JP2005324438A - ブレード用フランジ - Google Patents
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Abstract
【課題】フランジがブレードを適正に押圧できるようにするとともに、ブレードの振動の発生を抑制してシャフトの摩耗を防止し、ブレードがシャフトに対して常に同心状に固定されるようにする。
【解決手段】フランジ1の内周部の空間部にゴム5をシャフト4の周囲に環状に間隔をあけて配置することによってブレード3がフランジ1の空間において左右に移動するのを防止し、結果的にシャフト4が偏摩耗することを防止した。ゴム5は、フランジ1の押圧面2より1mm程度突出させ、フランジ1をナット41で締め付けた際にゴム5がある程度の圧力でブレード3を押圧して固定するようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】フランジ1の内周部の空間部にゴム5をシャフト4の周囲に環状に間隔をあけて配置することによってブレード3がフランジ1の空間において左右に移動するのを防止し、結果的にシャフト4が偏摩耗することを防止した。ゴム5は、フランジ1の押圧面2より1mm程度突出させ、フランジ1をナット41で締め付けた際にゴム5がある程度の圧力でブレード3を押圧して固定するようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コンクリート切断機や舗装路面切断機などのブレードをシャフトに固定するためのブレード用フランジに関する。
鉄筋コンクリート構造物の解体撤去や舗装路面の切断にブレードが使用されており、図5に示すようにブレード3はフランジ1を介してシャフト4にナット41の締め付け力で固定されている。ブレード3は、切断箇所や切断対象の材質に応じて変更するものであり、ブレード3の交換のためにフランジ1の締め付けと解放が繰り返しおこなわれるのが一般的である。固定用のナット41を締め付けると図4に示すようにナット41の押圧力によってフランジ1の外周縁が僅かながら変形して押圧面2の先端がブレード面から浮き上がってしまい、フランジ1のブレード3に接触する部分が少なくなる。
フランジ1が新しい時には、ナット41の締め付けによるフランジの浮き上がり量は0.02〜0.03mmであるが、古くなってくると、0.04〜0.06mmと大きくなってしまう。
ブレードは、切断時には800〜3000rpmの高速で回転しており、フランジの浮き上がりによって回転がスムースとならず振動が生じたりする場合がある。
一方、ブレードの強度は、フランジのブレード押圧位置からブレードの端部までの突出距離(L)の3乗に反比例するので、フランジの直径は大きい方が好ましいが、フランジの直径を大きくしてブレードを固定するナットを締め付けると、前記のようにフランジの先端部が浮き上がりが直径に比して大きくなり、フランジのブレードを押圧する位置がシャフトに近い方に移動し、突出距離(L)が大きくなって切断機としてのブレードの強度が減少する。
一方、ブレードの強度は、フランジのブレード押圧位置からブレードの端部までの突出距離(L)の3乗に反比例するので、フランジの直径は大きい方が好ましいが、フランジの直径を大きくしてブレードを固定するナットを締め付けると、前記のようにフランジの先端部が浮き上がりが直径に比して大きくなり、フランジのブレードを押圧する位置がシャフトに近い方に移動し、突出距離(L)が大きくなって切断機としてのブレードの強度が減少する。
図4に示すようにフランジの押圧面2はフランジ1の外周縁部分に位置しており、シャフト4に近い部分は空間が形成されているためブレード3に接触していない。そのため、ブレード3に横方向の力が加えられると、ブレード3は空間部分ではフリーな状態であるためシャフト4上を左右に動いて振動をおこし、ブレードが位置するシャフト部分が摩耗していき、ブレード3がシャフト4に対して偏心をおこし、横方向の振動だけでなく半径方向にも振動をおこし、ブレード3の切削能力が低下したり、ブレード3の先端に取り付けてあるダイヤモンドチップに破損がおこるなど、正常な切断機能が発揮できなくなる。
本発明は、フランジがブレードを適正に押圧できるようにするとともに、ブレードの振動の発生を抑制してシャフトの摩耗を防止し、ブレードがシャフトに対して常に同心状に固定できるようにするものである。
フランジの外周縁のブレード押圧面をテーパーにし、フランジをナットで締め込んで押圧した状態でフランジの押圧面がブレードに適正に接触するようにし、ナットの締め込み後は、図1に示すようにフランジの押圧面2の全面がブレード3に密着してブレード3を固定するので、シャフト4から押圧面2までの距離の減少はおこらず、ブレード3の強度の低下が防止される。
また、フランジ1の内周部の空間部にゴム5をシャフト4の周囲に、環状に間隔をあけて配置することによってブレード3がフランジ1の空間において左右に移動するのを防止し、結果的にシャフトが偏摩耗することを防止した。
ゴム5は、フランジ1の押圧面より突出させ、フランジ1をナット41で締め付けた際にゴム5が変形してブレード面を押圧するようにしたので、ブレード5に横方向の力が作用してもシャフト4上を移動することが殆どなくなり、シャフト4の摩耗は防止される。
ゴム5は、フランジ1の押圧面より突出させ、フランジ1をナット41で締め付けた際にゴム5が変形してブレード面を押圧するようにしたので、ブレード5に横方向の力が作用してもシャフト4上を移動することが殆どなくなり、シャフト4の摩耗は防止される。
ゴム5は、天然ゴム、合成ゴム等のゴム弾性体及び合成ゴムにレジンを混合して損失正接(tanδ)を0.5以上とした制振ゴムが使用でき、制振ゴムを使用するのが望ましい。制振ゴムの一例の組成は、SBR等の合成ゴムポリマー100重量部に対して、軟化点が50〜120℃で、かつ、溶解性定数が7.0〜13.0のレジンを10〜120重量部含むものである。
フランジの外周縁のブレード押圧面をテーパーにしてあるため、フランジをナットで締め込んだ時にフランジの外周縁のテーパー押圧面がブレード面に平行になり、ブレードの固定がおこなわれる。
また、ブレードは、フランジの押圧面と中間部がゴムによって押さえられており、フランジのナットの締め付けによる変形が抑制されるとともに、ブレードに横方向の力が作用しても移動がほとんど生じなくなり、ブレードがシャフト上を横方向に振動しなくなり、よってシャフトの偏摩耗も生じなくなる。
更に、ブレードの中間部がゴムによって押さえつけられているため細かい振動が起きず、回転時の高周波の発生が抑制されるため、人間に耳障りな高音の発生が抑止される。
また、ブレードは、フランジの押圧面と中間部がゴムによって押さえられており、フランジのナットの締め付けによる変形が抑制されるとともに、ブレードに横方向の力が作用しても移動がほとんど生じなくなり、ブレードがシャフト上を横方向に振動しなくなり、よってシャフトの偏摩耗も生じなくなる。
更に、ブレードの中間部がゴムによって押さえつけられているため細かい振動が起きず、回転時の高周波の発生が抑制されるため、人間に耳障りな高音の発生が抑止される。
実施例1
図1(1)に示すように、フランジ1の外周縁のブレード押圧面2をテーパーにしてある。このフランジ1でブレード3を挟んでシャフト4に通し、ナット41を締め付けてブレード3をシャフト4に固定する。
ナット4の締め付けに従って、フランジ4が図1(2)のように変形し、外周縁のテーパーとしたブレード押圧面2がブレード3の表面にピッタリ合致し、押圧面全面がブレード面に密着した状態となり、ブレード3が固定される。
この、フランジ1を1日に数回のブレード交換作業をおこなった場合、3ヶ月経過後もブレード押圧面2はブレード面に密着させることができた。
図1(1)に示すように、フランジ1の外周縁のブレード押圧面2をテーパーにしてある。このフランジ1でブレード3を挟んでシャフト4に通し、ナット41を締め付けてブレード3をシャフト4に固定する。
ナット4の締め付けに従って、フランジ4が図1(2)のように変形し、外周縁のテーパーとしたブレード押圧面2がブレード3の表面にピッタリ合致し、押圧面全面がブレード面に密着した状態となり、ブレード3が固定される。
この、フランジ1を1日に数回のブレード交換作業をおこなった場合、3ヶ月経過後もブレード押圧面2はブレード面に密着させることができた。
実施例2
図2及び図3に示すように、フランジ1のシャフトの穴の周囲に座繰りで直径10mmの円形の穴を等間隔に6個形成し、この穴にφ10mmの円板状の合成ゴムにレジンを混合したゴム5を接着剤で固定した。ゴム5は、フランジ1のブレード押圧面2より1mm突出させた高さとしてあり、シャフト4にセットした際にゴム5が変形してブレード3を押さえる。突出高さをあまり大きくするとフランジ1がブレード3を均等に押さえつけることができなくなる恐れがあるので、ゴムの形状や、弾性率を勘案して突出高さを決定する。
このフランジを使用して通常と同じ締め付け力で直径1000mmのブレードをシャフトに固定し、舗装路面を切断したところ、回転音が低くなり、また、切断時の高音が抑制された。
図2及び図3に示すように、フランジ1のシャフトの穴の周囲に座繰りで直径10mmの円形の穴を等間隔に6個形成し、この穴にφ10mmの円板状の合成ゴムにレジンを混合したゴム5を接着剤で固定した。ゴム5は、フランジ1のブレード押圧面2より1mm突出させた高さとしてあり、シャフト4にセットした際にゴム5が変形してブレード3を押さえる。突出高さをあまり大きくするとフランジ1がブレード3を均等に押さえつけることができなくなる恐れがあるので、ゴムの形状や、弾性率を勘案して突出高さを決定する。
このフランジを使用して通常と同じ締め付け力で直径1000mmのブレードをシャフトに固定し、舗装路面を切断したところ、回転音が低くなり、また、切断時の高音が抑制された。
ゴム5を、前記の実施例のように間隔をあけて設置したものでなく、リング状としたものをシャフト穴の周囲に取り付け、ナットを締め付けてフランジをブレード面に押圧すると、フランジの外周縁の押圧部がブレードを均一に所定の力で押圧できず、一部に浮き上がる箇所が生ずることがある。これは、ゴムが連続しているため押圧力が分散されるためとゴムの厚さの誤差などにより、ゴムが一様に変形しないためであり、ゴム5は、シャフト穴の周囲に間隔をあけて設置することが必要である。また、ゴム5は、フランジ1の半径の1/2の位置より中心に近い方、すなわち、シャフト穴に近い位置に取り付けるほうがブレードを押さえつけるためには好ましい。
本発明は、フランジシャフト取り付け穴の周囲にゴムをフランジ押圧面より突出させて設けてあるので、ブレードがフランジの押圧面とともにゴムによって固定されるので、従来のフランジのように押圧面だけの1面固定ではなく、ブレードを押圧面とゴムの2面で固定するのでブレード強度が飛躍的に向上する。
ブレードの振動やシャフト上での左右移動が阻止され、また、ブレードの固定位置がシャフトより離れた位置で固定されているため、強度の低下がなく、ブレードの寿命が長くなり、維持コストの軽減が図れる。
また、ゴムによってブレードの振動が抑制されるため切断時の高周波の発生が抑制され、周囲への騒音の撒き散らしが防止される。
ブレードの振動やシャフト上での左右移動が阻止され、また、ブレードの固定位置がシャフトより離れた位置で固定されているため、強度の低下がなく、ブレードの寿命が長くなり、維持コストの軽減が図れる。
また、ゴムによってブレードの振動が抑制されるため切断時の高周波の発生が抑制され、周囲への騒音の撒き散らしが防止される。
1 フランジ
2 ブレード押圧面
3 ブレード
4 シャフト
5 ゴム
2 ブレード押圧面
3 ブレード
4 シャフト
5 ゴム
Claims (5)
- フランジ外周縁に設けたブレード押圧面をテーパーにし、フランジをナットで締め込んだ状態でブレード押圧面の全面でブレードを押さえるようにしたブレード用フランジ。
- 請求項1において、フランジの内周部の空間部にゴムをシャフト穴の周囲に環状に間隔をあけて配置してあり、ゴムの端面はフランジの押圧面より突出させてあるブレード用フランジ。
- フランジの内周部の空間部にゴムをシャフト穴の周囲に間隔をあけて配置してあり、かつ、ゴムの端面はブレード押圧面より突出させてあるブレード用フランジ。
- 請求項2〜3のいずれかにおいて、ゴムが円形であり、シャフト穴周囲に等間隔に接着してあるブレード用フランジ。
- 請求項2〜4のいずれかにおいて、ゴムは、合成ゴムポリマーにレジンを混合した制振ゴムであるブレード用フランジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004144694A JP2005324438A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | ブレード用フランジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004144694A JP2005324438A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | ブレード用フランジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005324438A true JP2005324438A (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=35471172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004144694A Pending JP2005324438A (ja) | 2004-05-14 | 2004-05-14 | ブレード用フランジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005324438A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007278412A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Toshiba Corp | 防振ゴム及び防振ゴム固定構造 |
CN102162216A (zh) * | 2010-02-17 | 2011-08-24 | 宝马格有限公司 | 边缘校正装置 |
WO2017013837A1 (ja) * | 2015-07-17 | 2017-01-26 | Towa株式会社 | 切断装置及び切断方法 |
CN109760216A (zh) * | 2019-02-27 | 2019-05-17 | 林春伟 | 一种单轴双刀芯样快速精准切割机 |
-
2004
- 2004-05-14 JP JP2004144694A patent/JP2005324438A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007278412A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Toshiba Corp | 防振ゴム及び防振ゴム固定構造 |
CN102162216A (zh) * | 2010-02-17 | 2011-08-24 | 宝马格有限公司 | 边缘校正装置 |
WO2017013837A1 (ja) * | 2015-07-17 | 2017-01-26 | Towa株式会社 | 切断装置及び切断方法 |
CN107530859A (zh) * | 2015-07-17 | 2018-01-02 | 东和株式会社 | 切断装置及切断方法 |
CN109760216A (zh) * | 2019-02-27 | 2019-05-17 | 林春伟 | 一种单轴双刀芯样快速精准切割机 |
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