JPH0741624A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH0741624A JPH0741624A JP19135593A JP19135593A JPH0741624A JP H0741624 A JPH0741624 A JP H0741624A JP 19135593 A JP19135593 A JP 19135593A JP 19135593 A JP19135593 A JP 19135593A JP H0741624 A JPH0741624 A JP H0741624A
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Abstract
性、耐熱性、耐衝撃性、剛性及び成形性に優れた熱可塑
性樹脂組成物を提供することである。 【構成】 ビニル系グラフト共重合体10〜60重量%、ビ
ニル系単量体の共重合体0〜70重量%、特定の酸無水物
基を含有するイミド化共重合体 5〜50重量%およびポリ
エーテルエステルアミド 5〜40重量%からなる熱可塑性
樹脂組成物とする。
Description
撃強度、耐熱性、剛性および成形性に優れた熱可塑性樹
脂組成物に関するものである。
系樹脂は電気、電子機器部品、OA機器等に幅広く使用
されており、そのため樹脂に耐衝撃性、成形性等種々の
特性が要求されている。一方スチレン系樹脂は、電気固
有抵抗値が高いために、成形品にほこりが付着したり、
電子機器においては、帯電した電気による静電気障害等
を生じる欠点があるので帯電防止性が要求されている。
そこで、これらの帯電防止方法としては、一般に帯電防
止剤、カーボンブラック、金属粉等を練り込む方法が知
られている。
防止性を付与する方法として有効であるが、性能が十分
でなく、また帯電防止効果に永続性がない欠点がある。
一方、カーボンブラックや金属粉を練り込む方法は、十
分な帯電防止性を付与させることが出来る反面、外観
性、成形加工性、耐衝撃性等が低下する欠点を有してい
る。
リエーテルエステルアミドを熱可塑性樹脂に混合する方
法が知られているが、樹脂との相溶性が劣るため強度低
下、層状剥離等が発生する。そのため相溶化剤を添加す
る必要がある。特開昭62−241945号公報には、
ポリエーテルエステルアミド、ABS系グラフト共重合
体およびカルボキシル基含有変性ビニル系重合体からな
る熱可塑性組成物が開示されている。しかしこの熱可塑
性組成物は流動性、耐熱性および剛性が十分ではない欠
点がある。
本発明の目的は、スチレン系樹脂の特性を損ねることな
く、樹脂組成の改良により優れた帯電防止性、耐衝撃
性、耐熱性、剛性および成形性を有し、かつ層状剥離の
ない永久帯電防止性を有する熱可塑性樹脂組成物を提供
することである。
意研究した結果、特定の組成比のビニル系グラフト共重
合体、特定の組成比のビニル系共重合体、および特定の
酸無水物基を含有したイミド化共重合体からなる樹脂組
成物にポリエーテルエステルアミドを配合することによ
り上記目的の熱可塑性樹脂組成物が得られることを完成
したものである。
10〜60重量部の存在下で、芳香族ビニル単量体50
〜90重量%、シアン化ビニル単量体10〜50重量%
およびこれら単量体と共重合可能なビニル単量体0〜2
0重量%よりなる単量体混合物40〜90重量部をグラ
フト重合して得られるグラフト共重合体10〜60重量
%と、B成分:芳香族ビニル単量体50〜90重量%、
シアン化ビニル単量体10〜40重量%およびこれら単
量体と共重合可能なビニル単量体0〜20重量%を共重
合してなる共重合体0〜70重量%と、C成分:芳香族
ビニル単量体単位30〜70重量%、不飽和ジカルボン
酸イミド誘導体単位28〜50重量%、不飽和ジカルボ
ン酸無水物単量体単位2〜15重量%およびこれら単量
体と共重合可能なビニル単量体単位0〜20重量%より
なるイミド化共重合体5〜50重量%と、D成分:
(a)炭素原子数6以上のアミノカルボン酸もしくはラ
クタム、または炭素原子数6以上のジアミンとジカルボ
ン酸の塩、(b)次式(I)〜(III)から選ばれた1
種もしくは2種以上のジオール化合物、
レンオキシド基またはプロピレンオキシド基を示す。Y
は共有結合で炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数1〜
6のアルキリデン基、炭素数7〜17のシクロアルキリ
デン基、炭素数7〜17のアリールアルキリデン基、
O、SO、SO2 、CO、S、CF2 、C(CF3 )2
またはNHを示し、Xは水素、炭素数1〜6のアルキル
基、ハロゲン基、スルホン基、またはその金属塩を示
す。XL のLは0または1〜4の整数を示し、mおよび
nは各々16以上の整数を示す。)、および(c)炭素
原子数4〜20のジカルボン酸を共重合してなるポリエ
ーテルエステルアミド 5〜40重量%からなる熱可塑性
樹脂組成物とすることによって得られるものである。
発明におけるA成分であるグラフト共重合体のゴム状重
合体は、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、シク
ロペンタジエン等の共役ジエン単量体の単独重合、1,
4−シクロヘキサジエン、2,5−ノルボルナジエン等
の非共役ジエン単量体の単独重合、又は上記の共役ジエ
ン単量体もしくは非共役ジエン単量体とスチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル系単
量体、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシ
アン化ビニル単量体、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート、シクロヘキシルアクリ
レート等のアクリル酸エステル単量体、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、ヘキシルメタクリレート等のメタクリル酸エステル
単量体、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチ
レン、2−ブテン等のオレフィン単量体などとの共重合
したものを用いることができる。
ン単量体もしくは非共役ジエン単量体に架橋用単量体と
して多官能性ビニル単量体を共重合した共重合体も用い
ることができる。多官能性ビニル単量体としては、ジビ
ニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、
シアヌル酸トリアリル、アリルアクリレート、ビニルア
クリレート等がある。
るゴム状重合体は、グラフト活性点を有していることが
必要であり、具体的にはゴム状重合体中に炭素−炭素二
重結合を有していることが好ましい。また前記の単量体
単独及び共重合体の重合方法は、たとえば乳化重合、溶
液重合等の公知の技術を用いることができる。またゴム
状重合体は二種類以上のゴム状重合体の混合物であって
もよい。
は、公知のグラフト重合の手法が可能であり、前記ゴム
状重合体ラテックスの存在下に、芳香族ビニル単量体、
シアン化ビニル単量体および必要に応じてこれらの単量
体と共重合可能な単量体を加えてこれらを共重合するこ
とにより得られる。
族ビニル単量体としては、例えば、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ジメチルスチレン、クロルスチレン等を挙
げることが出来る。
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ
る。
用いることが出来る。
としては、アクリル酸エステル単量体、メタクリル酸エ
ステル単量体、アクリル酸およびメタクリル酸等のビニ
ルカルボン酸、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド
等が挙げられる。上記の単量体は単独または2種以上混
合して用いることが出来る。
化重合に用いられる乳化剤としては、ステアリン酸ナト
リウムおよびオレイン酸カリウムのような脂肪酸石鹸、
不均化ロジン酸カリウムおよびドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムのような有機スルホン酸等が挙げられ
る。
は、一括添加、一部分割添加および全グラフト重合用単
量体の連続分割添加等の方法がある。グラフト共重合を
効果的に行うためには、連続分割添加が好ましい。また
重合温度は40〜90℃の範囲が好ましい。
始剤および硫酸第一鉄のような金属塩、ピロリン酸もし
くはエチレンジアミン4酢酸2ナトリウムのようなキレ
ート剤を併用するレドックス系が好ましい。開始剤の使
用量は、重合性単量体100重量部に対して0.05〜
1.0重量部でよい。
〜60重量部であり、好ましくは15〜50重量部であ
る。10重量部未満では衝撃強度が低く、60重量部を
超えると成形性および剛性が低下し好ましくない。
の50〜90重量%であり、好ましくは55〜80重量
%である。50重量%未満では成形性および寸法安定性
が損なわれる。
中の10〜50重量%であり、好ましくは15〜40重
量%である。10重量%未満では耐熱性が低く、50重
量%を超えると成形性が低下する。
用いられる芳香族ビニル単量体としては、例えば、スチ
レン、α−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、α−メチルビニルトルエン、ジメチル
スチレン、クロルスチレン、ビニルナフタレン等を挙げ
ることが出来る。
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ
る。
ては、アクリル酸エステル単量体、メタクリル酸エステ
ル単量体、アクリル酸およびメタクリル酸等のビニルカ
ルボン酸単量体、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミ
ド等が挙げられる。
ル単量体は50〜90重量%であり、好ましくは60〜
80重量%である。50重量%未満では芳香族ビニル化
合物の特徴である成形性および寸法安定性が損なわれ
る。
ニル単量体は10〜40重量%であり、好ましくは20
〜35重量%である。10重量%未満では耐熱性が低
く、40重量%超えると成形性が低下し好ましくない。
合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊状ー懸
濁重合法等の通常の方法を用いることができる。
には、前記A成分とB成分を規定の割合で事前に混合を
行ったものを用いることができる。混合方法は、公知の
方法を適用して乳化状態、粒子状態または溶融状態の両
成分を配合し、溶融混練することにより容易に熱可塑性
樹脂組成物を得ることが出来る。
芳香族ビニル単量体単位、不飽和ジカルボン酸イミド誘
導体単位、不飽和ジカルボン酸無水物単量体単位および
これらと共重合可能なビニル単量体単位とからなる。
は、第1の製法として芳香族ビニル単量体、不飽和ジカ
ルボン酸イミド誘導体、不飽和ジカルボン酸無水物単量
体およびこれらと共重合可能なビニル単量体混合物を共
重合させる方法がある。
量体、不飽和ジカルボン酸無水物およびこれらと共重合
可能なビニル単量体混合物を共重合させた重合体に該重
合体中の残留不飽和ジカルボン酸無水物単量体単位が2
〜15重量%含有されるようにアンモニアおよび/また
は第1級アミンを反応させて酸無水物基の一部をイミド
基に変換させる方法が挙げられる、いずれの方法によっ
てもイミド化共重合体を得ることができる。
芳香族ビニル単量体としては、スチレン、α−メチルス
チレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α
−メチルビニルトルエン、ジメチルスチレン、クロルス
チレン、ビニルナフタレン等が挙げられ、これらの中で
スチレンが特に好ましい。
イミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミド、N−メチルフェニルマレイミド、N−ヒドロキ
シフェニルマレイミド、N−メトキシフェニルマレイミ
ド、N−クロロフェニルマレイミド、N−カルボキシフ
ェニルマレイミド等のマレイミド誘導体並びにN−メチ
ルイタコン酸イミドやN−フェニルイタコン酸イミド等
のイタコン酸イミド誘導体等が挙げられ、これらの中で
はN−フェニルマレイミドが特に好ましい。
は、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸およびアコ
ニット酸等の無水物が挙げられ、これらの中でマレイン
酸無水物が特に好ましい。
量体は、芳香族ビニル単量体、不飽和ジカルボン酸イミ
ド誘導体および不飽和ジカルボン酸無水物単量体以外の
ビニル単量体からなるもので、例えばアクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体、メ
チルアクリル酸エステル、エチルアクリル酸エステル等
のアクリル酸エステル単量体、メチルメタクリル酸エス
テル、エチルメタクリル酸エステル等のメタクリル酸エ
ステル単量体、アクリル酸およびメタクリル酸等のビニ
ルカルボン酸単量体、アクリル酸アミド、メタクリル酸
アミド等がある。これらの中でアクリロニトリル、メタ
クリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸などの単
量体が好ましい。
単量体、不飽和ジカルボン酸無水物およびこれらと共重
合可能なビニル単量体は前記の第1の製法に使用される
ものが使用できる。
アミンは無水または水溶液のいずれの状態であってもよ
く、また第1級アミンの例としては、メチルアミン、エ
チルアミン、ブチルアミン、シクロヘキシルアミン等の
アルキルアミン並びにアニリン、トリルアミン、ナフチ
ルアミン等の芳香族アミンが挙げられるが、これらの中
で特にアニリンが好ましい。
行う場合は、通常の反応容器、例えばオートクレーブな
どを用いるのが好ましく、塊状溶融状態で行う場合は、
脱揮装置の付いた押出機を用いてもよい。
媒を存在させてもよく、例えば第3級アミン等が好まし
く用いられる。
であり、好ましくは100〜300℃である。80℃未
満の場合には、反応速度が遅く、反応に長時間要し実用
的でない。一方350℃を越える場合には重合体の熱分
解による物性低下をきたす。
添加するアンモニアおよび/または第1級アミンのモル
当量によって行われる。
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、アセトフエノン、テトラヒドロフラン、ジメチ
ルホルムアミド等がありこれらの中でメチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンが好ましい。非水性媒体中
での懸濁状態でイミド化する時の非水性媒体にはヘプタ
ン、オクタン、2ーメチルペンタン、シクロペンタン、
シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素がある。
位30〜70重量%、好ましくは40〜65重量%、不
飽和ジカルボン酸イミド誘導体単位28〜50重量%、
好ましくは35〜45重量%、不飽和ジカルボン酸無水
物単量体単位2〜15重量%およびこれら単量体と共重
合可能なビニル単量体単位0〜20重量%よりなるイミ
ド化共重合体である。
未満では、成形性および寸法安定性が損なわれ、70重
量%を越えると耐熱性が低下する。
が28重量%未満では、耐熱性および耐薬品性が十分で
ない。一方、50重量%を越えると共重合体が脆くな
り、成形性も著しく低下する。
位の量が2重量%未満では、D成分であるポリエーテル
エステルアミドとの相溶性が十分でなく、成形品の層状
剥離の原因となって外観性が損なわれ、耐衝撃性も低下
する。一方、15重量%を越えると熱安定性が低下す
る。
ルアミドの構成成分である(a)炭素原子数6以上のア
ミノカルボン酸もしくはラクタム、または炭素原子数6
以上のジアミンとジカルボン酸の塩から選ばれる。炭素
原子数6以上のアミノカルボン酸としては、ω−アミノ
カプロン酸、ω−アミノカプリル酸、ω−アミノエナン
ト酸、1、2アミノドデカン酸等が好ましく、ラクタン
としてはカプロラクタム、エナントラクタム、カプリル
ラクタムが好ましい。炭素原子数6以上のジアミンとジ
カルボン酸の塩としては、ヘキサメチレンジアミン−ア
ジピン酸塩、ヘキサメチレンジアミン−セバシン酸塩お
よびヘキサメチレンジアミン−イソフタル酸塩等どが好
ましい。特にカプロラクタム、1、2アミノドデカン酸
およびヘキサメチレンジアミン−アジピン酸塩が好まし
い。
成分である(b)ジオール化合物としては、式(I)〜
(III)で示される。
基、R2 はエチレンオキシド基またはプロピレンオキシ
ド基を示す。Yは共有結合で炭素数1〜6のアルキレン
基、炭素数1〜6のアルキリデン基、炭素数7〜17の
シクロアルキリデン基、炭素数7〜17のアリールアル
キリデン基、O、SO、SO2 、CO、S、CF2 、C
(CF3 )2 またはNHを示し、Xは水素、炭素数1〜
6のアルキル基、ハロゲン基、スルホン基、またはその
金属塩を示す。XL のLは0または1〜4の整数を示
し、mおよびnは各々16以上の整数を示す。)
エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付
加物、2、2−ビス(4、4’−ヒドロキシシクロヘキ
シル)プロパンのエチレンオキシドおよび/またはプロ
ピレンオキシド付加物、テトラブロモビスフェノールA
のエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド
付加物、ジメチルビスフェノールAのエチレンオキシド
および/またはプロピレンオキシド付加物、テトラメチ
ルビスフェノールAのエチレンオキシドおよび/または
プロピレンオキシド付加物、2、2−ビス(4、4’−
ヒドロキシフェニル−3、3’−スルホン酸ナトリウ
ム)プロパンのエチレンオキシドおよび/またはプロピ
レンオキシド付加物、ビスフェノールSのエチレンオキ
シドおよび/またはプロピレンオキシド付加物、ジメチ
ルビスフェノールSのエチレンオキシドおよび/または
プロピレンオキシド付加物、4、4’−(ヒドロキシ)
ビフェニルのエチレンオキシドおよび/またはプロピレ
ンオキシド付加物、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフィドのエチレンオキシドおよび/またはプロピレン
オキシド付加物、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ンのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシ
ド付加物、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アミンのエ
チレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加
物、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテルのエチレ
ンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加物、
1、1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ンのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシ
ド付加物、1、4−ジヒドロキシシクロヘキサンのエチ
レンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加
物、ハイドロキノンのエチレンオキシドおよび/または
プロピレンオキシド付加物、ジヒドロキシナフタレンの
エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付
加物、およびそれらのブロック共重合体等が挙げられ
る。
ロキノンのエチレンオキシド付加物、ビスフェノールA
のエチレンオキシド付加物、ビスフェノールSのエチレ
ンオキシド付加物、ジヒドロキシナフタレンのエチレン
オキシド付加物、およびそのブロック重合体等であり、
特にビスフェノールAのエチレンオキシド付加物および
そのブロック重合体が好ましい。
成分である(c)ジカルボン酸成分としては、例えば炭
素数4〜20のジカルボン酸が好ましく、テレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジ
カルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸等の芳
香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジ
カルボン酸およびコハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セ
バシン酸等の脂肪族ジカルボン酸等が挙げられる。特に
テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、アジピン酸
および1、4−シクロヘキサンジカルボン酸が好まし
い。
は、例えば(a)アミノカルボン酸またはラクタムと
(c)ジカルボン酸を反応させて、両末端がカルボン酸
基のポリアミドプレポリマーをつくり、これに(b)ジ
オール化合物を真空下に反応させる方法や前記(a)、
(b)および(c)の各化合物を反応槽に仕込み、高温
で反応させ、カルボン酸末端のポリアミドプレポリマー
を生成させ、その後常圧または減圧下で重合を進める方
法等を用いることができる。
グラフト共重合体のA成分10〜60重量%、ビニル系
共重合体のB成分0〜70重量%、酸無水物基を含有し
たイミド化共重合体のC成分5〜50重量%およびポリ
エーテルエステルアミドのD成分5〜40重量%からな
る。
して10〜60重量%、好ましくは10〜50重量%で
あり、10重量%未満では、衝撃強度が低下し、60重
量%を越えると剛性および耐熱性が低下して好ましくな
い。
して0〜70重量%、好ましくは0〜55重量%であ
り、70重量%を越えると衝撃強度が低下して好ましく
ない。
して5〜50重量%、好ましくは7〜30重量%であ
り、5重量%未満ではポリエーテルエステルアミドとの
相溶性が低下し、50重量%を越えると成形性および衝
撃強度が低下して好ましくない。
して5〜40重量%、好ましくは10〜30重量%であ
り、5重量%未満では、帯電防止性が十分ではなく、4
0重量%を越えると成形性や剛性が劣り好ましくない。
ビニル系グラフト共重合体、B成分のビニル系共重合
体、C成分の酸無水物基を含有したイミド化共重合体お
よびD成分のポリエーテルエステルアミドを公知の混合
機(タンブラー、ヘンシェルミキサーなど)で混合した
ブレンド物を押出機、バンバリーミキサー、コニーダー
等で溶融混練押出して得ることが出来る。
ても、分割溶融混練してもよい。例えばA成分のビニル
系グラフト共重合体とB成分のビニル系共重合体を規定
量有する樹脂組成物に、C成分のイミド化共重合体およ
びD成分のポリエーテルエステルアミドを規定量溶融混
練して該熱可塑性樹脂組成物を得ることもでき、これら
の成分の混合および溶融混練の順序を限定するものでは
ない。
に応じて安定剤、可塑剤、滑剤、着色剤等を添加するこ
とが出来る。
するが、本発明の範囲は、その主旨を越えない限りこれ
らの実施例によって限定されるものではない。なお、以
下「%」および「部」は特記しない限り重量基準であ
る。
0%、重量平均粒子径0.35μm)333部を仕込
み、ついで純水234部、硫酸第一鉄0.005部、エ
チレンジアミン4酢酸2ナトリウム0.01部およびナ
トリウムアルデヒドスルホキシレート0.3部を加え、
窒素雰囲気下にて攪拌した内容物を50℃に保ち、アク
リロニトリル25部、スチレン75部、t−ドデシルメ
ルカプタン0.6部および過酸化ベンゾイル0.2部か
らなる単量体混合物を5時間かけて上記ラテックス中に
連続添加した。単量体混合物の添加終了後、過酸化ベン
ゾイル0.1部を添加し、さらに70℃にて2時間攪拌
して重合を完了した。
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート(チバガイギー社製、商品名;イル
ガノックス1076)1.0部を添加後、塩化カルシウ
ム8部を含む水溶液を注加し95℃にて3分間攪拌する
ことにより乳化破壊してスラリーを得た。このスラリー
を脱水、水洗、乾燥してグラフト共重合体(A成分)を
得た。
%水溶液2.5部、第三リン酸カルシウム0.07部、
スチレン30部、アクリロニトリル25部、t−ドデシ
ルメルカプタン0.6部および過酸化ベンゾイル0.1
部を加え窒素雰囲気下にて攪拌した内容物を100℃に
保ち、その後スチレン45部を100℃で2時間、10
3℃で2時間、107℃で3時間の計7時間かけて連続
添加した。
拌して重合を完了させて、冷却後重合液に塩酸を加え中
和、脱水、乾燥して共重合体(B成分)のビーズを得
た。
仕込み、系内を窒素ガスで置換した後、温度を80℃に
昇温した。これに無水マレイン酸67部、ベンゾイルパ
ーオキサイド0.2部をメチルエチルケトン300部に
溶解した溶液を8時間で連続的に添加した。添加後さら
に80℃で4時間攪拌してスチレン−無水マレイン酸共
重合体を得た。これにアニリン52部を加え、130℃
で7時間反応を行った。反応溶液を室温まで冷却し、激
しく攪拌したメタノール300部に注加して析出したポ
リマーをろ別、乾燥し、イミド化共重合体(C−1)を
得た。
および64部に変更した以外は(C−1)と同様の製造
条件で反応を行い(C−2)、(C−3)、(C−4)
および(C−5)を得た。この結果表1に示す。
Rにより定量した。表1中のStはスチレン基、PMI
はN−フェニルマレイミド基、MAHは無水マレイン酸
基を示す。
ビスフェノールAのエチレンオキシド32モル付加物3
5部およびアジピン酸15部から得られたものである。
共重合体、C成分イミド化共重合体およびD成分ポリエ
ーテルエステルアミドを表2および表3に示す配合処方
にてヘンシェルミキサーで混合した後、40mm押出機を
用いて温度230℃で溶融混練してペレットを作製し
た。得られた試料ペレットを東芝機械(株)製射出成形
機(IS−80CNV)を用いて、温度220℃で成形
し、テストピースを作成した。このテストピースを用い
て表2および表3に示す評価を行った。
チ付アイゾット衝撃強度を測定した。
片で曲げ弾性率を測定した。
18.6kg/cm2で加熱変形温度を測定した。
度220℃、荷重10kgfでメルトフローレートを測
定した。
いて、試料ペレットを温度220℃で成形し、2mm厚み
×100mmΦの円板を作成した。この円板を用いて次の
2条件で測定した表面固有抵抗値で評価した。 (a)成形直後:成形直後の円板を純水中で1分間洗浄
し、充分乾燥させた後、JIS K−6911に準拠し
て室温23℃、湿度50%RH雰囲気下で成形後24時
間状態調整したのち、東亜電波工業(株)製の超絶縁抵
抗計を用いて表面固有抵抗値を測定した。 (b)150日間放置後:成形後の円板を室温23℃、
湿度50%RH雰囲気下で150日間放置後、純水中で
1分間洗浄し、充分乾燥させ、JIS K−6911に
準拠して室温23℃、湿度50%RH雰囲気下で24時
間状態調整した後、表面固有抵抗値を測定した。
出成形機(IS−80CNV)を用いて、試料ペレット
を温度220℃で成形した。この角板を折り曲げ、破談
面の観察により層状剥離の有無を目視で判定した。 ○:良好 △:若干層状剥離を発生 ×:成形品が層状剥離を発生
成物は、耐衝撃性、耐熱性、剛性および成形性に優れ、
しかも、永久帯電防止性を備えた組成物で、電子機器部
品およびOA機器などの分野の成形材料として幅広く使
用できる特徴を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記に示すA成分10〜60重量%、B
成分0〜70重量%、C成分5〜50重量%およびD成
分5〜40重量%からなることを特徴とする熱可塑性樹
脂組成物。 A成分:ゴム状重合体10〜60重量部の存在下で、芳
香族ビニル単量体50〜90重量%、シアン化ビニル単
量体10〜50重量%およびこれら単量体と共重合可能
なビニル単量体0〜20重量%よりなる単量体混合物4
0〜90重量部をグラフト重合して得られるグラフト共
重合体。 B成分:芳香族ビニル単量体50〜90重量%、シアン
化ビニル単量体10〜40重量%およびこれら単量体と
共重合可能なビニル単量体0〜20重量%を共重合して
なる共重合体。 C成分:芳香族ビニル単量体単位30〜70重量%、不
飽和ジカルボン酸イミド誘導体単位28〜50重量%、
不飽和ジカルボン酸無水物単量体単位2〜15重量%お
よびこれら単量体と共重合可能なビニル単量体単位0〜
20重量%よりなるイミド化共重合体。 D成分:(a)炭素原子数6以上のアミノカルボン酸も
しくはラクタム、または炭素原子数6以上のジアミンと
ジカルボン酸の塩、(b)次式(I)〜(III)から選
ばれた1種もしくは2種以上のジオール化合物、 【化1】 (ただし式中、R1 はエチレンオキシド基、R2 はエチ
レンオキシド基またはプロピレンオキシド基を示す。Y
は共有結合で炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数1〜
6のアルキリデン基、炭素数7〜17のシクロアルキリ
デン基、炭素数7〜17のアリールアルキリデン基、
O、SO、SO2 、CO、S、CF2 、C(CF3 )2
またはNHを示し、Xは水素、炭素数1〜6のアルキル
基、ハロゲン基、スルホン基またはその金属塩を示す。
XL のLは0または1〜4の整数を示し、mおよびnは
各々16以上の整数を示す。)、および(c)炭素原子
数4〜20のジカルボン酸を共重合してなるポリエーテ
ルエステルアミド。
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JP2002088220A (ja) * | 2000-09-14 | 2002-03-27 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 永久帯電防止性熱可塑性樹脂組成物 |
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-
1993
- 1993-08-02 JP JP19135593A patent/JP3386522B2/ja not_active Expired - Fee Related
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