JPH0741049B2 - 眼科治療装置 - Google Patents

眼科治療装置

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JPH0741049B2
JPH0741049B2 JP62050150A JP5015087A JPH0741049B2 JP H0741049 B2 JPH0741049 B2 JP H0741049B2 JP 62050150 A JP62050150 A JP 62050150A JP 5015087 A JP5015087 A JP 5015087A JP H0741049 B2 JPH0741049 B2 JP H0741049B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は眼科治療装置、特に被検眼の観察系と、治療の
ためのレーザー光ないし照明光を照射する光学系を有す
る眼科治療装置に関するものである。
[従来の技術] 従来より、眼科治療装置としてレーザー光線を用いる凝
固装置が知られている。この種の装置では、患者の顔面
を装置の一部に固定し、被検眼に対して観察用の顕微鏡
と照明ないしレーザー凝固のための光学系が装置の固定
ベース上に設けられた移動台により移動可能に支持され
る。観察用の顕微鏡と、照明ないしレーザー凝固のため
の光学系は、さらに移動台上で上下方向に調節可能とさ
れるとともに、また顕微鏡の集点面を通る垂直軸をピボ
ットとして水平面で旋回できるようなスイング機構によ
り支持される。
このような構成では、観察用の顕微鏡と、照明ないしレ
ーザー凝固のための光学系を上記のような水平面での平
行移動、上下動、および水平面での旋回機構を介して調
節することにより、被検眼の所望部位の観察、治療を行
なう。
上記のような、機械的な調節機構ではレーザー照射位置
は大まかにしか調節できないから、レーザー光を走査す
るためのスキャンミラーを揺動させて照射位置を微調整
する構造が知られている。
レーザー光走査用のスキャンミラーは、顕微鏡へと向か
う主光路の中間部に挿入され、レーザー光を被検眼方向
に反射させる。従来装置では、レーザー光は装置の下方
側から入射され、これを鏡面を下方に向けて傾斜配置さ
れたスキャンミラーにより反射させる。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、従来装置では上記のような姿勢で配置された
スキャンミラーの揺動をスキャンミラーの鏡面側、すな
わち装置の下方に設けた揺動機構により制御する。
この揺動機構としては、リンク機構により制御レバーと
スキャンミラーを直結する方式では、前記の照明、凝固
のための光学系、顕微鏡による観察系を旋回させる機構
と干渉してごく狭い旋回範囲内でしかスキャンミラーを
制御できない問題があった。したがって、モータなどの
駆動源によりスキャンミラーを揺動させ、駆動源をリモ
ートコントロールする方式が有利である。
しかし上記のように、スキャンミラーの鏡面側からミラ
ーの揺動を制御する構成では、揺動機構がモータなどの
駆動源を用いるにしろ、あるいは制御レバーとリンク機
構による純機械的な揺動装置であるにしろ、ミラー揺動
のための駆動ロッド、レバーなどの駆動系が主光軸、あ
るいはレーザー光軸をまたぐ形で配置されるから、これ
らの駆動系が長大化、複雑化し、スキャンミラーの揺動
精度、応答性の低下が生じる問題がある。
さらに上記のように、スキャンミラーを制御レバーと直
結させて微動させる機構を設けた装置では、照明ないし
レーザー光凝固のための光学系および顕微鏡による観察
系を搭載した移動台を制御するための操作系のほかに、
スキャンミラーの微動のための操作系も追加されるか
ら、装置全体の操作系が複雑になり、操作の習得が困難
になるという問題がある。
また、この種の装置では術者以外の観察者のための側視
鏡、テレビカメラ、各種治療条件の表示などのためのヘ
ッドアップディスプレイなど、種々のアクセサリーユニ
ットを取り付けることができるようになっている。
さらに、レーザー凝固を行なう場合には、光エネルギー
のレーザー光から術者の目を保護するためのセフティフ
ィルタを自動的に観察光路に挿入するセフティフィルタ
ユニットも、同じくアクセサリーユニットとして構成さ
れる。これは、フィルタの特性を使用するアルゴン、ク
リプトン、DYEなどのレーザー光の波長に応じて変更す
る必要があるためである。
これらのアクセサリーユニットは、従来ではそれぞれ単
能化されたユニットであり、個々のユニットを組み付け
ることにより各機能が顕微鏡部に付与される。
したがって、多数のアクセサリーユニットを結合する作
業が煩雑であり、また顕微鏡部が長大化することによっ
て、術者眼と被検眼の距離が離れ、操作が困難になる問
題がある。また観察光学系の精度が低下する恐れもあ
る。
[問題点を解決するための手段] 以上の問題点を解決するために、本発明によれば、 治療のためのレーザー光ないし照明光を反射し被検眼に
導くスキャンミラーと、 被検眼から反射されたレーザー光ないし照明光を観察す
る観察光学系と、 第1の駆動源と、 前記第1の駆動源の駆動力を伝達して前記スキャンミラ
ーを第1の軸を中心に揺動させる第1の揺動機構と、 第2の駆動源と、 前記第2の駆動源の駆動力を伝達して前記スキャンミラ
ーを第1の軸とほぼ直交する第2の軸を中心に揺動させ
る第2の揺動機構と、 操作手段の操作に応じてスキャンミラーを第1あるいは
第2の軸を中心に揺動させる制御信号を前記第1と第2
の駆動源に入力する制御手段とを備え、 前記第1と第2の駆動源並びに第1と第2の揺動機構を
前記スキャンミラーの鏡面とは逆の背面側でかつ観察光
学系の光軸と交差しない部分に配置する構成を採用し
た。
[作用] このような構成によれば、各駆動源並びに揺動機構は、
被検眼への入射光軸並びに観察光学系の光軸をまたぐこ
とがなく、揺動機構を簡略化することができ、揺動時の
制御精度を向上することができる。
更に、操作手段の操作に応じて制御信号を発生させてス
キャンミラーを揺動させるようにしているので、操作手
段と各揺動機構は、電気的な制御信号で結合され、各揺
動機構を簡単にできしかも精度よく制御することが可能
になる。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づき、本発明を詳細に説明
する。
全体の構造 第1図(A)は本発明を採用したレーザー光凝固装置の
側面を示している。装置の各部はベース10上に可動機構
を介して設けられる。
まず、被検者の顔面を所定位置に位置決めするアゴ載せ
台14と額当て15がベース10の端部に立てられた支柱上に
設けられている。アゴ載せ台14は支柱に対して調節ノブ
14aを介して取り付けられており、この調節ノブ14aによ
り、所定の高さに位置決めできる。
ベース10上には、移動台11が移動レール10aを介して水
平面上で所望の位置へ移動可能に支持されている。この
移動台11上には上下動ベース10bを介してレーザー光凝
固系90と観察系を構成する顕微鏡50が設けられている。
これらの凝固系90と顕微鏡50はピボットPを中心として
水平面で旋回可能となっている。
顕微鏡50はアーム52上に被検眼33および、レーザー光凝
固系のスキャンミラー35の光軸と入射側の光軸をほぼ一
致させるように支持される。顕微鏡50は対物レンズ系5
5、術者眼59を凝固時のレーザー光から保護するための
セフティフィルタユニット60、セフティフィルタユニッ
トのマウント51を介して取り付けられる側視鏡(後
述)、およびヘッドアップディスプレイ(後述)70、お
よびファインダユニット52から構成される。
レーザー凝固系90はレーザー光源40と、このレーザー光
を導入するための光ファイバー41と、導入されたレーザ
ー光を被検眼33の方向に反射させるスキャンミラー35、
およびこのスキャンミラー35の反射方向を制御するため
の制御機構80から構成される。第1図(B)は第1図
(A)のE方向から見た図で、スキャンミラー35のマウ
ント部を示している。また、スキャンミラー35には照明
ボックス38からの照明光が導入される。スキャンミラー
35を固定して、レーザー光を観察用照明光の光軸に合流
させるためのミラー42dを揺動制御するため、スキャン
ミラー35の上部にあるスキャンミラー制御機構80をミラ
ー42dの反射面の背面側に配置した別の実施例を示して
いる。
これは、照明光は固定したまま、治療のためのレーザー
光のみスキャンすることが可能となり、使い易くなる効
果がある。
レーザー光スポットを被検眼33の所望部位に照射するた
め、移動台11はマニピュレータ12のジョイスティック12
aを倒すことにより水平面上で移動される。このジョイ
スティックの周囲にはレーザー光凝固系90と顕微鏡50を
上下動ベース10bを介して上下動させるための上下調節
ノブ12dが設けられている。
マニピュレータ12のジョイスティック12a、およびジョ
イスティック12a周囲の調節ノブ12dは、その操作力を純
機械的な制御機構を介して移動台11、上下動ベース10b
に駆動力として与えるか、あるいは、内蔵された検出回
路により検出された操作量に応じて、移動台11、上下動
ベース10bを駆動するモータを制御するなどの各種方式
により移動台11、上下動ベース10bを制御する。移動台1
1はマニピュレータ12下部に設けられたロックテンショ
ン調節ノブ12bにより所定の位置で固定することができ
る。
また、スキャンミラー35を微小量回動させてレーザー光
の照射方向を制御するため、ジョイスティック12aの上
端には制御レバー12cが設けられている。この制御レバ
ー12cは後述する操作検出機構を介して制御機構80を制
御し、スキャンミラー35の揺動角度を制御する。
光学系の構造 第2図、第3図はそれぞれ顕微鏡50の光学系の構造を第
1図(A)の上面および側面方向から示している。図に
おいて符号Pで示されるものは、第1図(A)のピボッ
トで、各可動部の調整が済んだ後、顕微鏡50の焦点はこ
の位置に整合される。被検眼に近い方から光学系は以下
の各部材により構成される。
スキャンミラー35の後には、まず、対物レンズ55が配置
され、その後、施術者が両眼で観察できるよう光学系は
変倍レンズ56、56の位置で2つに分割される。
変倍レンズ56の後にはレーザー光照射時に自動的に施術
者の目を保護するためのセフティフィルタ61が挿入され
るようになっている。
セフティフィルタ61の後、イメージスプリッタ58aによ
り側視鏡51の方向に光が分割される。分割された光は結
像レンズ74を介して側視鏡に導かれる。また、施術者の
右目側のイメージスプリッタ58bはヘッドアップディス
プレイ70のLED44の光を術者へ向かう観察光に合成す
る。
第3図にも示されるように、観察光は左右2つずつのプ
リズムにより構成された正立プリズム59aを通過し、レ
チクル59b、接眼レンズから施術者の目59に導かれる。
第3図に示されるように、レーザー光源40のレーザー光
は光ファイバ41の出力端面から出射され、ミラー42、ス
ポットサイズを調節するための移動レンズ42b、固定レ
ンズ42cを介してミラー42dに入射される。ミラー42はレ
ーザー光を投光レンズ42eに入射し、スキャンミラー35
の方向に導く。
一方、投光レンズ42eの光軸には投光レンズ42dの光軸が
一致するように配置されており、観察時の照明用の光を
入射する。すなわち、照明用のランプ43aの光はコンデ
ンサレンズ43b、熱線吸収フィルタ43cおよびスリット43
dを介して投光レンズ42f,42eに入射される。スリット照
射光はミラー42dに遮光されるため、投光レンズ42f,42e
の周辺部を通過し、スキャンミラーにより反射されて、
被検眼を照明する。
第4図は側視鏡51およびヘッドアップディスプレイ70の
光学系の構造を第3図のA−A′線方向から示してい
る。
顕微鏡50の主光路から分離した観察光は施術者の左側の
目のイメージスプリッタ58aを通過して結像レンズ74に
入り、更にミラー75、接眼レンズ76を介して施術者とは
異なる観察者の目59′に入射する。一方、ヘッドアップ
ディスプレイ70のLED44の光はミラー71、リレーレンズ7
2を介してイメージスプリッタ58bに入射され、術者への
観察光に合成される。
セフティフィルタユニット周辺の構造 第5図、第6図はセフティフィルタユニット60、および
側視鏡部の構造を詳細に示している。第5図は第1図
(A)のC−C′線に沿った断面図、第6図は第5図の
D−D′線に沿った断面図である。
第5図に示されるように、側視鏡51はマウント50aに取
り付けノブ50bをねじ込むことによってセフティフィル
タユニット60に固定される。側視鏡51内には前記の接眼
レンズ76、ミラー75及びイメージスプリッター58aが収
納されている。
一方、ヘッドアップディスプレイユニット70はマウント
70aに取り付けノブ70bをねじ込むことでセフティフィル
タユニット60に固定される。ヘッドアップディスプレイ
70内にはLED44と、このLEDを点灯制御するためのIC73a
を搭載したプリント基板73が収納されている。
ヘッドアップディスプレイユニット70はほぼL字型の外
形を有し、セフティフィルタユニット60の側面から下面
を覆うように固定される。
セフティフィルタユニット60内に挿入されるイメージス
プリッタ58a、58bは第2図、第3図の正立プリズム59a
に向かう光、側視鏡51に向かう光を通過させるものであ
るが、被検眼方向から入射される光は施術者、観察者の
目を保護するためのセフティフィルタ61によりフィルタ
できるようになっている。
イメージスプリッタ58a、58bは、本実施例の場合、アク
セサリーマウントとしてのセフティフィルタユニット60
にではなく、側視鏡51、ヘッドアップディスプレイ70な
どのアクセサリー側光学系に取り付けられている。
セフティフィルタ61は軸61a′を中心として回転自在に
支持されたギヤ61aの所定の円周上にイメージスプリッ
タ58a、58bと同一間隔でマウントされており、このギヤ
61aをロータリーソレノイド62の軸に固定されたソレノ
イドギヤ63により回転させることによりイメージスプリ
ッタ58a、58bの前に挿入、または離脱される。
第6図に示すように、セフティフィルタ61はギヤ61aに
よってイメージスプリッタ58a、58bの前方に配置されて
いる。セフティフィルタユニット60は第1図(A)の対
物レンズ系55に固着するためのテーパマウント(オス)
67aと、ファインダユニット52を固着するためのテーパ
マウント(メス)67bを有している。ファインダユニッ
ト52はテーパマウント(メス)67bと自己のオス型のテ
ーパマウントを嵌合させ、固定ネジ67cを締め付けるこ
とによりセフティフィルタユニット60に固定される。
セフティフィルタユニット60は同様の方法で対物レンズ
系55に固着される。
以上のように、セフティフィルタユニット60の側面に側
視鏡、ヘッドアップディスプレイなどのアクセサリーユ
ニットを装着できるようにマウントを設けることによ
り、種々のアクセサリーユニットが個別に観察光学系に
装着される、あるいは別体のアクセサリーマウントを用
いて装着される従来方式に比べ、光学系ユニット数を減
少でき、光学系の構造を簡略化できる。
すなわち、上記の構造では、セフティフィルタユニット
60をアクセサリーマウントとして用い、その両側面にア
クセサリーを取り付けるようにし、しかもイメージスプ
リッタをアクセサリー側に設けるようにしているから、
従来必要とされていたイメージスプリッタを内蔵した独
立したイメージスプリッタユニット、あるいはアクセサ
リーマウントを必要としない。
本実施例によれば、イメージスプリッタをアクセサリー
側に設けているから、セフティフィルタユニットに取り
付けるアクセサリーを自由に交換できる。たとえば、ヘ
ッドアップディスプレイユニットのかわりに側視鏡ユニ
ットを装着し、両側から2人の観察者が同時に観察する
ことができる。
第6図に示されるように、セフティフィルタ61を回転さ
せるのに必要なロータリーソレノイドの上部スペースを
利用して、アクセサリーユニットのイメージスプリッタ
が配置されるので、また、セフティフィルタユニットの
側面にアクセサリーユニットを設けるようにしているの
で、被検眼と、術者眼の距離が長くならず、被検者方向
の肉眼による観察やスリットランプ操作、その他の作業
が非常に容易になる。
また、上記実施例では、ヘッドアップディスプレイユニ
ットを装着した場合、ディスプレイ用のLED、およびLED
駆動基板などの実質部分が第5図に示されるようにアク
セサリーマウントとしてのセフティフィルタユニットの
ほぼ下方に位置し、側方に大きく張り出さないから肉眼
で被検者方向を視認するのを妨げることがない。
以上では、アクセサリーとして側視鏡、ヘッドアップデ
ィスプレイを例示したが、これらに限定されることな
く、TVカメラなど他のアクセサリーを装着することもで
きる。
スキャンミラー制御機構の構造 ここで、スキャンミラー制御機構80の構造につき第7図
から第9図を参照して説明する。
第7図はスキャンミラー制御機構80の内部構造を側面方
向から示している。図示のように、スキャンミラー35
は、ほぼ円筒状、ないし角柱状の支柱80aの中間部の開
口部内で、その鏡面を下方に向けて傾斜した姿勢で、レ
ーザー光を被検者の顔に対して左右方向(X方向)、お
よび上下方向(Y方向)に揺動可能に支持される。支柱
80aの上部はカバー80bにより覆われている。
スキャンミラー35を揺動させるモータ、その他の機構は
このカバー80b内部、すなわち、スキャンミラー35の鏡
面とは逆の背面側に設けられている。
このX方向、Y方向への駆動源は、Xモータ81、Yモー
タ82から構成される。第8図(第7図のA−A′断面)
および第9図に示されるように、スキャンミラー35はス
キャンミラーホルダ35aに傾斜して固定されている。
スキャンミラーホルダ35aは上部に長方形状の凹部35fを
有し、この内部に支持軸35e下部の長方形プレート35bが
Y方向回転軸35cを介して回動自在に支持されている。
長方形プレート35bと、スキャンミラーホルダ35aの間に
は後述のギヤ機構のバックラッシュを防止するためのス
プリング86が弾装されている。第7図のように、スプリ
ング86はスキャンミラーホルダ35a内部に穿設された孔
部内に支持されている。
Yモータ82は駆動軸にキー84aを設けられており、第7
図のように支柱80aのネジ穴と噛み合ったリードネジ84
を回転させる。これにより、リードネジ84が上下し、先
端の鋼球85を介してスキャンミラーホルダ35aの前端部
をスプリング86の付勢力に抗して操作し、スキャンミラ
ー35を回転軸35cを中心としてY方向に揺動させる。
一方、支持軸35eの上端にほぼT字型の支持プレート87
がビス87bにより固定されている。支持プレート87の中
央の腕部先端には扇型のギヤ87aが設けられている。ま
た、支持プレート87の一方の腕部(第9図左側)はギヤ
機構のバックラッシュ防止用のスプリング88により付勢
されている。ギヤ87aはXモータ81の軸に固定されたピ
ニオンギヤ81aと噛み合っており、したがって、Xモー
タ81を回転させることで、スキャンミラー35はスプリン
グ88の付勢力に抗して支持軸35eを中心としてX方向に
揺動制御される。
以上のような機構により、スキャンミラー35はX、Y方
向に揺動制御されるが、その揺動量は開ループ制御では
なく、閉ループ制御される。したがって、スキャンミラ
ー35の実際の揺動位置を検出するため、ホール素子およ
び磁石から構成された検出機構が設けられている。
X方向の揺動を検出するホール素子82aは支持プレート8
7の第9図右方の腕の回動領域下部の支柱80a上に固定さ
れている(第8図参照)。また、支柱プレートの上記右
腕端部には永久磁石などからなる磁石89aが固定されて
いる。したがって、Xモータ81により支持プレート87が
X方向に回動すると、その揺動に応じた検出量をホール
素子82aから得ることができる。
一方、Y方向の揺動を検出するホール素子82bはプリン
ト基板などからなる基板82c上に固定され、この基板82c
は支柱プレート87の左腕端部にビス87cを介して固定さ
れている。また、スキャンミラーホルダ35aの側面には
ビス89cを介して磁石支持板89dが固定され、この支持板
89d端部には磁石89bが固定されている。したがって、Y
モータ82によりスキャンミラーホルダ35aをY方向に揺
動させると、ホール素子82bに対する磁石89bの位置が変
化し、ホール素子82bから揺動に応じた情報量を得るこ
とができる。
上記機構により検出されたX、Y方向の揺動に関する情
報はケーブルCCAを介して制御部CCに入力される。制御
部CCは後述のマニピュレータ12の制御レバー12cの操作
量に応じてX、Yモータ81、82を制御してスキャンミラ
ー35を揺動させるが、この際、ホール素子82a、82bで検
出した揺動情報に基づきX、Yモータ81、82をサーボ制
御する。
すなわち、制御レバー12cの操作量と、ホール素子82a、
82bで検出した実際の揺動量を比較し、その差がなくな
るまでX、Yモータ81、82を駆動することによりスキャ
ンミラー35の揺動制御を行なう。
このような構成により、正確なスキャンミラー35の揺動
制御を行なうことができる。特に、Y方向のミラー揺動
を検出するホール素子82bは、支持プレート87端部に固
定され、X方向の運動に追従するようになっているの
で、Y方向の揺動のみを正確に検出できる。
また、以上の構成によれば、スキャンミラー35の揺動の
ための駆動機構がスキャンミラー35の背面側に設けられ
ているので、従来のようにスキャンミラーの光路をまた
ぐため長く、複雑な構成を有する駆動系を介してミラー
制御を行なう必要がない。したがって、スキャンミラー
35の応答性を向上させ、また揺動精度も大きく改善され
る。
また、本実施例によれば、Yモータ82は鋼球85によるス
ベリ機構を介してミラーを制御している。この構造によ
り、X方向への駆動系にY方向の駆動系を搭載する、た
とえばYモータを支持プレート87に搭載する必要がなく
なり、X方向の駆動系負荷を軽減し、X方向の応答性を
向上できる。
マニピュレータの上部構造 次に、上記スキャンミラー制御機構を操作するための、
マニピュレータ12の制御レバー12c周辺の構造につき第1
0図、第11図を参照して詳細に説明する。第10図は、マ
ニピュレータ12の内部構造を側方から示している。
第10図に示されるように、マニピュレータ12は、上下調
節ノブ12dを構成する外筒と、この外筒を回動自在に支
持する内筒120aから構成される。制御レバー12cは、内
筒120aの頂部にX、Y方向に揺動自在に支持されてい
る。
ここでX方向は術者の左右方向、Y方向は前後方向に対
応させてある。マニピュレータ12の頂部は内筒120aの上
端にねじ込まれた化粧カバー120bにより覆われている。
化粧カバー120bの中央の開口部を介して制御レバー12c
がX、Y方向に自由に回動自在に突出するが、化粧カバ
ー120bの開口部から内部にホコリなどの異物が侵入しな
いように、化粧カバー120bと制御レバー12cの回動支持
部の間にはプラスチック板などから構成されるドーナツ
円板状のダストカバー120cが設けられている。
第11図は制御レバー12cの揺動機構を示している。
制御レバー12cは中央の球部12ckの軸12cpによりY揺動
軸126の中央部側面の透孔を貫通してY揺動軸に対して
回動自在に支持される。
揺動レバー123の上端部には軸12ckと同軸のX揺動軸123
aが固定されている。揺動軸123aは、第10図に示される
ように揺動軸受124bを介して内筒120aに支持される。操
作レバー12c下部の操作軸12crはX揺動レバー123の下腕
部に設けられた長穴123aを貫通している。したがって、
操作レバー12cを第11図のX方向に揺動させると、X揺
動レバー123は揺動軸123aの周りに回動する。
X揺動軸123aの端部には取り付けネジ124aを介して扇型
のクラウンギヤ124が固定されている。このクラウンギ
ヤ124のギヤ部にはXポテンショメータ121の軸に固定さ
れたピニオンギヤ121bが噛み合っている。したがって、
操作レバー12cの揺動量のX方向成分はこのポテンショ
メータ121により検出できる。
一方、Y揺動軸126の端部にはビス125aを介して扇型の
クラウンギヤ125が固定されている。このクラウンギヤ1
25のギヤ部はピニオンギヤ122bに噛み合っている。ピニ
オンギヤ122bの軸はスプリング継手122dを介してYポテ
ンショメータ122の軸に結合されている。したがって、
操作レバー12cの揺動量のY方向成分はYポテンショメ
ータ122により検出できる。
X、Yポテンショメータ121、122は第10図に示されるよ
うに、内筒120aに支持基121a、122aを介して固定され
る。ポテンショメータ121、122の検出出力は前記の制御
部CCにケーブルCCBを介して入力される。
制御部CCは、制御レバー12cのX、Y方向の揺動量に応
じて第7図〜第9図の制御機構を介してスキャンミラー
35のX、Y方向の揺動角度を制御する。その際、ホール
素子82a、82bで検出したスキャンミラー35の実際の揺動
量に応じてサーボ制御が行なわれる。
なお、制御レバー12cの操作力を調節するため、制御レ
バー12cの球部12ckは第10図に示すように摩擦片120cを
介して調節ネジ120dにより圧接されている。したがっ
て、調節ネジ120dの締め付け量を調節することにより、
制御レバー12cに適当な操作力を設定できる。
第12図、第13図は制御レバー12cの揺動を検出するため
の異なる構成を示している。第12図、第13図では検出素
子としてポテンショメータではなくホール素子を用いて
いる。
第12図、第13図では制御レバー12cの揺動支持機構は第1
0図、第11図と全く同じである。異なっているのはX揺
動軸123aおよびY揺動軸126に固定されるギヤ以降の構
造である。
X揺動軸123aおよびY揺動軸126には、それぞれクラウ
ンギヤのかわりにピニオンギヤ124′、125′がビス124
a、125aを介して固定されている。
これらのピニオンギヤ124′、125′は内筒120a内にビス
128d、128eにより垂直方向に摺動自在に支持されたX、
Yスライド板128a、128bのラックと噛み合っており、各
スライド板128a、128bを制御レバー12cの操作に応じて
上下に移動させる。
X、Yスライド板128a、128bの中央部、および下端部に
はそれぞれ磁石129a、129bが固定されており、これらの
磁石の近傍にはホール素子127a、127bが対向して設けら
れている。
このような構成でも、X、Yホール素子127a、127bを介
して制御レバー12cの揺動量のX成分、およびY成分を
独立して検出することができる。検出されたX、Y成分
は第10図、第11図の場合と同様にケーブルCCBを介して
制御部CCに入力される。
以上のような構造により、マニピュレータ12の下部のジ
ョイスティック部分を握り、これを所望の方向に倒すこ
とで移動台11の制御を、また、上部の制御レバー12cを
親指で操作することによりスキャンミラー35の微調整を
行なえる。すなわち、片手で容易にこれらの操作を全て
行なえる。
本実施例では、制御レバー12cは純機械的なリンク機構
を介してスキャンミラー35と接続されておらず、ポテン
ショメータ、ホール素子などによる検出機構によりレバ
ーの操作量を検出し、これに基づいてミラーをサーボ制
御するようにしている。純機械的なリンク機構により、
ミラー制御を行なうと、他の移動制御機構、たとえば顕
微鏡アームの旋回、水平移動機構との干渉によりミラー
制御機構を支持する照明ボックスの旋回がごく限られた
範囲に限定されてしまう問題があったが、上記のような
操作検出、制御機構によれば、このような問題を解決
し、各被制御部材を広範囲にわたって制御することがで
きる。
また、第10図〜第13図の各実施例によれば、ポテンショ
メータを用いる場合にはその回転軸がマニピュレータの
内筒120aの軸線にほぼ平行になるように、ホール素子を
用いる場合には制御レバー12cの運動を内筒120aの軸線
にほぼ平行な方向の運動に変換して検出するようにして
いるので、マニピュレータ12の握り部分をいたずらに太
くすることがなく、マニピュレータ12の操作性を損なう
ことがない。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、第1
と第2の駆動源並びに第1と第2の揺動機構は、スキャ
ンミラーの鏡面とは逆の背面側でかつ観察光学系の光軸
と交差しない部分に配置されるので、各駆動源並びに揺
動機構はいずれも、被検眼への入射光軸並びに観察光学
系の光軸をまたぐことがない。従って、各光軸を迂回し
て各揺動機構を配置する必要がないので揺動機構を簡略
化することができ、スキャンミラーの揺動精度、応答性
を向上させることができる。
更に、本発明では、操作手段の操作に応じて制御信号を
発生させてスキャンミラーを揺動させるようにしている
ので、操作手段と各揺動機構は、純機械的な機構ではな
く電気的な制御信号で結合されるので、各揺動機構を簡
単にできしかも精度よく制御することが可能になる、等
優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明を採用した眼科治療装置の側面
図、第1図(B)は第1図(A)の一部を詳細に示した
拡大図、第2図から第4図は第1図(A)の装置の光学
系を異なる方向からそれぞれ示した説明図、第5図は第
1図(A)の装置のセフティフィルタユニットの断面
図、第6図は第5図のD−D′線に沿った断面矢視図、
第7図は第1図のスキャンミラー制御部の構造を側面方
向から示した断面図、第8図は第7図のA−A′線に沿
った断面矢視図、第9図はスキャンミラー制御部の要部
の分解斜視図、第10図は第1図(A)の制御レバーの揺
動検出機構を示した断面図、第11図は第10図の検出機構
の要部の分解斜視図、第12図は第1図(A)の制御レバ
ーの揺動検出機構の異なる構成を示した断面図、第13図
は第12図の検出機構の要部の分解斜視図である。 10……ベース、11……移動台 12……マニピュレータ 12a……ジョイスティック 12c……制御レバー、12d……上下調節ノブ 14……アゴ載せ台、15……額当て 33……被検眼、35……スキャンミラー 38……照明ボックス、40……レーザー光源 44……LED、50……顕微鏡 55……対物レンズ系 60……セフティフィルタユニット 61……セフティフィルタ 61a……ギヤ 62……ロータリーソレノイド 63……ソレノイドギヤ 70……ヘッドアップディスプレイ 81……Xモータ、82……Yモータ 82a,82b,127a,127b……ホール素子 89a,89b,129a,129b……磁石 CC……制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8119−4C A61F 9/00 501

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】治療のためのレーザー光ないし照明光を反
    射し被検眼に導くスキャンミラーと、 被検眼から反射されたレーザー光ないし照明光を観察す
    る観察光学系と、 第1の駆動源と、 前記第1の駆動源の駆動力を伝達して前記スキャンミラ
    ーを第1の軸を中心に揺動させる第1の揺動機構と、 第2の駆動源と、 前記第2の駆動源の駆動力を伝達して前記スキャンミラ
    ーを第1の軸とほぼ直交する第2の軸を中心に揺動させ
    る第2の揺動機構と、 操作手段の操作に応じてスキャンミラーを第1あるいは
    第2の軸を中心に揺動させる制御信号を前記第1と第2
    の駆動源に入力する制御手段とを備え、 前記第1と第2の駆動源並びに第1と第2の揺動機構を
    前記スキャンミラーの鏡面とは逆の背面側でかつ観察光
    学系の光軸と交差しない部分に配置することを特徴とす
    る眼科治療装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、操作手段から入力された
    目標量とスキャンミラーの実際の揺動量に応じて前記制
    御信号を発生することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の眼科治療装置。
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