JPH074152U - 建設機械等のシート支持装置 - Google Patents

建設機械等のシート支持装置

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JPH074152U
JPH074152U JP3145693U JP3145693U JPH074152U JP H074152 U JPH074152 U JP H074152U JP 3145693 U JP3145693 U JP 3145693U JP 3145693 U JP3145693 U JP 3145693U JP H074152 U JPH074152 U JP H074152U
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JP
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seat
air
air spring
vibration
springs
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Withdrawn
Application number
JP3145693U
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English (en)
Inventor
徹郎 西脇
則彦 藤村
Original Assignee
新キャタピラー三菱株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 シートを空気バネで機体の振動に適応する
ように防振支持して、居住性を向上させるとともに安全
で作業操作を行い易くする。 【構 成】 シート4は前後左右において側面視及び/
または正面あるいは背面視において、互いにハの字状と
なるように空気室14aを形成した空気バネ12で機体
に支持支持した建設機械等のシート支持装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は油圧ショベル等の建設機械機に適用されるシートの空気バネ支持装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧ショベル等の建設機械等におけるシートSは図11,図12に示す ように、フロア上のシートサポート30にコイル状のスプリング31を介し平行 リンク32で連結支持するもの(図11)や、クロスリンク33で連結支持する (図12)サスペンション機構を用いたものが知られており、上記シートSはキ ャビン内央部に設置されその両側にバケット等のフロント作業部を操作する操作 レバー等備え、走行作業並びに掘削作業を行うようにしている。
【0003】 また、上記フロアにはキャビンを設置するとともに、機台にマウントゴムを介 して防振支持し、キャビン並びに運転席への振動を緩衝するように構成されてい る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし上記従来のシートSのサスペンション機構では、走行或いは掘削作業時 に機体が受ける激しい振動に対し、上下方向の振動に対してはスプリング並びに 各リンクは有効にシートの振動を抑制し吸収するように働くが、水平方向の振動 荷重に対しては有効に吸収しないで、機体の激しい振動をシートに直接伝えてし まい、オペレータの運転操作を困難としたり危険を伴う問題がある。
【0005】 また、上記サスペンション機構では長期の使用において振動を受ける結果、バ ネ機構部分やリンク部にガタつきを生じて有害な振動や騒音を二次的に発生する 問題がある。 更に、フロアを防振支持しているマウントゴムは、より有効に振動を吸収させ るためにバネ定数を低くすると、機体が横方向の激しい振動を受けたときキャビ ンの頭部が側方に位置するフロント作業部のブームに衝突する危険があるので、 防振のためそれ以上バネを軟らかくできなくキャビンの居住性を改良できない状 況にある。
【0006】 そこで本考案は、上記従来のシートのサスペンション機構の有する問題を解消 し水平方向の振動にも的確に防振できて、シートの居住性を向上させ安全で作業 操作を行い易い走行作業機のシート支持装置を提供することを目的とするもので ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案の建設機械等のシート支持装置は、シートの前 後左右で側面視及び/または正面あるいは背面視において、互いにハの字状に取 付られた空気室を形成した空気バネで機体に支持している。 即ち機体上に下端が固定される4つの空気バネからなるシート支持装置は、あ たかも四角錐の陵辺を形成するように下方が広く、上方に狭くなった状態で取付 けられている。
【0008】 更に、前記空気バネはシートの前方を支持する左右の空気バネを後方を支持す る空気バネより剛性を高く設定すると効果的である。 また、前記空気バネの空気室内圧力を機体に設置した振動検知センサーの検知 信号でコントローラを介して調整するように防振支持するとより効果的である。
【0009】
【作 用】
上記構成により、各振動のモーメント及び上下の重力を前方右側空気バネ12 a,前方左側空気バネ12b,後方右側空気バネ12c,後方左側空気バネ12 dで具合よく吸収する。 即ち、上下の振動に対しては全空気バネ12a,b,c,dが緩衝バネとして 作用し、水平振動に対しては空気バネ12の側方剛性によりバネとして働くと共 に、ハの字に配置された空気バネ12はシート4が揺れる方向の側は若干高くな り、その反対側は若干低くなるようにシート4はオペレータの身体を支える側に 傾斜して支持する。
【0010】 また、空気バネ12はシート4の前方を支持する左右の空気バネ12a,12 bが、シート4の後方を支持する空気バネ12c,dより剛性を高く設定するこ とによって機体が激しく前後方向に振動した場合においてシート4の前傾を抑制 して、オペレータが前のめりに姿勢を崩されることによる危険を防止する。 更に機体の振動を振動感知センサー(加速度センサー)24が検知し、コント ローラ25が空気バネ12a,b,c, dの各2の空気室14a内の圧力を調 整することにより上記作用をより効果的に制御する。
【0011】
【実 施 例】
以下、本考案実施例を図面に基づき説明する。 図3,図4において本考案シート装置を備えた油圧ショベル1はクローラ式走 行装置2に旋回体3のスイングフレーム3aを旋回輪3bを介して旋回自在に設 けるとともに、この旋回体3上にはオペレータ座乗用のシート4を設置したキャ ビン5及び原動機6を搭載し、キャビン5の側方で油圧操作されるバケット7a 、アーム7b、ブーム7c等よりなるフロント部7をキャビン5と間隙Hを設た 状態で隣設構成している。なお、30はフロント7の他側に設けた油圧タンクで ある。
【0012】 上記キャビン5の取付け構成は図5〜図8に示すようにフロア8を介して、ス イングフレーム3aの前方に形成した四隅の取付部4a,4a・・に図8の態様 で装着している。 即ち、スイングフレーム3aの取付部4aには、その取付穴4bをマウントゴ ム9,9で上下に挟持した状態でフロア8を載置するとともに、両者を座金8a ,8aを介してボルト8bを挿通してナット8cで締着し、且つ、フロア8の外 側の適数箇所にネジ部8eを設け、このネジ部8eにキャビン5の機枠から突設 した取付片5aを載せてボルト5bで固着することにより、キャビン5をスイン グフレーム3aに防振支持している。
【0013】 次に、図1,図2においてシート4の支持構成について説明する。 シート4はその底部に外向きに斜設したシート枠4dが突設され、このシート 枠4dと前記フロア8の央部に設置されるシートサポート10から突設したシー ト台11との間に、空気バネ12を介装して機体に支持されている。即ち、この 空気バネ12は前方右側空気バネ12a,前方左側空気バネ12b,後方右側空 気バネ12c,後方左側空気バネ12dの複数本の空気バネよりなり、シート4 を前後左右の4点で防振支持している。
【0014】 上記空気バネ12は後述するコントロール装置13に接続して、クッション制 御される空気室14aを形成するゴム材からなる弾性筒14を上面板15、及び 下面板16で密閉構成してなる。また、前記シート台11の取付面11aはそれ ぞれ内向きに傾斜していて、この取付面11aに下面板16を載置係合するとと もに、上面板15をシート枠4aの下端部にボルト15aで固定すると、それぞ れの空気バネ12はシート4の略中心部に指向した内向きハの字状となって、シ ート4を各空気バネ12で4点を弾性支持することになる。
【0015】 尚、上記弾性筒14は空気バネを使用するのが最適であるが、シリンダ機構に よる空気室14aを構成してもよい。 次に、図10に示すコントロール装置13について説明する。 20は空気ポンプであり、アキュムレータ21を有する管路22を介し、前記 空気バネ12a,b,c,dに対応して接続する切換バルブ23a,b,c,d に連通している。
【0016】 24は振動検知センサーとしての加速度センサーであり、前記スイングフレー ム3aとフロア8間等機体の適所に取り付けられ、コントローラ25を介してこ の加速度センサー24が機体の各方向への振動を検出したとき、その検出信号に 基づき設定されるように作動する上記各切換バルブ23を適切に切換操作して、 空気バネ12の空気室14a内の空気圧を調整できるように構成している。
【0017】 また、上記の空気バネ12はシート4の前方を支持する左右の空気バネ12a ,12bの空気圧を高くするか、或いは、弾性筒14の材質剛性を高くして、シ ート4の後方を支持する空気バネ12c,dより剛性が高くなるように設定して いる。 次に上記構成した実施例の使用態様及び動作について説明する。
【0018】 原動機6を起動し機体を運転して走行或いは掘削作業を行うと、機体は地面か ら振動を受け加速度センサー24がこの振動を検出する。この検出された信号は コントローラ25により判断され空気バネ12を次のように作動させる。 前方加速度感知により、 前方右側空気バネ12a,前方左側空気バネ12bに空気を供給する。
【0019】 後方右側空気バネ12c,後方左側空気バネ12dから空気を逃がす。 後方加速度感知により、 前方右側空気バネ12a,前方左側空気バネ12bから空気を逃がす。 後方右側空気バネ12c,後方左側空気バネ12dに空気を供給する。 左方加速度感知により、 前方左側空気バネ12b,後方左側空気バネ12dに空気供給する。
【0020】 前方右側空気バネ12a,後方右側空気バネ12cから空気を逃がす。 右方加速度感知により、 前方左側空気バネ12b,後方左側空気バネ12dから空気を逃がす。 前方右側空気バネ12a,後方右側空気バネ12cに空気供給する。 従ってシート4は、このシート4に座るオペレータの重心に対し、前後及び左 右方から空気バネ12によりハの字状に支持されていることによりあらゆる方向 から与えられる振動を効果的に吸収する。
【0021】 また、シートサポート10に伝達されてきた前後、左右、並びに上下の動的な 振動に対し加速度センサー24がこれを検知し、コントローラ25及び各切換バ ルブ23が空気バネ12の空気室14a内の圧力を調整して、各モーメント及び 上下の重力を前方右側空気バネ12a,前方左側空気バネ12b,後方右側空気 バネ12c,後方左側空気バネ12dで具合よく吸収する。
【0022】 即ち、上下の振動に対しては全空気バネ12a,b,c,dが緩衝バネとして 作用し、水平振動に対しては空気バネ12の側方剛性によりバネとして働くと共 に、ハの字に配置された空気バネ12はシート4が揺れる方向の側は若干高くな り、その反対側は若干低くなるようにシート4は水平振動に対してオペレータの 身体を支える側に傾斜するようにコントロール装置13により制御される。
【0023】 また、空気バネ12はシート4の前方を支持する左右の空気バネ12a,12 bが、シート4の後方を支持する空気バネ12c,dより剛性を高く設定されて いるので、機体が激しく前後方向に振動した場合においてシート4の前傾を抑制 して、オペレータが前のめりに姿勢を崩されることによる危険を防止する。 このように一連の空気バネ12のシステムによって振動は的確に低減されるの で、シート4に座乗するオペレータは機体の運転操作を極めて居住性よく快適且 つ安全に作業することができる。
【0024】
【考案の効果】
本考案に係る建設機械等のシート支持装置は、シートの前後左右で側面視及び /または正面あるいは背面視において、互いにハの字状となるように空気室を形 成した空気バネで機体に支持しており、次の効果を奏することができる。 A)各振動のモーメント及び上下の重力を前方右側空気バネ12a,前方左側 空気バネ12b,後方右側空気バネ12c,後方左側空気バネ12dで具合よく 吸収する。
【0025】 即ち、上下の振動に対しては全空気バネ12a,b,c,dが緩衝バネとして 作用し、水平振動に対しては空気バネ12の側方剛性によりバネとして働くと共 に、ハの字に配置された空気バネ12はシート4が揺れる方向の側は若干高くな り、その反対側は若干低くなるようにシート4はオペレータの身体を支える側に 傾斜して支持する。
【0026】 B)また、空気バネ12はシート4の前方を支持する左右の空気バネ12a, 12bが、シート4の後方を支持する空気バネ12c,dより剛性を高く設定す ることによって機体が激しく前後方向に振動した場合においてシート4の前傾を 抑制して、オペレータが前のめりに姿勢を崩されることによる危険を防止する。 C)更に機体の振動を振動感知センサー(加速度センサー)24が検知し、コ ントローラ25が空気バネ12a,b,c, dの各2の空気室14a内の圧力 を調整することにより上記作用をより効果的に制御してオペレータを安定的に支 持する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例に係わるシートを示し、(A)図
はその側面図であり、(B)図は背面図である。
【図2】空気バネの支持機構を示す断面図である。
【図3】本考案実施例を備えた油圧ショベルを示す側面
図である。
【図4】図3の要部を示す正面図である。
【図5】キャビンの組付け態様を示す斜視図である。
【図6】キャビンの組付け状態を示す斜視図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図7のA部の詳細を示す断面図である。
【図9】シートの斜視図である。
【図10】コントロール装置を示す回路図である。
【図11】従来のシートを示す斜視図である。
【図12】従来のシートを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 4 シート 12 空気バネ 13 コントロール装置 14 弾性筒 14a 空気室 24 加速度センサー(振動検知センサー) 25 コントローラ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの前後左右で側面視及び/または
    正面あるいは背面視において、互いにハの字状となるよ
    うに空気室を形成した空気バネで機体に支持してなる建
    設機械等のシート支持装置。
  2. 【請求項2】 前記空気バネはシートの前方を支持する
    左右の空気バネを後方を支持する空気バネより剛性を高
    く設定した請求項1の建設機械等のシート支持装置。
  3. 【請求項3】 前記空気バネの空気室内圧力を機体に設
    置した振動検知センサーの検知信号でコントローラを介
    して調整するように防振支持した建設機械等のシート支
    持装置。
JP3145693U 1993-06-11 1993-06-11 建設機械等のシート支持装置 Withdrawn JPH074152U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138512A (ja) * 2000-11-01 2002-05-14 Komatsu Ltd 建設車両の運転室支持装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

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Effective date: 19971106