JPH0740168A - パレットのワーククランプ装置 - Google Patents

パレットのワーククランプ装置

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JPH0740168A
JPH0740168A JP19357793A JP19357793A JPH0740168A JP H0740168 A JPH0740168 A JP H0740168A JP 19357793 A JP19357793 A JP 19357793A JP 19357793 A JP19357793 A JP 19357793A JP H0740168 A JPH0740168 A JP H0740168A
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JP
Japan
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pallet
work
rod
cam shaft
cam
Prior art date
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Pending
Application number
JP19357793A
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English (en)
Inventor
Hideo Mori
英生 森
Koichi Mitsumata
公一 三俣
Toshio Kira
登志夫 吉良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IZUMI KOGYO KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
IZUMI KOGYO KK
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレット10のワーククランプ装置の機構を
簡単にして、設備コストを低減させる。 【構成】 本発明に係るパレットのワーククランプ装置
は、パレット10上でワーク2を把持し、そのワーク2
をパレット10の規定位置に位置決めするクランプ機構
110と、クランプ機構110を動作させるためのロッ
ド19と、ロッド19と交差する方向に配置された棒状
部材であって、軸方向の移動を許容された状態でパレッ
ト10に装着されているカム軸14と、カム軸14の軸
方向の動きをロッド19の軸方向の動きに変えるカム機
構19v,14vと、パレット10とは別体に設けられ
て、カム軸14を軸方向に移動させる押圧ピン26p,
28pとを有している。これによって、押圧ピン26
p,28pによってカム軸14を軸方向に動かすことに
より、ワーク2のクランプ、アンクランプができるた
め、ナットランナ等の複雑な機構が必要なくなり、設備
コストが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パレットの規定位置に
ワークを位置決めするパレットのワーククランプ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】これに関する従来技術が特開昭56−9
5557号公報に記載されている。このワーク位置決め
装置では、ワークはパレットに対して複数のクランプネ
ジによって固定され、そのパレットの規定位置に位置決
めされる。ここで、前記クランプネジの締付けあるいは
緩めはナットランナによって自動的に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記クラ
ンプネジの締付け等に使用されるナットランナは、フィ
ールドユニットや噛み合わせクラッチ等が必要であり、
また、縦型ナットランナの場合にはコラムバランスウェ
イトも必要である。このため、設備スペースを多く取
り、設備コストが高くなるという問題がある。また、パ
レットにクランプネジを使用するために、ワークの着脱
のためのクランパー逃がし機構が必要であり、部品点数
が多くなる。このため、パレットが高額になるという問
題もある。本発明の技術的課題は、ワークをパレットに
位置決めする際に、従来のようにクランプネジを使用せ
ずに、簡易なクランプ機構を使用することにより、ワー
クの着脱のための設備スペースを小さくするとともに、
パレットも安価に製作しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、以下の
特徴を有するパレットのワーククランプ装置によって解
決される。即ち、請求項1に係るパレットのワーククラ
ンプ装置は、パレット上でワークを把持し、そのワーク
を前記パレットの規定位置に位置決めするクランプ機構
と、前記クランプ機構を動作させるための棒状部材であ
って、軸方向の移動を許容された状態で前記パレットに
装着されているロッドと、前記ロッドと交差する方向に
配置された棒状部材であって、軸方向の移動を許容され
た状態で前記パレットに装着されているカム軸と、前記
ロッドの側面に所定の傾きで形成された第1係合部と、
前記カム軸の側面に前記第1係合部と係合するように形
成された第2係合部とから構成され、前記カム軸の軸方
向の動きを前記ロッドの軸方向の動きに変えるカム機構
と、前記パレットとは別体に設けられて、前記カム軸を
軸方向に移動させる押圧ピンとを有している。また、請
求項2に係るパレットのワーククランプ装置は、請求項
1に記載されたパレットのワーククランプ装置におい
て、前記カム機構の第1係合部あるいは第2係合部に
は、前記カム軸の移動量に対する前記ロッドの移動量が
大きくなるような傾きと、前記カム軸の移動量に対する
前記ロッドの移動量が小さくなるような傾きとが設けら
れている。
【0005】
【作用】請求項1に記載された発明によると、押圧ピン
によってカム軸の一端が押圧されると、カム軸は軸方向
に動かされ、そのカム軸の動きがカム機構の第1係合部
と第2係合部の係合作用により、ロッドに伝達される。
さらに、そのロッドの動きはクランプ機構に伝達されて
そのクランプ機構が動作し、これによって、ワークがク
ランプ機構に把持されてパレットの規定位置に位置決め
される。また、上記した状態で、前記カム軸の他端が前
記押圧ピンによって押圧されると、そのカム軸は元位置
に戻るように動かされ、前記カム機構の作用により、前
記ロッドも元位置に戻るように動かされる。これによっ
て、クランプ機構が開かれて、ワークの取り外しが可能
になる。即ち、本発明によると、押圧ピンによってカム
軸を軸方向に動かすことにより、ワークのクランプある
いはアンクランプができるために、ナットランナ等の複
雑な機構が必要なくなる。また、押圧ピンはパレットと
別体で設けられているために、パレットの部品点数も少
なくて済む。請求項2に記載された発明によると、クラ
ンプ機構が開いている状態からワークを把持する直前ま
では、カム軸の移動量に対するロッドの移動量が大きく
なるように設定すれば、クランプ機構を速く作動させる
ことができる。また、クランプ機構がワークを把持する
直前に、カム軸の移動量に対するロッドの移動量が小さ
くなるように設定すれば、てこの原理により、前記カム
軸からロッドに大きな力が伝達されて、クランプ機構は
強い把持力を得ることができる。このため、ワークが確
実にパレットに位置決めされる。
【0006】
【実施例】以下、図1〜図7に基づいて本発明の一実施
例に係るパレットのワーククランプ装置の説明を行う。
本実施例は、トランスファーマシンにおいて使用される
パレットのワーククランプ装置であり、図1〜図3に前
記パレット10の正面図、図7にトランスファーマシン
1の要部側面図が示されている。前記トランスファーマ
シン1は、各種の専用工作機械30をある一定間隔毎に
配置して、それらの専用工作機械30の間をトランスフ
ァー装置20でつないだ設備である。このため、ワーク
2はパレット10の規定位置に位置決めされた状態で、
そのパレット10と共にトランスファー装置20によっ
て、各専用工作機械30の間を順次移動されながら、所
定の工作が行われる。ここで、前記パレット10の進行
方向をX軸方向、パレット10の幅方向をY軸方向、パ
レット10の高さ方向をZ軸方向として、以後の説明を
行う。
【0007】前記パレット10は、図1〜図3に示され
るように、前記トランスファー装置20に設けられた一
対のレール22に係合されており、このレール22に倣
って予め決められたルートを移動できるようになってい
る。また、前記パレット10には幅方向(Y軸方向)に
貫通横孔12が形成されており、この貫通横孔12の内
部に略円柱状のカム軸14が軸方向に摺動できるように
収納されている。そして、前記貫通横孔12の両端が第
1蓋材13aと第2蓋材13bとによって塞がれてい
る。ここで、前記第1蓋材13aには前記貫通横孔12
の軸心からX軸方向にズレた位置に小径開孔13sが形
成されており、第2蓋材13bには貫通横孔12と同軸
に大径開孔13wが形成されている。また、前記貫通横
孔12の内部で、かつ、カム軸14と第2蓋材13bと
の間には、その貫通横孔12の内径にほぼ等しい外径を
備える有底円筒形のカラー15が収納されている。さら
に、前記カム軸14とカラー15との間には、そのカラ
ー15をカム軸14から離す方向に付勢された第1スプ
リング15sが装着されている。これによって、前記カ
ラー15は、通常、第2蓋材13bに押し付けられてお
り、その第2蓋材13bの大径開孔13wを内側から閉
鎖している。
【0008】前記カム軸14には、図3、図6に示され
るように、第1蓋材13aに対向する端面(以後、先端
面という)の中心からX軸方向にズレた位置に、軸方向
に深孔14kが形成されており、前記深孔14kに閉鎖
ピン16が収納されている。前記閉鎖ピン16は、鍔状
の頭部16tと円柱状のピン部16pとから構成されて
おり、前記ピン部16pが軸方向に摺動できるように前
記深孔14kの内部に収納されている。さらに前記深孔
14kの内部には、閉鎖ピン16の端面と前記深孔14
kの底部との間に、両者を離す方向に付勢された第2ス
プリング16sが装着されている。これによって閉鎖ピ
ン16は、通常、深孔14kから突出して、その頭部1
6tが第1蓋材13aに押し付けられており、前記第1
蓋材13aの小径開孔13sを内側から閉鎖している。
【0009】さらに、前記カム軸14には、図6に要部
詳細が示されるように、先端部(第1蓋材13a寄り)
の外側壁が軸方向に削られて平面14fが形成されてお
り、この平面14fに先端側から順番に、凸部14r、
第1カム溝14s、第1突条14t、第2カム溝14
u、第2突条14v及び凹部14wが斜めに形成されて
いる。ここで、両カム溝14s,14uおよび両突条1
4t,14vはほぼ等しい幅で形成されており、その傾
きはカム軸14の軸心に対して角度α(30°〜40°) に
設定されている。また、前記第1カム溝14sの片側
(下側)の側壁面14xと、第2カム溝14uの片側
(下側)の側壁面14yとが、カム軸14の軸心に対し
てなす角度は、カム軸14の先端面近傍でβ(3 °〜6
°) に設定されており、その他の部分でαに設定されて
いる。
【0010】前記パレット10には、Z軸方向に縦深孔
18が形成されている。前記縦深孔18は、前記貫通横
孔12と中心線をX軸方向に所定距離ズラした状態で直
角に交差しており、この縦深孔18に略円柱状のロッド
19が軸方向に摺動できるように収納されている。前記
ロッド19は、図5に要部詳細が示されるように、下端
部の外側壁が軸方向に削られて平面19fが形成されて
おり、この平面19fに下側(先端側)から順番に、凹
部19r、第3楔凸部19s、第3カム溝19t、第4
楔凸部19u、第4カム溝19v及び凸部19wが斜め
に形成されている。ここで、第3楔凸部19sの下面1
9xの傾きは、前記カム軸14の軸心に対して角度βに
設定されており、上面19zの傾きは角度αに設定され
ている。そして、この第3楔凸部19sが、図4に示さ
れるように、カム軸14の第1カム溝14sと係合でき
るようになっている。また、第4楔凸部19uは、第3
楔凸部19sと等しい形をしており、前記カム軸14の
第2カム溝14uと係合できるようになっている。さら
に前記第4カム溝19vは、その幅がカム軸14の第2
突条14vとほぼ等しく、また、その傾きも第2突条1
4vと等しい角度αに設定されて、その第2突条14v
と係合できるようになっている。
【0011】このため、図1に示されるように、前記カ
ム軸14の第2突条14vが前記ロッド19の第4カム
溝19vに係合された状態で、そのカム軸14が図中右
方向に移動すると、第4カム溝19vが第2突条14v
に倣って動かされ、前記ロッド19が傾きαに応じた量
だけ上昇する。そして、図2、図4に示されるように、
カム軸14が右端近傍まで移動した状態で、第2突条1
4vと第4カム溝19vとの係合が解除されて、前記カ
ム軸14の第1カム溝14sの側壁面14xがロッド1
9の第3楔凸部19sの下面19xに面接触する。ま
た、前記カム軸14の第2カム溝14uの側壁面14y
がロッド19の第4楔凸部19uの下面19yに面接触
する。そして、この状態から、前記カム軸14がさらに
図中右方向に移動すると、両楔凸部19s、19uが側
壁面14x,14yに倣って動かされ、前記ロッド19
が傾きβに応じた量だけ上昇する。また、この状態で、
前記カム軸14が右端から左方向に移動すると、前記ロ
ッド19は、上記した順番とは逆の順番で下降する。即
ち、前記ロッド19の第3楔凸部19s、第3カム溝1
9t、第4楔凸部19u、第4カム溝19vが本発明の
第1係合部に相当し、前記カム軸14の第1カム溝14
s、第1突条14t、第2カム溝14u、第2突条14
vが第2係合部に相当する。
【0012】前記ロッド19の上端部には、図1〜図3
に示されるように、止めピン101、第1リンク102
を介してクランプアーム110の元部が連結されてい
る。前記クランプアーム110は、パレット10のワー
ク支持部10wに水平にセットされたワーク2を上方か
ら押圧して、そのワーク2をワーク支持部10wの位置
に位置決めするための部材であり、その先端に前記ワー
ク2を押圧するための押圧部112が取り付けられてい
る。さらに、前記クランプアーム110の中央部は第2
リンク108によってパレット10のクランクアーム支
持部10kに連結されている。この構造により、前記ロ
ッド19が上昇すると、前記クランクアーム110は第
2リンク108を支点にして図中右回りに回動して、図
2、図3に示されるように、先端の押圧部112がワー
ク2を押圧してクランプする。ここで、前記止めピン1
01と止めピン用孔との間には、その止めピン101に
過負荷が掛からないように若干のクリアランスが設けら
れている。このためクランプ時には、ロッド19に設け
られたボタン103によってクランプアーム110の端
面が下方から押圧されるようになっている。また、前記
ロッド19が下降すると、前記クランクアーム110は
第2リンク108を支点にして図中左回りに回動して、
図1に示されるように、ワーク2のクランプが解除され
る。この時、第1リンク102と第2リンク108とは
平行であるために、左回動する際にクランプアーム11
0が後方(図中左側)に引いて、その押圧部112がワ
ーク支持部10wの真上から外れ、ワーク2のセットが
容易になる。即ち、上記クランプアーム110、パレッ
ト10のワーク支持部10w及び第1リンク102、第
2リンク108等が本発明のクランプ機構に相当する。
【0013】さらに、図1〜図3に示されるように、前
記トランスファー装置20のレール22の左脇には、前
記パレット10に対してワーク2をセットする位置に、
締め用シリンダ26が設置されている。前記締め用シリ
ンダ26は、前記パレット10のカム軸14を、図中右
方向に移動させるためのシリンダであり、前記パレット
10がワーク2のセット位置に停止した状態で、その軸
心がパレット10の小径開孔13sの中心と一致するよ
うに位置決めされている。さらに、前記締め用シリンダ
26のピストンロッド26pの外径は、前記小径開孔1
3sの内径よりも若干小さく設定されている。また、前
記レール22の右脇には、前記パレット10からワーク
2を外す位置に緩めシリンダ28が設置されている。前
記緩めシリンダ28は、前記パレット10のカム軸14
を、図中左方向に移動させるためのシリンダであり、前
記パレット10がワーク2を外す位置に停止した状態
で、その軸心がパレット10の大径開孔13wの中心と
一致するように位置決めされている。さらに、前記緩め
シリンダ28のピストンロッド28pの外径は、前記大
径開孔13wの内径よりも若干小さく設定されている。
ここで、緩めシリンダ28の作動圧力は前記締め用シリ
ンダ26の作動圧力よりも高く設定されている。即ち、
前記締め用シリンダ26及び緩めシリンダ28のピスト
ンロッド26p,28pが本発明の押圧ピンに相当す
る。
【0014】次に、本実施例に係るパレットのワークク
ランプ装置の動作を説明する。先ず、パレット10がト
ランスファー装置20によって、ワーク2のセット位置
まで搬送されて、この位置に位置決めされる。これによ
って、前述のように、パレット10の小径開孔13sの
中心は締め用シリンダ26の軸心に合わせられる。次
に、図1に示されるように、ワーク2がパレット10の
ワーク支持部10wに水平にセットされ、この状態で、
締め用シリンダ26がピストンロッド26pを延出する
方向に作動される。これによって、前記締め用シリンダ
26のピストンロッド26pは、パレット10の小径開
孔13sを通って、その先端がカム軸14に装着された
閉鎖ピン16の頭部16tに当接し、この閉鎖ピン16
を介して前記カム軸14を図中右方向に押圧する。これ
によって、ロッド19の第4カム溝19vがカム軸14
の第2突条14vに倣って動かされ、前記ロッド19が
第4カム溝19v及び第2突条14vの傾きαに応じた
量だけ上昇する。これによって、クランプアーム110
が第2リンク108を支点にして図中右回りに回動す
る。
【0015】さらに、前記カム軸14が前記ピストンロ
ッド26pに押された状態で右端近傍まで移動すると、
図2、図4に示されるように、前記第2突条14vと第
4カム溝19vとの係合が解除されて、前記カム軸14
の第1カム溝14sの側壁面14xがロッド19の第3
楔凸部19sの下面19xに面接触し、また、前記カム
軸14の第2カム溝14uの側壁面14yがロッド19
の第4楔凸部19uの下面19yに面接触する。そし
て、この状態から、さらに前記カム軸14が図中右方向
に移動すると、両楔凸部19s、19uが側壁面14
x,14yに倣って動かされ、前記ロッド19が側壁面
14x,14yの傾きβに応じた量だけ上昇する。これ
によって、クランプアーム110が第2リンク108を
支点にして、さらに図中右回りに回動して、先端の押圧
部112がワーク2を押圧し、ワーク2がパレット10
の規定位置に位置決めされる。この時、側壁面14x,
14yの傾きβは、3 °〜6 °に設定されているため
に、カム軸14はその位置に自己保持される。
【0016】次に、締め用シリンダ26がピストンロッ
ド26pを収納する方向に作動されて、そのピストンロ
ッド26pがパレット10の貫通横孔12から抜き取ら
れる。これによって、図3に示されるように、カム軸1
4に装着されている閉鎖ピン16が第2スプリング16
sによって前記カム軸14の深孔14kから押し出さ
れ、その頭部16tが第1蓋材13aに押し付けられ
て、第1蓋材13aの小径開孔13sが内側から閉鎖さ
れ、ゴミ等の浸入防止が図られる。この状態で、パレッ
ト10が各専用工作機械30の間を順次移動して、ワー
ク2に所定の工作が行われる。そして、ワーク2の加工
が終了すると、前記パレット10はワーク2の外し位置
に位置決めされて、パレット10の大径開孔13wの中
心は緩めシリンダ28の軸心に合わせられる。
【0017】次に、緩めシリンダ28がピストンロッド
28pを延出する方向に作動されて、前記ピストンロッ
ド28pがパレット10の大径開孔13wを通って、そ
の先端がカラー15に当接し、そのカラー15を介して
前記カム軸14を図中左方向に押圧する。これによっ
て、ロッド19の両楔凸部19s、19uの下面19
x,19yとカム軸14の側壁面14x,14yとの面
接触が解除されて、クランプアーム110のクランプ力
が緩められる。さらに、ロッド19の第4カム溝19v
がカム軸14の第2突条14vと係合して、第4カム溝
19vが第2突条14vに倣って動かされることによ
り、前記ロッド19が第4カム溝19v及び第2突条1
4vの傾きαに応じた量だけ下降する。これによって、
クランプアーム110が第2リンク108を支点に図中
左回りに回動して、クランプアーム110が開放され、
ワーク2の取り外しが可能になる。次に、緩めシリンダ
28がピストンロッド28pを収納する方向に作動され
て、ピストンロッド28pがパレット10の貫通横孔1
2から抜き取られる。これによって、カラー15が第1
スプリング15sによって第2蓋材13bに押し付けら
れて、第2蓋材13bの大径開孔13wが内側から閉鎖
され、ゴミ等の浸入防止が図られる。
【0018】このように本実施例によると、締め用シリ
ンダ26及び緩めシリンダ28とによってカム軸14を
軸方向に動かすことにより、ワーク2のクランプあるい
はアンクランプができるために、ナットランナ等の複雑
な機構が必要なくなる。また、締め用シリンダ26及び
緩めシリンダ28はパレット10と別体に設けられてい
るため、パレット10の部品点数も少なくて済む。この
ため、設備スペース及び設備コストを低減させることが
できる。また、部品点数が少なくなるために、お互いの
動作中の干渉が少なくなり、構成部材の剛性を向上させ
ることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によると、押圧ピンによってカム
軸を軸方向に動かすことにより、ワークのクランプある
いはアンクランプができるために、ナットランナ等の複
雑な機構が必要なくなる。また、押圧ピンはパレットと
別体で設けられているために、パレットの部品点数も少
なくて済む。このため、設備スペース及び設備コストを
低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るパレットのワーククラ
ンプ装置を組み込んだパレットの正面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るパレットのワーククラ
ンプ装置を組み込んだパレットの正面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るパレットのワーククラ
ンプ装置を組み込んだパレットの正面図である。
【図4】カム軸とロッドとの係合状態を表す図面であ
る。
【図5】ロッドの要部詳細図である。
【図6】カム軸の要部詳細図である。
【図7】トランスファーマシンの要部側面図である。
【符号の説明】
2 ワーク 10 パレット 14 カム軸 14s 第1カム溝(第2係合部) 14t 第1突条(第2係合部) 14u 第2カム溝(第2係合部) 14v 第2突条(第2係合部) 19 ロッド 19s 第3楔凸部(第1係合部) 19t 第3カム溝(第1係合部) 19u 第4楔凸部(第1係合部) 19v 第4カム溝(第1係合部) 26 締め用シリンダ 28 緩めシリンダ 110 クランプアーム(クランプ機構) 10w ワーク支持部(クランプ機構) 102 第1リンク(クランプ機構) 108 第2リンク(クランプ機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉良 登志夫 愛知県大府市北崎町清水1番地の3 イヅ ミ工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット上でワークを把持し、そのワー
    クを前記パレットの規定位置に位置決めするクランプ機
    構と、 前記クランプ機構を動作させるための棒状部材であっ
    て、軸方向の移動を許容された状態で前記パレットに装
    着されているロッドと、 前記ロッドと交差する方向に配置された棒状部材であっ
    て、軸方向の移動を許容された状態で前記パレットに装
    着されているカム軸と、 前記ロッドの側面に所定の傾きで形成された第1係合部
    と、前記カム軸の側面に前記第1係合部と係合するよう
    に形成された第2係合部とから構成され、前記カム軸の
    軸方向の動きを前記ロッドの軸方向の動きに変えるカム
    機構と、 前記パレットとは別体に設けられて、前記カム軸を軸方
    向に移動させる押圧ピンと、を有することを特徴とする
    パレットのワーククランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたパレットのワーク
    クランプ装置において、 前記カム機構の第1係合部あるいは第2係合部には、前
    記カム軸の移動量に対する前記ロッドの移動量が大きく
    なるような傾きと、前記カム軸の移動量に対する前記ロ
    ッドの移動量が小さくなるような傾きとが設けられてい
    ることを特徴とするパレットのワーククランプ装置。
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