JP3415653B2 - ディジタル変復調器 - Google Patents

ディジタル変復調器

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JP3415653B2
JP3415653B2 JP19746693A JP19746693A JP3415653B2 JP 3415653 B2 JP3415653 B2 JP 3415653B2 JP 19746693 A JP19746693 A JP 19746693A JP 19746693 A JP19746693 A JP 19746693A JP 3415653 B2 JP3415653 B2 JP 3415653B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチレート処理を行う
ディジタル変復調器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタルSSB変調器には、図
7に示すようなものがあった。これは、入力された信号
を先ずA/D変換し、それを移相器61,62に入力し
て出力信号に90度の位相差を与える。移相器61の出
力信号とキャリア信号発生器63の出力信号を乗算器6
4で乗算し、同様に移相器62の出力信号とキャリア信
号発生器66の出力信号を乗算器65で乗算する。ここ
で、キャリア信号発生器63の出力信号とキャリア信号
発生器66の出力信号は直交している。このようにして
作られた2つの信号を加減算器67で加算、または減算
してディジタルSSB信号を得、それをD/A変換して
アナログSSB信号を得ている。
【0003】しかし、上記の構成をディジタル信号処理
回路で実行しようとすると、サンプリング周波数が高す
ぎるので、複雑な演算を処理できないことがある。この
ような場合は、マルチレート処理をすることが多い。従
来のマルチレート処理は図8のように、ディシメータ7
1でサンプリング周波数をL分の1にして処理をする方
法がある。ここで、Lは正の偶数である。
【0004】図8のディジタル変調器においては、アナ
ログ信号をサンプリング周波数fsでサンプリングして得
たディジタル信号x(t)を、先ず、ディシメータ71
でLPFを通してから数値Lで間引き処理をし、移相器
72・73に入力する。移相器72・73で互いに90
度の位相差を持たせた2つの信号を、インターポーレー
タ74でそれぞれデータ補間をし、LPFを通して、乗
算器75・76でキャリアー信号発生器77・78から
のキャリアー信号と乗算してキャリアー信号を抑圧した
後、加減算器79で加減算をして片方の側波信号を消
し、それをD/A変換してアナログSSB信号を得るも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のディジ
タル変調器は、その信号処理の段階において、内部にfs
とfs/Lの2つのサンプリング周波数が存在するので、
かえってディジタル信号処理回路内部の信号処理効率が
低下する原因になる。
【0006】また、ディシメータとインターポーレータ
を使うマルチレート処理にはそれぞれLPFが必要であ
るが、そのLPFの周波数特性がディジタル信号処理回
路の処理能力によって制限されるので、LPFの量子化
誤差と周波数特性の劣化によって、変調特性の劣化が生
じるという問題もあった。さらに、上記のディジタル変
調器は信号処理の制約上、復調器としての使用はできな
かった。
【0007】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、回路内部の処理効率がよく、かつ処理信
号の特性の劣化がないディジタル変復調器を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1のディジタル変復調器において
は、A/D変換された信号x(ti)をサンプリング時刻ti
に応じてL個の系統に所定の順にk回循環して分配出力
する分配手段と、該分配手段から連続して分配出力され
る2つの系統の信号x(ti),x(t i+1) に90度の位相
差を与えて、2つの系統の信号として出力するL/2段
の移相手段と、 A×(−1)(kL)/2 +n および/または、A×(−1)((k-1)L)/2 +n の値の時系列信号を前記サンプリング時刻tiに応じて発
生する時系列信号発生手段と、前記移相手段の2つの出
力の系統ごとに設けられて、この出力信号に前記時系列
信号を乗算するL段の演算手段と、これらの演算手段の
出力信号をサンプリング時刻tiに応じて順次選択し出力
する重畳手段と、から構成した。
【0009】ここで、Aは任意数、Lは系統数を表し偶
数である。nは、移相手段および時系列信号が入力され
る演算手段のそれぞれに対応し、n=1〜L/2であ
る。kは分配手段の出力信号が何巡目かを表す数であ
る。また、iはサンプリング順を示している。
【0010】また、請求項2のディジタル変復調器にお
いては、A/D変換された信号x(ti)をサンプリング時
刻tiに応じてL個の系統に所定の順にk回循環して分配
出力する分配手段と、該分配手段から連続して分配出力
される2つの系統の信号x(ti),x(t i+1) に90度の
位相差を与えて、2つの系統の出力信号として出力する
L/2段の移相手段と、前記移相手段の2つの出力信号
をサンプリング時刻tiに応じて順次重畳して出力するL
/2段の第1の重畳手段と、 A×(−1)(kL)/2 +n および/または、A×(−1)((k-1)L)/2 +n の値の時系列信号を前記サンプリング時刻tiに応じて発
生する時系列信号発生手段と、第1の重畳手段の出力信
号と前記時系列信号を乗算するL/2段の演算手段と、
これらの演算手段の出力信号をサンプリング時刻tiに応
じて順次選択し出力する第2の重畳手段と、から構成し
た。
【0011】但し、Aは任意数、Lは偶数である。n
は、移相手段および時系列信号が入力される演算手段の
それぞれに対応し、n=1〜L/2である。kは分配手
段の出力信号が何巡目かを表す数である。また、iはサ
ンプリング順を示している。
【0012】さらに、請求項3のディジタル変復調器に
おいては、A/D変換された信号x(ti)をサンプリング
時刻tiに応じてL個の系統に所定の順に分配出力する分
配手段と、該分配手段から連続して分配出力される2つ
の系統の信号x(ti),x(t i+1) に90度の位相差を与
えて、2つの系統の出力信号として出力するL/2段の
位相手段と、 A×{1+(−1)(kL)/2 +n }/2 および/または、A×{1+(−1)((k-1)L)/2 +n
/2 の値の時系列信号を前記サンプリング時刻tiに応じて発
生する時系列信号発生手段と、前記移相手段の2つの出
力の系統ごとに設けられて、前記時系列信号に応じて出
力信号の位相をそのまま出力するかまたは反転出力する
かを制御するL段の位相制御手段と、前記位相制御手段
の出力信号をサンプリング時刻tiに応じて順次選択し出
力する重畳手段と、から構成した。
【0013】但し、Aは任意数、Lは系統数を表し偶数
である。nは、移相手段および時系列信号が入力される
演算手段のそれぞれに対応し、n=1〜L/2である。
kは分配手段の出力信号が何巡目かを表す数である。ま
た、iはサンプリング順を示している。
【0014】さらに、請求項4のディジタル変復調器に
おいては、A/D変換された信号x(ti)をサンプリング
時刻tiに応じてL個の系統に所定の順にk回循環して分
配出力する分配手段と、該分配手段から連続して分配出
力される2つの系統の信号x(ti),x(t i+1) に90度
の位相差を与えて、2つの系統の信号として出力するL
/2段の移相手段と、 前記移相手段の2つの出力信号
を前記サンプリング時刻t(i)に応じて順次重畳して出力
するL/2段の第1の重畳手段と、 A×{1+(−1)(kL)/2 +n }/2 および/または、A×{1+(−1)((k-1)L)/2 +n
/2 の時系列信号を前記サンプリング時刻tiに応じて発生す
る時系列信号発生手段と、前記時系列信号に応じて、第
1の重畳手段の出力信号の位相をそのまま出力するかま
たは反転させるかを制御するL/2段の位相制御手段
と、これらの位相制御手段の出力信号をサンプリング時
刻tiに応じて順次選択し出力する第2の重畳手段と、か
ら構成した。
【0015】但し、Aは任意数、Lは偶数である。n
は、移相手段および時系列信号が入力される演算手段の
それぞれに対応し、n=1〜L/2である。kは分配手
段の出力信号が何巡目かを表す数である。また、iはサ
ンプリング順を示している。
【0016】さらに、請求項5のディジタル変復調器に
おいては、請求項3の時系列信号発生手段に、 A×(−1)(kL)/2 +n および/または、A×(−1)((k-1)L)/2 +n という時系列信号を発生させるという手段を用いた。
【0017】さらに、請求項6のディジタル変復調器に
おいては、請求項4の時系列信号発生手段に、 A×(−1)(kL)/2 +n および/または、A×(−1)((k-1)L)/2 +n という時系列信号を発生させるという手段を用いた。
【0018】
【作用】請求項1のディジタル変復調器においては、分
配手段はサンプリング時刻tiに応じて、信号x(ti)をL
個の系統にk回循環して分配出力する。分配手段から移
相手段に入力された連続する2つの信号x(ti),x(t i
+1) は、90度の位相差を与えられる。移相手段で90
度の位相差を与えられた2つの出力信号が、次の演算手
段でそれぞれ時系列信号と乗算される。この時、1段目
の移相手段から数えてn段目の移相手段の出力信号を受
ける演算手段には、 A×(−1)(kL)/2 +n ──(1) か、または、 A×(−1)((k-1)L)/2 +n ──(2) という時系列信号が与えられる。演算手段によって乗算
された信号は重畳手段で順次選択出力される。ここで、
Aは任意数、Lは偶数、kは分配手段の出力信号が何巡
目かを表す数である。
【0019】また、請求項2のディジタル変復調器にお
いては、分配手段はサンプリング時刻tiに応じて、信号
x(ti)をL個の系統にk回循環して分配出力する。分配
手段から入力された連続する2つの信号x(ti),x(t i
+1) は、移相手段で90度の位相差を与えられる。移相
手段から出力された2つの信号は、移相手段ごとに設け
られた第1の重畳手段に出力される。第1の重畳手段
は、2つの信号を重畳して次の演算手段に出力する。
【0020】この演算手段は、第1の重畳手段の出力信
号と時系列信号とを乗算する。この時、最初の演算手段
から数えてn段目の演算手段に与えられる時系列信号
は、 A×(−1)kL/2 +n ──(1) か、または、 A×(−1)(k-1)L/2 +n ──(2) で表される。演算手段から出力された信号は第2の重畳
手段で順次、選択出力され、出力信号となる。
【0021】ここで、Aは任意数、Lは偶数、kは分配
手段の出力信号が何巡目かを表す数である。
【0022】さらに、請求項3のディジタル変復調器に
おいては、分配手段はサンプリング時刻tiに応じて、L
個の系統に信号x(ti)をk回循環して分配出力する。分
配手段からL/2段の移相手段に入力された連続する2
つの信号x(ti),x(t i+1)は、90度の位相差を与え
られる。n段目の移相手段に続く移相制御手段にk巡目
の信号が入力される時、時系列信号発生手段は、 A×{1+(−1)(kL)/2 +n }/2 ──(3) か、または、 A×{1+(−1)((k-1)L)/2 +n }/2 ──(4) の時系列信号を発生する。先に移相手段で90度の位相
差を与えられた2つの出力信号は、位相制御手段で前記
の時系列信号によって位相制御される。つまり、2種類
の時系列信号のうち、
〔0〕が入力された時は移相手段
からの出力信号の位相は変わらず、もう一方の値〔A〕
が入力された時は、移相手段からの出力信号の位相は反
転されて出力される。このようにしてL段の位相制御手
段から出力された出力信号は、サンプリング時刻tiに応
じて重畳手段から順次選択し出力される。
【0023】但し、Aは任意数、Lは偶数である。ま
た、iはサンプリング順を示している。
【0024】さらに、請求項4のディジタル変復調器に
おいては、分配手段はサンプリング時刻tiに応じて、信
号x(ti)をL個の系統にk回循環して分配出力する。分
配手段から移相手段に入力された連続する2つの信号x
(ti),x(t i+1) は、90度の位相差を与えられる。移
相手段で90度の位相差を与えられた2つの出力信号
は、第1の重畳手段でサンプリング時刻t(i)に応じて重
畳されて1つの系統にして出力される。第1の重畳手段
の出力信号は、続くL/2段の移相制御手段に送られ
る。n段目の移相制御手段にk巡目の信号が入力される
時、時系列信号発生手段は、 A×{1+(−1)(kL)/2 +n }/2 ──(3) か、または、 A×{1+(−1)((k-1)L)/2 +n }/2 ──(4) の時系列信号を発生する。
【0025】移相制御手段に送られた2つの出力信号
は、前記の時系列信号によって位相制御される。つま
り、2種類の時系列信号のうち、
〔0〕が入力された時
は移相手段からの出力信号の位相は変わらず、もう一方
の値〔A〕が入力された時は、移相手段からの出力信号
の位相は反転されて出力される。このようにしてL段の
位相制御手段から出力された出力信号は、サンプリング
時刻tiに応じて重畳手段から順次選択し出力される。
【0026】ここで、Aは任意数、Lは偶数、iはサン
プリング順を示している。
【0027】さらに、請求項5のディジタル変復調器に
おいては、n段目の移相手段に続く移相制御手段に分配
手段のk巡目の信号が入力される時、時系列信号発生手
段は、A×(−1)(kL)/2 +n か、または、A×(−
1)((k-1)L)/2 +n の時系列信号を発生する。先に移相
手段で90度の位相差を与えられた2つの出力信号を、
位相制御手段で前記の時系列信号によって位相制御す
る。つまり、2種類の時系列信号のうち、〔−A〕が入
力された時は移相手段からの出力信号の位相は変わら
ず、もう一方の値〔A〕が入力された時は、移相手段か
らの出力信号の位相は反転されて出力される。このよう
にしてL段の位相制御手段から出力された出力信号は、
サンプリング時刻tiに応じて重畳手段から順次選択し出
力される。
【0028】但し、Aは任意数、Lは偶数である。ま
た、iはサンプリング順を示している。
【0029】さらに、請求項6のディジタル変復調器に
おいては、n段目の移相制御手段に分配手段のk巡目の
信号が入力される時、時系列信号発生手段は、A×(−
1) (kL)/2 +n か、または、A×(−1)
((k-1)L)/2 +n の時系列信号を発生する。移相制御手段
に送られた2つの出力信号は、前記の時系列信号によっ
て位相制御される。つまり、2種類の時系列信号のう
ち、〔−A〕が入力された時は移相手段からの出力信号
の位相は変わらず、もう一方の値〔A〕が入力された時
は、移相手段からの出力信号の位相は反転されて出力さ
れる。このようにしてL段の位相制御手段から出力され
た出力信号は、サンプリング時刻tiに応じて重畳手段か
ら順次選択し出力される。
【0030】ここで、Aは任意数、Lは偶数、iはサン
プリング順を示している。
【0031】
【実施例】以下に本発明を、実施例を示した図面に基づ
いて、詳細に説明する。
【0032】(実施例1)図1は本発明のディジタル変
復調器の実施例1のブロック図である。図1において、
1はクロック発生器14の発生する周波数fsのクロック
のタイミングでアナログ信号をサンプリングするA/D
変換器,11はサンプリングされた信号をクロック発生
器14のクロックのタイミングで分配するデマルチプレ
クサ(以下,DMUX),3(1)Aから3(L/2)
BまでがDMUX11から信号を受ける全域通過フィル
タ(以下,FIL),6(1)Aから6(L/2)Bま
でが乗算器,5cがクロック発生器14のクロックのタ
イミングで時系列信号を乗算器(6(1)A〜6(L/
2)B)に順番に繰り返し送る時系列信号発生器,10
はクロック発生器14のクロックのタイミングで乗算器
6(1)Aから乗算器6(L/2)Bまでの信号を重畳
する重畳手段としてのマルチプレクサ(以下,MUX)
である。また、3(1)から3(L/2)は移相器で、
それぞれが図1のように2つのFILから構成されてい
て、図1ではこれがL/2段ある。
【0033】ここで、DMUX11が分配手段に、移相
器(3(1)〜3(L/2))が移相手段に、時系列信
号発生器5cが時系列信号発生手段に、乗算器(6
(1)A〜6(L/2)B)が演算手段に、MUX12
が重畳手段に対応している。また、上記の全域通過フィ
ルタとは、振幅特性に影響を与えず、位相だけを変化さ
せることが可能なディジタルフィルタのことである。
【0034】DMUX11に入力される信号は、クロッ
ク発生器14のクロックのタイミングで発生し、 {x (t1),x (t2),‥‥‥,x (tL-1),x (t
L)}} で表される。その1巡目(k=1)の分配では、移相器
3(1)のFIL3(1)Aにはx (t1),FIL3
(1)Bにはx (t2),移相器3(2)のFIL3
(2)Aにはx (t3)というように、L個のFILにそ
れぞれ対応する信号が入力される。
【0035】2巡目(k=2)の分配出力では、L+1 番
目の信号はFIL3(1)Aへ、L+2 番目の信号はFI
L3(1)Bへ出力され、続いて残りのFILにもそれ
ぞれ対応する時系列信号が順次出力され、これが3巡
目、4巡目と繰り返される。この繰り返し回数をkとす
る。この時、L/2段の移相器とL段の乗算器が扱う信
号の周波数は、サンプリング周波数fsによって得られた
元のディジタル信号の1/Lというように低くなってい
るため、信号処理が容易になっている。
【0036】以上の動作を詳しく書く。DMUX11か
らL個のFILに出力される信号x(ti)は、kの繰り
返し時系列信号で、初めのFIL3(1)AからL番目
のFIL3(L/2)Bまで、 FIL3(1)A入力 ──{x (ti)} ( i=(k-1)L+1 ) FIL3(1)B入力 ──{x (ti)} ( i=(k-1)L+2 ) FIL3(2)A入力 ──{x (ti)} ( i=(k-1)L+3 ) FIL3(2)B入力 ──{x (ti)} ( i=(k-1)L+4 ) : : : : : : FIL3(L/2)A入力 ─{x (ti)} ( i=(k-1)L+(L-1) ) FIL3(L/2)B入力 ─ x (ti)} ( i=(k-1)L+L ) と表される。LはFILの個数で偶数である。
【0037】上記の2つ1組の信号は、移相器3
(1),3(2),‥‥‥で90度の位相差が与えられ
る。その結果、L個のFILのそれぞれの出力x1 ,x
2 ,‥‥‥,xL-1 、xL はkの繰り返し時系列信号
で、 x1 ={x1 (ti)} ( i=(k-1)L+1 ) x2 ={x2 (ti)} ( i=(k-1)L+2 ) x3 ={x3 (ti)} ( i=(k-1)L+3 ) x4 ={x4 (ti)} ( i=(k-1)L+4 ) : : : : : : xL-1 ={xL-1 (ti)} ( i=(k-1)L+(L-1) ) xL ={xL (ti)} ( i=(k-1)L+L ) と表される。
【0038】その後、次の乗算器で時系列信号と乗算
(変調)される。FIL3(1)Aから出力された信号
1 は乗算器6(1)Aで、FIL3(1)Bから出力
された信号x2 は乗算器6(1)Bで、それぞれ時系列
信号発生器5cからの時系列信号と乗算される。ここ
で、乗算器に入力される時系列信号は、k巡目の分配信
号がn段目の移相器に入力されるときには、作用の
(1)式のAを1として、USB変調の場合は、 (−1)(kL)/2 +n で、1段目の移相器3(1)ではn=1で(−1)
kL/2 +1 になる。その結果、乗算器6(1)Aからは信
号y1 が、乗算器6(1)Bからは信号y2 が出力され
る。以下、xL まで同様の動作が順に繰り返される。
【0039】このようにして出力される信号はkの繰り
返し時系列信号で、それをFILごとに表すと、USB
の場合は、 となる。
【0040】ここで、時系列信号は作用の(2)式のA
×(−1)(k-1)L/2 +1 であってもよい。
【0041】一方、LSB変調の場合は、FIL3
(1)Aから出力された信号x1 は乗算器6(1)A
で、FIL3(1)Bから出力された信号x2 は乗算器
6(1)Bで、それぞれ時系列信号発生器5cからの時
系列信号と乗算される。この時、乗算器6(1)Aに出
力される時系列信号は作用の(1)式にA=1,n=1
を代入して(−1)(kL)/2 +1 、乗算器6(1)Bに出
力される時系列信号は、作用の(2)式にA=1,n=
1を代入して(−1)(k-1)L/2 +1 である。
【0042】また、乗算器6(2)Aに出力される時系
列信号は作用の(2)式にA=1,n=2を代入して
(−1)(k-1)L/2 +2 ,乗算器6(2)Bに出力される
時系列信号は作用の(1)式にA=1,n=2を代入し
て(−1)(kL)/2 +2 である。
【0043】その結果、乗算器6(1)Aからは信号y
1 が、乗算器6(1)Bからは信号y2 が、同様に乗算
器6(2)Aからは信号y3 が、乗算器6(2)Bから
は信号y4 が出力される。以下のディジタル処理回路で
も同様の動作が順に繰り返される。このようにして乗算
器から出力される信号はkの繰り返し時系列信号で、そ
れをFILごとに表すと、LSBの場合は、 となる。
【0044】USB変調,LSB変調のいずれの場合
も、上記の繰り返し時系列信号がMUX12で重畳され
出力されて、ディジタルSSB信号として出力信号y(t
i)が出力される。 y(ti)={y1 ,y2 ,y3 ,y4 ,‥‥‥,y
L-1 (ti 0 ) ,yL (ti 1 ) } (ti 0 は、サンプリング順が奇数の時刻) (ti 1 は、サンプリング順が偶数の時刻)最後に、こ
れをD/A変換してアナログSSB信号を得る。
【0045】復調の場合は、実施例2において説明す
る。
【0046】(実施例2)図2は実施例1のディジタル
変復調器において、構成が最も簡単な移相器が1段(L
=2)の場合の実施例のブロック図である。図2におい
て、15はA/D変換された信号x(ti)をクロック発生
器14のクロックのタイミングで切り換えて2系統に分
配出力するDMUX,3はFIL3a・3bに連続して
入力する2つの信号に90度の位相差を与える移相器,
5a・5bはクロック発生器14のクロックのタイミン
グでサンプリング周波数fsの半分の周波数で交互に時系
列信号を発生する時系列信号発生器,6a・6bはFI
L3a・3bと時系列信号発生器5a・5bの2つの信
号をクロック発生器14のクロックのタイミングでそれ
ぞれ乗算する乗算器,16は乗算器6a・6bからの信
号をクロック発生器14のクロックのタイミングで重畳
して出力するMUXである。
【0047】ここで、DMUX15が分配手段に、移相
器3が移相手段に、時系列信号発生器5a・5bが時系
列信号発生手段に、乗算器6a・6bが演算手段に、M
UX16が重畳手段に対応している。
【0048】サンプリング周波数fs でA/D変換器1
によってA/D変換され、DMUX15に出力される信
号x(ti)は、この時、 x(ti)={x(t1),x(t2),x(t3),x(t4),x(t5),
‥‥‥} で、表される。iはサンプリング順で、t1が最初のサン
プリング時刻である。また、この信号x(ti)がDMUX
15で分配され、FIL3a・3bに交互に出力される
サンプリングデータx1,x2は、それぞれ以下のとお
りである。
【0049】 x1={x(t1),x(t3),x(t5),‥‥‥} x2={x(t2),x(t4),x(t6),‥‥‥} この時、2つのFIL3a・3bへの入力信号は、元の
ディジタル信号が1つ置きに間引かれた状態で、そのサ
ンプリング周波数はDMUX15に入力されたサンプリ
ング周波数fs の1/2の周波数になっている。
【0050】1巡目の分配出力(k=1)で、信号x(t
1)がFIL3aに分配出力され、信号x(t2)がFIL3
bに分配出力される。そして、移相器3で90度の移相
差が与えられて、信号x(t1)は信号x1 (t1)に、信号x
(t2)は信号x2 (t2)に変換される。信号x1 (t1)・x2
(t2)は、その後、時系列信号発生器5a・5bからの時
系列信号と、乗算器6a・6bでそれぞれ乗算(変調)
され、変調信号y1 (t1)・y2 (t2)となる。これを2巡
目の分配出力(k=2)でx(t3),x(t4)、3巡目の分
配出力(k=3)でx(t5),x(t6)、‥‥‥というよう
に2つのFIL3a,3bに交互に入力していくと、乗
算器6aと乗算器6bから、交互に信号が出力される。
【0051】上記の作用を次に詳しく述べる。実施例1
では任意の数Aを1とし、移相器は1段しかないのでL
=2、nは常に1なので、時系列信号発生器5a・5b
は、作用の項目で示した(1),(2)式より、 (−1)k+1 または、 (−1)k という時系列信号を発生する。
【0052】時系列信号発生器5aと時系列信号発生器
5bが発生する時系列信号が共に同相である場合は、U
SB変調信号となる。例えば、共に (−1)k+1 ({1,(1),1,(1),‥‥
‥}) の場合は、乗算器6aの出力信号yU1、乗算器6bの出
力信号yU2は、kの繰り返し信号で、それぞれ yU1={x1 (ti)×(−1)k+1 } (iは奇数) ={x1 (t1),−x1 (t3),x1 (t5),‥‥‥} yU2={x2 (ti)×(−1)k+1 } (iは偶数) ={x2 (t2),−x2 (t4),x2 (t6),‥‥‥} となる。
【0053】この2つの信号がMUX16で重畳され
て、サンプリング時刻ti に応じて、選択出力される。
出力信号yU (t) は、次式のように表される。 yU (t) ={x1 (t1),x2 (t2),−x1 (t3),−x2
(t4),x1 (t5),‥‥‥} となり、これをD/A変換してアナログUSB信号を得
る。
【0054】もちろん時系列信号が共に、(−1)k
場合も、同様にUSB信号を得ることができる。
【0055】一方、時系列信号発生器5aと時系列信号
発生器5bが発生する2つの時系列信号が逆相、つま
り、FIL3aの出力信号には、 (−1)k+1 ({1,(1),‥‥‥}) という信号を、もう一方のFIL3bの出力信号には、 (−1)k ({(1),1,‥‥‥}) という信号を乗算すると、LSBの変調信号を得る。
【0056】この時、乗算器6aからの出力信号yL1
乗算器6bからの出力信号yL2は、kの繰り返し時系列
信号で、それぞれ yL1 = {x1 (ti)×(−1)k+1 } (iは奇数) = {x1 (t1),−x1 (t3),x1 (t5),‥‥‥} yL2 = {x2 (ti)×(−1)k } (iは偶数) = {−x2 (t2),x2 (t4),−x2 (t6),‥‥‥} となる。
【0057】この2つの信号がMUX16で重畳され
て、サンプリング時刻ti に応じて、選択出力される。
この時の出力信号yL (t) は、 yL (t) ={x1 (t1),−x2 (t2),−x1 (t3),x2
(t4),‥‥‥} となり、これをD/A変換してアナログLSB信号を得
る。
【0058】さらに、数式で詳しく変調の動作を説明す
る。ここで、A/D変換器1へのアナログ入力信号をs
inωtとして、時刻tiでサンプリングすると、A/
D変換器1のディジタル出力信号は、 x={sinωt1 ,sinωt2 ,sinωt3 ,‥
‥‥,sinωti } となる。
【0059】この時、DMUX15からFIL3a・3
bに対して交互に出力される信号x1・x2は、それぞ
れ、 x1={sinωt1 ,sinωt3 ,‥‥‥,sin
ωti-1 } x2={sinωt2 ,sinωt4 ,‥‥‥,sin
ωti } と成る。(この時、FIL内の処理周波数はサンプリン
グ周波数fsの半分になっている。)
【0060】信号x1・x2は次に移相器3のFIL3
a・3bで位相差が90度にされる。それぞれの出力を
信号x1 ・x2 とすると、 x1 ={sin(ωt1 +θ),sin(ωt3
θ),‥‥‥,sin(ωti-1 +θ)} x2 ={sin(ωt2 +θ+π/2),sin(ωt
4 +θ+π/2),‥‥‥,sin(ωti +θ+π/
2)} ={cos(ωt2 +θ),cos(ωt4 +θ),‥
‥‥,cos(ωti +θ)} となる。
【0061】USB変調の場合は、時系列信号発生器5
aからは{1,−1}の繰り返し信号が信号x1 のタイ
ミングにあわせて発生し,時系列信号発生器5bからは
同相の{1,−1}の繰り返し信号が信号x2 のタイミ
ングにあわせて発生する。(LSB変調の場合には、時
系列信号発生器5aからは{1,−1}の繰り返し信号
が,時系列信号発生器5bからは逆相の{−1,1}の
繰り返し信号がUSB変調の場合と同様に発生する。)
2つの信号x1 ・x2 は次の乗算器6a・6bで、時系
列信号発生器5a・5bの信号と乗算されて、それぞれ
信号y1 ・y2 となり、それがMUX16で重畳され、
被変調信号yとして出力される。その信号yは、 y={sin(ωt1 +θ),cos(ωt2 +θ),
−sin(ωt3 +θ),−cos(ωt4 +θ),‥
‥‥} となる。
【0062】次に、復調動作について説明する。ここで
は、受信したアナログUSB信号がA/D変換器1でA
/D変換され、ディジタル信号としてDMUX15に入
力される。ここでは、例として上記の被変調信号yをx
として入力する。 x={sin(ωt1 +θ),cos(ωt2 +θ),
−sin(ωt3 +θ),−cos(ωt4 +θ),‥
‥‥} DMUX15から2つのFIL3a,3bに出力される
信号x1・x2は、 x1={sin(ωt1 +θ),−sin(ωt3
θ),‥‥‥} x2={cos(ωt2 +θ),−cos(ωt4
θ),‥‥‥} となる。この信号がFIL3a,3bで移相されて信号
1 ・x2 が出力されると、 x1 ={sin(ωt1 +2θ),−sin(ωt3
2θ),‥‥‥} x2 ={cos(ωt2 +2θ+π/2),−cos
(ωt4 +2θ+π/2),‥‥‥} ={−sin(ωt2 +2θ),sin(ωt4 +2
θ),‥‥‥} となる。
【0063】USB復調の場合は、この時、時系列信号
発生器5aから{1,−1}の繰り返し信号が信号x1
のサンプリングのタイミングにあわせて発生し,時系列
信号発生器5bからは逆相の{−1,1}の繰り返し信
号が信号x2 のタイミング(サンプリングのタイミン
グ)にあわせて発生する。(LSB復調の場合には、時
系列信号発生器5aからは{1,−1}の繰り返し信号
が,時系列信号発生器5bからは同相の{1,−1}の
繰り返し信号がそれぞれのタイミングで発生する。)2
つの信号x1 ・x2 は次の乗算器6a・6bで、時系列
信号発生器5a・5bの信号と乗算されて、それぞれ信
号y1 ・y2 となり、それがMUX16で重畳され、信
号yとして出力される。その信号yは、 y={sin(ωt1 +2θ),sin(ωt2 +2
θ),sin(ωt3+2θ),sin(ωt4 +2
θ),‥‥‥} となって、元の信号が復調される。
【0064】(実施例3)USB信号のみを処理する場
合は、図3に示すようなディジタル変復調器でもよい。
ここでは図1と共通の点に付いては省略する。図3にお
いて、4(1),4(2),‥‥‥,4(L/2)は移
相器の信号を重畳する第1の重畳手段としてのMUX,
2(1),2(2),‥‥‥,2(L/2)は前記MU
Xの出力信号と時系列信号発生器5dの時系列信号を乗
算する乗算器,13は乗算器の信号を重畳する第2の重
畳手段としてのMUXである。
【0065】以下の説明は実施例1の場合と重複するこ
とが多いので、簡単に説明する。DMUX11は、L個
のFILのそれぞれに順に1つずつ、 {x (t1),x (t2),‥‥‥,x (tL-1),x (t
L)}} で表されるようなディジタル信号を分配していく。この
時、FIL3(1)Aを初めとするL個のFILの出力
の時系列信号x1 ,x2 ,‥‥‥,xL-1 ,xLは、実
施例1と同様で、 x1 ={x1 (ti)} ( i=(k-1)L+1 ) x2 ={x2 (ti)} ( i=(k-1)L+2 ) : : : : : : xL ={xL (ti)} ( i=(k-1)L+L ) と表される。
【0066】この時も、FILへの入力周波数は、DM
UX11に入力されたサンプリング周波数fs の1/L
となっている。
【0067】その後、FIL3(1)Aの出力信号x1
とFIL3(1)Bの出力信号x2の一対の信号を次の
MUX4(1)で重畳して、出力信号y1 を得る。同様
に、FIL3(2)Aの出力信号x3 とFIL3(2)
Bの出力信号x4 の一対の信号をMUX4(2)で重畳
してy2 を得る。以下同様にすると、各MUXからの出
力信号は y1 ={x1 (t1),x2 (t2),‥‥‥‥‥‥} y2 ={‥‥‥,x3 (t3),x4 (t4),‥‥‥} ・ ・ ・ yL/2 ={‥‥‥,xL-1 (tL-1),xL (tL)} で表される。
【0068】この信号は次の乗算器で時系列信号発生器
5dの時系列信号と乗算(変調)される。例えば、信号
1 は時系列信号と乗算されて乗算器2(1)から出力
信号z1 として出力される。同様にして、乗算器2
(2)からは出力信号z2 として出力される。これを、
次段のMUX13によって、重畳して時系列出力信号z
(ti)を得る。
【0069】z(ti)={z1 ,z2 ,‥‥‥,zL/2 } この場合は、USB信号のみが出力される。
【0070】なお、実施例3において移相器が1段(L
=2)の簡単な構成の場合は、第1の重畳手段だけで第
2の重畳手段は必要としない。
【0071】(実施例4)実施例4は請求項3のディジ
タル変復調器において、移相器が1段(L=2)の場合
の実施例である。FILが4段以上設けられている場合
も乗算器を移相制御器に置き換えられ、移相器が1段の
場合と同様の動作を行う。図4において、5e・5fは
クロック発生器14のタイミングに合わせて
〔0〕また
は〔1〕の時系列信号を発生する時系列信号発生器,8
a・8bは移相器3の2つの出力信号の位相を前記時系
列信号で制御する位相制御器で、時系列信号が
〔0〕の
時は位相はそのままで出力され、〔1〕の時は位相が反
転して出力される。ここで、位相制御器8a・8bが位
相制御手段に対応している。
【0072】時系列信号発生器5eと時系列信号発生器
5fが発生する時系列信号が共に同相である場合は、U
SB変調信号となる。例えば、作用の(3)、(または
(4))式にA=1,L=2,n=1を代入して、 (1+(−1)k )/2 {0,1,0,1,‥‥
‥} (または、(1+(−1)k+1 )/2 {1,0,
1,0,‥‥‥}) の時系列信号を、位相制御器8a,8bに入力した場合
は、位相制御器8aの出力信号yU1、位相制御器8bの
出力信号yU2は、それぞれ yU1={x1 (t1),−x1 (t3),x1 (t5),‥‥‥} yU2={x2 (t2),−x2 (t4),x2 (t6),‥‥‥} となる。この2つの信号がMUX16で重畳されて、出
力信号yU (t) は、 yU (t) ={x1 (t1),x2 (t2),−x1 (t3),−x2
(t4),‥‥‥} となり、これをD/A変換してアナログUSB信号を得
る。
【0073】USB信号の復調の場合は、位相制御器8
aには、 (1+(−1)k )/2 ({0,1,0,1,‥‥
‥}) という信号を、もう一方の位相制御器8bには、 (1+(−1)k+1 )/2 ({1,0,1,0,‥
‥‥}) という逆位相の信号を入力して、MUX16で出力信号
の重畳を行う。
【0074】一方、時系列信号発生器5eと時系列信号
発生器5fが発生する2つの時系列信号が逆相、つま
り、位相制御器8aには、 (1+(−1)k )/2 ({0,1,0,1,‥‥
‥}) という信号を、もう一方の位相制御器8bには、 (1+(−1)k+1 )/2 ({1,0,1,0,‥
‥‥}) という信号を入力して、FIL3a,3bの出力信号の
位相を制御すると、LSBの変調信号を得ることができ
る。
【0075】この時、位相制御器8aからの出力信号y
L1と位相制御器8bからの出力信号yL2は、それぞれ yL1 ={x1 (t1),−x1 (t3),x1 (t5),‥‥‥} yL2 ={−x2 (t2),x2 (t4),−x2 (t6),‥‥
‥} となる。この2つの信号がMUX16で重畳されて、出
力信号yL (t) は、 yL (t) ={x1 (t1),−x2 (t2),−x1 (t3),x2
(t4),‥‥‥} となり、これをD/A変換してアナログLSB信号を得
る。
【0076】LSB信号の復調の場合は、位相制御器8
a,8bに共に、 (1+(−1)k )/2 ({0,1,0,1,‥‥
‥}) (または、(1+(−1)k+1 )/2 {1,0,
1,0,‥‥‥}) という時系列信号をかけて、FIL3a,3bの出力信
号の位相を制御し、復調する。
【0077】請求項4のディジタル変復調器の動作も、
実施例4と同様で
〔0〕と〔1〕の時系列信号によって
移相器の2つの出力信号の位相が制御される。この場合
はUSB信号のみを取り扱う。
【0078】ここで、位相制御器にかける時系列信号
を、例えば、 (−1)(kL)/2 +n または、(−1)((k-1)L)/2 +n として、〔1〕の時には位相はそのまま出力し、〔−
1〕の時には位相反転を行うとして、SSB信号を得て
もよい。
【0079】以上の各実施例において、全域通過フィル
タの入力側か出力側のいずれかに、帯域制限のための濾
波器を設けてもよい。
【0080】
【発明の効果】本発明のディジタル変復調器において
は、ディジタル信号を処理する上で、分配手段の出力信
号から重畳手段の入力までは単一周波数なので、信号処
理効率がよい。また、変復調の際に、LPFを必要とし
ないので、それによって起こる信号特性の劣化がない。
【0081】また、演算手段の代わりに位相制御手段を
持つものは、時系列信号発生手段と位相制御手段の構成
がさらに簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディジタル変復調器の実施例1
のブロック図である。
【図2】本発明にかかるディジタル変復調器の実施例2
のブロック図である。
【図3】本発明にかかるディジタル変復調器の実施例3
のブロック図である。
【図4】本発明にかかるディジタル変復調器の実施例4
のブロック図である。
【図5】本発明にかかるディジタル変復調器の1例のブ
ロック図である。
【図6】本発明にかかるディジタル変復調器の1例のブ
ロック図である。
【図7】従来のディジタル変調器の一例のブロック図で
ある。
【図8】マルチレート処理するディジタル変調器の従来
例のブロック図である。
【符号の説明】
1 A/D変換器 2(1)〜2(L/2),6(1)A〜6(L/2)
B,6a,6b 乗算器(演算手段) 3,3(1)〜3(L/2) 移相器(移相手段) 3a,3b,3(1)A〜3(L/2)B 全域通過フ
ィルタ 4(1)〜4(L/2) マルチプレクサ(第1の重畳
手段) 5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5h 時
系列信号発生器(時系列信号発生手段) 8(1)A〜8(L/2)B,8a,8b,9(1)〜
9(L/2) 位相制御器(位相制御手段) 11,15 デマルチプレクサ(分配手段) 12,16 マルチプレクサ(重畳手段) 13 マルチプレクサ(第2の重畳手段) 14 クロック発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/04 H04L 27/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A/D変換された信号x(ti)をサンプリン
    グ時刻tiに応じてL個の系統に所定の順にk回循環して
    分配出力する分配手段(11)と、 該分配手段(11)から連続して分配出力される2つの
    系統の信号x(ti),x(t i+1) に90度の位相差を与え
    て、2つの系統の信号として出力するL/2段の移相手
    段(3(1)〜 3(L/2) )と、 A×(−1)(kL)/2 +n および/または、A×(−1)((k-1)L)/2 +n の値の時系列信号を前記サンプリング時刻tiに応じて発
    生する時系列信号発生手段(5c)と、 前記移相手段(3(1)〜 3(L/2) )の2つの出力の系統ご
    とに設けられて、この出力信号に前記時系列信号を乗算
    するL段の演算手段(6(1)A 〜 6(L/2)B)と、これらの
    演算手段(6(1)A 〜 6(L/2)B)の出力信号をサンプリン
    グ時刻tiに応じて順次選択し出力する重畳手段(12)
    と、 からなることを特徴とするディジタル変復調器。但し、
    Aは任意数、Lは系統数を表し偶数である。nは、移相
    手段および時系列信号が入力される演算手段のそれぞれ
    に対応し、n=1〜L/2である。kは分配手段の出力
    信号が何巡目かを表す数である。また、iはサンプリン
    グ順を示している。
  2. 【請求項2】A/D変換された信号x(ti)をサンプリン
    グ時刻tiに応じてL個の系統に所定の順にk回循環して
    分配出力する分配手段(11)と、 該分配手段(11)から連続して分配出力される2つの
    系統の信号x(ti),x(t i+1) に90度の位相差を与え
    て、2つの系統の信号として出力するL/2段の移相手
    段(3(1)〜 3(L/2) )と、 前記移相手段(3(1)〜 3(L/2) )の2つの出力信号をサ
    ンプリング時刻tiに応じて順次重畳して出力するL/2
    段の第1の重畳手段(4(1)〜 4(L/2) )と、 A×(−1)(kL)/2 +n および/または、A×(−1)((k-1)L)/2 +n の値の時系列信号を前記サンプリング時刻tiに応じて発
    生する時系列信号発生手段(5d)と、 第1の重畳手段(4(1)〜 4(L/2) )の出力信号と前記時
    系列信号を乗算するL/2段の演算手段(2(1)〜 2(L/
    2) )と、 これらの演算手段(2(1)〜 2(L/2) )の出力信号をサン
    プリング時刻tiに応じて順次選択し出力する第2の重畳
    手段(13)と、 からなることを特徴とするディジタル変復調器。但し、
    Aは任意数、Lは偶数である。nは、移相手段および時
    系列信号が入力される演算手段のそれぞれに対応し、n
    =1〜L/2である。kは分配手段の出力信号が何巡目
    かを表す数である。また、iはサンプリング順を示して
    いる。
  3. 【請求項3】A/D変換された信号x(ti)をサンプリン
    グ時刻tiに応じてL個の系統に所定の順に分配出力する
    分配手段(11)と、 該分配手段(11)から連続して分配出力される2つの
    系統の信号x(ti),x(t i+1) に90度の位相差を与え
    て、2つの系統の信号として出力するL/2段の移相手
    段(3(1)〜 3(L/2) )と、 A×{1+(−1)(kL)/2 +n }/2 および/または、A×{1+(−1)((k-1)L)/2 +n
    /2 の値の時系列信号を前記サンプリング時刻tiに応じて発
    生する時系列信号発生手段(5g)と、 前記移相手段(3(1)〜 3(L/2) )の2つの出力の系統ご
    とに設けられて、前記時系列信号に応じて出力信号に位
    相をそのまま出力するかまたは反転出力するかを制御す
    るL段の位相制御手段(8(1)A 〜 8(L/2)B) と、 前記位相制御手段(8(1)A 〜 8(L/2)B)の出力信号をサ
    ンプリング時刻tiに応じて順次選択し出力する重畳手段
    (12)と、 からなることを特徴とするディジタル変復調器。但し、
    Aは任意数、Lは系統数を表し偶数である。nは、移相
    手段および時系列信号が入力される演算手段のそれぞれ
    に対応し、n=1〜L/2である。kは分配手段の出力
    信号が何巡目かを表す数である。また、iはサンプリン
    グ順を示している。
  4. 【請求項4】A/D変換された信号x(ti)をサンプリン
    グ時刻tiに応じてL個の系統に所定の順にk回循環して
    分配出力する分配手段(11)と、 該分配手段(11)から連続して分配出力される2つの
    系統の信号x(ti),x(t i+1) に90度の位相差を与え
    て、2つの系統の出力信号として出力するL/2段の移
    相手段(3(1)〜 3(L/2) )と、 前記移相手段(3(1)〜 3(L/2) )の2つの出力信号を前
    記サンプリング時刻t(i)に応じて順次重畳して出力する
    L/2段の第1の重畳手段(4(1)〜 4(L/2) )と、 A×{1+(−1)(kL)/2 +n }/2 および/または、A×{1+(−1)((k-1)L)/2 +n
    /2 の時系列信号を前記サンプリング時刻tiに応じて発生す
    る時系列信号発生手段(5h)と、 前記時系列信号に応じて、第1の重畳手段(4(1)〜 4(L
    /2) )の出力信号の位相をそのまま出力するかまたは反
    転させるかを制御するL/2段の位相制御手段(9(1)〜
    9(L/2) )と、 これらの位相制御手段の出力信号をサンプリング時刻ti
    に応じて順次選択し出力する第2の重畳手段(13)
    と、 からなることを特徴とするディジタル変復調器。但し、
    Aは任意数、Lは偶数である。nは、移相手段および時
    系列信号が入力される演算手段のそれぞれに対応し、n
    =1〜L/2である。kは分配手段の出力信号が何巡目
    かを表す数である。また、iはサンプリング順を示して
    いる。
  5. 【請求項5】時系列信号発生手段(5g)が、 A×(−1)(kL)/2 +n および/または、 A×(−
    1)((k-1)L)/2 +n という時系列信号を発生することを特徴とする請求項3
    に記載のディジタル変復調器。
  6. 【請求項6】時系列信号発生手段(5h)が、 A×(−1)(kL)/2 +n および/または、 A×(−
    1)((k-1)L)/2 +n という時系列信号を発生することを特徴とする請求項4
    に記載のディジタル変復調器。
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