JPH0741485A - セフェム誘導体およびそれを含有する抗菌剤 - Google Patents

セフェム誘導体およびそれを含有する抗菌剤

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JPH0741485A
JPH0741485A JP5189902A JP18990293A JPH0741485A JP H0741485 A JPH0741485 A JP H0741485A JP 5189902 A JP5189902 A JP 5189902A JP 18990293 A JP18990293 A JP 18990293A JP H0741485 A JPH0741485 A JP H0741485A
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cephem
carboxylate
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JP5189902A
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English (en)
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Sadao Hayashi
貞男 林
Eiji Nakanishi
英二 中西
Yasuyuki Kurita
泰行 栗田
Masahiko Okunishi
昌彦 奥西
Akihito Mizutani
昭仁 水谷
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KATAYAMA SEIYAKUSHIYO KK
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
KATAYAMA SEIYAKUSHIYO KK
Ajinomoto Co Inc
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D501/00Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規抗菌剤、就中MRSAに対する新規抗菌
剤の提供。 【構成】 下記一般式(I)で表わされるセフェム化合
物及び該新規セフェム化合物を有効成分とする抗菌剤。 【化1】 式中、R1 は水素原子またはアミノ基の保護基;R2
水素原子またはヒドロキシイミノ基の保護基;R3 はピ
リジニウム環の3位または4位に置換されるものであっ
て、カルバモイルメチル基、ウレイド基、アミノ基で置
換されていてもよいチアゾール基、アミノ基で置換され
ていてもよいチアジアゾール基、アミノ基で置換されて
いてもよいオキサジアゾール基、または下記一般式
(1)で表される基(基中、Rは水素原子またはアルキ
ル基を表わす。);R4 は保護されていてもよいカルボ
キシル基またはカルボキシレート基;そしてQはCHま
たはNを示す。 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた抗菌作用を有する
新規なセフェム化合物およびそれを有効成分として含有
する抗菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より3位に第4級アンモニウムメチル基、7位に2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−ヒドロキシ
イミノアセトアミド基を併せ持つセフェム化合物または
その誘導体が種々合成されている。それらの中には第4
級アンモニウム基としてピリジニウム基およびその環上
に置換基を有する化合物に関する開示がみられるが、そ
れらの置換基はきわめて限られたものであるうえ、抗菌
活性の強さ、抗菌スペクトルの広さにおいて、必ずしも
満足すべきものではない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記ピリジ
ニウム環上の置換基を種々検討した結果、ピリジニウム
環上にある種の置換基を有する化合物がきわめて優れた
抗菌作用を有すること、とくにメチシリン耐性の黄色ブ
ドウ球菌に対してさらに優れた抗菌力を有することを見
出し、本発明を完成するにいたった。
【0004】すなわち、本発明は、下記一般式(I)で
表わされるセフェム化合物またはその生理学的もしくは
薬学的に許容される塩、およびこれらを有効成分として
含有することを特徴とする抗菌剤に関する。
【0005】
【化3】
【0006】式中、R1 は水素原子またはアミノ基の保
護基;R2 は水素原子またはヒドロキシイミノ基の保護
基;R3 はピリジニウム環の3位または4位に置換され
るものであって、カルバモイルメチル基、ウレイド基、
アミノ基で置換されていてもよいチアゾール基、アミノ
基で置換されていてもよいチアジアゾール基、アミノ基
で置換されていてもよいオキサジアゾール基、または下
記一般式(1)で表される基(基中、Rは水素原子また
はアルキル基を表わす。);R4 は保護されていてもよ
いカルボキシル基またはカルボキシレート基;そしてQ
はCHまたはNを示す。
【0007】
【化4】
【0008】本発明の化合物(I)は前記のごとく3位
に(ピリジニウム環上に特徴的な置換基を有する)ピリ
ジニウムメチル基、および7位にアミノチアゾリルオキ
シイミノアセトアミド類またはアミノチアジアゾールオ
キシイミノアセトアミド類をあわせもつセフェム化合物
である。
【0009】前記セフェム化合物(I)においてピリジ
ニウム環上の置換基R3 は本発明の特徴であり、このよ
うな置換基を有することにより従来にない抗菌活性およ
び抗菌スペクトルを有するものとなっている。
【0010】一般式(I)で表わされる本発明の化合物
は、いずれも新規化合物であり、それ自体公知の方法に
従って製造することができる。
【0011】すなわち、下記のごとく一般式(II)で表
わされる化合物をNaIと反応させてヨージドとし、つ
いで一般式(III)で表わされる置換基を有するピリジン
誘導体と反応させて一般式(Ia)で表わされるピリジニ
オ基を有する化合物とし、さらに保護基を除去すること
によって(Ib)とすることができる。
【0012】
【化5】
【0013】上記式中、R1 、R2 、R3 およびQは前
記と同意義を示し、R5 は水素原子またはカルボキシル
基の保護基あるいは−COOR5 全体として−COO-
であり、−COOR5 が−COO- である場合はX-
存在せず、R5 が水素またはカルボキシル基の保護基で
ある場合X- は無機酸または有機酸のアニオンを表わ
す。
【0014】ここに保護されたアミノ基の保護基
(R1 )は一般のセファロスポリン誘導体の化学で使用
される脱離容易なアミノ基の保護基、たとえばホルミ
ル、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニ
ル、p−ニトロペンジルカルボニル、トリチル基など比
較的緩和な条件下で脱離可能な保護基を意味する。そし
て保護されたヒドロキシイミノ基の保護基(R2 )はト
リチル、ホルミル、テトラヒドロピラニル、クロロアセ
チル、ベンゾイル基などを例示することができ、それ自
体公知の反応条件で容易に除去できる保護基である。ま
た、保護されたカルボキシル基の保護基(R5 )は、
β,β,β−トリクロロエチル、p−メトキシベンジ
ル、p−ニトロベンジル、ベンズヒドリル、ビバロイル
オキシメチルなど容易に除去できる保護基を意味する。
【0015】一般式(I)で表わされる本発明の化合物
は、また、たとえば下記のごとく一般式(V)で表わさ
れる化合物と一般式(VI)で表わされる化合物とを反応
させ、要すれば保護基を除去することによって導くこと
もできる。
【0016】
【化6】
【0017】上記式中R1 、R2 、R3 およびQは前記
と同意義を示す。
【0018】前記反応を説明すれば、式(V)の化合物
をたとえば五塩化リン、チオニルクロリドもしくはオキ
ザリルクロリドなどを処理してえられる酸ハライド体ま
たはビルスマイヤー試薬と処理することによってえられ
る活性体と、式(VI)の化合物を、ジクロロメタン、ア
セトニトリルなどの反応に悪影響を及ぼさない溶媒中、
N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、トリ
エチルアミン、炭酸水素ナトリウム、プロピレンオキシ
ドなどの存在下、−50〜50℃、好ましくは−10〜
30℃で反応させることにより、式(Ic)の化合物を製
造することができる。また式(Ic)の保護基の脱離反応
はアセトニトリル、ジクロロメタンなどの反応に悪影響
を及ぼさない溶媒中、あるいは溶媒なしで塩酸などの無
機酸、ギ酸もしくはトリフルオロ酢酸などの有機酸、ま
たはこれらの混合液で処理することにより行なわれる。
この反応は通常−10〜50℃、好ましくは0〜30℃
で行なわれ、アニソールやチオアニソールなどのスカベ
ンジャーの存在下に行なうことができる。
【0019】本発明の化合物は塩の形態でもよく、その
ような塩としては、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、
トリフルオロ酢酸塩、酒石酸塩、p−トルエンスルホン
酸塩、メタンスルホン酸塩などの生理学的もしくは薬学
的に許される塩を例示することができる。
【0020】本発明の式(I)の化合物およびその中間
体はオキシイミノ基を有するが、これらの化合物にはシ
ン異性体およびアンチ異性体が存在し、本発明化合物の
この両者を包含するものである。
【0021】
【化7】
【0022】(式中、R1 、R2 およびQは前記と同意
義を示す) また、目的化合物(I)およびその中間体において、2
−アミノ−チアゾール基の部分の構造は、下記平衡式で
示される2つの互変異性体を包含する。
【0023】
【化8】
【0024】(式中、R1 およびQは前記と同意義を示
す) 互変異性体の両者が平衡関係にあって互いに変化しうる
状態にあることはよく知られていることであって、この
ような異性体は実質上同一化合物として認められるもの
である。そこで、本発明においては、便宜上、前記互変
異性体の基を含む目的化合物および原料化合物あるいは
中間体を、それらの互変異性体の一方の表現法、すなわ
ち2−アミノチアゾール基という命名および式(A)を
用いて示す。
【0025】本発明はまた、前記一般式(I)で表わさ
れるセフェム化合物を有効成分として含有する抗菌剤を
提供する。
【0026】本発明の新規セフェム化合物が強力な広域
抗菌スペクトルを示し、とくにメチシリン耐性の黄色ブ
ドウ球菌に対して驚くべき抗菌力を示すことは後記試験
例として記載する通りである。また、本発明の新規セフ
ェム化合物は毒性もきわめて低く、試験の結果急性毒性
を示さないものであった。これらの化合物は生理学的ま
たは薬学的に許容される塩として使用することもでき
る。
【0027】化合物(I)またはその塩を含む医薬組成
物は公知の方法により製造することができる。該組成物
は通常化合物(I)またはその生理学的もしくは薬学的
に許容される塩の1種またはそれ以上を有効成分として
含有し、経口、非経口または外用投与に適した有機もし
くは無機固体状または液状賦形剤のような医薬として許
容される担体と混合して、慣用の医薬製剤の形で使用す
ることができる。医薬製剤は錠剤、顆粒、粉剤、カプセ
ルなどのような固型剤であってもよいし、溶液、懸濁
液、シロップ、エマルジョンなどのような液剤であって
もよい。必要に応じて前記製剤中に等張化剤、溶解補助
剤およびその他の通常使用される添加剤が含まれていて
もよい。すなわち、投与方法は、従来知られていた抗菌
剤のそれに準じることができる。
【0028】本発明の新規セフェム化合物の投与量は、
その種類、患者の年齢、疾患の種類などによって異なる
が、一般的に成人患者につき、1日当りの投与量として
5〜3000mg程度またはそれ以上の量である。さら
にこれを数回に分けて投与することもできる。
【0029】
【実施例】以下、実施例および試験例により本発明をさ
らに説明するが、本発明の技術的範囲はもとよりかかる
実施例のみに限定されるものではない。
【0030】実施例1:化合物1(7β−[2−(5−
アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2
−シン−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−(3−
カルバモイルメチルピリジニオ)メチル−3−セフェム
−4−カルボキシレート)の合成 (i)化合物1a(p−メトキシベンジル 7β−[2
−(5−t−ブトキシルカルボニルアミノ−1,2,4
−チアジアゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオ
イキイミノアセトアミド]−3−(3−カルバモイルチ
ルピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カルボキシ
レート・ヨージド)の合成 化合物1b(p−メトキシベンジル 7β−[2−(5
−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−クロロメチル−3−セフェム−
4−カルボキシレート)845mgをアセトン20ml
に溶解し、氷冷撹拌下NaI 450mgを加え、同温
度で10分、室温で1.5時間撹拌した。溶媒を留去し
たのち酢酸エチルに溶解し、食塩水で洗浄後Na2 SO
4 で乾燥した。溶媒を留去して残留物をアセトニトリル
10mlに溶解し、3−カルバモイルメチルピリジン1
36mgを加えて、室温で4時間撹拌した。濃縮後イソ
プロピルエーテルを加えて結晶化し、イソプロパノール
を加えて洗浄して濾取し、さらにイソプロピルエーテル
で洗浄し、標題化合物640mgを得た。
【0031】IRνmax (ヌジョール)cm-1:3342(s
h)、3182、1785、1702、1673、1611、1245、1155、960
、766 、704 。
【0032】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
:1.50(9H,s)、3.15,3.62(2H, ABq ,J=18)、3.76
(3H+2H,br.s)、5.08(1H,d,J=4.5)、5.20(2H,s)、5.
50,5.95(2H, ABq ,J=14)、6.03(1H,d=4.5)、6.80
(2H,d,J=9)、 6.8〜7.6(17H,br.s)、 7.6〜9.1(4H,
m)。
【0033】(ii)化合物1の合成 化合物1aを590mg、ジクロロメタン2mlに溶解
し、氷冷撹拌下アニソール0.4ml、ついでトリフル
オロ酢酸、1.2mlを添加し、同温度で45分、室温
で45分撹拌した。そののち溶媒を留去し、残留物に氷
冷撹拌下トリフルオロ酢酸1.5ml、ついで水0.5
mlを滴下した。同温度で20分、室温で2.5時間撹
拌後、減圧濃縮してイソプロピルエーテルで結晶化し、
結晶を濾取した。これをイソプロピルエーテルで洗浄し
てトリフルオロ酢酸塩をえた。このものを「HP20」
(三菱化成工業(株)製ポリスチレン樹脂)100ml
のカラム層に水、ついで20%メタノール水で展開し、
目的物を含む画分を濃縮し、凍結乾燥して標題化合物4
1mgを得た。
【0034】IRνmax (ヌジョール)cm-1:3283(s
h)、3130、1773、1657、1621、1033、854 、719 。
【0035】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)ppm
:3.26,3.44(2H, ABq ,J=18)、3.67(2H,s)、5.03(1
H,d,J=4.5)、5.32,5.48(2H,ABq ,J=14)、5.73(1H,d,J
=4.5)、7.86(1H,m)、8.23(1H,m)、8.63(1H,m)、8.69(1
H,br.s)。
【0036】実施例2:化合物2(7β−[2−(5−
アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2
−シン−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−(3−
ウレイドピリジニオ)メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレート)の合成 (i)化合物2a(p−メトキシベンジル 7β−[2
−(5−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−4−
チアジアゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキ
シイミノアセトアミド]−3−(3−ウレイドピリジニ
オ)メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート・ヨ
ージド)の合成 化合物2b(p−メトキシベンジル 7β−[2−(5
−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−クロロメチル−3−セフェム−
4−カルボキシレート)880mg、NaI 450m
gおよび3−ウレイドピリジン137mgを用いて実施
例1の(i)と同様に反応処理して標題化合物1.02
gを得た。
【0037】IRνmax (ヌジョール)cm-1:3313、31
94、1783、1703、1608、1585、1247、1152、986 、959
、759 、700 。
【0038】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
:1.50(9H,s)、3.68(3H,s)、3.16,3.55(2H, ABq ,J=
18)、5.10(2H+1H,br,s)、5.34(2H,br,s)、5.95(1H,
d,J=4.5)、6.66(2H,d,J=9)、 6.7〜7.5(17H,br,s)、
7.6〜8.6(3H,m)、9.13(1H,br,s)。
【0039】(ii)化合物2の合成 化合物2aを980mg用いて実施例1の(ii)と同様
に反応処理して標題化合物104mgを得た。
【0040】IRνmax (ヌジョール)cm-1:3284、31
82、1773、1675、1631、1587、1152、1036、1015、805
【0041】NMRδ(CMSO−d6 )ppm :3.37、3.52
(2H,ABq ,J=18)、5.12(1H,d,J=4.5)、5.46(2H,br.s)、
5.80(1H,d,d,J=4.5,9)、 7.7〜8.6(3H,m)、9.18(1H,b
r.s)、9.30(1H,d,J=9)、10.26(1H,br,s)。
【0042】実施例3:化合物3(7β−[2−(5−
アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2
−シン−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−[3−
(2アミノチアゾール−4−イル)ピリジニオ]メチル
−3−セフェム−4−カルボキシレート)の合成 (i)化合物3a(p−メトキシベンジル 7β−[2
−(5−t−ブトキシルカルボニルアミノ−1,2,4
−チアジアゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオ
キシイミノアセトアミド]−3−[3−(2−アミノチ
アゾール−4−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート・ヨージド)の合成 化合物3b(p−メトキシベンジル 7β−[2−(5
−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−クロロメチル−3−セフェム−
4−カルボキシレート)881mg、NaI 450m
gおよび3−(2−アミノチアゾール−4−イル)ピリ
ジン171mgを用いて実施例1の(i)と同様に反応
処理して、標題化合物930mgを得た。
【0043】IRνmax (ヌジョール)cm-1:3420、33
08(sh)、3264、3174、1790、1715、1688、1612、153
7、1248、1153、962 、918 、762 、700 。
【0044】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
:1.47(9H,s)、3.23,3.70(2H, ABq ,J=18)、3.72
(3H,s)、5.03(1H,d,J=4.5)、5.16(2H,s)、5.50,5.67(2
H, ABq,J=13)、5.94(1H,d,J=4.5)、6.73(2H,d,J=8)、
6.7〜7.7 (15H+2H,m)、 7.7〜9.5(5H,m)。
【0045】(ii)化合物3の合成 化合物3aを900mg用いて実施例1の(ii)と同様
に反応処理し、えられたトリフルオロ酢酸塩を「HP2
0」のカラム層に塩酸でpH3に調整した25%メタノ
ールで展開し、目的物を含んだ画分を合して濃縮し、凍
結乾燥して標題化合物の塩酸塩91mgを得た。
【0046】IRνmax (ヌジョール)cm-1:3273、31
75、3101、1778、1666、1634、1526、1153、1018、723
、673 。
【0047】実施例4:化合物4(7β−[2−(5−
アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2
−シン−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−[4−
チアゾール−4−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフ
ェム−4−カルボキシレート)の合成 (i)化合物4a(p−メトキシベンジル 7β−[2
−(5−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2−4チ
アジアゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[4−(チアゾール−4−
イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カルボ
キシレート・ヨージド)の合成 化合物4b(p−メトキシベンジル 7β−[2−(5
−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキシイミ
ノアセトアミド]−3−クロロメチル−3−セフェム−
4−カルボキシレート)907mg、NaI 460m
gおよび4−(チアゾール−4−イル)ピリジン162
mgを用いて実施例1の(i)と同様に反応処理して標
題化合物936mgを得た。
【0048】IRνmax (ヌジョール)cm-1:3323、32
61(sh)、3196、3057、1790、1717、1684(sh)、1636、
1612、1290、1248、1175、1153、827 、762 、700 、63
4 。
【0049】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD3 )pp
m :1.48(9H,s)、3.3 〜3.8(2H, ABq )、3.69(3H,s)、
5.03(1H,d,J=4.5)、5.12(2H,s)、5.18,5.50(2H, A
Bq )、5.98(1H,d,J=4.5)、6.73(2H,d,J=9)、 6.9〜7.7
(15H +2H,m)、8.32,8.78(4H,ABq ,J=6)、8.39(1H,d,
J=2)、8.76(1H,d,J=2)。
【0050】(ii)化合物4の合成 化合物4aを896mg用いて実施例1の(ii)と同様
に反応処理して標題化合物50mgを得た。
【0051】IRνmax (ヌジョール)cm-1:3150(s
h)、1778、1673、1633、1526、1204、1155、1030、823
、770 。
【0052】NMRδ(CMSO−d6 +CD3 OD)
ppm :3.30、3.53(2H,ABq ,J=18)、5.13(1H,d,J=4.5)、
5.50(2H,br.s)、5.82(1H,d,J=4.5)、 8.5〜9.5(6H,
m)。
【0053】実施例5:化合物5(7β−[2−(5−
アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2
−シン−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−[3−
(1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジニ
オ]メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)の
合成 (i)化合物5a(p−メトキシベンジル 7β−[2
−(5−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2,4−
チアジアゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキ
シイミノアセトアミド]−3−[3−(1,2,4−オ
キサジアゾール−5−イル)ピリジニオ]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシレート・ヨージド)の合成 化合物5b(p−メトキシベンジル 7β−[2−(5
−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−シントチルオキシイミノア
セトアミド]−3−クロロメチル−3−セフェム−4−
カルボキシレート)1.760g、NaI 900mg
および3−(1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル)ピリジン270mgを用いて実施例1の(i)と同
様に反応処理して標題化合物1.031gを得た。
【0054】IRνmax (KBr)cm-1:3057、2972、
1792、1717、1612、1541、1516、1448、1371、1248、11
51、957 、762 、700 。
【0055】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm:
1.53(9H,s)、3.23〜4.41(2H+3H)5.14(1H,d,J=4.8)、
5.24(2H,s)、5.42〜6.27(2H.ABq )、6.08(1H,d,J=4.
8)、6.83(2H,d,J=8)、7.25(17H,m)、7.96〜8.40(1H.
m)、8.62(1H,s)、8.80〜9.38(2H,m)、9.62(1H,br,s)。
【0056】(ii)化合物5の合成 化合物5aを1.030g用いて実施例1の(ii)と同
様に反応処理し、得られたトリフルオロ酢酸塩534m
gを「HP20」140mlのカラム層に水、ついで水
−イソプロバノールの混合溶媒で展開し、目的物を含む
画分を合して濃縮し、凍結乾燥して標題化合物54mg
を得た。
【0057】IRνmax (KBr)cm-1:3396、3308、
1774、1670、1616、1522、1508、1460、1394、1354、11
71、1148、1016、741 、677 。
【0058】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)p
pm:3.41(1H,d,J=18)、3.59(1H.d.J=18)、5.15(1H,d,
J=4.5)、5.70(2H,br,s)、5.84(1H,d,J=4.5)、8.07〜8.
59(1H,m)、8.93〜9.62(2H,m)、9.20(1H,s)、9.98(1H,b
r,s)。
【0059】実施例6:化合物6(7β[2−(5−ア
ミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−2−
シン−ヒドロキシイミノアセトアミド]−3−[4−
(1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジニ
オ]メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)の
合成 (i)化合物6(p−メトキシベンジル 7β−[2−
(5−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チ
アジアゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキシ
イミノアセトアミド]−3−[4−(1,2,4,−オ
キサジアゾール−5−イル)ピリジニオ]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシレート・ヨージド)の合成 (i)化合物6a(p−メトキシベンジル 7β−[2
−(5−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2,4−
チアジアゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(1,2,4−オ
キサジアゾール−5−イル)ピリジニオ]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシレート.ヨージド)の合成 化合物6b(p−メトキシベンジル 7β−[2−(5
−t−ブトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−2−シン−トリチルオキシミノ
アセアミド]−3−グロロメチル−3−セフェム−4−
カルボキシレート)1.760g、NaI 390mg
および4−(1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル)ピリジン270mgを用いて実施例1の(i)と同
様に反応処理して標題化合物1.515gを得た。
【0060】IRνmax (KBr)cm-1:3057、2974、
1792、1717、1612、1541、1516、1448、1371、1248、11
53、1032、957 、918 、860 、762 、700 、644 。
【0061】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm:
1.54(9H,s)、3.16〜3.78(2H,ABq )、3.76(3H,s)、5.15
(1H,d,J=4.6)、5.22(2H,s)、5.05〜6.23(2H,ABq )、6.
09(1H,d,J=4.6)、6.85(2H,d,J=8.4)、7.23(17H,m)、8.
56(2H,d,J=6.6)、8.72(1H,s)、9.20(2H,d,J=6.6)。
【0062】(ii)化合物6の合成 化合物6aを1.514g用いて実施例5の(ii)と同
様に反応処理し、標題化合物54mgを得た。
【0063】IRνmax (KBr)cm-1:3307、3185、
1773、1670、1616、1522、1458、1395、1362、1292、12
40、1150、1065、1016、899 、853 、812 、750 、706
【0064】実施例7:化合物7(7β[2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキシイ
ミノアセトアミド]−3−[3−(1,2,4−オキサ
ジアゾール−5−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフ
ェム−4−カルボキシレート)の合成 (i)化合物7a(p−メトキシベンジル 7β−[2
−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
シン−トリチルヒドロキシイミノアセトアミド]−3−
[3−(1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピ
リジニオ]メチル−3−セフェム−4−カルボキシレー
ト・ヨージド)の合成 化合物7b(p−メトキシベンジル 7β[2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ト
リチルオキシイミノアセトアミド]−3−クロロメチル
−3−セフェム−4−カルボキシレート)2.043
g、NaI 390mgおよび3−(1,2,4−オキ
サジアゾール−5−イル)ピリジン270mgを用いて
実施例1の(i)と同様に反応処理して標題化合物95
8mgを得た。
【0065】IRνmax (KBr)cm-1:3057、3022、
1794、1720、1674、1628、1612、1514、1491、1448、12
48、1219、1175、1034、964 、752 、700 。
【0066】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm:
3.53(2H+3H,br,s)、3.78(3H,s)、5.20(1H,d,J=4.6)、
5.27(2H.s)、5.80(2H,br,s)、6.06(1H,d,J=4.6)、6.53
(1H,s)、7.24(32H,m)、8.52(1H,m)、8.67(1H,s)、8.88
(1H,m)、9.31(1H,m)、9.74(1H,br,s)。
【0067】(ii)化合物7の合成 化合物7aを888mg用いて実施例5の(ii)と同様
に反応処理し、標題化合物53mgを得た。
【0068】IRνmax (KBr)cm-1:1771、1668、
1614、1531、1391、1352、1196、1065、818 、741 。
【0069】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)p
pm:3.52(2H,br,s)、4.92〜6.20(2H,ABq )、5.13(1H,
d,J=4.3)、5.77(1H,d,J=4.3)、6.22(1H,s)、8.36(1H,
m)、9.15(1H+1H,m+s)、9.49(1H,m)、10.01(1H,br,
s)。
【0070】実施例8:化合物8(7β[2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキシイ
ミノアセトアミド]−3−[4−(1,2,4−オキサ
ジアゾール−5−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフ
ェム−4−カルボキシレート)の合成 (i)化合物8a(p−メトキシベンジル 7β−[2
−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
シン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−[4
−(1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジ
ニオ]メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート・
ヨージド)の合成 化合物8b(p−メトキシベンジル 7β−[2−(2
−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シン−
トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−クロロメチ
ル−3−セフェム−4−カルボキシレート)2.043
g、NaI 390mgおよび4−(1,2,4−オキ
サジアゾール−5−イル)ピリジン270mgを用いて
実施例1の(i)と同様に反応処理して標題化合物1.
047gを得た。
【0071】IRνmax (KBr)cm-1:3057、2964、
1792、1674、1514、1491、1448、1248、1217、1177、96
4 、752 、700 、635 。
【0072】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm:
2.87〜3.88(2H,ABq )、3.67(3H,s)、5.10(1H.d.J=4.
1)、5.21(2H,s)、5.73(2H,br.s)、5.98(1H,d,J=4.1)、
6.48(1H,s)、7.07(32H,m)、8.52(2H,d,J=6.7)、8.68
(1H,s)、9.21(2H,d,J=6.7)。
【0073】(ii)化合物8の合成 化合物8aを849mg用いて実施例5の(ii)と同様
に反応処理して標題化合物43mgを得た。
【0074】IRνmax (KBr)cm-1:3349、1771、
1616、1533、1391、1356、1151、814 、750 、706 。
【0075】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)p
pm:2.91〜3.97(2H,ABq )、4.67〜6.08(2H,ABq )、5.
10(1H.d.J=4.1)、5.71(1H,d,J=4.1)、6.61(1H,s)、8.70
(2H,d,J=6.5)、9.24(1H,s)、9.51(2H,d,J=6.5)。
【0076】実施例9:化合物9(7β[2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキシイ
ミノアセトアミド]−3−[3−(チアゾール−4−イ
ル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カルボキ
シレート・ヨージド)の合成 (i)化合物9a(p−メトキシベンジル 7β−[2
−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
シン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−[3
(チアゾール−4−イル)ピリジニオ]メチル−3−セ
フェム−4−カルボキシレート・ヨージド)の合成 化合物9b(p−メトキシベンジル 7β−[2−(2
−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シン−
トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−ヨードメチ
ル−3−セフェム−4−カルボキシレート)1.84g
をアセトニトリル10mlに溶解し、氷冷撹拌下3−
(チアゾール−4−イル)ピリジン324mgを加え、
室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残留物に酢
酸エチルを加えて撹拌し、酢酸エチルに溶解してくるも
のを除いた。残渣にイソプロピルアルコールを加えて析
晶化させ、結晶を濾取後イソプロピルアルコールで洗浄
し、減圧乾燥して標題化合物1.37gを得た。
【0077】IRνmax (KBr)cm-1:1792、1720、
1686、1612、1516、1491、1448、1248、1177、1030、96
2 、826 、754 635 。
【0078】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm:
3.1〜4.0(2H, ABq )、3.69(3H,s)、5.10(1H.d.J=5)、
5.18(2H,s)、5.69(2H,br,s)、5.86(1H,d,J=5)、6.40(1
H,s)、6.72(2H,d,J=9)、7.04(32H,br,s)、8.36(1H,d,
J=2)、8.78(1H,d,J=2)、7.6〜9.8(4H,m)。
【0079】(ii)化合物9の合成 化合物9aを1.30g用いて実施例1の(ii)と同様
に反応処理し、標題化合物212mgを得た。
【0080】IRνmax (KBr)cm-1:1771、1612、
1529、1393、1356、1192、1148、988 、820 。
【0081】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)p
pm:3.26、3.80(2H,ABq ,J=17)、5.05(1H,d,J=5)、4.9
〜5.9(2H, ABq )、5.68(1H.d.J=5)、6.25(1H,s)、8.39
(1H,d,J=2)、9.09(1H,d,J=2)、7.9 〜9.9(4H,m)。
【0082】実施例10:化合物10(7β[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(チアゾール−4
−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレート)の合成 (i)化合物10a(p−メトキシベンジル 7β−
[2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−
2−シン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−
[4−(チアゾール−4−イル)ピリジニオ]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシレート・ヨージド)の合
成 化合物10b(p−メトキシベンジル 7β−[2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シ
ン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−ヨード
メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)2.0
5gおよび4−(チアゾール−4−イル)ピリジン32
4mgを用いて実施例9の(i)と同様に反応処理し、
標題化合物982mgを得た。
【0083】IRνmax (KBr)cm-1:1785、1717、
1675、1633、1504、1445、1243、1212、1172、1152、10
28、960 、907 、827 、752 、700 。
【0084】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm:
3.43(2H,br.s)、3.73(3H,s)、5.14(1H,d,J=5)、5.23(2
H,s)、5.61(2H,br.s)、5.95(1H.d.J=5)、6.46(1H,s)、
6.80(2H,d,J=9)、7.14(32H,m)、8.44(2H,d,J=6)、8.59
(1H,d,J=2)、8.92(1H,d,J=2)、8.99(2H,d,J=6)。
【0085】(ii)化合物10の合成 化合物10aを900mg用いて実施例1の(ii)と同
様に反応処理して、標題化合物129mgを得た。
【0086】IRνmax (KBr)cm-1:1762、1630、
1528、1350、1150、1040、823 。
【0087】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)p
pm:3.73(2H,br.s)、5.09(1H,d,J=5)、5.47(2H,br.
s)、5.72(1H,d,J=5)、6.60(1H,s)、8.56(2H,d,J=6)、
8.93(1H,d,J=2)、9.22(2H,d,J=6)、9.28(1H,d,J=2)。
【0088】実施例11:化合物11(7β[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)ピリジニオ]
メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)の合成 (i)化合物11a(p−メトキシベンジル 7β−
[2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−
2−シン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−
[4−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3
−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレート・ヨージド)の合成 化合物11b(p−メトキシベンジル 7β−[2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シ
ン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−ヨード
メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)1.8
9gおよび4−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ール−3−イル)ピリジン285mgを氷冷撹拌下ジメ
チルホルムアミド10mlに溶解し、室温で2時間撹拌
した。イソプロピルアルコール75mlを加えて析晶化
し、冷却後結晶を濾取し、イソプロピルアルコールで洗
浄し、乾燥して標題化合物1.37gを得た。
【0089】IRνmax (KBr)cm-1:1794、1719、
1665、1636、1612、1516、1472、1448、1369、1248、11
77、1032、962 、827 、752 、700 、635 、401 。
【0090】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm:
3.1〜4.0(2H, ABq )、3.69(3H,s)、5.12(1H,d,J=5)、
5.17(1H,s)、5.58(2H,br.s)、5.82(1H,d,J=5)、6.43(1
H,s)、6.73(2H,d,J=9)、7.06(30H+2H,br.s)、8.38(2H,
d,J=6)、8.93(2H,d,J=6)。
【0091】(ii)化合物11の合成 化合物11aを1.33g用いて実施例1の(ii)と同
様に反応処理して、標題化合物153mgを得た。
【0092】IRνmax (KBr)cm-1:1771、1636、
1529、1474、1371、1192、1144、1047、988 、692 。
【0093】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)p
pm:3.29、3.66(2H,ABq ,J=18)、5.14(1H,d,J=5)、 5.1
〜5.9(2H, ABq )、5.80(1H.d.J=5)、6.58(1H,s)、8.45
(2H,d,J=6)、9.09(2H,d,J=6)。
【0094】実施例12:化合物12(7β[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[3−(5−アミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)ピリジニオ]
メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)の合成 (i)化合物12a(p−メトキシベンジル 7β−
[2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−
2−シン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−
[3−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3
−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレート・ヨージド)の合成 化合物12b(p−メトキシベンジル 7β−[2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シ
ン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−ヨード
メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)1.5
2gおよび3−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾ
ール)243mgを用いて実施例11の(i)と同様に
反応処理して、標題化合物945mgを得た。
【0095】IRνmax (KBr)cm-1:1794、1719、
1666、1612、1516、1448、1383、1248、1177、1099、10
32、964 、827 、754 、700 、635 。
【0096】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm:
3.0〜3.8(2H, ABq )、3.72(3H,s)、5.13(1H,d,J=5)、
5.19(2H,s)、5.66(2H,br.s)、5.92(1H,d,J=5)、6.43(1
H,s)、6.74(2H,d,J=9)、7.12(30H+2H,br.s)、 7.7〜9.
5(4H,m)。
【0097】(ii)化合物12の合成 化合物12aを930mg用いて実施例1の(ii)と同
様に反応処理して、標題化合物82mgを得た。
【0098】IRνmax (KBr)cm-1:1771、1616、
1528、1481、1379、1290、1184、1138、723 、419 。
【0099】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)p
pm:3.35、3.85(2H,ABq ,J=17)、5.10(1H,d,J=5)、 4.9
〜5.9(2H, ABq )、5.75(1H.d.J=5)、6.61(1H,s)、 7.1
〜9.8(4H,m)。
【0100】実施例13:化合物13(7β[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(5−アミノ−
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリジニ
オ]メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)の
合成 (i)化合物13a(p−メトキシベンジル 7β−
[2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−
2−シン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−
[4−(5−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール−
3−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート・ヨージド)の合成 化合物13b(p−メトキシベンジル 7β−[2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シ
ン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−ヨード
メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)1.6
7gおよび4−(5−アミノ−1,2,4−オキサジア
ゾール−3−イル)ピリジン259mgを用いて実施例
11の(i)と同様に反応処理して、標題化合物1.2
6mgを得た。
【0101】IRνmax (KBr)cm-1:1794、1720、
1659、1612、1516、1493、1448、1410、1248、1177、10
32、962 、827 、762 、700 、635 、419 。
【0102】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm:
3.1 〜4.1(2H, ABq )、3.63(3H,s)、5.08(1H,d,J=5)、
5.11(2H,s)、5.58(2H,br.s)、5.88(1H,d,J=5)、6.36(1
H,s)、6.67(2H,d,J=8)、7.00(30H+2H,br.s)、8.17(2H,
d,J=6)、9.93(2H,d,J=6)。
【0103】(ii)化合物13の合成 化合物13aを1.23g用いて実施例1の(ii)と同
様に反応処理して、標題化合物158mgを得た。
【0104】IRνmax (KBr)cm-1:1771、1663、
1616、1531、1412、1356、1138、814 、764 、419 。
【0105】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)p
pm:3.17、3.65(2H,ABq ,J=17)、5.06(1H,d,J=5)、 5.1
〜5.9(2H, ABq )、5.71(1H.d.J=5)、6.55(1H,s)、8.32
(2H,d,J=6)、9.27(2H,d,J=6)。
【0106】実施例14:化合物14(7β[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[3−(5−アミノ−
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリジニ
オ]メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)の
合成 (i)化合物14a(p−メトキシベンジル 7β−
[2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−
2−シン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−
[3−(5−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール−
3−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート・ヨージド)の合成 化合物14b(p−メトキシベンジル 7β−[2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シ
ン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−ヨード
メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)1.6
4gおよび3−(5−アミノ−1,2,4−オキサジア
ゾール−3−イル)ピリジン243mgを用いて実施例
11の(i)と同様に反応処理して標題化合物1.59
gを得た。
【0107】IRνmax (KBr)cm-1:1792、1719、
1659、1516、1448、1412、1248、1177、1099、1032、96
4 、827 、700 、635 。
【0108】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
: 3.1〜4.0(2H,ABq )、3.70(3H,s)、5.09(1H,d,J
=5)、5.15(2H,s)、5.67(2H,br.s)、5.92(1H,d,J=5)、
6.40(1H,s)、6.72(2H,d,J=9)、7.09(30H+2H,br.s)、
7.8〜9.3(4H,m)。
【0109】(ii)化合物14の合成 化合物14aを1.58g用いて実施例1の(ii)と同
様に反応処理して、標題化合物103mgを得た。
【0110】IRνmax (KBr)cm-1:1773、1663、
1616、1533、1414、1352、1178、818 、764 。
【0111】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)
ppm :3.17,3.64(2H,ABq J=17)、5.04(1H,d,J=5)、
5.1〜6.0 (2H,ABq )、5.71(1H,d,J=5)、6.54(1H,s)、
7.9〜9.8(4H,m)。
【0112】実施例15:化合物15(7β[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(2−アミノ−
1,3,4−オキサジアゾール−5−イル)ピリジニ
オ]メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)の
合成 (i)化合物15a(p−メトキシベンジル 7β−
[2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−
2−シン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−
[4−(2−アミノ−1,3,4−オキサジアゾール−
5−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート・ヨージド)の合成 化合物15b(p−メトキシベンジル 7β−[2−
(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シ
ン−トリチルオキシイミノアセトアミド]−3−ヨード
メチル−3−セフェム−4−カルボキシレート)1.6
7gおよび4−(2−アミノ−1,3,4−オキサジア
ゾール−5−イル)ピリジン259mgを用いて実施例
11の(i)と同様に反応処理して、標題化合物1.2
6gを得た。
【0113】IRνmax (KBr)cm-1:1797、1720、
1628、1516、1448、1248、1177、1034、964 、829 、75
4 、700 、635 。
【0114】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
: 3.1〜4.1(2H,ABq )、3.68(3H,s)、5.19(2H,
s)、5.22(1H,d,J=5)、5.56(2H,br.s)、5.87(1H,d,J=
5)、6.50(1H,s)、6.79(2H,d,J=8)、7.16(30H+2H,br.
s)、8.19(2H,d,J=6)、8.88(2H,d,J=6)。
【0115】(ii)化合物15の合成 化合物15aを1.00g用いて実施例1の(ii)と同
様に反応処理して、標題化合物145mgを得た。
【0116】IRνmax (KBr)cm-1:1771、1636、
1394、1356、1047、851 、741 、681 。
【0117】参考例1:3−(5−アミノ−1,2,4
−オキサジアゾール−3−イル)ピリジンの合成 3−シアノピリジン14.5g、水50ml、ヒドロキ
シルアミン塩酸塩9.68gおよびNa2 CO3 7.3
8gをオートクレーブ容器に入れ、封管中、外浴70℃
で8時間加熱撹拌した。冷後濃縮し、エタノール100
mlに加熱溶解し、放冷後無機物を濾去して濃縮した。
クロロホルムを加えて析晶せしめ濾取して乾燥し、ニコ
チン酸アミドオキシム17.0gをえた。このもの5.
2gをKOH4.44gを溶解したメタノール38ml
に溶解し、撹拌下0℃以下でBrCN5.0gを少量づ
つ加え、室温まで2時間撹拌した。結晶を濾取し、熱水
40mlで処理後放冷し濾取して乾燥した。標題化合物
1.47gを得た。
【0118】IRνmax (KBr)cm-1:1682、1600、
1482、1401、1149、1123、1005、970 、893 、812 、75
8 、682 、625 。
【0119】NMRδ(DMSO−d6 )ppm :7.42(1
H,d.d,J=8,5)、7.92(2H,br.s)、8.11(1H,d.t,J=8,2)、
8.58(1H,d.d,J=5,2)、9.93(1H,d,J=2)。
【0120】参考例2:4−(5−アミノ−1,2,4
−オキサジアゾール−3−イル)ピリジンの合成 4−シアノピリジン17.1g、水70ml、ヒドロキ
シルアミン塩酸塩11.4gおよびNa2 CO3 8.7
gをオートクレーブ中、70℃で8時間加熱撹拌し、冷
後60mlの水を加え加温した後放冷し、イソニコチン
アミドオキシム20.8gをえた。このもの5.5gを
KOH4.7gを含むメタノール50mlに溶解し、撹
拌下0℃以下でBrCN5.5gのエーテル15ml溶
液を滴下し、0℃で1時間撹拌後、析出物を濾取した。
1/2N−KOH水溶液、ついで水で洗浄したのちこの
ものをジメチルホルムアミド40mlに加熱溶解し、冷
却、濾取、メタノールで洗浄して乾燥した。標題化合物
1.40gを得た。
【0121】IRνmax (KBr)cm-1:1685、1612、
1490、1404、1314、1060、1010、1001、893 、835 、67
5 、600 。
【0122】NMRδ(DMSO−d6 )ppm :7.70(2
H,d.d,J=4,2)、7.97(2H,br.s)、8.63(2H,d.d,J=4,2)。
【0123】参考例3:4−(1,2,4−オキサジア
ゾール−5−イル)ピリジンの合成 イソニコチン酸アミド10.0gをジクロロメタン20
0mlに溶解し、ジメチルホルムアミドジメチルアセタ
ール20mlを加えて室温で18時間撹拌後濃縮した。
四塩化炭素で析晶せしめて濾取し、イソニコチン酸ジメ
チルアミノメチレンアミド13.85gを得た。このも
の1.77gをメタノール8mlに溶解し、ヒドロキシ
ルアミン−O−スルホン酸1.695g、ついでピリジ
ン1.56mlを加えて室温で18時間撹拌した。これ
を濃縮後、K2 CO3 でアルカリ性としクロロホルムで
抽出したのち、Na2 SO4 で乾燥して溶媒を濃縮し、
標題化合物389mgをえた。
【0124】IRνmax (KBr)cm-1:3053、1579、
1545、1457、1411、1335、1296、1247、1170、1090、95
2 、939 、869 、836 、744 、719 、693 、633 。
【0125】NMRδ(DMSO)ppm :7.94(2H,d.d,
J=1.6,4.3)、8.53(1H,s)、8.80(2H,d.d,J=1.6,4.3)。
【0126】参考例4:3−(5−アミノ−1,2,4
−チアジアゾール−3−イル)ピリジンの合成 3−シアノピリジン9.0gをクロロホルム75mlに
溶解し、エタノール5.7mlを添加し、−5℃に冷却
した。これに乾燥塩酸ガスを飽和するまで吹き込んだ。
0℃で24時間放置した後NaOH12gを含む氷水1
00g中に加え、クロロホルム層を分取した。これを水
洗し、K2 CO3 で乾燥したのち溶媒を留去してイミノ
エーテル体11.9gをオイル状としてえた。このもの
をエタノール29ml、水8mlに溶解し、塩化アンモ
ニウム1.8gを添加し、70℃で4時間加熱撹拌し
た。活性炭を加えて濾過し、アセトン300mlを加え
て析出する結晶を濾取することによりアミジノ体4.7
5gをえた。このもの4.6gをメタノール66mlに
溶解し、トリエチルアミン10.2mlを添加し、−5
℃に冷却撹拌下臭素4.9gを滴下した。ついでKSC
N2.84gをメタノール45mlに溶解した溶液を滴
下し、2時間室温まで撹拌した。析出した結晶を濾取し
て1N−NaOH40mlと加温し、放冷後濾取したの
ち水洗、乾燥し、標題化合物4.6gを得た。
【0127】NMRδ(DMSO−d6 )ppm :7.39(1
H,d.d,J=8,5)、8.04(2H,br.s)、8.30(1H,d.t,J=8,2)、
8.55(1H,d.t,J=5,2)、9.17(1H,d,J=2)。
【0128】参考例5:4−(5−アミノ−1,2,4
−チアジアゾール−3−イル)ピリジンの合成 4−シアノピリジン9.0gを用いて、参考例4と同様
に反応処理して標題化合物2.77gを得た。
【0129】IRνmax (KBr)cm-1:1640、1605、
1533、1445、1412、1364、1083、1057、1000、833 、80
5 、700 、668 。
【0130】NMRδ(DMSO−d6 )ppm :7.84(2
H,d.d,J=4,2)、8.03(2H,br.s)、8.58(2H,d.d,J=4,2)。
【0131】参考例6:3−(チアゾール−4−イル)
ピリジンの合成 ホルムアミド4.73gをジオキサン10mlに溶解
し、P2 5 6.67gを添加し、1.5時間還流し
た。これを冷却してメタノール100mlを加え、つい
で3−ブロモアセチルピリジン臭化水素酸塩4.21g
を加え1時間還流した。そののち溶媒を濃縮し、水70
mlを加えて8N−NaOHでアルカリ性とし、クロロ
ホルムで抽出した。これをNa2 SO4 で乾燥して濃縮
し、シリカゲル75gのカラム層にクロロホルム:メタ
ノール=20:1の混合溶媒で展開して目的物を含む画
分を集め、これを濃縮して標題化合物963mgを得
た。
【0132】NMRδ(CDCl3 )ppm :7.27(1H,d.
d,J=8,5)、7.57(1H,d,J=2)、8.15(1H,d.t,J=8,2)、8.49
(1H,d.d,J=5,2)、8.83(1H,d,J=2)、9.07(1H,d,J=2)。
【0133】参考例7:4−(チアゾール−4−イル)
ピリジンの合成 ホルムアミド4.5g、P2 5 6.7gおよび4−ブ
ロモアセチルピリジン臭化水素酸塩3.78gを用いて
参考例6と同様に反応処理し、標題化合物881mgを
得た。
【0134】IRνmax (KBr)cm-1:1594、1472、
1421、1209、1221、1182、1047、989 、908 、885 、82
9 、756 、681 、472 。
【0135】NMRδ(CDCl3 )ppm :7.66(2H,d,
J=2)、7.69(2H,d.d,J=4,2)、8.57(2H,d.d,J=4,2)、8.80
(1H,d,J=2)。
【0136】参考例8:4−(2−アミノ−1,3,4
−オキサジアゾール−5−イル)ピリジンの合成 イソニコチン酸ヒドラジド5.5gをKOH4.7gを
含むメタノール50mlに溶解し、−5℃に冷却した。
これに、撹拌下BrCN5.5gの乾燥エーテル15m
lの溶液を滴下し、0℃で1時間撹拌した。析出した結
晶を濾取して水20mlとよく撹拌したのち再び濾取
し、乾燥して標題化合物1.57gを得た。
【0137】IRνmax (KBr)cm-1:1653、1585、
1567、1412、1299、1222、1125、1038、1000、827 、73
5 、682 、533 。
【0138】NMRδ(CDSO−d6 )ppm :7.40(2
H,br,s)、7.62(2H,d.d,J=4,2)、8.63(2H,d.d,J=4,2)。
【0139】参考例9:3−(1,2,4−オキサジア
ゾール−5−イル)ピリジンの合成 ニコチン酸アミド10.0gをジクロロメタン200m
lに溶解し、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
20mlを加えて一夜室温で撹拌した。濃縮後、メタノ
ール150mlに溶解し、ヒドロキシルアミン−O−ス
ルホン酸14.15g、ついでピリジン12.5mlを
滴下し、48時間室温で撹拌した。反応液を濃縮し、水
150mlを加え、K2 CO3 でアルカリ性としジクロ
ロメタンで抽出した。これを水洗し、Na2 SO4 で乾
燥、溶媒を留去し残留物をヘキサンで固化せしめ濾取し
た。このものをSiO2 100gのカラム層にクロロホ
ルム:メタノール=9:1の混合溶媒で展開し、標題化
合物2.44gを得た。
【0140】IRνmax (KBr)cm-1:3084、1600、
1580、1550、1450、1424、1333、1286、1235、1159、11
21、1024、963 、952 、929 、869 、816 、738 、699
、632 、625 。
【0141】NMRδ(CDCl3 )ppm :7.45(1H,d.
d.d,J=1.0,4.6,8.0)、8.38(1H,d.d.d,J=1.6,2.2,8.0)、
8.51(1H,s)、8.78(1H,d.d,J=1.6,4.6)、9.33(1H,d.d,J=
1.0,2.2)。
【0142】参考例10:3−(1,2,4−オキサジ
アゾール−5−イル)ピリジンの合成 ニコチン酸アミド10.0gをジクロロメタン200m
lに溶解し、ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
20mlを加えて一夜室温で撹拌した。濃縮後、メタノ
ール150mlに溶解し、ビロキシルアミン−O−スル
ホン酸14.15g、ついでピリジン12.5mlを滴
下し、48時間室温で撹拌した。反応液を濃縮し、水1
50mlを加え、K2 CO3 でアルカリ性とし、ジクロ
ロメタンで抽出した。これを水洗し、Na2 SO4 で乾
燥、溶媒を留去し残留物をヘキサンで固化せしめ濾取し
た。このものをSiO2 100gのカラム層にクロロホ
ルム:メタノール=9:1の混合溶媒で展開し、標題化
合物2.44gを得た。
【0143】IRνmax (KBr)cm-1:3084、1600、
1580、1550、1450、1424、1333、1286、1235、1159、11
21、1024、963 、952 、929 、869 、816 、738 、699
、632 、625 。
【0144】NMRδ(CDCl3 )ppm :7.45(1H,d.
d.d,J=1.0,4.6,8.0)、8.38(1H,d.d.d,J=1.6,2.2,8.0)、
8.51(1H,s)、8.78(1H,d.d,J=1.6,4.6)、9.33(1H,d.d,J=
1.0,2.2)。
【0145】実施例16:化合物A(7β−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(3−アミノトリ
アゾール−5−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート)の合成 本実施例における反応を下に示す。なお、ここにおける
化合物番号は、本実施例に独自のものである。
【0146】
【化9】
【0147】(i)化合物5(4−(3−アミノトリア
ゾール−5−イル)ピリジン)の合成 ニコチン酸メチルエステル6.89gおよびアミノグア
ニジン塩酸塩5.53gをメタノール25mlに加え、
28%ナトリウムメチラート液19.3gを滴下し、室
温で1時間撹拌後4時間加熱還流した。6N HCl
8.3mlを滴下して中和し、濃縮乾固し、水30ml
に加熱溶解し、活性炭処理し、濾過後冷却し、析出した
結晶を濾取し、乾燥して化合物5を3.29g(41
%)得た。
【0148】IRνmax (KBr)cm-1:1663、1607、
1491、1420、1350、1312、1157、1051、1001、837 、75
6 。
【0149】NMRδ(DMSO−d6 )ppm :5.16(2
H,s)、7.74(2H,d.d,J=4,2)、8.52(2H,d.d,J=4,2)、12.3
9(1H,br,s )。
【0150】(ii)化合物6(p−メトキシベンジル
7β−[2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−シン−トリチルオキシイミノアセトアミド]
−3−[4−(3−アミノトリアゾール−5−イル)ピ
リジニオ]メチル−3−セフェム−4−カルボキシレー
ト・ヨージト)の合成 化合物4(p−メトキシベンジル 7β−[2−(2−
トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ト
リチルオキシイミノアセトアミド]−3−ヨードメチル
−3−セフェム−4−カルボキシレート)1.671g
と化合物5を266mgに氷冷下DMF8mlを添加
し、室温で3時間撹拌後DMFを減圧留去し、イソプロ
ピルアルコール80mlで分散し、析晶化し、冷却し、
濾取し、イソプロピルアルコールで洗浄し、乾燥して化
合物6を1.45g(76%)得た。
【0151】IRνmax (KBr)cm-1:1792、1720、
1634、1516、1491、1448、1248、1177、1099、1032、96
2 、827 、752 、700 、635 。
【0152】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
:3.19,3.6〜4.0(2H,ABq ,J=18)、3.67(3H,s)、5.0
5(1H,d,J=5)、5.16(2H,s)、5.52(2H,br,s) 、5.88(1H,
d,J=5)、6.39(1H,s)、6.72(2H,d,J=9)、7.08(30H,br,s
)、7.18(2H,d,J=9)、8.12(2H,d,J=6)、8.80(2H,d,J=
6)。
【0153】(iii)化合物Aの合成 化合物6を1.42g、ジクロロメタン7.1mlに溶
解し、氷冷撹拌下アニソール1.42mlおよびトリフ
ルオロ酢酸2.84mlを順次滴下し、室温で2時間撹
拌後溶媒を留去し、再び氷冷し、撹拌下トリフルオロ酢
酸9.5mlおよび水3.2mlを順次滴下し、室温で
4時間撹拌後減圧濃縮して残渣にエーテルを加えて固化
せしめて固化物を濾取し、このものをメタノール塩酸に
溶解し、「HP20」225mlのカラム層に、水つい
で20%メタノール水で展開し、目的物を含む画分を濃
縮し、凍結乾燥して標題化合物A198mg(33%)
得た。
【0154】IRνmax (KBr)cm-1:1771、1636、
1537、1493、1393、1354、988 、752 。
【0155】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)
ppm :3.21,3.63(2H,ABq ,J=18)、5.11(1H,d,J=5)、5.
1 〜5.8 (2H,ABq )、5.76(1H,d,J=5)、6.59(1H,s)、8.
27(2H,d,J=6)、9.06(2H,d,J=6)。
【0156】実施例17:化合物B(7β−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−2−ヒド
ロキシイミノアセトアミド]−3−[4−(1,2,4
−オキサジアゾール−3−イル)ピリジニオ]メチル−
3−セフェム−4−カルボキシレート)の合成 本実施例における反応を下に示す。なお、ここにおける
化合物番号は、本実施例に独自のものである。
【0157】
【化10】
【0158】(i)化合物33bの合成 化合物4を1.727gおよび化合物32a(4−
(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ピリジ
ン)を250mgを用いて、実施例16おける化合物6
の合成の場合と同様に反応処理し、化合物33bを1.
771g(91%)得た。
【0159】IRνmax (KBr)cm-1:1792、1717、
1684、1612、1516、1448、1248、1177、1105、1032、96
2 、750 、700 、635 。
【0160】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
: 3.1〜4.1(2H,ABq )、3.84(3H,s)、5.14(1H,d,J=
5)、5.15(2H,s)、5.64(2H,br.s)、5.89(1H,d,J=5)、6.
40(1H,s),6.70(2H,d,J=9)、7.11(30H+2H,s)、8.42(2
H,d,J=6)、8.87(1H,s)、9.11(2H,d,J=6)。
【0161】(ii)化合物Bの合成 化合物33bを1.760g用いて、実施例16おける
化合物Aの合成の場合と同様に反応処理して、化合物B
を139mg(19%)得た。
【0162】IRνmax (KBr)cm-1:1773、1645、
1616;1526、1360、1192、1157、1109、814 、708 。
【0163】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)
ppm :3.32,3.83(2H,ABq ,J=18)、5.06(1H,d,J=5)、
5.1〜5.9 (2H,ABq )、5.71(1H,d,J=5)、6.53(1H,s)、
8.52(2H,d,J=6)、9.30(2H,d,J=6)、9.65(1H,s)。
【0164】(iii)化合物32aの合成 化合物20a(4−(1−アミノ−1−ヒドロキシイミ
ノメチル)ピリジン)を3.76gとオルト蟻酸エチル
30mlを外温160℃で生成するアルコールを留去し
ながら15時間加熱撹拌後、オルト蟻酸エチルを減圧下
留去し、残渣を酢酸エチル50mlに加熱溶解し、活性
炭を加えて熱時濾過後ヘキサン50mlを加えて冷却
し、析出した結晶を濾取し、母液を濃縮して生じた結晶
を濾取し、乾燥して計2.17g(54%)の化合物3
2aを得た。
【0165】NMRδ(DMSO−d6 )ppm :7.83(2
H,d.d,J=4,2)、8.65(2H,d.d,J=4,2)、9.60(1H,s)。
【0166】実施例18:化合物C(7β−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(1,3,4−オ
キサジアゾール−2−イル)ピリジニオ]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシレート)の合成 本実施例における反応を下に示す。なお、ここにおける
化合物番号は、本実施例に独自のものである。
【0167】
【化11】
【0168】(i)化合物33cの合成 化合物4を1.727gおよび化合物32b(4−
(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピリジ
ン)を250mg用いて、実施例16における化合物6
の合成の場合と同様に反応処理して、化合物33cを
1.653g(85%)を得た。
【0169】IRνmax (KBr)cm-1:1792、1717、
1682、1643、1612、1516、1448、1248、1177、1032、96
1 、754 、700 、634 。
【0170】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
: 3.1〜4.1(2H,ABq )、3.65(3H,s)、5.11(1H,d,J=
5)、5.14(2H,s)、5.59(2H,br.s)、5.86(1H,d,J=5)、6.
38(1H,s)、6.68(2H,d,J=9)、7.07(30H+2H,s)、8.33(2
H,d,J=6)、8.77(1H,s)、9.04(2H,d,J=6)。
【0171】(ii)化合物Cの合成 化合物33cを1.480g用いて、実施例16におけ
る化合物Aの合成の場合と同様に反応処理利して、化合
物Cを78mg(13%)得た。
【0172】IRνmax (KBr)cm-1:1773、1666、
1533;1393、1192、1128、1065、988 、814 。
【0173】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)
ppm :2.98,3.60(2H,ABq ,J=17)、5.12(1H,d,J=5)、
5.2〜5.9(2H, ABq )、5.76(1H,d,J=5)、6.58(1H,s)、
8.05(1H,s)、8.35(2H,d,J=6)、9.18(2H,d,J=6)。
【0174】(iii) 化合物32bの合成 イソニコチン酸ヒドラジド5.5gおよびオルト蟻酸エ
チル40mlを外温150〜160℃に加熱しながら生
成するアルコールを留去しつつ6時間撹拌した。オルト
蟻酸エチルを留去し、残渣を酢酸エチル50mlに加熱
溶解し、活性炭処理後放冷し、析出した結晶を濾取し、
母液を濃縮して再度結晶を濾取し、計5.78g(97
%)の化合物32bを得た。
【0175】NMRδ(DMSO−d6 )ppm :7.81(2
H,d.d,J=4,2)、8.69(2H,d.d,J=4,2)、9.27(1H,s)。
【0176】実施例19:化合物D(7β−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[3−(1−アミノ−1
−ヒドロキシイミノメチル)ピリジニオ]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシレート)の合成 本実施例における反応を下に示す。なお、ここにおける
化合物番号は、本実施例に独自のものである。
【0177】
【化12】
【0178】(i)化合物33dの合成 化合物4を1.727gおよび化合物32c(3−(1
−アミノ−1−ヒドロキシイミノメチル)ピリジン)を
298mgを用いて、実施例16における化合物6の合
成の場合と同様に反応処理して、化合物33dを1.6
52g(85%)得た。
【0179】IRνmax (KBr)cm-1:1792、1719、
1653;1516、1448、1389、1248、1177、1032、964 、82
7 、754 、700 、635 。
【0180】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
: 3.0〜4.1(2H,ABq )、3.69(3H,s)、5.05(1H,d,J=
5)、5.14(2H,s)、5.52(2H,br,s)、5.86(1H,d,J=5)、6.
37(1H,s)、6.71(2H,d,J=9)、7.07(30H+2H,s)、 7.5〜
9.3(4H,m)。
【0181】(ii)化合物Dの合成 化合物33dを1.620g用いて、実施例16におけ
る化合物Aの合成の場合と同様に反応処理し、化合物D
を122mg(18%)得た。
【0182】IRνmax (KBr)cm-1:1771、1653、
1612;1533、1393、1192、817 、685 。
【0183】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)
ppm :3.13,3.60(2H,ABq ,J=18)、5.03(1H,d,J=5)、
5.0〜5.9 (2H,ABq )、5.68(1H,d,J=5)、6.54(1H,s)、
7.8〜9.5(4H,m)。
【0184】(iii) 化合物32cの合成 3−シアノピリジン14.5g、水50ml、ヒドロキ
シアミン塩酸塩9.68およびNa2 CO3 7.38g
をオートクレーブ中外温70℃で8時間加熱撹拌し、濃
縮後エタノール100mlと加熱し、放冷後析出した無
機物を濾去し、エタノールを濃縮し、クロロホルム70
mlを加えて分散し、析晶化して濾取し、乾燥して化合
物32cを17.0g(89%)得た。
【0185】実施例20:化合物E(7β−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(1−アミノ−1
−ヒドロキシイミノメチル)ピリジニオ]メチル−3−
セフェム−4−カルボキシレート)の合成 本実施例における反応を下に示す。なお、ここにおける
化合物番号は、本実施例に独自のものである。
【0186】
【化13】
【0187】(i)化合物33eの合成 化合物4を1.700gおよび化合物20a(4−(1
−アミノ−1−ヒドロキシイミノメチル)ピリジン)を
293mg用いて、実施例16における化合物6の合成
の場合と同様に反応処理して、化合物33eを1.53
3g(80%)得た。
【0188】IRνmax (KBr)cm-1:1792、1720、
1655、1624、1516、1448、1339、1248、1177、1032、96
4 、829 、754 、700 、635 。
【0189】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
: 3.0〜4.1(2H,ABq )、3.70(3H,s)、5.08(1H,d,J=
5)、5.16(2H,s)、5.49(2H,br.s)、5.89(1H,d,J=5)、6.
40(1H,s)、6.73(2H,d,J=9)、7.08(30H+2H,s)、8.01(2
H,d,J=6)、8.75(2H,d,J=6)。
【0190】(ii)化合物Eの合成 化合物33eを1.500g用いて実施例16における
化合物Aの合成の場合と同様に反応処理して、化合物E
を161mg(26%)得た。
【0191】IRνmax (KBr)cm-1:1771、1653、
1628、1531、1393、1130、968 。
【0192】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)
ppm :3.09,3.55(2H,ABq ,J=18)、5.02(1H,d,J=5)、
5.0〜5.7 (2H,ABq )、5.60(1H,d,J=5)、6.53(1H,s)、
8.13(2H,d,J=6)、9.02(2H,d,J=6)。
【0193】実施例21:化合物F(7β−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(チアゾール−2
−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレート)の合成 本実施例における反応を下に示す。なお、ここにおける
化合物番号は、本実施例に独自のものである。
【0194】
【化14】
【0195】(i)化合物33fの合成 化合物4を1.671gおよび化合物20b(4−(チ
アゾール−2−イル)ピリジン)を292mgを用い
て、実施例16における化合物6の合成の場合と同様に
反応処理して、化合物33fを1.389g(73%)
得た。
【0196】IRνmax (KBr)cm-1:1792、1720、
1682、1636、1516、1448、1389、1248、1177、1032、96
4 、829 、754 、700 、635 。
【0197】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
: 3.0〜4.0(2H,ABq )、3.65(3H,s)、5.12(1H,d,J=
5)、5.15(2H,s)、5.58(2H,br.s)、5.87(1H,d,J=5)、6.
39(1H,s)、6.71(2H,d,J=9)、7.09(30H,s)、7.20(2H,d,
J=9)、7.70(1H,d,J=3)、7.97(1H,d,J=3)、8.26(2H,d,J=
6)、8.94(2H,d,J=6)。
【0198】(ii)化合物Fの合成 化合物33fを1.350gを用いて、実施例16にお
ける化合物Aの合成の場合と同様に反応処理して、化合
物Fを164mg(29%)得た。
【0199】IRνmax (KBr)cm-1:1774、1636、
1522、1481、1391、997 、633 。
【0200】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)
ppm :3.13,3.60(2H,ABq ,J=17)、5.00(1H,d,J=5)、
5.0〜5.8 (2H,ABq )、5.64(1H,d,J=5)、6.47(1H,s)、
7.96(2H,s)、8.32(2H,d,J=6)、9.09(2H,d,J=6)。
【0201】(iii) 化合物20bの合成 イソニコチン酸メチルエステル13.7gと2−アミノ
アセトアルデヒドジメチルアセタール10.5gを外温
50℃で生成するメタノールを留去しながら2時間加熱
し、反応物をSiO2 300gのカラム層をクロロホル
ム:メタノール=30:1〜20:1の混合溶媒で展開
し、N−(2−ジメトキシエチル)イソニコチン酸アミ
ド[NMRδ(CDCl3 )ppm :3.37(6H,s)、3.56(2
H,d,J=5)、4.42(1H,t,J=5)、7.00(1H,br.s)、7.48(2H,
d.d,J=4,2)、8.50(2H,d.d,J=4,2)。]10.73g(5
1%)を得た。このもの10.5gをP2 5 15.6
gと外温110℃で1時間加熱し、1N KOH500
mlに溶解し、クロロホルムで抽出し、NaSO4 で乾
燥し、活性炭で処理し、クロロホルムを濃縮後、SiO
2 150gのカラム層をクロロホルム:メタノール=3
0:1の混合溶媒で展開し、化合物20bを2.75g
(34%)得た。
【0202】IRνmax (KBr)cm-1:1595、1502、
1475、1414、1323、1273、1256、1215、1151、1072、99
5 、988 、878 、824 、768 、748 、698 、637 、465
【0203】NMRδ(CDCl3 )ppm :7.28(1H,d,
J=3)、7.63(2H,d.d,J=4,2)、7.77(1H,d,J=3)、8.51(2H,
d.d,J=4,2)。
【0204】実施例22:化合物G(7β−[2−(2
−アミノチアゾール−4−イル)−2−シン−ヒドロキ
シイミノアセトアミド]−3−[4−(チアゾール−5
−イル)ピリジニオ]メチル−3−セフェム−4−カル
ボキシレート)の合成 本実施例における反応を下に示す。なお、ここにおける
化合物番号は、本実施例に独自のものである。
【0205】
【化15】
【0206】(i)化合物33gの合成 化合物4を1.671gおよび化合物20c(4−(チ
アゾール−5−イル)ピリジン)を292mg、氷冷撹
拌下、アセトニトリル7mlおよびDMF3mlに溶解
し、室温で3時間撹拌し、溶媒を減圧留去し、イソプロ
ピルアルコール70mlを加えて分散し、析晶物を濾取
し、乾燥して化合物33gを1.636g(86%)得
た。
【0207】IRνmax (KBr)cm-1:1792、1720、
1676、1636、1531、1516、1491、1448、1248、1177、10
32、964 、829 、754 、700 、635 。
【0208】NMRδ(CDCl3 +CD3 OD)ppm
:3.31(1H,ABq ,J=18)、 3.6〜4.0(1H,ABq )、3.70(3
H,s)、5.11(1H,d,J=5)、5.16(2H,s)、5.56(2H,br.s)、
5.80(1H,d,J=5)、6.41(1H,s)、6.75(2H,d,J=9)、7.14(3
0H,s)、7.19(2H,d,J=9)、8.00(2H,d,J=6)、8.52(1H,
s)、8.91(2H,d,J=6)、8.98(1H,s)。
【0209】(ii)化合物Gの合成 化合物33gを1.620g用いて、実施例16におけ
る化合物Aの合成の場合と同様に反応処理して化合物G
を159mg(23%)得た。
【0210】IRνmax (KBr)cm-1:1773、1636、
1533、1464、1393、1356、1236、1157、1126、986 、81
2 。
【0211】NMRδ(DMSO−d6 +CD3 OD)
ppm :3.21,3.67(2H,ABq ,J=17)、5.12(1H,d,J=5)、5.
23,5.63 (2H,ABq ,J=12)、6.60(1H,s)、8.29(2H,d,J=
6)、8.79(1H,s)、9.15(2H,d,J=6)、9.30(1H,s)。
【0212】(iii) 化合物20cの合成 4−アセチルピリジン12.1gをメタノール60ml
に溶解し、NH2 OH−HCl7.1gを加え、室温で
1時間撹拌し、減圧濃縮し、更に減圧下乾燥後トリエチ
ルアミン15mlおよびピリジン100mlを加え、p
−トルエンスルホン酸クロライド22.9gを氷冷下に
添加し、室温で24時間撹拌し、氷水600ml中に撹
拌下加え、冷却し、析出物を濾取し、このものをメタノ
ール100mlに溶解し、活性炭で処理し、水300m
lを加え、冷却し、析出物を濾取し、乾燥し、4−(1
−トジルオキシイミノ)エチルピリジン22.55g
(78%)を得た。
【0213】このものを無水エタノール57mlに溶解
し、金属カリウム3.0gの無水エタノール45ml溶
液にAr気流中、撹拌下、0℃に冷却下滴下後、10℃
で2.5時間撹拌し、析出した結晶を濾去し、母液を濃
縮し、エーテル150mlを加え、再び析出した結晶を
濾去し、99%蟻酸12.9gを加えて濃縮し、残渣に
99%蟻酸30mlと無水酢酸30mlを30分撹拌し
た溶液を滴下し、外温30〜40℃で2.5時間撹拌
後、溶媒を減圧留去し、残留物をSiO2 200gのカ
ラム層にクロロホルム:メタノール=30:1〜20:
1の混合溶媒で展開し、4−(1−ジエトキシ−2−ホ
ルミルアミノ)エチルピリジン6.24g(37.8
%)を得た。このもの6.16gおよびP2 5 8.6
gを外温120℃で1時間加熱し、1N KOH300
mlに溶解し、クロロホルムで抽出し、Na2 SO4
乾燥し、活性炭で処理し、溶媒を留去し、残渣をSiO
2 150gのカラム層にクロロホルム:メタノール=3
0:1〜20:1の混合溶媒で展開して化合物20cを
1.044g(25%)得た。
【0214】IRνmax (KBr)cm-1:1595、1551、
1414、1387、1306、1232、1117、993 、876 、818 、69
6 、619 、561 、473 。
【0215】NMRδ(CDCl3 )ppm :7.28(2H,d.
d,J=4.2)、8.08(1H,s)、8.45(2H,d.d,J=4.2)、8.68(1H,
s)。
【0216】試験例 本発明の化合物の抗菌力を日本化学療法学会標準法に従
ってCTM(セホチアム)およびFMOX(フロモキセ
フ)を対照薬として測定した。ここに、標準菌株は25
菌株使用したが、これらのうち、Staphylococcus aureu
s 167 及びStaphylococcus aureus 195 はMRSAであ
る。
【0217】その結果を下記第1表および第2表に示
す。表中、被試験薬剤はそれが合成されるべき実施例を
もって示す。
【0218】
【表1】
【0219】
【表2】
【0220】
【表3】
【0221】
【表4】
【0222】
【発明の効果】本発明により、強力な広域抗菌スペクト
ル、とくにメチシリン耐性の黄色ブドウ球菌に対してす
ぐれた抗菌力を示す新規なセフェム化合物が提供され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 英二 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 栗田 泰行 大阪府枚方市招提田近1丁目12番地の3 株式会社片山製薬所枚方工場内 (72)発明者 奥西 昌彦 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 水谷 昭仁 大阪府枚方市招提田近1丁目12番地の3 株式会社片山製薬所枚方工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表わされるセフェム
    化合物またはその生理学的もしくは薬学的に許容される
    塩。 【化1】 式中、R1 は水素原子またはアミノ基の保護基;R2
    水素原子またはヒドロキシイミノ基の保護基;R3 はピ
    リジニウム環の3位または4位に置換されるものであっ
    て、カルバモイルメチル基、ウレイド基、アミノ基で置
    換されていてもよいチアゾール基、アミノ基で置換され
    ていてもよいチアジアゾール基、アミノ基で置換されて
    いてもよいオキサジアゾール基、または下記一般式
    (1)で表される基(基中、Rは水素原子またはアルキ
    ル基を表わす。);R4 は保護されていてもよいカルボ
    キシル基またはカルボキシレート基;そしてQはCHま
    たはNを示す。 【化2】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(I)で表わされ
    るセフェム化合物または/および生理学的もしくは薬学
    的に許容されるその塩を有効成分として含有することを
    特徴とする抗菌剤。
JP5189902A 1993-07-30 1993-07-30 セフェム誘導体およびそれを含有する抗菌剤 Pending JPH0741485A (ja)

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