JPH0740756U - 粘着テープ - Google Patents
粘着テープInfo
- Publication number
- JPH0740756U JPH0740756U JP6992793U JP6992793U JPH0740756U JP H0740756 U JPH0740756 U JP H0740756U JP 6992793 U JP6992793 U JP 6992793U JP 6992793 U JP6992793 U JP 6992793U JP H0740756 U JPH0740756 U JP H0740756U
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- JP
- Japan
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- adhesive
- tape
- rubber
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- Pending
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】粘着力に影響を与えることなく巻戻し力を低下
せしめた粘着テープを提供することである。 【構成】長さ0.5mm以下、1.5デニールのスフか
らなる短繊維3…が、ゴム系粘着剤100に対して0.
47%混入されてゴム系粘着層2を構成し、、該ゴム系
粘着層2をスフからなる基材1の裏面に設けられる。
せしめた粘着テープを提供することである。 【構成】長さ0.5mm以下、1.5デニールのスフか
らなる短繊維3…が、ゴム系粘着剤100に対して0.
47%混入されてゴム系粘着層2を構成し、、該ゴム系
粘着層2をスフからなる基材1の裏面に設けられる。
Description
【0001】
本考案は、粘着テープに関する。
【0002】
粘着テープは、一般に紙類,布類,フィルム類,その他からなるテープ基材の 裏面に、ゴム系あるいはアクリル系その他の粘着剤をコーティングしてなるもの である。
【0003】
しかし、従来の粘着テープは、テープの巻戻し力、すなわちテープを引き出す ときの抵抗が強かったため、取扱い作業性(使用勝手)が悪かった。
【0004】 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、そ の目的とするところは、粘着力に影響を与えることなく巻戻し力を低下せしめた 粘着テープを提供することである。
【0005】
上記目的を達成するために本考案がなした技術的手段は、テープ基材裏面に備 える粘着層に短繊維を分散せしめたことである。
【0006】 短繊維は、1〜2デニール,長さ2.0mm以下で、粘着剤に対して0.1% 〜0.8%混入される。
【0007】
以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明すると、図中Aは本考案粘着テー プを示し、1はテープ基材、2は粘着層、3…は短繊維、4はPEコート層、5 は離型剤層を夫々示す。尚、図面はテープAの一部を示すものであり、その全体 長さは長短何等限定されず任意なものである。
【0008】 テープ基材1は、ポリエステル,アセテート,スフ,ビニロン等の合成繊維で 編成あるいは織成された周知の布製基材、あるいはカレンダーロールで圧延形成 若しくは押出機を用いて押出し形成されたポリエチレン,ポリプロピレン等から なる周知のフィルム製基材である。
【0009】 粘着層2は、上記テープ基材1の裏面に、例えばゴム系,アクリル系,EVA 系等の周知の粘着剤を所望厚に塗工して形成されるもので、例えばゴム系粘着剤 の一例を挙げると、SIS(スチレンイソプレン系熱可塑性エラストマー),N R(天然ゴム),SBS(スチレンブチレン系熱可塑性エラストマー),SEB S(スチレンエチレンブチレン系熱可塑性エラストマー),SBR(スチレンブ タジエンゴム),IR(イソプレンゴム),IIR(ブチルゴム)などが挙げら れ、この内任意なものを単独若しくは併用して使用し、そしてこの粘着剤に所望 な短繊維(ステープル)3…を混入して層中に分散せしめている。
【0010】 短繊維3は、ポリエステル,アセテート,スフ,ビニロン等周知の短繊維(ス テープル)で、1〜2D(デニール)で、長さ2.0mm以下に構成されている ものであり、上記ゴム系粘着剤100に対して0.1〜0.8wt%混入される 。上記短繊維3を、1〜2D(デニール)で、長さ2.0mm以下としたのは、 2Dよりも太いと粘着力の低下を招き、また1Dより細いと1%以上添加しなけ れば巻戻し力低下の効果は得られないが、1%以上添加したのでは粘着力に低下 が見られるため好ましくなく、また2.0mm以上では粘着力の低下が見られ好 ましくないからである。 また、0.1%より少ないと巻戻し力低下の効果が充分でなく、0.8%より 多いと流動性が損なわれ基材1との接着性に支障を来すと共に、粘着力も低下す る。0.1mm以下では、1%以上添加しなければ巻戻し力低下の効果が得られ ないが、1%以上添加したのでは粘着力に低下が見られるため好ましくない。
【0011】 したがって、例えばゴム分100重量部に、石油樹脂,ナフテン系オイル,タ ルク粉等を加えて200重量部としたゴム系粘着剤に、スフ等の周知の短繊維3 を0.1%〜0.8wt%添加し、120℃の温度中で混練する。尚、この時短 繊維3は乾燥させておくことが好ましい。
【0012】 つぎに具体的実施の一例を説明する。 [実施例1〜3] スフからなる基材1の裏面に、NR(天然ゴム)からなる粘着層2を50μ〜 150μ厚に塗工して略200mm〜400mm厚の粘着テープAを形成した。 粘着層2は、天然ゴムをベースとする粘着剤に、スフからなる短繊維(1.5 デニール,0.5mm)を、夫々所望量混入してなる。
【0013】 上記実施例1〜3における粘着力,タックおよび巻戻し力の変化(翌日,一週 間後)を、比較例1〜3と共に評価して表1に、そしてそれらの実用試験の結果 を表2に夫々示す。 また、比較例1は短繊維含有量0%、比較例2は短繊維含有量10%で、他の 要件は実施例と同一のものである。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】 上記表1により、粘着力,タックは短繊維の混入による影響はほとんどなく、 巻戻し力は低下した。 また、表2に示す結果から分かるように、剥離性においても短繊維を混入しない 場合とほとんど変わらず実用性の面でも優劣の差はなかった。
【0017】 また本考案によれば、ゴム引布生産工程において切り捨てられた耳部(左右両 端部分)の有効利用も図り得る。すなわち一般に上記耳部は、ゴム層と布層との 積層体であるという理由から、その再利用は困難であるが、本考案の粘着テープ 形成において、所定大きさに粗砕した耳部をゴム系粘着剤と共に混練すれば、引 布のゴム部分は粘着剤がゴム系で同質であり、また引布の繊維部分は短繊維とし て作用して本考案粘着テープAにおけるゴム系粘着層2が構成できることとなり 、従来不要部分であった耳部が容易、かつ有効に利用できることとなる。
【0018】
【考案の効果】 本考案は、粘着層に短繊維を分散せしめた新規な構造で、粘着テープとしての 粘着剥離力を低下させることなく、テープの巻戻し力を低下、すなわちテープを 引き出すときの抵抗を弱めることができたため、テープ使用時における取扱い作 業性(引き出し易さ)が大変向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案テープの一実施例を示す縦断正面図
【図2】実用試験の位置実施例を示す斜視図
A:粘着テープ 1:テープ本体 2:ゴム系粘着層 3:短繊維
Claims (2)
- 【請求項1】テープ基材裏面に備える粘着層に短繊維を
分散せしめたことを特徴とする粘着テープ。 - 【請求項2】1〜2デニールで長さ2.0mm以下の短
繊維が、粘着剤に対して0.1wt%〜0.8wt%混
入されることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6992793U JPH0740756U (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6992793U JPH0740756U (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 粘着テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740756U true JPH0740756U (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=13416815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6992793U Pending JPH0740756U (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740756U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017186457A (ja) * | 2016-04-06 | 2017-10-12 | 共同技研化学株式会社 | 基材レス両面粘接着シートもしくはテープ及び,その製造方法 |
JP2018090665A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 共同技研化学株式会社 | 粘着テープ及び粘着テープの製造方法 |
JP2018109145A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-07-12 | テーザ・ソシエタス・ヨーロピア | フィラメントを組み込むための物理的な予備処理 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP6992793U patent/JPH0740756U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017186457A (ja) * | 2016-04-06 | 2017-10-12 | 共同技研化学株式会社 | 基材レス両面粘接着シートもしくはテープ及び,その製造方法 |
JP2018109145A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-07-12 | テーザ・ソシエタス・ヨーロピア | フィラメントを組み込むための物理的な予備処理 |
JP2018090665A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 共同技研化学株式会社 | 粘着テープ及び粘着テープの製造方法 |
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