JP3055962B2 - 防沫形電動機 - Google Patents

防沫形電動機

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JP3055962B2 JP3100827A JP10082791A JP3055962B2 JP 3055962 B2 JP3055962 B2 JP 3055962B2 JP 3100827 A JP3100827 A JP 3100827A JP 10082791 A JP10082791 A JP 10082791A JP 3055962 B2 JP3055962 B2 JP 3055962B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空冷用ファン電動機と
して用いて好適な、商用電源を整流して得られる直流に
より回転速度を広範囲に制御でき、その駆動用の電子回
路が搭載されたプリント配線基板を電動機本体内に内蔵
させた構成の小型の防沫形電動機に係り、特に、内部の
結露水分を確実に外部に排出でき、外部から水滴飛沫が
かかる環境下でも安全に運転ができ、しかも電気及び振
動に対する絶縁性能の良い防沫形電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水滴飛沫などのある環境
下で運転する電動機には誘導電動機が使用され、安全を
保持する上での電源と対地絶縁を確保するために、固定
子に対しては電源に接続される巻線の絶縁に留意し、さ
らに電動機本体を相手の機器の側面壁あるいは上面壁に
取付けるに当っては、騒音振動の伝達を防止するため
に、絶縁性防振ゴムを介して取付ける構成が一般に採用
されていた。
【0003】しかし、上記構成だけでは、防沫形電動機
として、電動機本体内の結露水による絶縁劣化や軸受の
損傷等を防止する構成とはなっていなかった。これに対
処して、実公昭61−20856号には、空調機器等の
室外側に用いられる冷却用ファン電動機を、防沫形かつ
低コストとすることを目的に、プレス成形鉄板よりなる
同一形状の上枠及び下枠の軸方向側端面に、複数個の放
射状の溝部と、これらの溝部を軸受部の周囲で連結する
環状の溝部よりなる溝状リブを設け、下枠に形成した上
記溝状リブの間の外方突出部に水抜き穴を設けた構成の
ものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した誘導電動機の
構成では、固定子内周面と回転子外周面との間の空隙は
わずかに0.1〜0.3mmであり、双方の発請などで
空隙はさらに小さくなることがしばしばである。このた
め、電動機内部の結露時などは固定子から回転子へ漏れ
電流が流れ、電気的機械的に結合されている負荷軸へと
漏れ電流が流れて、負荷を介して感電事故などが生じる
危険を有していた。また、誘導電動機は速度制御が困難
であり、負荷を最適の回転速度で運転させることができ
ないという問題を有していた。
【0005】また、上述した実公昭61−20856号
には、水平軸姿勢で使用する電動機については、どのよ
うな外枠構成として、どこに水抜き穴を設けるかの記載
はなく、さらに、電動機を駆動する電子回路を搭載した
プリント配線基板を本体内に内蔵する構成の電動機に関
するものではなく、当然のことながら、プリント配線基
板に対する配置構成やその除湿、絶縁構成についての記
載は含んでいない。
【0006】本発明の目的は、従来技術での上記した諸
問題を解決し、回転速度が広範囲に制御が可能な、その
駆動用の電子回路を搭載したプリント配線基板を電動機
本体内に内蔵した構成の、小型かつ低コストの電動機を
水平軸姿勢あるいは堅軸姿勢のいずれの姿勢で使用する
ものにおいても、外部からの水滴飛沫の電動機内への侵
入を防止でき、かつ、内部の結露水によって内蔵電子回
路が絶縁劣化等の損傷を受けることのない、結露水を確
実に外部に排出できる防沫形電動機を提供することにあ
る。
【0007】さらに本発明の他の目的は、絶縁低下によ
る漏れ電流が生じた場合にも、この漏れ電流が電動機機
体外にまで導通することを防止し、負荷を通じて人体が
感電したり、漏れ電流のために内蔵電子回路の部品が異
常過熱して発煙したり発火したりする危険を防止でき、
また、固定子を付勢する電源の電流の振動が回転子に伝
達されて異常な騒音となるのを防止できる防沫形電動機
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、プレス成形金属板よりなる一対
の椀状のカバーの両端面において軸受を介して磁石回転
子を支承し、両カバーの円筒部の内周側に固定子鉄心を
配置し、固定子巻線に通電制御信号を供給する駆動回路
の回路部品と回転子位置検出用の磁気センサとを搭載し
たプリント配線基板をカバー内に収納する構成の防沫形
電動機において、(イ)前記一対の椀状のカバーは、そ
の負荷側カバーの端面には負荷軸が貫通する孔が開口さ
れるが反負荷側カバーの端面は密閉状で、各端面にはそ
れぞれ軸受を保持するための保持板が、軸に平行に回転
子側に突出するように折り曲げ成形で設けてあって、各
端面の外周部の方が各端面の中央部よりも軸方向位置が
外方となるように形成され、(ロ)前記プリント配線基
板は、軸受の外径より大きい内径孔を持つ円環形状に作
られて反負荷側カバーの端面部の軸受外周側に、防湿性
の絶縁樹脂で埋め込まれて収納配置され、(ハ)水平軸
姿勢で使用する電動機のときにはカバーのそれぞれの円
筒面の最低部位置に水抜き孔が設けられ、堅軸姿勢でか
つ負荷を吊り下げて使用する電動機のときには負荷側カ
バーの端面の最低部位置に水抜き孔が設けられている構
成とする。
【0009】また、本発明においては、前記プリント配
線基板は、電気絶縁材で円環形状に作られた有底の容器
内に防湿性の絶縁樹脂で埋め込まれたうえ、反負荷側カ
バーの軸受外周側に収納配置され、かつ、水平軸姿勢で
使用する電動機のときには、上記プリント配線基板及び
有底の容器はそれぞれ、反負荷側カバーの円筒面の最低
部位置に設けられた前記水抜き孔に近い位置の外周部に
一部平坦部を持つ円環形状に作られる構成とする。
【0010】また、本発明においては、前記一対の椀状
のカバーは円筒開放端部にそれぞれ、カバー成形時に同
時に形成されるつば状の端縁を備え、これら2つの端縁
を当接させ、電気絶縁性でかつ吸振性の取付部材を介し
て上記両端縁を外部取付け板に締結することで電動機の
外部取付け板への取付けを行う構成とする。
【0011】さらに、本発明においては、前記磁石回転
子として、所定の極数に着磁された円筒形状の永久磁石
を、電気絶縁性の吸振部材と継鉄とを介して負荷軸に結
合してなる磁石回転子を用いる構成とする。
【0012】
【作用】上記の「プレス成形金属板よりなる一対の椀状
のカバーの両端面において軸受を介して磁石回転子を支
承し、両カバーの円筒部の内周側に固定子鉄心を配置
し、固定子巻線に通電制御信号を供給する駆動回路の回
路部品と回転子の位置検出用の磁気センサとを搭載した
プリント配線基板をカバー内に収納する」いわゆる直流
ブラシレス電動機を用いることで、商用電源を整流して
得られる直流で、回転速度を広範囲に制御が可能な、量
産性の良い低コストの電動機とすることができる。本発
の「各カバー端面の外周部の方が各端面の中央部より
も軸方向位置において外方となる」構成、しかも「反負
荷側カバー端面は密閉状」とすることで、外部からの水
滴飛沫の電動機内への侵入を防止できる。次に、(ロ)
の「プリント配線基板を、反負荷側カバーの端面部の軸
受外周側に、防湿性の電気絶縁樹脂で埋め込んで収納配
置する」ことで、耐湿性にすぐれた電動機とすることが
できる。さらに、(ハ)の「水平軸姿勢で用いる電動機
のときは、両カバーの各円筒面の最低部位置に、堅軸姿
勢で負荷を吊り下げて用いる電動機のときには、負荷側
カバーの端面の最低部位置に水抜き孔を設ける」こ
で、電動機内部の結露水を確実に外部に排出することが
できることになる。
【0013】次に、本発明の「プリント配線基板を、電
気絶縁材製の有底の容器内に、防湿性の絶縁樹脂で埋め
込んだうえ、この有底容器を反負荷側カバーの軸受外周
側に収納配置させる」構成とすることで、耐湿性及び電
気絶縁性を一そう向上させることができると共に、組立
て性の良い電動機を実現できる。また、「各カバーの円
筒開放端部に一体的に形成されたつば状の端縁を当接さ
せて、電気絶縁性でかつ吸振性の取付部材を介して、例
えばファン電動機の場合であれば空冷しようとする機器
を収納している容器の側面壁あるいは上面壁に、上記当
接させた端縁を締結する」ことで、電動機と相手側機器
との間の電気的及び機械的な絶縁が可能となる。さら
、「回転子の構成を、円筒形状の永久磁石を、電気絶
縁性の吸振部材を介して負荷軸に結合する」ことで、固
定子と負荷軸との間も電気的及び機械的に絶縁されるこ
とになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図6によ
り、負荷軸にファンを直結して用いるファン電動機を例
にとって説明する。図1は電動機を水平軸姿勢で使用す
る場合の断面図、図2はプリント配線基板の収納状態を
示す側面図、図3は電動機を堅軸姿勢で使用する場合の
断面図、図4は電動機駆動用の電気的回路のブロック
図、図5は負荷側カバーの断面図、図6はプリント配線
基板を埋め込んで収納する有底の容器の斜視図である。
なお、この種のファン電動機を、冷却しようとする機器
が収納されている容器の底面壁に取付けて用いること
は、冷却効率が低いことから、ほとんどないので、本発
明では、電動機を堅軸姿勢で、しかもファンが上方にな
る状態での使用は考慮外とする。
【0015】図において、1は本実施例の電動機、2は
負荷側カバー、3は反負荷側カバーである。負荷側カバ
ー2と反負荷側カバー3は、低コスト化のために、同一
の金型を用いて金属板あるいは磁性鉄板をプレス成型し
て椀状に形成されるが、その円筒開放端部にはそれぞ
れ、つば状の端縁4、5が、プレス成型時に同時に形成
される。負荷側カバー2の端面26aには負荷軸15を
貫通させるための貫通孔21が設けられるが、反負荷側
カバー3の端面26bは密閉状のままである。これらの
端面26a、26bには、それぞれ、軸受24を保持す
るための保持板25が、軸に平行に、電動機本体側に向
って突出するように二重折り曲げ成形で、かつ、各端面
の外周部の方が各端面の中央部よりも、軸方向での位置
が外方となるように、形成されている。即ち、図5の負
荷側カバー2の断面図に示すように、端面26aは、カ
バーの円筒開放端から端面26aの外周部までの深さ寸
法LEと、同じ円筒開放端から端面26aの軸受に接す
る中央部までの深さ寸法LBとの関係がLE>LBとな
るように形成される。このことは、電動機を堅軸姿勢
で、かつ負荷のファンを下方に吊り下げて使用する場
合、図3に示すように、負荷側カバー2の端面26aの
外周部の位置が、最も低い位置になることを意味し、し
たがって、この外周部の一部に水抜き孔28を設けるこ
とで、電動機本体内の結露水を確実に排出できることに
なる。電動機を水平軸姿勢で使用する場合は、図1に示
すように、負荷側カバー2及び反負荷側カバー3の円筒
面が最低の位置となるので、それぞれの円筒面に水抜き
孔28を設けることで、内部結露水を排出させることが
できる。反負荷側カバー3の端面26bも、負荷側カバ
ー2の端面26aと同様に、上記のLE>LBの関係と
なるような端面形状に作られるが、反負荷側カバー3の
端面26bは密閉状のままであるので、堅軸姿勢及び水
平軸姿勢のいずれの場合にも、端面26bから水滴飛沫
が電動機内部に侵入することはない。
【0016】図1の7は固定子巻線、8は固定子鉄心、
9はこの固定子鉄心8に設けられたスロット、10はス
ロット絶縁物である。固定子鉄心8の外周側は、負荷側
カバー2と反負荷側カバー3の円筒部の内径側に固着さ
れている。磁石回転子11は、所定の極数に着磁された
円筒状の永久磁石13を電気絶縁性の吸振部材14と継
鉄16とを介して負荷軸15に結合することによって構
成される。この負荷軸15が、負荷側カバー2及び反負
荷側カバー3の各端面26a、26bによって保持され
ている軸受24、24により回転自在に支承されてい
る。36は負荷軸15に一体的に取付けられた負荷で、
実施例ではプロペラなどのファンである。37は負荷軸
15の防水リングである。なお、12は、磁石回転子1
1の回転位置を検出する磁気センサで、実施例では3個
備えており、回転子11の外周に近接して配設される。
【0017】次に、本発明では、固定子巻線7に通電制
御信号を供給する駆動回路と回転子位置検出用の磁気セ
ンサとを搭載したプリント配線基板を電動機カバー内に
収納する方式の電動機とするが、その場合のプリント配
線基板配設に際しての防沫構造及び電気的、機械的な絶
縁構造の実施例を図2、図4、図6により説明する。ま
ず、全体の電気回路を図4に示したブロック図により述
べる。駆動回路20には、商用電源50を整流回路60
で整流して得られる直流電源19がリード線22−aを
介して、駆動回路の動作用の電源32がリード線22−
bを介して、回転数調節用の指令電源33がリード線2
2−cを介して、接続しており、また、磁気センサ12
からの磁極位置検出信号を入力に受けており、そして、
駆動電源線38を介して、Y結線の三相の固定子巻線7
1、72、73(図1の7)に通電制御信号を供給す
る。この図4のうちの駆動回路20を構成する電気回路
部品と磁気センサ12と、それらの間を接続する接続配
線とがプリント配線基板30(図1)に搭載される。プ
リント配線基板30は円環形状に作られて、上記電気回
路部品と磁気センサ12とが搭載されてから、反負荷側
カバー3の端面26bの外周部に、かつ軸受24の外周
側に位置するように、防湿性の電気絶縁樹脂31で埋め
込み固化により収納配置されることになるが、防沫と電
気絶縁効果をさらに大きくするために、図2の平面図、
図6の斜視図に示すように、電気絶縁材製の円環形状の
有底の容器29に、一たん、プリント配線基板30を上
記の樹脂31で埋め込んで固化し、その後、この有底の
容器29を反負荷側カバー3の端面26bの外周部に収
納する方式とすることもできる。さらに、水平軸姿勢で
使用する電動機のときには、図2及び図6に示したよう
に、プリント配線基板30及び有底の容器29を、全円
周を備えた円環形状としないで、円環の下方部分を欠い
た形状とすることで、電動機内部に結露水が生じても、
プリント配線基板を、結露水に起因する絶縁劣化等から
完全に守ることができるようになる。図2、図6では円
環形状のほぼ1/3の部分を切り捨てて、2/3の部分
を残す例を示してあるが、反負荷側カバー3の円筒面の
最低位置にはすでに水抜き孔28が設けてあるので、プ
リント配線基板30の円環形状の下部の外周部を一部
分、平坦状に切り取る形状としても防沫の目的は充分に
達成可能である。なお、図1および図2の23は防水ブ
ッシングで、反負荷側カバー3の円筒面に設けてあり、
3本のリード線22(図4の22−a、22−b、22
−c)と接地線22Eとがここを貫通して、電動機内の
プリント配線基板30と外部電源類との間を電気的に接
続している。
【0018】次に、本実施例のファン電動機1を、空冷
しようとする機器が収納されている容器の側壁板あるい
は上蓋板(以下、まとめて外部取付け板と呼ぶ)に取り
付ける際の締結構造について述べる。まず、負荷側カバ
ー2のつば状の端縁4と、反負荷側カバー3のつば状の
端縁5とを当接させ、各端縁の円周を4等配する位置に
予め設けてある締結ねじ用貫通孔40を介して、締結ね
じ6により、両端縁4、5を密着状に締結する。各端縁
4、5の円周部には、上記貫通孔40の中間部の4個所
の位置に、電動機を外部取付け板に締結する際のための
張出し部27がそれぞれ設けてあり、この4個の張出し
部27のところで、電気絶縁性かつ吸振性の取付部材3
4を介して、すでに密着状に締結されている両端縁4、
5を、締結ねじ6により、外部取付け板35に締結す
る。
【0019】図7および図8はそれぞれ、回転子11の
他の実施例を示す断面図である。すなわち、図1および
図3では、回転子11は、所定の極数に着磁された円筒
状の永久磁石13を、電気絶縁性の吸振部材14と継鉄
16とを介して、負荷軸15に結合する構造を備えると
して述べたが、図7に示すように、最外周の永久磁石1
3の内側に磁性材からなる継鉄16、その内側に電気絶
縁性の吸振部材14、さらにその内側に中継用の剛体材
17を配してその内側に負荷軸15を固着し、発生回転
力を負荷軸15に伝達する構造とすることも、また、図
8に示すように、外周の永久磁石13の内側に電気絶縁
性の吸振部材14の薄い層を経て、一部磁路も兼ねる継
鉄16を介して負荷軸15と結合する構造とすることも
可能である。図8に示すように、電気絶縁性の吸振部材
14として、永久磁石13の内周面と継鉄16の外周面
とを接着させる電気絶縁性の接着剤による接着層を用い
ることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明において用いる電
動機は、商用電源により回転速度を広範囲に制御可能
な、低コストとすることのできる構成の電動機であり
部から電動機カバー内への水滴飛沫の侵入を防止で
き、しかも内部の結露水を確実に外部へ排出することの
できる、耐湿性にすぐれた構造の電動機とすることがで
、駆動用の回路部品及び磁石回転子の位置検出用セン
サが搭載されたプリント配線基板を樹脂埋め込み方式
で、一たん有底の容器内に収納してから、この有底の容
器を一方のカバーの端面の軸受外周側に配置する構成で
あるので、プリント基板に搭載されている回路部品類の
耐湿性及び電気絶縁性を一そう向上させることができ
動機の外部取付け板への装着を、電気絶縁性の吸振部
材を介して行う構成であるので、電動機と、例えば空冷
しようとする相手側機器との間を、電気的にも機械振動
的にも効率良く絶縁することができる。また、磁石回転
子を形成している永久磁石の負荷軸への装着を電気絶縁
性の吸振材を介して行う構成であるので、固定子巻線の
対地絶縁が万一破れた場合においても、固定子から回転
子を経て負荷軸へ導通して負荷を介して人体が感電する
ようなことはなく、また、電源の電流の変動による回転
力の変動が負荷軸を介して負荷に伝達されて騒音や振動
を発生することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例電動機を水平軸姿勢で使用する
場合の断面図。
【図2】本発明でのプリント配線基板の収納状態を示す
側面図。
【図3】本発明の実施例電動機を堅軸姿勢で使用する場
合の断面図。
【図4】本発明における駆動用電気回路の実施例図。
【図5】図1中の負荷側カバーの形状を示す断面図。
【図6】図1中の有底容器部分の斜視図。
【図7】磁石回転子の他の実施例を示す断面図。
【図8】磁石回転子のさらに他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
2…負荷側カバー 3…反負荷側カバー 4、5…つば状の端縁 6…締結ねじ 7…固定子巻線 11…回転子 12…磁気センサ 13…永久磁石 14…電気絶縁性吸振部材 15…負荷軸 23…防水ブッシング 24…軸受 26a、b…端面 28…水抜き孔 29…有底の容器 30…プリント配線基
板 31…防湿性の絶縁樹脂 34…取付け部材 35…外部取付け板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−34145(JP,A) 特開 平3−93440(JP,A) 特開 平3−117343(JP,A) 実開 昭61−205257(JP,U) 実開 昭61−126773(JP,U) 実開 昭56−2752(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/00 - 5/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の椀状のカバーに設けたつば状の端縁
    を、互いに面接合し一体に締結してカバーを形成し、前
    記椀状のカバーの一方は密閉端、前記椀状のカバーの他
    方には前記負荷軸が貫通する開口孔が形成されており、
    前記一体となったカバーを外部機器に対し垂直または水
    平方向に取付け固定する外部取付板とを有し、 固定子巻線を巻回した固定子鉄心の中心部に、回転自在
    に支承され円筒形永久磁石を負荷軸に結合してなる磁石
    回転子と、前記固定子巻線に通電制御信号を供給する駆
    動回路部品と前記磁石回転子の位置検出用の磁気センサ
    を搭載したプリント配線基板とを、前記カバー内に収容
    してなる防沫形電動機において、 前記プリント配線基板は、半円環形状で電気絶縁性の有
    底容器内に絶縁樹脂を用いて埋め込まれ、かつ、この有
    底容器の半円環の開いた側をカバーの水抜き孔の方向に
    向けると共に、この有底容器の半円環部を前記椀状のカ
    バー内円筒面に密着固定し、 前記負荷軸を支承する軸受を固定して保持する一対の保
    持板の内側端面相互の対向間隔を、前記カバーの内側端
    面相互の対向間隔よりも小さく設定し、 前記カバーの最低部位置に前記水抜き孔を設け、 前記椀状のカバーの前記開口孔から内部へ水滴飛沫が侵
    入するのを防止する防水リングと、 前記外部取付板と前記面接合したつば状の端縁との間
    に、電気絶縁性と吸振性を有する取付部材とを備え、 外部機器に対し垂直または水平方向の何れにも取付け可
    能に構成したことを特徴とする防沫形電動機。
  2. 【請求項2】前記磁石回転子は、所定の極数に着磁され
    た円筒形状の永久磁石を、電気絶縁性の吸振部材と継鉄
    とを介して負荷軸に結合してなることを特徴とする請求
    項1記載の防沫形電動機。
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