JPH0738093B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH0738093B2
JPH0738093B2 JP62336158A JP33615887A JPH0738093B2 JP H0738093 B2 JPH0738093 B2 JP H0738093B2 JP 62336158 A JP62336158 A JP 62336158A JP 33615887 A JP33615887 A JP 33615887A JP H0738093 B2 JPH0738093 B2 JP H0738093B2
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electrostatic latent
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三長 斉藤
周逸 佐藤
光治 遠藤
幸男 二俣
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真装置や静電記録装置等において、静
電潜像を可視像化する現像装置に関する。
(従来の技術) 一成分系現像剤の薄層を潜像面に接触させることによっ
て潜像を可視像化する現像装置として、従来よりいくつ
かの提案がなされている。特開昭57−114163号公報に開
示されている現像装置においては、トナー搬送部材とし
て、導電性支持体と、該支持体に対して電気的に絶縁状
態にあり、かつ互いに電気的絶縁状態にある複数の微小
電極を有するものを使用し、このトナー搬送部材の表面
に一成分現像剤の薄層を形成して潜像の可視化が行われ
る。この装置においては、複数の微小フロート電極が潜
像電界を強める効果をもたらすため、複写装置に適用す
ると低コントラスト文字をもシャープに再現することが
でき、かつ階調性の優れた現像像を得ることができる。
しかしながら、微小フロート電極として粒径100μm程
度の導体粒子、もしくはこれに相当する電極パターンを
互いに電気的絶縁状態となるようにトナー搬送部材の表
面に設けることは容易ではなく、金属粒子を分散した樹
脂層の塗布、もしくは樹脂層への金属粒子の吹付け、さ
らには絶縁層の表面に設けた導体層のエッチング等の複
雑な製造工程が必要となるという欠点があった。
これに対し、本出願人の出願に係る特願昭61−67511号
の現像装置は、弾性体ローラの外周に、表面に導電層を
有する可撓性チューブを被覆することにより、トナー担
持体ローラを構成し、その表面にトナー薄層を形成して
潜像の可視像化を行うように構成したものである。この
ような構成であれば、トナー担持体ローラの製造工程は
簡素なものとなる。また弾性体ローラとしてスポンジ材
料のような発泡体を用いることもできるため、極めて柔
軟な弾力性を有するトナー担持体ローラを得ることがで
きる。したがって、潜像保持体として硬質ドラムを用
い、これにトナー担持体ローラを接触させて現像を行う
場合にも充分な接触幅を得ることができ、濃度のばらつ
きの少ない均一な現像像を得ることが可能となる。
しかしながら、このトナー担持体ローラ表面の導電層
は、バイアスの印加された現像電極としていわゆるベタ
画像の濃度向上には寄与しているが、文字画像等の細線
の現像にあたっては前述の微小フロート電極に比して潜
像電界を強める効果が弱く、現像像のシャープネスは満
足できるものではなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記の問題点に鑑み、新規で優れた現像装置を
提供すべくなされたもので、装置の製造工程の複雑化を
招くことなく、簡素な構成のトナー担持体ローラによっ
てシャープなライン画像が得られる現像装置を提供する
ことを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本願の第1の発明は、静電潜像保持体と、該静電潜像保
持体に隣接して配置されたトナー担持体と、該トナー担
持体の表面にトナー薄層を形成する手段とを有し、前記
トナー薄層を前記静電潜像保持体に接触させることによ
って前記静電潜像を可視像化する現像装置において、前
記トナー担持体が、金属シャフト上に設けられ、抵抗値
が1×107Ω・cm以下である導電性を有する弾性ローラ
基体と、該ローラ基体の外周面に設けられ、抵抗値が1
×1012Ω・cm以上である誘電体層と、該誘電体層の外周
面に設けられ、前記ローラ基体に対し電気的絶縁状態に
あり、かつ抵抗値が1×107Ω・cm以下である誘電体層
を有してなり、前記ローラ基体に電圧を印加する手段を
具備したことを特徴としている。
また、本願の第2の発明は、静電潜像保持体と、該静電
潜像保持体に隣接して配置されたトナー担持体と、該ト
ナー担持体の表面にトナー薄層を形成する手段とを有
し、この薄層を前記静電潜像保持体に接触させることに
よって前記静電潜像を可視像化する現像装置において、
前記トナー担持体が、金属シャフト上に形成された弾性
を有するローラ基体と、該ローラ基体の外周面に設けら
れ、抵抗値が1×107Ω・cm以下である第1の導電体層
と、該第1の導電体層の外周面に設けられ、抵抗値が1
×1012Ω・cm以上である誘導体層と、該誘電体層の外周
面に設けられ、前記第1の導電体層に対し電気的に絶縁
状態にあり、かつ抵抗値が1×107Ω・cm以下である第
2の導電体層を有してなり、前記第1の導電体層に電圧
を印加する手段を具備したことを特徴としている。
(作用) 第1および第2の発明は、いずれも、トナー担持体ロー
ラとして、表面に他の部材に対し電気的絶縁状態にある
導電層を有するローラを使用することを一つの特徴とし
ている。
そこで、まず、この導電層の作用について第1図および
第2図を参照しつつ説明する。
第2図(a)は、前述の特願昭61−67511号の出願に係
る現像装置における現像電界を示す説明図である。導電
性基体2および光導電層3より成る潜像保持体1の表面
には静電潜像lが形成されている。トナー担持体4は、
表面導電層5および弾性体層6より成っており、導電層
5の表面にはトナー粒子の平均径もしくはこれの略2倍
に相当する厚さの極めて薄いトナー層(不図示)が形成
され、これが潜像面に接触している。導電層5には不図
示の電源手段により、潜像の背景電位との関係のもとに
決定された電圧値を有する現像バイアスが印加されてい
る。潜像電位が正極性の場合は、通常予め負極性に帯電
されたトナー粒子を潜像面と導電層5との間に生ずる電
界によって潜像面に付着させ、潜像の可視像化を行う。
この従来例においては、現像電極としての導電層5が潜
像面の近傍に存在するため、潜像電界が有効に作用し、
特に広面積の潜像(ベタ画像)には充分な量のトナー粒
子が付着して高濃度の良好なベタ画像が得られる。しか
し、広面積潜像のエッジ部やライン潜像に対しては、導
電層5による電界強調効果が不十分なためシャープな現
像像が得られない。
第2図(b)は、前述の特開昭57−114163号公報に開示
されたもうひとつの現像装置における現像電界を模式的
に示した説明図である。トナー担持体14は、導電性支持
体15と、誘電体層16、および支持体15に対して電気的に
絶縁状態にあり、かつ互いに電気的絶縁状態にある複数
の微小電極17(以後、微小フロート電極と呼ぶ)とから
構成されており、その表面に形成されたトナー薄層は潜
像面に接触している。ここで、潜像のエッジ部における
電気力線の状態を考えると、潜像面から微小フロート
電極17へ向かう電気力線、微小フロート電極17から導
電性支持体15に向かう電気力線、微小フロート電極17
から潜像保持体の導電性基体2へ戻る向きの電気力線、
となりあう微小フロート電極をつたって導電性基体2
へ戻る電気力線、等が考えられる。潜像面と微小フロー
ト電極17の間に存在するトナー粒子(不図示)に作用す
る電界は、上記からの電気力線の総和に相当する大
きさを持つため、潜像電界は強められ、シャープなライ
ン画像が得られることになる。
第1図は、本発明にかかる現像装置を用いたとき、現像
領域に形成される電界(電気力線)の様子を模式的に示
した説明図である。潜像保持体1に対向配置されたトナ
ー担持体24は、第2図(b)の例と同様に、導電性支持
体25、誘電体層26および導電性支持体に対し電気的絶縁
状態にある導電層27から成っている。ここで注目すべき
ことは、導電層27は上述の微小フロート電極とは異な
り、ローラの円周方向および軸方向に電気的導通を有す
る、ひとつの導電面であるという点にある。本発明者ら
は、第2図(a)、(b)について説明した2つの従来
例における現像電界を解析した結果、このような一様な
導電面であっても、これが他の部材から電気的に絶縁さ
れた状態にあれば、上記の微小フロート電極と同様の電
界強調効果を生むという新たな事実に想到したのであ
る。すなわち、第2図(b)の説明の際に考えた電気力
線について、ここでも考察を加えた結果、微小フロート
電極に関連して発生した上記〜の電気力線はすべ
て、第1図においても導電層27の存在により同様に発生
しているはずであり、したがってからの電気力線の
総和の作用のもとにシャープなライン画像が得られてい
る、との結論に達した。実施例の項に記述するように、
実験によってこの考えを検証するができた。
本発明によれば、実施例の項に記述するように、極めて
簡便な方法でトナー担持体ローラを製造することができ
る。また、導電層を可撓性部材で構成し、ローラ基体を
スポンジ材料等の柔軟な構造とすれば、極めて柔軟な弾
性トナー担持体ローラを得ることができるため、潜像保
持体としてたとえばアルミドラムの表面に光導電体層を
塗布したハードドラムを用いる場合にも、トナー薄層を
柔軟に接触させることができる。したがって、潜像保持
体表面をトナー担持体ローラの接触によって傷つけるこ
ともなく、広い接触幅を確保することができ、また担持
体ローラの機械精度にかかわる制約を大幅に緩和するこ
とが可能となる。この事実はまた、常にムラの無い良質
の現像像が得られることを意味しており、画質および装
置作成に関し多大の効果がもたらされるのである。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
実施例1 第3図は、本発明にかかる現像装置の一実施例を示す要
部断面図である。潜像保持体としてのドラム状感光体1
に対向して、現像装置30が設けられ、この現像装置30
は、トナー担持体ローラ24を有している。トナー担持体
ローラ24は、金属シャフト31の周囲に導電性のポリウレ
タンフォームより成る導電性弾性体層25を設けたのち、
この弾性体層の外径よりもわずかに内径の小さな可撓性
エンドレスチューブ32を被覆したものである。但し、エ
ンドレスチューブ32は、誘電体層26としての絶縁性チュ
ーブの外周面に導電層27を設けたものである。導電性の
弾性体層25には、金属シャフト31を介して現像バイアス
が印加されている。導電層27は、弾性体層25に対しては
誘電体層26によって絶縁されており、電気的フロート状
態にある。トナー担持体ローラ24は、感光体1に対し一
定の接触幅をもって接触するよう配置されている。その
他、トナー担持体ローラ24には、トナー薄層形成用のト
ナー層厚規制部材33と、潜像の可視像化に寄与せずにト
ナー担持体ローラ24の表面に残留したトナーをこぼさず
にトナーホッパー34の中に回収し、かつトナーホッパー
34内のトナーが容器外に漏出することを防止するために
配設されたシール部材35が接触もしくは押圧せしめられ
ている。このような構成の現像装置30に一成分系の非磁
性トナー36を投入し、トナー担持体ローラ24を反時計ま
わりに回転させると、トナー担持体ローラ24の表面には
トナー層厚規制部材33の作用により均一なトナー薄層が
形成され、同時にトナーに摩擦帯電電荷が付与される。
現像位置においては、導電層27による前述の電界強調効
果により、良好な現像が行われる。
実験によって、現像装置に関する各種パラメータと画質
との相関を明らかにし、各値の最適範囲を導出した。
はじめに、トナー担持体ローラ24の表面の導電層27の抵
抗値と画質の相関を調べるため、ポリエステル系の絶縁
性エンドレスチューブの表面に蒸着法によってアルミニ
ウムの導電層を設けたチューブと、アルミニウム層のか
わりに樹脂中に導電性カーボン粉末を分散させた導電層
をディッピング法によって形成したチューブを、合計6
種類作製し、これらを導電性のポリウレタンフォームロ
ーラの表面に被覆して実験を行った。アルミニウム層の
抵抗値は、2×10-2Ω・cm、カーボン分散型導電層の抵
抗値は、1×102Ω・cm、5×104Ω・cm、1×107Ω・c
m、2×108Ω・cm、および3×109Ω・cmであった。1
×107Ω・cm以下の導電層を用いた場合、ライン画像の
シャープネスは良好であり、特に5×104Ω・cm以下の
ときには、より顕著な電界強調効果が認められた。1×
102Ω・cmの導電層を用いて、導電層27の厚さの効果を
調べたところ、厚さ1mm以下、好ましくは200μm以下の
とき、シャープなライン画像が得られた。厚さの下限は
電気特性からは決定できず、使用する材料の機械強度や
薄膜化にあたっての製造条件などから決定されるべきも
のである。
次にトナー担持体ローラ24の誘電体層26の厚さについて
検討を加えた。比誘電率3.2のポリエステルフィルムの
厚さをパラメータとして実験を行ったところ、厚さ2mm
以下であればシャープなライン画像が得られることがわ
かった。厚さの下限については、10μmまで検討した
が、導電性弾性体層25に対し、導電層27を電気的絶縁状
態に維持でき、かつ導電性弾性体層25と感光体の導電性
基体2との間で絶縁破壊が生じない程度の厚さであれ
ば、さらに薄い誘電体層を用いても良いと思われる。ま
た、誘電体層26を異なった種々の電気抵抗を有するフィ
ルムで構成し、実験を行ったところ、誘電体層26の抵抗
値が1012Ω・cm以上、好ましくは1014Ω・cm以上のとき
に顕著な電界強調効果が得られることがわかった。
導電性弾性体層25の抵抗値は、導電層27の抵抗値と同
様、1×107Ω・cm以下、好ましくは1×105Ω・cm以下
のときに、導電性支持体として電界強調および地カブリ
の抑制に対し、顕著なバイアス効果を示した。導電性弾
性体層25として発泡部材を用いる際には導電性以外に、
発泡セルの大きさが重要なファクタとなる。何故なら
ば、セルそのものは空気という誘電体であり、したがっ
て本来の誘電体層26にセルが隣接する場合、誘電体層の
実質的な厚さに空間的なばらつきが生じてしまうからで
ある。この点に注目して実験を行ったところ、基準長さ
(25mm)あたりに存在するセル数の平均値が20個以上の
ときに、シャープでムラのない現像像が得られた。導電
性弾性体層の硬度は、感光体への接触圧に影響し、画質
にも影響を与える。硬度の適正範囲は、感光体ドラム1
の外径、トナー担持体ローラ24の外径および誘電体層2
6、導電層27の可撓性等にも依存するため一概には決定
できないが、一例として感光体ドラムの外径が50mm、ト
ナー担持体ローラ24の外径が20mm、誘電体層26が厚さ10
0μmのポリエステル層、導電層27が厚さ20μmのカー
ボン分散ポリエステル層である場合につき実験を行った
ところ、硬度100kg以下のときにカブリや文字画像の
尾引き等の欠陥の無い良好な画像が得られた。但し、弾
性体層の硬度の測定はJIS−K−6401に準拠した。
次に、トナー担持体ローラ24と感光体ドラム1の接触幅
と画質の相関を調べた。接触幅が0.3mm以下のときには
ベタ画像の濃度が不均一で、文字画像にも濃度ムラが生
じた。一方、接触幅が8mmを超えると背景の地汚れ、す
なわちカブリが発生しやすく、また、ライン画像の尾引
き等の現像が生じる場合もあった。したがって、接触幅
は0.3mmから8mm、好ましくは0.5mmから5mmの範囲が良好
であった。また、感光体ドラムに対するトナー担持体ロ
ーラの接触深さは、0.1mm〜1.2mmの範囲が良好であっ
た。
トナー担持体ローラ24の回転周速Vrと、感光体ドラム1
の回転周速Vdの比(Vr/Vd)は、特に画像濃度に対し大
きな影響を及ぼす。トナー担持体ローラ24と感光体ドラ
ム1の接触位置において、両者の表面が同じ方向に移動
するような向きに回転方向を設定したとき、1.0以上の
値の画像濃度を得るためには、Vr/Vd>1.5なる関係を満
たす必要があることが実験により明らかになった。一
方、トナー担持体ローラ24の回転速度を増すと、画像濃
度は上昇してゆくが、Vr/Vdが6.0を超えると、背景にカ
ブリが発生したり、ライン画像に尾引きを生じたりし
た。したがって、Vr/Vdは1.5ないし6.0が好ましい。こ
こで、画像濃度とは、感光体上に形成されたトナー像を
普通紙へ周知の静電転写法で転写したのち、これを熱定
着し、光学濃度を測定したときに得られる値を用いた。
トナー担持体ローラ24の表面に、均一なトナー薄層を形
成するためには、トナー層厚規制部材33を適度な圧力で
トナー担持体ローラ24の表面に押圧する必要がある。ト
ナー層厚規制部材33として、アクリル系の樹脂板を用い
て実験を行ったところ、トナー担持体ローラ24へのトナ
ー層厚規制部材33の押圧力が5g/cmないし200g/cmのとき
に均一なトナー薄層が得られた。ここで、圧力の値は線
圧、すなわちトナー層厚規制部材33の全圧力をその長さ
(トナー担持体ローラの軸方向に測定したトナー層厚規
制部材の長さ)で割った値を用いた。圧力が5g/cm以下
のときにはトナー層が厚くなる傾向があり、トナー層の
一部が重力の作用で落下してしまう場合があった。ま
た、200g/cm以上のときには、トナー層は極めて薄くな
り、層厚のムラが顕著となって画像には濃度ムラが生じ
た。
前述したように、トナー担持体ローラ表面の導電層27
は、他の部材から電気的に絶縁された状態にあるときに
のみ、その電界強調効果が顕著に現れる。何故ならば、
導電層27が電源等に接続されている場合には、導電層27
は導電性弾性体層25に対してシールド電極として作用し
てしまい、本発明の特徴である電界強調効果が失われて
しまうからである。したがって、トナー担持体ローラに
接触、もしくはトナー薄層を介してこれに押圧されてい
る部材は、好ましくは絶縁体である必要がある。もちろ
ん、導体の表面に絶縁体もしくは1012Ω・cm以上の高抵
抗物質をコーティングしたものであってもよい。実験に
よれば、トナー層厚規制部材33およびシール部材35して
は、1012Ω・cm以上の高抵抗物質または絶縁体を用いた
場合に最も良好な結果が得られるが、他から電気的に絶
縁された導体物質を用いても、ほぼ同等の効果が得られ
ることがわかった。
最後に、トナー担持体ローラ24の表面に形成されるトナ
ー薄層の量およびトナー帯電量と、画質との相関を調べ
た。トナー薄層の量とは、トナー担持体ローラ24の表面
の1cm2に付着するトナーの量を示しており、その値は
トナー層厚規制部材33の圧力を変えることにより変化さ
せることができる。トナー付着量が0.1mg/cm2以下のと
きには、画像濃度が不充分で、かつムラが生じ易かっ
た。また、1.2mg/cm2以上のときには、画像濃度は充分
であったが、背景にカブリを生じ不適当であった。ここ
で使用したトナーは、平均粒径12μmの負帯電型絶縁性
トナーであるが、トナー付着量が1.2mg/cm2以上の場合
には、トナー層厚規制部材33に接触せずに、その圧力下
を通過するトナー粒子が未帯電トナーとしてトナー薄層
中に存在し、これがカブリをもたらすものと考えられ
る。また、トナー帯電量の絶対値が1μC/g以下のとき
にも同様なカブリが発生し易かった。逆にトナー帯電量
の絶対値が40μC/g以上と大きい場合には、画像濃度が
低下する傾向が認められた。但し、これらの値は次のよ
うな測定法によって得られたものである。すなわち、ト
ナー担持体ローラ24の表面に形成されたトナー薄層をエ
アーによる吸引でファラデーケージ内に導入し、トナー
荷電量を測定すると同時に吸引されたトナーの重量を測
定した。これらの結果から、トナー付着量の適正範囲は
0.1mg〜1.2mg、トナー帯電量の絶対値の適正範囲は1μ
C/g〜40μC/gであることが明らかになった。
実施例2 本願第2の発明の実施例として、第4図にトナー担持体
ローラ45の要部断面図を示した。金属シャフト31の外周
には導電性を有しない弾性体層40が、その外側には内側
より順に第1の導電層41、誘電体層42、第2の導電層43
を有する可撓性エンドレスチューブ44が被覆されてい
る。第1の導電層41は、ローラ端部において折り曲げら
れ、シャフト31に不図示の固定部材によって固定されて
いる。したがって、第1の導電層41には、金属シャフト
31を介して現像バイアスを印加することができる。一
方、第2の導電層43は他の部材に対し電気的絶縁状態に
ある。
このトナー担持体ローラ45を、第3図に示した現像装置
に装着し、現像を行ったところ、極めてシャープな画像
が得られた。現像バイアスは100Vないし400Vとし、感光
体の最大表面電位は500Vないし1000Vとした。
なお、弾性体層40としては発泡体以外にゴム等を用いる
ことも可能であり、また、導電層41、43および誘電体層
42は、弾性体層40の表面に順にコーティングもしくは蒸
着等の方法で形成されたものであってもよい。この点
は、第1の発明についても同様である。
[発明の効果] 本発明によれば、簡素な装置構成により潜像電界強調効
果を得ることができる。したがって、装置の製造工程の
複雑化を招くことなく、シャープなライン画像と高濃度
のベタ画像が得られる現像装置を提供することが可能と
なる。また、極めて柔軟なトナー担持体ローラを構成で
きるため、潜像保持体として硬質ドラムを用いる場合に
も、トナー担持体ローラ表面のトナー薄層を潜像保持体
に対し柔軟に接触させることができる。したがって、潜
像保持体表面をトナー担持体ローラの接触によって傷つ
けることもなく広い接触幅を確保することができ、ま
た、担持体ローラの機械精度にかかわる制約を大幅に緩
和することが可能となる。このように、本発明によれば
常にムラのない良質の現像像が得られ、画質および装置
製作に対し多大の効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における現像電界を模式的に示す模式
図、第2図は従来技術における現像電界の様子を模式的
に示す模式図、第3図は本発明の一実施例を示す要部断
面図、第4図は本発明の他の実施例を示す部分断面図で
ある。 1……静電潜像保持体 24……トナー担持体ローラ 25……導電性弾性体層 26……誘電体層 27……導電層 33……トナー薄層形成手段 36……トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 周逸 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝総合研究所内 (72)発明者 遠藤 光治 静岡県三島市南町6―78 東京電気株式会 社技術研究所内 (72)発明者 二俣 幸男 静岡県田方郡大仁町大仁570 東京電気株 式会社大仁工場内 (56)参考文献 特開 昭57−66456(JP,A) 特開 昭57−181569(JP,A) 特開 昭62−143074(JP,A)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像保持体と、該静電潜像保持体に隣
    接して配置されたトナー担持体と、該トナー担持体の表
    面にトナー薄層を形成する手段とを有し、前記トナー薄
    層を前記静電潜像保持体に接触させることによって前記
    静電潜像を可視像化する現像装置において、 前記トナー担持体が、金属シャフト上に設けられ、抵抗
    値が1×107Ω・cm以下である導電性を有する弾性ロー
    ラ基体と、該ローラ基体の外周面に設けられ、抵抗値が
    1×1012Ω・cm以上である誘電体層と、該誘電体層の外
    周面に設けられ、前記ローラ基体に対し電気的絶縁状態
    にあり、かつ抵抗値が1×107Ω・cm以下である導電体
    層を有してなり、 前記ローラ基体に電圧を印加する手段を具備したことを
    特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記導電体層の厚さが1mm以下であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の現像装置。
  3. 【請求項3】前記誘電体層の厚さが2mm以下であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    現像装置。
  4. 【請求項4】前記導電性を有する弾性ローラ基体が、導
    電性の発泡弾性体より構成されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項記載
    の現像装置。
  5. 【請求項5】前記発泡弾性体の発泡セル数の平均値が、
    長さ25mmあたり20個以上であることを特徴とする特許請
    求の範囲第4項記載の現像装置。
  6. 【請求項6】前記発泡弾性体の硬度が100kgf以下である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第4項または第5項記
    載の現像装置。
  7. 【請求項7】前記静電潜像保持体と前記トナー担持体の
    接触幅が0.3mmないし8mmであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項ないし第6項のいずれか1項記載の現像
    装置。
  8. 【請求項8】前記静電潜像保持体と前記トナー担持体の
    接触深さが0.1mmないし1.2mmであることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれか1項記載の
    現像装置。
  9. 【請求項9】前記トナー担持体表面の移動速度が前記静
    電潜像保持体表面の移動速度の1.5倍ないし6.0倍である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第8項の
    いずれか1項記載の現像装置。
  10. 【請求項10】前記トナー薄層形成手段の一部もしくは
    全部が1×1012Ω・cm以上の高抵抗物質ないしは絶縁体
    より成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし
    第9項のいずれか1項記載の現像装置。
  11. 【請求項11】前記トナー薄層形成手段が、他の部材か
    ら電気的に絶縁された導電性部材であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項ないし第10項のいずれか1項記
    載の現像装置。
  12. 【請求項12】前記トナー薄層形成手段が、前記トナー
    担持体に押圧されており、その押圧力が5g/cmないし200
    g/cmであることを特徴とする特許請求の範囲第1項ない
    し第11項のいずれか1項記載の現像装置。
  13. 【請求項13】前記トナー薄層形成手段により前記トナ
    ー担持体表面に形成されるトナー薄層の量が0.1mg/cm2
    ないし1.2mg/cm2であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項ないし第12項のいずれか1項記載の現像装置。
  14. 【請求項14】前記トナー薄層の帯電量の絶対値が、1
    μC/gないし40μC/gであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項ないし第13項のいずれか1項記載の現像装
    置。
  15. 【請求項15】静電潜像保持体と、該静電潜像保持体に
    隣接して配置されたトナー担持体と、該トナー担持体の
    表面にトナー薄層を形成する手段とを有し、この薄層を
    前記静電潜像保持体に接触させることによって前記静電
    潜像を可視像化する現像装置において、 前記トナー担持体が、金属シャフト上に形成された弾性
    を有するローラ基体と、該ローラ基体の外周面に設けら
    れた抵抗値が1×107Ω・cm以下である第1の導電体層
    と、該第1の導電体層の外周面に設けられた抵抗値が1
    ×1012Ω・cm以上である誘電体層と、該誘電体層の外周
    面に設けられた前記第1の導電体層に対し電気的に絶縁
    状態にあり、かつ抵抗値が1×107Ω・cm以下である第
    2の導電体層を有してなり、 前記第1の導電体層に電圧を印加する手段を具備したこ
    とを特徴とする現像装置。
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