JPH0741538B2 - 消音ドラム - Google Patents

消音ドラム

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JPH0741538B2
JPH0741538B2 JP2418401A JP41840190A JPH0741538B2 JP H0741538 B2 JPH0741538 B2 JP H0741538B2 JP 2418401 A JP2418401 A JP 2418401A JP 41840190 A JP41840190 A JP 41840190A JP H0741538 B2 JPH0741538 B2 JP H0741538B2
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JP
Japan
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substrate
slits
slit
outer peripheral
circumference
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JP2418401A
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JPH0671569A (ja
Inventor
修一郎 小六
貞雄 小林
Original Assignee
大阪ダイヤモンド工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転時に発生する騒音
を抑制することができるドラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられているドラムを図3に
示す。同図(A)は平面図、(B)は断面図である。両
図に示すように、ドラムは円板状の基板と略直方体のチ
ップ(研削部材)から構成される。31は鋼製の基板
で、その外周部はT字上に形成され((B)図参照)、
中心部には軸孔34が設けられている。32のチップは
ダイヤモンドなど硬質の砥粒とコバルト、ニッケルなど
のボンド粉末を燒結したもので、ボンド材中に砥粒を分
散、含有している。このようなチップ32を基板外周端
面にチップ長手方向と基板外周方向が交差(直交又は一
定の角度をもって)する向きにろう付けする。そして、
前記軸孔34を動力回転軸にはめ込み、回転させたドラ
ムを被削材に押し当てて建材の厚み決め、溝、コーナー
のR、模様入れなどの加工を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ドラムの回転
時、基板外周端面のチップ32は高速で回転して空気に
乱流を生じて音を発し、この乱流の発生により外力を受
けて振動し、あるいは被削材の負荷によって外力を受け
て強制振動し、この振動が回転基板の振動と共鳴して大
きな音を発生する。特に、ドラムはチップとチップの間
隔が広いため高い周波数の騒音が発生し、円板状の基板
外周端面に、チップ長手方向と基板外周方向を平行にし
てチップをとりつけたブレードなど以上に消音化の要求
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであって、回転時の騒音を抑
制しうるドラムを提供するものである。即ち、基板外周
端面に取りつけられた各チップの間隙には、石綿・ガラ
ス繊維等のシール材を配合した合成樹脂などの充填剤を
充填しドラムの基板には、特定形状の多数のスリット
を設け、このスリットに充填剤を充填したことを第一
の特徴とするものである。 そしてこの特定形状のスリッ
の形状、配置として次の2つを選択したことを第二の
特徴とするものである。その一つは、基板外縁に近い位
置の第一の円周を基準として、該基板の中心に向って開
き、間隔をおいて形成された複数の第一のスリットと、
該第一の相隣るスリットの両端部と基板の中心を結ぶ半
径とを基準に、前記相隣る第一のスリットの開く方向と
対抗する方向に開き、かつ前記相隣るスリットの開き方
向を部分的に遮る複数の第二のスリットからなるもので
ある。他の一つは、前記第一の円周と、その内側に位置
する第二の円周との間に、S字状スリットの一方の円弧
状部が前記第一の円周に内接し、他方の円弧状部が前記
第二の円周に外接するよう形成されてなるものである。
【0005】
【実施例】以下図1及び図2に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。
【0006】(実施例1)まず図1に示す実施例につい
て説明する。本例は半円形状のスリットを基板に設け、
チップの間隙及び前記スリットに充填剤を充填したもの
で、(A)はドラムの一部平面図、(B)はその断面図
である。図において1は鋼製の基板で、外周部を直角に
折り曲げた円板状の鋼板2枚を皿ビスで接合し、又は一
体成形に鋳造し、(B)に示すように外周部は基板両側
に突出したT字状に形成され、又中心部はドラムを動力
回転軸に取りつけるための軸孔4が形成されている。こ
の基板の外縁に近い位置に、第一の円周7を設定し、こ
れを基準としてその外側全周にわたり半円形状のスリッ
ト3を形成する。このとき、相隣るスリット3の端部9
と9aとの間隔dは、形成される半円形状スリット3の
半径r×2より小さい間隔とする。各スリット3は基板
中心方向に開いた形状をなし、半円より若干円弧が大き
いか、小さいこともある。このスリット3はレーサー加
工機によって形成され、各スリット幅は0.4mm程度
が適当である。以上形成されたスリットを第一の半円形
状スリットと呼ぶことにする
【0007】次に前記第一の円周7の内側に第二の円周
8を設定し、この円周8と前記第一の相隣るスリット3
の両端部9、9aと基板中心を結ぶ半径を基準に、円周
8の内側に相隣るスリット3の開き方向と対抗する方向
に開き、同時に両端部9、9aを越えてスリット3の開
き方向を部分的に遮る半円形状スリット10を1つおき
に形成し、これらスリットを第二の半円形状スリットと
呼ぶ。この第二の半円形状スリット10の加工、スリッ
ト幅については第一の半円形状スリットと同様である。
又、半円形状のスリット3及び10は同径あるいは若干
差異があってもいずれでもよい。
【0008】一方、チップ2はダイヤモンド、CBN
(立方晶窒化硼素)など硬質の砥粒とコバルト、ニッケ
ルなどのボンド粉末を燒結(例えばホットプレス)、成
形した略直方体のもので、ボンド材中に砥粒か分散、保
持されている。このようなチップ2を基板外周端面にチ
ップ長手方向と基板外周方向が交差(直交あるいは若干
の角度をもって)する方向に複数ろう付けする。尚、チ
ップの取り付けに際しては、基板を構成する2枚の鋼板
同士にずれが生じないように、基板外周付近に複数の透
孔6を設け、一旦ここにビスを貫通させ両鋼板を固定し
てチップの取り付けを行い、その後前記ビスを取り外し
て透孔6を充填物で埋め、基板全体に塗装を施す。
【0009】上記の全スリット及びチップの間隙に充填
剤11を充填する。ここで用いる充填剤11は、スリッ
ト、チップの間隙共に同一のもので、例えば合成樹脂に
耐熱性、耐圧性、耐振のシール剤を配合した吸音性を有
するものである。合成樹脂としては、リッジド状態から
フレキシブル状態まで硬度の調整可能なもので、切削水
にも溶けにくい耐水性を備え、高回転数よる遠心力で抜
け出さない強力な金属接着性を有し、かつ充填しやすい
低粘度のものが最適であり、シール剤としては、例えば
石綿、ガラス繊維を含むものが用いられ、本充填剤は硬
化後チップの摩耗を阻害せず、かつ基板の硬度より低い
硬度を有するものとする。尚、充填剤は上記条件を満た
せば、スリットへ充填するものとチップ間隙へ充填する
ものが異なる材質のものでも良い。
【0010】このように、各チップの間隙に充填剤11
を充填することで 、チップ間隔が広いことにより生ず
る高い周波数の騒音を抑制し、又上記のようなスリット
形状、配置により基板の腰(高速回転研削中、ドラムを
所定平面内に支持するための基板の剛性)を弱めること
なくスリット自体の延べ長さを大とすることができ、充
填剤の量も増大し、消音効果を向上させることができ
る。
【0011】(実施例2)次に図2に示す実施例につい
て説明する。本例はS字状のスリットを基板に設け、チ
ップの間隙及び前記スリットに充填剤を充填したもので
ある。図において、21は実施例1と同様の基板で、こ
の外縁に近い位置に第一の円周27を設定し、この第一
の円周の内側に第二の円周28を設定する。ここで両円
周27、28の間にS字状スリット23を形成するが、
その位置はS字状スリットの一方の円弧状部23aが第
一の円周27に内接し、他方の円弧状部23bが第二の
円周28に外接するよう形成される。又、このスリット
には図示のように切れ目25を設けてもよい。このよう
な基板に実施例1と同様のチップ22を取りつける。
尚、スリットの形成方法、各チップの間隙及びスリット
に充填剤26を充填すること、充填剤の材質も実施例1
と同様である。本実施例においても実施例1を同様に基
板の腰が強く、消音効果を向上させることができる。
【0012】
【試験例】実施例1で示したドラムと従来のドラムを用
い消音効果試験を行った。本試験に用いた本発明ドラム
は外径400mm、厚さ14mmでチップ寸法はL4
0、W7、H7mmである。又、半円形状のスリットは
幅0.4mmのもので、第一のスリットを10個、第二
のスリットを5個設け、全スリットのみに充填剤を充填
したものと、スリット及び各チップの間隔双方に充填剤
を充填したものを用いた。充填剤は低粘度可撓性調整可
能エポキシ注型樹脂の主剤40以上硬化剤55以下耐
熱、耐圧、耐振シール剤10〜15(いずれも重量%)
より重量を選択して配合したものである。一方、比較に
用いた従来例ドラムは、外径、厚さ、チップ寸法共に本
発明ドラムと同一で、スリットの形成及びチップ間隙へ
の樹脂充填を行っていないものである。騒音の測定方法
は、上記ドラムを研削負荷をかけて1540rpmで回
転させ、低騒音室内にて測定距離1mで計測を行った。
測定機器はリオン社製NA―09、Aスケールを用い
た。その結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】同表に示すように、従来例と比較すれば本
発明ドラムに消音効果があることが明らかである。スリ
ットにのみ樹脂を充填したものは、従来例と比較し騒音
レベルは低下しているものの、特に高い周波数の騒音抑
制には不十分である。一方、スリット及び各チップの間
隙に樹脂を充填したものは、従来各チップの間隔が広い
ために発生する高音もカットされ、大幅な消音効果が確
認された。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、各チップ間隙への
充填剤充填と、基板に半円形状又はS字状のスリットを
形成しこれらスリットに充填剤を充填することの一方又
は双方を行うことによりドラム回転時に発生する騒音を
抑制し、作業環境の向上を図ることができる。特に各チ
ップ間隙への充填剤充填は高い周波数の騒音抑制に効果
的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ドラムを示すもので(A)は一部平面
図、(B)は断面図である。
【図2】図1記載のものとは異なるスリットを設けた本
発明ドラムの一部平面図である。
【図3】従来からのドラムを示すもので、(A)は一部
平面図、(B)は断面図である。
【符号の説明】
1、21、31 基板 2、22、32 チップ
3、10、23 スリット 4、34 軸孔 5
皿ビス 6 透孔 7、27 第一の円周 8、28 第二の円周 9、9a 端部 11、2
6 充填剤 23a、23b 円弧状部 25 切
れ目

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部が断面T字状に形成された円板状
    基板の外周端面に、略直方体の研削部材を、研削部材長
    手方向が基板外周方向と交差する向きに間隙をおいて
    数取り付け、該研削部材間の間隙に、合成樹脂に石綿・
    ガラス繊維等のシール材を配合した充填材を充填し、
    記基板にその外縁に近い位置の第一の円周を基準として
    該基板の中心に向かって開く第一の複数の半円形状スリ
    ットを間隔をおいて形成し、前記第一のスリットが位置
    する内側の第二の円周と、前記第一の相隣るスリットの
    両端部と該基板の中心を結ぶ半径とを基準に、前記相隣
    る第一のスリットの開く方向と対抗する方向に開き、か
    つ前記相隣るスリットの開き方向を部分的に遮る複数の
    第二の半円形状スリットを形成し、前記全スリットに充
    填剤を充填したことを特徴とする消音ドラム。
  2. 【請求項2】 外周部が断面T字状に形成された円板状
    基板の外周端面に、略直方体の研削部材を、研削部材長
    手方向が基板外周方向と交差する向きに間隙をおいて
    数取り付け、該研削部材間の間隙に、合成樹脂に石綿・
    ガラス繊維等のシール材を配合した充填材を充填し、
    記基板にその外縁に近い位置の第一の円周と該第一の円
    周の内側に位置する第二の円周を基準として複数のS字
    状スリットを、該スリットの一方の円弧状部が前記第一
    の円周に内接し、他方の円弧状部が前記第二の円周に外
    接するよう間隔をおいて形成し、前記全スリットに充填
    剤を充填したことを特徴とする消音ドラム。
JP2418401A 1990-12-25 1990-12-25 消音ドラム Expired - Lifetime JPH0741538B2 (ja)

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JPH0671569A JPH0671569A (ja) 1994-03-15
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CN104308757A (zh) * 2014-10-10 2015-01-28 马鞍山市金鹰超硬材料有限公司 一种超硬材料金属结合剂骨架式高速重负荷砂轮

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