JPH0741076Y2 - タイムスイッチ等の調速機構 - Google Patents
タイムスイッチ等の調速機構Info
- Publication number
- JPH0741076Y2 JPH0741076Y2 JP1988020082U JP2008288U JPH0741076Y2 JP H0741076 Y2 JPH0741076 Y2 JP H0741076Y2 JP 1988020082 U JP1988020082 U JP 1988020082U JP 2008288 U JP2008288 U JP 2008288U JP H0741076 Y2 JPH0741076 Y2 JP H0741076Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- pendulum
- goose
- speed control
- control mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
- Food-Manufacturing Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、振子の往復回動により雁木車及びこれに連な
る伝達輪列を一定速度で回転させるようにしたタイムス
イッチ等の調速機構に関する。
る伝達輪列を一定速度で回転させるようにしたタイムス
イッチ等の調速機構に関する。
(従来の技術) 蓄勢された全舞等を駆動源とし、この駆動源より伝達輪
列を介し回転力が伝達されて回転する雁木車と、この雁
木車の回転により往復回動する振子とを有し、この振子
の往復回動により上記伝達輪列を一定の速度で回転させ
るようにした調速機構が、タイムスイッチや各種のタイ
マ、その他各種機器に用いられている。
列を介し回転力が伝達されて回転する雁木車と、この雁
木車の回転により往復回動する振子とを有し、この振子
の往復回動により上記伝達輪列を一定の速度で回転させ
るようにした調速機構が、タイムスイッチや各種のタイ
マ、その他各種機器に用いられている。
第5図は従来のタイムスイッチ等の調速機構に用いられ
ている雁木車の例を示すもので、雁木車1はスプロケッ
ト輪状に形成されて外周に多数の波形の衝合面2を有し
ており、中心部に設けられた歯車3及び図示されない伝
達輪列を介して全舞機構等の駆動源により一定の向きに
回転駆動される。雁木車1は、合成樹脂の一体成形によ
り、刳り貫き等のない充実した形に形成されている。上
記雁木車1に対しては、周知のようにアンクル等の振子
に設けられた二つの衝合部が衝合しうるようになってお
り、雁木車1の回転に伴い上記振子が往復回動して振子
の二つの衝合部が交互に雁木車1の衝合面2に衝合する
ことにより、雁木車1及びこれに連なる伝達輪列を一定
の速度で回転させるようになっている。
ている雁木車の例を示すもので、雁木車1はスプロケッ
ト輪状に形成されて外周に多数の波形の衝合面2を有し
ており、中心部に設けられた歯車3及び図示されない伝
達輪列を介して全舞機構等の駆動源により一定の向きに
回転駆動される。雁木車1は、合成樹脂の一体成形によ
り、刳り貫き等のない充実した形に形成されている。上
記雁木車1に対しては、周知のようにアンクル等の振子
に設けられた二つの衝合部が衝合しうるようになってお
り、雁木車1の回転に伴い上記振子が往復回動して振子
の二つの衝合部が交互に雁木車1の衝合面2に衝合する
ことにより、雁木車1及びこれに連なる伝達輪列を一定
の速度で回転させるようになっている。
このような調速機構では、振子の二つの衝合部が交互に
雁木車1の衝合面2に衝合する際に騒音を発するため、
静音化対策として、従来は雁木車を弾性に優れた材料で
作っていた。
雁木車1の衝合面2に衝合する際に騒音を発するため、
静音化対策として、従来は雁木車を弾性に優れた材料で
作っていた。
(考案が解決しようとする課題) 弾性に優れた材料は成形性が悪く、従って、弾性に優れ
た材料を成形して雁木車を作ることは容易ではなく、材
料費自体も高いことと合わせてコスト高となる難点があ
り、また、弾性変形によっては雁木車の空転や滑りによ
る回転速度の変動が発生するという問題もある。
た材料を成形して雁木車を作ることは容易ではなく、材
料費自体も高いことと合わせてコスト高となる難点があ
り、また、弾性変形によっては雁木車の空転や滑りによ
る回転速度の変動が発生するという問題もある。
本考案は、かかる従来技術の問題点を解消するためにな
されたもので、雁木車の材料が弾性に優れたものに限定
されることなく静音化を可能にすると共に、雁木車及び
伝達輪列の回転速度を一定したタイムスイッチ等の調速
機構を提供することを目的とする。
されたもので、雁木車の材料が弾性に優れたものに限定
されることなく静音化を可能にすると共に、雁木車及び
伝達輪列の回転速度を一定したタイムスイッチ等の調速
機構を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案に係るタイムスイッチ等の調速機構は、雁木車
が、回転軸部と、上記雁木車の外周から半径方向のスリ
ットを設けることにより弾性変形可能に上記回転軸部よ
り半径方向に突出した多数の突出体とを有することを特
徴とする。
が、回転軸部と、上記雁木車の外周から半径方向のスリ
ットを設けることにより弾性変形可能に上記回転軸部よ
り半径方向に突出した多数の突出体とを有することを特
徴とする。
(作用) 雁木車が回転すると、振子が往復回動してその二つの衝
合部が雁木車の突出体に交互に衝合し、雁木車及びこれ
に連なる伝達輪列を一定の速度に調速する。雁木車の突
出体は弾性変形可能に半径方向に突出しているため、振
子の衝合部が上記突出体に衝合したとき突出体が弾性変
形して緩衝効果をもたらし、騒音の発生が抑えられる。
合部が雁木車の突出体に交互に衝合し、雁木車及びこれ
に連なる伝達輪列を一定の速度に調速する。雁木車の突
出体は弾性変形可能に半径方向に突出しているため、振
子の衝合部が上記突出体に衝合したとき突出体が弾性変
形して緩衝効果をもたらし、騒音の発生が抑えられる。
(実施例) 以下、洗濯機用タイムスイッチとして構成された図示の
実施例について説明する。
実施例について説明する。
第1図乃至第3図において、符号10及び11は、互いに嵌
り合うことによってタイムスイッチのケースを構成する
機枠である。機枠11には駆動源としての全舞20を収納す
る香箱部110が形成されている。香箱部110には全舞20を
挿入するための孔が形成されている。機枠10の一側縁部
には外方に延びて防水壁103が形成され、この防水壁103
の部分において外部接続用端子が配置されている。これ
は時間設定用の摘み側、即ち洗濯機の操作パネル側から
水が侵入したとしても、防水壁103によって水の侵入を
阻止し、外部接続用端子を水から保護するためのもので
ある。
り合うことによってタイムスイッチのケースを構成する
機枠である。機枠11には駆動源としての全舞20を収納す
る香箱部110が形成されている。香箱部110には全舞20を
挿入するための孔が形成されている。機枠10の一側縁部
には外方に延びて防水壁103が形成され、この防水壁103
の部分において外部接続用端子が配置されている。これ
は時間設定用の摘み側、即ち洗濯機の操作パネル側から
水が侵入したとしても、防水壁103によって水の侵入を
阻止し、外部接続用端子を水から保護するためのもので
ある。
機枠10には管軸部101が形成され、この管軸部101には主
軸15が回転可能に遊嵌されている。主軸15の上端の突部
150は機枠11の香箱110の内側天井部の中心に形成された
軸支部に遊嵌されている。主軸15の図において下端部は
機枠10の外方に突出し、図示されない時間設定用の摘み
が取りつけられる。
軸15が回転可能に遊嵌されている。主軸15の上端の突部
150は機枠11の香箱110の内側天井部の中心に形成された
軸支部に遊嵌されている。主軸15の図において下端部は
機枠10の外方に突出し、図示されない時間設定用の摘み
が取りつけられる。
主軸15には上端部において主歯車16が相対回転可能に嵌
められると共に、その下に摩擦板19が嵌められている。
摩擦板19は一面が主軸15の段部に当接し、他面が主歯車
16に圧接している。主歯車16には係合凹部160が、摩擦
板19には上記係合凹部160に係合可能な係合突部190が形
成されており、主歯車16と摩擦板19が相対回転すること
により上記係合凹部160と係合突部190が係合し、主歯車
16と摩擦板19が一体的に回転することができる。主歯車
16には全舞20の始端掛け止め用の鉤部161が一体的に設
けられている。全舞20の始端は香箱110に形成された前
記孔から香箱110内に挿入され、全舞20の始端部の透孔
が上記鉤部161に掛け止められる。この状態で主軸15が
回転させられることにより全舞20が香箱110内に巻き込
まれ全舞20の始端部が上記挿入孔近傍の機枠10の掛け止
め部に掛け止められる。
められると共に、その下に摩擦板19が嵌められている。
摩擦板19は一面が主軸15の段部に当接し、他面が主歯車
16に圧接している。主歯車16には係合凹部160が、摩擦
板19には上記係合凹部160に係合可能な係合突部190が形
成されており、主歯車16と摩擦板19が相対回転すること
により上記係合凹部160と係合突部190が係合し、主歯車
16と摩擦板19が一体的に回転することができる。主歯車
16には全舞20の始端掛け止め用の鉤部161が一体的に設
けられている。全舞20の始端は香箱110に形成された前
記孔から香箱110内に挿入され、全舞20の始端部の透孔
が上記鉤部161に掛け止められる。この状態で主軸15が
回転させられることにより全舞20が香箱110内に巻き込
まれ全舞20の始端部が上記挿入孔近傍の機枠10の掛け止
め部に掛け止められる。
主軸15の側方には機枠10,11間において主軸15と平行に
軸13が支持されている。軸13によって大径歯車23が回転
可能に支持されており、この大径歯車23のボス部の周り
に回転可能に小径歯車22が支持されている。小径歯車22
は主歯車16とかみ合っている。大径歯車23は内側にラチ
ェット歯230を有し、このラチェット歯230には、小径歯
車22に樹脂で一体成形された弾性腕220の先端のラチェ
ット爪が係合している。こうして、小径歯車22と大径歯
車23との間には、主軸15を時間設定方向に回転させると
きは歯車22の回転力を歯車23に伝達することがなく、一
方、全舞20の付勢力で主軸15が逆向きに回転するときは
歯車22の回転力を歯車23に伝達する一方向クラッチ21が
構成されている。
軸13が支持されている。軸13によって大径歯車23が回転
可能に支持されており、この大径歯車23のボス部の周り
に回転可能に小径歯車22が支持されている。小径歯車22
は主歯車16とかみ合っている。大径歯車23は内側にラチ
ェット歯230を有し、このラチェット歯230には、小径歯
車22に樹脂で一体成形された弾性腕220の先端のラチェ
ット爪が係合している。こうして、小径歯車22と大径歯
車23との間には、主軸15を時間設定方向に回転させると
きは歯車22の回転力を歯車23に伝達することがなく、一
方、全舞20の付勢力で主軸15が逆向きに回転するときは
歯車22の回転力を歯車23に伝達する一方向クラッチ21が
構成されている。
軸13の側方には機枠10,11間において別の軸14が軸13と
平行に支持されている。軸14には小径歯車部241と大径
歯車部242とが一体成形された歯車24が回転可能に支持
されている。上記大径歯車23は歯車24の小径歯車部241
とかみ合っている。歯車24の大径歯車部242は、上記軸1
3において上記大径歯車23の下側に回転可能に支持され
た歯車25の小径歯車251とかみ合っている。歯車25は上
記小径歯車部251と大径歯車部252の一体成形でなる。
平行に支持されている。軸14には小径歯車部241と大径
歯車部242とが一体成形された歯車24が回転可能に支持
されている。上記大径歯車23は歯車24の小径歯車部241
とかみ合っている。歯車24の大径歯車部242は、上記軸1
3において上記大径歯車23の下側に回転可能に支持され
た歯車25の小径歯車251とかみ合っている。歯車25は上
記小径歯車部251と大径歯車部252の一体成形でなる。
機枠10,11間にはまた軸13と平行に軸65と軸67が支持さ
れている。軸65には小径歯車部261が一体成形された雁
木車26が回転可能に支持されている。雁木車26の小径歯
車部261は歯車25の大径歯車部252とかみ合っている。主
歯車16の回転力は増速歯車列22-23-241-242-251-252-26
1でなる伝達輪列を経て雁木車26に伝達され、雁木車26
を高速回転させる。雁木車26は第4図に詳細に示すよう
に、小径歯車部261と同心円上に形成された回転軸部263
と、この回転軸部263より弾性変形可能に半径方向に突
出した多数の突出体264とを有してなり、全体として矢
車状に形成されている。各突出体264相互間には半径方
向のスリット265があり、スリット265の形成によって各
突出体264が弾性変形可能となっている。雁木車26は前
記全舞20を駆動源として上記伝達輪列を介し第4図にお
いて時計方向に回転駆動される。雁木車26の各突出体26
4の先端は上記回転方向に対し斜めに削られて衝合面264
aとなっている。
れている。軸65には小径歯車部261が一体成形された雁
木車26が回転可能に支持されている。雁木車26の小径歯
車部261は歯車25の大径歯車部252とかみ合っている。主
歯車16の回転力は増速歯車列22-23-241-242-251-252-26
1でなる伝達輪列を経て雁木車26に伝達され、雁木車26
を高速回転させる。雁木車26は第4図に詳細に示すよう
に、小径歯車部261と同心円上に形成された回転軸部263
と、この回転軸部263より弾性変形可能に半径方向に突
出した多数の突出体264とを有してなり、全体として矢
車状に形成されている。各突出体264相互間には半径方
向のスリット265があり、スリット265の形成によって各
突出体264が弾性変形可能となっている。雁木車26は前
記全舞20を駆動源として上記伝達輪列を介し第4図にお
いて時計方向に回転駆動される。雁木車26の各突出体26
4の先端は上記回転方向に対し斜めに削られて衝合面264
aとなっている。
上記衝合面264aには、振子27に一体に形成された二つの
衝合部271が交互に衝合する。振子27は軸67に回動可能
に支持されると共に、卵形の金属の平板でなる振子板27
0を一体に有し、中心部において軸67を挟んで両側に上
記二つの衝合部271を有している。この衝合部271は合成
樹脂により形成されている。振子27は、雁木車26の一方
向への回転に伴い往復回動させられて前記伝達輪列及び
主軸15の回転速度を一定に制御する。即ち、いま第4図
のように右側の衝合部271が雁木車26の一つの突出体264
の衝合面264aに衝合しているものとすると、雁木車26の
時計方向への回転に伴い衝合面264aが上記衝合部271を
外方に押し出して振子27を時計方向に回動させる。この
振子27の回動により左側の衝合部271が雁木車26の他の
突出体264の衝合面264aに衝合する。雁木車26は引続き
時計方向に回動するため上記衝合面264aに衝合した衝合
部271は外方に押し出され、振子27は今度は反時計方向
に回動させられ、今度は右側の衝合部271が次の突出体2
64の衝合面264aに衝合する。こうして、雁木車26の一方
向への回転に伴い振子27が往復回動しながら多数の突出
体264を一つずつ送り、雁木車26の回転速度、ひいては
前記伝達輪列及び主軸15の回転速度を略一定の速度に制
御する。そして、雁木車26を、図示の実施例のように回
転軸部263から多数の突出体264を突出させ、この突出体
264間にスリット265を形成した形にすることにより、上
記各突出体264を弾性変形可能にし、もって、振子27の
衝合部271が突出体264の衝合面264aに衝合した際の衝撃
力で突出体264がある程度円周方向に撓み、上記衝撃力
を吸収するようになっている。なお、振子板270は振子2
7の往復回動周期を一定にするためにある程度の重量を
有すると共に、重量のバランスをとるために前後左右に
略対称形に形成されている。そして、雁木車26のボス部
によって貫かれる長孔267が形成され、この長孔267の範
囲で振子27が往復回動しうるようになっている。上記歯
車25、雁木車26、振子27を含む構成部分は調速機構28を
構成している。
衝合部271が交互に衝合する。振子27は軸67に回動可能
に支持されると共に、卵形の金属の平板でなる振子板27
0を一体に有し、中心部において軸67を挟んで両側に上
記二つの衝合部271を有している。この衝合部271は合成
樹脂により形成されている。振子27は、雁木車26の一方
向への回転に伴い往復回動させられて前記伝達輪列及び
主軸15の回転速度を一定に制御する。即ち、いま第4図
のように右側の衝合部271が雁木車26の一つの突出体264
の衝合面264aに衝合しているものとすると、雁木車26の
時計方向への回転に伴い衝合面264aが上記衝合部271を
外方に押し出して振子27を時計方向に回動させる。この
振子27の回動により左側の衝合部271が雁木車26の他の
突出体264の衝合面264aに衝合する。雁木車26は引続き
時計方向に回動するため上記衝合面264aに衝合した衝合
部271は外方に押し出され、振子27は今度は反時計方向
に回動させられ、今度は右側の衝合部271が次の突出体2
64の衝合面264aに衝合する。こうして、雁木車26の一方
向への回転に伴い振子27が往復回動しながら多数の突出
体264を一つずつ送り、雁木車26の回転速度、ひいては
前記伝達輪列及び主軸15の回転速度を略一定の速度に制
御する。そして、雁木車26を、図示の実施例のように回
転軸部263から多数の突出体264を突出させ、この突出体
264間にスリット265を形成した形にすることにより、上
記各突出体264を弾性変形可能にし、もって、振子27の
衝合部271が突出体264の衝合面264aに衝合した際の衝撃
力で突出体264がある程度円周方向に撓み、上記衝撃力
を吸収するようになっている。なお、振子板270は振子2
7の往復回動周期を一定にするためにある程度の重量を
有すると共に、重量のバランスをとるために前後左右に
略対称形に形成されている。そして、雁木車26のボス部
によって貫かれる長孔267が形成され、この長孔267の範
囲で振子27が往復回動しうるようになっている。上記歯
車25、雁木車26、振子27を含む構成部分は調速機構28を
構成している。
第2図に示すように、前記主軸15の下方にはブザーカム
17とメインカム18が設けられ、ブザーカム17は主軸15と
一定的に回転し、メインカム18はブザーカム17がある程
度回転したのちブザーカム17に追従して回転する。各カ
ム17,18にはそれぞれ従動子を介してブザースイッチ及
びメインスイッチが従動してオン、オフする。第1図に
おいて符号31,32はメインスイッチを構成する接点板で
ある。第3図に示すように、接点板32の先端には樹脂モ
ールドにより振子停止片44が固着されている。接点板32
が自然状態にあるときは同接点板32が接点板31から離間
し、振子27の下端に突出して形成された停止ピン274に
振子停止片44が当接し、振子27の揺動を停止させてタイ
ムスイッチの駆動計を停止させるようになっている。な
お、ブザーカム及びこれと連動するブザースイッチの具
体的構成は本考案とは直接の関係がないので、詳細な説
明は省略する。また、第2図に示すように前記軸14には
洗濯機の水流を反転させるための反転カム50が設けられ
ており、この反転カム50には反転スイッチ接点が連動し
ているが、反転スイッチの構成も本考案とは直接の関係
がないので、詳細な説明は省略する。
17とメインカム18が設けられ、ブザーカム17は主軸15と
一定的に回転し、メインカム18はブザーカム17がある程
度回転したのちブザーカム17に追従して回転する。各カ
ム17,18にはそれぞれ従動子を介してブザースイッチ及
びメインスイッチが従動してオン、オフする。第1図に
おいて符号31,32はメインスイッチを構成する接点板で
ある。第3図に示すように、接点板32の先端には樹脂モ
ールドにより振子停止片44が固着されている。接点板32
が自然状態にあるときは同接点板32が接点板31から離間
し、振子27の下端に突出して形成された停止ピン274に
振子停止片44が当接し、振子27の揺動を停止させてタイ
ムスイッチの駆動計を停止させるようになっている。な
お、ブザーカム及びこれと連動するブザースイッチの具
体的構成は本考案とは直接の関係がないので、詳細な説
明は省略する。また、第2図に示すように前記軸14には
洗濯機の水流を反転させるための反転カム50が設けられ
ており、この反転カム50には反転スイッチ接点が連動し
ているが、反転スイッチの構成も本考案とは直接の関係
がないので、詳細な説明は省略する。
次に、上記実施例の動作を説明する。
主軸15を時間設定方向に回すと、摩擦板19の係合突部19
0と主歯車16の係合凹部160とが係合して主歯車16が一体
回転し、これに連結した全舞20が巻き上げられて蓄勢さ
れる。この場合一方向クラッチ機構21はその弾性腕220
の先端のラチェット爪が大径歯車23のラチェット歯230
に対して滑動し、調速機構28への回転力の伝達はなされ
ない。一方、主軸15を手動により時間設定方向とは反対
の向きに戻すと、摩擦板19と主軸16との間で滑りが生
じ、主歯車16は回ることなく主軸15のみが戻る。
0と主歯車16の係合凹部160とが係合して主歯車16が一体
回転し、これに連結した全舞20が巻き上げられて蓄勢さ
れる。この場合一方向クラッチ機構21はその弾性腕220
の先端のラチェット爪が大径歯車23のラチェット歯230
に対して滑動し、調速機構28への回転力の伝達はなされ
ない。一方、主軸15を手動により時間設定方向とは反対
の向きに戻すと、摩擦板19と主軸16との間で滑りが生
じ、主歯車16は回ることなく主軸15のみが戻る。
上記のようにして全舞20が蓄勢されると、その蓄勢力に
より主歯車16は時間設定方向とは逆向きに回転駆動さ
れ、その回転力は摩擦面の摩擦力により主軸15に伝達さ
れ主軸15が回転駆動される。この回転の場合は、一方向
クラッチ機構21のラチェット爪がラチェット歯230に係
止され、小径歯車22と大径歯車23とが一体回転して調速
機構28に回転力を伝達するため、調速機構28により時間
設定方向とは反対方向、即ち全舞20の巻き戻り方向への
回転が一定の速度に調節される。主歯車16と摩擦板19で
なる摩擦クラッチは、全舞20の巻き戻りによる回転力を
限度として双方間に回転力を伝達し、主軸15を手動で戻
す場合のように一定以上の回転力は伝達しない。
より主歯車16は時間設定方向とは逆向きに回転駆動さ
れ、その回転力は摩擦面の摩擦力により主軸15に伝達さ
れ主軸15が回転駆動される。この回転の場合は、一方向
クラッチ機構21のラチェット爪がラチェット歯230に係
止され、小径歯車22と大径歯車23とが一体回転して調速
機構28に回転力を伝達するため、調速機構28により時間
設定方向とは反対方向、即ち全舞20の巻き戻り方向への
回転が一定の速度に調節される。主歯車16と摩擦板19で
なる摩擦クラッチは、全舞20の巻き戻りによる回転力を
限度として双方間に回転力を伝達し、主軸15を手動で戻
す場合のように一定以上の回転力は伝達しない。
上記調速機構28は前述のように雁木車26、振子27等を含
み、雁木車26が回転しようとすると振子27が一定周期で
往復回動しながら雁木車26の突出体264を一つずつ送
り、もって、雁木車26及びこれに連なる伝達輪列及び主
軸15の回転速度を一定の速度に調節する。上記雁木車26
の各突出体264は、回転軸部263より弾性変形可能に半径
方向に突出させて形成されているため、上記調速動作で
振子27の衝合部271が上記突出体264の衝合面264aに衝合
したとき同突出体264は円周方向に撓み、衝合時の衝撃
力を吸収して調速動作による騒音の発生を防止する。
み、雁木車26が回転しようとすると振子27が一定周期で
往復回動しながら雁木車26の突出体264を一つずつ送
り、もって、雁木車26及びこれに連なる伝達輪列及び主
軸15の回転速度を一定の速度に調節する。上記雁木車26
の各突出体264は、回転軸部263より弾性変形可能に半径
方向に突出させて形成されているため、上記調速動作で
振子27の衝合部271が上記突出体264の衝合面264aに衝合
したとき同突出体264は円周方向に撓み、衝合時の衝撃
力を吸収して調速動作による騒音の発生を防止する。
このように、上記実施例によれば、振子27の衝合部271
が衝合すべき雁木車26の各突出体264を弾性変形可能に
半径方向に突出させたため、上記突出体264に上記衝合
部271が衝合したとき突出体264が円周方向に撓んで上記
衝合部271の衝合による衝撃力を吸収し、調速動作によ
る騒音の発生を防止することができる。そして、上記の
ように雁木車26の形状を工夫することによって騒音の発
生を防止するようにしたため、従来のように雁木車を弾
性に優れた材料を成形して作る必要はなく、成形性のよ
い極一般の材料で作ることができ、ローコストで静音化
を図ることができる。また、図示の実施例では、雁木車
26の各突出体264が半径方向に突出し、各突出体264相互
間に半径方向のスリット265が形成され、各突出体264は
円周方向に弾性変形し易く半径方向には弾性変形しにく
くなっているため、振子27の衝合部271が上記突出体264
に衝合したとき衝合深さが浅くなるようなことがなく、
雁木車26が空転するようなことはない。また、上記スリ
ット265の形成によりこのスリット265に潤滑油が溜り易
く、これにより静音化効果が一層高くなるという効果も
ある。
が衝合すべき雁木車26の各突出体264を弾性変形可能に
半径方向に突出させたため、上記突出体264に上記衝合
部271が衝合したとき突出体264が円周方向に撓んで上記
衝合部271の衝合による衝撃力を吸収し、調速動作によ
る騒音の発生を防止することができる。そして、上記の
ように雁木車26の形状を工夫することによって騒音の発
生を防止するようにしたため、従来のように雁木車を弾
性に優れた材料を成形して作る必要はなく、成形性のよ
い極一般の材料で作ることができ、ローコストで静音化
を図ることができる。また、図示の実施例では、雁木車
26の各突出体264が半径方向に突出し、各突出体264相互
間に半径方向のスリット265が形成され、各突出体264は
円周方向に弾性変形し易く半径方向には弾性変形しにく
くなっているため、振子27の衝合部271が上記突出体264
に衝合したとき衝合深さが浅くなるようなことがなく、
雁木車26が空転するようなことはない。また、上記スリ
ット265の形成によりこのスリット265に潤滑油が溜り易
く、これにより静音化効果が一層高くなるという効果も
ある。
なお、雁木車の突出体先端部の衝合面の角度は振子の衝
合部が衝合したときこれを外方に押し出すような角度に
なっていればよく、振子の回動中心に対する上記衝合部
の位置関係や衝合部の形状その他各種の条件によって上
記衝合面の角度は適宜の値に設定される。雁木車の突出
体は、図示の実施例では振子の衝合部が衝合した際に円
周方向に撓み、雁木車の回転中心方向には撓みにくい形
状になっている。しかし、上記突出体は振子の衝合部が
衝合した際にある程度回転中心方向に撓んでも所期の目
的を達することができる。
合部が衝合したときこれを外方に押し出すような角度に
なっていればよく、振子の回動中心に対する上記衝合部
の位置関係や衝合部の形状その他各種の条件によって上
記衝合面の角度は適宜の値に設定される。雁木車の突出
体は、図示の実施例では振子の衝合部が衝合した際に円
周方向に撓み、雁木車の回転中心方向には撓みにくい形
状になっている。しかし、上記突出体は振子の衝合部が
衝合した際にある程度回転中心方向に撓んでも所期の目
的を達することができる。
なお、雁木車の突出体相互間のスリットの幅や深さは、
突出体に与えようとする弾性変形量に応じて適宜設定し
てよい。また、上記スリットは必ずしも一つの突出体に
対して一つずつ設ける必要はなく、突出体が弾性変形可
能な範囲で一つおきあるいは二つおきというように複数
個の突出体に対して一つのスリットを設けてもよい。
突出体に与えようとする弾性変形量に応じて適宜設定し
てよい。また、上記スリットは必ずしも一つの突出体に
対して一つずつ設ける必要はなく、突出体が弾性変形可
能な範囲で一つおきあるいは二つおきというように複数
個の突出体に対して一つのスリットを設けてもよい。
本考案に係る調速機構は、タイムスイッチばかりでな
く、一定の回転速度で操作する必要がある機器の調速機
構として広く適用することができる。
く、一定の回転速度で操作する必要がある機器の調速機
構として広く適用することができる。
(考案の効果) 本考案によれば、振子の衝合部が衝合すべき雁木車の各
突出体を弾性変形可能に半径方向に突出させたため、上
記突出体に上記衝合部が衝合したとき突出体が撓んで上
記衝合部の衝合による衝撃力を吸収し、調速動作による
騒音の発生を防止することができる。そして、上記のよ
うに雁木車の形状を工夫することによって騒音の発生を
防止するようにしたため、従来のように雁木車を弾性に
優れた材料の成形で作る必要はなく、成形性のよい極一
般の材料で作ることができ、ローコストで静音化を図る
ことができる。また、雁木車の外周から半径方向のスリ
ットを設けることにより弾性変形可能に半径方向に突出
した多数の突出体を設けたため、各突出体は円周方向に
弾性変形しやすく半径方向には弾性変形しにくく、振子
の衝合部が上記突出体に衝合したとき衝合深さが浅くな
るようなことはないから、雁木車と上記衝合部との間で
滑りを生じることもなく、雁木車の回転速度が安定する
という効果がある。
突出体を弾性変形可能に半径方向に突出させたため、上
記突出体に上記衝合部が衝合したとき突出体が撓んで上
記衝合部の衝合による衝撃力を吸収し、調速動作による
騒音の発生を防止することができる。そして、上記のよ
うに雁木車の形状を工夫することによって騒音の発生を
防止するようにしたため、従来のように雁木車を弾性に
優れた材料の成形で作る必要はなく、成形性のよい極一
般の材料で作ることができ、ローコストで静音化を図る
ことができる。また、雁木車の外周から半径方向のスリ
ットを設けることにより弾性変形可能に半径方向に突出
した多数の突出体を設けたため、各突出体は円周方向に
弾性変形しやすく半径方向には弾性変形しにくく、振子
の衝合部が上記突出体に衝合したとき衝合深さが浅くな
るようなことはないから、雁木車と上記衝合部との間で
滑りを生じることもなく、雁木車の回転速度が安定する
という効果がある。
第1図は本考案に係るタイムスイッチ等の調速機構の実
施例を示す平面図、第2図は同上実施例中の伝達輪列の
一部を示す断面図、第3図は上記実施例中の調速機構及
び伝達輪列の一部を含む部分の断面図、第4図は上記実
施例中の調速機構の主要部の拡大平面図、第5図は従来
の調速機構に用いられている雁木車の例を示す平面図で
ある。 20……駆動源、26……雁木車、28……調速機構、27……
振子、263……回転軸部、264……突出体。
施例を示す平面図、第2図は同上実施例中の伝達輪列の
一部を示す断面図、第3図は上記実施例中の調速機構及
び伝達輪列の一部を含む部分の断面図、第4図は上記実
施例中の調速機構の主要部の拡大平面図、第5図は従来
の調速機構に用いられている雁木車の例を示す平面図で
ある。 20……駆動源、26……雁木車、28……調速機構、27……
振子、263……回転軸部、264……突出体。
Claims (1)
- 【請求項1】駆動源より伝達輪列を介して回転力が伝達
され回転する雁木車と、この雁木車の回転により往復回
動する振子とを有し、この振子の往復回動により上記伝
達輪列が一定の速度で回転するタイムスイッチ等の調速
機構において、上記雁木車は、回転軸部と、上記雁木車
の外周から半径方向のスリットを設けることにより弾性
変形可能に上記回転軸部より半径方向に突出した多数の
突出体とを有していることを特徴とするタイムスイッチ
等の調速機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988020082U JPH0741076Y2 (ja) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | タイムスイッチ等の調速機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988020082U JPH0741076Y2 (ja) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | タイムスイッチ等の調速機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01124640U JPH01124640U (ja) | 1989-08-24 |
JPH0741076Y2 true JPH0741076Y2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=31236156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988020082U Expired - Lifetime JPH0741076Y2 (ja) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | タイムスイッチ等の調速機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0741076Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0729508Y2 (ja) * | 1986-12-25 | 1995-07-05 | 中川電化産業株式会社 | 調速機構 |
-
1988
- 1988-02-18 JP JP1988020082U patent/JPH0741076Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01124640U (ja) | 1989-08-24 |
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