JPH0620562Y2 - 回転鋸用基板の騒音防止装置 - Google Patents

回転鋸用基板の騒音防止装置

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JPH0620562Y2
JPH0620562Y2 JP1987089978U JP8997887U JPH0620562Y2 JP H0620562 Y2 JPH0620562 Y2 JP H0620562Y2 JP 1987089978 U JP1987089978 U JP 1987089978U JP 8997887 U JP8997887 U JP 8997887U JP H0620562 Y2 JPH0620562 Y2 JP H0620562Y2
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slit
slits
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viscous material
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曽吉 竹村
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Tenryu Saw Manufacturing Co Ltd
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Tenryu Saw Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、石材、金属あるいは木材を切断する回転鋸用
基板に関し、特に、切断時に基板の振動による騒音発生
を低減するようにした回転鋸用基板の騒音防止装置に関
するものである。
(従来の技術) 従来の技術として、特公昭50−10040号公報があ
った。
これを第8図〜第9図により説明すると、1は回転鋸で
あり、円板状に形成した基板2の外周部に、多数の鋸歯
3を形成してなる。
上記基板2の外周部には、該基板2の板厚(T)よりも
広幅な溝幅(W)のスリット4を、各鋸歯3の歯元3a
から基板2の中心方向に向かって延出形成する。
そして、上記各スリット4内に例えばエポキシ樹脂によ
る軟質の硬化性合成樹脂5を充填してなる構造のものが
あった。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来のものは、各スリット4内に基板2よりも軟質
の硬化性合成樹脂5を充填したため、回転時(空転時)
に鋸歯3部から生じる音波に硬化性合成樹脂5から生じ
る低い音の音波が干渉し、基板2の共鳴を妨げて高く鋭
い金属音を消去することができる。
しかしながら、上記硬化性合成樹脂5は常温で硬化して
いて粘性が小さいため基板2の振動を減衰する機能が乏
しく、切断時に被切断物に接触する鋸歯3の振動源によ
り基板2が自由振動し、騒音を発する欠点があった。
また、スリット4の溝幅(W)が基板2の板厚(T)よ
りも広幅となっていたため、スリット4に充填した硬化
性合成樹脂5は、その量に対する基板2との接触面積が
少なくなり、スリット4の壁面との固着力が低下して剥
離し易くなる欠点があった。
本考案は、上記欠点を解消した新規な回転鋸用基板の騒
音防止装置を得ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、以下の如く構成
したものである。
即ち、円板状に形成された基板の外周部に周方向に分割
された多数の歯台を設け、前記基板に互いに離間し、か
つ一端が前記歯台の間の分割溝に開口する多数のスリッ
トを形成し、該スリットの幅を基板の板厚に対して半分
以下に設定するとともに、このスッリト内に常温で粘性
を有する軟質資材からなる粘性材料を充填する構成にし
たものである。
(作用) 本考案は上記構成にしたものであるから、スリット内に
充填した粘性材料は基板の振動によって変形し易くな
る。また、上記スリットの幅は基板の板厚に対して半分
以下であるため、上記粘性材料は基板が振動した際にそ
の量に対する変形量が増大し、反力が大きくなって上記
基板の振動を減衰させる力が大きくなる。また、上記粘
性材料は、その量に対する基板との接触面積が増大して
固着力が増すことになる。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。
図面において、第1図は本考案の実施例を示す要部側面
図、第2図はその一部拡大側面図、第3図は第2図のII
I-III拡大断面図、第4図〜第7図は他の実施例を示す
要部側面図である。
第1図において10は回転鋸であり、例えば直径550
mm、厚さ3mmからなる基板11の外周部に、所定のピッ
チで放射状に延出する分割溝11aを形成して、周方向
に分割された例えば40個の刃台11bを形成し、これ
ら各刃台11bの外周部にダイヤモンド粒子が混入され
た砥石12を固着してなる。
上記基板11の外周部には、レーザ光線を照射して所定
の形状に切断した2種類の第1・第2スリット13・1
4を形成する。
第1スリット13は、第1図および第2図に示すよう
に、各分割溝11aの内端から基板11の軸心方向に延
長する直線部13a、この直線部13aの内方端から外
周方向に向かって円弧状に反転する円弧部13b、この
円弧部13bの先端を円形に形成した円形部13cを有
してなり、例えば基板11の厚さが3mmの場合におい
て、その溝幅を0.2mm〜0.3mm程度に形成してなる。な
お、この第1スリット13は、所定数置きの分割溝11
aに対応させるようにしてもよい。
また、第2スリット14は、第1図に示すように、基板
11の径方向中間部にて周方向に延長する延長部14a
と、その両端部を外周方向に向かって円弧状に反転する
円弧部14b・14cと、両端を円形に形成した円形部
14d・14dとを有してなり、その溝幅は前述と同様
に0.2mm〜0.3mm程度に形成してなる。
なお、上記第2スリット14は、基板11の径方向中間
部にて周方向の3〜4箇所に、所定の間隔をおいて形成
する。
そして、上記各第1・第2スリット13・14内に、第
3図に示すように、粘性材料15を充填する。
この粘性材料15は、常温で高い粘性を有する材料、例
えばクロロプレンゴムあるいはスチレンブタジエンゴム
からなる。
ここで、上記クロロプレンゴムあるいはスチレンブタジ
エンゴムを各第1・第2スリット13・14内に充填す
る際には、未硬化のクロロプレンゴム(またはスチレン
ブタジエンゴム)と揮発性の低い溶剤、例えばスチレン
モノマーとを約3:7の割合で混合し、この混合物を各
第1・第2スリット13・14内に注入するようにすれ
ば、上記クロロプレンゴムの液状時間が延引し、幅の狭
い各第1・第2スリット13・14に対し、流入時間を
十分に確保して円滑に充填されることになる。
上記実施例によれば、その切断時の騒音レベル(デシベ
ル)を測定すると、基板11から2m離間した地点で8
2dB(A)であった。
これは、各スリット13・14加工をしない一般の基板
の測定値が94dB(A)、あるいは各スリット13・14
をプラズマアーク溶断により溝幅(W)2mmに切断して
この部に硬化性エポキシ樹脂を充填した従来の基板の測
定値が89dB(A)であったものに比し、その騒音低減効
果が遥かに小さくなることがわかった。
また、第1・第2スリット13・14の個数、形状およ
びこれに充填する粘性材料15を同じにし、その溝幅
(W)を変化させて基板11に一定の衝撃力を付与した
際の騒音レベル特性は、第10図に示すようになった。
即ち、第10図において、(A)は基板11の板厚
(T)が1.8mmの場合の「dB(A)−W/T」特性線であ
り、また(B)は基板11の板厚(T)が5mmの場合の
「dB(A)−W/T」特性線である。
第10図によれば、いずれもW/Tが0.5の値(C)を
越こえると、dB(A)の値つまり騒音レベルが急激に増加
することがわかる。
第4図〜第7図は他の実施例を示す。
即ち、第4図は第1スリット13の第2例を示し、分割
溝11aの内端から軸心方向にかつ左右方向に蛇行して
第1湾曲部20a・第2湾曲部20bを有する蛇行スリ
ット20と、その内端から外周方向に湾曲する円弧部2
1とにより連結してなり、これにより、第1スリット1
3の全長を延引させる。
また、第5図は第1スリット13の第3例を示し、分割
溝11aの内端から軸心方向にかつ左右方向に蛇行して
第1湾曲部30a・第2湾曲部30bおよび第3湾曲部
30cを有する蛇行スリット30と、その内端から外周
方向に湾曲する円弧部31とにより連結してなり、これ
により、第1スリット13の全長をさらに延引させる。
また、第6図は第1スリット13の第4例を示し、分割
溝11aの内端から直接大径の円形状に湾曲する円形ス
リット40により形成してなる。
また、第7図は第1スリット13の第5例および第2ス
リット14の第2例を示し、第1スリット13の第5例
は、歯元の内端から基板11の軸心方向に延長する外直
線部50a、この外直線部50aから外周方向に向かっ
て円弧状に湾曲する外円弧部50b、この外円弧部50
bの端部から内方に反転して該円弧部50bに沿う内円
弧部50c、この内円弧部50cから外周方向に延長す
る内直線部50dとを有してなり、これにより、基板1
1の外周部に釣り針状の片持ち片11cを形成してな
る。
また、上記第2スリット14の第2例は、基板11の径
方向中間部にて周方向に延長する延長部14a′と、そ
の両端部を外周方向と軸心方向とに向かって円弧状に反
転する円弧部14b′・14c′とを有してなる。
そして、前述した第2例〜第5例の各スリット13、お
よび第2例の第2スリット14内にも、第3図に示すよ
うに、粘性材料15を充填する。
なお、実施例のように、第1・第2スリット13・14
の終端部を円弧状に湾曲させて、円弧部13b・14b
・14cを形成するようにすれば、上記各終端部で応力
集中か発生するのを防止することができ、特に小幅のス
リットを形成した際に基板の損傷を良好に防止すること
ができる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかな如く、本考案は、基板に、一端
が歯台間の分割溝に開口しかつ基板の板厚に対して半分
以下の溝幅となる多数のスリットを形成し、該スリット
内に常温で粘性を有する軟質資材からなる粘性材料を充
填するようにしたので、上記粘性材料は、基板が振動し
た際にその量に対する変形量が増大して反力が大きくな
り、上記基板の振動を減衰させる力が大きくなる。また
上記粘性材料は、その量に対する基板との接触面積が増
大して固着力が増すことになる。
従って本考案は、切断時に基板から発生する騒音発生を
大幅に低減することができるとともに、粘性材料が基板
から離脱し難くなる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す要部側面図、第2図はそ
の一部拡大側面図、第3図は第2図のIII-III拡大断面
図、第4図〜第7図は他の実施例を示す要部側面図、第
8図は従来例を示す要部側面図、第9図はその要部拡大
断面図、第10図は本考案による騒音特性グラフであ
る。 10:回転鋸、11:基板、12:砥石、11a:分割
溝、11b:刃台、13・14:第1・第2スリット、
15:粘性材料。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円板状に形成された基板の外周部に周方向
    に分割された多数の歯台を設け、前記基板に互いに離間
    し、かつ一端が前記歯台の間の分割溝に開口する多数の
    スリットを形成し、該スリットの幅を基板の板厚に対し
    て半分以下に設定するとともに、このスリット内に常温
    で粘性を有する軟質資材からなる粘性材料を充填してな
    る回転鋸用基板の騒音防止装置。
JP1987089978U 1987-06-11 1987-06-11 回転鋸用基板の騒音防止装置 Expired - Lifetime JPH0620562Y2 (ja)

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