JPH0740125Y2 - Xリング - Google Patents
XリングInfo
- Publication number
- JPH0740125Y2 JPH0740125Y2 JP1990068059U JP6805990U JPH0740125Y2 JP H0740125 Y2 JPH0740125 Y2 JP H0740125Y2 JP 1990068059 U JP1990068059 U JP 1990068059U JP 6805990 U JP6805990 U JP 6805990U JP H0740125 Y2 JPH0740125 Y2 JP H0740125Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- lips
- lip
- elastic body
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はXリングに関し、特に、環状のシール材として
用いるのに好適なXリングに関するものである。
用いるのに好適なXリングに関するものである。
一般に、Xリングは単一のゴム材で構成されたシール材
として用いられており、第3図に示されるように、環状
弾性体50の外周面に複数のリップ51、52、53、54が一体
に膨出形成された構成を有している。
として用いられており、第3図に示されるように、環状
弾性体50の外周面に複数のリップ51、52、53、54が一体
に膨出形成された構成を有している。
そして、各リップ51、52、53、54が取付溝55の壁面と密
着し、常温時において、第4図に示されるような面圧分
布特性を示すようになっている。
着し、常温時において、第4図に示されるような面圧分
布特性を示すようになっている。
このため、高いシール性を確保することができる。
しかしながら、従来のXリングでは、低温時には第5図
および第6図に示されるように、各リップ51、52、53、
54の弾性の低下により面圧が低下し、シール性が低下す
るという不具合がある。
および第6図に示されるように、各リップ51、52、53、
54の弾性の低下により面圧が低下し、シール性が低下す
るという不具合がある。
本考案の目的は、温度変化によらずシール性を確保する
ことができるXリングを提供することにある。
ことができるXリングを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕 前記目的を達成するために、本考案は、環状弾性体の外
周面に複数のリップが膨出形成されているXリングにお
いて、外周側リップ間と、内周側リップ間とに熱膨張係
数が環状弾性体および各リップよりも大きいゴム材を装
着して一体に成型し、温度変化時に前記各リップが変位
しないように構成したことを特徴とするXリングを構成
したものである。
周面に複数のリップが膨出形成されているXリングにお
いて、外周側リップ間と、内周側リップ間とに熱膨張係
数が環状弾性体および各リップよりも大きいゴム材を装
着して一体に成型し、温度変化時に前記各リップが変位
しないように構成したことを特徴とするXリングを構成
したものである。
本考案は前記の手段を採用したことにより、常温時およ
び高温時には各リップが膨張して各リップが被シール部
材の壁面と密着し、シール性を確保することができる。
び高温時には各リップが膨張して各リップが被シール部
材の壁面と密着し、シール性を確保することができる。
一方、低温時には、外周側リップ間と内周側リップ間に
装着されたゴム材の膨張係数が大きいため、このゴム材
の膨張に伴って外周側リップと内周側リップがそれぞれ
径方向に広がり、低温時にも各リップの面圧を高めるこ
とができ、シール性を十分に確保することが可能とな
る。
装着されたゴム材の膨張係数が大きいため、このゴム材
の膨張に伴って外周側リップと内周側リップがそれぞれ
径方向に広がり、低温時にも各リップの面圧を高めるこ
とができ、シール性を十分に確保することが可能とな
る。
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、Xリング10は環状弾性体11の外周面に
複数のリップ12、13、14、15がX字状に一体に膨出形成
されて構成されている。
複数のリップ12、13、14、15がX字状に一体に膨出形成
されて構成されている。
そして、前記環状弾性体11および各リップ12、13、14、
15は単一のゴム材で一体に形成されている。
15は単一のゴム材で一体に形成されている。
そして、前記環状弾性体11に一体に形成された外周側リ
ップ12と13との間、および内周側リップ14と15との間
に、環状弾性体11および各リップ12、13、14、15よりも
熱膨張係数が大きいゴム材16、17が装着された状態で一
体に成型されている。
ップ12と13との間、および内周側リップ14と15との間
に、環状弾性体11および各リップ12、13、14、15よりも
熱膨張係数が大きいゴム材16、17が装着された状態で一
体に成型されている。
そして、径方向の長さHが被シール部材の取付溝の長さ
に設定されている。
に設定されている。
上記構成において、Xリング10は、被シール部材の取付
溝などに装着されると、常温時および高温時においても
各リップ12、13、14、15が取付溝の壁面と密着して充分
な面圧特性を示し、シール性を充分に確保することがで
きる。
溝などに装着されると、常温時および高温時においても
各リップ12、13、14、15が取付溝の壁面と密着して充分
な面圧特性を示し、シール性を充分に確保することがで
きる。
一方、低温時においては第2図に示されるように、前記
環状弾性体11および各リップ12、13、14、15を形成して
いるゴム材と、ゴム材16、17との熱膨張係数の違いによ
り、各リップ12、13、14、15が径方向に立ち上り、Xリ
ング10の径方向の長さがH′となって常温時の長さHよ
りも大きな値に変化する。
環状弾性体11および各リップ12、13、14、15を形成して
いるゴム材と、ゴム材16、17との熱膨張係数の違いによ
り、各リップ12、13、14、15が径方向に立ち上り、Xリ
ング10の径方向の長さがH′となって常温時の長さHよ
りも大きな値に変化する。
このため、低温時においても、各リップ12、13、14、15
が径方向に収縮しないこととなって、高い面圧特性を示
すので、低温時においても十分なシール性を確保するこ
とができる。
が径方向に収縮しないこととなって、高い面圧特性を示
すので、低温時においても十分なシール性を確保するこ
とができる。
したがって、本考案は熱膨張係数の違うゴム材を一体に
成型したものであり、要は、温度の変化によってリップ
の面圧が変化することをゴム材によって防止すれば良い
ものであり、ゴム材を装着する箇所はXリングにおい
て、リップが温度変化によって変位しないような箇所に
装着すれば良いものである。
成型したものであり、要は、温度の変化によってリップ
の面圧が変化することをゴム材によって防止すれば良い
ものであり、ゴム材を装着する箇所はXリングにおい
て、リップが温度変化によって変位しないような箇所に
装着すれば良いものである。
以上説明したように、本考案によれば、温度変化によら
ず常に各リップが高い面圧特性を示すため、温度変化に
よらず常に十分なシール特性を確保することができると
いうすぐれた効果を有するものである。
ず常に各リップが高い面圧特性を示すため、温度変化に
よらず常に十分なシール特性を確保することができると
いうすぐれた効果を有するものである。
第1図は本考案の一実施例を示す常温時の要部断面図、
第2図は本考案の低温時における断面図、第3図は従来
例の低温時における断面図、第4図は第3図に示すXリ
ングの面圧分布特性図、第5図は従来例の低温時におけ
る断面図、第6図は第5図に示すXリングの面圧分布特
性図である。 10……Xリング 11、50……環状弾性体 12、13、14、15、51、52、53、54……リップ 16、17……ゴム材 55……取付溝
第2図は本考案の低温時における断面図、第3図は従来
例の低温時における断面図、第4図は第3図に示すXリ
ングの面圧分布特性図、第5図は従来例の低温時におけ
る断面図、第6図は第5図に示すXリングの面圧分布特
性図である。 10……Xリング 11、50……環状弾性体 12、13、14、15、51、52、53、54……リップ 16、17……ゴム材 55……取付溝
Claims (1)
- 【請求項1】環状弾性体(11)の外周面に複数のリップ
(12、13、14、15)が膨出形成されているXリング(1
0)において、外周側リップ(12、13)間と、内周側リ
ップ(14、15)間とに熱膨張係数が環状弾性体(11)お
よび各リップ(12、13、14、15)よりも大きいゴム材
(16、17)を装着して一体に成型し、温度変化時に前記
各リップ(12、13、14、15)が変位しないように構成し
たことを特徴とするXリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990068059U JPH0740125Y2 (ja) | 1990-06-27 | 1990-06-27 | Xリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990068059U JPH0740125Y2 (ja) | 1990-06-27 | 1990-06-27 | Xリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0427261U JPH0427261U (ja) | 1992-03-04 |
JPH0740125Y2 true JPH0740125Y2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=31602177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990068059U Expired - Lifetime JPH0740125Y2 (ja) | 1990-06-27 | 1990-06-27 | Xリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740125Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004349619A (ja) * | 2003-05-26 | 2004-12-09 | Tdk Corp | インターフェースシール |
JP2007221042A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Tdk Corp | インターフェースシール |
DE102012024120B4 (de) * | 2012-12-11 | 2016-03-17 | Carl Freudenberg Kg | Dichtung, Verfahren zu deren Herstellung und Dichtungsanordnung damit |
-
1990
- 1990-06-27 JP JP1990068059U patent/JPH0740125Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0427261U (ja) | 1992-03-04 |
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