JP2993996B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2993996B2
JP2993996B2 JP7280790A JP7280790A JP2993996B2 JP 2993996 B2 JP2993996 B2 JP 2993996B2 JP 7280790 A JP7280790 A JP 7280790A JP 7280790 A JP7280790 A JP 7280790A JP 2993996 B2 JP2993996 B2 JP 2993996B2
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は電子写真装置や静電記録装置において静電潜
像を可視化する現像装置に関し、更に詳しくは一成分現
像剤によって高品位の画像を得ることができる現像装置
に関する。
(従来の技術) 一成分現像剤を用いる現像方法の一つとして、加圧現
像法(Impression Deveropment)が知られている。この
方法は静電潜像と現像剤としてのトナー粒子もしくは現
像剤保持部材とを実質的に零の相対周辺速度で接触させ
ることを特徴としており、磁性材料が不要であるため装
置の簡素化及び小型化が可能であるとともに、トナーの
カラー化が容易である等多くの利点を有している。
上記加圧現像法においては現像剤保持部材を静電潜像
に押圧もしくは接触させて現像を行うため現像剤保持部
材として弾性及び導電性を有する現像ローラを用いるこ
とが必要となる。特に静電潜像保持体が剛体である場合
はこれを傷つけるのを避けるため現像ローラを弾性体で
構成することが必須条件となる。また周知の現像電極効
果、バイアス効果を得るためには現像ローラ表面若しく
は表面近傍に導電層を設け必要に応じてバイアス電圧を
印加することが望ましい。更に、トナーへの電荷の付与
は現像ローラとトナー層を形成するための現像剤層形成
手段であるブレードとの摩擦帯電によりなされるため、
前記現像ローラ表面は平滑であることが望ましい。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、弾性体ローラ表面に導電層を設ける場
合、弾性体ローラ表面の凹凸がそのまま導電層の表面に
現れてしまうため現像ローラ表面が平滑にはならず、ト
ナーへの電荷の付与が均一に行なえないため十分に電荷
を付与されなかった箇所では濃度ムラやかぶり、トナー
落ちといった現像不良を引き起こす原因となる。また、
現像ローラ表面上に現われた凹凸が得られた画像上に模
様となって現れることもあり、特にベタ画像においては
顕著であった。
現像ローラ表面の凹凸の影響を受けずにトナーに均一
な電荷の付与を行なうためには前記トナー層形成用のブ
レードの加重を大きくすることが考えられるが、現像ロ
ーラを回転させるためのトルクが増大し、モータが発熱
したり、前記導電層にキズ等の破損が起こりやすく弾性
体を導電性にしてバイアス電源との導通が保持されたと
しても濃度ムラやかぶり傷の跡が画像に出力されてしま
う。
また、前記トナーへの電荷の付与は現像ローラとブレ
ードとの摩擦帯電によりなされるため、現像ローラとブ
レードとを一定的なニップ幅を確保しつつ接触させるこ
とが必要になる。
しかしながら、トナー薄層形成用のブレードをゴム弾
性体または樹脂で構成した場合、現像ローラも弾性体で
構成しているため、現像ローラ表面が粗れており又局部
的に変形が生じているような場合、トナーに十分な電荷
の付与を行なうためにはブレードの加圧力を高くして十
分なニップ幅を確保しなければならず、このブレードに
より加圧されていた現像ローラの領域に歪みが生じ、こ
の歪みが画像上に白抜けや濃度ムラを引き起こす原因と
なったり、また、上述した場合と同様に現像ローラ回転
用のトルクの増大を招くという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、現像
剤保持部材表面の平滑性を確保できるとともに現像剤形
成手段の現像剤保持部材に対する接触状態を適切にで
き、回転用トルクの増大を招くことなく高品位の画像の
現像を長時間に亘って行うことができる現像装置を提供
することを目的とするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 請求項1記載の発明は、静電潜像が形成される静電潜
像保持体に対向配置した弾性を有する現像剤保持部材
と、この現像剤保持部材表面に現像剤層を帯電形成する
弾性を有する現像剤層形成手段とを具備し、前記現像剤
層を前記静電潜像保持体に接触させて静電潜像を現像す
る現像装置において、前記現像剤保持部材は、金属製の
軸体のまわりに積層配置された弾性体層及び導電層を有
し、前記現像剤の体積平均粒径をR,前記現像剤保持部材
表面の十点粗さ平均値をSとするとき、S≦0.7×Rの
関係を満すものである。
また、請求項2記載の発明は、静電潜像が形成される
静電潜像保持体に対向配置した弾性を有する現像剤保持
部材と、この現像剤保持部材表面に現像剤層を帯電形成
する弾性を有する現像剤層形成手段とを具備し、前記現
像剤層を前記静電潜像保持体に接触させて静電潜像を現
像する現像装置において、前記現像剤保持部材は、金属
製の軸体のまわりに積層配置された弾性体層及び導電層
を有し、前記現像剤保持部材の硬度をA,前記現像剤形成
手段の硬度をBとするとき、A/B<1.0の関係を満すもの
である。
(作 用) 請求項1記載の発明によれば、現像剤に対する現像剤
保持部材表面の平滑性が十分に確保され、これにより現
像剤に十分な電荷を付与することが可能となる。
また、請求項2記載の発明によれば、現像剤層形成手
段の硬度が現像剤保持部材の硬度より大きいため、小さ
な押圧力で現像剤層を帯電形成することが可能となる。
(実施例) 以下に、本発明の実施例を説明する。
まず、現像装置の実施例を第1図乃至第5図を参照し
て説明する。
第1図に示す現像装置1は、現像に供すべき静電潜像
が形成されている潜像保持体としての感光体ドラム2に
近接して配置されている接触型一成分現像装置である。
この現像装置1は、前記感光体ドラム2に外周が接触
する状態に配置された現像剤保持部材としての現像ロー
ラ9をトナー容器12の下端隅部において回転可能に支持
している。現像ローラ9には、現像剤層形成手段として
のブレード10と、トナー容器12内に備えたトナー供給ロ
ーラ11とが各々接触配置されている。
前記感光体ドラム2,現像ローラ9及びトナー供給ロー
ラ11の回転方向は各々第1図に示す矢印方向となってお
り、各接触部において各々摩擦接触の状態になってい
る。尚、トナー供給ローラ11はトナー容器12内に収納さ
れている一成分現像剤としての非磁性トナーTを現像ロ
ーラ9に供給するほか、現像に供されずに現像ローラ9
上に残存している非磁性トナーTの一部を掻き落す機能
も具備している。
前記現像ローラ9は、第1図,第2図に示すように、
金属製のシャフト9aの周囲にゴム製で抵抗性の弾性体層
9bを円筒状に被覆し、更にこの弾性体層9bの外周に導電
層9cを被覆した2層の構成となっている。
前記ブレード10は、弾性を有する薄板製、例えばステ
ンレス板製,リン青銅板製で支軸17aにより回動可能に
支持された第1のブレードホルダ17に取付けられ、押圧
ばね20の弾力により現像ローラ9の外周に押圧接触する
ようになっている。
即ち、ブレード10は、第1のブレードホルダ17,スペ
ーサ18,第2のブレードホルダ19により保持されると共
に、第3図に示すようにステンレス、もしくはリン青銅
等の薄板バネ10aの先端部にゴム弾性体または樹脂から
なる断面が半球形状のチップ10bを長手方向に配置し、
その端部にウレタンフォームなどからなるシール材10c
が貼られている。前記シール材10cは前記半球形状のチ
ップ10bの高さよりも厚いシール材となっているため、
前記半球形状のチップ10bが前記現像ローラ9に圧接さ
れるとき非磁性トナーTの両端方向への移動を確実にシ
ールすることができ、また薄板バネ10aの先端部を包む
ように構成されているため非磁性トナーTの搬送による
ハガレを防止することができる長寿命で安定したシール
が実現できる。
本実施例では薄板バネ10aに厚さ0.2mmのリン青銅板を
使用し、チップ10bにJIS−A規格のゴム硬度50゜のシリ
コンゴムを半径1.5mmに成形したものを使用している。
また、本実施例のブレード10は薄板バネ10a上にチッ
プ10bがマウントされているため、薄板バネ10aの弾性に
より容易にしかも確実にムラのないトナー層を形成する
ことが可能である。
但し、現像ローラ9と前記チップ10bとの接線方向の
精度は圧力ムラとなりトナー層や画像に影響を与えるた
め重要である。このため本実施例のブレード10において
は第3図に示すようにチップ10bは薄板バネ10aの端部か
ら距離d1だけ離れた位置から配置し、これにより成形や
接着によって配置されるときの押え及び位置決めとして
使用されることになり、薄板バネ10aの短手方向の配置
構造、ひいては前述の現像ローラ9との接線方向の精度
を向上させることができる。
尚、距離d1をあまり大きくとると非磁性トナーTの流
れによる圧力により層形成状態不良となるため、0.5mm
乃至5mm程度であれば良く、望ましくは0.5mm乃至2mm程
度が最適である。本実施例では距離d1を0.2mmとしてい
る。
前記押圧ばね20のばね定数は、ブレード10のばね定数
より小さいため、ブレード10のチップ10bが磨耗しても
ほとんど押圧力の変化がなく、長期間安定したトナー層
形成能力を維持することができる。本実施例では、ブレ
ード10の現像ローラ9に対する押圧力は例えば約80(g/
cm)に設定している。
尚、第1図中、14はトナー容器12内に設けた撹拌機、
15は現像ローラ9に摺接させたリカバリーブレード(マ
イラーフィルム製)である。
ここで、前記感光体ドラム2、現像ローラ9の帯電状
態について説明する。
本実施例では、表面電位が(−)550(V)の負帯電
の感光体ドラム2を用いる反転現像を行うものであり、
非磁性トナーTは負帯電となっている。
また、現像バイアス電源Eは、(−)220(V)の電
圧を100KΩ乃至50MΩの保護抵抗r1を介して現像ローラ
9の金属シャフト9aに給電するようになっている。
次に前記非磁性トナーTについて説明する。
ここで用いられる非磁性トナーTはエポキシ系樹脂に
カーボン、帯電調整剤、ワックスを混練、分散し粉砕分
球したものを使用した。この非磁性トナーTの体積平均
粒径はコールタエレクトロニクス社製TA−II型コールタ
カウンタにより測定し、体積50%粒径の値を使用してお
り、11.5μmであった。
次に非磁性トナーTを使用して後述する現像ローラ9
の表面粗さを変化させたときの画像の状態を確保する実
験を行った。つまり現像ローラ9の表面粗さを5.0μm
から1.0μmまで変化させてそのときの画像状態をレー
ザプリンタで確認したものである。実験結果を第8図に
示す。このグラフから現像ローラ9の表面粗さが8.0μ
m以下のときには良好な画像を得ることができるのが確
認された。また8.0μmより大きい場合にはハーフトー
ン画像上で濃度ムラが現われたり、特に9.0μm以上の
ときにはベタ部において鱗状の模様が現われた。またト
ナー落ちも著しく非磁性トナーTが十分な帯電を得るこ
とができないのが原因である。従って、現像ローラ9
は、8.0μm以下の表面粗さが必要となる。
次に、前記現像ローラ9について更に詳述する。
本実施例の現像ローラ9に要求される性能は、第一に
導電性及び弾性を有することであり、これを満足する一
番簡単な構成は金属製のシャフトと導電性ゴムローラと
いう組合せであるが非磁性トナーTを現像ローラ9表面
に圧接させつつ搬送するために表面の平滑性が必要とな
る。そのため、第3図に示されるように金属製のシャフ
ト9aの周囲に弾性体層9bと導電層9cとの二層構成に配置
した。
弾性体9bを選択する場合、導電性のものとそうでない
ものの2通りが考えられるが、前記導電層9cにハクリや
キズが生じる場合も考慮して導電性のものの方が望まし
い。また、前記弾性体層9bは前記ブレード10や感光体ド
ラム2と圧接されているため梱包時や長時間放置される
ことによるJISK6301に示される永久歪(%)も問題とな
り、10%を越えると画像に現像ローラ9の周期のムラが
生じてしまうため前記弾性体層9bの圧縮歪(%)は10%
以下、好ましくは5%以下としなければならない。前記
ゴム硬度と永久歪(%)との関係は、一般にゴム硬度が
大きいほど永久歪は小さくなるという傾向があるので材
料と相互のバランスが重要となる。以上、弾性体層9bに
要求される特性をクリアするものとして本実施例では導
電性シリコンを選択したが、他にも導電性EPDMゴムや導
電性ウレタンゴムなども要求される特性をクリアしてお
りこれらを用いることも可能である。
導電性シリコンから成る弾性体層9bは、JIS規格K6301
のA型硬度計で25度乃至28度の硬度を有し外径は18mmで
ある。また導電性シリコンの電気抵抗値は、弾性ローラ
を直径60mmのステンレス性ローラと接触幅が2mmになる
ように平行配置し、両ローラの金属シャフト間に100Vの
電位差を設けた特に観測される電流を測定することによ
り算出した結果3.4×103Ω・cmであった。また永久歪は
JISK6301に示される測定方法を用いて測定した結果1.8
%であった。導電層9cは直接非磁性トナーTや感光体ド
ラム2に接触するため可塑剤、加硫剤、プロセスオイル
等のしみだしにより非磁性トナーTや感光体ドラム2を
汚染させないものでなければならない。また、感光体ド
ラム2やブレード10との摩擦による表面粗さのの変化を
考慮すると5.0μm以下、望ましくは3.0μm以下である
ことが望ましい。
第4図、第5図は弾性体層9bに導電層9cを付けるため
の代表的方法を示したものである。第4図はスプレー41
による塗布方法、第5図(a)は液状塗料収縮箱42内に
浸すデイッピングによる方法、第5図(b)はナイフエ
ッジ43を用いたナイフエッジによる方法である。それぞ
れの方法における燃料の粘度はスプレー法<ディピング
法≦ナイフエッジ法となる。
本実施例では導電層9cはポリウレタン樹脂中に導電性
カーボン微粒子を分散することにより103Ω・cmの導電
性を付与したものを採用し、以下の工程により導電性シ
リコンから成る弾性体層9b表面に導電性ポリウレタン塗
料を塗布し乾燥後、熱処理を行い形成した。
まず、導電性ポリウレタン塗料として大泰加工(株)
社製の商品名“エレクトロパックZ279"を用いた。“エ
レクトロパックZ279"は熱可塑性ポリウレタンをベース
にした溶液タイプの導電性ポリウレタン塗料である。こ
の塗料を十分に撹拌したのち、溶剤で洗浄した弾性体層
9bの表面にディッピング法を用いて塗布を行う。弾性体
層9bの引き上げ速度は2.5mm/secとした。
塗布後、約30分間空気中にて乾燥し、その後100℃で2
0分間熱処理を施した。この結果、層厚約50μmの導電
層9cが得られら。導電層9cの層厚は塗料の粘土とデイッ
ピング法の引き上げ速度を変化させることにより10μm
乃至100μmの範囲まで可能である。
以上の工程により、現像ローラ9はシャフト9aと導電
層9cの間の抵抗値が5×103Ω・cm、ゴム硬度がJIS規格
K6301のA型硬度計で36度の硬度を有するものを得るこ
とができた。
また表面粗さは前述の通り画像状態や摩擦による変化
を重視するため研磨により3.0μmとした。
また表面粗さは小坂研究所製の商品名“サーフコーダ
SE−40D"接触型表面粗さ計を用いて測定した十点粗さ平
均値である。
前記接触型非磁性一成分型の現像装置1においてブレ
ード10を線圧50g/cmで現像ローラ9に押圧し、現像ロー
ラ9の周速を20mm/secから30mm/sec可変させ、現像ロー
ラ9上に形成されるトナー薄層の帯電量及び搬送量を第
6図、第7図に示す帯電量測定装置50を用いて現像ロー
ラ9の10周分の値を測定した。帯電量の測定結果を第9
図に、搬送量の結果を第10図に示す。
尚、帯電量測定装置50は、吸引アタッチメント51、吸
引機52及び微小電流計53を具備し、吸引機52を作動する
ことにより吸引アタッチメント51が現像ローラ9の表面
から非磁性トナーTを吸引する際の逃げ電荷を微小電流
計53により測定するものである。
第7図は吸引アタッチメント51の開口部51aを示し、
この開口部51aは、1(cm)×20(cm)の寸法となって
いる。
第9図、第10図から帯電量は現像ローラ9の周速が高
くなるに従って増加することが確認され、その範囲は0.
8μc/gから21.0μc/gであった。またこのときの搬送性
は現像ローラ9の周速が高くなるに従って低下していく
ことが確認され、その範囲は0.8mg/cm2乃至0.4mg/cm2
あった。
次に上記の条件により画像サンプリングを行ない実際
の画像との相関を得た。結果を第11図及び第12図に示
す。尚、このときの感光体ドラム2の表面電位は−500
V、現像バイアスは−200Vに設定し、ベタ画像の先端の
画像濃度、及び紙上かぶりについて測定した。
第11図から現像ローラ9の周速が95mm/s以上では画像
濃度は飽和し、256mm/s以上ではベタ画像後端の画像濃
度が低下していくことがわかる。これは非磁性トナーT
の搬送量が0.2mg/cm2以下となった条件と一致する。つ
まりトナー搬送量不足が原因であると言える。
第12図から現像ローラ9の周速が31mm/s以下で紙上か
ぶりが増加し、20mm/sのときに急激に増加している。こ
れは周速が低くなるにつれて帯電量も低下し非磁性トナ
ーTに十分電荷を付与できなくなったことが原因であ
る。
以上のことから、周速が25mm/sから256mm/sの間、言
い替えれば現像ローラ9上の非磁性トナーTの帯電量が
1μc/g以下、トナーの搬送量が0.2mg/cm2以上のときに
良好な画像が得られることが確認された。
また同じく接触型非磁性一成分型の現像装置1を用い
た現像ローラ9のシャフト9aと表面との間の抵抗値によ
る特性の変化を確認するため、現像バイアス電源Eとシ
ャフト9a間に任意の抵抗Rを介在させて現像実験を行
い、現像ローラ9表面の電位と抵抗値及び画像との相関
を得た。結果を第13図に示す。尚、このときの現像バイ
アス電源Eの電圧は−200Vである。
第13図から明らかなように、抵抗値107Ω以上の抵抗
値において、白ベタ画像と黒ベタ画像の現像時では現像
ローラ9の表面電位は違った値を示し、白ベタ画像では
白地潜像電位に、黒ベタ画像では黒ベタ潜像電位に近づ
く傾向を示す。つまり大面積の画像部を有する画像で
は、画像部潜像電位と現像ローラ9表面電位との電位差
が小さくなり濃度の薄い画像となり、反対に画像部の面
積が小さい細線画像等の場合、現像ローラ9表面電位は
白地部潜像電位に近づくため画像部との電位差が大きく
なり細線が太ってしまい、メリハリのない画像となって
しまう。
このような現像ローラ9の表面電位の変動は、現像時
に上記抵抗R中を流れる電流によって生じている。黒ベ
タ現像時には負に帯電したトナー粒子が現像ローラ9か
ら感光体ドラム2へ転移するため現像ローラ9から現像
バイアス電源Eに向かう電流が流れる。白ベタ現像時に
は、感光体ドラム2の表面電荷が現像ローラ9によって
除電され、現像バイアス電源Eから現像ローラ9へ向か
う電流が流れる。
このような電流は抵抗両端に電位差を生じさせ上記の
ような現像ローラ9の表面電位の変動をもたらすもので
ある。
この傾向は、1×108Ω以上で顕著であた。
すなわち、シャフト9aと導電層9cとの間の現実の抵抗値
は1×108Ω以下、好ましくは、1×107Ω以下の時に良
好な画像が得られることが確認された。第14図は抵抗R
の抵抗値による画質の変動を表わしたもので、このグラ
フから抵抗値が1×108Ω以下、画像濃度1.4かぶりが0.
1%以下の画像が得られ、1×107Ωで画像濃度が飽和し
ていることがわかる。
以上のことから、シャフト9aと導電層9cとの現実の抵
抗値が1×107Ω以下の時に良好な画像が得られること
が確認された。
尚、前記現像ローラ9の表面の平滑性とブレード10の
硬度とを考慮すると、現像ローラ9の表面の平滑度につ
いて3μmRZ以下が望ましく、それ以上になると表面の
凹凸の模様が画像に現れやすくなる。平滑度3μmRZ
実現するためには前記弾性体層9bに十分膜厚の大きい導
電層9cを付けた後、後加工(研磨)により所定の外径、
表面粗さに仕上げるということが考えられるが、コスト
が高くなるため後加工なしで実現するために前記弾性体
9bの表面粗さと導電層9cの膜厚とその塗料の粘土を最適
に選択しなければならない。
この場合の導電層9cの形成方法としてはやはり既述し
たスプレー法、デイッピング法及びナイフエッジ法があ
るが、前記表面の平滑度3μmRZを実現するために必要
な塗料の膜厚K(μm)は、弾性体9bの表面粗さをS
(μmRZ)とすればスプレー法においてはK≧10×S、
デイッピング法及びナイフエッジ法においてはK≧5×
Sを満足すれば可能となる。
本実施例では導電層9cはポリウレタン樹脂中に導電性
カーボン微粒子を分散することにより103Ω・cmの導電
性を付与したものを採用し、以下の工程により導電性シ
リコンから成る弾性体層9b表面に導電性ポリウレタン塗
料を塗布し乾燥後、熱処理を行い形成した。
まず、導電性ポリウレタン塗料として日本ミラクトロ
ン(株)社製の商品名“スパレックスDH20Z313"を用
い、これにメチルエチルケトン(MEK)とテトラヒドロ
フラン(THF)を1:1の割合で混合した希釈溶剤を等量添
加する。“スパレックスDH20Z313"は熱可塑性ポリウレ
タンをベースにした溶液タイプの導電性ポリウレタン塗
料である。この希釈された塗料を十分に撹拌したのち、
溶剤で洗浄した弾性体層9bの表面にデイッピング法を用
いて塗布を行う。弾性体層9bの引き上げ速度は3.5mm/se
cとした。塗布後、約30分間空気柱でにて乾燥し、その
後100℃で20分間熱処理を施した。この結果、層厚約50
μmの導電層9cが得られた。導電層9cの層厚は塗料の粘
度、及びデイッピング法の引き上げ速度を変化させるこ
とにより10μm乃至100μmの範囲まで可能である。以
上の工程により現像ローラ9は、シャフト9aと導電層9c
の間の抵抗値が5×103Ω・cm、ゴム硬度がJIS規格K630
1のA型硬度計で30度の硬度を有し、表面粗さが3μmRZ
のものを得ることができた。
第15図は、前記現像ローラ9及びブレード10を用い
て、ブレード10のチップ10bの硬度を変化させた場合の
画像への影響を示すものである。
すなわちチップ10bのJIS−A規格のゴム硬度を20度か
ら40度まで変化させ、そのときの画像の状態をレーザプ
リンタにより確認したものである。尚、現像ローラ9の
ゴム硬度は前述の通り30度である。
このグラフからブレード10のチップ10bのゴム硬度が3
0度以下のときに、画像上でセンターとリヤで濃度の変
化が見られたり、またベタ画像の濃度低下が見られたり
した。これは現像ローラ9よりチップ10bのゴム硬度が
低いため、トナー帯電量の低下や、位置によって帯電量
が違うためが原因であると考えられる。つまり良好な画
像を得るためには本実施例においては31度以上、つまり
現像ローラ9によりブレード10のチップ10bのゴム硬度
が大きいことが必要であると言える。
第16図は、本実施例装置1と別の現像装置と白抜け画
像発生個所の比較を示すものである。
同図から明らかなように、実施例装置1では1日から
3週間と経過しても白抜け画像が発生しないのに対し、
別の装置では、放置期間が長くなるにつれて白抜け画像
の発生個所が激増しており、これにより、本実施例装置
1による現像画像が高品位なものであることが判る。
本発明は、上述した実施例のほか種々の変形が可能で
ある。
[発明の効果] 以上詳述した本発明によれば以下の効果を層する。
請求項1の発明によれば、現像剤保持部材表面の平滑
性を十分に確保することができ、現像剤に十分な電荷を
与えることが可能となって、濃度ムラやかぶり、トナー
落ち等の不良画像を現像することのない現像装置を提供
することができる。
請求項2記載の発明によれば、現像剤層形成手段と現
像剤保持部材との硬度の関係が適切になり、回転トルク
の増大を招くことがなく、かつ、安定した高品位の現像
画像を得ることができる現像装置を提供することかでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における現像器の一実施例を示す断面
図、第2図は本実施例における現像ローラの斜視断面
図、第3図は本発明における現像装置の一実施例のブレ
ードの斜視図、第4図及び第5図(a),(b)は各々
現像ローラの導電層形成方法を示す説明図、第6図は帯
電量測定装置の側面図、第7図は同装置の吸引アタッチ
メントの斜視図、第8図は現像ローラ表面粗さと画像の
相関を示すグラフ、第9図は本実施例の現像ローラ周速
とトナー帯電量の相関を示すグラフ、第10図は本実施例
の現像ローラ周速とトナー搬送量の相関を示すグラフ、
第11図は本実施例の現像ローラ周速と画像濃度の相関を
示すグラフ、第12図は本実施例の現像ローラ周速と紙上
かぶりの相関を示すグラフ、第13図は本実施例の現像ロ
ーラ表面の電位と抵抗値及び画像の相関を示すグラフ、
第14図は本発明における現像装置の一実施例の現像ロー
ラ表面抵抗値と画像濃度の関係を示すグラフ、第15図は
ブレードのチップのゴム硬度と画像状態の相関を示すグ
ラフ、第16図は放置期間と白抜け発生個所との相関を示
すグラフである。 1……現像装置、2……感光体ドラム、 9……現像ローラ、9a……シャフト、 9b……弾性体層、9c……導電層、 10……ブレード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−214176(JP,A) 特開 平2−74969(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像が形成される静電潜像保持体に対
    向配置した弾性を有する現像剤保持部材と、この現像剤
    保持部材表面に現像剤層を帯電形成する弾性を有する現
    像剤層形成手段とを具備し、前記現像剤層を前記静電潜
    像保持体に接触させて静電潜像を現像する現像装置にお
    いて、 前記現像剤保持部材は、金属製の軸体のまわりに積層配
    置された弾性体層及び導電層を有し、前記現像剤の体積
    平均粒径をR,前記現像剤保持部材表面の十点粗さ平均値
    をSとするとき、S≦0.7×Rの関係を満すことを特徴
    とする現像装置。
  2. 【請求項2】静電潜像が形成される静電潜像保持体に対
    向配置した弾性を有する現像剤保持部材と、この現像剤
    保持部材表面に現像剤層を帯電形成する弾性を有する現
    像剤層形成手段とを具備し、前記現像剤層を前記静電潜
    像保持体に接触させて静電潜像を現像する現像装置にお
    いて、 前記現像剤保持部材は、金属製の軸体のまわりに積層配
    置された弾性体層及び導電層を有し、前記現像剤保持部
    材の硬度をA,前記現像剤形成手段の硬度をBとすると
    き、 A/B<1.0の関係を満すことを特徴とする現像装置。
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