JPH0741061A - ティッシュの包装袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 フィルムにより袋状とされた袋本体３内に、
ウェットティッシュ２が内有されると共に、袋本体３の
上側フィルム部７とウェットティッシュ２の上面間に
は、袋本体３よりも硬質な薄板とされた装備体４が介装
され、上側フィルム部７及び装備体４の中央部には、引
出口８，１１が形成されている。装備体４の４箇所の各
隅部には、下方に湾曲状に突出し且つウェットティッシ
ュ２の上面に当接する半球状の間隔保持部１２が一体形
成されている。袋本体３の上側フィルム部７の上面に
は、引出口８を開閉するシール片５が、接着・剥離自在
に備えられている。ウェットティッシュ２の使用時に
は、シール片５を剥離して、袋本体３の引出口８を開放
し、ウェットティッシュ２を引出す。 【効果】 ウェットティッシュ２の引出時に、ウェット
ティッシュ２と装備体４の摩擦力は極めて小さく、ウェ
ットティッシュ２をスムーズに取り出せる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ティッシュの包装袋に
関する。

【０００２】

【従来の技術】乳幼児の排便後、肛門部及びその周辺の
皮膚に付着した汚れを清拭する場合、汚れを充分に清拭
できることや、摩擦が少ないという利点から、最近にお
いては、水分や薬液等を含有するウェットティッシュが
使用されている。

【０００３】上記ウェットティッシュは、連続的に引出
し可能に折畳まれて、例えば、包装袋に内有されている
が、この種の包装袋として、特開平１−２２６５７９号
公報に示すものがある。

【０００４】上記包装袋は、フィルムにより袋状に形成
されて、ティッシュを内有すると共に、上側フィルム部
に、ティッシュの引出口が形成された袋本体と、袋本体
よりも硬質とされて、袋本体の上側フィルム部とティッ
シュの上面間に介装されると共に、袋本体の引出口の下
方に、ティッシュの引出口が形成され、該引出口に、引
出口からティッシュを引出した際に、該ティッシュの後
続のティッシュが保持される装備体と、袋本体の上側フ
ィルム部の上面に剥離可能に接着されて、袋本体の引出
口を開閉するシール片とを有する。

【０００５】上記のものでは、ウェットティッシュの包
装用として、フィルムにより主構成された包装袋を使用
するようにしたので、 （１） ウェットティッシュの包装コストを安価にでき
る。 （２） 包装袋が軽量で、コンパクトであるため、包装
袋及びこれに内有されるウェットティッシュの輸送コス
トを安価にできる。 （３） 使用後に、包装袋をゴミとして廃棄する場合
に、包装袋をコンパクトにでき、ゴミ公害の面でも、問
題を少なくできる。等の効果を奏する。

【０００６】又、袋本体の上側フィルム部の下方に、袋
本体よりも硬質とされた装備体が備えられているので、
包装袋内のウェットティッシュの残量が少なくなった場
合でも、 （４） ウェットティッシュの引出時に、袋本体が変形
しないと共に、装備体の引出口にウェットティッシュが
保持されるので、ウェットティッシュを引出し易い。 （５） シール片の上側フィルム部に対する剥離、接着
を容易に行える。等の効果も奏する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記従来
においては、装備体の下面が全面にわたってウェットテ
ィッシュと当接していたので、ウェットティッシュの引
出時に、ウェットティッシュと装備体の摩擦力が大き
く、この摩擦力により、ウェットティッシュをスムーズ
に引出せない場合があった。

【０００８】特に、包装袋内のウェットティッシュの残
量が多い場合に、上記問題が顕著となっていた。本発明
は、上記問題を解決できるティッシュの包装袋を提供す
ることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の特徴とするところは、連続的に引出し可能に折
畳まれたティッシュを、内有する包装袋であって、フィ
ルムにより袋状に形成されて、ティッシュを内有すると
共に、上側フィルム部に、ティッシュの引出口が形成さ
れた袋本体と、袋本体よりも硬質とされて、袋本体の上
側フィルム部とティッシュの上面間に介装されると共
に、袋本体の引出口の下方に、ティッシュの引出口が形
成され、該引出口に、引出口からティッシュを引出した
際に、該ティッシュの後続のティッシュが保持される装
備体と、袋本体の引出口を開閉する開閉手段とを有する
ものにおいて、装備体に、下方に湾曲状に突出し且つテ
ィッシュの上面に当接する間隔保持部が形成された点に
ある。

【００１０】

【作用】ティッシュの使用時には、袋本体の引出口を開
放する。次に、袋本体及び装備体の引出口から、最上位
にあるティッシュをつまみ出して、引出せば、ティッシ
ュを、引出口から一枚宛引出せると共に、一枚引出す
と、それに後続する次の一枚が、引出口から、外部に引
出される。

【００１１】この際、袋本体の引出口の下方に、袋本体
よりも硬質とされた装備体が備えられているので、包装
袋がフィルムにより主構成されているにもかかわらず、
包装袋内のティッシュの残量が少なくなった場合にも、
ティッシュの引出時に、袋本体が変形しないと共に、装
備体の引出口にティッシュが保持されるので、ティッシ
ュを引出し易い。

【００１２】又、 装備体には、下方に突出し且つティッシュの上面に
当接する間隔保持部が形成されて、装備体の下面が全面
にわたってティッシュと当接しないようにされているこ
とと、 間隔保持部が下方に湾曲状に突出して、間隔保持部
とティッシュの上面との接触面積が極めて小さくされて
いることと、 上記のように、間隔保持部が下方に湾曲状に突出し
て、ティッシュが間隔保持部に引っ掛かりにくいことと から、ティッシュの引出時に、ティッシュと装備体の摩
擦力は極めて小さく、ティッシュをスムーズに取り出せ
る。更に、ティッシュを使用しない場合には、袋本体の
引出口を閉鎖する。

【００１３】

【実施例】以下、本発明をウェットティッシュの包装袋
に適用した第１実施例を図１〜図７の図面に基づき説明
すると、１はウェットティッシュ２の包装袋で、袋本体
３と、装備体４と、シール片５とから成る。

【００１４】ウェットティッシュ２は、水分、薬液、又
は、油分を、紙又は不織布に含浸又は塗布して成るもの
とされている。袋本体３内には、多数のウェットティッ
シュ２が積層状とされると共に、各ウェットティッシュ
２が、上下に隣接するウェットティッシュ２の上部と下
部を内有するような形態で折り重ねられ、連続的に引出
し可能とされている。

【００１５】袋本体３は、包装袋１を主構成して、ウェ
ットティッシュ２を内有している。袋本体３は、筒状の
柔軟なフィルムの両端部を熱溶着して、左右一対の熱溶
着部６を形成することで、袋状とされている。フィルム
としては、耐水、耐湿性、ガス遮断性（ガスバリヤー
性）に優れたものが好ましい。フィルムとしては、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリ塩化ビニール等の合成樹脂製フィルムの
単材、又は、複合材、あるいは、これら合成樹脂フィル
ムに、アルミニューム箔等をラミネート、又は、アルミ
ニューム等を真空蒸着したフィルムが使用される。袋本
体３の上側フィルム部７の中央部には、ウェットティッ
シュ２を引出すための横長状の引出口８が形成されてい
る。

【００１６】装備体４は、軟質ではあるが、袋本体３よ
りも硬質な薄板により構成されている。装備体４の材料
としては、耐水、耐湿性に優れたものが好ましい。上記
材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン樹脂（ＡＢＳ樹脂）、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ール、プラスチックコートされた紙、合成紙等が使用さ
れる。

【００１７】装備体４は袋本体３に内有されて、袋本体
３の上側フィルム部７とウェットティッシュ２の上面間
に介装されている。装備体４は、横長の長方形状とされ
た本体部９と、本体部９の左右両側部から外側方に突設
された左右一対の突片部１０とから成る。本体部９の前
後幅は、袋本体３の前後幅と略同一とされて、装備体４
は袋本体３内にほぼ固定状態で配設されている。

【００１８】本体部９のほぼ中央部には、ウェットティ
ッシュ２を引出すための横長状の引出口１１が形成され
て、袋本体３の引出口８の下方に位置している。引出口
１１は、左右方向中央部が円形とされると共に、左右両
側部が絞られて、細くされており、袋本体３内からウェ
ットティッシュ２を引出した際に、引出口１１に、引出
したウェットティッシュ２に後続するウェットティッシ
ュ２が保持可能とされている。本体部９の４箇所の各隅
部には、下方に湾曲状に突出し且つウェットティッシュ
２に当接する半球状の間隔保持部１２が一体形成されて
いる。又、本体部９における、引出口１１の左右各端部
の前後各側には、夫々、上方に湾曲状に突出する半球状
の突出部１３が一体形成されて、装備体４の引出口８と
袋本体３の引出口１１間及び、両引出口８，１１の周辺
部間に、引出口１１に保持されたウェットティッシュ２
の上部を収容可能な収容空間１４が形成されている。
尚、本体部９及び突片部１０には、重量軽減の為に、開
口１５，１６が形成されている。

【００１９】シール片５は、袋本体３の引出口８を開閉
する開閉手段とされており、ほぼ長方形状とされて、そ
の外周部が、袋本体３の上側フィルム部７における、引
出口８の周囲に、剥離可能に接着されている。シール片
５は、袋本体３と同様又はほぼ同様のフィルムにより、
構成されており、通常、ポリエチレンにアルミニューム
がラミネートされたものが使用される。

【００２０】上記のように構成した第１実施例によれ
ば、ウェットティッシュ２の包装用として、フィルムに
より主構成された包装袋１を使用するようにしたので、 （イ） ウェットティッシュ２の包装コストを安価にで
きる。 （ロ） 包装袋１が軽量で、コンパクトであるため、包
装袋１及びこれに内有されるウェットティッシュ２の輸
送コストを安価にできる。 （ハ） 使用後に、包装袋１をゴミとして廃棄する場合
に、包装袋１をコンパクトにでき、ゴミ公害の面でも、
問題を少なくできる。 等の効果を奏する。

【００２１】又、ウェットティッシュ２の使用時には、
シール片５の長手方向一端部を持ち、図２の仮想線で示
すように、シール片５の他端部を除く部分を袋本体３か
ら剥離して、袋本体３の引出口８を開放する。

【００２２】次に、袋本体３及び装備体４の引出口８，
１１から、最上位にあるウェットティッシュ２をつまみ
出して、引出せば、ウェットティッシュ２を、引出口
８，１１から一枚宛引出せると共に、一枚引出すと、そ
れに後続する次の一枚が、引出口８，１１から、外部に
引出される。

【００２３】この際、袋本体３の上側フィルム部７の下
方に、袋本体３よりも硬質とされた装備体４が備えられ
ているので、包装袋１がフィルムにより主構成されてい
るにもかかわらず、袋本体３内のウェットティッシュ２
の残量が少なくなった場合にも、ウェットティッシュ２
の引出時に、袋本体３が変形しないと共に、装備体４の
引出口１１にウェットティッシュ２が保持されるので、
ウェットティッシュ２を引出し易い。

【００２４】又、 装備体４の本体部９の４箇所の各隅部には、下方に
突出し且つウェットティッシュ２の上面に当接する間隔
保持部１２が形成されて、装備体４の下面が全面にわた
ってウェットティッシュ２の上面と当接しないようにさ
れていることと、 間隔保持部１２が下方に湾曲状に突出して、間隔保
持部１２とウェットティッシュ２の上面との接触面積が
極めて小さくされていることと、 上記のように、間隔保持部１２が下方に湾曲状に突
出して、ウェットティッシュ２が間隔保持部１２に引っ
掛かりにくいことと から、ウェットティッシュ２の引出時に、ウェットティ
ッシュ２と装備体４の摩擦力は極めて小さく、ウェット
ティッシュ２をスムーズに取り出せる。

【００２５】更に、ウェットティッシュ２を使用しない
場合には、シール片５を、図２の実線で示すように、袋
本体３に再接着して、袋本体３の引出口８を密閉する。
この際、袋本体３の上側フィルム部７の下方に、硬質の
装備体４が備えられているので、シール片５の大きな沈
込みが防止され、シール片５を袋本体３に再接着し易
い。

【００２６】又、上記のように、袋本体３の引出口８を
閉鎖する際には、最上位のウェットティッシュ２の上部
が、袋本体３及び装備体４の引出口８，１１から外部に
露出している。

【００２７】然しながら、装備体４における、引出口１
１の左右各端部の前後各側には、夫々、上方に湾曲状に
突出する半球状の突出部１３が一体形成されて、これら
突出部１３により、装備体４及び袋本体３の両者の引出
口８，１１間及び、両引出口８，１１の周辺部間に、引
出口１１に保持されたウェットティッシュ２の上部を収
容可能な収容空間１４が形成されている。

【００２８】これにより、袋本体３の引出口８を閉鎖す
る際には、最上位のウェットティッシュ２の上部を上記
収容空間１４内に収容できる。従って、最上位のウェッ
トティッシュ２の上部が、袋本体３の引出口８の閉鎖に
支障を及ぼすことはない。

【００２９】そして、ウェットティッシュ２を使用しな
い場合には、上記のように、袋本体３の引出口８を閉鎖
して、包装袋１を密閉すれば、ウェットティッシュ２の
乾燥や、包装袋１内への雑菌の侵入等を防止できる。

【００３０】図８〜図１０は本発明の第２実施例を示
し、装備体４の本体部９の前後部に、前後に面状を呈す
る壁状の突出部１３が左右方向ほぼ全長にわたって形成
されている。

【００３１】図１１は本発明の第３実施例を示し、装備
体４の本体部９の前後部に、夫々、３個宛の間隔保持部
１２が左右方向に等間隔に配設されると共に、本体部９
の前後端部の左右方向中央部には、重量軽減のために、
開口の代わりに、切欠部２０が形成されている。

【００３２】図１２及び図１３は本発明の第４実施例を
示し、装備体４の本体部９の前後部に、断面Ｕ型状とさ
れた前後一対の間隔保持部１２が、左右方向ほぼ全長に
わたって形成されている。尚、実施例では、ティッシュ
をウェットタイプのウェットティッシュとしたが、ティ
ッシュをドライタイプのドライティッシュとしてもよ
い。

【００３３】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、 装備体には、下方に突出し且つティッシュの上面に
当接する間隔保持部が形成されて、装備体の下面が全面
にわたってティッシュと当接しないようにされているこ
とと、 間隔保持部が下方に湾曲状に突出して、間隔保持部
とティッシュの上面との接触面積が極めて小さくされて
いることと、 上記のように、間隔保持部が下方に湾曲状に突出し
て、ティッシュが間隔保持部に引っ掛かりにくいことと から、ティッシュの引出時に、ティッシュと装備体の摩
擦力は極めて小さく、ティッシュをスムーズに取り出せ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す斜視図である。

【図２】本発明の第１実施例を示す断面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線矢視断面図である。

【図４】図３のＢ−Ｂ線矢視断面図である。

【図５】図３のＣ−Ｃ線矢視断面図である。

【図６】図３のＤ−Ｄ線矢視断面図である。

【図７】本発明の第１実施例を示す装備体の斜視図であ
る。

【図８】本発明の第２実施例を示す断面図である。

【図９】図８のＥ−Ｅ線矢視断面図である。

【図１０】本発明の第２実施例を示す装備体の斜視図で
ある。

【図１１】本発明の第３実施例を示す断面図である。

【図１２】本発明の第４実施例を示す断面図である。

【図１３】図１２のＦ−Ｆ線矢視断面図である。

【符号の説明】

１ 包装袋 ２ ウェットティッシュ ３ 袋本体 ４ 装備体 ５ シール片（開閉手段） ７ 上側フィルム部 ８ （袋本体３の）引出口 １１ （装備体４の）引出口 １２ 間隔保持部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】連続的に引出し可能に折畳まれたティッシ
   ュを、内有する包装袋であって、 フィルムにより袋状に形成されて、ティッシュを内有す
   ると共に、上側フィルム部に、ティッシュの引出口が形
   成された袋本体と、 袋本体よりも硬質とされて、袋本体の上側フィルム部と
   ティッシュの上面間に介装されると共に、袋本体の引出
   口の下方に、ティッシュの引出口が形成され、該引出口
   に、引出口からティッシュを引出した際に、該ティッシ
   ュの後続のティッシュが保持される装備体と、 袋本体の引出口を開閉する開閉手段とを有するものにお
   いて、 装備体に、下方に湾曲状に突出し且つティッシュの上面
   に当接する間隔保持部が形成されたことを特徴とするテ
   ィッシュの包装袋。