118bが固着される。また、ボルト118のシャンク部には
圧縮コイルばね118cが挿通させられ、この圧縮コイルば
ね118cは固定板部材110aと可動板部材110bとの間に拘束
され、これにより可動板部材110bは第10図Bにおいて時
計方向に回動させられるような弾性的偏倚力を常時受け
ることになる。
把持手段110は更に空気作動式シリンダ120を包含し、こ
の空気作動式シリンダ120は固定板部材110aの壁面すな
わち可動板部材110bの支持側の壁面に取り付けられた支
持ブラケット122の棚部112aに固定支持される。空気作
動式シリンダ120の作動ロッド120aは支持ブラケット122
の棚部112aを貫通して延長させられ、該作動ロッド120a
の伸長時にその下端が可動板部材110bに固着されたボル
ト要素118のヘッド部に当接させられる。すなわち、空
気作動式シリンダ120の作動ロッド120aが伸長させられ
て、その下端がボルト要素118のヘッド部に当接させら
れたとき、可動板部材110bは固定板部材110aに対して把
持位置を取り、空気作動式シリンダ120の作動ロッドa
が収縮されると、可動板部材110bは圧縮コイルばね118c
の弾性偏倚力によって該把持位置から時計方向(第10図
Bにおいて)に回動させられて釈放位置を取ることにな
る。なお、固定板部材110aに対する可動板部材110bの回
動変位量は比較的小さいので、また固定板部材110aに形
成されたボルト要素118用の挿通孔118aは垂直方向に延
びる長孔とされるので、可動板部材110bの回動運動がボ
ルト要素118の存在によって阻害されることはない。
第7図および第8図に示すように、基台プレート86の一
方の側辺、すなわち把持手段110が移動する側の側辺に
は2つのコンタクトスイッチ124および126が配置され、
一方可動キャリッジ92の摺動板部材92aの下側縁部には
コンタクトスイッチ124および126と接触するようになっ
た接触子128が取り付けられ、これにより一対の案内レ
ール90a,90aに沿う可動キャリッジ92の移動距離が規制
される。詳しく述べると、接触子128は第8図に示すよ
うに逆台形状を呈し、その両側の斜面128aおよび128bが
それぞれコンタクトスイッチ124および126と接触させら
れることになる。例えば、可動キャリッジ92が第7図お
よび第8図に示す位置からコンタクトスイッチ126側に
移動させられて、接触子128の斜面128bが該コンタクト
スイッチ126と接触すると、可動キャリッジ92が停止さ
せられる。なお、その停止位置は後述するようにハイブ
リッドIC放出位置として言及される。一方、可動キャリ
ッジ92がハイブリッドIC釈放位置からコンタクトスイッ
チ124側に移動させられて、接触子128の斜面128aがコン
タクトスイッチ124と接触すると、可動キャリッジ92は
元の位置すなわち第7図および第8図に示す位置で停止
させられる。なお、その停止位置すなわち第7図および
第8図の位置は後述するようにハイブリッドIC搬出位置
として言及される。
以上に述べたような搬出ハンドラ18を用いて供給ステー
ション10からハイブリッドIC中間製品を搬出する場合に
作動について述べると、先ず、供給ステーション10側で
は、搭載部32の最上段のカートリッジCが空気作動式シ
リンダ70の作動によって上方ベルトコンベヤ組立体58の
無端ベルト62の搬送部に先に述べたような態様で移行さ
せられ、一方搬出ハンドラ18側では、可動キャリッジ92
がハイブリッドIC搬出位置に位置決めされると共に可動
キャリッジ92はその初期作動状態に置かれる。なお、可
動キャリッジ92の初期作動状態とは、昇降板104がその
上方位置に置かれると共に可動板部材110bが固定板部材
110aに対して釈放位置に置かれた状態を言う。
カートリッジCが搭載部32から上方ベルトコンベヤ組立
体58の無端ベルト62の搬送部に移行された直後では、該
カートリッジC内の最先導側のハイブリッドIC中間製品
のタイバー56と、ハイブリッドIC搬出位置に置かれた把
持手段110とが互いに整列された関係となるようにさ
れ、このような状態で可動キャリッジ92の昇降板104が
空気作動式シリンダ102の作動によってその上方位置か
ら下方位置に下降させられる。可動キャリッジ92の昇降
板104がその下方位置まで下降させられると、把持手段1
10の固定板部材110aと可動板部材110bとの間に上述した
最先導側のハイブリッドIC中間製品のタイバー56が挟み
込まれた状態となり、そこで空気作動式シリンダ120が
作動され、これにより把持手段110の可動板部材110bが
固定板部材110aに対して把持位置に変位されて、該ハイ
ブリッドIC中間製品のタイバー56が把持手段110によっ
て把持されることになる(第9図)。ハイブリッドIC中
間製品のタイバー56が把持手段110によって把持される
と、空気作動式シリンダ102の作動により、昇降板104が
その上方位置まで上昇させられ、これに伴って把持手段
110もハイブリッドIC中間製品のタイバー56を把持した
状態で上昇させられる(第10図B)。
次いで、駆動モータ110の駆動によって、可動キャリッ
ジ92がコンタクトスイッチ126側に移動させられ、接触
子128が該コンタクトスイッチ126と接触すると、可動キ
ャリッジ92はハイブリッドIC放出位置で停止させられる
ことになる。可動キャリッジ92がハイブリッドIC放出位
置で停止させられると、空気作動式シリンダ102の作動
によって、把持手段110の可動板部材110bが固定板部材1
10aに対して釈放位置に戻され、そこに把持されていた
ハイブリッドIC中間製品のタイバー56が釈放されて、ハ
イブリッドIC中間製品が捺印ステーション12側に放出さ
れることになる。すなわち、ハイブリッドIC中間製品が
搭載部32側から捺印ステーション12に供給され、それら
ハイブリッドIC54には後述するような態様でロット番
号、型格等が捺印されることになる。
その後、可動キャリッジ92はコンタクトスイッチ124側
に向かって移動させられて、ハイブリッドIC搬出位置ま
で戻されるが、それ以前に搭載部32側では、カートリッ
ジCがハイブリッドIC中間製品のタイバー56の配列ピッ
チの一ピッチ分だけ上方ベルトコンベヤ組立体58によっ
て間欠的に移動させられ、その結果把持手段110は次の
ハイブリッドIC中間製品のタイバー56と整列した状態と
なる。したがって、次のハイブリッドIC中間製品も同様
な態様で搬出されると共に捺印ステーション12側に供給
される。そのようなハイブリッドIC中間製品の排出供給
作動はカートリッジC内からすべてのハイブリッドIC中
間製品が排出されるまで繰り返される。
第11図および第12図を参照すると、捺印ステーション12
の構造が詳しく図示されている。第1図に示すように、
捺印ステーション12には電源やコントローラ(共に図示
されない)等を収容するフレーム基台130が設けられ、
このフレーム基台130の頂部面130aには一対の細長の矩
形板状を呈する搬送路形成部材132,134が配置される。
第2図および第11図に示すように、一対の搬送路形成部
材132,134はその間に溝通路136を形成するように互いに
隔設され、また第1図および第12図に示すように、一対
の搬送路形成部材132,134はフレーム基台130の頂部面13
0aから上方に所定の間隔を置いて配設される。第1図お
よび第12図では、一対の搬送路形成部材132,134はフレ
ーム基台130の頂部面130aに対して浮き上がった状態で
図示されているが、実際には、一対の搬送路形成部材13
2,134が適当なスペーサ部材あるいは支持柱部材(図示
されない)によってフレーム基台130の頂部面130aに対
して支持されることは言うまでもない。なお、フレーム
基台130については可動式とすることが好ましく、その
場合には、ワークカートリッジ用搭載装置24を支持する
可動ユニット基台26の場合と同様に移動用キャスタおよ
び伸縮自在の支持脚がフレーム基台130の底部に取り付
けられることになる。
第11図に最もよく図示するように、搬送路形成部材132
側には溝通路136に沿って2つの案内部材132aおよび132
bが配置され、また搬送路形成部材134側には該2つの案
内部材132aおよび132bとそれぞれ向かい合うようにシュ
ート部材134aおよび案内部材134bが配置される。シュー
ト部材134aは可動キャリッジ92のハイブリッドIC放出位
置の下方に配置され、しかも案内部材132a側に向かって
下方に傾斜させられ、このため可動キャリッジ92がハイ
ブリッドIC放出位置に置かれた状態でその把持手段110
からハイブリッドIC中間製品が上述したように釈放され
ると、ハイブリッドIC中間製品は第11図に示すような姿
勢(すなわち、4つのハイブリッドIC54を先導側とし
て)でシュート部材134a上を滑り下り、次いでハイブリ
ッドIC中間製品はその4つのハイブリッドIC54を案内部
材132aの垂直壁面と衝合させて溝通路136を跨ぐ態様で
停止させられることになる。なお、第1図では、図示の
簡略化のためにシュート部材134aは省かれている。
第1図および第12図に示すように、一対の搬送路形成部
材132,134とフレーム基台130の頂部面130aとの間にはチ
ェーンコンベヤ組立体138が設けられ、このチェーンコ
ンベヤ組立体138は一対の搬送路形成部材132,134の両端
側に配置された2つのスプロケット保持体140および142
と、これらスプロケット保持体140および142に回転自在
に保持されたスプロケット140aおよび142aと、この双方
のスプロケット140aおよび142a間に掛け渡された無端チ
ェーン144とから構成される。第12図に詳しく図示する
ように、スプロケット保持体140はフレーム基台130の頂
部面130a上に固定された一対の支持ブラケット140b,140
bと、この一対の支持ブラケット140b,140b間に軸受140
c,140cでもって回転自在に支持されたシャフト140dとか
ら構成され、スプロケット140aは一対の支持ブラケット
140b,140b間でシャフト140d上に装着される。なお、ス
プロケット保持体142について詳細に図示されないが、
その構成はスプロケット保持体140と実質的に同じであ
る。
スプロケット保持体140側のシャフト140dは適当なクラ
ッチ手段146を介して駆動モータ148に連結され、この駆
動モータ148はフレーム基台130の頂部面130a上に固定さ
れた支持ブラケット148aに支持される。要するに、スプ
ロケット保持体140側のスプロケット140aは駆動スプロ
ケットとして機能し、駆動モータ148は無端チェーン144
を第1図において時計方向に走行させるように駆動され
る。無端チェーン144にはその長さ方向に沿って適当な
数の突起要素144aが等間隔で取り付けられ、それら突起
要素144aは第12図に示すように一対の搬送路形成部材13
2,134間の溝通路136内を走行させられ、しかも溝通路13
6内の走行中、突起要素144aの先端部が一対の搬送路形
成部材132,134の上面よりも幾分突出させられる。した
がって、上述したように、ハイブリッドIC中間製品がシ
ュート部材134a上を滑り下った後に案内部材132aと衝合
して溝通路136を跨ぐように停止させられると、ハイブ
リッドIC中間製品の最後続側のハイブリッドIC54とタイ
バー56との連結部すなわち複数のリード線のうちの最後
続側のリード線に突起要素144aが衝合し、これによりハ
イブリッドIC中間製品は溝通路136に沿ってスプロケッ
ト保持体140側に向かう方向に搬送される。
シュート部材134aの下流側には捺印領域150が設けら
れ、この捺印領域150には2つの長尺のブロック片152お
よび154のそれぞれが案内部材132bおよび134bの一部に
そって配置される。詳述すると、案内部材132b,134bか
ら直立するボルト要素152a,154aにブロック片152,154を
挿通させ、次いで該ボルト要素152a,154aにナット要素1
52b,154bを螺着させることによって、各ブロック片152,
154は該当案内部材132b,134bに対して固着される。
第12図に詳しく図示するように、ブロック片152および1
54のそれぞれの対向壁面には垂直案内部材156および158
が取り付けられ、各垂直案内部材156,158は溝通路136側
に延長して該当案内部材132b,134bの垂直壁面に沿って
鉤状に曲がった延長部156a,158aを備える。第12図に示
すように、ハイブリッドIC中間製品が無端チェーン144
の突起要素144aによって搬送されつつ捺印領域150内に
侵入させられると、該ハイブリッドIC中間製品の4つの
ハイブリッドIC54は延長部156aの鉤状曲がり部の先端面
の下側を通過させられ、一方該ハイブリッドIC中間製品
のタイバー56は延長部158aの鉤状曲がり部の先端面の下
側を通過させられる。要するに、ハイブリッドIC中間製
品が捺印領域を通過させられるとき、ハイブリッドIC中
間製品の水平方向の動きは案内部材132aおよび134aの対
向垂直壁面によって規制され、一方ハイブリッドIC中間
製品の垂直方向の動きは垂直案内部材156および158の延
長部の156aおよび158aの鉤状曲がり部の先端面によって
規制され、これによりハイブリッドIC中間製品が後述す
るような捺印作動を受けるとき安定した状態に維持され
ることになる。
また、各垂直案内部材156,158は当該ブロック片152,154
の底面と当該案内部材132b,134bの頂面との間に延在す
る延長部156b,158bを備える。第12図に示すように、垂
直案内部材156の延長部156aおよび156bの適当な箇所に
はそれら延長部を貫通する通路156c(破線で示される)
が形成され、該通路156cには光ファイバ160が挿通させ
られる。光ファイバ160は一端部には延長部156aの鉤状
曲がり部の先端面で露出され、またその他端部はブロッ
ク片152の一部を貫通させられて光センサ162に接続され
る。なお、光センサ162はブロック片152から支持された
支持ブラケット162aに取り付けられる。光センサ162か
ら延びる光ファイバ162aは搬送路形成部材132の下面に
取り付けられた中継部162cを介してフレーム基台130内
のコントローラ(図示されない)に接続される。ハイブ
リッドIC中間製品が捺印領域150を通過するとき、光セ
ンサ162は光ファイバ160を介して該ハイブリッドIC中間
製品の4つのハイブリッドIC54の各々を検出して、その
検出の度毎に無端チェーン144の駆動を一時的に停止さ
せるように機能する。
第2図に示すように、捺印領域150の上方には従来周知
の捺印機164(第2図では、二点鎖線で略示されてい
る)が配置され、この捺印機164は例えばフレーム基台1
30から直立させられた支持ポスト(図示されない)によ
って支持される。第12図に二点鎖線で示すように、捺印
機164は昇降自在となった捺印部164aを備え、この捺印
部164aによって、ハイブリッドIC中間製品の4つのハイ
ブリッドIC54に対するロッド番号、型格等の捺印が行わ
れることになる。
次に、捺印機164による捺印作動について述べると、先
ず、ハイブリッドIC中間製品が捺印領域150に侵入し
て、その4つのハイブリッドIC54のうちの先導側のハイ
ブリッドIC54が光センサ162によって検出されると、無
端チェーン144の駆動が一時的に停止され、これにより
該先導側のハイブリッドIC54が被捺印位置に止められる
ことになる。次いで、捺印機164の捺印部164aが下降さ
せられて上述の先導側のハイブリッドIC54に対して押圧
され、これによりロッド番号、型格等の捺印がそのハイ
ブリッドIC54に施されることになる。ハイブリッドIC中
間製品の先導側のハイブリッドIC54に対する捺印が終了
すると、捺印部164aは上昇させられ、次いで無端チェー
ン144の駆動が再開される。先導側のハイブリッドIC54
の次のハイブリッドIC54が光センサ162によって検出さ
れると、無端チェーン144は再び一時的に停止され、該
次のハイブリッドIC54に対する捺印が同様な態様で行わ
れる。このようにハイブリッドIC中間製品の4つのハイ
ブリッドIC54のすべてに対して捺印が施されると、その
ハイブリッドIC中間製品は捺印ステーション12から乾燥
ステーション14に移送されることになる。なお、以上の
説明から明らかなように、捺印機164の捺印作動毎に無
端チェーン144の駆動が一時的に停止させられるので、
捺印ステーション12でのハイブリッドIC中間製品の移動
は間欠的なものとなる。
第1図および第2図に示すように、乾燥ステーション14
にはフレーム基台166が設けられ、このフレーム基台166
も、捺印ステーション12のフレーム基台130と同様、そ
の底部に移動用キャスタおよび伸縮自在の支持脚を設け
ることによって可動式とすることが好ましい。フレーム
基台166上にはベルトコンベヤ組立体168が設けられ、ベ
ルトコンベヤ組立体168は一対の長尺の側板部材168a,16
8aと、この一対の側板部材168a,168a間の両端側に設け
られた回転ドラム170および172と、この回転ドラム170
および172に掛け渡された無端ベルト174とから構成され
る。第13図に示すように、ベルトコンベヤ組立体168の
一対の側板部材168a,168aのうちの一方の側板部材の一
端部、すなわち回転ドラム170側の端部には駆動モータ1
76が取り付けられ、この駆動モータ176によって回転ド
ラム170が回転させられる。要するに、回転ドラム170は
駆動ドラムとして機能し、このとき無端ベルト174は第
1図において時計方向に走行させられるようにされる。
第1図に示すように、ベルトコンベヤ組立体168は適当
な支持ポスト部材176によってフレーム基台166の頂部面
の上方に支持され、このとき無端ベルト174の上側走行
部の上面が捺印ステーション12の一対の搬送路形成部材
132および134の上面と同一高さレベルとなるようにされ
る。第1図および第2図から明らかなように、ベルトコ
ンベヤ組立体168の一端が一対の搬送路形成部材132およ
び134間の溝通路136の一端側、すなわち捺印後のハイブ
リッドIC中間製品が排出される排出端側と隣接させら
れ、これにより溝通路136から無端ベルト174の上側走行
部へのハイブリッドIC中間製品の移行がスムーズに行わ
れることになる。
第1図および第2図に示すように、フレーム基台166の
頂部には乾燥器178がベルトコンベヤ組立体168の中間部
を包み込むような態様で設けられる。第13図に詳しく図
示するように、乾燥器178は逆U字形状の横断面を有す
る外部枠体178aと、この外部枠体178a内の上方側に上下
動自在に収容された内部枠体178bとから構成される。外
部枠体178aの頂部板にはその両端縁部に接近した箇所で
一対の長尺ボルト部材180,180が挿通させられた状態で
回転自在に保持され、このとき長尺ボルト部材180の頭
部180aは外部枠体178aの頂部板の上面から少し浮かせた
状態とされる。一方、一対の長尺ボルト部材180,180の
螺子切り部180bはそれぞれ内部枠体178bの両側の上方フ
ランジ部に螺着され、これにより内部枠体178bは一対の
長尺ボルト部材180,180によって外部枠体178aの頂部板
から吊下された状態で支持されると共に各長尺ボルト部
材180をその頭部180aでもって回転させることによって
外部枠体178a内で上下に移動させられることになる。第
1図に示すように、外部枠体178aの両側壁に一対の垂直
方向の長孔182,182が形成され、各長孔182にはボルト要
素182aが挿通させられ、しかも内部枠体172bの両側の下
方フランジの垂直立上がり部に固着され、これにより内
部枠体178bの上下動が長孔182の長さ範囲内に規制され
ることになる。
第13図に示すように、乾燥器178の内部枠体178b内には
紫外線照射部184が保持され、この紫外線照射部184から
は紫外線がベルトコンベヤ組立体168の無端ベルト174の
上側走行部に向かって照射されるようになっている。捺
印ステーション12で捺印を施したハイブリッドIC中間製
品がベルトコンベヤ組立体168の無端ベルト174の上側走
行部に移行されて乾燥器178内を通過すると、ハイブリ
ッドIC中間製品の4つのハイブリッドIC54に捺印された
捺印インクは紫外線の照射によって乾燥させられる。な
お、紫外線の照射量は内部枠体178bを外部枠体178a内で
上下動させることによって調整され、これによりハイブ
リッドIC中間製品の4つのハイブリッドIC54上の捺印イ
ンクが適正に乾燥させられることになる。
乾燥器178から排出されたハイブリッドIC中間製品、す
なわち乾燥処理後のハイブリッドIC中間製品はベルトコ
ンベヤ組立体168の無端ベルト174の上側走行部から吸着
ハンドラ20によって拾い上げられて姿勢制御され、その
後収納ハンドラ22によって収納ステーション16側に収納
されることになる。第1図および第2図では、吸着ハン
ドラ20は二点鎖線で略示されているが、それら図面から
明らかなように、吸着ハンドラ20はベルトコンベヤ組立
体168の排出端部の片側に配置される。吸着ハンドラ20
はフレーム基台166上に設置されてもよいし、あるいは
フレーム基台166とは独立して設置されてもよい。
第14図ないし第16図を参照すると、吸着ハンドラ20の構
造の詳細が示されており、吸着ハンドラ20は例えばフレ
ーム基台166の頂部面から直立させられた支持板構造体1
86を具備する。第14図および第15図から明らかなよう
に、支持板構造体186の頂部側中央部には空気作動式シ
リンダ188が水平方向に取り付けられ、該空気作動式シ
リンダ188の作動ロッド188aはベルトコンベヤ組立体168
の上方側で伸縮させられるようになっている。空気作動
式シリンダ188の作動ロッド188aの先端には略L字状の
横断面(なお、第15図では、逆L字形に見える)を有す
る支持ブラケット190が取り付けられ、該支持ブラケッ
ト190には空気作動式ロータ192が支持される。すなわ
ち、空気作動式シリンダ188の作動ロッド188aの先端は
支持ブラケット190の垂直部の中央部に連結され、空気
作動式ロータ192は支持ブラケット190の水平部に螺子止
めによって支持される。支持ブラケット190の垂直部の
両端側からは一対の案内ロッド部材190a,190aが水平に
延び、この一対の案内ロッド部材190a,190aは支持板構
造体186に摺動自在に挿通させられ、これにより空気作
動式シリンダ188の作動時に支持ブラケット190は作動ロ
ッド188aの回りで回転することなく水平方向に並進運動
し得るようになっている。なお、各案内ロッド部材190a
の自由端側にはストッパ190bが装着され、これにより空
気作動式シリンダ188の誤作動時に案内ロッド部材190a
が支持板構造体186から抜け出ないようにされている。
空気作動式ロータ192は90°の角度範囲に亘って回動し
得るようになった出力シャフト192aを備え、この出力シ
ャフト192aは空気作動式ロータ192の両側部から等しい
長さで突出し、しかもベルトコンベヤ組立体168の無端
ベルト174の走行方向に対して平行に延在する。出力シ
ャフト192aの両端側の各々からは略コ形状の形態(第15
図では、逆コ形状に見える)を呈する支持アーム部材19
4が支持され、この支持アーム部材194の上下の水平張出
し部間には案内ロッド要素194a(第15図)が取り付けら
れる。各案内ロッド要素194aには第16図に示すような矩
形状を呈する支持板部材196が摺動自在に装着され、こ
れにより支持板部材196は案内ロッド要素194aに沿って
変位自在となる。要するに、支持板部材196の上側縁部
からは一対の突出片196aが突出し、各突出片196aに該当
案内ロッド要素194aが摺動自在に挿通させられる。各案
内ロッド要素194aにはコイルばね要素198が挿通させら
れ、このコイルばね要素198は第15図に示すように支持
アーム部194の下側水平張出部と支持板部材196の突出片
196aとの間に拘束され、これにより支持板部材196は第1
5図および第16図において上方に弾性的に偏倚させられ
ることになる。
また、各支持アーム部材194の頂部側の側面に略L字状
の支持ブラケット200が取り付けられ、この支持ブラケ
ット200の水平部には空気作動式シリンダいわゆるノッ
クシリンダ202が取り付けられる。ノックシリンダ202の
作動ロッド202aは支持ブラケット200の水平部を貫通し
て下方に延び(第15図および第16図において)、該作動
ロッド202aの先端部は支持板部材196から突出したピン
要素204に衝合するようになっている。ここで注目すべ
き点は、支持板部材196は上述したようにコイルばね要
素198の作用によって上方(第15図および第16図におい
て)に弾性的に偏倚され、このためノックシリンダ202
の作動ロッド202aの先端部と支持板部材196のピン要素2
04との衝合関係が常に維持され、その結果ノックシリン
ダ202の作動ロッド202aが伸長させられると、支持板部
材196は直ちにコイルばね要素198の弾性力に抗して下方
(第15図および第16図において)に変位させられるとい
うことである。なお、第15図では、案内ロッド要素194a
を明示するために作動ロッド202aの下側部分は切り欠い
て図示されている。
第14図ないし第16図では、支持板部材196はその板面を
垂直方向に向けた状態とされているが、空気作動式ロー
タ192が駆動されて、その作動シャフト192aが90°回転
させられると(第15図において時計方向に)、支持板部
材196はその板面を水平に向けた状態とされる。なお、
後の記載では、支持板部材196がその板面を垂直に向け
た状態(第14図ないし第16図)に抗しては垂直位置とし
て、また支持板部材196がその板面を水平方向に向けた
状態を水平位置として言及される。
第15図および第16図から見られるように、支持板部材19
6の下側縁部からは3つの支持板片206が該支持板部材19
6の板面に対して直角をなすように突出させられ、各支
持板片206の先端側には吸引ヘッド208が取り付けられ
る。各吸引ヘッド208の上側端部はパイプ要素208aとさ
れ、このパイプ要素208aには適当な真空源から延びる可
撓性ホース(図示されない)が連結され、一方各吸引ヘ
ッド208の下側端部は吸引パッド208bとされ、この吸引
パッド208bは以下に述べるように該真空源の吸引作用に
よってハイブリッドIC中間製品をベルトコンベヤ組立体
168の無端ベルト174から拾い上げるために用いられる。
乾燥処理後のハイブリッドIC中間製品がベルトコンベヤ
組立体168の無端ベルト174の上側走行部の搬出端側に接
近すると、ノックシリンダ202が作動状態となってその
作動ロッド202aが伸長させられ、これにより支持板部材
196が下方に変位されて、吸引ヘッド206の3つの吸引パ
ッド206bがハイブリッドIC中間製品の4つのハイブリッ
ドIC54の所定の3つに吸引接触させられる。なお、その
ような吸引接触を確実に行い得るようにハイブリッドIC
中間製品の位置検出器(図示されない)を吸引ハンドラ
20側に設けることが好ましい。ノックシリンダ202が非
作動状態となると、支持板部材196はコイルばね要素198
によって上方に変位させられ、これによりハイブリッド
IC中間製品はベルトコンベヤ組立体168の無端ベルト174
の上側走行部から拾い上げられることになる。次いで、
空気作動式ロータ192が作動されて、支持板部材196が第
14図ないし第16図に示す垂直位置から水平位置まで回動
させられると、吸引ヘッド208は第15図において参照記
号Aで示すように水平に方向付けられ、その結果ハイブ
リッドIC中間製品は無端ベルト174の上側走行部の平面
に沿った水平姿勢からそのタイバー56側を上向きにした
直立姿勢に姿勢制御させられることになる。その後、空
気作動式シリンダ188が作動させられて、その作動ロッ
ド188aが伸長させられると、吸引ヘッド208はその吸引
パッド208bでもってハイブリッドIC中間製品を吸引した
状態で前進位置(第15図において参照記号Bで示す)ま
で前進させられることになる。そのような前進位置でハ
イブリッドIC中間製品は収納ハンドラ22によって受け取
られ、その後収納ステーション16側に収納されることに
なる。ハイブリッドIC中間製品が吸引ヘッド208から収
納ハンドラ22によって受け取られると、吸引ハンドラ20
は初期状態に戻され、次のハイブリッドIC中間製品の拾
上げに備えられる。なお、ハイブリッドIC中間製品が収
納ハンドラ22によって受け取られるとき、吸引ヘッド20
8の吸引作用が停止させられることは言うまでもない。
収納ハンドラ22の構造については、先に述べた搬出ハン
ドラ18と実質的に同じであり、ハイブリッドIC中間製品
が吸引ヘッド208によってその前進位置(第15図の参照
記号B)まで運ばれたとき、該ハイブリッドIC中間製品
は搬出ハンドラ18の把持手段110と同じ構成の把持手段1
10′(二点鎖線で示される)によって把持されることに
なる。また、収納ステーション16に設けられるワークカ
ートリッジ用搭載装置24′の構造については、供給ステ
ーション10に設けられたワークカートリッジ用搭載装置
24と実質的に同じであり、収納ステーション側のワーク
カートリッジ用搭載装置24′には第5図に示したカート
リッジCと同じものがワークカートリッジ用搭載装置24
の場合と同じ数(本実施例では、20個)だけ搭載され、
それらカートリッジCすべては空の状態となっている。
収納ハンドラ22の把持手段110′によって把持されたハ
イブリッドIC中間製品は収納ステーション16側のワーク
カートリッジ用搭載装置の上方位置まで運ばれ、そこで
空のカートリッジC内に収納されることになる。要する
に、収納ハンドラ22の収納作動は先に述べた搬出ハンド
ラ18の搬出作動と丁度逆の作動となる。
次に、以上に述べたハイブリッドIC自動捺印ラインの全
体の作動について説明することにする。
先ず、ワークカートリッジ用搭載装置24の搭載部32側で
は、その最上段のカートリッジCが空気作動式シリンダ
70によって上方ベルトコンベヤ組立体58の無端ベルト62
の搬送部に移行させられ、次いで該カートリッジCは上
方ベルトコンベヤ組立体58の無端ベルト62の間欠駆動に
よって所定のピッチ(すなわち、カートリッジC内のハ
イブリッドIC中間製品の配列ピッチに対応するピッチ)
で搭載部34側に向かって搬送されると共に該カートリッ
ジCからはハイブリッドIC中間製品が先に述べたような
態様で搬出ハンドラ18によって搬出されて捺印ステーシ
ョン12側に供給される。一方、搭載部32側でその最上段
のカートリッジCが取り出されると、一対のチェーンコ
ンベヤ組立体32b,32cが駆動され、これにより次のカー
トリッジC(すなわち、第3図に示した搭載部32側の上
から二段目のカートリッジC)が最上段位置を占めるこ
とになり、その結果搭載部32側の最下段にはカートリッ
ジCが存在しないことになる。
これに対して、ワークカートリッジ用搭載装置24の搭載
部34側では、その最下段のカートリッジCが下方ベルト
コンベヤ組立体60の無端ベルト62の走行部に移行させら
れ、次いで該カートリッジCは下方ベルトコンベヤ組立
体60の無端ベルト62の駆動によって搭載部32側に搬送さ
れ、その後該カートリッジCは空気作動式シリンダ78′
によって下方ベルトコンベヤ組立体60の無端ベルト62の
走行部から搭載部32側の最下段(カートリッジCが存在
しない)に移行させられる。一方、搭載部34側でその最
下段のカートリッジCが取り出されると、一対のチェー
ンコンベヤ組立体34b,34cが駆動され、これにより次の
カートリッジC(すなわち、第3図に示した搭載部34側
の下から二段目のカートリッジC)が最下段位置を占め
ることになり、その結果搭載部34側の最上段にはカート
リッジCが存在しないことになる。
上方ベルトコンベヤ組立体58の無端ベルト62の搬送部上
のカートリッジCからすべてのハイブリッドIC中間製品
が搬出されると、該カートリッジCは空気作動式シリン
ダ78によって該搬送部から搭載部34側の最上段(カート
リッジCが存在しない)に移行させられる。要するに、
この時点では、搭載部32側の最上段に搭載されていたカ
ートリッジCは搭載部34側の最上段に移され、一方搭載
部34側の最下段に搭載されていたカートリッジCは搭載
部32側の最下段に移されたことになる。
搭載部32および34間で以上に述べたようなカートリッジ
Cの移替え丁度10回繰り返されると、搭載部34側の10個
のカートリッジCのすべては空の状態となり、一方搭載
部32側の10個のカートリッジCのすべては所定数のハイ
ブリッドIC中間製品を収容保持した状態となる。続いて
更にカートリッジCの移替えが10回行われると、搭載部
32および34の双方の総計20個のカートリッジCはすべて
空の状態となる。
各カートリッジCから搬出されたハイブリッドIC中間製
品は既に述べたように捺印ステーション12で捺印を施さ
れ、次いで乾燥ステーション14で乾燥処理を施され、そ
の後吸着ハンドラ20と収納ハンドラ22とによって収納ス
テーション16側に収納される。収納ステーション16に設
けられたワークカートリッジ用搭載装置24′は先に述べ
たようにワークカートリッジ用搭載装置24と実質的に同
じ構造とされており、該ハイブリッドIC搭載装置24′で
も上述したようなカートリッジCの移替え作動によって
所定数のハイブリッドIC中間製品が順次空のカートリッ
ジC内に収納保持されることになる。
以上の実施例では、ワークカートリッジ用搭載装置24で
は、カートリッジCが上方ベルトコンベヤ組立体58によ
って搬送されている間に該カートリッジCからのハイブ
リッドIC中間製品の搬出が行われたが、必要に応じて、
カートリッジCが下方ベルトコンベヤ組立体60によって
搬送されるときに、該カートリッジCからハイブリッド
IC中間製品を搬出するようにしてもよい。なお、同様な
ことは収納ステーション16側に設けられるワークカート
リッジ用搭載装置についても言える。
また、上述の実施例では、ワークとしてハイブリッドIC
中間製品が取り上げられ、本考案によるワークカートリ
ッジ用搭載装置がハイブリッドICの捺印ラインに適用さ
れたが、本考案によるワークカートリッジ用搭載装置が
その他のワークのカートリッジに対しても適用し得るこ
とは言うまでもない。
〔考案の効果〕
以上の記載から明らかなように、本考案によるワークカ
ートリッジ用搭載装置においては、2つの搭載部の双方
にワークカートリッジが搭載され、その双方の搭載部に
搭載されたワークカートリッジに対するワークの搬出お
よび収納が行えるようになっているので、同じ規模の従
来のワークカートリッジ用搭載装置に比べた場合、ワー
クカートリッジの搭載量が倍となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるワークカートリッジ用搭載装置を
利用したハイブリッドIC自動捺印ラインの側面図、第2
図は第1図のハイブリッドIC自動捺印ラインの平面図、
第3図は第1図および第2図のハイブリッドIC自動捺印
ラインの供給ステーションを構成する本考案によるワー
クカートリッジ用搭載装置の正面図、第4図は第3図の
平面図、第5図はハイブリッドIC中間製品を収容保持す
るカートリッジの斜視図、第6図Aおよび第6図Bは第
2図のワークカートリッジ用搭載装置に組み込まれる空
気作動式シリンダであって、一方の搭載部から他方の搭
載部へカートリッジを移し替える際にカートリッジをベ
ルトコンベヤ組立体から該他方の搭載部に移行させる空
気作動式シリンダの作動説明図、第7図は第2図のワー
クカートリッジ用搭載装置のワークカートリッジからハ
イブリッドIC中間製品を搬出するための搬出ハンドラの
平面図、第8図は第7図の搬出ハンドラの側面図、第9
図は第8図のIX−IX線に沿う端面図、第10図Aは第7図
ないし第9図に示した搬出ハンドラの把持手段の正面
図、第10図Bは第10図の把持手段の側面図、第11図はハ
イブリッドIC自動捺印ラインの捺印ステーションの平面
図、第12図は第11図のXII−XII線に沿う断面図である
が、捺印ステーションに組み込まれたチェーンコンベヤ
組立体の駆動部をも示す図、第13図はハイブリッドIC自
動捺印ラインの乾燥ステーションの乾燥器を詳細に示す
べく第1図のXIII−XIII線に沿って切断した断面図であ
るが、乾燥ステーションに組み込まれたベルトコンベヤ
組立体の駆動部をも示す図、第14図は乾燥ステーション
から乾燥処理後のハイブリッドIC中間製品を拾い上げる
ための吸着ハンドラの平面図、第15図は第14図の吸着ハ
ンドラの側面図、第16図は第14図の吸着ハンドラの正面
図である。 10……供給ステーション、12……捺印ステーション、14
……乾燥ステーション、16……収納ステーション、18…
…搬出ハンドラ、20……吸着ハンドラ、22……収納ハン
ドラ、24,24′……ワークカートリッジ用搭載装置、32
……搭載部、34……搭載部、32b,32c:34b,34c……チェ
ーンコンベヤ組立体、54……ハイブリッドIC、56……タ
イバー、58……上方ベルトコンベヤ組立体、60……下方
ベルトコンベヤ組立体、62……無端ベルト、70,70′…
…空気作動式シリンダ、78,78′……空気作動式シリン
ダ、92……可動キャリッジ、110……把持手段、164……
捺印機、178……乾燥器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石井 嗣久 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−295906(JP,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークカートリッジを複数段搭載するため
    の第1および第2の搭載部と、前記第1の搭載部に搭載
    された複数段のワークカートリッジの全体を一段づつ上
    昇させるべく該第1の搭載部に設けられた第1の駆動機
    構と、前記第2の搭載部に搭載された複数段のワークカ
    ートリッジの全体を一段づつ下降させるべく該第2の搭
    載部に設けられた第2の駆動機構と、前記第1の搭載部
    の最上段のワークカートリッジを前記第2の搭載部の最
    上段に移し替えるべく該第1および第2の搭載部間の最
    上段側に設けられた上方移替え手段と、前記第2の搭載
    部の最下段のワークカートリッジを前記第1の搭載部の
    最下段に移し替えるべく該第1および第2の搭載部間の
    最下段側に設けられた下方移替え手段とを具備し、前記
    上方移替え手段および前記下方移替え手段の何れかによ
    ってワークカートリッジが移し替えられる間に該ワーク
    カートリッジからのワークの搬出あるいは該ワークカー
    トリッジへの収納が行われるようになっていることを特
    徴とするワークカートリッジ用搭載装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のワークカートリッジ用搭
    載装置を設置したワーク供給ステーションと、請求項1
    に記載のワークカートリッジ用搭載装置を設置したワー
    ク収納ステーションと、前記ワーク供給ステーションと
    前記ワーク収納ステーションとの間に設けられた少なく
    とも1つのワーク処理ステーションと、前記ワーク供給
    ステーションのワークカートリッジ用搭載装置からワー
    クを前記ワーク処理ステーションに搬出させるための搬
    出手段と、前記ワーク処理ステーションから処理後のワ
    ークを前記ワーク収納ステーションに収納させるための
    収納手段とから構成されるワーク加工ライン。
JP1988107620U 1988-08-17 1988-08-17 ワークカートリッジ用搭載装置 Expired - Lifetime JPH0741685Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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