JPH0738565B2 - 高速デイジタルフイルタ - Google Patents

高速デイジタルフイルタ

Info

Publication number
JPH0738565B2
JPH0738565B2 JP61003145A JP314586A JPH0738565B2 JP H0738565 B2 JPH0738565 B2 JP H0738565B2 JP 61003145 A JP61003145 A JP 61003145A JP 314586 A JP314586 A JP 314586A JP H0738565 B2 JPH0738565 B2 JP H0738565B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
adder
supplied
delay circuit
multiplier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61003145A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62161210A (ja
Inventor
哲夫 仙波
ニコラス・エス・バラツト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP61003145A priority Critical patent/JPH0738565B2/ja
Publication of JPS62161210A publication Critical patent/JPS62161210A/ja
Publication of JPH0738565B2 publication Critical patent/JPH0738565B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Complex Calculations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、VTR等のHUEコントロール回路やフェイズシ
フタ等に用いて好適な高速ディジタルフィルタに関す
る。
〔発明の概要〕
この発明は、VTR等のHUEコントロール回路やフェイズシ
フタ等に用いて好適な高速ディジタルフィルタにおい
て、IIR型のオールパスフィルタ(全帯域通過フィル
タ)を伝達関数の分母に対応する部分と分子に対応する
部分とに分割し、少なくとも1組の同一の値となる係数
を0として簡略化すると共に、等価的に遅延回路の前後
に最大で1回の加算と1回の乗算しか存在しないように
変形し、得られた低次のオールパスフィルタを継続接続
して等価的に高次のオールパスフィルタを構成すること
により、振幅特性を劣化させることなく任意の位相特性
を得ることができ、然も高速動作を可能とするものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、ディジタル信号処理でコンポジットのビデオ信号
のHUE(色相)をコントロールする場合には、第5図に
示すデコード・エンコード式のHUEコントロール回路が
用いられている。
第5図において、80で示される入力端子からディジタル
のコンポジットのカラービデオ信号がY/C分離回路81に
供給される。Y/C分離回路81において、カラービデオ信
号が輝度信号Yとクロマ信号(搬送色信号)Cとに分離
され、輝度信号Yが加算器93に供給され、クロマ信号C
が復調器82及び88の夫々に供給される。
復調器82には端子83からsin(ωt)のキャリア信号が
供給され、復調器88には端子89からCOS(ωt)のキャ
リア信号が供給されている。復調器82において、クロマ
信号Cが復調されることで色差信号R−Yが形成され
る。また、復調器88において、クロマ信号Cが復調され
ることで色差信号B−Yか形成される。復調器82の出力
がローパスフィルタ84を介されることで不要成分が除去
され、ローパスフィルタ84の出力が変調器85に供給され
る。また、復調器88の出力がローパスフィルタ90を介さ
れることで不要成分が除去され、ローパスフィルタ90の
出力が変調器91に供給される。
変調器85には、端子86からsin(ωt+φ)のキャリア
信号が供給され、色差信号R−Yがφだけ位相がずらさ
れた状態で変調され、変調器85の出力が加算器87に供給
される。また、変調器91には、端子92からcos(ωt+
φ)のキャリア信号が供給され、色差信号B−Yがφだ
け位相がずらされた状態で変調される。変調器91の出力
が加算器87に供給される。加算器87において、変調器85
からの出力と変調器91からの出力とが加算されて、クロ
マ信号Cが形成される。加算器87の出力が加算器93に供
給され加算器93において、輝度信号Yと加算器87からの
クロマ信号Cとが加算され、コンポジットのビデオ信号
が加算器93から出力され出力端子94から取り出される。
しかし、前述した方式のHUEコントロール回路の場合に
は、クロマ信号Cのみを抽出して位相をφだけ変化させ
て輝度信号Yと加算するため、第6図Aに示すように輝
度信号Yの周波数成分とクロマ信号Cの周波数成分とが
重なり合う(図中斜線で示す)周波数帯域において第6
図Bに示すように振幅特性がずらす位相の量によって変
化してしまう欠点を有する。
また、前述した方式のHUEコントロール回路以外の方式
として、振幅特性を一定に保ったままコンポジット信号
を一定時間ずらすことでHUEコントロールを行う方法が
提案されている。この方式は、前述した方式に比べて画
質の劣化が少ない点で優れており、アナログ処理で実現
する場合においては、ディレイラインや位相等化器を用
いることで比較的容易に実現できる。
しかし、ディジタル処理で実現しようとする場合は困難
を伴いうもので、特にFIR型(非巡回型)のディジタル
フィルタを用いた場合には、フィルタ係数の個数が有限
個のため振幅特性を一定に保つのが困難で画質を劣化さ
せることなく実現することが不可能である。そこで、II
R型(巡回型)のディジタルフィルタを用いてHUEコント
ロール回路を実現することが考えられる。
従来の一般的なIIR型(巡回型)のディジタルフィルタ
の伝達関数H(z)は、zを演算子とし、am(0≦m≦
M)及びbn(0≦n≦N)をフィルタ係数として で示される。
ここで、(M=N),(bn=aN-n)とした場合には、上
記(1)式は とされ、この上記(2)式において、z=ejwとすると となる。即ち、振幅特性及び位相特性が とされ、振幅特性が一定で位相のみを変化させることが
できるディジタルのオールパスフィルタ(全帯域通過フ
ィルタ)となる。即ち、前述した(M=N),(bn=a
N-n)の条件を満たすIIR型のディジタルフィルタはオー
ルパスフィルタとなるもので、一例として(N=3)の
オールパスフィルタの構成を第7図に示す。
第7図に示すように、オールパスフィルタが減算器102,
加算器112,3個の遅延回路103〜105,及び6個の係数乗算
器106〜111により構成される。
第7図において、101で示されるのが入力端子であり、
ディジタルの入力信号が入力端子101から減算器102に供
給される。減算器102の出力が遅延回路103に供給される
と共に、係数がa0とされた乗算器109に供給される。遅
延回路103の出力が係数がa2とされた乗算器108及び係数
がa1とされた乗算器110に供給されると共に、遅延回路1
04に供給される。遅延回路104の出力が係数がa1とされ
た乗算器107及び係数がa2とされた乗算器111に供給され
ると共に、遅延回路105に供給される。遅延回路105の出
力が係数a0とされた乗算器106に供給されると共に、加
算器112に供給される。
乗算器106〜108の夫々の出力が減算器102に供給され、
減算器102において、入力信号から乗算器105〜108の夫
々の出力が減算され、この減算結果が減算器102の出力
とされる。また、乗算器109〜111の夫々の出力が加算器
112に供給され、加算器112において、遅延回路105の出
力と乗算器109〜111の夫々の出力とが加算され、この加
算結果がオールパスフィルタの出力として出力端子113
から取り出される。
この第7図に示される(N=3)のオールパスフィルタ
の伝達関数H(z)はzを演算子として、 で示される。
しかし、実際のハードウェアでは同時に複数の演算処理
を一つの回路で行うことは不可能とされ、第7図に示す
オールパスフィルタの多入力の減算器102は第8図に示
すように2個の2入力の加算器102a,102b及び1個の2
入力の減算器102cにより実現される。また、第7図に示
されるオールパスフィルタの多入力の加算器112は、第
8図に示すように3個の2入力の加算器112a,112b,112c
により実現される。
即ち、伝達関数の分母に係わる帰還ループの減算処理
は、2入力の加算器102a及び102bにおいて、乗算器106
〜108の夫々の出力を順次加算した後、2入力の減算器1
02cでなされる。また、伝達関数の分子に係わる出力段
の加算処理においても、同様に2入力の加算112a及び11
2bにおいて、乗算器109〜111の夫々の出力を順次加算し
た後、2入力の加算器112cでなされる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第8図に示す(N=3)のオールパスフィルタは、前述
したように最大で1回の乗算処理と3回の加算処理が必
要とされ、この複数の演算処理をディジタル入力信号の
1サンプリング周期以内に終了しなければならないもの
である。このため、サンプリング周波数が高い場合、例
えばディジタルのコンポジットのビデオ信号のクロマ信
号Cのように、サンプリング周波数が14.3MHZと高い場
合には、演算速度が問題となって適用が困難なものであ
る。
従って、この発明の目的は、例えば14.3MHZ以上の高い
サンプリング周波数のディジタル入力信号においても、
本来のオールパスフィルタの特性及び精度を損なうこと
なく動作することができる高速ディジタルフィルタを提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、伝達関数の分母に対応するように乗算手段
と加算手段と遅延手段とで構成された第1の信号処理系
と、伝達関数の分子に対応するように乗算手段と加算手
段と遅延手段とで構成された第2の信号処理系とに分割
された、振幅特性が一定のIIR型フィルタから成る高速
ディジタルフィルタにおいて、 第1および第2の信号処理系を分母および分子に共通な
少なくとも1個の係数が0となるように構成すると共
に、第1および第2の信号処理系の遅延手段の前後にお
いて最大で1回の加算と1回の乗算がおこなわれるよう
にする遅延手段を第1と第2の信号処理系に設けたこと
を特徴とする高速ディジタルフィルタである。
〔作用〕
IIR型のオールパスフィルタが伝達関数の分母に対応す
る部分と分子に対応する部分とに分割され、少なくとも
1組の同一の値となる係数が0とされて簡略化されると
共に、遅延回路の前後において最大で1回の加算と1回
の乗算しか存在しないように遅延回路が挿入されて等価
的に変形され、例えば乗算器の係数が2のべき乗に選定
された場合には、略々加算処理1回分の時間までサンプ
リング周期を高めることが可能となる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は例えば(N=3)とする3次のIIR型のオール
パスフィルタにこの発明が適用された一実施例を示すも
のである。
一般的にオールパスフィルタの伝達関数H(z)は、演
算子をzとし、フィルタ係数をan(0≦n≦N)として で示され、伝達関数の分母を形成する各項の係数が分子
を形成する各項の係数に逆並びに対応するものである。
従って、(N=3)とする3次のオールパスフィルタの
伝達関数H(z)は、 となる。
第3図は3次のオールパスフィルタの伝達関数に基づい
て伝達関数の分母に係わる帰還ループの部分と分子に係
わる出力段の部分とに分割してブロック化することによ
り、ある程度の高速化が図られたオールパスフィルタの
構成を示すもので一実施例の理解を容易とするため説明
する。
第3図において、2〜10で示される部分が伝達関数の分
母に係わる部分であり、11〜19で示される部分が伝達関
数の分子に係わる部分である。
入力端子1からディジタルの入力信号が減算器2に供給
される。減算器2の出力が係数がa0とされた乗算器3、
係数がa1とされた乗算器5及び係数がa2とされた乗算器
8の夫々に供給される。乗算器3の出力が遅延回路4を
介して加算器6に供給される。乗算器5の出力が加算器
6に供給され、加算器6において、遅延回路4の出力と
乗算器5の出力とが加算され、加算結果が遅延回路7を
介して加算器9に供給される。乗算器8の出力が加算器
9に供給され、加算器9において遅延回路7の出力と乗
算器8の出力とが加算され、加算結果が遅延回路10を介
して減算器2に供給される。減算器2において、入力信
号から遅延回路10の出力が減算される。
減算器2からの出力が遅延回路11を介して加算器13に供
給されると共に、係数がa2とされた乗算器12、係数がa1
とされた乗算器15及び係数がa0とされた乗算器18の夫々
に供給される。乗算器12の出力が加算器13に供給され、
加算器13において、遅延回路11の出力と乗算器12の出力
とが加算され、加算結果が遅延回路14を介して加算器16
に供給される。乗算器15の出力が加算器16に供給され、
加算器16において、遅延回路14の出力と乗算器15の出力
とが加算され、加算結果が遅延回路17を介して加算器19
に供給される。乗算器18の出力が加算器19に供給され、
加算器19において遅延回路17の出力と乗算器18の出力と
が加算され、この加算器19の出力がオールパスフィルタ
の出力として出力端子20から取り出される。
第3図に示すように、3次のオールパスフィルタが複数
の遅延回路4,7,10,11,14,17の前後において最大で2回
の加算処理と1回の乗算処理が存在するように構成され
ている。
この第3図に示すオールパスフィルタの例えば係数がa2
とされる乗算器8及び12の夫々の係数が(a2=0)とさ
れることで、第3図に示すオールパスフィルタが簡略化
されると共に、等価的に変形され、第1図に示す一実施
例とされる。
第1図において22〜28で示される部分が伝達関数の分母
に係わる部分であり、23,29〜38で示される部分が伝達
関数の分子に係わる部分である。また、高速化を図るた
めの遅延回路23,30,33,37が挿入される。
入力端子21からディジタルの入力信号が減算器22に供給
される。減算器22の出力が遅延回路23を介して係数がa0
とされた乗算器24及び係数がa1とされた乗算器26に供給
される。乗算器24の出力が遅延回路25を介して加算器27
に供給される。乗算器26の出力が加算器27に供給され、
加算器27において、遅延回路25の出力と乗算器26の出力
とが加算され、加算結果が遅延回路28を介して減算器22
に供給される。
減算器22において、入力信号から遅延回路28の出力が減
算され、この減算器22の出力が遅延回路23及び直列に挿
入された3個の遅延回路29〜31を介して加算器34に供給
される。また、それと共に、減算器22の出力が遅延回路
23を介して係数がa1とされた乗算器32及び係数がa0とさ
れた乗算器36に供給される。
乗算器32の出力が遅延回路33を介して加算器34に供給さ
れ、加算器34において、遅延回路31の出力と遅延回路33
の出力とが加算され、この加算器34の出力が遅延回路35
を介して加算器38に供給される。乗算器36の出力が遅延
回路37を介して加算器38に供給され、加算器38におい
て、遅延回路35の出力と遅延回路37の出力とが加算さ
れ、この加算器38の出力がオールパスフィルタの出力と
して出力端子39から取り出される。
第1図に示すように係数a2を0とすることにより、第3
図に示す3次のオールパスフィルタが簡略化されると共
に、5個の遅延回路25,28,29,31,35の前後において、最
大で1回の加算処理と乗算処理しか存在しないように遅
延回路23,30,33,37が挿入され、等価的に変形されてい
る。
即ち、第1図において22〜28で示される部分に関する伝
達関数H(z)は、 で示される。また、第1図において29〜38で示される部
分に関する伝達関数H(z)は H(z)=(a0+a1z-1+z-3)・z-1 で示される。従って、全体としての伝達関数H(z)は となる。
第2図はこの発明の他の実施例を示すもので前述した第
3図に示すオールパスフィルタの例えば係数がa0とされ
る乗算器3及び18と係数がa1とされる乗算器5及び15の
夫々の係数が(a0=a1=0)とされることで、第3図に
示すオールパスフィルタが簡略化されると共に、等価的
に変形され、第2図に示す他の実施例とされる。
第2図において42〜44で示される部分が伝達関数の分母
に係わる部分であり、45〜49で示される部分が伝達関数
の分子に係わる部分である。また、高速化を図るための
遅延回路46,48が挿入される。
入力端子41からディジタルの入力信号が減算器42に供給
される。減算器42の出力が係数a2とされた乗算器43に供
給され、乗算器43の出力が遅延回路44を介して減算器42
に供給される。減算器42において、入力信号から遅延回
路44の出力が減算される。
減算器42の出力が直列に挿入された2個の遅延回路45,4
6を介して加算器49に供給されると共に、係数がa2とさ
れた乗算器47に供給される。乗算器47の出力が遅延回路
48を介して加算器49に供給され、加算器49において、遅
延回路46の出力と遅延回路48の出力とが加算され、この
加算器49の出力がオールパスフィルタの出力として出力
端子50から取り出される。
第2図に示すように係数a0及びa1を0とすることにより
第3図に示す3次のオールパスフィルタが簡略化される
と共に、2個の遅延回路44,45の前後において、最大で
1回の加算処理と乗算処理しか存在しないように遅延回
路46,48が挿入され、等価的に変形されている。
即ち、第1図において42〜44で示される部分に関する伝
達関数H(z)は で示される。また、第1図において45〜49で示される部
分に関する伝達関数H(z)は H(z)=(a2+z-1)・z-1 で示される。従って、全体としての伝達関数H(z)
は、 となる。
第4図は、この発明の更に他の実施例を示すもので、前
述した一実施例及び他の実施例の夫々において、同一演
算を行う部分に関して共通の構成とし、得られた夫々の
オールパスフィルタを縦続接続してものである。
第4図において、52〜57で示される部分が他の実施例に
対応し、第2図において係数がa2とされた乗算器43,47
及び遅延回路44,48が乗算器56及び遅延回路57により共
通とされる。また、第4図において、59〜66で示される
部分が一実施例に対応し、第1図において係数がa0とさ
れた乗算器24,36、係数がa1とされた乗算器26,32及び遅
延回路25,37が乗算器67,69及び遅延回路68により共通と
される。また、高速化を図るための遅延回路58が他の実
施例に対応する部分と一実施例に対応する部分との間に
挿入される。
入力端子51からディジタルの入力信号が減算器52に供給
される。減算器52の出力が直列に挿入された2個の遅延
回路53,54を介して加算器55に供給されると共に、係数
がa2とされた乗算器56に供給される。乗算器56からの出
力が遅延回路57を介して加算器55に供給されると共に、
遅延回路57の出力が減算器52に供給され、入力信号から
遅延回路57の出力が減算される。
また、加算器55において、遅延回路54からの出力と遅延
回路57からの出力とが加算され、加算器55の出力が遅延
回路58を介して減算器59に供給される。
減算器59の出力が遅延回路60に供給され、遅延回路60の
出力が直列に挿入された3個の遅延回路61,62,63を介し
て加算器64に供給されると共に、遅延回路60の出力が係
数がa0とされた乗算器67及び係数がa1とされた乗算器69
に供給される。
乗算器67の出力が遅延回路68に供給され、遅延回路68の
出力が加算器66に供給されると共に、加算器71に供給さ
れる。乗算器69の出力が加算器71に供給されると共に、
遅延回路70を介して加算器64に供給される。
加算器64において、遅延回路63からの出力と遅延回路70
からの出力とが加算され、加算器64の出力が遅延回路65
を介して加算器66に供給される。また、加算器71におい
て、遅延回路68からの出力と乗算器69からの出力とが加
算され、加算器71の出力が遅延回路72を介して減算器59
に供給される。
減算器59において、遅延回路58を介して供給される加算
器55の出力から遅延回路72の出力が減算される。また、
加算器66において、遅延回路65からの出力と遅延回路68
からの出力とが加算され、この加算器66の出力がオール
パスフィルタの出力として出力端子73から取り出され
る。
この第4図に示されるオールパスフィルタの伝達関数は で示される。
尚、この発明の更に他の実施例と同様の構成で係数の値
が違うオールパスフィルタを更に縦続接続する構成とし
て、更に振幅特性を損なうことなく任意の位相特性を得
るようにしても良い。
〔発明の効果〕
この発明では、IIR型のオールパスフィルタが伝達関数
の分母に対応する部分と分子に対応する部分とに分割さ
れ、少なくとも1組の同一の値となる係数が0とされて
簡略化されると共に、遅延回路の前後において最大で1
回の加算と1回の乗算しか存在しないように遅延回路が
挿入されて等価的に変形される。
従って、この発明に依れば、例えば乗算器の係数が2の
べき乗に選定された場合には、略々加算処理1回分の時
間までサンプリング周期を高めることができ、例えばサ
ンプリング周波数が14.3MHZと高いHUEコントロール回路
にも十分適用が可能となる。
また、この発明の更に他の実施例に依れば、2つのタイ
プの違う低次のオールパスフィルタが縦続接続されて高
次のオールパスフィルタとされているため、乗算器の係
数が2のべき乗とされた場合においても、振幅特性を損
なうことなく一実施例及び他の実施例以上に任意に位相
特性を得ることができる。また、更に他の実施例以上に
任意に位相特性を得たい場合には同一の構成で係数が違
うオールパスフィルタを更に複数段縦続接続することに
より可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図はこ
の発明の他の実施例のブロック図、第3図はこの発明の
一実施例及び他の実施例の説明に用いるブロック図、第
4図はその発明の更に他の実施例のブロック図、第5図
は従来のHUEコントロール回路のブロック図、第6図A
及び第6図Bは従来のHUEコントロール回路の説明に用
いる略線図、第7図及び第8図は従来のIIR型のオール
パスフィルタのブロック図である。 図面における主要な符号の説明 2,22,42,52,59:減算器、6,9,13,16,19,27,34,38,49,55,
64,71:加算器、3,18,24,36,67:係数がa0とされた乗算
器、5,15,26,32,69:係数がa1とされた乗算器、8,1243,4
7,56:係数がa2とされた乗算器、4,7,10,11,14,17,23,2
5,28,29〜31,33,35,37,45,46,48,53,54,57,58,60,61〜6
3,65,68,72:遅延回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝達関数の分母に対応するように乗算手段
    と加算手段と遅延手段とで構成された第1の信号処理系
    と、上記伝達関数の分子に対応するように乗算手段と加
    算手段と遅延手段とで構成された第2の信号処理系とに
    分割された、振幅特性が一定のIIR型フィルタから成る
    高速ディジタルフィルタにおいて、 上記第1および第2の信号処理系を上記分母および分子
    に共通な少なくとも1個の係数が0となるように構成す
    ると共に、上記第1および第2の信号処理系の上記遅延
    手段の前後において最大で1回の加算と1回の乗算がお
    こなわれるようにする遅延手段を上記第1と第2の信号
    処理系に設けたことを特徴とする高速ディジタルフィル
    タ。
JP61003145A 1986-01-10 1986-01-10 高速デイジタルフイルタ Expired - Lifetime JPH0738565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61003145A JPH0738565B2 (ja) 1986-01-10 1986-01-10 高速デイジタルフイルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61003145A JPH0738565B2 (ja) 1986-01-10 1986-01-10 高速デイジタルフイルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62161210A JPS62161210A (ja) 1987-07-17
JPH0738565B2 true JPH0738565B2 (ja) 1995-04-26

Family

ID=11549183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61003145A Expired - Lifetime JPH0738565B2 (ja) 1986-01-10 1986-01-10 高速デイジタルフイルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0738565B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0961726A (ja) * 1995-08-29 1997-03-07 Minolta Co Ltd 双眼鏡

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0834408B2 (ja) * 1983-12-23 1996-03-29 ソニー株式会社 Iirデイジタルフイルタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62161210A (ja) 1987-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5696710A (en) Apparatus for symmetrically reducing N least significant bits of an M-bit digital signal
JPH0681011B2 (ja) 可変通過帯域フイルタ装置
US4626894A (en) Signal filtering system having adaptively cascaded filter stages for developing a variable bandwidth frequency characteristic
US4616252A (en) Sampled color difference signal processing system having a quadrature distortion reduction differentiator
US5528311A (en) Complex filter apparatus for use in an equalizer
US4621290A (en) Piecewise linear digital signal processor as for digital video vertical detail processing
JP2000041269A (ja) クロミナンス情報を含むビデオ信号のフィルタリング
EP0122096B1 (en) Chrominance inverting all-pass filter
JPH0738565B2 (ja) 高速デイジタルフイルタ
JP3294017B2 (ja) 複素ベースバンド信号のデジタル発生方法
JP2002026691A (ja) ポリフェーズフィルタ及び複素信号再生装置
US5633689A (en) Apparatus for separating a digital composite video signal into components
JPH10509011A (ja) 改良されたディジタルフィルタ
JPH0620253B2 (ja) カラーテレビジヨン受像機の輝度チヤンネル用デジタルフイルタ集積回路
JPS6019387A (ja) くし形フイルタ装置
JP2590291B2 (ja) 切換型iirフィルタ
US5959698A (en) Poly phase filter for dot sequential color difference signal conversion
JPH039688A (ja) ディジタルフィルタ回路
JPH10320377A (ja) 複素フィルタ並びに複素乗算器
JPH0273781A (ja) 標本化周波数変換装置
JP3415653B2 (ja) ディジタル変復調器
JPH0697773A (ja) デジタルフィルタ装置
JP2616235B2 (ja) ロジカル・コム・フィルタ
JPS633506A (ja) デイジタルトランスバ−サルフイルタ
JPH11252579A (ja) デジタルエンコーダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term