JPH0740416B2

JPH0740416B2 - デイスク装置

Info

Publication number: JPH0740416B2
Application number: JP61255241A
Authority: JP
Inventors: 賢二高橋
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1986-10-27
Filing date: 1986-10-27
Publication date: 1995-05-01
Anticipated expiration: 2010-05-01
Also published as: JPS63108578A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、所定の情報信号が記録されるディスク装置に
関し、特に光学的手段を用いて所定情報信号の書込み及
び／又は読出しを行う光ディスク、光磁気ディスク等の
ディスク装置に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、ディスク体に取付けられるハブの上記ディス
ク体と対向する面側に、上記ハブの上記ディスク体に対
する取付け基準面と上記ディスク体への被着強度を高め
るようにした被着部分を設けることによって、ハブのデ
ィスク体に対する取付け精度の向上を図るとともに、接
着強度の向上を図るようにしたものである。

〔従来の技術〕

従来、光学的手段を用いて所定情報信号の書込み及び／
又は読出しを行う追記型の光ディスクや光磁気ディスク
を記録媒体に用いる記録及び／又は再生装置にあって
は、毎分数百回転から千数百回転の極めて高速で上記デ
ィスクを回転操作して所定情報信号の記録及び／又は再
生を行うようにしている。そこで、ディスクの高速回転
を保証するため、高速で回転するディスク回転駆動装置
に対し上記ディスクを一体的に結合し得る手段が設けら
れている。

このディスクをディスク回転駆動装置に一体的に結合す
る手段としては、ディスク回転駆動装置側にマグネット
を設け、ディスク側に金属板を有するハブを取付けて、
上記マグネットで上記金属板を磁気吸着することによっ
て上記ディスクとディスク回転駆動装置の一体化を図る
ようにしたものが提案されている。

そして、マグネット吸着用の金属板をハブの一部に設け
たディスク装置として、第５図に示すように構成された
ものが提案されている。

このディスク装置は、ポリカーボネート樹脂等の合成樹
脂板をディスク基板とするディスク体１の信号記録面側
の中心部に、磁性を有するステンレス板等の金属板２を
設けたハブ３を接着剤４により接合して構成されてい
る。このハブ３は、第６図（Ａ）及び（Ｂ）に示すよう
に、ディスク回転駆動装置のセンタースピンドルが係合
する中心孔2aを穿設した金属板２の外周部に立上り形成
したフランジ部2bにポリカーボネート樹脂等の合成樹脂
をアウトサート成形し、上記金属板２と一体的に構成さ
れてなる。

上述のように構成されてなるディスク装置は、第７図に
示すように、金属板２の中心孔2aをディスク回転駆動装
置のセンタースピンドル５に係合させ、上記ハブ３を上
記センタースピンドル５と一体的に回転可能に取付けら
れたディスクテーブル６に載置するとともに、このディ
スクテープ６の内周側に配設したマグネット７で上記金
属板２を磁気吸引し、上記ディスクテーブル６と一体に
回転可能となるように装着される。すなわち、上記ディ
スク装置は、ハブ３の一方の主面をディスクテーブル６
に対する装着基準面として上記ディスク回転駆動装置に
装着される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記第５図に示すように構成された従来のディスク装置
のハブ３は、平坦な面を接着剤４を介してディスク体１
の主面に突合せ接合するだけであるので、接着剤４の塗
布むらやハブ３の突合せのアンバランスから、第８図に
示すように上記接着剤４が上記ハブ３の外周面から漏出
しディスク装置としての外観を損なうばかりか、上記ハ
ブ３のディスクテーブル６に対する装着面がディスク体
１の主面とが平行にならなくなってしまう。このような
ハブ３のディスクテーブル６に対する装着面とディスク
体１の主面とが平行でないディスク装置を前記第７図に
示すようにディスク回転駆動装置に装着して回転操作す
ると、上記ディスク体１はディスクテーブル６の回転平
面に対し水平に回転し得なくなり、いわゆる面ぶれやス
キュウ（SKEW）を生じさせてしまう。その結果、情報信
号を良好な記録再生特性をもって書込み及び／又は読出
しを行うことができなくなる虞れがある。

このような問題点の解消を図るため、第９図に示すよう
に、ハブ３のディスク体１に対する突当て面側にリンク
状の溝部８を設けるとともに、この溝部８の両側を取付
け基準面９となし、この取付け基準面９をディスク体１
の主面に突当て、上記溝部８内にのみ被着される接着剤
４で上記ハブ３をディスク体１に接合するようにしたデ
ィスク装置が考えられる。

このように構成されたディスク装置によれば、ハブ３は
接着剤４を介在させることなくディスク体１の主面に突
当てられて接合できるので、ディスク体１に対する平行
度を十分に維持することが可能となる。

しかし、溝部８に対する接着剤４の塗布量が過剰になる
と、上記接着剤４が取付け基準面９側に漏出してしまい
ハブ３のディスク体１に対する平行度が維持できなく虞
れがある。また、溝部８に対する接着剤４の塗布量が不
足すると、十分な接着強度が得られなくなってしまう。

そこで、本発明は、接着剤の塗布量等に影響されること
なくハブをディスク体に取付けることができ、ハブのデ
ィスク体に対する取付け精度の向上を図り、接着強度の
向上を図ることを可能となしたディスク装置を提供する
ことを目的に提案されたものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記目的を達成するため、ディスク体に取付
けられるハブの上記ディスク体と対向する面側に、上記
ハブの上記ディスク体に対する取付け基準面と上記ディ
スク体への被着強度を高めるようにした被着部分を設け
るようにしたものである。

（作用〕本発明に係るディスク装置におけるハブは、取付け基準
面を基準にしてディスク体に取付けられ、上記ディスク
体への被着強度を高めるようにした被着部分を介して接
着剤によって接合される。

〔実施例〕

以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照して説明す
る。

本発明に係るディスク装置は、前述したディスク装置と
同様に、第１図に示すようなにポリカーボネート樹脂等
の合成樹脂板をディスク基板とするディスク体11の信号
記録面側の中心部に、磁性を有するステンレス板等の金
属板12を設けたハブ13を接着剤14により接合して構成さ
れている。このハブ13は、第２図及び第３図に示すよう
に、ディスク回転駆動装置のセンタースピンドルが係合
する中心孔12aを穿設した金属板12の外周部に立上り形
成したフランジ部12bにポリカーボネート樹脂等の合成
樹脂をアウトサート成形し、上記金属板12と一体的に構
成されてなる。このハブ13の上記ディスク体11と対向す
る面側は、このディスク装置を回転操作する回転駆動装
置のディスクテーブルへの載置面となる装着基準面15に
対し高精度に平行となされ、上記ディスク体11への取付
け基準面16となされている。この取付け基準面16内に
は、このハブ13をディスク体11に接合せしめる接着剤14
が被着する接着剤被着用凹状部17がリンク状に形成され
ている。この凹状部17内には、さらに２条のリンク状の
溝部18及び19が穿設されて、上記凹状部17から突出しな
い突条部20が形成されてなる。すなわち、突条部20は、
取付け基準面16より低い高さをもって凹状部17内に設け
られる。このように凹状部17内に２条のリング状の溝部
18及び19並びに突条部20が設けられることにより、上記
凹状部17は、接着剤14の被着面積を大となす凹凸部を有
するものとなる。

上述のように構成されてなるハブ13は、ディスク体11の
情報信号書込み及び／又は読出し手段であるピックアッ
プ装置が臨む信号記録面側に取付け基準面16を突当て、
上記凹状部17内に被着される接着剤14により接合されて
上記ディスク体11に取付けられる。

ところで、上記ハブ13をディスク体11に取付けには、ま
ず第４図に示すように上記ディスク体11に上記ハブ13の
凹状部17に対応して接着剤14を塗布しておく。この接着
剤14は、上記凹状部17の幅内に位置するように塗布され
る。ここで、上記凹状部17内に上記接着剤14を被着させ
るようにして上記取付け基準面16をディスク体11面に突
当てることによって、上記ハブ13は第１図に示すように
ディスク体11に接合される。このとき、接着剤14は、上
記凹状部17周面からこの凹状部17内の突条部20の周面に
亘って被着するようになり、大きな被着面積をもって上
記ハブ13をディスク体11に接合せしめる。また、ディス
ク体11面への接着剤14の過剰塗布があっても、この過剰
塗布された接着剤14は上記凹状部17内の溝部18及び19に
よって吸収され、上記ハブ13がディスク体11に接する取
付け基準面16側への漏出が防止され、この取付け基準面
16を基準とした高精度の接合が可能となる。さらに、デ
ィスク体11面への接着剤14の塗布不足があっても、上記
突条部20の周面を含む広い面積で接着剤14の被着が行わ
れるので、十分な接着強度が保証される。特に、突条部
20は、取付け基準面16より低い高さをもって凹状部17内
に形成されているので、突条部20の先端面がディスク体
11に接触することなく、取付け基準面16を確実にディス
ク体11の取付け面に当接させることができる。

なお、上述の実施例では、凹状部17内に２条のリンク状
の溝部18及び19並びに突条部20を設けて接着剤14の被着
面積を大となす凹凸部を形成するようにしているが、こ
の例に限らず接着剤14が被着される面積を大となすとと
もに過剰塗布された接着剤14の吸収を図る凹凸を上記凹
状部17内に設けたものであればよい。

さらに、上記ハブ13が取付けられるディスク体11は、上
述したポリカーボネート樹脂等の合成樹脂をディスク基
板とするものに限らず、ガラスをディスク基板にするも
のにも適用できる。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明にあっては、ハブは接着剤を介
在させることなく取付け基準面を直接ディスク体に当接
させて取付けられてなるので、ディスク体に対する取付
け精度を十分に維持できるとともに、接着剤の被着面積
を大となす取付け基準面より低い高さをもって形成され
た凹凸部を有する凹状部を介して接合されることなく十
分な被着強度をもって接合される。

特に、凹状部の内部に設けられた被着面積を大となす凹
凸部の部分が接着剤吸収機能を果たし、接着剤の過剰塗
布を吸収して接着剤の取付け基準面への漏出を防止し、
高精度の取付け精度を維持し得るものとなる。

また、上記凹状部において、接着剤吸収機能を果たし得
るので、接着剤の塗布量の制御が容易となり、ハブの接
合工程が容易となる。

さらに、ハブは、ディスク体に対する取付け基準となる
取付け基準面を接合することなく取付けられ、接着剤の
部分のみがディスク体への接合部分になるので、上記ハ
ブとディスク体は強固に固定されたものとはならず、上
記接着剤がディスク体とハブを構成する金属板との熱膨
張係数の差を吸収するダンパーの機能を果たし、光ディ
スクや光磁気ディスク等のディスク装置の高温雰囲気中
で起きる複屈折の悪化が防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るディスク装置の要部断面図であ
り、第２図は上記ディスク装置に接合されるハブの平面
図であり、第３図は第２図のＢ−Ｂ線断面図であり、第
４図はハブのディスク体への取付け状態を示す断面図で
ある。第５図は従来のディスク装置の要部断面図であり、第６
図（Ａ）及び（Ｂ）は上記ディスクに接合されるハブを
示し、第６図（Ａ）はその平面図であり、第６図（Ｂ）
は第６図（Ａ）のＡ−Ａ線断面図であり、第７図は上記
ディスク装置をディスク回転駆動装置に装着した状態を
示す要部断面図である。第８図は接着剤漏れを生じてハ
ブが取付けられた状態を示す要部断面図である。第９図は本発明に先行するディスク装置の要部断面図で
ある。 11……ディスク体 12……金属板 13……ハブ 14……接着剤 16……取付け基準面 17……接着剤の被着用凹状部 18,19……リング状の溝部 20……突条部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】情報信号が記録されるディスク体の信号記
録面側に中心孔を穿設した金属板を有するハブを接着固
定してなるディスク装置において、上記ハブの上記ディスク体と対向する面側に、上記ハブ
の上記ディスク体への取付け基準面を設け、この基準面
内に接着剤の被着用凹状部を設けるとともに、この凹状
部内に上記接着剤の被着面積を大となす凹凸部を上記取
付け基準面より低く設けてなるディスク装置。