JPH0741125A - ベルトコンベヤ装置 - Google Patents

ベルトコンベヤ装置

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JPH0741125A
JPH0741125A JP20587993A JP20587993A JPH0741125A JP H0741125 A JPH0741125 A JP H0741125A JP 20587993 A JP20587993 A JP 20587993A JP 20587993 A JP20587993 A JP 20587993A JP H0741125 A JPH0741125 A JP H0741125A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルトコンベヤ装置のベルトの折返部のトラ
ンジションを短く有用にする。 【構成】 エンドレスのベルト1の折返部に、複数のユ
ニバーサルジョイント13を介して中央部と両側部に平行
な中央軸16および側軸14からなる連結軸12を設け、中央
軸16に内プーリー17を取付けると共に内プーリー17の両
側方に複数の球面軸18を外周に有する内ホイール19を取
付け、側軸14の内側に複数の球面軸18を外周に有する外
ホイール20を取付け、内ホイール19と外ホイール20との
各球面軸18に複数個のライナー21を装着して筒状の外プ
ーリー23を形成し、内プーリー17および一対の外プーリ
ー23からなる連結プーリー24を配設した。連結軸12を回
転させると、一対の外プーリー23は搬送方向に垂直面で
回転する。そして、回転するベルト1の軌跡は中央部と
縁部とで差がわずかになるので、トランジションを短く
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品を積載して運搬す
るためのベルトコンベヤ装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】最も普遍的なベルトコンベヤ装置は、図8
に示すように、エンドレスのベルト1を端部に配置した
ほぼ円筒形の駆動プーリー2とテールプーリー(図示
略)に巻き付け、ベルト1の中間部を下方よりキャリヤ
3およびリターンローラー4で支持したものがある。上
側のベルト1は3個のローラー5を搬送方向に並列に配
設したキャリヤ3によって、両側のローラー5を傾斜し
た状態で取付けて両縁を中間部より高くして支持されて
いる。また、下側のベルト1は水平に配置したリターン
ローラー4に支持され、駆動プーリー2の近くではスナ
ッププーリー6によりベルト1を下から押し上げてい
る。
【0003】図6および図7に示すように、キャリヤ3
を構成する3個のローラー5はそれぞれ枠体7に固定し
た軸受8に軸支されて湾曲したベルト1に当接し矢印に
示す方向に回転する。また、リターンローラー4を支持
する軸受8は同様に枠体7に固定されている。
【0004】また、積載容量を多くしても荷こぼれがな
いように、ベルトの上方に、金物のスカートボードとゴ
ム製のスカートからなるスカートを設置することも行わ
れている。
【0005】また、図9、図10に示すように、穀物を搬
送するためのパイプ9内に上側のベルト1を収容したも
のがある(特願平1−21965号参照)。パイプ9の
下端にはスリット10が形成され上側のベルト1を挿入で
きるようになっている。また、下側のベルト1は水平に
懸垂されたリターンローラー4に支持されている。この
ほか、図11に示すように、ベルト1縁部の傾斜に対応し
てベルト1の側端部を切除して傾斜部1aを設け裏板11に
圧接したものもある(実公平2−42649号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ベルト1が
途中の樋状の標準断面から、装置両端の円筒形の駆動プ
ーリー2とテールプーリーの上面の平面に形状を変える
部分は、トランジションと称されている。トランジショ
ンにおいてベルト1の断面形状が変化する場合に、ベル
ト1の各部分の軌跡の長さが等しければベルト1に応力
がかかることを防げる。
【0007】一般には、ベルト1の各部分の軌跡を等し
くすることは不可能であるので、トランジションの長さ
の1%内外の長さの差を許容することになっているが、
トランジションの長さを短くするためには、それに比例
して各部分の軌跡の長さの差をなるべく少なくする必要
がある。そこで、ベルト1の中心と両端の軌跡を比較す
ると、ベルト1の中心部は鉛直方向の移動だけで済む
が、ベルト1の両縁の部分は鉛直方向と横断方向に移動
するので、垂直方向の移動をベルト1の中心部にも与え
て釣合を取り、トランジションをなるべく短くすること
が提案されている。すなわち、端部のプーリー(駆動プ
ーリー2)の上面の高さを、キャリヤ3の中央部ローラ
ー5の上面とキャリヤ3の両側端の中間の高さよりも高
くして、ベルト1の中心と両縁の部分の軌跡の長さを等
しくするものである。
【0008】しかしながら、従来技術においては、端部
の駆動プーリー2を高くすると、空荷の場合にベルト1
の中間部が浮き上がって、上方のスカートに接触する不
都合を生じるので、結局、駆動プーリー2の高さを高く
することができず、したがって、ベルト1の両側端の軌
跡の長さは中心部より大きくなるので、トランジション
の長さも大きくすることになる。トランジションは、そ
の位置により断面形状が変化するので、標準断面と同じ
ような、単に円筒形のローラー5によってベルト1を支
持するということは難しい問題である。
【0009】したがって、搬送物をトランジションに積
載することを避けるので有効長さは短く、使用長さに合
わせるとコンベヤ装置の全長はさらに長くなる。また、
リターン側のベルト1は平面形状にされるので、コンベ
ヤ装置の幅も大きくなる。したがって、従来のコンベヤ
装置は設置スペースが大きい割りに搬送距離が短く、ま
た、作業スペースを狭くするという問題があった。
【0010】一方、駆動プーリー2側のトランジション
では、ベルト1が徐々に平坦になりスカートとベルト1
の間から搬送物がこぼれるようになる。また、図9に示
すコンベヤ装置と図11に示すコンベヤ装置は、いずれも
ベルト1の中間部において、ベルト1の側端とベルト1
を支える裏板11が平行であるのでベルト1の側端の圧着
力が弱く、穀物等の搬送物のかみ込みや、こぼれ落ちを
生じ易くなっている。また、平行状態からさらに、ベル
ト1の先端が湾曲し反り返ることもあり、裏板11から離
れるとかえって搬送物をかみ込む原因になる、
【0011】また、従来技術においては通常、積載幅と
なるベルト1の両側に配設したスカートの下幅はベルト
幅の10%を差引き、さらに5cmを引いた分だけ、ベル
ト幅よりも狭くされている。以上記述したように積載量
が少ないという問題もある。
【0012】また、ベルト1の中間部にキャリヤ3を間
隔を開けて配設した場合には、キャリヤ3とキャリヤ3
との間でベルト1が垂れ下がるので、ベルト1に皺が寄
って、ベルト1の両縁とスカートとの間に大きな隙間が
できる。図9に示すパイプ9を利用して隙間をなくすよ
うにすると、今度は、ベルト1との摩擦抵抗が大きくな
り、長大コンベヤ装置を製作する上で問題になってい
る。
【0013】本発明は、トランジションの距離を短縮
し、効率の良いベルトコンベヤ装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、エンドレスのベルトの折返部に、複数のユ
ニバーサルジョイントを介して中央部と両側部に平行な
中央軸および側軸からなる連結軸を設け、前記中央軸に
内プーリーを取付けると共に該内プーリーの両側方に複
数の球面軸を外周に有する内ホイールを取付け、前記側
軸の内側に複数の球面軸を外周に有する外ホイールを取
付け、内ホイールと外ホイールとの各球面軸に複数個の
ライナーを装着して筒状の外プーリーを形成し、前記内
プーリーおよび前記一対の外プーリーからなる連結プー
リーを配設したことを特徴とする。
【0015】上記の装置において、ベルトの両縁を上方
に折り曲げ、その先端を交角が摩擦角よりも適当に小さ
く、ほぼ鉛直な、縦断方向に連続したサポータにより支
持し、ベルトの両縁部の上面を適当な交角で斜めに切除
したことを特徴とする。
【0016】前述の装置において、ベルトの中間部にお
いて、該ベルトの中央部を縦断方向に連続した支持ライ
ナーにより下方から支持したことを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明は上記のように構成するものであるか
ら、連結プーリーは駆動プーリー、テールプーリー、ス
ナッププーリー等の位置に配設され、連結軸を駆動する
ことにより、駆動プーリーとなる。連結軸を駆動する
と、ユニバーサルジョイントを介して中央軸および側軸
が回転するので内プーリーが回転する。外プーリーのラ
イナーは球面軸を介して支持されているので、外プーリ
ーの法線方向および接線方向に屈曲自在であり、中央軸
および側軸が直線上にないときは、外プーリーは内プー
リーに対して傾斜した状態であり、外プーリーは傾斜し
た状態のままホイールの回転方向に回転する。なお、ラ
イナーが回転するとき鉛直方向の幅が増加するが、ライ
ナーの取付隙間を大きくすれば良い。
【0018】また、連結プーリー上にベルトが乗るの
で、ベルトの剪断変形能力の範囲内において外プーリー
を傾斜させ、ベルトを回転させると下側のベルトの横断
面形状は上側のベルトと同じ形状になる。したがって、
リターン側のベルトが折り曲げられて装置の横幅が小さ
くなるので、横断方向のスペースを小さくすることがで
きる。
【0019】次は、トランジションの長さについて説明
する。外プーリーを傾斜させてベルトを回転させると、
ベルトの両側端の鉛直方向の移動量が少なくて済み、し
たがって、ベルトの両側端の軌跡の長さが短くなる。
【0020】また、ベルトの両端を連続したサポータで
支持したので、従来技術において必要であったスカート
が不要となり、空荷や搬送物が少ない場合にベルトが浮
いても全く支障がなく、したがって、ベルトの両側端と
中心の軌跡の長さを等しくなるように、プーリー全体の
高さを高くして両側端の軌跡の長さを短くできる。
【0021】上述の手段により、短くされたベルトの軌
跡の長さは僅かであるが、ベルトの伸び率が1%内外に
抑えられている関係上、トランジションの長さは、軌跡
の差の100倍の長さに相当し、トランジションの長さ
に換算すれば、著しく短くなる。このように、ベルトの
幅と長さの両方を小さくすることができる。
【0022】また、トランジションにおいて、横断方向
の断面は複雑であるが、縦断方向のベルトの形状は直線
であるので、支持ライナーの幅を小さくして本数を多く
すれば、支持ライナーを曲面にする必要がない。したが
って、トランジションに位置するベルトを全面的に下か
ら支えられるので、トランジションに積載することがで
きる。
【0023】次に、ベルトの両縁とその部分を支持する
裏板とでは、ベルトが上方に折り曲げられているので、
ベルト面に直角な方向のベルトの変形抵抗によって、ベ
ルトの先端が裏板に押し付けられることは勿論である。
また、ベルトの側端に傾斜面を形成すると、この箇所に
載った搬送物の重みによってさらに裏板に押し付けるこ
とができる。
【0024】また、サポータをほぼ鉛直に設置し、ベル
トとの交角を両者の間の摩擦角よりも適当に小さくする
ので、ベルトとサポータの間の交角が十分に大きく残さ
れ、ベルト面内の変形抵抗の水平方向の分力が働くの
で、ベルトとサポータ間の圧着力が著しく大きい。した
がって、ベルトとこれを支えるサポータの間に搬送物が
かみ込むことを防止し、また、搬送物をこぼすことがな
い。また、サポータをベルトの外側に配置したので、こ
の面からも積載量を増やすことができる。
【0025】また、ベルトの根元の交角を大きくするこ
とで、先端が相当に大きく反り返ってもサポータから離
れることはない。換言すれば、ベルトの先端の弾力性が
非常に大きいので、キャリヤを使用しても、その間にお
いてベルトが多少降下しても搬送物をこぼすことがな
い。また、キャリヤ位置においてベルトが多少上昇して
も、交角が摩擦角よりも適当に小さいのでベルトがめく
れることがない。したがって、長大コンベヤの場合に
は、キャリヤを用いて摩擦抵抗を少なくすることができ
る。
【0026】また、ベルトを側面から支えるサポータや
下面から支える支持ライナーの面積が小さいので、陶磁
器やセラミックス等の摩耗に強く、摩擦係数の少ない材
質のものを使用できるので、キャリヤを用いない短小な
ベルトコンベヤ装置においても、摩耗や摩擦抵抗を少な
くすることができる。
【0027】また、プーリーに接触する前には、長方形
であったベルトの要素が、プーリーの正面においては平
行四辺形に変形するので、本発明によって、ベルトが傷
むと言う課題が新たに生ずるが、短小なベルトにおいて
は、既に現状においても、相当大きな変形能力をもった
ベルトが市販されている。また、長大なコンベヤにおい
ては、所要の張力を中心部分に負担させることによっ
て、両側の部分の剪断変形能力を高めるようにベルトを
改良し、プーリーの傾斜を大きくして、積載量を増加さ
せ、トランジションの長さを小さくする余地がある。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。先ず、図1に示すように、ベルト1の折返部
には連結軸12が取付けられ、連結軸12は四個のユニバー
サルジョイント13を使用して、両側に一対の側軸14を設
け、一対の側軸14の間に傾斜軸15と中央軸16を配設して
いる。一対の側軸14を水平に保持し、その間隔を狭くす
ることで、中央軸16は下方に水平に位置される。
【0029】側軸14と中央軸16の高低差は、ベルト1の
剪断変形が許される範囲内で、極力、単位幅当たりの運
搬能力が大きくなるように適当に大きくされている。ま
た、駆動プーリー2の高さは、ベルト1の中心と両側端
の軌跡の長さ、ひいては、伸び率が等しくなるように決
められている。
【0030】中央軸16の中央部には内プーリー17が固着
され、中央軸16の両端部には複数の球面軸18を外周に有
する内ホイール19が取付けられている。また、側軸14の
内側端部近くに外ホイール20が固着され、この外周に複
数の球面軸18が設けられている。そして、内ホイール19
と外ホイール20との間に複数のライナー21を架設する。
このとき、各球面軸18はライナー21に形成した球面軸受
22に装着される。ライナー21相互の間には、外ホイール
20と内ホイール19の真横にライナー21が来たときにライ
ナー21どうしが接触しないように、適当な大きさの隙間
が設けられている。
【0031】したがって、内プーリー17の両側に、複数
のライナー21による一対の外プーリー23を形成した、連
結プーリー24がベルト1を反転することになる。
【0032】次に、全長の短いベルトコンベヤ装置につ
いて図2および図3を参照して説明する。なお、連結プ
ーリー24のうち、内プーリー17は極端に小さなコンベヤ
において省かれることもある。
【0033】図2に示すように、駆動プーリー2は連結
プーリー24を使用しその連結軸12を回転駆動するもので
ある。テールプーリー25およびスナッププーリー26の構
成は、駆動プーリー2と等しくされ、連結軸12は自由回
転するようになっている。また、駆動プーリー2および
テールプーリー25の外側にベルト1を周回させ、それぞ
れの近くにおいて、ベルト1を下からスナッププーリー
26により押し上げている。また、テールプーリー25の軸
をばね27によって緊張させている。
【0034】ベルト1の中間部は筒状のフレーム28に挿
通されており、フレーム28は上側のベルト1と下側のベ
ルト1とを保持するように、上段にパイプ29を配置し、
下段に半円形の半円部30を配置して二段に構成され、上
段と下段は外側に鉛直材31と斜材32とを設けて一体に
し、連結部はトラス構造にされている。また、図3に示
すように、パイプ29の内部には両側にサポータ33が搬送
方向に延びて固着され、パイプ29の下面に形成したスリ
ットにはT字状の支持ライナー34が同様に固着されてい
る。
【0035】ベルト1の裏面はテフロンまたはウレタン
により被覆され、また、側端の上面は、適当な角度をも
って切除されている。サポータ33と支持ライナー34は陶
磁器またはセラミックスで構成されている。フレーム28
に挿通されたベルト1の両側端はサポータ33に支持さ
れ、中央部は支持ライナー34に支持されている。
【0036】支持ライナー34の高さは、ベルト1の先端
とパイプ29の交角が、両者間の摩擦角よりも適当に小さ
くなるように決められている。なお、トランジションに
おいてはフレーム28を変形して、サポータ33と支持ライ
ナー34の高さを、それぞれ駆動プーリー2とテールプー
リー25に近付くにつれて直線的に高くし、また、支持ラ
イナー34は幅方向に小さく分割して直線的な末広がりに
している。
【0037】次は、作用について説明する。短小なベル
トコンベヤ装置のベルト1は厚さが薄いものが多く、剪
断変形が容易であり、したがって、駆動プーリー2の外
プーリー23とテールプーリー25の外プーリー23の傾斜を
大きくして標準断面の深さを大きくすることができるの
で、単位幅当たりの搬送能力が大きくなる。また、駆動
プーリー2の外プーリー23が同一鉛直面内において回転
するので、駆動プーリー2の下面におけるベルト1の形
状は上面と全く同一であり、また、サポータ33と支持ラ
イナー34による支持方法も全く同じであるので、リター
ン側の幅が小さくなる。
【0038】次は、トランジションの長さについて説明
する。駆動プーリー2を高くすれば、空荷または搬送物
が少ない場合にベルト1が浮き上がる虞があるが、本発
明においても、サポータ33がベルト1の外側にあるの
で、ベルト1が浮いてもサポータ33が邪魔にならない。
また、サポータ33の取付状態がほぼ鉛直であるので、ベ
ルト1が浮いても先端がサポータ33から離れない。ま
た、支持ライナー34の高さ位置が、ベルト1とサポータ
33の交角が両者の摩擦角よりも適当に小さくなるように
決められているので、ベルト1が上昇してもめくれるこ
とがない。
【0039】したがって、駆動プーリー2等の高さを高
くしても、全く支障がないので、上述の通り、駆動プー
リー2、テールプーリー25の高さ位置をベルト1の中心
部と両側端の伸び率を等しくなるようにすることによっ
て、トランジションを短くすることができる。
【0040】また、ベルト1の変形能力内において、外
プーリー23の傾斜を大きくすることによって、トランジ
ションの長さを短くすることができる。
【0041】図3に示すように、フレーム28の途中の標
準断面の部分においては、支持ライナー34が連続してお
り、ベルト1が大きく垂れ下がることはなく、したがっ
て、大きな皺も寄らず、ベルト1とサポータ33の間に隙
間が空くこともない。また、トランジションにおいて
は、上記の通り、長さが短く、また縦断方向の形状は直
線的である。したがって、支持ライナー34を横断方向に
分割して、一本当たりの幅を狭くして僅かに放射状に配
置すれば、ベルト1を下から満遍なく支えることができ
る。したがって、ベルト1がトランジションにおいて垂
れ下がることがない。
【0042】また、ベルト1の先端がサポータ33に圧着
される力の第一は、ベルト1が折り曲げられているため
に、ベルト1の面に直角な方向の変形抵抗による。第二
にベルト1の側端が傾斜しているので、積載物の重量の
分力による。また第三に、ベルト1とサポータ33の間に
適当な交角が設けられているので、ベルト1の面内の変
形抵抗の水平分力による。したがって、従来技術と違っ
て、ベルト1とサポータ33の間の圧着力が非常に強い。
【0043】また、樋状のベルト1が上下に蛇行する
と、垂れ下がって下方に突き出た部分は広がり、上昇し
て上方に突き出た部分は狭められ、ベルト1の縁が平面
的に移動してベルト1とサポータ33の間に隙間ができや
すいが、ベルト1がサポータ33と支持ライナー34によっ
て連続的に支持されているので隙間ができにくい。
【0044】次は、ベルト1の蛇行に伴う先端とサポー
タ33の接触部分の局部的な問題について説明する。ベル
ト1とサポータ33の交角が、摩擦角よりも適当に小さく
されているので、ベルト1が上昇した場合にベルト1が
めくれることがない。ベルト1が蛇行した場合に、ベル
ト1がサポータ33に密着しているためには、ベルト1の
先端が十分に大きく湾曲する必要がある。しかし、先端
が大きく湾曲しベルト1の先端が反り返ってサポータ33
から離れると逆効果になるが、ベルト1の先端の切除部
分の交角を適当に選定すれば、両方の条件を両立させら
れる。
【0045】また、上記の二つの条件を両立させるため
には、ベルト1の先端とサポータ33の間の交角が大きい
ことが必要であるが、ベルト1の上面が切除されている
ので、サポータ33に接する裏面の交角はいささかも損な
われていない。したがって、ベルト1が上下左右に多少
蛇行しても、搬送物がこぼれることがないので積載量を
増やすことができる。
【0046】ベルト1によって支持ライナー34が擦られ
るが、陶磁器やセラミックス等の固い材質であるので摩
耗することはない。また、キャリヤの代わりに、パイプ
29の下面にライナー34を設けているので、多少、摩擦係
数が大きくなるが、ベルト1がウレタンにより被覆さ
れ、また短小なコンベヤにおいては、もともとの馬力が
小さいので問題にならない。摩擦抵抗が問題になるよう
な長大なベルトコンベヤ装置については後述する。
【0047】なお、図3に示すように、搬送物がフレー
ム28のパイプ29に覆われ、また、搬送物と接するベルト
1の裏面が半円部30により覆われているので衛生的であ
る。また、フレーム28がトラス構造を有しているので、
支柱の数が少なくて済み、作業の邪魔にならない。
【0048】次は、全長の長大なベルトコンベヤ装置に
ついて図4および図5を参照して説明する。ベルト1の
内プーリー17に接する中央部には、ズック1bを形成して
おり、プライ数と厚さを十分に大きくして搬送物の重量
とベルト1の張力とに対応させている。ベルト1の縁部
はなるべく剪断変形と屈曲変形の抵抗が少なくなるよう
に薄くされている。
【0049】また、外プーリー23の半径は内プーリー17
に比してベルト1の厚さの差分だけ大きくされている。
テールプーリー25、スナッププーリー26および後述の懸
垂プーリー36についても同様である。
【0050】次は、フレーム28の構成について説明す
る。プレートガーダー37がベルト1の両側に設けられ、
これに横桁38が適当な間隔をもって上下二段に固着され
ている。また、フレーム28のプレートガーダー37の上端
と下端に、それぞれ、蓋板39と底板40が取りつけてあ
る。
【0051】ベルト1のトランジションの部分について
は、支持ライナー34が設けられており、中間部は横桁38
にキャリヤ3が固着されている。キャリヤ8の幅は、従
来技術のそれよりも狭くすることができ、ベルト1の先
端は上方に折り曲げられてプレートガーダー37に固着さ
れたサポータ33に支持される。
【0052】また、長大なベルトコンベヤ装置の慣例に
従って、テールプーリー25の軸は固着され、駆動プーリ
ー2の近くに二個のスナッププーリー26が設けられて、
下側のベルト1の上面に懸垂プーリー36が載荷され、こ
れに重り41が懸垂されている。懸垂プーリー36の構成は
同様に連結プーリー24を使用している。
【0053】次は、作用について説明する。ベルト1の
中央部にズック1bを形成して耐性を強くしたので、ベル
ト1の張力を中央部分だけで負担することができる。し
たがって、ベルト1の袖の部分の厚みを薄くすることで
大きな剪断変形が可能となり、外プーリー23の傾斜を大
きくしてトランジションの長さを短くすることができ
る。
【0054】トランジションの部分については、支持ラ
イナー34を縦断方向に設けるので、テールプーリー25側
のトランジションでは搬送物を積載することができ、し
たがって、ベルトコンベヤ装置の全長の長さを短くする
ことができ、また、駆動プーリー2側のトランジション
の部分においては荷こぼれがない。
【0055】また、ベルト1の中間部ではキャリヤ3が
使用されているので、キャリヤ3の真上でベルト1が持
ち上げられるが、ベルト1とサポータ33の交角が摩擦角
よりも適当に小さくされているので、ベルト1がめくら
れて大きな隙間ができることはない。また、キャリヤ3
の真ん中においては、ベルト1が上方に折り曲げられ、
下方に突き出すので、樋状のベルト1の上幅が狭くなろ
うとするが、前述したとおり、ベルト1の両側端はサポ
ータ33に強く押し上げられた状態になっているので、開
こうとする強力な力がベルト1内に働いているので、サ
ポータ33との圧着力は減少するが、隙間は生ずることは
ない。
【0056】また、ベルト1の縁端の上面が切除され、
弾力性があるので、小さな隙間を埋めることができる。
したがって、ベルト1が多少、上下に蛇行しても荷こぼ
れすることはない。したがって、キャリヤ3を用いて摩
耗と抵抗を少なくすることができるので、長大なベルト
コンベヤ装置にも利用することができる。
【0057】また、従来技術と比較すると、ベルト1と
サポータ33の間の摩擦抵抗が余分に発生する。一方、第
一にベルト1の端が折り曲げられてコンベヤの深さが大
きくなっている。第二に、上述の通り、荷こぼれがな
い。第三に、積載幅をベルトの全幅に広げることができ
る。したがって、摩擦抵抗が増加した以上に積載量を増
加させることができる。
【0058】また、フレーム28がプレートガーダー37で
構成されているので、支柱の数が少なくて済み、したが
って作業の邪魔にならない。また、ベルト1の四周がプ
レートガーダー37、蓋板39および底板40に囲われている
ので濡れることがない。また、セメントその他の粉体を
扱う場合に、飛散することがないので周囲の環境を良く
することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したものであ
るから、縦断方向に回転する外プーリーを有する連結プ
ーリーにベルトを掛けて回転させると、ベルトの中央部
と縁部との軌跡がほぼ同じ距離になり、トランジション
を短くすることができ、また、樋状の湾曲も大きくする
ことができ、あらゆる構成要件が総合的に改良されてい
るので、長さと幅が小さくなり、荷こぼれがなく、積載
量を増やすことができる。また、その適用範囲も、ベル
トコンベヤ装置の全長の短小なものから、長大なものま
で極めて広い。したがって、本発明の社会に益するとこ
ろは、極めて大きいと考える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連結プーリーの正面図である。
【図2】図1に示す連結プーリーを使用した短小のベル
トコンベヤ装置の側面図である。
【図3】図2に示すベルトコンベヤ装置のフレームの断
面図である。
【図4】図5に示すベルトコンベヤ装置のフレームの断
面図である。
【図5】図1に示す連結プーリーを使用した長大なベル
トコンベヤ装置の側面図である。
【図6】従来のベルトコンベヤ装置に使用されるキャリ
ヤの正面図である。
【図7】図6に示すキャリヤの側面図である。
【図8】従来のベルトコンベヤ装置の斜視図である。
【図9】従来の他のベルトコンベヤ装置の斜視図であ
る。
【図10】図9に示すベルトコンベヤ装置の断面図であ
る。
【図11】従来のベルトコンベヤ装置のベルト端部を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 ベルト 12 連結軸 13 ユニバーサルジョイント 14 側軸 16 中央軸 17 内プーリー 18 球面軸 19 内ホイール 20 外ホイール 21 ライナー 23 外プーリー 24 連結プーリー 33 サポータ 34 支持ライナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスのベルトの折返部に、複数の
    ユニバーサルジョイントを介して中央部と両側部に平行
    な中央軸および側軸からなる連結軸を設け、前記中央軸
    に内プーリーを取付けると共に該内プーリーの両側方に
    複数の球面軸を外周に有する内ホイールを取付け、前記
    側軸の内側に複数の球面軸を外周に有する外ホイールを
    取付け、内ホイールと外ホイールとの各球面軸に複数個
    のライナーを装着して筒状の外プーリーを形成し、前記
    内プーリーおよび前記一対の外プーリーからなる連結プ
    ーリーを配設したことを特徴とするベルトコンベヤ装
    置。
  2. 【請求項2】 ベルトの両縁をほぼ鉛直な平板状の連続
    した摩擦角よりも適当に小さな交角をもってサポータで
    支持し、ベルトの両縁部の上面を適当な交角で斜めに切
    除したことを特徴とする請求項1記載のベルトコンベヤ
    装置。
  3. 【請求項3】 ベルトの中間部において、該ベルトの中
    央部を縦断方向に連続した支持ライナーにより下方から
    支持したことを特徴とする請求項1記載のベルトコンベ
    ヤ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147578A (ja) * 2000-11-13 2002-05-22 Koyo Seiko Co Ltd 樹脂製プーリ付軸受
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