JPH0739007U - カメラ用駆動機構 - Google Patents
カメラ用駆動機構Info
- Publication number
- JPH0739007U JPH0739007U JP6973393U JP6973393U JPH0739007U JP H0739007 U JPH0739007 U JP H0739007U JP 6973393 U JP6973393 U JP 6973393U JP 6973393 U JP6973393 U JP 6973393U JP H0739007 U JPH0739007 U JP H0739007U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ratchet wheel
- distance ring
- camera
- drive member
- drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Focusing (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ラチェット車に駆動部材との軸間方向に対し
て傾斜をもった歯車部を設け、該ラチェット車をその回
転軸方向、すなわち駆動部材との軸間方向と直行する方
向へ付勢する。 【効果】 ラチェット車と距離リングとの歯車噛合い部
のバックラッシュを零とすることができるため、ラチェ
ット車の各停止位置精度が向上して、ラチェット車を介
して係止される距離リングによって駆動される撮影レン
ズの停止位置精度を向上させることができる。さらに、
部品点数の増加を最小限に抑えられるので、スペース的
およびコスト的にも有利である。
て傾斜をもった歯車部を設け、該ラチェット車をその回
転軸方向、すなわち駆動部材との軸間方向と直行する方
向へ付勢する。 【効果】 ラチェット車と距離リングとの歯車噛合い部
のバックラッシュを零とすることができるため、ラチェ
ット車の各停止位置精度が向上して、ラチェット車を介
して係止される距離リングによって駆動される撮影レン
ズの停止位置精度を向上させることができる。さらに、
部品点数の増加を最小限に抑えられるので、スペース的
およびコスト的にも有利である。
Description
【0001】
本考案は、カメラのレンズ等のカメラ部材を駆動するカメラ用駆動機構に関す る。
【0002】
従来のカメラ用駆動機構は、たとえば図4に示すように構成されている。図4 において、符号101は駆動リングであり、この駆動リング101は図示されな い地板に光軸Oを中心として回動可能に取付けられ、駆動リング101のギア部 101aと噛合うアイドラ102を介して、図示されないステップモータのロー タ軸に取付けられたロータギア103により駆動される。また駆動リング101 の周上には、セクタ開閉レバー104に作用して図示されないセクタを開閉する ための、セクタ開閉用カム101bが形成されている。
【0003】 符号105は距離リングであり、この距離リング105は駆動リング101と 同様に、図示されない地板に光軸Oを中心として回動可能に取付られている。ま た、この距離リング105はバネ105bにより時計回り方向に常時付勢されて おり、駆動リング101上のピン101cと係合する突起部105cを介して、 バネ105bの付勢力により駆動リング101の時計回り方向の回動に追従し、 レンズ駆動部105aを介して図示されないレンズを合焦位置に移動する。
【0004】 符号106はラチェット車であり、このラチェット車106上のピニオン10 6aは距離リング105のギア部105dと噛合っている。また、ラチェット車 106の周上には複数の合焦位置決め用の歯部106bが形成され、この歯部1 06bの最初の歯の手前側(図中反時計回り側)には、係止レバー107の爪1 07aを非係合位置に退避させるための大径部106cが形成されている。係止 レバー107は図示されない地板に回動可能に取付けられており、バネ107b により時計回り方向に常時付勢され、この係止レバー107の一端は鉄片108 aを介して通電(ON)した電磁石108に吸引保持される。
【0005】 次に上述の構成のカメラ用駆動機構の作動について説明する。まずレリーズ前 の図示の状態において、電磁石108はOFFしており、バネ107bにより付 勢された係止レバー107は時計回り方向に回動し、爪107aをラチェット車 106の歯部106bの最初の歯の手前側に係止させて、距離リング105の回 動を規制している。この状態からカメラの図示されないレリーズ釦を操作すると ステップモータは逆転を行い、駆動リング101とこれに追従する距離リング1 05を反時計回り方向に回動して、ラチェット車106を時計回り方向に回転さ せて係止レバー107の爪107aを大径部106cに押上げることにより歯部 106bとの係合をはずす。
【0006】 次にステップモータは正転し、これと同時に電磁石108をONして係止レバ ー107を鉄片108aを介して吸引保持し、爪107aを非係合位置に退避さ せて距離リング105の回動を許容する。距離リング105がレンズの合焦位置 まで回動すると、特願昭60−213991号公報に示すような方法で、図示さ れない制御装置によりステップモータは一旦停止するとともに、電磁石108が OFFし、係止レバー107がバネ107bにより時計回り方向に回動して、爪 107aがラチェット車106の歯部106bに係止することにより、ラチェッ ト車106を介して距離リング105を不作動にする。
【0007】 ステップモータの引き続く正転により駆動リング101はさらに時計回り方向 に回転し、セクタ開閉用カム101bがセクタ開閉レバー104に作用して図示 しないセクタにシャッタ開口の開動作を行わせる。そして輝度情報により決定さ れた露出位置まで開放した後、駆動リング101は逆転して反時計回り方向に回 動することにより、セクタを閉止作動させて露出動作を終了する。露出動作終了 後駆動リング101は反時計回りに回動を続け、距離リング105に作用して距 離リング105も反時計回りに回動し、図示の状態に戻って作動を終了する。
【0008】
しかしながら、このような従来のカメラ用駆動機構にあっては、ラチェット車 106は地板に回動可能に取付けられているだけであって、特に歯車のバックラ ッシュや軸部のクリアランス等によるガタを取除くようにはなっていない。この ため、距離リング105とラチェット車106にいたるまでの伝達系における部 品製作誤差や、歯車のバックラッシュとか軸部のクリアランス等によるガタによ り、ラチェット車106の歯部106bの各歯のその都度の停止位置が不安定と なり、係止レバー107の爪107aが所定の歯部106bと係合できなくなり 、ラチェット車106を介して係止レバー107により係止される距離リング1 05の係止位置がその都度少しずつ異なった位置となってしまい、撮影レンズの 停止精度が悪化しているという問題があった。そこで、前記公報中で実開平4− 1520号公報に示す方法が提案されているが、距離リングとラチェット車を磁 性体とする構成では、部品代が高くなり好ましくはない。別部材によるラチェッ トの位置規制も部品点数の増加となりコストアップとなる。
【0009】 また実開平4−37932号公報では、バネの追加のみでバックラッシュを除 去しており、コスト的には望ましい構成ではあるが、ラチェット車そのものを光 軸方向へ移動させる構造は、構造的に複雑であるとともにその回転動作にも不安 定さがある。さらに、距離リングは地板10でガイド、ラチェット車は地板10 と支持板11の両方でガイドする構造のため、部品誤差や組立誤差の影響を受け やすい。一方、ラチェット車を筒状に構成して地板10から軸を設ける案も提案 されているが、軸を円形ではなく異形にしなければバックラッシュを除去すべく 光軸方向へ移動することができない。この構成では軸の強度が弱くなるとともに 、移動量に制約があることが問題となる。
【0010】 さらに実開平4−31126号公報では、ラチェット車と距離リングの位相を 調整することが可能な構造ではあるが、バックラッシュを除去することはできな い。上記のように、従来の構成ではいずれも十分な対策がなされているとは言え ない。そこで本考案は、このような問題点を解決することを課題としている。
【0011】
上記の課題を解決するために、本考案のカメラ用駆動機構では、制御回路によ り駆動制御されるモータによってカメラ部材を駆動する駆動部材と、電磁石によ り制御され前記駆動部材と歯車連結されたラチェット車を介して前記駆動部材の 作動を停止および許容する制御機構とを備え、前記ラチェット車は前記駆動部材 との軸間方向に対して傾斜をもった歯車部を有し、該ラチェット車をその回転軸 方向へ付勢することによって前記ラチェット車と、前記駆動部材のバックラッシ ュを除去するようにしたものである。
【0012】
ラチェット車に駆動部材との軸間方向に対して傾斜をもった歯車部を設け、該 ラチェット車をその回転軸方向、すなわち駆動部材との軸間方向と直行する方向 へ付勢する。
【0013】
以下、本考案の一実施例について説明する。以下、従来のカメラ用駆動機構と 共通する構成や動作の説明は省略する。
【0014】 図1および図2は本考案によるカメラ用駆動機構を示す図である。図1におい て、6は周部に合焦位置決め用の歯部6bが形成されたラチェット車であり、こ の歯部6bには係止レバー7の爪7aが係合している。このラチェット車6上に は距離リング5(駆動部材)のギア部5dに噛合うピニオン6aが一体的に形成 されている。
【0015】 次に、断面方向の構成を図2に従って説明する。5は距離リングで歯車部5d を有する。6はラチェット車で距離リングとの軸間方向に対して傾斜をもった歯 車部6aと爪部6bとを有し、地板10から突出した軸部10aによって回転可 能であると同時に上下へ移動可能なように軸支されている。9は圧縮コイルバネ でラチェット車6を図中上方へ付勢している。
【0016】 このような構造においては、圧縮バネ9によりラチェット車6が上方に付勢さ れて、傾斜を有した歯車部6aが距離リングの歯車部5dに当接することにより 、各々の回転軸部のクリアランス、及びピニオン6aと歯車部5d間のバックラ ッシュが零となるため、バックラッシュによるラチェット車の位置ズレを防止す ることができる。このため、ラチェット車を繰り返し作動させた場合でも高い精 度で同じ位置に停止できるため、ラチェット車の各停止位置精度が向上して、ラ チェット車6に係止レバー7が正確に係止される。このため、距離リング5を介 して駆動される撮影レンズ(図示せず)の停止位置精度を向上させることができ る。
【0017】 図3は本考案の他の実施例で、距離リング5の歯車部5dにも傾斜をもたせて かさ歯車にしている。距離リング5を成形で構成する場合は比較的容易に部品を 作成できる。
【0018】 なお、各実施例においてはカメラ部材を距離リングとして説明したが、絞り機 構のような他のカメラ部材を駆動する駆動機構に用いてもよい。
【0019】
本考案によればラチェット車と距離リングとの歯車噛合い部のバックラッシュ を零とすることができるため、ラチェット車の各停止位置精度が向上して、ラチ ェット車を介して係止される距離リングによって駆動される撮影レンズの停止位 置精度を向上させることができる。さらに、部品点数の増加を最小限に抑えられ るので、スペース的およびコスト的にも有利である。
【図1】本考案の実施例のカメラ用駆動機構の平面図で
ある。
ある。
【図2】本考案の実施例のカメラ用駆動機構の部分断面
図である。
図である。
【図3】本考案の他の実施例のカメラ用駆動機構の部分
断面図である。
断面図である。
【図4】従来のカメラ用駆動機構の平面図である。
5 距離リング 6 ラチェット車 7 係止レバー 9 圧縮バネ 12 レバー 15 バネ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/34 G03B 3/10
Claims (1)
- 【請求項1】 制御回路により駆動制御されるモータに
よってカメラ部材を駆動する駆動部材と、電磁石により
制御され前記駆動部材と歯車連結されたラチェット車を
介して前記駆動部材の作動を停止および許容する制御機
構とを備え、前記ラチェット車は前記駆動部材との軸間
方向に対して傾斜をもった歯車部を有し、該ラチェット
車をその回転軸方向へ付勢することによって、前記ラチ
ェット車および前記駆動部材のバックラッシュを除去す
ることを特徴とするカメラ用駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6973393U JPH0739007U (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | カメラ用駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6973393U JPH0739007U (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | カメラ用駆動機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0739007U true JPH0739007U (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=13411322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6973393U Pending JPH0739007U (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | カメラ用駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739007U (ja) |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP6973393U patent/JPH0739007U/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5680649A (en) | Lens driving device for auto-focus camera | |
JPH073386Y2 (ja) | カメラ用モータ駆動シャッタ | |
JP2577054B2 (ja) | ストロボを内蔵するカメラ | |
US4881096A (en) | Motor-driven shutter for camera | |
JPH0739007U (ja) | カメラ用駆動機構 | |
JP2717136B2 (ja) | カメラの自動焦点・露出作動装置 | |
US5060000A (en) | Motor-driven shutter for camera | |
JPH0736339Y2 (ja) | カメラ用駆動機構 | |
GB2261738A (en) | Focusing and exposing mechanism for cameras | |
JP2913369B2 (ja) | レンズ駆動装置 | |
JPH0740970Y2 (ja) | カメラ用レンズ駆動装置 | |
JPH0635224Y2 (ja) | カメラ用モータ駆動シャッタ装置 | |
JP2596814B2 (ja) | カメラの自動焦点・露出作動装置 | |
JP4317284B2 (ja) | カメラ用フォーカルプレンシャッタ | |
US5531132A (en) | Cam apparatus using an electromagnet and gears for decelerating a motor | |
JPH0548168Y2 (ja) | ||
JPH087380Y2 (ja) | ラチェット装置 | |
US5991553A (en) | Mechanism for preventing reversal of rotation | |
JPH11258481A (ja) | レンズ駆動機構 | |
JPS6139410Y2 (ja) | ||
JP3043892B2 (ja) | 遊星歯車機構 | |
JP2584886Y2 (ja) | カメラ用レンズシャッタ装置 | |
JP2576053Y2 (ja) | 動力伝達機構 | |
JP3089345U (ja) | ディスク装置ラック部品のロック装置 | |
JP3099594B2 (ja) | カメラのプレビュー機構 |