JPH0739263U - 軸流ファンモータ - Google Patents

軸流ファンモータ

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JPH0739263U
JPH0739263U JP7402793U JP7402793U JPH0739263U JP H0739263 U JPH0739263 U JP H0739263U JP 7402793 U JP7402793 U JP 7402793U JP 7402793 U JP7402793 U JP 7402793U JP H0739263 U JPH0739263 U JP H0739263U
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rotor
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陸郎 小原
薫 松本
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Minebea Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸流ファンモータにおいて、軸を支持するベ
アリングの潤滑用グリースが外部に飛散しないようにす
る。 【構成】 開放型のベアリング4,5によって支持した
軸11の端部を、突条20,21によるラビリンス構造とエン
ドキャップ23とで密閉構造にして包囲する。これによ
り、回転中にベアリング4,5からグリースがにじみで
ても外部に飛散することがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種のOA機器等に設けられる軸流ファンモータの改良に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
各種OA機器等のように、多数の電子回路をケーシング内に収容したものでは 、電子部品が発生する熱がこもって電子部品を破損させる虞がある。そこでケー シングの側壁に通気孔を設け、ここに軸流ファンモータを取り付けてケーシング 内部の熱を外部に放出するようにしている。
【0003】 従来の軸流ファンモータの構造としては、特開平4-172932号公報に記載された ものがある。この公報に記載された軸流ファンモータは、回転中心となる軸を支 持するベアリングとして密閉型のものを使用している。このように、軸流ファン モータの軸受としては密閉型のベアリング(両シールド型玉軸受)が使用される のが一般的になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
軸流ファンモータにおいても、回転中に軸の潤滑用として用いるグリースが飛 散するのを防止する観点からはベアリングに密閉型のものを用いることが好まし いが、一般的に使用されている密閉型のベアリングは高価であり、ファンモータ の用途によっては過剰品質となることが考えられる。
【0005】 本考案はこの点に鑑みて成されたものであり、もっとも多く使用される安価な 開放型のベアリングを使用し、かつ、回転中に潤滑用のグリースが飛散すること のない軸流ファンモータを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題を解決するための手段として、ベアリングの内輪で軸を回 転自在に支持し、該軸にインペラを取り付けた軸流ファンモータにおいて、前記 ベアリングを開放型のものとし、前記軸に結合するインペラの中央のボス部をカ ップ状になし、該ボス部に軸方向の突条を設けると共に前記ベアリングの外輪を 支持する固定側部材に前記突条に対向する突条を設けて前記突条とともにラビリ ンス構造を形成し、さらに該固定側部材の中央部に前記軸の端部を覆うエンドキ ャップを装着して、該エンドキャップと前記ラビリンス構造とで前記ベアリング を密閉構造で包囲したことを特徴とする。
【0007】 また、略E字形のモータハウジングの外周部分にステータコアを固定すると共 に中央部に軸の基端を植立し、該軸の外周にベアリングを介してロータを回転自 在に支持し、該ロータにインペラを取り付けた交流式の軸流ファンモータにおい て、前記ベアリングを開放型のものとし、前記ロータの軸先端に臨む部分に該軸 の先端を覆うエンドキャップを装着し、前記モータハウジングと前記ロータのそ れぞれに対向する突条を設けてこれらでラビリンス構造を形成し、前記エンドキ ャップと該ラビリンス構造とで前記ベアリングを密閉構造で包囲したことを特徴 とする。
【0008】
【作用】
このような構成とすれば、エンドキャップとラビリンス構造がベアリングを覆 うことになるから、軸の回転中に潤滑用のグリースがベアリングの内輪と外輪の 間からにじみでても、これはエンドキャップとラビリンス構造で遮断され、外部 に飛散するようなことはない。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1について説明する。1は固定側部材としての軸 受箱であり、図示するようにフランジ部2とその中央に位置する起立部3とを有 するものである。起立部3は、上下に配設された2個のベアリング4,5の外輪 を嵌合により支持している。ベアリング4,5は開放型(無シールド型玉軸受) である。軸受箱1の起立部3の外側には巻線8を施したステータ鉄心9が嵌合し 、図示しない固定手段で固着されている。
【0010】 プリント基板6は巻線8をステータ鉄心9から絶縁するためステータ鉄心9に 嵌挿されているインシュレータ10によって支持されている。このプリント基板6 には、直流ブラシレスモータとしての電子回路およびその部品一式が搭載されて いる(図示せず)。7はこの電子回路に電力を供給するリード線である。巻線8 には上記電子回路からの電流が供給され、ステータ鉄心9からは変化する磁力線 が放射されることになる。
【0011】 ベアリング4,5の内輪は軸11を支持している。これにより、軸11は軸受箱1 に対して回転自在となる。軸11の先端はベアリング4より突出しており、この突 出部分に、インペラ12のボス部13の中央部分が嵌合により一体化している。ボス 部13は概略カップ状のものであり、その外周部には複数枚のファン14が放射状に 取り付けられている。
【0012】 ボス部13の軸11を嵌合した部分にはベアリング4側に向けた環状の突条15があ り、この突条15の内側の部分とベアリング4の内輪との間に、コイルスプリング 16が圧縮状態で介装されている。このコイルスプリング16は、軸11にスラスト方 向の予圧を与えるものである。このため、軸11の下部には内面がベアリング5の 内輪に接する止め輪17が嵌合され、軸11が図における上方に抜けないようにして ある。
【0013】 インペラ12のボス部13のファン14を取り付けた部分の内壁と、前述したインシ ュレータ10の外周との間には適当な距離の空間部分があり、ボス部13のこの部分 には、リング状のヨーク18を介してリング状のマグネット19が保持されている。 図示するように、マグネット19と巻線8との間には僅かのギャップが形成され、 このギャップでマグネット19とステータ鉄心9との間の磁気干渉作用が行なわれ る。
【0014】 ボス部13の内側でインシュレータ10に近接した部分には、巻線8側に向けて突 条20が設けられており、軸受箱1の起立部3にもこの突条20に対向させて突条21 が形成されている。これら突条20,21は僅かの間隔で対向しており、しかも反対 側から突出しているので、両突条20,21はラビリンス構造を形成することになる 。
【0015】 軸受箱1の起立部3の下部は軸11を通すために孔22になっているが、この孔22 にはエンドキャップ23が装着されて、軸11の端部を覆うようになっている。
【0016】 このような構成からなる軸流ファンモータも、電子回路がリード線7から電力 の供給を受けて巻線8に制御電流を流し、これによって変化する磁力線とマグネ ット19の磁力線との干渉により、インペラ12に回転力が発生することは、従来の ものと同様である。
【0017】 インペラ12の回転中心となるのは軸11であり、この軸11はベアリング4,5の 内輪によって支持されているので、軸11が回転するときベアリング4,5の内輪 も一体に回転する。回転するとき、内輪と外輪との間に充填された潤滑用のグリ ースがにじみでることがある。本考案の軸流ファンモータにあっては、軸11の図 における上部は突条20,21によるラビリンス構造により、また下部はエンドキャ ップ23により、ベアリング4,5が密閉されるので、このようにグリースがにじ みでても、それが外部に飛散することはない。
【0018】 図2に示すものは本考案の他の実施例であり、交流モータの場合である。図に おいて24はモータハウジングであり、略E字形をしたものである。このモータハ ウジング24の外周部分にはステータ鉄心25がボルト26によって固定されている。 ステータ鉄心25にはインシュレータ27により絶縁されて巻線28が施されている。 29は巻線28に電力を供給するコードである。
【0019】 モータハウジング24の中心部には軸30の基端が植立されており、この軸30の外 周部には2個の開放型のベアリング31,32が設けられている。ベアリング31,32 の外輪はロータ33に嵌合している。34は軸30の先端部に装着された止め輪、35は ベアリング31,32の間に介装されたスプリングである。スプリング35は軸30にス ラスト方向の予圧を与える。
【0020】 36はインペラであり、ロータ33の溝37の部分に嵌合によって取り付けられてい るものである。インペラ36の外周部には複数枚のファン38が放射状に取り付けら れている。
【0021】 図示するようにロータ33は円筒形をしており、その内周部分にベアリング31, 32が装着されているが、図における上部のベアリング31の上部、すなわち軸30の 先端に臨む部分にはエンドキャップ39が装着されて、軸30の先端を覆っている。 またモータハウジング24には突条40が、ロータ33には突条41が設けられ、これら 突条40,41でラビリンス構造が構成されている。
【0022】 このように構成されたこの実施例においては、コード29から巻線27に電力供給 することによりロータ33とともにインペラ36が回転する。回転するとき、ベアリ ング31,32の内輪と外輪との間に充填された潤滑用のグリースがにじみでること があるが、軸30の図における上部はエンドキャップ39により、また下部は突条40 ,41によるラビリンス構造により、ベアリング31,32が密閉されるので、このよ うにグリースがにじみでても、それが外部に飛散することはない。
【0023】 以上説明したように、両実施例とも、軸11,30の両端はエンドキャップ23,39 と、突条20,21または突条40,41で形成されるラビリンス構造による密閉構造で 包囲されることにより、ベアリング4,5またはベアリング31,32から潤滑用の グリースがにじみでても、これが外部に飛散することはない。ラビリンス部に液 状のシール剤を塗布すれば、その効果をさらに高めることができることになる。
【0024】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成された軸流ファンモータであるから、軸の 先端部分にエンドキャップとラビリンス構造を設けるのみの簡単な構成により、 一般的に使用されている開放型のベアリングを用いても、潤滑用のグリースの外 部への飛散を効果的に防止することができることになる。また、一方をラビリン ス構造としたことにより、軸の回転に伴うベアリングの呼吸作用が生じたとして も、これを吸収することができることになる。構造が簡単であることから、安価 に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】本考案の他の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 軸受箱 4 ベアリング 5 ベアリング 11 軸 12 インペラ 13 ボス部 14 ファン 20 突条 21 突条 23 エンドキャップ 24 モータハウジング 30 軸 31 ベアリング 32 ベアリング 36 インペラ 38 ファン 39 エンドキャップ 40 突条 41 突条

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベアリングの内輪で軸を回転自在に支持
    し、該軸にインペラを取り付けた軸流ファンモータにお
    いて、前記ベアリングを開放型のものとし、前記軸に結
    合するインペラの中央のボス部をカップ状になし、該ボ
    ス部に軸方向の突条を設けると共に前記ベアリングの外
    輪を支持する固定側部材に前記突条に対向する突条を設
    けて前記突条とともにラビリンス構造を形成し、さらに
    該固定側部材の中央部に前記軸の端部を覆うエンドキャ
    ップを装着して、該エンドキャップと前記ラビリンス構
    造とで前記ベアリングを密閉構造で包囲したことを特徴
    とする軸流ファンモータ。
  2. 【請求項2】 略E字形のモータハウジングの外周部分
    にステータコアを固定すると共に中央部に軸の基端を植
    立し、該軸の外周にベアリングを介してロータを回転自
    在に支持し、該ロータにインペラを取り付けた交流式の
    軸流ファンモータにおいて、前記ベアリングを開放型の
    ものとし、前記ロータの軸先端に臨む部分に該軸の先端
    を覆うエンドキャップを装着し、前記モータハウジング
    と前記ロータのそれぞれに対向する突条を設けてこれら
    でラビリンス構造を形成し、前記エンドキャップと該ラ
    ビリンス構造とで前記ベアリングを密閉構造で包囲した
    ことを特徴とする軸流ファンモータ。
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