JPH073952Y2 - 収納家具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、キヤスター付きワゴンを収納した収納家具に
関するものである。

〈従来の技術〉 従来、収納家具は皿、コツプ等を収納する収納部及びワ
ゴンを収納する空間部とを設けた家具本体と、家具本体
の空間部より引き出し自在でかつ周囲を網状としたキヤ
スター付きのワゴンとを備え、使用した皿、コツプ等を
このワゴン内に収納し、ワゴンごと台所へ運び洗つた
後、再びワゴンに収納して家具本体へ運び家具本体内の
収納部に納めていたが、この種の収納家具は来客時又は
パーテイー時に飲食物等を調理する場合、家具本体の上
面をテーブル面としてのみ使用するにすぎなかつたの
で、大勢の来客又はパーテイー時には飲食物等を調理す
ることが困難で一部を家具本体で、残りの部分を台所で
調理することとなつて、はなはだ煩らわしく使い勝手の
悪いものであつた。

〈考案の目的〉 本考案は上記の欠点に鑑みてなされたものであつて、使
い心地よく汎用性に優れた収納家具を提供するにある。

〈考案の構成〉 本考案によれば、ワゴンをボツクス型に形成して上面板
をテーブル面とし、テーブル面の周端に各側板を上方に
延設してテーブル面を囲んだ左右前後の各側面壁を設け
ると共に前面板の上部がテーブル面の前面に開閉自在で
かつ展開状態でテーブル面と面一とする構成だけで目的
を達成しようとするものである。

〈考案の実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基き説明する。収納家具
１は家具本体２と、家具本体内の空間部に収納されるワ
ゴン３とから構成されている。家具本体２は冷蔵庫、ト
レー等各種商品を納めるボツクス型の収納部４と、ワゴ
ン３を収納する空間部５とからなつている。家具本体の
収納部４は底面と底板６と、底板両側の左、右側板７、
８と、底板の上面を覆い空間部に延びた天板10と、前面
の扉11とからなつており、空間部５は収納部４から延び
た背板９と天板10とからなつている。

家具本体２の収納部４は扉11を開放すると上部に細長い
トレー等を収納できるよう縦仕切板12を設けており、下
部に小型の冷蔵庫等を収納できるようにしている。家具
本体の天板10は通常使用状態において、軽食をとつた
り、飲物を飲んだりするカウンター用のテーブル面とし
て機能することができる。この家具本体はリビングルー
ムや会議室の電源に近い個所に持運び可能である。

13はコンセントであつて、家庭用電源と背板９に設けた
電源用コンセント（図示せず）とを接続してこの背板９
及び天板10間を通つたリード線に接続している。

家具本体内に収納されるワゴン３はボツクス型に形成さ
れており、下部に中型収納部14、上部に小型収納部15を
設け、中型収納部の底面のワゴン底板16と、中型収納部
の下端より小型収納部を通り上方に延長されたワゴン
左、右側板17、18及びワゴン背側板19と、小型収納部15
の底部を兼ねた中型収納部天面の中部天板20と、小型収
納部の天面を兼ねた上部天板21と、中型収納部14の前面
のワゴン扉22と、上部天板21の前面上方を覆う上部前面
板23とからなつている。このワゴンはワゴン底板16の四
隅に移動可能なキヤスターを設けている。25はタオル又
はふきん掛けを兼ねた把手である。このワゴン３は前面
のワゴン扉22を両開きとしており、中型収納部14内には
皿、コツプ、ナプキン等を載置するよう着脱自在な網棚
26を設けている。

ワゴン３の上部前面板23は上部天板21の前方向に対し、
係止金具28、28にて垂直、水平自在で、しかも展開した
状態で上部天板21上面と面一としている。ワゴン３の上
部天板21上面と面一としている。ワゴン３の上部天板21
はテーブル面として機能し、この上部天板21と面一とな
る上部前面板23もテーブル拡大用の補助テーブルとして
機能している。

27はポツト載置用の透孔であつて、ポツト等をこの透孔
に貫通させて中部天板20上面にポツトの底面を当接さ
せ、ポツトの転倒を防止している。

ワゴン３の上部天板21よりも上方に延びたワゴン左側板
17の上部左側面壁17a、ワゴン右側板18の上部右側面壁1
8a、ワゴン背側板19の上部背側面壁19a及び上部前面板2
3の上端は全て面一であつて、上部天板21を囲んでテー
ブル面である上部天板上に載置したコツプ、皿等の地面
落下を防止しており、家具本体の空間部５に収納された
状態で、家具本体の空間部を形成する天板10下面に当接
しないような高さに形成されている。

〈考案の効果〉 本考案に於いては家具本体内にワゴンが収納され、この
ワゴンの上部前面壁のみが前面に開閉自在でかつ展開状
態で、ワゴン上面のテーブル面と面一となるので、少数
の来客の場合は、家具本体の上面を調理台兼テーブル面
として使用でき、多数の来客又はパーティーの場合は家
具本体の上面をテーブル面とすると共に、ワゴンの上部
前面壁をワゴン上面のテーブル面の延長とすることがで
き、より広く使えて勝手よく、この家具本体とワゴンの
二つの家具がリビングルームや会議室で来客数に応じて
使いわけできて非常に汎用性に富んだものである。

又、ワゴン上面のテーブル面を前面を除いて左右及び後
壁が囲んでいるので、このワゴンを移動し調理する際に
もコップ等を倒して地面に落とすことなくすみやかにテ
ーブル面で処理することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の家具本体からワゴンを引き出し
た状態を示す斜視図、第２図は本考案実施例の開放状態
を示す斜視図である。 １…収納家具、２…家具本体、３…ワゴン、４…収納
部、５…空間部、６…底板、７…左側板、８…右側板、
９…背板、10…天板、11…扉、12…縦仕切板、13…コン
セント、14…ワゴンの中型収納部、15…ワゴンの小型収
納部、16…ワゴン底板、17…ワゴン左側板、17a…上部
左側面壁、18…ワゴン右側板、18a…上部右側面壁、19
…ワゴン背側板、19a…上部背側面壁、20…中部天板、2
1…上部天板、22…ワゴン扉、23…上部前面板、24…キ
ヤスター、25…把手、26…網棚、27…透孔、28、28…係
止金具、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】収納部を設けた家具本体と、この家具本体
   内に収納されるキャスター付きワゴンとを備えた収納家
   具に於いて、上記家具本体が移動可能で、かつ天板を家
   具本体のテーブル面と兼用とする一方、ワゴンをボック
   ス型に形成して上面板をワゴンのテーブル面とし、テー
   ブル面の周端に各側板を上方に延設してワゴンのテーブ
   ル面を囲んだ左右前後の各側壁を設けると共に前面板の
   上部のみがワゴンのテーブル面の前面に開閉自在でかつ
   展開状態でワゴンのテーブル面と面一となることを特徴
   とした収納家具。