JPH0740669A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JPH0740669A
JPH0740669A JP5206950A JP20695093A JPH0740669A JP H0740669 A JPH0740669 A JP H0740669A JP 5206950 A JP5206950 A JP 5206950A JP 20695093 A JP20695093 A JP 20695093A JP H0740669 A JPH0740669 A JP H0740669A
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thermal transfer
sheet
resin
dye
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JP5206950A
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Shino Takao
志乃 高尾
Mikiko Kudo
美紀子 工藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱転写時において優れた離型性を有し、発色
濃度、鮮明性、諸堅牢性(特に耐指紋性、耐可塑剤性等
の耐久性)および高濃度下での非エンボス性に優れ、特
に透明な基材シートを用いたときには透明感のある高濃
度の記録画像を形成することができる熱転写受像シート
を提供する。 【構成】 基材シートと、該基材シートの一方の面に設
けられた染料受容層とを備え、前記染料受容層は、少な
くとも一種類以上の熱可塑性樹脂と、反応官能基を有す
る少なくとも二種以上の化合物との反応物、を主成分と
して含有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写受像シートに係
り、さらに詳しくは、熱転写時において優れた離型性を
有し、発色濃度、鮮明性、諸堅牢性(特に耐指紋性、耐
可塑剤性等の耐久性)および高濃度下での非エンボス性
に優れ、特に透明な基材シートを用いた時には透明感の
ある高濃度の記録画像を形成することができる熱転写受
像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピューターやワードプロセッ
サーの出力プリントを感熱昇華転写方式により行う場
合、基材シートの一方の面に染料層を設けた熱転写シー
トが使用されている。この熱転写シートは、耐熱性を有
する基材シートと、バインダーに昇華性染料を混合した
インキを基材シート上に塗布・乾燥して形成した染料層
とを備えている。そして、サーマルヘッドにより熱転写
シートの背面側から熱を印加して3色または4色の多数
の色ドットを被転写材に転移させることによって被転写
材の上にフルカラー画像が形成される。
【0003】形成された画像は使用する色材が染料であ
ることから鮮明で透明性に優れ、中間色の再現性や階調
性が高く、従来のフルカラー写真画像と同等の高品質画
像の形成が可能である。
【0004】しかしながら、一般の普通紙等のように染
料染着性のない被転写材に対しては上記のような高品質
画像の形成は不可能であり、これを解決するために、基
材シートに予め染料受容層を形成した熱転写受像シート
が数多く提案されている。例えば、特開昭57−169
370号、同57−207250号、同60−2579
3号公報等においては、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂等のビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル系樹脂、セ
ルロース系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂等を用いて染料受容層を形成したものが開示されてい
る。これらのものによれば、染着性の樹脂を主成分とし
て含有させて染料受容層を形成したり、受容層中に可塑
剤を含有させたりすることによって、熱転写時の染料拡
散性を良好にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、染料染
着性の良好な樹脂を主成分として含有する染料受容層
は、受容層自体の軟化点が低いことから、画像形成時に
サーマルヘッドによる熱によって融着し、剥離時に大き
な剥離が発生したり、また、染料層が層ごと転写さた
り、染料受容層が基材から剥離するいわゆる異常転写を
起こすという問題がある。
【0006】さらに、形成された画像が、指紋および可
塑剤により汚染、色抜け等を起こす問題もある。
【0007】またさらには、高エネルギーのかかる高濃
度領域では、画像表面がエンボス化のごとく荒れ、高濃
度領域のみマット調となり、OHP用途に於ては、透明
感のない領域ができ質感的問題を生じる。
【0008】このような剥離性、諸堅牢性、エンボス化
等の問題を解決する方法としては、染着した染料が染料
受容層で移行しにくい樹脂を選定すればよいが、この場
合には、染着性が劣り、高濃度でかつ、高鮮明性の画像
を形成することができないという問題がある。本発明
は、このような事情に鑑みて創案されたものであり、そ
の目的は、昇華性染料を使用する熱転写方式に対応でき
る熱転写受像シートであって、画像形成時における熱転
写シートとの剥離性、発色濃度、鮮明性、諸堅牢性、特
に耐指紋性、耐可塑剤性等の耐久性、および高濃度下で
の非エンボス性に優れ、特に透明な基材シートを用いた
ときには透明感のある高濃度の記録画像を形成すること
ができる熱転写受像シートを形成することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の熱転写受像シートは、基材シート
と、該基材シートの一方の面に設けられた染料受容層と
を備え、前記染料受容層は、少なくとも一種類以上の熱
可塑性樹脂と、反応官能基を有する少なくとも二種以上
の化合物と、を主成分として含有するように構成した。
【0010】
【作用】染料受容層の中に、少なくとも一種類以上の熱
可塑性樹脂と、反応官能基を有する少なくとも二種以上
の化合物と、を主成分として含有させているので、画像
形成時における熱転写シートとの離型性に優れ、かつ発
色濃度、鮮明性、諸堅牢性および、非エンボス性に優れ
た記録画像を形成することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0012】図1は本発明の熱転写受像シートの概略断
面図である。図1において、熱転写受像シート1は基材
シート2と、基材シート2の一方の面に形成された染料
受容層3とを備えている。
【0013】基材シート2は、例えば、ポリオレフィン
系、ポリスチレン系等の合成紙、上質紙、アート紙、コ
ート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂
含浸紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸
紙、合成樹脂内添紙、板紙等の各種紙、セルロース繊維
紙、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポ
リカーボネート等の各種のプラスチックフィルムもしく
はシートが使用でき、またされにこれらの合成樹脂に白
色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムあ
るいは発泡させたシートも使用でき、特に限定されるも
のではない。
【0014】また、基材シート2を、上記材質の任意の
組み合わせによる積層体としてもよい。この場合の代表
例としては、セルロース繊維紙と合成紙あるいはセルロ
ース繊維紙とプラスチックフィルム又はシート積層合成
紙等が挙げられる。これらの基材シート2の厚みは任意
でよく、例えば、10〜300μm程度の厚みが一般的
である。
【0015】このような基材シート2は、このものとこ
の上に形成される染料受容層3との密着力が乏しい場合
にはその表面にプライマー処理やコロナ放電処理を施す
ことが好ましい。
【0016】このような基材シート2の表面に形成され
る染料受容層3は、熱転写シートから移行してくる昇華
性染料を受容し、形成された画面を維持するためのもの
であり、本発明では、少なくとも一種類以上の熱可塑性
樹脂と、反応官能基を有する少なくとも二種以上の化合
物とを主成分として含有させて構成している。
【0017】染料受容層3に含有される熱可塑性樹脂と
しては、例えば、ポリエステル系樹脂、中でも特に好ま
しくは下記表1で示されるポリエステル系樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂等のビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アクリル系樹脂、セ
ルロース系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂等いずれの熱可塑性樹脂でも良い。熱可塑性樹脂の含
有割合は、相溶する範囲内で、任意に配合することがで
きる。通常は、50〜95重量%程度含有される。
【0018】
【表1】 染料受容層3に含有される反応性官能基を有する化合物
は、モノマー、オリゴマー、プレポリマー、ポリマーの
いずれの重合度でも良く、その種類としては、例えば、
ポルビニルアルコール含有樹脂、フェノール樹脂、アミ
ノ樹脂(特に好ましくは、メラミン骨格、尿素骨格、ベ
ンゾグアナミン骨格、グリコールウリル骨格を有するア
ミノ樹脂)、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ビニルエステル樹脂、イソシアネート化
合物、キレート化合物等が挙げられる。
【0019】このような反応性官能基を有する化合物
は、本発明では少なくとも二種以上含有される。反応性
官能基を有する化合物が一種のみであると、熱可塑性樹
脂の反応性官能基が多くなければ硬化することができ
ず、硬化しなければエンボス化してしまい、使用できる
熱可塑性樹脂が限定され、特に表1で示されるようなポ
リエステル系樹脂は使用できなくなるという不都合が生
じてしまう。
【0020】反応性官能基を有する化合物の総含有量
は、上記熱可塑性樹脂100重量部に対して、5〜50
重量部程度とされる。
【0021】上記反応性官能基を有する化合物の二種以
上の組み合わせのなかでも、特に上記アミノ樹脂とイソ
シアネート化合物との二種を含有させる組み合わせが好
ましい。アミノ樹脂はイソシアネート化合物と反応し、
3次元構造の網目構造を形成する。なお、アミノ樹脂は
自己架橋している場合もある。そして、このような3次
元構造の中に熱可塑性樹脂が存在する。熱可塑性樹脂の
反応基は、反応官能基を有する化合物と反応してもよい
が、樹脂が硬化しすぎると染料の染着性が悪くなるの
で、樹脂の官能基の含有率は小さい程好ましく、末端に
存在する程度が良い。
【0022】この組み合わせの場合、アミノ樹脂は、熱
可塑性樹脂100重量部に対して5〜100重量部混合
させることが好ましく、イソシアネート化合物は、アミ
ノ樹脂100重量部に対して5〜100重量部混合させ
ることが好ましい。
【0023】本発明の熱転写受像シートは、基材シート
2と染料受容層3との間に中間層を形成したものであっ
てもよい。このような中間層は基材シート2と染料受容
層3との接着性を良好にするためのものであり、ポリウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、エポキシ樹脂等により形成することがで
き、厚さは0.1〜25μm程度が好ましい。
【0024】また、基材シート2と上記のような中間層
との間に、気泡含有層を設けてもよい。この気泡含有層
は発泡剤を用いて形成することができ、使用する発泡剤
は熱で分解して酸素、炭酸ガス、窒素等のガスを発生す
るジニトロペンタメチレンテトラミン、ジアゾアミノベ
ンゼン、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボア
ミド等の分解型発泡剤、ブタン、ペンタン等の低沸点液
体をポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等の樹
脂でマイクロカプセル化したマイクロバルーン等を挙げ
ることができる。
【0025】さらに、染料受容層3に帯電防止剤を添加
してもよい。使用する帯電防止剤は、公知の帯電防止
剤、例えば第4級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等
のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート等のア
ニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル等のノニオン系帯
電防止剤等が挙げられる。
【0026】次に、具体的実施例を示して本発明を更に
詳細に説明する。なお、文中、部または%とあるのは、
特に断りのない限り重量基準である。また、イソシアネ
ート化合物は、特にその品名が記載されていない場合に
は下記構造式〔1〕の物質である。
【0027】
【化1】 (実施例1)基材シートとして、発泡ポリエチレンテレ
フタレート(ダイアホイルヘキスト(株)、W900
E)を用い、この一方の面に下記の組成の塗工液をワイ
ヤーバーにより乾燥時に5g/m2 となる割合で塗布・
乾燥させて本発明の熱転写受像シートを得た。なお、乾
燥条件は130℃、20分とした。
【0028】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−1) 100部 メラミン(サイメル303:三井サイアナミッド(株)) 20部 イソシアネート化合物 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例2〜8)上記実施例1の塗工液中のポリエステ
ル樹脂PEs−1を、前記表1のPEs−2〜PEs−
8にそれぞれ変えた。それ以外は実施例1と同様にし
て、本発明の熱転写受像シートを得た。すなわち、実施
例2ではポリエステル樹脂PEs−2を、実施例3では
ポリエステル樹脂PEs−3を、実施例4ではポリエス
テル樹脂PEs−4を、実施例5ではポリエステル樹脂
PEs−5を、実施例6ではポリエステル樹脂PEs−
6を、実施例7ではポリエステル樹脂PEs−7を、実
施例8ではポリエステル樹脂PEs−8を、それぞれ用
いた。 (実施例9)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0029】 塗工液 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(#1000A:電気化学工業(株)) 100部 尿素樹脂(ユーバン10R:三井東圧化学(株)) 20部 イソシアネート化合物(コロネート2030:日本ポリウレタン工業 (株))10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例10)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0030】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−2) 50部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(#1000A:電気化学工業(株)) 50部 ベンゾグアナミン(マイコート102:三井サイアナミッド(株)) 20部 イソシアネート化合物(D−90:総研化学(株)) 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例11)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0031】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−1) 50部 ポリカーボネート樹脂(Z−400:三菱ガス化学(株)) 50部 メラミン(サイメル327:三井サイアナミッド(株)) 20部 イソシアネート化合物(コロネートL:日本ポリウレタン工業(株)) 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例12)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0032】 塗工液 セルロース樹脂(CAB:Kodac Co.) 100部 メラミン(サイメル303:三井サイアナミッド(株)) 20部 イソシアネート化合物(コロネートN:日本ポリウレタン工業(株)) 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例13)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0033】 塗工液 アクリル樹脂(BR−52:三菱レーヨン(株)) 100部 メラミン(ユーバン62:三井東圧化学(株)) 20部 イソシアネート化合物 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例14)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0034】 塗工液 ブチラール樹脂(BX−1:積水化学工業(株)) 100部 メラミン(ユーバン62:三井東圧化学(株)) 20部 イソシアネート化合物 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例15)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0035】 塗工液 ブチラール樹脂(BX−1:積水化学工業(株)) 100部 メラミン(ユーバン62:三井東圧化学(株)) 20部 エポキシ樹脂(EPCN-102S :日本化薬(株)) 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例16)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0036】 塗工液 ブチラール樹脂(BX−1:積水化学工業(株)) 100部 エポキシ樹脂(EPPN-501H :日本化薬(株)) 20部 イソシアネート化合物 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例17)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0037】 塗工液 ブチラール樹脂(BX−1:積水化学工業(株)) 100部 メラミン(ユーバン62:三井東圧化学(株)) 20部 イソシアネート化合物 50部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (実施例18)上記実施例1における塗工液に代えて下
記の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同
様にして本発明の熱転写受像シートを得た。
【0038】 塗工液 ブチラール樹脂(BX−1:積水化学工業(株)) 100部 メラミン(ユーバン62:三井東圧化学(株)) 20部 イソシアネート化合物 3部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (比較例1)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして比較例の熱転写受像シートを得た。
【0039】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−4) 50部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (比較例2)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして比較例の熱転写受像シートを得た。
【0040】 塗工液 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体(#1000A:電気化学工業(株)) 100部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (比較例3)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして比較例の熱転写受像シートを得た。
【0041】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−1) 100部 メラミン(サイメル303:三井サイアナミッド(株)) 20部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 触媒(キャタリスト6000:三井東圧化学(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 (比較例4)上記実施例1における塗工液に代えて下記
の組成の塗工液を用いた。それ以外は、実施例1と同様
にして比較例の熱転写受像シートを得た。
【0042】 塗工液 ポリエステル樹脂(上記表1のPEs−1) 100部 イソシアネート化合物 10部 X−62−1212(信越化学工業(株)) 5部 PL−50T(信越化学工業(株)) 2部 MEK/トルエン=1/1 500部 一方、上記の熱転写受像シートの転写源となる熱転写シ
ートを下記の要領で作成した。
【0043】すなわち、まず下記組成からなる染料層形
成用のインキ組成物を調整し、背面に耐熱処理を施した
厚さ6μmポリエチレンテレフタレートフィルムに、乾
燥塗布量が1.0g/m2 になるようにワイヤーバーに
より塗布および乾燥して熱転写シートを得た。
【0044】 染料層形成用のインキ組成物 下記構造式〔2〕で示されるシアン染料 4部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1:積水化学(株)) 3部 MEK/トルエン=1/1 53部
【0045】
【化2】 このように形成された熱転写シートと、前記本発明およ
び比較例の染料受像シートとを、夫々の染料層と染料受
像面(受容面)とを対向させて、重ね合わせ、熱転写シ
ートの裏面からヘッド印加電圧12.0V、印加パルス
幅16msec./lineから1msec.毎に順次
減少させるステップパターン、副走査方向6line/
mm(33.3msec/line)の条件でサーマル
ヘッドで記録を行ってシアン画像を形成した。この形成
された画像に基づいて、画像の印画状態および各種耐久
性当を下記の非エンボス性、耐指紋性、耐可塑剤性、剥
離性、発色濃度および鮮明性として評価した。
【0046】結果を下記表2に示した。 (1)非エンボス性 印加パルス幅16msec./line部分のエンボス
性(マット感)を目視にて評価した。判断基準は以下の
通りである。
【0047】○…マット感がない ×…マット化している (2)耐指紋性 印画物表面に指紋を押捺し、5日間放置した後、指紋押
捺部の変色、濃度変化および染料の凝集度合いを目視に
て評価した。
【0048】○…指紋押捺部と非押捺部との差が殆ど認
められなかった △…指紋押捺部の変色もしくは濃度変化が認められた ×…指紋押捺部を中心として白抜けが発生し、同時に染
料の凝集が認められた (3)耐可塑剤性 印画物表面の同一部分を市販のプラスチック消しゴムで
軽く5回擦り濃度変化の度合いを目視にて評価した。 ○…濃度変化が殆ど認められなかった △…濃度変化が認められた ×…濃度が大きく変化し、低濃度部から中濃度部にかけ
て白抜けとなった (4)熱転写シートとの剥離性 上記熱転写条件にて印画した時の熱転写シートの剥離性
を官能的に評価した。
【0049】○…軽く剥離した ×…剥離が重かった (5)発色濃度、鮮明性 印加パルス4msec/lineのステップを目視にて
観察した。
【0050】○…シアン色が確認され、ざらつき感がな
く鮮明である ×…シアン色が確認され、ざらつき感があり、不鮮明で
ある
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】以上の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明の熱転写受像シートは、その染
料受容層が、少なくとも一種類以上の熱可塑性樹脂と、
反応官能基を有する少なくとも二種以上の化合物とを主
成分として含有しているので、熱転写時において優れた
離型性を有し、発色濃度、鮮明性、諸堅牢性(特に耐指
紋性、耐可塑剤性等の耐久性)および高濃度下での非エ
ンボス性に優れ、特に透明な基材シートを用いたときに
は透明感のある高濃度の記録画像を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写受像シートの概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…熱転写受像シート 2…基材シート 3…染料受容層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートと、該基材シートの一方の面
    に設けられた染料受容層とを備え、 前記染料受容層は、少なくとも一種類以上の熱可塑性樹
    脂と、反応官能基を有する少なくとも二種以上の化合物
    との反応物、を主成分として含有することを特徴とする
    熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂は、ポリエステル、塩
    化ビニル酢酸ビニル共重合体およびポリカーボネイトの
    中から選ばれた少なくとも一種類以上であることを特徴
    とする請求項1記載の熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】 前記反応官能基を有する少なくとも二種
    以上の化合物は、メラミン骨格、尿素骨格、ベンゾグア
    ナミン骨格又はグリコールウリル骨格を有するアミノ樹
    脂と、イソシアネート化合物であることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の熱転写受像シート。
JP5206950A 1993-07-30 1993-07-30 熱転写受像シート Pending JPH0740669A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110435321A (zh) * 2019-08-08 2019-11-12 河北玉鑫工贸有限公司 一种半硬质pvc黑白膜及其制备工艺

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